JPH04270880A - 穀粒処理装置の運転制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、穀粒処理装置の運転
制御方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、籾粒を乾燥する複数台の穀粒乾
燥機から排出される乾燥済籾粒は、排出移送装置でこの
籾粒を貯留する穀粒貯留タンクへ移送供給され、該貯留
タンクからこの籾粒は籾摺する籾摺機へ供給されて籾摺
され、これら乾燥機、排出移送装置、貯留タンク及び籾
摺機等の制御は中央制御装置で行なわれ、該各乾燥機で
乾燥された異品種籾粒を該籾摺機で籾摺した異品種玄米
を混合させて混合玄米とするときには、籾摺後の玄米に
した状態で混合させて混合玄米とする運転制御方式であ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】各穀粒乾燥機内へ収容
された籾粒は、この乾燥機内を循環が繰返されながら、
籾粒は熱風に晒されて乾燥され、乾燥が終了すると乾燥
済籾粒は、排出移送装置へ排出されて、この排出移送装
置で移送されて籾粒を貯留する穀粒貯留タンクへ供給さ
れ、この貯留タンクから籾粒を籾摺する籾摺機へ供給さ
れて、この籾摺機で籾摺されて籾殻と玄米とに選別され
る。

【０００４】該各乾燥機で乾燥された異品種籾粒を該籾
摺機で籾摺して得た異品種玄米を混合して混合玄米とす
るときには、籾摺後の玄米の状態で行なわれるか、又は
精米後の精白米の状態で行なわれることにより、完全に
玄米が混合されないことがあったが、これを防止して完
全な混合玄米を得ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このためこの発明は、籾
粒を乾燥する複数台の穀粒乾燥機１，１…から排出され
る乾燥済籾粒を排出移送装置２でこの籾粒を貯留する穀
粒貯留タンク３へ移送供給して該貯留タンク３からこの
籾粒を籾摺する籾摺機４へと供給すべく設けると共に、
これら乾燥機１，１…、排出移送装置２、貯留タンク３
、及び籾摺機４等を制御する中央制御装置５を設けた穀
粒処理装置において、該各乾燥機１で乾燥した異品種籾
粒を該籾摺機４で籾摺した異品種玄米を混合して混合玄
米とするときには、該異品種籾粒を該籾摺機４へ供給ま
でに混合させて籾摺すべく制御することを特徴とする運
転制御方式の構成とする。

【０００６】又、該中央制御装置５に混合設定機構６を
設け、混合運転の際に、その操作に基づいて各乾燥機１
，１…からの排出する排出量を制御することを特徴とし
た構成としたものである。

【０００７】

【発明の作用】中央制御装置５からの制御により、各穀
粒乾燥機１が始動し、この各乾燥機１内へ収容された籾
粒は、この乾燥機１内を循環が繰返されながら、籾粒は
熱風に晒されて乾燥され、乾燥が終了すると乾燥済籾粒
は、該中央制御装置５からの制御により始動する排出移
送装置２へ排出され、この排出移送装置２で移送されて
籾粒を貯留すべく該中央制御装置５で制御された穀粒貯
留タンク３へ供給され、この貯留タンク３から該中央制
御装置５で制御された籾摺機４へ供給されて、この籾摺
機４で籾摺されて籾殻と玄米とに選別される。

【０００８】前記各乾燥機１で乾燥された異品種籾粒を
該籾摺機４で籾摺して得た異品種玄米を混合して混合玄
米とするときには、混合させようとする品種の籾粒を乾
燥した該各乾燥機１から同時に、該排出移送装置２へ排
出され、この排出移送装置２で移送中に混合され、さら
にこの排出移送装置２から該貯留タンク３へ搬送供給の
とき及びこの貯留タンク３から該籾摺機４へ供給のとき
にも混合され、又この籾摺機４で籾摺中も籾粒は混合さ
れる。

【０００９】又、前記各乾燥機１で乾燥された異品種籾
粒を該籾摺機４で籾摺して得た異品種玄米を混合して混
合玄米にするときには、混合させようとする品種籾粒を
乾燥した該各乾燥機１を該中央制御装置５の混合設定機
構６を操作して選定し、選定したこの乾燥機１の台数の
排出能力が該籾摺機４の籾摺能力と同じになるように、
この各乾燥機１から排出される排出籾粒量が制御されて
該排出移送装置２へ排出され、この排出移送装置２で移
送中に異品種籾粒は混合され、さらにこの排出移送装置
２から該貯留タンク３へ搬送供給のとき及びこの貯留タ
ンク３から該籾摺機４へ供給のときも異品種籾粒は混合
され、又この籾摺機４で籾摺中も異品種穀粒は混合され
る。

【００１０】

【発明の効果】この発明により、各穀粒乾燥機１で乾燥
した異品種籾粒を混合させて混合玄米を得ようとすると
きには、異品種籾粒は籾摺機４へ供給までの排出移送装
置２で移送中、又穀粒貯留タンク３へ搬送供給のとき及
びこの貯留タンク３から排出のときも異品種籾粒は混合
されることにより、確実な混合ができるし、又該籾摺機
４で籾摺中にも混合されることにより、より完全に混合
された混合玄米を得ることができる。又異品種籾粒の排
出量の制御が行なわれることにより、排出籾粒量と籾摺
能力とのバランスが取れて良好な籾摺作業ができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、籾粒を乾燥する複数台、例えば、４台
の穀粒乾燥機１を配設したいずれか一方側に籾粒を貯留
する穀粒貯留タンク３，３及び籾粒を籾摺する籾摺機４
等を設け、他方側には籾粒を荷受けする張込ホッパ７を
下部に設けた張込昇穀機８を設け、該各乾燥機１後側に
は該張込昇穀機８から供給される籾粒を、張込コンベア
等を回転自在に内装した張込移送装置９で受け、この張
込移送装置９でこの籾粒を移送して該各乾燥機１へ供給
すべく設けると共に、該各乾燥機１から排出される乾燥
済籾粒を、排出コンベア等を回転自在に内装した排出移
送装置２で受け、この排出移送装置２でこの籾粒を移送
して排出昇穀機１０下部の排出ホッパ１１へ供給すべく
設け、この排出昇穀機１０で上部へ搬送されて該貯留タ
ンク３，３へ排出されて貯留され、この貯留タンク３，
３から該籾摺機４へ供給される構成であり、これら張込
昇穀機８、張込移送装置９、各乾燥機１、排出移送装置
２及び排出昇穀機１０等を運転始動する中央制御装置５
等よりなる穀粒処理装置７′を示すものである。

【００１２】前記乾燥機１は、上部の乾燥済籾粒を放冷
する放冷部１２と、下部の籾粒を乾燥する乾燥部１３と
からなり、この放冷部１２は、上部に放冷室１４を設け
、この放冷室１４上側には天井板１５及び移送螺旋を回
転自在に内装して前後方向中央部が開口した上部移送樋
１６を設け、この開口部には上拡散盤１７を設けた構成
であり、又この放冷室１４下側には放冷移送螺旋１８を
回転自在に内装した放冷集穀樋１９，１９を連通させて
設け、この放冷移送螺旋１８，１８は変速放冷モータ１
８′で変速回転駆動する構成であり、又テンション装置
１９′，１９′で駆動及び停止する構成としている。

【００１３】前記放冷集穀樋１９下側には底板開閉モー
タ２０で開閉する底板２１を設け、この底板２１の開状
態で籾粒は下側の該乾燥部１３へ供給される構成であり
、又閉状態で籾粒は放冷排出漏斗２２から排出筒２３を
経て前記排出移送装置２へ排出される構成であり、該各
放冷集穀樋１９下部には、この各放冷集穀樋１９内の籾
粒の有無を検出する放冷穀粒センサ２４，２４を設けた
構成としている。

【００１４】前記乾燥部１３は、上部に移送螺旋を回転
自在に内装して前後方向中央部が開口した下部移送樋２
５を設け、この開口部には下拡散盤２６を設けると共に
、上部より順次穀粒貯留室２７、各穀粒乾燥室２８及び
乾燥移送螺旋３０を回転自在に内装した乾燥集穀樋３１
を設け、該各乾燥室２８横側には各送風室３２及び各排
風室３３を設けた構成としている。

【００１５】前記各乾燥室２８前側には該各送風室３２
と連通するバーナ３４を設け、後には該各排風室３３と
連通する排風機３５を設けると共に、バケットコンベア
３６ベルトを回転自在に内装した循環昇穀機３７を設け
た構成であり、この循環昇穀機３７下部と該乾燥集穀樋
３１終端部との間には供給樋３８を設けて連通させ、上
部と前記上部移送樋１６始端部との間には切換弁を有す
る投出筒３９を設けて連通させ、又この投出筒３９と前
記下部移送樋２５始端部との間には排出筒４０を設けて
連通させた構成であり、該切換弁の切換操作により籾粒
は、該上部移送樋１６又は下部移送樋２５のいずれか側
へ排出する構成としている。

【００１６】前記乾燥機１は、前記乾燥部１３から前記
循環昇穀機３７、前記投出筒３９、前記排出筒４０及び
前記下部移送樋２５を経て該乾燥部１３へと循環が繰返
されて乾燥するシングル乾燥と、前記放冷部１４から該
乾燥部１３、該循環昇穀機３７、該投出筒３９、及び前
記上部移送樋１６を経て該放冷部１４へと循環が繰返さ
れて乾燥するダブル乾燥との両者及び乾燥済籾粒を該乾
燥部１３から該循環昇穀機３７、該投出筒４０及び該上
部移送樋１６を経て該放冷部１４へ供給して貯留され、
この放冷部１４で放冷する構成としている。

【００１７】前記各貯留タンク３には回動自在に切換弁
４１を設け、この切換弁４１は切替弁モータ４２で開閉
する構成であり、又この貯留タンク３内の上部には満量
センサ４３及び下部には籾粒の有無を検出するタンク穀
粒センサ４４を設けた構成としている。一方側の該貯留
タンク３内へ排出中の籾粒が該満量センサ４３で満量状
態になったと検出すると、前記排出昇穀機１０の排出投
出筒４５内の排出切換弁４６が切換制御され、他方側の
該貯留タンク３内へ籾粒が排出される構成であり、又一
方側の該貯留タンク３内の排出中の籾粒が該タンク穀粒
センサ４４で無いと検出すると、他方側の該貯留タンク
３内の該切換弁４１が該切換弁モータ４２で開状態に切
換制御されて排出する構成としている。

【００１８】前記籾摺機４は前記貯留タンク３から供給
される籾粒を受け、この籾摺機４内でこの籾粒を籾摺し
て籾殻と玄米とに選別して機外へ別々に排出する構成と
している。前記中央制御装置５は、表面板に各前記乾燥
機１で乾燥して前記放冷部１４で放冷した異品種籾粒を
混合して混合玄米にするときに、排出するこの各乾燥機
１を設定する各混合設定機構６、張込、乾燥及び排出の
各作業を開始する各始動スイッチ及び停止スイッチ等を
設けた構成であり、又内部には集中運転始動及び制御等
を行なう制御装置４７を設けた構成としている。

【００１９】前記制御装置４７による異品種の放冷済籾
粒を混合させて混合玄米を得るときの排出制御は、前記
籾摺機４の籾摺処理能力と同じにするため、又籾粒の混
合を良好にするために、下記の如く制御が行なわれる構
成である。即ち、前記混合設定機構６の操作内容が該制
御装置４７の入力回路４８を経てＣＰＵ４９へ入力され
（ステップ１）、この入力により前記各乾燥機１の選択
が指示され（ステップ２）、該各混合設定機構６の操作
で該乾燥機１が選定され（ステップ３）、何台の該乾燥
機４が選定されたかが検出され（ステップ４）、この検
出された該乾燥機４の台数によって前記各放冷集穀樋１
９内の前記各放冷移送螺旋１８の回転数が算出され（ス
テップ５）、この各放冷移送螺旋１８がこの算出回転数
と同じになるように、前記各変速放冷モータ１８′の回
転数が該ＣＰＵ４９から出力回路５０を経て変速回転制
御されて回転が開始され（ステップ６）、籾粒の排出が
終了すると該各乾燥機１は自動停止制御される構成とし
ている（ステップ７）。

【００２０】前記各放冷移送螺旋１８の回転により、異
品種の放冷済籾粒は前記各放冷集穀樋１９から前記各排
出漏斗２２及び前記各排出筒２３を経て前記排出移送装
置２へ排出されて移送されることにより、この移送中に
異品種の籾粒は混合され、前記各貯留タンク３へ搬送供
給のとき及びこの各貯留タンク３から前記籾摺機４へ排
出供給のときにも異品種の籾粒は混合される構成として
いる。

【００２１】併せて、前記制御装置４７は次の機能を有
する構成とし、即ち、異品種の放冷済籾粒の排出制御は
、前記籾摺機４の籾摺処理能力より、前記各乾燥機１が
始動して排出される籾粒の排出能力が高いと検出される
と、該各乾燥機１の前記各放冷集穀樋１９内の前記各放
冷移送螺旋１８の一方側が停止制御され、他方側の該放
冷移送螺旋１８のみが回転制御されて排出され、この排
出側の該放冷集穀樋１９内の前記放冷穀粒センサ２４が
籾粒が無いと検出して前記ＣＰＵ４９へ入力されると、
この入力により停止されていた他方側の該放冷移送螺旋
１８が始動制御されて籾粒を排出する構成とするもよい
。

【００２２】以下、上記実施例の作用について説明する
。中央制御装置５の乾燥作業を開始する始動スイッチを
操作することにより、各穀粒乾燥機１が始動し、設定し
た乾燥モードがシングル乾燥であれば、乾燥部１３の穀
粒貯留室２７内へ収容した籾粒は、この貯留室２７から
穀粒乾燥室２８内を流下中にバーナ３４から発生する熱
風に晒されて乾燥され、下部へと繰出し流下し乾燥集穀
樋３１内へ供給され、乾燥移送螺旋３０でこの乾燥集穀
樋３１及び供給樋３８を経て循環昇穀機３７内へ移送供
給され、この循環昇穀機３７で上部へ搬送されて投出筒
４０を経て下部移送樋２５内へ供給され、この下部移送
樋２５から下拡散盤２６上へ移送供給され、この下拡散
盤２６で該貯留室２７内へ均等に拡散還元されて循環乾
燥され、仕上目標水分に達すると、該投出筒３９内の切
換弁が切換操作され、循環昇穀機３７で上部へ搬送され
た籾粒は、この投出筒２９から上移送樋１６内へ供給さ
れ、この上移送樋１６から上拡散盤１７上へ移送供給さ
れ、この上拡散盤１７で放冷室１４内へ均等に拡散供給
され、この放冷室１４内で放冷され、放冷が終了すると
該中央制御装置５の制御装置４７で自動制御して該乾燥
機１を自動停止する。

【００２３】異品種の放冷済籾粒を混合させて混合玄米
を得るときは、該中央制御装置５の各混合設定機構６を
操作することにより、排出する該乾燥機１が選定され、
排出作業を開始する始動スイッチを操作することにより
、選定した該乾燥機１及び排出移送装置２が始動し、異
品種の放冷済籾粒は、放冷部１２の放冷室１４から放冷
集穀樋１９へ流下し、排出する該乾燥機１の選定台数に
よって回転数が制御されて回転する放冷移送螺旋１８で
この放冷集穀樋１９を移送され、排出漏斗２２及び排出
筒２３を経て該排出移送装置２へ供給され、この排出移
送装置２で移送中に異品種籾粒は混合されながら、排出
ホッパ１１から排出昇穀機１０内へ供給され、この排出
昇穀機１０で上部へ搬送され、排出投出筒４５を経て穀
粒貯留タンク３へ供給されて満量センサ４３が満量であ
ると検出すると、この貯留タンク３と籾摺機４を始動さ
せ、この貯留タンク３からこの籾摺機４へ落下供給され
、このときも異品種籾粒は混合され、この籾摺機４で異
品種籾粒は、籾摺されて籾殻と玄米とに選別され、この
籾摺のときも混合されて混合玄米になる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示す。

【図１】穀粒処理装置のシステム構成図。

【図２】ブロック図。

【図３】フローチャート。

【図４】穀粒乾燥機の全体側面図。

【図５】図４のＡ−Ａ拡大断面図。

【図６】図４のＢ−Ｂ拡大断面図。

【図７】穀粒乾燥機の一部の拡大斜視図。

【図８】穀粒乾燥機の一部の拡大背面図。

【符号の説明】

１　　　　穀粒乾燥機 ２　　　　排出移送装置 ３　　　　穀粒貯留タンク ４　　　　籾摺機 ５　　　　中央制御装置 ６　　　　混合設定機構

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　籾粒を乾燥する複数台の穀粒乾燥機１
   ，１…から排出される乾燥済籾粒を排出移送装置２でこ
   の籾粒を貯留する穀粒貯留タンク３へ移送供給して該貯
   留タンク３からこの籾粒を籾摺する籾摺機４へと供給す
   べく設けると共に、これら乾燥機１，１…、排出移送装
   置２、貯留タンク３、及び籾摺機４等を制御する中央制
   御装置５を設けた穀粒処理装置において、該各乾燥機１
   で乾燥した異品種籾粒を該籾摺機４で籾摺した異品種玄
   米を混合して混合玄米とするときには、該異品種籾粒を
   該籾摺機４へ供給までに混合させて籾摺すべく制御する
   ことを特徴とする運転制御方式。
2. 【請求項２】　　籾粒を乾燥する複数台の穀粒乾燥機１
   ，１…から排出される乾燥済籾粒を排出移送装置２でこ
   の籾粒を貯留する穀粒貯留タンク３へ移送供給して該貯
   留タンク３から籾粒を籾摺する籾摺機４へと供給すべく
   設けると共に、これら乾燥機１，１…、排出移送装置２
   、貯留タンク３、及び籾摺機４等の制御、及び排出籾粒
   を混合のときに排出する該乾燥機１を設定する混合設定
   機構６を有する中央制御装置５を設けた穀粒処理装置に
   おいて、該混合設定機構６の操作にもとづいて該乾燥機
   １から排出する排出籾粒量を制御することを特徴とする
   運転制御方式。