JPH0425787B2 - - Google Patents

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JPH0425787B2
JPH0425787B2 JP62022963A JP2296387A JPH0425787B2 JP H0425787 B2 JPH0425787 B2 JP H0425787B2 JP 62022963 A JP62022963 A JP 62022963A JP 2296387 A JP2296387 A JP 2296387A JP H0425787 B2 JPH0425787 B2 JP H0425787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tofu
yeast
salt
cheese
protease
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62022963A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63192357A (ja
Inventor
Naoaki Oota
Takeshi Yamaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuoka Prefecture
Original Assignee
Fukuoka Prefecture
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Publication date
Application filed by Fukuoka Prefecture filed Critical Fukuoka Prefecture
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  • Dairy Products (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は豆腐チーズ様食品の製造方法に関する
ものである。
「従来の技術」 豆腐の発酵食品は我が国では九州人吉地方にみ
られる味噌を漬床とするいわゆる味噌漬豆腐、沖
縄のモナスカス属あるいはアルペルギルス属の菌
を生育させた米麹と蒸留酒、食塩等を混合した漬
床に乾燥豆腐を漬けこみ熟成させた豆腐よう、豆
腐にムコール属、リゾープス属等の菌を接種生育
させ、塩漬後諸味等の漬床あるいは漬汁に漬けこ
んで熟成させる中国、台湾の豆腐乳、乳腐、フイ
リピンのtafri、ベトナムのchao、タイのtau
huyee等がある。これらの豆腐発酵食品は食塩量
が10%前後と高いこと、漬床の酵素力価が低く熟
成に3〜4ケ月を要すること、酵素力のなくなつ
た漬床の適切な後始末または利用方法が確立され
てないこと等の問題点を持つている。そこでこれ
らの欠点を取り除く手段としては漬込物の蒸熱処
理等による高温、高圧下の殺菌処理あるいはアル
コールの添加による雑菌増殖の抑制、若い麹や醤
油麹のよううにプロテアーゼ力価の高い麹の割合
を多くした漬床調製等の改善方法が考えられる。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、前述のような改善を施しても依
然として使用不能になつた漬床の後処理に良い方
法が見出せないことと、麹調製、漬床調製、漬床
管理等作業性において手間がかかるという不具合
があり企業化されにくい面がある。
「問題点を解決するための手段」 本発明は蒸熱処理を施し、殺菌、脱水した豆腐
に少量の食塩、調味料、糖を均一に混合し、酵母
菌を接種し発酵させた後プロテアーゼを作用せし
め熟成させるかあるいは酵母菌と前記の複合酵素
を同時に添加し発酵熟成させることを特徴とする
豆腐チーズ様食品の製造方法によつて構成され
る。
「作用」 本発明ではまず豆腐に蒸熱処理を施す。この処
理により豆腐は脱水率40〜50%でもつて効果的に
脱水が施され同時に殺菌されかつ処理工程におけ
る雑菌の増殖が抑制される静菌作用を持つ。続い
て少量の食塩を添加するがこれは水分活性を下げ
る作用があり、同様の静菌作用が補助的におこな
われる。構造工程における主な静菌作用は酵母菌
の発酵により生成するアルコールによつている。
この際同時に産生するエステル類等の香気成分が
アルコールと共に製品の香りづけをし、風味を向
上させる作用も有している。発酵処理温度は20℃
前後が好ましく、発酵期間は4日間位が適当であ
る。このアルコール発酵させた豆腐に少量のプロ
テアーゼを作用させ蛋白分子等を低分子化させ、
熟成をさせることにより消化吸収性の良好な、ほ
どよい旨味成分を有した風味豊かなチーズ様食品
とすることができる。酵素処理温度は20℃前後、
熟成期間は3日間位が好ましいが、上記酵母菌と
複合酵素を同時に添加し20℃前後で発酵及び酵素
処理し、3〜4日間位熟成させても同様の作用を
発揮する。
「効果」 本発明によれば、プロテアーゼを利用すること
により従来品のように漬床を用いる必要が全くな
く、先に問題点としてあげたような麹の調製、漬
床の調製、漬床の管理、漬床の後処理等の繁雑な
作業から完全に解放され、製造工程の単純化、迅
速化が達成され製造に要す日数は15日間程度であ
り飛躍的に効率的な生産が実現されコストの大幅
な低減が図れるという効果を奏する。さらに本発
明の優れた点は以上のほか酵母菌添加による発酵
によつて生成されるアルコールを雑菌の抑制に利
用し防腐剤の使用をしないことと、発酵に伴つて
生成する香気成分がアルコールと共に製品に好ま
しい香りづけをし風味を向上させるという効果を
奏することである。
「実施例」 本発明を詳述するときめの細かい豆腐を用い、
豆腐の蒸熱処理においては110℃付近、10分間処
理が良いがこの際蒸気を少量ずつ抜きながら処理
を施したほうが豆腐特有の大豆臭が抜けて官能上
好ましいものとなる。酵母菌の資化源としてはグ
ルコース、フラクトース、ガラクトース等の単糖
類、庶糖、マルトース糖の二糖類等酵母菌の資化
できる糖であればいずれでもよいが、製品のでき
あがり後の官能試験では庶糖使用のものが良い評
価を受けている。酵母菌としては特に限定されな
いが、望ましくは耐塩性、耐アルコール性でアル
コール産生力、増殖力の旺盛なものが好ましい。
一例をあげるとサツカロミセスルキシー、サツカ
ロミセスセレビジエ等である。使用する酵素は精
製されたプロテアーゼ純度の高い酵素剤よりはペ
クチナーゼ、ヘミセルラーゼ、セルラーゼ、ペプ
チダーゼ等の酵素を含んだプロテアーゼ、あるい
は米麹、醤油麹等の麹の抽出液が好ましい。酵素
処理が終了してできあがつた豆腐チーズ様食品は
クリーム状もしくは練り状タイプのものであり、
このままチユーブ等の容器に入れ殺菌して製品と
しても良く0℃付近の冷風による乾燥を4〜6日
間施しペースト状にまで乾燥し適当に成形して殺
菌し製品としても良い。次に具体的な実験例を2
例詳述する。
実験例 1 常法により製造した絹ごし豆腐を110℃で10分
間蒸気を少量ずつ抜きながら蒸熱処理を施し、脱
水、殺菌せしめた。脱水率は40.5%であつた。こ
の脱水豆腐に対し1.2%の食塩、1%の核酸系調
味料の、6%の庶糖を加え混合し豆腐を擦りつぶ
した後、前培養した酵母菌サツカロマイセス セ
レビジエを107添加混合し(接種)、混合物を容器
に入れ20℃の恒温室において4日間発酵させた。
発酵終了後プロテアーゼA「アマノ」(商品名)を
脱水豆腐量に対し0.1%加えて均一に混合し再び
容器に入れ20℃の恒温室において3日間熟成をお
こなつた。熟成終了後、低温インキユベータを利
用して0℃付近の冷風を発酵熟成物に当てペース
ト状まで5日間おだやかに乾燥した。乾燥物を成
形後真空包装し80℃の恒温槽に浸し、30分間の殺
菌を2度繰り返し生菌数を(1×10/g)以下と
した。このようにして製造した豆腐チーズ様食品
の栄養分析は水分45.5%、蛋白質24.4%、脂質
12.7%、灰分4.2%、糖質12.7%、食塩2.8%、ア
ルコール1.2%であり、遊離アミノ酸組成は次の
ようであつた。すなわちアスパラギン酸58.3mg
%、スレオニン33.5mg%、グルタミン酸260.4mg
%、バリン90.0mg%、メチオニン15.1mg%、ロイ
シン255.5mg%、イソロイシン73.8mg%、フエニ
ルアラニン160.1mg%、リジン315.8mg%。
実験例 2 実験例1と同様に処理して得られた脱水豆腐に
1.2%の食塩、2%の辛子めんたい、6%の庶糖
を加え以下実験例1と同様に処理し、本例では酵
素処理後得られるクリーム状熟成物を乾燥せずに
そのまま練り状タイプの豆腐チーズ様食品とし
た。このものの栄養分析は水分78.8%、蛋白質
8.8g、脂質5.2%、糖質3.6%、食塩1.7%、アル
コール5.6%であつた。実験例1、実験例2で示
すように本発明による豆腐チーズ様食品は加える
調味料を変えることにより、若者、中年、老年、
男性、女性どの消費者層にも嗜好を合わせること
ができ、調味料は鰹のエキス、ほたて貝のエキス
等の核酸系のものや、鳥肉のエキス、牛肉のエキ
ス、麺つゆ、焼肉用のタレ、味噌、醤油、辛子め
んたい、濃縮ラーメンスープ等自由に選択するこ
とができる多様性に富んだ食品である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蒸熱処理を施し、殺菌、脱水した豆腐に少量
    の食塩、調味料、糖を均一に混合し、酵母菌を接
    種し発酵させた後プロテアーゼを作用せしめ熟成
    させるかあるいは酵母菌と前記の複合酵素を同時
    に添加し発酵熟成させることを特徴とする豆腐チ
    ーズ様食品の製造方法。
JP62022963A 1987-02-03 1987-02-03 豆腐チ−ズ様食品の製造方法 Granted JPS63192357A (ja)

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JPS63192357A JPS63192357A (ja) 1988-08-09
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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01148166A (ja) * 1987-12-07 1989-06-09 Masaaki Yamamoto 豆腐加工食品
JP4511339B2 (ja) * 2004-12-28 2010-07-28 株式会社桃屋 半乾燥豆腐よう食品およびその製造方法
CN103636812A (zh) * 2013-12-06 2014-03-19 席成松 豆腐乳的制作及真空包装贮存工艺
JP5947474B2 (ja) * 2016-01-28 2016-07-06 洋子 原 イカスミ豆腐ようの製造方法

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