JPH04254951A - 情報記録媒体ディスク装置のディスククランプ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体ディスク装
置等の情報記録媒体ディスク装置のディスククランプ機
構に関し、特に、情報記録媒体ディスクのかけ換えが可
能なディスククランプ機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年実用化された光記録等の情報記録媒
体ディスクのディスククランプ機構においては、情報記
録媒体ディスクをとにかく精度良く回転させることが第
１義的に要求される。

【０００３】従来の情報記録媒体ディスクのディスクク
ランプ機構は、図３に示すごとく、位置精度の良好なタ
ーンテーブル１２が具備されている。光記録媒体ディス
ク装置の従来例を説明する。図において、光記録媒体デ
ィスク４をこのターンテーブル１２の上面にセットする
ことにより、ターンテーブル１２の上面にならって光記
録媒体ディスク４は、上下方向に位置決めがなされる。 また、光記録媒体ディスク４の中央部には、センターホ
ールが高精度に設けられている。

【０００４】一方、図３に示すスピンドルモータ１１に
は、回転軸としてセンターシャフト１３がターンテーブ
ル１２の水平上面よりも上方に突出して具備されている
。このセンターシャフト１３が、光記録媒体ディスク４
のセンターホールに嵌合することにより位置決めされ、
光記録媒体ディスク４は、横ブレを起すことなくモータ
の回転軸を軸として回転できる。

【０００５】ここに、光記録媒体ディスク４を、ターン
テーブル１２の水平上面上に自重で置いただけでは、回
転動作中に、光記録媒体ディスク４が飛びはね、支持し
ているターンテーブル１２から外れ落下したり、あるい
は、光記録媒体ディスク４の下面とターンテーブル水平
上面との間に「すべり」が発生してしまう。そして、ス
ピンドルモータ１１の回転が正しく光記録媒体ディスク
４に伝達されず、正確な回転を大前提とする光記録再生
プロセスに支障をきたす。

【０００６】これを防止するため、何らかの形態で光記
録媒体ディスク４をターンテーブル１２の水平上面上に
押圧する必要が生じる。この機能を有するのが、図３に
示すクランパ１５であり、このクランパ１５は、光記録
媒体ディスク４とターンテーブル１２の水平上面に押圧
しつつ、光記録媒体ディスク４とともに回転する。

【０００７】クランパ１５は高精度な制御のために回転
に併なう抵抗が大きくては好ましくなく、スムーズな回
転運動のためにベアリング１６が配されている。そして
、押圧のためのクランパ１５への付勢は、クランプアー
ム１９とコイルバネ１７を介して行われる。クランプア
ーム１９をクランプシャフト１８にリジッドに固定し、
クランパ１５を付勢する方法も考えられるが、クランプ
アーム１９の駆動機構上、クランプアーム１９の上下方
向位置関係に誤差が大きく、この結果、押圧力のバラツ
キが大となるため、クランプアーム１９とクランプシャ
フト１８の係合関係はない。かわりに、コイルバネ１７
によって光記憶媒体ディスク４への押圧力を得ている。

【０００８】また、光記録媒体ディスク４をターンテー
ブル１２の水平上面に押圧するだけでは、光記録媒体デ
ィスク４とターンテーブル１２の水平上面間における「
すべり」は回避できない。これを解決するため、ターン
テーブル１２の水平上面表層にゴムシートを接着させ摩
擦係数を高める工夫が従来から成されている。

【０００９】この方法によると、クランパ１５は、光記
録媒体ディスク４とともに回転するので、光記録媒体デ
ィスクのふれ回りを防止するにはしっかりとした位置決
め技術を駆使することが必要となる。

【００１０】このために、スピンドルモータ１１のセン
ターシャフト１３の先端近傍を、光記録媒体ディスク４
よりも上方に突出させてクランパ１５のセンターホール
が嵌合するような構造になっている。

【００１１】光記録媒体ディスク４のセンターホール、
あるいは、クランパ１５のセンターホールと嵌合しはじ
め、嵌合開始から終了までスムーズにしっくりとガイド
される目的で、センターシャフト１３の先端近傍は曲面
（断面形状が曲線）を成している。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】従来例に述べた情報記
録媒体ディスクのセンターホールは、情報記録媒体の種
々の条件により決定され、その径を小径化するには自ず
と限界がある。したがって、これと嵌合するスピンドル
モータのセンターシャフトの外径も、所定の太さ以上の
太さが要求される。

【００１３】従来の情報記録媒体ディスクのディスクク
ランプ機構におけるスピンドルモータでは、センターシ
ャフトは所定の太さ以上の太い状態で、情報記録媒体デ
ィスク水平上面より所定量上方に突出させ、シャフト側
部のストレート部との嵌合を利用して相互に位置決めを
行っていた。

【００１４】そして、センターシャフトの先端近傍は、
例えば、センターシャフトの外径と同じ半径の半球面の
ような曲面を形成していたため、側部の位置決めガイド
機能を有効に活用するためには、半球面の半径に相当す
る分だけシャフトを高くする必要があった。このため、
スピンドルモータに組付けたターンテーブル面からセン
ターシャフト先端までの高さは高くならざるを得ないと
いう問題点があった。

【００１５】さらに、従来の情報記録媒体ディスクのデ
ィスククランプ機構では、ターンテーブル水平面にゴム
シートを接着しているため、ゴムのような弾性材料の平
面厚を良好に接着すること自体技術的に困難であり、ゴ
ムの経年変化による変形・変質が記録・再生特性を低下
させる等の問題点があった。

【００１６】本発明の目的は、上記問題点を解決する情
報記録媒体ディスクのディスククランプ機構を提供する
ことにある。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点を解決するためなされたもので、その解決手段とし
て本発明は、情報記録媒体ディスクの上下方向の位置決
めを行い回転を付与するターンテーブルを有し、ターン
テーブル面よりも上方に突出し、情報記録媒体を正しく
回転中心まわりに位置決めし、その回転中心でもあるセ
ンターシャフトを備えるスピンドルモータと、上下動す
るクランプアームとクランプアームにあけられた穴を貫
通しクランプアーム上方に突出した部分には、下方への
抜け止めのストッパが設けられ他端には、ばね受台およ
びベアリングが取り付けられたクランプシャフトと、ク
ランプシャフトに取り付けられたベアリングを介して取
り付けられたクランパと、一方をクランプアームにそし
て、他端をクランプシャフトのばね受台に係止めされた
ばねとを備えるディスククランプ機構とともに、情報記
録媒体ディスクのクランプ領域に表裏を貫通する複数の
ピンが、センターホールの同心円状に配置され、さらに
スピンドルモータのターンテーブルに情報記録媒体ディ
スクのピンに対応して凹部を具備する特徴によって成る
。

【００１８】

【実施例】次に本発明の一実施例について図を参照して
説明する。図１は、本発明の実施例の情報記録媒体ディ
スク装置のディスククランプ機構の分解斜視図である。 情報記録媒体ディスク４は、全体が円形で平板状である
。情報記録媒体ディスク４の中心部には、精度よくあけ
られたセンターホール４ａが設けられている。図１にお
ける破線は、記録再生処理装置内のディスククランプ機
構が情報記録媒体ディスク４を挟持するためのクランプ
領域４ｂを示す。このクランプ領域４ｂより外周側に情
報記録面が設けられている。このクランプ領域４ｂの外
周近傍には、情報記録媒体ディスク４の表裏面にその一
部が露出しているピン２６がセンターホール４ａの同心
円上に正確に打ち込まれている。

【００１９】図２は、本発明の情報記録媒体ディスク装
置のディスククランプ機構の断面図である。スピンドル
モータ１の本体の上には、精度よく加工を施されたター
ンテーブル２が、センターシャフト３に組付けられてい
る。センターシャフト３の先端は、断面が傾斜部３ａと
直線部３ｂに分けられ、情報記録媒体ディスク４を位置
決めするのは、ターンテーブル２の水平上面より上方に
１〜２ｍｍ突き出した直線部３ｂである。この直線部３
ｂは、情報記録媒体ディスク４の厚さをカバーする程突
出していなくとも、１〜２ｍｍ程度の突出で情報記録媒
体ディスク４の相互の位置決めは、充分行える。センタ
ーシャフト３の先端の断面傾斜部３ａは、情報記録媒体
ディスク４のセンターホール４ａをスムーズにセンター
シャフト３の直線部３ｂに嵌合させるためのものである
。ターンテーブル２上には、全周にわたり一定の間隔で
、情報記録媒体ディスク４のピン２６が、嵌入する回転
付与穴３０が設けられている。回転付与穴３０だけでは
、情報記録媒体ディスク４のピン２６がターンテーブル
２に対し嵌合しにくいため、穴周辺には、導入を助ける
斜面３０ａが設けられている。

【００２０】クランプアーム９には、穴があけられそこ
には、クランプシャフト８が貫通している。クランプシ
ャフト８のクランプアーム９から上方に突出した部分に
は、クランプシャフト８がクランプアーム９の穴から外
れ落ちるのを防止するストッパが取り付けられている。 クランプシャフト８の他端には、サブシャフト２１によ
りベアリング６の内輪、ばね受台２２が重ね止めされて
いる。ベアリング６の外輪は、クランパ５のハウジング
にプレート２３によって固定されている。従ってクラン
パ本体はベアリング６の作用効果により単独でスムーズ
な回転が可能である。コイルばね７は、一端がばね受台
２２に、他端をばね保持板２４に係止されている。ばね
保持板２４はコイルばね７の上端側位置を調心するため
のものである。

【００２１】又、図２は、情報記録媒体ディスク４に記
録再生処理をほどこしている状態を示す。クランパ５は
、情報記録媒体ディスク４の上面側では情報記録媒体デ
ィスク４に打ち込まれているピン２６がガイドする内側
に入り込み、情報記録媒体ディスク４をターンテーブル
２に対し上方から押圧している。一方ピン２６の情報記
録媒体ディスク４の下側、すなわちターンテーブル２側
に突き出た部分は、ターンテーブル２に設けられた回転
付与穴３０に嵌合している。

【００２２】

【発明の効果】本発明の情報記録媒体ディスク装置のデ
ィスククランプ機構では、情報記録媒体ディスクに複数
のピンを打ち込み、その内側空間にクランパとはまり込
ませることにより、情報記録媒体ディスクの正確な位置
決めが成されるのみならずクランパそのものも正確に位
置決めできる効果がある。又情報記録媒体がかけ換え可
能な記録再生装置において、ターンテーブル面からセン
ターシャフト先端までの高さを低くすることができるの
で、極めて薄型の情報記録媒体ディスク装置のディスク
クランプ機構を提供することができる。

【００２３】又、スピンドルモータのターンテーブル面
に穴を設け、情報記録媒体ディスクのピンを嵌入させる
ことにより、情報記録媒体に機械的係合により回転力を
与えることができる。したがって従来のようにターンテ
ーブル面にゴム層を形成させて摩擦係数を高める必要が
なくなるので、安価で安定した情報記録媒体ディスクの
ディスククランプ機構を提供することができる効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に関する情報記録媒体ディス
ク装置のディスククランプ機構を示す分解斜視図である
。

【図２】図１に示す本発明実施例の断面図である。

【図３】従来例の情報記録媒体ディスク装置のディスク
クランプ機構を示す断面図である。

【符号の説明】

１　　スピンドルモータ ２　　ターンテーブル ３　　センターシャフト ４　　情報記録媒体ディスク ５　　クランパ ８　　クランプシャフト ９　　クランプアーム ２６　　ピン ３０　　回転付与穴

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報記録媒体ディスクを載置して厚さ方向
   の位置決めを行い、前記情報記録媒体ディスクに回転を
   付与するターンテーブルと、前記ターンテーブルの水平
   上面よりも上方に突出し、前記情報記録媒体ディスクを
   回転中心軸まわりに位置決めするセンターシャフトを具
   備するスピンドルモータと、上下動するクランプアーム
   と、前記クランプアームにあけられた穴を貫通し、前記
   クランプアーム上方に突出した部分には抜け止めストッ
   パを具備し、他端にはばね受台およびベアリングを取り
   つけたクランプシャフトと、前記クランプシャフトに取
   り付けられた前記ベアリングを介して前記クランプシャ
   フトに取り付けられたクランパと、一端を前記クランプ
   アームに他端を前記クランプシャフトのばね受台に係止
   されたばねを具備する情報記録媒体ディスク装置のディ
   スククランプ機構において、前記情報記録媒体ディスク
   のクランプ領域に、前記情報記録媒体ディスクの表裏を
   貫通する複数のピンが、センターホールと同心の同心円
   上に配置され、前記スピンドルモータの前記ターンテー
   ブル上側に前記情報記録媒体ディスクの前記ピンに対応
   する位置に凹部を形成することを特徴とする情報記録媒
   体ディスクのディスククランプ機構。