JPH0423362B2 - - Google Patents

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JPH0423362B2
JPH0423362B2 JP57117310A JP11731082A JPH0423362B2 JP H0423362 B2 JPH0423362 B2 JP H0423362B2 JP 57117310 A JP57117310 A JP 57117310A JP 11731082 A JP11731082 A JP 11731082A JP H0423362 B2 JPH0423362 B2 JP H0423362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
glass
silicone
polyborosiloxane
boric acid
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57117310A
Other languages
English (en)
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JPS598215A (ja
Inventor
Minoru Morita
Shinsuke Hirata
Kozo Arahara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP57117310A priority Critical patent/JPS598215A/ja
Publication of JPS598215A publication Critical patent/JPS598215A/ja
Publication of JPH0423362B2 publication Critical patent/JPH0423362B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はガラス巻線の改良に関する。 従来より、導体上にガラス糸を一重(JIS記号
SGC)又は二重(JIS記号DGC)に横巻きしたガ
ラス巻線は耐熱性マグネツトワイヤーとして既に
公知である。 このガラス巻線には、ガラス糸とガラス糸との
間の絶縁補強及び糸のホツレやケバ立ちを防止す
る目的で絶縁ワニスが塗布焼付けられている。而
してガラス糸そのものは無機物であるので耐熱性
に優れているが、絶縁ワニスの耐熱性が劣るため
ガラス巻線の耐熱性は使用する絶縁ワニスに左右
されている。例えば絶縁ワニスにアルキツド樹
脂、フエノール変性アルキツド樹脂、フエノール
樹脂等を使用した場合はB種(130℃)(B−
SGC、B−DGC)、THEIC入アルキツド樹脂、
シリコン変性ポリエステル樹脂を使用した場合は
F種(155℃)(F−SGC、F−DGC)、脂肪族ポ
リイミド樹脂、シリコン樹脂を使用した場合はH
種(180℃)(H−SGC、H−DGC)となる。 このように絶縁ワニスの耐熱性がたかだかH種
であるため、ガラス糸という耐熱性の優れた素材
を使用し、スペースフアクターを犠性にしている
にもかかわらず充分な特性を出し得ないのが現状
である。 そこで先に本発明者らはガラス糸を横巻し更に
その上にポリボロシロキサン樹脂被覆を設けたガ
ラス巻線を出願(特願昭55−111327号)したが、
機械的強度ならびに耐加水分解性に乏しいという
難点があつた。 本発明はこのような事情に鑑みなされたもの
で、絶縁ワニスとしてセミ無機ポリマーであるポ
リボロシロキサン樹脂とシリコーン樹脂と、無機
質充填剤を有機溶剤に溶解又は分散させたものを
使用して成るガラス巻線に関する。 本発明に使用するガラス糸は通常JISR−3413
に規定されるECD450−1/0が一般的である。 本発明に使用されるポリボロシロキサン樹脂
は、 (a) SiX4、SiRX3、SiRR′X2で表わされるシラン
化合物(但し、上式中R、R′はアルキル基ま
たはアリール基、Xは水酸基、アルコキシル
基、アセトキシル基、ハロゲン基であつて、X
が水酸基の場合はその脱水縮合物も含む)の1
種又は2種以上と (b) ホウ酸、無水ホウ酸、ホウ酸金属塩、ハロゲ
ン化ホウ素、ホウ酸エステルの1種又は2種以
上とを、Si:Bの原子比で1:10〜10:1好ま
しくは5:1〜1:5の範囲で、 (c) 下記の一般式で表されるシリコーンオイル (但し、Rはメチル基又はフエニル基、n=0
〜2300) とともに、50〜800℃で加熱して縮重合させる
ことにより得られる。 このとき必要に応じてアセチルアセトン、無
水酢酸、クレゾール、テトラヒドロフラン、キ
シレン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチ
ルアセトアミドのような有機溶剤を用いてもよ
い。 しかして、上記(a)、(b)成分と共に(c)成分を配
合して反応させることにより、得られるポリボ
ロシロキサン樹脂の可撓性や耐水性を向上させ
ることができる。更に、下記(d)〜(f)成分を必要
に応じて配合することにより、これらの効果を
より一層向上させることもできる。 (d) 芳香族アルコール、脂肪族多価アルコール、
フエノール類、芳香族カルボン酸 (e) 鉛、マンガン、コバルト、亜鉛、カルシウム
等の有機塩の混合物 (f) トリエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、フエニレンジアミ
ン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミ
ン、ジアミノジフエニルエーテル、ジアミノジ
フエニルメタン等の含窒素化合物 (c)〜(f)成分の配合量は、(a)成分と(b)成分との合
計量100重量部あたり、(c)成分は5〜100重量部、
(d)成分は5〜30重量部、(e)成分は0.01〜10重量
部、(f)成分は、N原子の数が(b)成分中のB原子の
数100あたり5〜200となる量とすることが望まし
い。上記(d)〜(f)成分は、単独で、もしくは2種以
上で用いられる。 本発明に使用されるシリコーン樹脂としては、
純シリコーンの他にシリコーンアルキツド、シリ
コーンポリエステル、シリコーンアクリル、シリ
コーンエポキシ、シリコーンウレタン等があげら
れる。 更に、無機質充填剤としては、ガラス、アスベ
スト、カオリナイト、モンモリロナイト等の粘土
鉱物、雲母、タルク、酸化アルミニウム、酸化ホ
ウ素、酸化ジルコニウム、酸化鉛、酸化亜鉛、酸
化マグネシウム、タングステンカーバイド、チタ
ニウムカーバイド、モリブデンカーバイド、シリ
コーンカーバイド、ジルコニアチタン、ニトロケ
イ素、ニトロホウ素、窒化ホウ素、アルミン酸ナ
トリウム、チタン酸カリウム、ケイ酸カリウム、
ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ
酸亜鉛、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸チタニウ
ム、ケイ酸カルシウムアルミニウム、ケイ酸リチ
ウムアルミニウム、数種の金属酸化物を混合溶融
したセラミツクフリツト等がある。これらは単独
で使用してもよく、また混合して使用しても同様
の効果が得られる。これらの無機質充填剤は天然
産でもよく合成品でもよいが、いずれも粒径10μ
以下の微粉末が望ましい。 本発明のガラス巻線は、上記ポリボロシロキサ
ン樹脂の溶液と、シリコーン樹脂の溶液と、無機
質充填剤とを所定の比率で混合し、横巻きしたガ
ラス糸に塗布焼付けるか、あるいは粉砕又は溶液
より非常溶媒中に析出さて粉末状とし、粉体塗装
により塗布することにより本願発明に係るガラス
巻線が得られる。 又本発明においては予じめ導体上にポリボロシ
ロキサン樹脂とシリコール樹脂と無機充填剤より
成る樹脂絶縁塗料を塗布焼付け、その後ガラス糸
を横巻きし、更に同様に前記樹脂を塗装しても良
い。 なお、無機質充填剤は、ポリボロシロキサン樹
脂の合成直後の溶融樹脂中に添加するようにして
もよい。 ポリボロシロキサン樹脂と、シリコーン樹脂
と、無機質充填剤との配合比は、ポリボロシロキ
サン100重量部あたり、シリコーン樹脂5〜400重
量部、好ましくは10〜200重量部、無機質充填剤
は、ポリボロシロキサン樹脂とシリコーン樹脂と
の合計量100重量部あたり、5〜300重量部、好ま
しくは5〜200重量部の範囲が適している。 シリコーン樹脂の配合量が5重量部未満である
と焼付塗膜の可撓性、耐加水分解性等は乏しくな
り、逆に400重量部を越えるとポリボロシロキサ
ン樹脂の優れた耐熱性の減殺され、かつシリコー
ン樹脂の分解温度以上の温度における機械的特性
が乏しくなる。 また、無機質充填剤の配合量が、ポリボロシロ
キサン樹脂とシリコーン樹脂との合計量100重量
部あたり、5重量部未満では耐熱軟化特性が乏し
くなり、逆に300重量部を越えると塗膜の機械的
特性が乏しくなる。 なお、本発明の焼付塗料中には、必要に応じて
公知の、シリコーン樹脂の酸化促進剤、着色額
料、焼付硬化触媒、その他の添加剤を添加するこ
とができる。 又本発明においては導体として耐熱性のNi線、
Ag線又はこれらをメツキした鋼線を使用する方
法が望ましい。なお、本発明においては最外層に
ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリウレタン等の有機樹
脂塗料を塗布焼き付けて、ガラス巻線の滑り性を
向上させることができる。 次に実施例について説明する。 〔実施例〕 ジフエニルジヒドロキシシラン432g、ホウ酸
83g、シリコーンオイル256gを室温より400℃ま
で温度をあげ6時間後、更に400℃で2時間縮合
反応させ、ポリボロシロキサン樹脂を得た。 前記樹脂333gとフエニルメチルシリコーン樹
脂のキシレン50%溶液、(東芝シリーンTSR116、
東芝シリコーン社製)300gと酸化マグネシウム
120gを混合し、クレゾールに溶解させて絶縁塗
料とし表に示す焼付条件で炉長7.4mの横型炉を
用い塗布焼付けた。 このようにして得られた本願発明に係るガラス
巻線の特性についての試験結果は表の通りであつ
た。 なお、表において比較としてあげたものは従来
のH−DGCで比較例1はポリボロシロキサン樹
脂単独に無機質充填剤を配合したものを使用した
もので、比較例2は脂肪族ポリイミド樹脂ワニス
(商品名ニツトール1500、日東電工社製)を使用
したものである。また、比較例3は、シリコーン
樹脂単独に無機質充填剤を配合したものである。
【表】 また、機械的強度についても比較例1に比べる
と本発明におけるガラス巻線は明らかにすぐれて
いる。 以上の実施例から明らかなように、本願発明に
係るガラス巻線は、従来H−DGCに比べ高温加
熱後の絶縁破壊強度が大幅に改善され、さらに機
械的強度ならびに耐加水分解性もボロシロキサン
単独の塗膜より向上したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導体上に直接あるいは他の絶縁被覆を介して
    ガラス系を横巻きし、更にその上に耐熱性樹脂塗
    料の被覆層を設けてなるガラス巻線において、前
    記耐熱性樹脂塗料は、 (A)(a) SiX4、SiRX3、SiRR′X2で表されるシラン
    化合物(但しR、R′はアルキル基またはア
    リール基、Xは水酸基、アルコキシル基、ア
    セトキシル基、ハロゲン基であつて、Xが水
    酸基の場合はその脱水縮合物も含む)の1種
    または2種以上と、 (b) ホウ酸、無水ホウ酸、ホウ酸金属塩、ハロ
    ゲン化ホウ素、ホウ酸エステルの1種または
    2種以上と、 (c) 下記の一般式で表わされるシリコーンオイ
    (但し、Rはメチル基又はフエニル基、n=
    0〜2300) とを50〜800℃で縮重合反応せしめて得られ
    るポリボロシロキサン樹脂と、 (B) シリコーン樹脂と、 (C) 無機充填剤 とからなる被覆を設けてなることを特徴とするガ
    ラス巻線。 2 前記ガラス糸は、前記(A)ポリボロシロキサン
    樹脂と(B)シリコーン樹脂と(C)無機充填剤とからな
    る被覆を介して横巻きされることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のガラス巻線。
JP57117310A 1982-07-05 1982-07-05 ガラス巻線 Granted JPS598215A (ja)

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JP57117310A JPS598215A (ja) 1982-07-05 1982-07-05 ガラス巻線

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JP57117310A JPS598215A (ja) 1982-07-05 1982-07-05 ガラス巻線

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Publication Number Publication Date
JPS598215A JPS598215A (ja) 1984-01-17
JPH0423362B2 true JPH0423362B2 (ja) 1992-04-22

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63250012A (ja) * 1987-04-07 1988-10-17 昭和電線電纜株式会社 耐熱性絶縁電線
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5711413A (en) * 1980-06-25 1982-01-21 Fujikura Ltd Refractory insulated wire

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