JPH04208686A - 自動二輪車用前輪懸架装置のアライメント調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、自動二輪車用前輪懸架装置のアライメント
調整装置に関する。

（従来の技術） 上記前輪懸案装置には、従来、例えば米国特許筒４．５
２６．２４９号公報で示されるものがある。

これによれば、１１輪を支承するステアリングナックル
が設けられ、このステアリングナックルが平行リンクを
構成するロアアームとアッパアームとで車体フレームに
」１下揺動自在に支承されている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記前輪懸案装置の組立時には組ｑ誤差が生
じるが、この場合、例えば、ｍ１輪のキャンバ−角が大
きくなると、操向に、ある種の癖が生じるという不都合
がある。そこで、これを防止するため、従来では前輪懸
案装置の上記した各構成部品の製造をそれぞれ精度良く
行っている。しかし、これは製造作業を煩雑にさせるも
のであって好ましくない。

（発明の目的） この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、前輪懸架装置の組立に所定の精度が確保されるもの
でありながら、各構成部品の製造が容易にできるように
することを目的とする。

（発明の構成） 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、ステアリングナックルとアッパアームとの互いの結
合部に左右に延びるねし軸と、このねじ軸に相対回動自
在にねじ合わされるナツト体とを介設し、上記ステアリ
ングナックルとアッパアームのうちいずれか一方に上記
ねじ軸を取り付け、他方に上記ナツト体を取り付けた点
にある。

（作　用） 上記構成による作用は次の如くである。

ステアリングナックル１４とアッパアーム２２との互い
の結合部に左右に延びるねじ軸４１と、このねじ軸４１
に相対回動自在にねし合わされるナツト体４６とが介設
されている。そして、上記ステアリングナックル１４と
アッパアーム２２のうちいずれか一方に上記ねじ軸４１
が取り付けられ、他方にはナツト体４６が取り付けられ
でいる。

このため、上記ねじ軸４１とナツト体４６とを相対回動
させてこれら両者の左右相対位置を変化させれば、これ
に伴って、ステアリングナックル１４とアッパアーム２
２の左右相対位置が変化する。そして、これにより、ス
テアリングナックル１４とロアアーム２１との結合部を
中心として、同上ステアリングナックル１４の左右回動
姿勢が調整されることとなる。よって、このステアリン
グナックル１４と共に左右に回動する前輪４のキャンバ
−角が調整可能となる。つまり、前輪懸架装置３の組立
誤差は上記調整によって吸収され、所定の組立精度が確
保される。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面により説明する。

（第１実施例） 第１図から第５図は、この発明の第１実施例を示してい
る。

第１図から第３図において、１は自動二輪車、２は車体
フレームで、この車体フレーム２の前部には前輪懸架装
置３が取り付けられ、この前輪懸架装置３に前輪４が操
向自在に支承されている。

また、上記前輪懸架装置３の上方にはハンドル５が同上
車体フレーム２に支承されている。その他、７はエンジ
ン、８は燃料タンクである。

上記車体フレーム２は上記エンジン７を左右（車体の前
方に向っての方向をいい、以下同じとする）から挟んで
支持する一対の主フレーム１０を有し、これら左右主フ
レーム１０はクロスメンバ（図示せず）により互いに強
固に連結されている。また、上記主フレーム１０の前部
には前上方に突出する側面視三角形状のステアリングフ
レーム１１が結合されており、その突出端にヘッドバイ
ブ１２が取り付けられ、このヘッドバイブ１２に前記ハ
ンドル５が支承されている。

前記前輪懸架装置３はいわゆるダブルウィツシュボーン
型で、前記前輪４の左側方に位置するステアリングナッ
クル１４を有し、このステアリングナックル１４の下端
には左右一対の軸受１５．１５により車軸１６が支承さ
れている。この車軸１６の右端にはフランジ１７が形成
され、このフランジ１７に前記前輪４がポルト１８によ
りねし止めされて、上記ｉ５１輪４が上記ステアリング
ナックル１４の下端に支承されている。

上記ステアリングナックル１４は平行リンク２０によっ
て上記主フレーム１０の前部に上下揺動自在に支承され
、上記平行リンク２０はロアアーム２１とアッパアーム
２２とで構成されている。

上記ロアアーム２１は主フレーム１０の前下部に枢支軸
２３により上下揺動自在に枢支され、このロアアーム２
】の前部揺動端には下ポールジヨイント２４により上記
ステアリングナックル１４の下端が枢支されている。

特に第３図で示すように、上記アッパアーム２２は後方
に向って開く二又状をなし、その左右後端がそれぞれ枢
支軸２６．２６により左右主フレームｉｏ、ｉｏに枢支
されている。そして、上記アッパアーム２２は上下揺動
自在とされ、その揺動端に上記ステアリングナックル１
４の上端が十ポールジヨイント２７により枢支されてい
る。

そして、上記下ボールジヨイント２４と上ボールジヨイ
ント２７とを結ぶ軸が操向軸心２８であって、この操向
軸心２８回りにステアリングナックル１４が前輪４を伴
って操向可能とされている。

上記主フレーム１０の前上部とロアアーム２１との間に
は油圧式の緩衝器２９が架設され、この緩衝器２９はロ
アアーム２１を所定の姿勢に保持し、つまり、ステアリ
ングナックル１４を所定の姿勢に保持すると共に、前輪
４から車体フレーム２側に伝わろうとする衝撃を伸縮動
作して吸収する。

上記ステアリングナックル１４とハンドル５との間には
テレスコピック形の連動手段３０が介設されている。こ
の連動手段３０はハンドル５の下端に板ばね３１を介し
取り付けられる摺動軸３２と、ステアリングナックル１
４の上端に板ばれ３３を介し取り付けられるケース３４
とで構成され、上記摺動軸３２の突出端は上記ケース３
４に軸方向にのみ摺動自在に嵌入している。

そして、上記ハンドル５を操向操作すれば、上記連動手
段３０とステアリングナックル１４とを介して前記操向
軸心２８回りに前輪４が操向される。また、走行時など
、ステアリングナックル１４が上下揺動するときには、
上記摺動軸３２とケース３４とが相対摺動して、このと
き生しるステアリングナックル１４とハンドル５の相対
的な上下位置の変化を吸収する。更に、前記各板ばわ３
１．３３は上記ステアリングナックル１４、ハンドル５
、および連動手段３０の相対的な傾きの変化を吸収する
。

第１図から第５図において、前記ステアリングナックル
１４とアッパアーム２２との互いの結合部にアライメン
ト調整装置３５が設けられている。このアライメント調
整装置３５について詳しく説明する。

上記ステアリングナックル１４の上端後面には後方に向
って左右一対の突起３６．３７が一体成形され、これら
のそれぞれに同軸上に枢支孔３８．３９が形成されてい
る。４１はねし軸で、このねし軸４１は左右に延び、そ
の左端４１ａは、左枢支孔３８に軸心回り回動自在に嵌
入されて左突起３６に支承されている。また、同上ねし
軸４１の右端４１ｂは、右枢支孔３９に軸心回り回動自
在に嵌入されて右突起３７に支承されている。

上記左枢支孔３８から延びる摺り割り４２が形成され、
この摺り割り４２に跨って左突起３６に締結ポルト４３
がねじ合わされている。そして、この締結ポルト４３を
ねじ付ければ、上記ねし軸４１の左端４１ａが左突起３
６に締結され、その回動が阻止される。また、同上ねじ
軸４１の左端４１ａには周溝４４が形成され、上記締結
ポルト４３の中途部が上記周溝４４の一部に嵌入してい
る。このため、ねじ軸４１の左端４１ａが左枢支孔３８
から抜は落ちることが防止されると共に、ねじ軸４１の
左右位置決めがなされている。また、上記ねじ軸４１の
左端４１ａの端面には六角スパナを嵌入させる六角断面
の係合孔４５が形成されている。

上記ねし軸４１に相対回動自在にねし合わされるナツト
体４６が設けられる。一方、前記上ボールジヨイント２
７はボール受り４７と、このボール受け４７に支承され
るボール４８とで構成され、上記ナツト体４６の下端に
上記ボール受け４７が一体成形されている。

また、前記ア・ンバアーム２２の前端にはブラケット板
４９が溶接され、このブラケット板４９に上記ボール４
８用の支持板５０が左右一対のポル１−５１．５１によ
り着脱自在にねし止めされている。また、上記ねし軸４
１にはロックナツト５２がねじ合わされている。

特に第５図により、上記構成のアライメント調整装置３
５に対する操作手順を説明する。

まず、締結ポルト４３を緩めることによって、ねじ軸４
１が回動できるようにする。また、ロックナツト５２を
緩めて、ねじ軸４１とナツト体４６の相対回動ができる
ようにする。次に、係合孔４５にスパナを嵌入して第５
図中矢印Ａのように回転させる。すると、ナツト体４６
はポール受け４７と共に同上第５図中仮想線で示した位
置から実線で示した位置にまで移動し、これに伴いアッ
パアーム２２に対するステアリングナックルＩ４上部の
相対位置が左右方向で変化することになる。つまり、こ
れにより、ステアリングナックル１４とロアアーム２】
との結合部である下ボールジヨイント２４を中心として
、同上ステアリングナックル１４の左右回動姿勢が調整
されることから、このステアリングナックル１４と共に
前輪４の左右回動姿勢を変化させて、そのキャンバ−角
を０にするなど所望状態にまで調整できる。

そして、上記調整が終わればそこで、ロックナツト５２
をナツト体４６に締め付けてねじ軸４１とナツト体４６
との相対回動を阻止する。また、締結ボルト４３を締め
付けて、わし軸４１が回動できないようにする。そして
、これにより、上記操作が完了する。

なお、以−Ｌは図示の例によるが、アッパアーム２２に
ねじ軸４１を取り付け、ステアリングナックル１４にナ
ツト体４６を取り付けてもよい。また、アライメント調
整装置３５はブラケット板４９と支持板５０との間に設
けられるものであってもよい。

ところで、上記アライメント調整装置３５をステアリン
グナックル１４とアッパアーム２２との結合部に設ける
ことに代えて、同上ステアリングナックル１４とロアア
ーム２１との結合部に設けることが考えられる。しかし
、ステアリングナックル１４とロアアーム２１との結合
部は外力が比較的大きく作用する部分であるため、ここ
にアライメント調整装置３５を設けようとすると強度面
等において構成が複雑かつ大形になる。このようなこと
から、上記アライメント調整装置３５はステアリングナ
ックル１４とアッパアーム２２との結合部に設けられて
いる。

トス下の各図は他の実施例を示している。これら各実施
例の基本構成と作用は上記実施例と同じであるため、共
通の構成については羊に図面にその符号を付して説明を
省略し、異なる構成や作用についてのみ説明する。

（第２実施例） 第６図は第２実施例を示している。

これによれば、右枢支孔３９にナツト５４が軸心回り回
動自在に嵌入されている。一方、わし軸４１の右端４１
ｂにはわしが形成され、この右端４１ｂが上記ナツト５
４にねし何重られている。

まｊ：、このナツト５４にも前記係合孔４５と同じ係合
孔４５′が形成されでいる。更に、摺り割り４２に対応
して前記締結ボルト４３と同じ締結ポルｈ　４３　’が
設けられている。

上記ねし軸４１の左端４１ａと、ナツト５４の各外周面
にはそれぞれ段差面が形成されている。

そして、ねじ軸４１の右１４１ｂとナツト５４とをわし
付ければ、各・段差面５５が左突起３６と右突起３７を
左右から挟み付けてわじ軸４１の回動が阻止されるよう
になっている。

一方、上記ねじ軸４１の右端４１ｂとナツト５４とを緩
めれば、わし軸４Ｉの回動が自由にできることとなる。

（第３実施例） 第７図は第３実施例を示している。

これによれば、右枢支孔３９に円筒状のナツト５６が軸
心回り回動自在に嵌入されている。−ノｊ、わし軸４１
の右端４１ｂにはわしが形成され、この右端４１ｂが上
言己ナツト５６にねし付けられ、このナツト５６と上記
ねし軸４１とによってナツト体４６がステアリングナッ
クル１４に支承されている。

上記ナツト５６はナツト体４６に対しロックナツトとし
て働くもので、上記ナツト５６の端部にはスパナと係合
する係合部５７が形成されている。

また、右突起３７にも前記摺り割り４２と同し摺り割り
４２′が設けられ、かつ、これに対し締結ボルト４３′
が設けられている。

（第４実施例） 第８図は第４実施例を示している。

これによれば、わし軸４１は市販のボルトとされており
、その左端４１ａがボルト頭となっていて、右端４１ｂ
には市販のナツト５８がねじ付けられている。そして、
上記ねし軸４１の右端４１ｂとナツト５８とをねじ付け
れば、上記ねし軸４１の左端４１ａとナツト５８とが左
突起３６と右突起３７とを左右から挟み付けてねし軸４
１の回動が阻止されるようになっている。

（発明の効果） この発明によれば、ステアリングナックルとアッパアー
ムとの互いの結合部に左右に延びるねじ軸と、このねじ
軸に相対回動自在にねし合わされるナツト体とが介設さ
れ、上記ステアリングナックルとアッパアームのうちい
ずれか一方に上記ねし軸が取り付けられ、他方に上記ナ
ツト体が取り付けられているため、上記ねじ軸とナツト
体とを相対回動させてこれら両者の左右相対位置を変化
させれば、これに伴って、ステアリングナックルとアッ
パアームとの左右相対位置が変化し、これにより、ステ
アリングナックルとロアアームとの結合部を中心として
同上ステアリングナックルの左右回動姿勢が調整される
こととなる。よって、このステアリングナックルと共に
左右に回動する前輪のキャンバ−角が調整可能となる。

この結果、前輪懸架装置の組立誤差は上記調整によって
吸収され、所定の組立精度が確保されるのであり、この
ため、各構成部品の製造工程においてはそれぞれに高精
度が要求されないことから、その分、各製造が容易にて
きるという利、ψがある。

（以下余白）

【図面の簡単な説明】

第１図から第５図はこの発明の第１実施例で、第１図は
自動二輪車の前部の左側面図、第２図は前輪懸架装置の
正面断面図、第３図はアッパアームの平面図、第４図は
第１図の部分拡大断面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ線矢
視断面図、第６図から第８図は第２〜第４実施例を示し
、いずれも第５図に相当する図である。 １・・自動二輪車、２・・車体フレーム、３・・前輪懸
架装置、４・・前輪、１４・・ステアリングナックル、
２０・・平行リンク、２１・・ロアアーム、２２・・ア
ッパアーム、３５・・アライメント調整装置、４１・・
ねじ軸、４６−・ナツト体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、前輪を支承するステアリングナックルを設け、平行
   リンクを構成するロアアームとアッパアームとで上記ス
   テアリングナックルを車体フレームに上下揺動自在に支
   承した自動二輪車用前輪懸架装置において、上記ステア
   リングナックルとアッパアームとの互いの結合部に左右
   に延びるねじ軸と、このねじ軸に相対回動自在にねじ合
   わされるナット体とを介設し、上記ステアリングナック
   ルとアッパアームのうちいずれか一方に上記ねじ軸を取
   り付け、他方に上記ナット体を取り付けた自動二輪車用
   前輪懸架装置のアライメント調整装置。