JPH0418169A - 繊維処理用油剤 - Google Patents

繊維処理用油剤

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JPH0418169A
JPH0418169A JP2116367A JP11636790A JPH0418169A JP H0418169 A JPH0418169 A JP H0418169A JP 2116367 A JP2116367 A JP 2116367A JP 11636790 A JP11636790 A JP 11636790A JP H0418169 A JPH0418169 A JP H0418169A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維処理用油剤に関し、更に詳しくいえば、
糸状繊維製品に優れた柔軟性と平滑性を付与し、編立て
性や製織性を向上せしめる繊維処理用油剤に関する。
〔従来の技術〕
一般に、糸状繊維製品を編み立でや製織により織物を生
産する場合には、糸条に好ましい柔軟性と平滑性がない
と編立て性や製織が困難となる。
特に、先晒あるいは先染糸状は、柔軟性と平滑性が不足
するため、先晒あるいは先染後に、各種のワックス、油
脂、界面活性剤等からなる柔軟剤や平滑剤を、チーズ集
機、あるいは噴出式集機を用いてオイリングを行い、糸
状に柔軟性及び平滑性を付与することが行われている。
しかし、近年においては編み立て及び製織が高速化され
、且つより複雑な織物の生産が増加している。例えば、
エアージェットルームのような高速織機での製織や縄編
みのような複雑な編み立てでは、前記従来の繊維処理用
油剤では柔軟性及び平滑性が不十分で、編織性が極めて
困難となり、得られた編物の品位も極度に劣る。
この問題点に対する一般的な対処法としては、従来の繊
維処理用油剤、例えば、アンモニウム塩のジステアリル
ジメチルアンモニウムクロリドを用いたもの(特公平1
−23585号公報、特開昭62−69882号公報等
)、アーコベル型柔軟剤を用いたもの、ステアリン酸と
N−アミノエチルエタノールアミンの1:1モル脱水線
合物を用いたもの(特開昭58−60070号公報等)
を高温度で糸条にオイリングすることが試みられていた
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この方法では、糸条に対して油剤が不均一、ム
ラ付着となり、高付着した部位では油剤の粉化現象を引
き起こし、糸条の黄変や変色にまで至ることがあり、製
品品位を極めて損なう。また、部分的に油剤付着量が少
ない部位では、編み立でや製織中に糸切れを生じ生産効
率が低下するのみならず、仕上がり製品の品位も頗る低
下するものであった。
更には、従来技術の油剤では、糸条への吸着性が劣る(
例えば、付着率で処理濃度の40%以下)ためオイリン
グ後の廃液中に高濃度の油剤が残存し廃液処理が困難と
なる等の問題も生起してい以上より、糸条製品のオイリ
ング工程において油剤の付着が均一で柔軟性及び平滑性
に優れた繊維処理用油剤が得られていないのが実情であ
る。
本発明は、前記観点に鑑みてなされたものであり、柔軟
性、平滑性及び吸着性を向上させた繊維処理用油剤であ
る。即ち、優れた柔軟性及び平滑性により、高速編織や
複雑な編物を可能にし、均一で高吸着することにより、
製品品位向上、油剤使用量の減少による経済効果、及び
排水処理負担の軽減を図ることができる繊維処理用油剤
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、糸条への付着性と処理油剤組成との関係
について、鋭意研究を重ねた結果、高速編織や複雑な編
物を高能率高品位に生産できる優れた柔軟性、平滑性及
び吸着性を付与する組成物を見出して本発明を完成した
即ち、本第1発明に係わる繊維処理用油剤は、次の(a
)一般式で表されるアミンアシルアミド、R,C0NH
C,H2,NR2(Ra )(但し、Rは炭素原子数が
11〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、R,
、R,は炭素原子数が1〜4のアルキル基であり、nは
2〜5の整数である。)、 (b)融点が40〜110℃のワックス、及び(c)界
面活性剤、を含有することを特徴とする。
本第2発明に係わる繊維処理用油剤は、前記−般式で表
されるアミンアシルアミド、ワックス及び界面活性剤の
全体を100重量部とした場合、(a)アミンアシルア
ミドが5〜50重量部、(b)ワックスが40〜80重
量部、(C)界面活性剤が10〜40電量部の割合で含
有されることを特徴とする。
前記アミンアシルアミドは、糸条に吸着性、均−付着性
を付与するための成分である。また、この成分は糸条に
好ましい柔軟性を付与するとともに、ワックスに基づく
平滑性を阻害しない作用を有する。
前記一般式において、基R1の炭素原子数を11〜23
としたのは、11未満では良好な柔軟性が得られず、一
方23を越えると水溶性が劣るため安定な処理液が得ら
れないからである。また、このアミンアシルアミドは、
炭素原子数が11〜23のアルキル基又はアルケニル基
を有する脂肪酸と、ジアミンとを脱水縮合して得られる
化合物である。このジアミンとしては、ジメチルアミン
プロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブ
チルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノエチルアミ
ン、ジメチルアミノネオペンチルアミン(ジメチルアミ
ノ2.2−ジメチル1−プロピルアミン)、ジエチルア
ミノ2−ペンチルアミン等を用いることができる。
このアミンアシルアミドの含有量は、5〜50重量%(
以下、単に%という。)であることが適当である。これ
が5%未満では油剤の吸着性が低下して柔軟性及び平滑
性が悪くなり、一方50%を越えると平滑成分であるワ
ックスの量が少なくなるため十分な平滑性が得られない
からである。
前記ワックスは、主として糸条に平滑性を付与するため
の成分である。本発明において使用されるワックスは、
融点が40〜110℃の範囲が適当である。融点が40
℃未満では平滑性が不足し、110℃を越えると乳化安
定性、特に機械安定性が低下して糸条に均一付着し難く
なり、ノ々ウダリングが発生し易くなるからである。
また、このワックスとしては、天然及び合成の炭化水素
ワックス、グリセリド及びロウ並びにこれらの酸化物や
酸変性物質等を挙げることができる。天然ワックスとし
ては、牛脂或いは豚脂を水素添加した水素添加硬化油、
密ロウ、水添鯨ロウ、カルナバワックス、キャンデイリ
アワックス、木ロウ、ぬかロウ等の動植物性ワックス、
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
モンタンワックス、セリシンワックス等の鉱物性ワック
スを挙げることができる。また、合成ワックスとしては
、低分子量のポリエチレンワックス、ポリプロピレンワ
ックス、フィッシャードブシュ法によるワックス等を挙
げることができる。
このワックスの含有量は、40〜80%の範囲が適当で
ある。これが40%未満では平滑性が不十分となり、一
方80%を越えると柔軟性或いは乳化安定性が低下する
からである。 前記界面活性剤(c)は、前記各成分を
水に安定に乳化させるたtに使用される。本発明におい
て使用される界面活性剤としては、ノニオン系界面活性
剤及び/又はカチオン系界面活性剤が適当である。
このノニオン系界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、プロピレングリコールペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマ
シ油(硬化ヒマシ油)、ポリオキシエチレンラノリン(
ラノリンアルコール)、ポリオキシエチレンミツロウ誘
導体、ポリ1+ジエチレンアルキルアミン、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合体、ポ
リオキシエチレンペンタエリスリトール脂肪酸エステル
、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、脂肪酸アルカノー
ルドアミド等を挙げることができる。
カチオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルベ
ンジルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、アルキルピ
リジウム塩、アルキルキノリウム塩、アルキルイミダゾ
リウム塩、アルキルアルカノールアミン塩、アシルアミ
ン塩、ポリオキシエチレンアルキルアンモニウム塩等を
挙げることができる。
前記界面活性剤の含有量は、10〜40%の範囲が適当
である。この含有量が10%未満では乳化安定性が低下
し、糸条に油剤が均一付着しなくなりパウダリング発生
の原因となる。また、その含有量が40%を越えると吸
着性を阻害し或いは前記アミンアシルアミドとワックス
の含有量が必然的に少なくなって柔軟性及び平滑性が得
られなくなり、更にまた排水処理の負担が大きくなるの
で好ましくない。
本発明の油剤には、前8己必須成分以外に、防腐剤、増
粘剤、消泡剤、防黴剤、及び酸化防止剤等を適宜含有す
ることができる。
本発明の油剤を用いて糸条を処理するには、例えば油剤
を水中に乳化して5〜50%濃度のエマルションとして
吸尽法により給油する。吸尽法としては、噴射型、回転
バック型、チーズ型、ウィンス型染色機等が適当である
。処理液の調製は、給油時に希釈して使用するが、直接
給油して使用してもよい。給油量は繊維糸条に対して0
.1〜10%が適当である。また、処理温度は10〜9
5℃が適当である。
〔実施例〕
以下実施例及び比較例により本発明を具体的に説明する
窒素吹き込み管、温度計、攪拌機、定量滴下装置及び冷
却管付き脱水口を具備した11反応フラスコに、酸価2
02の工業用ステアリン酸555.6g(約2モル)を
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下で160℃に
加熱した。次いで、定量滴下装置によりジメチルアミノ
プロピルアミン224.4g (約2.2モル)を90
分間要して滴下しながら脱水縮合反応を行い、更に、液
温を170℃として5時間を要してこの反応を終了した
。反応終了後、5〜10mIIHgの減圧下、120〜
130℃で未反応物を留去した。
得られた生成物は、酸価4、アミン価151、融点61
℃であった。この反応生成物(A)を赤外線吸収スペク
トル(IR)、薄層クロマトグラフィー(TLC)及び
元素分析(窒素)等により分析した結果、ステアリン酸
ジメチルアミンプロピルアミドであることが確認された
次いで、この反応生成物(A>10重量部と水88重量
部とを攪拌下で90℃まで加熱し、酢酸2重量部を添加
した後、室温まで冷却して本発明のアミド含有油剤(B
)を得た。
(2)平滑剤(C)の調製 平滑剤としてワックスエマルション(C)を以下の方法
で調製した。
パラフィンワックス(融点140℃)18%を80〜9
0℃に加熱し、 牛脂硬化油(融点45℃)3%、 ステアリン酸モノグリセライド2%、 オレイン酸ジェタノールアミド2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:14モル
付加)4%及び ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:0.9モ
ル付加)1%、を添加した後、80〜90℃の水70%
加えて攪拌し予備乳化した。
次いで、ガラリンホモジナイザーで処理し、室温まで膜
冷却して本発明の平滑剤含有液(C)を得た。
(3)性能評価 以上により調製したアミド含有油剤(B)と平滑剤含有
液(C)を、第1表に示すように所定量混合して、アク
リル50/綿50%の20番手双糸のアクリル片染め糸
(ピンク色)にオイリングした後、オイリング糸の物性
を評価し、その結果を第1表に示す。
尚、この場合の試験方法は次ページ以降に示す。
(以下、余白) この結果によれば、未処理系(試験例Nα5)と比べて
、他の試験例Nα1〜4は、いずれも動摩擦係数、編成
性及び編み立て性が優れた。特に、アシルアミドの含有
率が40.0%(Nα2)、19.2%(Nα3)の場
合は全ての性能が著しく優れる。尚、その含有率が62
.5%(Nα1) 、4゜0%(Nα4)の場合は、編
み立て性がNα1.4と比べると劣るが、未処理系と比
べると良好であり、更に、動摩擦係数、編成性は、未処
理系と比べて約1.3〜1.4倍優れる。
〔試験方法〕
■オイリング条件 処理方法:カセ糸に処理 浴   比 :   1:10 処理温度x時間:40℃X15分間、カセ糸を油剤浴に
浸漬 後処理:遠心脱水後100℃×30分間乾燥■評価方法 付着油分:イソプロパノール/ベンゼン混合液でソック
スレー抽出した(%)。
付着率: (付着油分/油剤純分処理濃度)X100 
(%)で求めた。
動摩擦係数Cμ6.。。) :糸走行法により調べたも
のである。尚、この場合の測定 条件は、接触角が180度、摩擦端 子が25mmφのステンレス丸棒、糸 速度が100 n/minである。
編成性=Im成性試験機を用い、糸速度100m、/n
inで測定した。
編み立て性:横編み機を用い縄編みをして評価した。
実施例1で得られた反応生成物(A)を用いて、実施例
1と同様にガラジンホモジナイザー処理をして以下の組
成の実施例2の油剤を調製した。
パラフィンワックス(8点130℃)16%、精製キャ
ンプリアワックス1%、 マイクロクリスタリンワックス(111点200℃) 
1%、 オレイン酸ジェタノールアミド2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:14モル
付加)3%、 反応生成物(A) 7%、 酢酸1.4%及び水68.6%。
■実施例3の油剤の調製 実施例1と同様にして、酸価202の工業用ステアリン
酸1モルと、ジブチルアミノプロピルアミン1モルとを
脱水縮合して反応生成物(D)のステアリン酸ジブチル
アミノプロピルアミドを得た。
この反応生成物(D)を用いて、実施例1と同様の操作
により、以下の組成の実施例3の油剤を調製した。
パラフィンワックス(融点140℃)18%、牛脂硬化
油(融点45℃) 3%、 ステアリン酸モノグリセライド2.5%、ジメチルジス
テアリルアンモニウムクロライド1%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:14+ル
付加)3%、 反応生成物(D)2.5%、 酢酸0.5%及び水69.5%。
■実施例4の油剤の調製 実施例1と同様にして、酸価202の工業用ステアリン
酸1モルと、ジメチルネオペンチルアミン1モルとを脱
水縮合して反応生成物ステアリン酸ジメチルアミノネオ
ペンチルアミド(E)を得た。
この反応生成物(E)を用いて、実施例1と同様の操作
により、以下の組成の実施例4の油剤を調製した。
パラフィンワックス(融点125℃)14%、精製カル
ナバワックス3%、 オレイン酸ジェタノールアミド1.5%、ステアリン酸
モノグリセライド2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:12モル
付加)2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:18モル
付加)2,5%、 反応生成物(E)5%、 酢11.1%及び水68.9%。
■実施例5の油剤の調製 実施例1と同様にして、酸価165の工業用ベベヘニン
酸1モルと、ジエチルアミノエチルアミン1.1モルと
を脱水縮合して反応生成物ベヘニン酸ジエチルアミノ二
チルアミド(F)を得た。
この反応生成物(F)を用いて、実施例1と同様の操作
により、以下の組成の実施例5の油剤を調製した。
パラフィンワックス(融点130℃)17%、精製帯ロ
ウ2%、 ステアリン酸モノグリセライド1%、 N−ヒドロキシエチルアミノエチルステアリン酸酢酸塩
1%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:12モル
付加〉 1%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:14モル
付加)2%、 反応生成物(F)6%、 酢酸1.3%及び水68.7%。
■比較例1の油剤の調製 ステアリン1111モルとN−アミノエチルエタノール
アミン1モルとを脱水縮合して柔軟剤成分(イ)を合成
した。
この柔軟剤成分(イ)を用いて、実施例1と同様の操作
により、以下の組成の比較例1の油剤を調製した。
パラフィンワックス(融点130℃)15%、牛脂硬化
油(融点45℃) 2%、 オレイン酸ジェタノールアミド1%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:12モル
付加)2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:14モル
付加)4%、 柔軟剤成分(イ)6%及び水70%。
■比較例2の油剤の調製 本比較例においては、アーコベル型柔軟剤を柔軟剤成分
(ロ)として用いて、実施例1と同様の操作により、以
下の組成の比較例2の油剤を調製した。ここで、アーコ
ベル型柔軟剤とは、ステアリン酸とアミノエチルエタノ
ールアミンとを加熱縮合させ、これに尿素を化合させた
ものを酢酸で中和したカチオン系柔軟剤をいう。
パラフィンワックス(融点140℃)17%、精製キャ
ンプリアワックス1%、 マイクロクリスタリンワックス(融点200℃)1%、 オレイン酸ジェタノールアミド2.5%、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル(EO:14モル付加)4.5
%、 柔軟剤成分(ロ)4%、 酢酸1.4%及び水68,6%。
■比較例3の油剤の調製 本比較例においては、ジステアリルジメチルアンモニウ
ムクロリドを柔軟剤成分(ハ)として用いて、実施例1
と同様の操作により、以下の組成の比較例3の油剤を調
製した。
パラフィンワックス(融点125℃)15%、精製カル
ナバワックス3%、 ステアリン酸モノグリセライド2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:12モル
付加) 2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:18モル
付加)3%、 柔軟剤成分(ハ)5%及び水70%。
■比較例4の油剤の調製 本比較例においては、前記比較例3で用いた柔軟剤成分
(ハ)を用いて実施例1と同様の操作により、以下の組
成の比較例4の油剤を調製した。
パラフィンワックス(融点125℃)15%、精製カル
ナバワックス3%、 ステアリン酸モノグリセライド2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:12モル
付加)2%、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO:18モル
付加)3%、 柔軟剤成分(ハ)5%及び水70%。
(2)性能評価 ■実施例2及び比較例1の性能比較 実施例2の油剤と比較例1の油剤を、アクリル50%/
綿50%の20番手双糸のアクリル片染め糸(ベージュ
色)にバルギー噴射式カセ集機でオイリングした。そし
て、第2表に示す項目について以下に述べる具体的方法
により評価をし、その結果を第2表に示す。
その結果によれば、実施例2の油剤では、処理濃度(み
かけ)8%o、w、f  (純分2.4%o、 w、 
f)で油剤の付着量が2.1%(付着率87.5%)で
あり、ムラ付着もない。また、横編み機で縄編みしたと
ころ極tで高能率で編み立でかでき編み布は極めて高品
位のものが得られた。
一方、比較例1の油剤の場合には、処理濃度10%o、
w、f  (純分2.4%o、w、f)で油剤の付着量
及び付着率は、著しく少なかった。また、縄編み中に糸
切れを起こし編み立て性不良になるとともに、編み上が
った布は極めて品位の悪いものとなった。また、比較例
1の油剤で、処理濃度15%o、w、f  (純分4.
5%o、w、f ) テオイリ:l’したところ、噴射
口周辺に当たるカヤ糸に部分的に油剤が多く付着し、乾
燥後、付着油剤が粉化現象を起こし、糸条が部分的に変
色して品質が極めて劣るものとなった。
更に、オイリング後の油剤廃液のCODは、実施例2の
油剤の場合は、比較例1の油剤の場合の14%と極めて
少なかった。
■実施例3及び比較例2の性能比較 実施例3の油剤と比較例2の油剤を、ポリエステル50
%/綿50%の45番手車糸の青色染色糸に、油剤濃度
(みかけ)10%o、w、f  (純分3%o0w、f
)で、チーズ集機でオイリングした後、二の糸を緯糸と
してエアージェットルームにより製織した。
その結果、実施例3の油剤では、製織効率が98%とな
り繰上がり布の品位は、A級のものが得られた。一方、
比較例2の油剤の場合には、緯糸に起因する織機の停止
台数が多くなり、製織効率は65%となり、繰上がり布
の品位は、B級であった。
■実施例4.5及び比較例3.4の効果実施例4、実施
例5、比較例3及び比較例4について実施例1の場合と
同様の性能試験を行った。この結果を第3表に示す。尚
、同表中の油剤の処理濃度は、いずれもみかけ濃度8%
(純濃度;2.4%)である。
この表に示すように、実施例4.5では、比較例3.4
と比べて、付着油分及び付着率が著しく大きく、動摩擦
係数も小さく、繊み立て住も良好であった。
(以下、余白) 第2表 尚、本発明においては、前記具体的実施例は例示に過ぎ
ず、これに示すものに限られず、目的、用途に応じて本
発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる
〔発明の効果〕
本発明の油剤は、糸条に優れた柔軟性、平滑性及び吸着
性を付与することができる。即ち、優れた柔軟性及び平
滑性により、高速編織やiIl+Il!な編物を可能に
し、優れた吸着性により、製品品位向上、油剤使用量の
減少による経済効果、及び排水処理の負担の軽減を図る
ことが可能となる。
出願人   ユシロ化学工業株式会社 代理人    弁理士 小島清路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)以下の一般式で表されるアミンアシルアミ
    ド; R_1CONHC_nH_2_nNR_2(R_3)(
    但し、R_1は炭素原子数が11〜23のアルキル基又
    はアルケニル基であり、R_2、R_3は炭素原子数が
    1〜4のアルキル基であり、nは2〜5の整数である。 ) (b)融点が40〜110℃のワックス、及び(c)界
    面活性剤、を含有することを特徴とする繊維処理用油剤
  2. (2)前記(a)アミンアシルアミド、(b)ワックス
    及び(c)界面活性剤の全体を100重量部とした場合
    、 (a)アミンアシルアミドが5〜50重量部、(b)ワ
    ックスが40〜80重量部、 (c)界面活性剤が10〜40重量部の割合で含有され
    ることを特徴とする請求項1記載の繊維処理用油剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5358647A (en) * 1991-01-09 1994-10-25 Colgate-Palmolive Company Fabric softening products based on a combination of pentaerythritol compound and bentonite
WO2003035809A1 (fr) * 2001-10-26 2003-05-01 The Nisshin Oillio, Ltd. Composition huileuse lubrifiante
JP2008225237A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 保護剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
CN106149371A (zh) * 2016-06-29 2016-11-23 绍兴市柯桥区钱清通航轻纺辅料厂 一种纺织白玉霜润滑脂及其制备方法
JP2019147920A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 Jxtgエネルギー株式会社 潤滑油組成物
JPWO2021010161A1 (ja) * 2019-07-12 2021-09-13 松本油脂製薬株式会社 繊維用帯電防止加工薬剤及びその利用

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JP2544990B2 (ja) 1996-10-16

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