JPH04164046A - 三級脂肪酸エステルおよび潤滑油 - Google Patents

三級脂肪酸エステルおよび潤滑油

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JPH04164046A
JPH04164046A JP2288448A JP28844890A JPH04164046A JP H04164046 A JPH04164046 A JP H04164046A JP 2288448 A JP2288448 A JP 2288448A JP 28844890 A JP28844890 A JP 28844890A JP H04164046 A JPH04164046 A JP H04164046A
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JP
Japan
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acid
tertiary fatty
fatty acid
dimethyl
ester
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JP2288448A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Tsuruoka
鶴岡 邦明
Hitoshi Kobashi
小橋 仁
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は三級脂肪酸、二塩基酸を原料混合酸として用い
、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2’ 
、2’ −ジメチル−3′−ヒドロキシプロピオネート
を原料アルコールとして用いた三級脂肪酸エステル、お
よびこの三級脂肪酸エステルを含有する潤滑油に関する
[従来の技術] ネオペンチルポリオールエステルは、航空機のタービン
エンジン油、自動車のエンジン油等、優れた酸化安定性
が要求される機械の潤滑油基油、または添加剤として使
用されてきた。
しかし、近年の機械の高性能化による使用温度の上昇、
また潤滑油のロングドレイン指向等にともない、ネオペ
ンチルポリオールエステルではその酸化安定性が不十分
となってきた。
米国特許第3,115,519号明細書には、ない三級
脂肪酸とのエステルが開示されている。
このエステルは三級脂肪酸でない同一炭素数の脂肪酸よ
り得られるネオペンチルポリオールニスチルに比べ、酸
化安定性は優れているが、粘度指数が低い。
米国特許第3,282,971号明細書には、直鎖脂肪
酸と三級脂肪酸の混合脂肪酸とネオペンチルポリオール
とのエステルが開示されている。
このエステルは粘度指数は改善されるが、直鎖脂肪酸を
含まないエステルに比べて酸化安定性が劣っている。
米国特許第3,341,574号明細書には、2.2−
ジメチルペンタン酸とアゼライン酸とネオペンチルグリ
コールとのエステルが開示されている。このエステルは
粘度指数は向上しているが、酸化安定性が劣っている。
このように三級脂肪酸を用いたネオペンチルポリオール
エステルでは高温で運転される機械、ロングドレインが
要求される機械等の潤滑油基油または添加剤として十分
に使用できる酸化安定性を有しているが、粘度指数の低
い欠点がある。
[発明が解決しようとするl!題コ コ本発明、酸化安定性を損なうことなく三級脂肪酸を用
いたエステルの粘度指数を改良した三級脂肪酸エステル
およびそれを含有する潤滑油を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、下記の一般式[I1で示される三級脂肪酸7
0モル%〜100モル%と炭素数4〜8の二塩基酸0モ
ル%〜30モル%からなる混合酸と下記の式[■コで示
される2、2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2
’ 、2’ −ジメチル−3′−ヒドロキシプロピオネ
ートより得られる三級脂肪酸エステルである。
R−C−COOH[Iコ (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、R1およびR
″は炭素数1〜2のアルキル基であり、R2R1および
R2の合計炭素数は8以下である。)本発明に用いる一
般式[I]で示される三級脂肪酸としては、2,2−ジ
メチルプロパン酸、2゜2−ジメチルブタン酸、2,2
−ジメチルペンタン酸、2,2−ジメチルヘキサン酸、
2,2−ジメチルへブタン酸、2,2−ジメチルオクタ
ン酸。
2−メチル−2−エチルブタン酸、2−メチル−2−エ
チルペンタン酸、2−エチル−2,3,3−トリメチル
ブタン酸、2,2,3.3−テトラメチルペンタン酸、
2,2,3.4−テトラメチルペンタン酸等が挙げられ
る。これらの三級脂肪酸は単独で使用してもよいし、2
種類以上を混合使用してもよい。とくに一般式[I]に
おけるRの炭素数が2または3のものが好ましい。R,
R”およびR2の合計炭素数が8を越えるとメチレン基
由来の水素原子の数が多くなるので良好な酸化安定性を
有する三級脂肪酸エステルを得ることができない。
本発明に用いる炭素数4〜8の二塩基酸としては、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン
酸、2,2−ジメチルコハク酸、2.3−ジメチルコハ
ク酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチル
グルタル酸、2,2−ジメチルアジピン酸、3.3−ジ
メチルアジピン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸が挙げられる。これらの二塩基酸は単独で使用して
もよいし、2種類以上を混合使用してもよい。炭素数が
9以上の二塩基酸では、メチレン基由来の水素原子の数
が多くなるために良好な酸化安定性を有する三級脂肪酸
エステルを得ることができない。炭素数が3以下の二塩
基酸では、高い粘度指数を有する三級脂肪酸エステルを
得ることができない。
本発明で使用する三級脂肪酸と二塩基酸の比率は、三級
脂肪酸が70モル%〜100モル%である。三級脂肪酸
の比率が70モル%未満では良好な酸化安定性を得るこ
とができず、また粘度が高くなるために実用上の使用が
困難である。
本発明の三級脂肪酸エステルは、2,2−ジメチル−3
−ヒドロキシプロピル−2’ 、2’ −ジメチル−3
′−ヒドロキシプロピオネートと三級脂肪酸および二塩
基酸の混合酸との通常のエステル化反応により得ること
ができる。また2、2−ジメチル−3−ヒドロキシプロ
ピル−2’ 、2’−ジメチル−3′−ヒドロキシプロ
ピオネートと三級脂肪酸とを反応させ、得られた生成物
と二塩基酸とを反応させて得ることができる。また2゜
2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2′。
2′−ジメチル−3′−ヒドロキシプロピオネートと二
塩基酸とを反応させ、得られた生成物と三級脂肪酸とを
反応させて得ることもできる。
本発明における三級脂肪酸エステルは2,2−ジメチル
−3−ヒドロキシプロピル−2’ 、2’−ジメチル−
3′−ヒドロキシプロピオネートと三級脂肪酸および二
塩基酸の酸クロリドとを使用して得ることもできる。
2.2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2’ 、
2’ −ジメチル−3′−ヒドロキシプロピオネートの
水酸基と混合酸またはその酸クロリドのアシル基との反
応当量比は、とくに限定するものではないが、得られる
三級脂肪酸エステルの水酸基価が高すぎると粘度指数が
低下する場合があるので、一般に水酸基1当量に対して
、アシル基0、g当量以上とするのが好ましい。
本発明により得られる三級脂肪酸エステルは、エステル
化反応ののちにアルカリ水洗、水洗、蒸留、吸着処理な
どの一般の精製工程によって精製することができる。酸
化安定性の点からは精製したのちの酸価は1mgKOH
/g以下、水酸基価は40mgKOH/g以下であるこ
とが好ましい。
また酸クロリドを使用した場合、生成する塩素が多量に
残存すると腐食の原因となるので、精製により塩素濃度
を10ppm以下とするのが望ましい。
本発明により得られた三級脂肪酸エステルは、潤滑油と
して単独で使用してもよいし、また鉱物油、ポリ−α−
オレフィン、ジエステル、ネオペンチルポリオールエス
テル、ポリフェニルエーテル、ふっ素化炭化水素、リン
酸エステル、シリコーン油等の他の油と混合して使用し
てもよい。
また1本発明の三級脂肪酸エステルは通常用いられる耐
加重添加剤、油性剤、酸化防止剤、清浄分散剤、消泡剤
、防錆剤、抗乳化剤、流動点降下剤、粘度指数向上剤等
の各種の添加剤を必要に応じて配合することができる。
[発明の効果コ 本発明により得られる三級脂肪酸エステルは優れた酸化
安定性を有し、かつ高い粘度指数を有している。
したがって、これらの性能が要求されるエンジン油基油
に使用でき、とくに高性能エンジンのエンジン油基油、
ロングドレインエンジンのエンジン油基油に適している
またグリース基油、電気絶縁油、冷凍機油、作動油、コ
ンプレッサー油、熱媒体等にも使用することができる。
本発明の三級脂肪酸エステルは従来から知られている各
種の添加剤を添加しても十分にその効果を発揮できるも
のである。
[実施例] 本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
エステルの合成 IQの攪拌機付きガラス製四つロフラスコに温度計、窒
素吹き込み管および冷却管を付けた懸垂管を付し、表1
に示した組成の原料500gとエステル化触媒としてp
−トルエンスルホン酸1゜5gを入れて200℃で24
時間反応させた。反応生成物を5%水酸化カリウム水溶
液で洗い、水洗をしたのち、95℃、20 m m H
gで1時間脱水をし、さらに濾過を行なってエステルN
001〜No、19 (No、6.No、15、No、
16を除く)を得た。
水酸基とアシル基の当量比は、1.O:1.5である。
酸クロリドを使用する合成は以下のように行なった・ 酸クロリドの合成 1Qの攪拌機付きガラス製四つロフラスコに温度計、冷
却管および滴下漏斗を付け、混合酸を四つロフラスコに
入れ、三塩化リンを40℃で1時間にわたり均等に滴下
し、同温度に3時間保った。
反応生成物を1時間静置したのち上層を分離し、蒸留し
て酸クロリドを得た。
混合酸と三塩化リンを1.OO:1.35当量比で合計
500gを用いて合成を行なった。
酸クロリドを使用するエステルの合成 IQの攪拌機付きガラス製四つロフラスコに温度計、冷
却管および滴下漏斗を付け、トルエン200gとアルコ
ールを四つロフラスコに入れ、混合酸クロリドを80℃
で1時間にわたり均等に滴下し、同温度に6時間保った
。アルコールと混合酸クロリドは合計450g用いて合
成を行った。
得られた反応生成物を上記方法と同様に精製してエステ
ルNo、6.No、15.No、16を得た。
水酸基とアシル基の当量比は、1.0:1.1である。
表1に各試料の酸価、水酸基価、40’Cの粘度および
粘度指数を示した。
表1中、N5は2,2−ジメチルプロパン酸(シェル化
学(株)製)、N6は2,2−ジメチルブタン酸(シェ
ル化学(株)製)、N7は2゜2−ジメチルペンタン酸
(シェル化学(株)製)、N7Eは2−メチル−2−エ
チルブタン酸(シェル化学(株)N)、N9は2,2−
ジメチルへブタン酸(シェル化学(株)製)、N10は
2,2−ジメチルオクタン酸(シェル化学(株)製)、
C7はn−へブタン酸(東洋合成工業(株)製)、D3
はマロン酸(片山化学工業(株)製)、D4はコハク酸
(片山化学工業(株)製)、D8はスペリン酸(和光純
薬工業(株)−11i9) 、 D9はアゼライン酸(
片山化学工業(株)製)を示す。またEGは2,2−ジ
メチル−3−ヒドロキシプロピル−2’ 、2’−ジメ
チル−3′−ヒドロキシプロピオネート(三菱瓦斯化学
(株)製)、NPGはネオペンチルグリコール(広栄化
学工業(株)製)、TNP’はトリメチロールプロパン
(広栄化学工業(株)製)、PEはペンタエリスリトー
ル(広栄化学工業(株)製)を示す。
酸化安定性試験 エステルNo、1〜No、19の酸化安定性試験をJI
S  K  2514  (1980)3−2内燃機関
用潤滑油酸化安定性試験に基づいて行ない、全酸価変化
と粘度変化を求めた。
表2に結果を示した。
表2 表1、表2に示したように本発明エステルN。
1〜No、9は優れた酸化安定性、高い粘度指数を有し
ている。本発明の範囲外のエステルNo。
10〜No、19は酸化安定性、粘度指数のいずれかが
劣っている。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例で得られた本発明のエステルNo。 4の赤外1gr!A収スペクトル図、図2は本発明のエ
ステルNo、4の核磁気共鳴吸収スペクトル図である。 特許呂願人  日本油脂株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の一般式[ I ]で示される三級脂肪酸70モ
    ル%〜100モル%と炭素数4〜8の二塩基酸0モル%
    〜30モル%からなる混合酸と下記の式[II]で示され
    る2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2′,
    2′−ジメチル−3′−ヒドロキシプロピオネートより
    得られる三級脂肪酸エステル。 ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、R^1および
    R^2は炭素数1〜2のアルキル基であり、R、R^1
    およびR^2の合計炭素数は8以下である。)▲数式、
    化学式、表等があります▼[II] 2、請求項1記載の三級脂肪酸エステルを含有する潤滑
    油。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05179267A (ja) * 1991-11-08 1993-07-20 Sanken Kako Kk 合成潤滑油
JPH05179268A (ja) * 1991-11-08 1993-07-20 Sanken Kako Kk 合成潤滑油
CN1070909C (zh) * 1992-04-15 2001-09-12 田冈化学工业株式会社 合成润滑油

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05179267A (ja) * 1991-11-08 1993-07-20 Sanken Kako Kk 合成潤滑油
JPH05179268A (ja) * 1991-11-08 1993-07-20 Sanken Kako Kk 合成潤滑油
CN1070909C (zh) * 1992-04-15 2001-09-12 田冈化学工业株式会社 合成润滑油

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