JPH0413142Y2 - - Google Patents

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JPH0413142Y2
JPH0413142Y2 JP1987164483U JP16448387U JPH0413142Y2 JP H0413142 Y2 JPH0413142 Y2 JP H0413142Y2 JP 1987164483 U JP1987164483 U JP 1987164483U JP 16448387 U JP16448387 U JP 16448387U JP H0413142 Y2 JPH0413142 Y2 JP H0413142Y2
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Japan
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die
parison
molded body
fluororesin
hollow molding
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JP1987164483U
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JPH0168820U (ja
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、各種液体容器、玩具、工業部品など
の中空成型体の製造に際して使用される中空成型
用ダイスに関する。
[従来の技術] 従来より、中空成型体の製造には、一般にブロ
ー成型機などを利用した中空成型法が広く知られ
ている。これは、鋼製などの金属製のダイスを通
して押出されたパリソンが適宜の形状の金型では
さまれると同時に、このダイスの中心より空気が
吹込まれて、所望の形状の成型体が製造されると
いうものである。ここでこの金属製ダイスとして
は、その表面が硬質クロムメツキ等により処理さ
れた鋼製等のものが一般に広く使用されている。
しかし、こうして得られる中空成型体は、一般に
その表面光沢性が乏しいという不都合があつた。
そこで、このような不都合を解消するために、
近時では、上記中空成型用ダイスとして、上記内
筒の押出口を含む内表面上の一部に、フツ素樹脂
成型体が埋入されてなる金属製ダイスを使用する
ことが提案されている。
第2図は、この従来の中空成型用ダイスの一例
を示す図である。ここで、この中空成型用ダイス
は、パリソンを導入する導入口Aと、パリソンが
流れる内筒Bと、パリソンを押出す押出口Cとを
有してなるダイスである。
そして、第2図中符号1がフツ素樹脂成型体か
らなる部分であり、射出成形等の方法により、ダ
イスの押出口を含む内表面上の一部となるよう
に、適宜の形状、例えば第2図に示したような円
筒状などに成型されてなるものである。そしてこ
のフツ素樹脂成型体1は、金属製ダイス2に埋
入、装着されて、パリソンを押出す中空成型用ダ
イスの一部として使用される。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、第2図に示したような従来の中空成
形用ダイスにあつては、長時間パリソンがこのダ
イスの内表面に沿つて流れる間には、このダイス
の一部を構成しているフツ素樹脂成型体の変形が
生じる不都合があつた。特に第2図に示したよう
な円筒状のフツ素樹脂成型体にあつては、そのパ
リソン導入口側の端面が水平であるために、パリ
ソンが流れる時の剪断応力を受けて、この端面が
ダイス内方にめくれてしまうなどの変形が生じる
現象が見られた。また、金属とフツ素樹脂との熱
膨張率が異なるため、加熱時の体積膨張に差が生
じ、パリソンが流れる内表面上の金属部分とフツ
素樹脂成型体部分の間に微少の断続部が生じて平
滑な内表面を与えることができなくなる上に、こ
の微少の断続部にパリソンが流れ込むことによつ
て、上述のようなフツ素樹脂成型体の変形を一層
増長させてしまうといつた問題もあつた。
そこで、本考案では、上述の問題点を解消し、
ダイスの一部を構成するフツ素樹脂成型体の変形
を招くことなく、表面光沢性の良好な成型品を得
ることができるような中空成型用ダイスを提供す
ることを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本考案の中空成型用ダイスは、上記フツ素樹脂
成型体のパリソン導入口側の端面を、その成型体
内表面側がパリソン押出口方向へ陥没するよう
に、テーパー状に傾斜させて形成したことをその
解決手段とする。
以下、本考案の中空成型用ダイスを、図面を用
いて詳細に説明する。
第1図は、本考案の中空成型用ダイスの一例を
示すものである。この中空成型用ダイスは、パリ
ソンを導入する導入口Aと、パリソンが流れる内
筒Bと、パリソンを押出す押出口Cとを有してな
る近円筒状のダイスである。ここで、第1図にお
いて、パリソン導入口A側を上側、パリソン押出
口C側を下側と定める。
第1図中符号1はダイスの一部分をなすフツ素
樹脂成型体を示している。このフツ素樹脂成型体
1は、概略円筒状形状をなしているが、その上端
面Dは、その成型体内表面側が下方へ陥没するよ
うに、テーパー状に傾斜して形成されているのが
特徴的である。また、この概略円筒状のフツ素樹
脂成型体1にあつては、その内径は全体に同等で
あるが、外径が上部よりも下部において小さく、
すなわちパリソン押出口C付近でその肉厚が薄く
なるように形成されている。ここで、このフツ素
樹脂成型体1をなすフツ素樹脂としては、ポリテ
トラフルオロエチレン等が好適に使用されるが、
上述のようにダイスの一部として、約230℃以上
の温度においても連続使用が可能であるような耐
熱性のフツ素樹脂であれば、これに限られるもの
ではない。またこうしてなるダイスを通して成型
される中空成型品の表面光沢性が良好であるため
には、特に、上述のようなフツ素樹脂成型体1部
分の内表面が、平滑であることが望ましい。
以上ここでは、第1図に示したような近円筒状
のダイスを例示したが、これに限られたものでは
なく、例えば押出口Cに向つて拡径するダイバー
ジエントダンスでもよく、また逆に、押出口Cに
向つて縮径するコンバージエントダイスでもよ
い。
次に、このようなフツ素樹脂成型体1が装着さ
れる金属製ダイス2は、鋼製等のダイス本体3お
よび鋼製等の留め付け環体4とからなつている。
ダイス本体3は、パリソン導入口Aと、内筒の上
部一部と、下方へ延びる円筒状の係止体3aとを
有してなり、主にこの中空成型用ダイスの上部を
構成する概略円筒状のものである。そして、上記
係止体3aの内側は、これに上記フツ素樹脂成型
体1が装着されるように、フツ素樹脂成型体1の
上部とほぼ同等の形状を有している。またこの係
止体3aの外側には、上記留め付け環体4が螺合
されるように螺子が設けられている。また、この
留め付け環体4は、上記フツ素樹脂成型体1の押
出口C付近の肉薄部分と上記係止体3aとの間の
間隙に嵌入される円筒状の部分と、上記係止体3
aの外側に嵌合される円筒状の部分と、これらを
連結してこの中空成型用ダイスの底部をなす有穴
円板状の部分とからなるものである。そして、こ
の留め付け環体4によつて上記係止体3aの先端
部が掴持されるように、この留め付け環体4をダ
イス本体3に螺合することにより、先のフツ素樹
脂成型体1が固定されるとともに、この中空成型
用ダイスの底面の一部が形成されるようになつて
いる。
このような中空成型用ダイスにおいては、まず
ポリテトラフルオロエチレン等のフツ素樹脂を射
出成形法などにより上述のような形状に形成し
て、フツ素樹脂成型体1を作成する。次に、上記
ダイス本体3にこのフツ素樹脂成型体1を装着し
て、中空成型用ダイスの内筒Bを形成する。次い
で、先のダイス本体3内の係止体3aを掴持する
ように、上記留め付け環体4をダイス本体3に螺
合する。これによつて、この中空成型用ダイスが
形成されるとともに、上記フツ素樹脂成型体1が
固定される。
こうしてなる中空成型用ダイスをブロー成型機
に導入してパリソンを押出すと、押し出されたパ
リソンが適宜の形状の金型にはさまれると同時
に、この中空成型用ダイスの中心よりパリソン内
に空気が吹込まれて、所望の形状の中空成型品が
得られる。ここで使用されるパリソンとしては、
高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどの
単独あるいは共重合体またブレンド物などが好適
に使用されるが、通常の中空成型に使用される樹
脂であれば、これに限られるものではない。
したがつて、このような中空成型用ダイスにあ
つては、フツ素樹脂成型体1の上端面Dを、その
成型体内表面側がパリソン押出口C方向へ陥没す
るように、テーパー状に形成してなるものである
ので、長時間のパリソンの流れによつて上記フツ
素樹脂成型体1の内表面がたとえ大きな剪断応力
を受けたとしても、このフツ素樹脂成型体1の上
端面Dがダイス内方へめくれるなどといつた変形
を防ぐことができ、しかも得られる中空成型品
は、その表面光沢性の良好なものである。またこ
のような中空成型用ダイスにあつては、金属製ダ
イス2を構成しているダイス本体3と留め付け環
体4とを相互に螺合することによつて、容易に上
記フツ素樹脂成型体1を固定することができる。
またこれと同時に、金属製ダイス2部分とフツ素
樹脂成型体1部分との熱膨張率の差に応じて、適
宜、この螺合の程度を調節すれば、容易にその体
積膨張の差を調整して平滑な内表面を与えること
もできる。また、この中空成型用ダイスを通して
押出すパリソンとして、高密度ポリエチレン等の
ポリオレフインを使用すれば、得られる中空成型
品は、軽量性、耐衝撃性などの点でも良好な特性
を有するものとなる利点もある。
[実施例] 第1図に示したような中空成型用ダイスを作成
し、本考案の実施例とした。ここで、このダイス
の一部を構成するフツ素樹脂成型体1は、ポリテ
トラフルオロエチレンを用いて、切削加工法によ
り、その上端面Dの内表面側がパリソン押出口C
方向へ陥没するようにテーパー状に成型したもの
を使用した。また、第1図のダイス本体3および
留め付け環体4はいずれも鋼製とし、互いに螺合
できるようにそれぞれに螺子を形成した。そして
このダイス本体3と留め付け環体4とを螺合する
ことによつて、上記フツ素樹脂成型体1を固定す
るとともに、このフツ素樹脂成型体1と金属製ダ
イス2との熱による体積膨張の差を調整できるよ
うにした。
こうして形成した実施例の中空成型用ダイス
を、ブロー成形機に装着して使用した。ここで、
ブロー成型機のスクリユー径は90mm、ダイス内径
は13.00mmとし、これにより製造される中空成型
品は、内容積360c.c.の偏平瓶とした。
以上のようなブロー成型機に、パリソンとして
高密度ポリエチレン(密度=0.949g/cm3、メル
トインデツクス=0.3/10min)を導入して、210
℃の温度において上記の中空成型用ダイス2を通
して連続的に押出したところ、このダイス2の一
部を構成しているフツ素樹脂成型体1の変形は全
く見られなかつた。また得られた中空成型品にお
いても、その表面光沢性は良好なものであつた。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の中空成型用ダイ
スは、パリソンを導入する導入口と、パリソンが
流れる内筒と、パリソンを押出す押出口とを有し
てなる中空成型用の金属製ダイスであつて、上記
内筒の押出口を含む内表面上の一部にフツ素樹脂
成型体が埋入されて構成され、このフツ素樹脂成
型体のパリソンが導入口側の端面の成型体内表面
側がパリソン押出口方向へ陥没するようにテーパ
ー状に傾斜して形成されてなるものであるので、
使用に際して、この中空成型用ダイスの変形を防
ぐことができる利点があり、しかも得られる中空
成型品も、表面平滑性の良好なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の中空成型用ダイスの一例を
示す概略断面図であり、第2図は、従来例の中空
成型用ダイスの一例を示す概略断面図である。 1……フツ素樹脂成型体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パリソンを導入する導入口と、パリソンが流れ
    る内筒と、パリソンを押出す押出口とを有してな
    る中空成型用の金属製ダイスであつて、 上記内筒の押出口を含む内表面上の一部に、フ
    ツ素樹脂成型体が埋入されて構成され、 このフツ素樹脂成型体のパリソン導入口側の端
    面の成型体内表面側がパリソン押出口方向へ陥没
    するようにテーパー状に傾斜して形成されたこと
    を特徴とする中空成型用ダイス。
JP1987164483U 1987-10-27 1987-10-27 Expired JPH0413142Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987164483U JPH0413142Y2 (ja) 1987-10-27 1987-10-27

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JP1987164483U JPH0413142Y2 (ja) 1987-10-27 1987-10-27

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Publication Number Publication Date
JPH0168820U JPH0168820U (ja) 1989-05-08
JPH0413142Y2 true JPH0413142Y2 (ja) 1992-03-27

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