JPH0624172Y2 - 4山以上の円錐形ベローズを射出ブローするためのパリソン - Google Patents

4山以上の円錐形ベローズを射出ブローするためのパリソン

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JPH0624172Y2
JPH0624172Y2 JP1988113279U JP11327988U JPH0624172Y2 JP H0624172 Y2 JPH0624172 Y2 JP H0624172Y2 JP 1988113279 U JP1988113279 U JP 1988113279U JP 11327988 U JP11327988 U JP 11327988U JP H0624172 Y2 JPH0624172 Y2 JP H0624172Y2
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弘行 由井
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キーパー株式会社
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は射出ブロー成形用パリソンに関する。更に詳述
すると、本考案は4山以上の円錐形であるベローズ製品
の射出ブロー成形用パリソンに関する。
(従来の技術) 射出ブロー成形は、金型内に溶融樹脂を射出して底のあ
るチューブ状のパリソンを成形する射出工程と、直ちに
パリソンをブロー金型で囲んで膨張させ最終形状とする
ブロー工程とを連続的に行なうものである(プラスチッ
ク加工技術便覧 P287〜288日刊工業新聞社 昭和44年
12月5日発行)。この射出ブロー成形において使用する
材料は、射出工程にあっては短時間で射出成形しなけれ
ばならないことから粘度の低い流動性のある材料が好ま
れるが、反面ブロー工程にあっては固まる前の溶けた状
態のまま広げられるので粘度の高い方が好ましいという
二律背反の関係にある。そこで、通常はブロー工程に合
せて材料を選定するため、射出工程では流れ難い材料と
なる。このため、従来にあっては、パリソンは流動抵抗
の少ない均一肉厚のチューブ状とすることが常識とされ
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このようなパリソンを用いて円錐形の中空成
形品や次第に径が大きくなるベローズのような複雑な形
状の円錐筒体製品をつくると、ブロー工程においてブロ
ーアップ比が局部的に異なり、肉厚が大きく異なる製品
ができ上ってしまう。このため、従来では射出ブロー成
形法は、均一な肉厚の円錐形状の中空成形品、特に複雑
な形状でかつ全体に末広がりな円錐形ベローズのような
製品をつくるには適していないと思われている。
そこで、本考案者は、パリソンを製品(最終形状に)近
い円錐筒体にあらかじめ射出成形することによって、製
品に仕上げたときの肉厚の大きな差をなくすことを考え
た。
しかしながら、末広がりのテーパ状にパリソンを射出成
形すると、開放圧で射出成形することとなるため、樹脂
中のガス成分が気泡となって表われる。また、キャビテ
ィ金型に沿って流れる樹脂とコア金型に沿って流れる樹
脂とでは流速が異るため流れが複雑となり内部抵抗が残
り易い。このため、パリソンにひけや気泡、ボイドなど
が発生する不良品が多発する問題が生じた。
本考案は、4山以上の円錐形のベローズ製品を射出ブロ
ーによって製造するに好適なパリソンを提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本考案の4山以上の円錐形
ベローズを射出ブローするためのパリソンは、円錐面部
分に薄肉部と4個以上の厚肉部とを連続的に形成し、か
つ厚肉部がベローズの山部に相当する位置に形成される
と共に、円錐形ベローズ形状及び厚肉部が、 0.1≦(D−d)/2L…… 1.25ti≦Ti≦5ti…… 2Ti≦Pi≦20Ti…… の条件を満たすようにしている。
(作用) したがって、射出成形時に厚肉部分が流動抵抗となって
圧力増加が起り、溶融樹脂の流れが正常化すると共に気
泡も消える。また、厚肉部を過ぎると再び流れが乱れ気
泡が発生し始めるが、次の厚肉部で消失してしまう。
(実施例) 以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図に本考案のパリソンの一例を示す。パリソンは、
熱可塑性樹脂によって製品形状に近い円錐筒体に形成さ
れ、その円錐面部分2に厚肉部3とこの厚肉部3に対し
相対的に薄肉である部分4とが連続的に形成されてい
る。即ち、本実施例にあっては、パリソン1は、肉溜り
となる厚肉部3を除いて全体として略均一の肉厚であ
り、厚肉部3を除く他の部分が薄肉部4を構成してい
る。尚、このパリソン1は製品形状に近似した底付きの
円錐筒体形状に形成されるが、 0.1≦(D−d)/2L…… D:円錐面部分の大端側直径、 d:円錐面部分の小端側直径、 L:円錐面部分の全長、 のテーパを少なくとも有することが好ましい。このと
き、式のテーパ条件は全体として満しておれば十分で
ある。
前記厚肉部3は開放圧成形の弊害即ち気泡の発生や流れ
の異常を防ぐに効果的な個所を選定して設けられる。例
えば、 2Ti≦Pi≦20Ti…… Ti:i番目の厚肉部3の肉厚、 Pi:i番目のピッチ の位置関係を保つように設けられている。
Pi<2Tiの場合、相対的に肉厚が大きくなり、その
中で気泡が発生し、Pi>20Tiの場合、相対的に肉
厚が薄くなり過ぎ従来ものと変わりなくなることからひ
け等が生ずるからである。
厚肉部3の位置は上述の条件の中で適宜選定することが
好ましい。例えば、本考案のパリソン1を用いて第3図
に示すような円錐形のベローズ(蛇腹)を成形する場合
には、上述の条件の範囲においてベローズの山部に相当
する位置に厚肉部3を配置することが好ましい。
また、厚肉部3の肉厚は、開放圧成形に因る弊害を解消
するに十分な厚み、即ち流動抵抗となり得る肉厚変化を
薄肉部4との間に与える厚みとされている。例えば、 1.25ti≦Ti≦5ti…… ti:i番目の薄肉部の肉厚、 Ti:i番目の厚肉部の肉厚、 の厚み関係を保つように形成されている。
Ti<1.25tiの場合には、肉厚差が小さくなり過
ぎ従来ものと変わりなくなることからひけ等が生じ、T
i<5tiの場合には、肉厚差が大きくなり過ぎその中
で気泡が発生する虞があるからである。
また、厚肉部3の形状は、溶融樹脂の流れの乱れを防ぐ
ため、図示の如く緩かな曲面ないし流線形に構成するこ
とが好ましいが、これに限定されるものではなく、適宜
形状が選定可能である。要は、厚肉部と薄肉部との間で
溶融材料の流れを絞る圧力増加部分を構成し得る形状で
あれば、いかなる形状・構成であっても実施可能であ
る。
尚、上述の実施例は好適な実施例の1つではあるが、こ
れに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しな
い範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実
施例では厚肉部3は円錐面部2の外周面に形成されてい
るが、内周面側に形成しても同様の効果が得られる。ま
た、円錐面部分2の肉厚の部分的に厚肉として厚肉部3
を形成しているが、部分的に薄肉部を形成することによ
って相対的に厚肉部を形成することも可能である。
以上のように構成されるパリソン及びそれを用いて成形
される円錐形の中空成形品は次のようにして成形され
る。
例えば、割型となったキャビティ金型10内にコア金型
11を設置してからキャビティ金型10を閉じると共に
ネック金型12を閉じる。そして、小端側からコア金型
11の周囲に溶融樹脂を射出してパリソン1を成形する
[第2図(A)]。このとき。キャビティ金型10には
厚肉部3を形成するための所定深さ、形状の凹部13が
所定間隔で形成されている。次いで、キャビティ金型1
0を開いてパリソン1をコア金型11に支持させた状態
のまま取出す[第2図(B)]。そして、ブロー金型1
4へ移し[第2図(C)]、ブロー金型14を閉じてコ
ア金型11に設けられた空気吹込み口15を開いて空気
を吹込んで成形する[第2図(D)]。このとき、厚肉
部3は薄肉部分4よりも熱を保有し冷却し難いため、薄
肉部4よりも流動性が高く伸び易いことから、ブローア
ップ比が高まる。したがって、ブロー成形後の最終形状
としての製品の形状は、パリソン形状よりも肉厚の差が
少ないものとなる。冷却後、ネック金型12とブロー金
型14とを開き、成形品16を取出す[第2図
(E)]。
(考案の効果) 以上の説明より明らかなように、本考案のパリソンは、
製品形状に近似した底付きの4山以上の円錐形ベローズ
を射出ブロー成形するためのパリソンにおいて、円錐面
部分に薄肉部と4個以上の厚肉部とを連続的に形成し、
かつ0.1以上の勾配の円錐筒体形状に形成すると共に
その円錐面部分に薄肉部の1.25〜5倍の肉厚の厚肉
部を薄肉部の肉厚の2〜20倍のピッチで形成するよう
にしているので、射出成形時に厚肉部と薄肉部との間の
相対的な絞りによって流動抵抗が生じ、厚肉部分におい
て原料の流れが正常化すると共にひけや気泡、ボイドな
どが消え、ブロー加工によって不良製品となることがな
い。
依って、このパリソンを使ってブロー成形すると、ひ
け、気泡、ボイドなどのないほぼ均一な肉厚の4山以上
のベローズ製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のパリソンの一実施例を半分だけ断面で
示す説明図、第2図は本考案のパリソンの成形及びブロ
ー成形を説明する射出ブロー成形の原理図、第3図は同
工程によって製造された円錐筒体製品の一例を円錐形ベ
ローズで示す半截断面正面図である。 1…パリソン、 2…円錐面部分、 3…厚肉部、 4…薄肉部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品形状に近似した底付きの4山以上の円
    錐形ベローズを射出ブロー成形するためのパリソンにお
    いて、該パリソンの円錐面部分に薄肉部と4個以上の厚
    肉部とを連続的に形成し、かつ前記厚肉部はベローズの
    山部に相当する位置に形成されると共に、円錐形ベロー
    ズ形状及び厚肉部は以下の条件 0.1≦(D−d)/2L…… 1.25ti≦Ti≦5ti…… 2Ti≦Pi≦20Ti…… 但し、D:円錐面部分の大端側直径、 d:円錐面部分の小端側直径、 L:円錐面部分の全長、 ti:i番目の薄肉部の肉厚、 Ti:i番目の厚肉部の肉厚、 Pi:i番目のピッチである、 を満たしていることを特徴とする4山以上の円錐形ベロ
    ーズを射出ブローするためのパリソン。
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