JPH04117812U - スタツカクレーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタッカクレーンの側部のデッドスペースを
削減するとともに、保守用昇降台上からスタッカクレー
ンの運転操作を可能にする。 【構成】 クレーン本体２２に昇降自在に設けられた保
守用昇降台３０内に、この保守用昇降台３０の昇降操作
およびクレーン本体２２の運転操作を行うための操作盤
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、倉庫内等において、荷物等の物品を収納棚等に出し入れするスタッ カクレーンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、搬送用昇降台に設けられたスライドフォークにより収納棚に荷物を入庫 または出庫させるスタッカクレーンとして、搬送用昇降台、スライドフォーク等 の保守を行うために、搬送用昇降台と平行に昇降する保守用昇降台を有するもの が知られている。このスタッカクレーンには、自動走行制御の初期設定を行うた めに、操作盤が設けられており、これらの保守用昇降台および操作盤は通常、ク レーン本体を挟んで両側に、全く別個に配置される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のスタッカクレーンは、保守用昇降台と操作盤とを全く別個に配 置するために、これらを設けるための空間を昇降台の両側に確保する必要があり 、スタッカクレーンの幅方向寸法が増大するという問題があった。また保守用昇 降台には昇降操作装置しか備わっておらず、保守用昇降台に乗った作業員がスタ ッカクレーンを自由に移動させることはできなかった。 本考案は、幅方向寸法が小さくデッドスペースの少ない、かつ保守用昇降台の 上においてもスタッカクレーンの運転操作を行うことのできるスタッカクレーン を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るスタッカクレーンは、クレーン本体に昇降自在に設けられた保守 用昇降台と、この保守用昇降台の内部に収容され、クレーンの運転操作および保 守用昇降台の昇降操作を行う操作盤とを備えたことを特徴としている。

【０００５】

【実施例】

以下図示実施例により、本考案を説明する。 スタッカクレーン１０は図１の左右方向に移動自在に設けられ、図示しないク レーン運転機構により移動せしめられる。スタッカクレーン１０は、倉庫内に上 下方向に多段に設けられた図示しない収納棚に、昇降可能な搬送用昇降台２０お よびこの搬送用昇降台２０上に水平方向に移動可能に支持されるスライドフォー ク２４により、荷物１１を入庫または出庫させる。これらの搬送用昇降台２０お よびスライドフォーク２４は、通常、倉庫の入口に設けられたメイン操作盤（図 示せず）を操作することにより光通信システムを介して制御される。

【０００６】 搬送用昇降台２０は、クレーン本体２１に昇降可能に支持され、図示しないク レーン昇降機構により昇降される。クレーン本体２１は、倉庫の床面に所定の間 隔をおいて立設された２本の縦フレーム２２の上端部に、横フレーム２３を接合 させ、全体として門型に形成される。この搬送用昇降台２０上には、スライドフ ォーク２４が収納棚に向かって水平方向に移動可能に支持される。スライドフォ ーク２４は、搬送用昇降台２０上に固定されたモータ（図示せず）により駆動さ れ、収納棚への荷物１１の入庫または出庫を行う。

【０００７】 保守用昇降台３０は、内部に人間を乗せることができる空間を有する直方体状 の箱からなる。この保守用昇降台３０は、クレーン本体２１の一方の縦フレーム ２２の側部に昇降可能に支持され、図示しないケージ昇降機構により昇降される 。保守用昇降台３０の内部には、クレーン運転機構、クレーン昇降機構およびケ ージ昇降機構をそれぞれ操作するための操作盤が設けられる。この操作盤を操作 することにより、操作者は保守用昇降台３０に乗った状態のままクレーン本体２ １を所定の場所まで移動させるとともに、保守用昇降台３０を昇降操作し、また 荷物１１を収納棚に入庫または出庫させることが可能となる。

【０００８】 したがって、例えば搬送用昇降台２０が上昇した状態で荷崩れ等が発生した場 合、操作者は保守用昇降台３０に乗った状態のまま、操作盤を操作してケージ昇 降機構を作動させ、保守用昇降台３０を搬送用昇降台２０が停止した位置まで上 昇させる。搬送用昇降台２０の停止した位置までくると、荷崩れ等の発生した原 因を解消させた後、再び操作盤を操作して搬送用昇降台２０およびスライドフォ ーク２４を作動させることができる。

【０００９】 以上のように上記実施例によれば、保守用昇降台３０内の操作盤による操作の 際、１人の操作者で荷物１１の搬入または搬出、保守、点検等を行うことができ る。また、操作盤を保守用昇降台３０と別個に設けた場合に比べ、スタッカクレ ーン１０の側方のデッドスペースを削減することができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、スタッカクレーンの側部のデッドスペースが削 減され、また保守用昇降台の上においてもスタッカクレーンを運転操作すること が可能となるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るスタッカクレーンを示
す正面図である。

【符号の説明】

１０ スタッカクレーン ２２ クレーン本体 ２０ 搬送用昇降台 ３０ 保守用昇降台

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレーン本体に昇降自在に設けられた保
   守用昇降台と、この保守用昇降台の内部に収容され、ク
   レーンの運転操作および保守用昇降台の昇降操作を行う
   操作盤とを備えたことを特徴とするスタッカクレーン。