JPH04108130A - 弾性仮撚複合糸とその製造方法 - Google Patents

弾性仮撚複合糸とその製造方法

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JPH04108130A
JPH04108130A JP22182390A JP22182390A JPH04108130A JP H04108130 A JPH04108130 A JP H04108130A JP 22182390 A JP22182390 A JP 22182390A JP 22182390 A JP22182390 A JP 22182390A JP H04108130 A JPH04108130 A JP H04108130A
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Japan
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false
elastic
twisted
nozzle
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JP22182390A
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Minoru Wakabayashi
実 若林
Heiichiro Matsuda
松田 平一郎
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Toray Textiles Inc
Toray Industries Inc
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Toray Textiles Inc
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は弾性糸を芯部に配置し、鞘部に仮撚捲縮糸を配
置してなる弾性板撚複合糸ならびにその製造方法に関す
る。
[従来の技術] 従来から弾性糸を芯糸としフィラメント糸を鞘糸として
両者を交絡混繊せしめた弾性複合糸は特公昭44−61
40号公報、同特公昭40−21496号公報および特
公昭42−21303号公報などによって知られている
特公昭44−6140号公報に示されている技術は伸長
された弾性糸と紡績糸を引き揃えて交撚し、この糸を弛
緩状態で噴射気流中を通過させて伸縮性嵩高糸とするも
のである。ここに示された製法は実撚を用いるために生
産性が低いという致命的な欠陥がある。
特公昭40−21496号公報および特公昭42−21
303号公報には弾性糸の供給速度よりも速い速度で無
撚またはせ撚のマルチフィラメント糸を供給して糸条を
噴射流体乱流域に導き弾性複合糸とすることが示されて
いる。しかし、ここに示されている技術はドラフトされ
た弾性糸と逆にオーバフィードされたフィラメント糸を
噴射流体乱流域に導入し両者を交絡により結合させるも
のであるが、混繊交絡の程度が低(交絡数も増加しない
ことがら糸条の形態安定性に欠ける。それゆえに編地な
どの製品に目面不良などの致命的な欠陥を生じやすい。
一方、特公昭56−25535号公報および特開昭64
−45837号公報には弾性糸と仮撚捲縮糸とによる弾
性複合糸に関する技術が示されている。
前者は熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸を仮撚加
工するに際し、仮撚加工された捲縮糸の解撚域において
ドラフトした弾性糸と前記捲縮糸とを引き揃えデリベリ
ローラを通過させた後に両糸を噴射流体乱流域に導き交
絡結合させて弾性複合糸とする被覆弾性糸の製造法に関
するものである。ここに示されている製造法は仮撚に引
き続き交絡処理を行うものである。したがって、製造に
要する労力は省力化されるという効果はあるものの、交
絡が満足に得られないこと、捲縮糸は仮撚によるもので
あってモディファイド加工していないためにトルクを有
することのために、得られた被覆弾性糸を編織工程に供
する際、しごかれてネップを作ったり、張力の変動や糸
条の弛緩により該糸条の持つトルクのためにスナールを
発生し、糸切れの原因となりやすいという欠陥がある。
後者は弾性糸を予備ドラフトゾーンとドラフトゾーンの
2つのドラフトゾーンでドラフトしこの弾性糸を名目的
に5%以上オーバフィードさせ、この弾性糸とは別の供
給ローラから送り出された仮撚捲縮糸とを同一の交絡処
理ノズルに導き、該ノズルでもって両者を交絡により実
質的に一体化せしめることが示されている。そしてその
ようにして得られた被覆弾性糸は無張力状態に置かれた
際、捩じれ変曲点を呈する交絡構造部を有しているもの
である。この被覆弾性糸は強い交絡を有してはいるもの
の、仮撚捲縮のもつトルクのために、無張力下で捩じれ
変曲点を示し、これが高じてスナールの発生となる。こ
のスナールが編織工程における張力変動の原因となり且
つ糸切れの原因となって操業性を低下させるに止まらず
、製品品位の下落原因ともなっている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は上記した従来技術の欠陥を改善するため
に鋭意研究して完成されたもので、仮撚捲縮糸を鞘糸に
用いたものでありながらトルクの発生が極めて少ないた
めに編織工程における張力変動や糸切れが極めて少なく
高品質の製品が容易に得られる新規な弾性板撚複合糸と
その製造方法を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記の目的を達成するために次の構成からなる
ものである。
すなわち、本発明の弾性板撚複合糸は、弾性糸と仮撚捲
縮糸とからなり、両者は交絡により間歇的に結合されて
おり、かつ、仮撚捲縮糸を構成要素としたものであるに
も拘らず糸条自身の持つトルク度が10以下であること
を特徴とするものである。
そして上記した弾性板撚複合糸を効率よく製造する方法
は、必要な倍率にドラフトされた弾性糸と、仮撚捲縮糸
を引き揃えて交絡処理域に導き、両者を交絡ノズルにて
交絡処理し交絡混繊せしめて一体に結合せしめるに際し
、該交絡処理域における両糸条のオーバフィード率は2
〜4%とし、交絡処理された糸条を引き続いて流体仮撚
ノズルを介して仮撚加工することを特徴とするものであ
る。
本発明を更に詳しく説明する。
本発明に係る弾性板撚複合糸は弾性糸と仮撚捲縮糸とか
らなっており、両者は交絡により互いに結合されたもの
である。そしてその結合状態は該弾性板撚複合糸を引き
伸ばしたとき、両者の糸長が一致すると共に、両者は交
絡により間歇的に結合されて一体的に挙動する糸構造を
呈している。
しかも仮撚捲縮糸を用いているにも拘らず糸条自体の持
つトルクが小さいという特徴を有している。
第1図は本発明に係る弾性板撚複合糸の弛緩状態を示す
概略図である。
第1図において弾性板撚複合糸1は弾性糸2と仮撚捲縮
糸3とからなり、両者は交絡により結合されて一体的に
挙動する複合糸を形成しているものである。交絡部4は
複合糸を形成している個々の単繊維が絡み合い結合・集
束されて節を形成しており、非交絡部5は複合糸を形成
している個々の単繊維がばらばらの状態にあって弾性糸
2が芯に位置し仮撚捲縮糸が鞘状に膨らんだ態様を示し
、両者が交互に配列された間歇構造を有している。
また、本発明に係る弾性板撚複合糸1の非交絡部5の膨
らみは複合糸の糸軸に沿う断面において山形を示さず、
むしろ扁平に近い形状をしている点に特徴かある。この
ことは後で説明する製造方法と関連するものであるか、
端的にいえば交絡後の仮撚加工に係る熱処理の効果によ
るものと考えられる。
更に本発明に係る弾性板撚複合糸は仮撚捲縮糸を素材の
一部に使用しているにも拘らず極めて小さいトルク度し
か示さない。
トルク度が小さいということは該複合糸が編織工程jこ
供された際、張力変動や停台に伴って張力消滅が生じた
際、発生するスナールか極めて少ないから、稼働効率が
高(、かつ製品の品位も高いという優れた特性を持って
いる。
第2図は従来の弾性糸と仮撚捲縮糸とを引き揃えて交絡
処理した複合糸の概略図である。
第2図に示した複合糸は弾性糸2と仮撚捲縮糸3とから
なり、交絡部4と非交絡部5とを交互に配列した複合糸
であるという点に関しては本発明に係る弾性板撚複合糸
と共通する部分をもっているが、第2図に示したように
複合糸の糸軸に沿う断面の形状は山形であって膨らみが
大きい。しかも前記したように糸自身の持つトルク度も
大きい。
したがって、この糸条の形態およびトルクが大きいとい
う特性に起因してこの糸条を編成工程に供した際、張力
変動が生じたとか、停台による張力消滅が生じた場合に
はトルクによるスナールが発生して隣接糸と絡んだり、
ガイドに巻き付いたりして異常張力が発生し易くなり、
糸切れや製品欠陥の原因になり易いという問題点を孕ら
んでいる。
本発明において、トルク度は次のようにして求めたもの
である。
弾性仮撚複合のパッケージから縦方向(普通の解舒方向
でトランスファテールを下部にする)にトルクによる撚
が入らないように約1,5mの糸を取り出し、この糸の
ほぼ中央に表示デニールの0.1gの初荷重をかけ、ト
ルクによる撚が入らないように糸の両端を互いに近づけ
両端を一致させて糸を二つ折れにする。二つ折れにした
糸の両端部をクランプに固定し、二つ折れにした糸が回
転しないように保持して接糸に規定長0.5mに合わせ
て印をつける。印をつけた後初荷重を除き表示デニール
の0.002gの定荷重を初荷重の位置に懸は糸の下端
をフリーとしトルクによる撚を与え、撚が安定するまで
放置する。放置後の糸を撚が変化しないようにしてクラ
ンプから外し、検撚機のクランプに上記中をつけた印と
一致させて固定し、検撚機のクランプを糸の撚が解撚さ
れる方向に回転し、単糸が平行になるまでの回転数を整
数単位で読み取る。この回転数の値をトルク度として表
す。
この値が大きくなるにしたがって複合糸の張力が緩むと
スナールを発生し易くなる。したがってこのトルク度の
大きさは10以下とすべきである。
トルク度を小さくするためには製造上の条件を種々考慮
して決定される。
第3図は本発明に係る弾性板撚複白糸を製造するために
用いる装置の一例を示す概略図である。
第3図に示したように弾性糸2はパッケージから横取り
で積極送出機構6を介して送り出される。
そして該弾性糸2は第1フイードローラ7.7′によっ
て通常2.5〜3.5倍にドラフトされる。
一方、仮撚捲縮糸3は縦取りによってパッケージから解
舒されて第1フイードローラ7.7′に供給され、前記
ドラフトされた弾性糸2と引き揃えられる。続いて第1
フイードローラ7.7′によって引き揃えられドラフト
された弾性糸2および仮撚捲縮糸3は交絡ノズル8を介
して第2フィードローラ9.9′に供給される。第1フ
イードローラ7.7′ と第2フィードローラ9,9′
の間におけるオーバフィード率は0〜5%、好ましくは
3〜4%とするのが良い。交絡ノズル8に供給される圧
縮空気の圧力は4 kg / cnf前後である。
交絡ノズル8は従来公知のものが用いられる。
第1フイードローラ7.7′ と第2フィードロニラ9
.9′の間に配置した交絡ノズル8によって交絡処理を
施された弾性糸と仮撚捲縮糸はこれらの糸条を構成して
いる個々のフィラメントが糸条の長手方向に沿って間歇
的に結合され、交絡部4と非交絡部5が形成されて交絡
糸10が得られる。第2フィードローラ9.9′ を通
過した交絡糸10は仮撚領域11に供給される。仮撚領
域11はヒータ12と流体仮撚ノズル13を主要部とし
、仮撚領域11に供給された交絡糸10は流体仮撚ノズ
ル13によって加えられた仮撚をヒータ12によって固
定される。流体仮撚ノズルを出た糸条は解撚され、デリ
ベリ−ローラ14.14’から弾性板撚複合糸として送
り出され、パッケージ15に巻き取られる。第2フイー
トローラ9゜9′ とデリベリ−ローラ14.14’の
間のオーバフィード率は4〜8%である。デリベリ−ロ
ーラ14.14’の表面速度は製造される弾性板撚複合
糸の糸使い、製造される弾性板撚複合糸の性状により異
なる。
本発明において、流体仮撚ノズルによって交絡糸に挿入
される仮撚の方向は仮撚捲縮糸がもつトルクを消去する
方向とする。流体仮撚ノズルに加えられる流体の圧力、
ヒータの温度は使用される仮撚捲縮糸の性状を勘案して
決定される。
本発明において、仮撚素子に流体仮撚ノズルを用いるの
は該ノズルによって糸条に仮撚を付与する際、糸条が固
体による極度の摩擦作用を受けることがなく、仮撚前に
糸条に付与された交絡の消滅が極めて少ないからである
本発明に用いる弾性糸は天然もしくは合成のゴム糸が用
いられる。合成ゴムの場合はポリウレタン系弾性糸が好
ましく用いられるが、他のものも用いることができる。
該弾性糸はモノフィラメント糸よりもマルチフィラメン
ト糸の方が好ましい。
本発明に用いる仮撚捲縮糸は熱可塑性合成繊維マルチフ
ィラメント糸からなるものであればいがなるものでも用
いることができ、使用目的によって任意に選択すること
ができる。これらの中でもポリエステル系やポリアミド
系の合成繊維マルチフィラメント糸からなるものを好ま
しく用いることができる。
本発明に係る製造法において第3図に示した交絡ノズル
8は弾性糸と仮撚捲縮糸とを交絡によって分離しないよ
うに結合させるためのものであって従来公知のものが用
いられる。
糸条に付与される交絡の度合いは弾性糸に加えられてい
る第1フイードローラ7.7′ と第2フィードローラ
9.9′間の全ドラフト率、および第2フィードローラ
9,9′を通過する弾性糸の0.1g/d張力下におけ
る糸長と仮撚捲縮糸との糸長差、第2フィードローラ9
,9′を通過する弾性糸および仮撚捲縮糸の太さ、通過
速度、交絡ノズルの種類、供給する圧空の圧力などによ
って異なるが、この交絡は次の編成工程に供される点を
考慮して30〜100個/mの範囲とすることが望まし
い。
一方、仮撚条件としては供給される弾性糸2の種類、太
さ、フィラメント数および供給される仮撚捲縮糸3の種
類、太さ、トルクの大きさなどによって異なるが、供給
される仮撚捲縮糸のもつトルク度が出来上がった弾性板
撚複合糸において多くとも10となっていることが必要
である。
そのためには仮撚領域におけるオーバフィード量、仮撚
数(この場合仮撚素子により一義的にはきめられないの
で使用する流体仮撚ノズルの形式、供給する圧空と仮撚
数の関係を予備テストにより求めておく)、ヒータ温度
をよく吟味して選定すべきである。
本発明に使用する仮撚素子としての流体仮撚ノズルは公
知のものであって、圧縮空気を小孔の円周方向に沿って
噴出させ、小孔内に空気の高速旋回流を発生させる。こ
の小孔内に通糸されて走行する糸条はこの空気の高速旋
回流に乗って小孔内を高速で旋回せしめられる結果、糸
軸を中心とした捩じれが糸条に与えられて仮撚素子より
上流側の糸条を加熱し、一方仮撚素子より下流側の糸条
は解撚されて下流側に引き出される。
この場合、走行する糸条は小孔の壁面と旋回しながら接
触はするものの、壁面と糸条の間には高速で移動してい
る空気層か存在しているために該空気層の潤滑剤的な作
用により摩擦による影響が極めて少ない。このことは仮
撚後においても交絡ノズルによって付与された交絡が消
滅していないことからも推定できる。
上記した流体仮撚ノズルに対し、通常用いられているス
ピンドルタイプの仮撚素子を用いる場合には仮撚される
糸条がピン若しくはペグに巻き掛けられるために仮撚さ
れる糸条にはフィートローラとデリベリ−ローラの間の
オーバフィード率と糸条に加えられる撚によって発生す
る張力よりも大きな張力か加えられることになる。すな
わち、仮撚素子の上流にある糸条にはフィートローラと
デリベリ−ローラの間のオーバフィード率で与えられる
弛緩よりも仮撚加熱による撚縮みの方か大きくなり、必
要な張力を維持しているが、仮撚素子の下流においては
仮撚素子のピンもしくはペグによる摩擦抵抗力に抗して
糸条を引き出すこととなる。したがって、糸条はこの仮
撚素子のピンもしくはペグを通過する際、糸条とピンも
しくはペグとの摩擦、さらには糸条相互の摩擦によって
急激な張力増加と糸条にしごきを与えることとなる。
この張力増加およびしごきによって前もって交絡ノズル
が糸条に形成した交絡による結合が部分的に消滅させら
れるので、糸条の品位も低(、特殊な用途以外には用い
ることが出来ない。
この他に内接型摩擦仮撚素子または外接型摩擦仮撚素子
、交差ベルト型摩擦仮撚素子があるが、前者はスピンド
ル型の仮撚素子と同様の欠陥があるし、後者も条件的に
は送り効果を出すことが出来るものの、仮撚素子と糸条
の摩擦によるしごきは無視できないものがある。
[実施例コ 第3図に示した装置を用いて次の条件により実施した。
■、原糸 弾性糸  :ポリウレタン弾性糸、30D−3フイラメ
ント糸 仮撚捲縮糸:ナイロン6.30D−10フイラメント仮
撚捲縮糸 伸縮伸長率 160%、 トルク度Z100 ■、加工条件 A、交絡OF(%): 第1フイードローラと第2フイードローラ9゜9′間の
オーバフィード率 0〜6% B、交絡圧空(kg/cur)  : 交絡ノズルに供給される圧空圧 2〜4 kg / cd C9仮撚OF(%) 第2フィードローラ9,9′ とデリベリローラ14.
14’間のオーバフィード率 2〜8% D、仮撚圧空(kg/ci)  : 仮撚ノズルに供給される圧空圧 2〜4kg/crl E、仮撚温度(℃): ヒータの表面温度150°C〜190°CF、その他の
条件 a、積極送出機構6と第1フィートローラ間の弾性糸2
のドラフト率 350% b、仮撚捲縮糸3の給糸張力   5g■、結果 得られた結果を第1表に示す。
交絡OF(%)の単独効果は第4図に示したように、抱
合度、総合評価共に交絡OF(%)の増加に伴って漸増
し、4%以上になると飽和する傾向を示している。
同様に仮撚OF(%)の効果を第5図に、仮撚温度の効
果を第6図に示す。前者は6%で最大値を示し、後者は
実験の範囲内では170℃で飽和することを示している
。しかし、仮撚温度が高くなると仮撚捲縮糸のもつトル
クが消滅の領域を通過して逆の方向に増加する。したが
って、トルク度が0近辺となるように条件を選定する必
要がある。また、交絡圧空圧が高いほうが抱合度、総合
評価共に良くなることを示しているし、仮撚圧空圧の高
い方が高い仮撚数が挿入されていることを示している。
本実施例においてトルク度の比較的大きい水準7.8.
11のものにつき複合糸製造後50日を経過した後にト
ルク度を測定したところ、夫々Z3、Z4、S5と低下
していた。
これらのトルクを測定した試料と製造後50日を経過し
た水準6のものを夫々小総にとり、該小組をガーゼに緩
く包んで98℃の水中で10分間処理した後、風乾後の
小組を観察したが、大きな捩じれも発生せず、形態的に
は大差なかった。
[発明の効果] 上記したように本発明に係る弾性板撚複合糸は仮撚捲縮
糸を用いたものであるにも拘らず極めて少ないトルクし
か示さない。このことはこの糸を用いて編織物を製造す
る際にトルクによる糸条の縫れやスナールの発生が無く
、異常張力の発生や糸切れがなく高い操業率で、品位の
高い製品を容易に得ることが出来るという優れた作用効
果を奏するものである。
また、本発明に係る弾性板撚複合糸の製造方法は弾性糸
と仮撚捲縮糸とを引き揃え状態で加圧流体による交絡処
理を行い両者を交絡混繊させて一体となし、引き続き流
体仮撚ノズルを介して仮撚加工を行うという簡単な工程
からなるものであるからその実施は極めて容易である。
また、その製造装置も仮撚機の簡単な改造で良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る弾性板撚複合糸の弛緩状態を示す
概略図である。 第2図は従来の弾性糸と仮撚捲縮糸とを引き揃えて交絡
処理した複合糸の概略図である。 第3図は本発明に係る弾性板撚複合糸を製造するために
用いる装置の一例を示す概略図である。 第4図ないし第6図は実施例における製造条件と製品特
性との関係を示すグラフである。 ■二弾性板撚複合糸 2:弾性糸 3:仮撚捲縮糸 4:交絡部 5:非交絡部 6:積極送出機構 7.7’  :第1フィードローラ 8;交絡ノズル 9.9’  :第2フイードローラ 10メ交絡糸 11 : 12 : 13 : 14゜ 15 : 仮撚領域 ヒータ 流体仮撚ノズル 14′ °プリヘリーローラ パッケージ 特許出願人 東し・テキスタイル株式会社特許出願人 
東 し 株 式 会 社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)弾性糸と仮撚捲縮糸とからなり、両者は交絡によ
    り間歇的に結合されており、かつ、仮撚捲縮糸を構成要
    素としたものであるにも拘らず糸条自身の持つトルク度
    が10以下であることを特徴とする弾性仮撚複合糸。
  2. (2)弛緩せしめた際、交絡部は複合糸を形成している
    個々の単繊維が絡み合い結合・集束されて節を形成して
    おり、非交絡部は複合糸を形成している個々の単繊維が
    ばらばらの状態にあって弾性糸が芯に位置し仮撚捲縮糸
    が鞘状に膨らんだ態様を示し、交絡部と非交絡部の両者
    が交互に配列された間歇構造を有していることを特徴と
    する請求項(1)記載の弾性板撚複合糸。
  3. (3)必要な倍率にドラフトされた弾性糸と、仮撚捲縮
    糸を引き揃えて交絡処理域に導き両者を交絡ノズルにて
    交絡処理し交絡混繊せしめて一体に結合せしめるに際し
    、該交絡処理域における両糸条のオーバフィード率は2
    〜6%とし、交絡処理された糸条を引き続いて流体仮撚
    ノズルを介して仮撚加工することを特徴とする弾性仮撚
    複合糸の製造方法。
  4. (4)流体仮撚ノズルによって付与される仮撚の方向は
    仮撚捲縮糸のもつトルクを消去する方向とする請求項(
    3)記載の弾性仮撚複合糸の製造方法。
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