JPH04103642A - ポリプロピレン架橋発泡体用組成物 - Google Patents

ポリプロピレン架橋発泡体用組成物

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JPH04103642A
JPH04103642A JP22089390A JP22089390A JPH04103642A JP H04103642 A JPH04103642 A JP H04103642A JP 22089390 A JP22089390 A JP 22089390A JP 22089390 A JP22089390 A JP 22089390A JP H04103642 A JPH04103642 A JP H04103642A
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propylene
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JP22089390A
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Takao Kuno
貴雄 久野
Toshiaki Suzuki
利明 鈴木
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリプロピレン架橋発泡体用組成物に関し、特
にポリプロピレン特有の機械的特性及び耐熱性を実質的
に損なうことなく、滑らかな触感を有する発泡体を与え
るポリプロピレン架橋発泡体用組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕ポリオ
レフィン発泡体は機械的強度、柔軟性、風合い、耐熱性
、耐薬品性等に優れており、自動車の内装材、断熱材、
スポーツ用品や食品包装の緩衝材、その他消音材や外装
材等に広く利用されている。
中でもポリエチレン発泡体は融点が低い分だけ柔軟性、
風合い、伸び等に優れている。これに対して、ポリプロ
ピレン発泡体は引張強度や曲げ強度等の機械的強度や耐
熱性に優れている。通常はこのよ)なポリプロピレンと
しては、プロピレン−エチレンランダム共重合体が使用
されている。
しかしながらポリプロピレン系樹脂は、ポリエチレン系
のものに比べて、発泡の気泡セルか大きくかつ不均一に
なりやすく、また柔軟性に劣る。このため、得られる発
泡体は硬くて、脆く、サラついた触感を有するものとな
ってしまうという問題かある。
このようなポリプロピレン系樹脂の問題を改善するため
にプロピレン−エチレンランダム共重合体に線状低密度
ポリエチレンを30〜50重量%程度ブレンドしたもの
を樹脂成分とする発泡体用の組成物か市販されているが
、ポリプロピレンの特性である機械的強度及び耐熱性と
、触感の両方か満足しうるレベルで向上してはいないと
いう問題かある。
したがって、本発明の目的はポリプロピレン特有の機械
的特性及び耐熱性を実質的に損なうことなく、滑らかな
触感を有する発泡体を与えるポリプロピレン架橋発泡体
用組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明層らは、プロピ
レン系樹脂の発泡体の物性や触感の低下は、架橋時の劣
化に起因するものであり、この劣化を最小域に抑制する
には、プロピレン系樹脂として、非共役ジエンを少量共
重合させたものを使用すればよいことを見出し、本発明
に想到した。
すなわち本発明の第一のポリプロピレン架橋発泡体用組
成物は、fa)非共役ジエンを0.2〜10.0重量%
含有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、(b)
前記プロピレン共重合体100重量部に対して1〜30
重量部の発泡剤とを含有することを特徴とする。
また本発明の第二のポリプロピレン架橋発泡体用組成物
は、fa) (i)非共役ジエンを0.2〜1O10重
量%含有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、O
Dホモポリプロピレン及び/又はエチレン含有量4重量
%以下のプロピレン−エチレンランダム共重合体と、(
b)前記(i)十前記(ii)の合計100重量部に対
して1〜30重量部の発泡剤とを含有し、前記(1)土
前記(ii)の合計を100重量%として、前記0(i
ii)の含有量は80重量%以下であり、かつ前記非共
役ジエンの含有量は0.2重量%以上であることを特徴
とする。
本発明の第三のポリプロピレン架橋発泡体用組成物は、
(a+ (i)非共役ジエンを0.2〜10.0重量%
含有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、(ii
i)線状低密度ポリエチレンと、 (bl前記(i)十前記(iii)の合計100重量部
に対して1〜30重量部の発泡剤とを含有し、前記(i
)十前記(iii)を100重量%として、前記(ii
i)線状低密度ポリエチレンの含有量か50重量%以下
であることを特徴とする。
さらに本発明の第四のポリプロピレン架橋発泡体用組成
物は、fa) (i)非共役ジエンを0.2〜10.0
重量%含有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、
(ii)ホモポリプロピレン及び/又はエチレン含有量
4重量%以下のプロピレン−エチレンランダム共重合体
と、(iii)線状低密度ポリエチレンと、(b)前記
(i)十前記(ii)十前記(iii)の合計100重
量部に対して1〜30重1部の発泡剤とを含有し、前記
(i)士前記(ii)の合計を100重量%として、前
記GDの含有量は80重量%以下であり、かつ前記非共
役ジエンの含有量は0.2重量%以上であり、前記0線
状低密度ポリエチレンの含有量は前記(i)十前記Oi
)士前記(iii)を100重量%とじて50重量%以
下であることを特徴とする。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明においては、ポリプロピレン架橋発泡体用組成物
の樹脂成分(alとして、(i)プロピレン−非共役ジ
エン共重合体を用いる。
上記(i)プロピレン−非共役ジエン共重合体とは、プ
ロピレンに下記−船人 (ただし、R2−R4はH又は炭素数1〜6のアルキル
基であり、nは1〜2(iii)の整数を表す。)で表
される非共役ジエンコモノマーをランダム重合あるいは
グラフト重合させたものである。
上記非共役ジエンとしては、例えば、2−メチル−1,
4−ペンタジェン、1.4−へキサジエン、4−メチリ
デン−1−ヘキセン、4−メチル−1,4−へキサジエ
ン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1.4−へブ
タジェン、4−エチル−1,4−ヘキサジエン、4,5
−ジメチル−1,4−へキサジエン、4−メチル−1,
4−へブタジェン、4−エチル−1,4−へブタジェン
、5−メチル−1゜4−へブタジェン、5−メチル−1
,4−オクタジエン、1.5−ヘプタジエン、1.5−
オクタジエン、5−メチル1.5−ヘプタジエン、6−
メチル−1,5−ヘプタジエン、2−メチル−1,5−
ヘキサジエン、1.6−オクタジエン、6−メチル−1
,6−オクタジエン、7−メチル−16−オクタジエン
、2〜メチル−1,6−へブタジェン、1.9−デカジ
エン、1.13−テトラデカジエンなどが挙げられる。
これらの中で、特に、1.4−ヘキサジエン、2−メチ
ル−1,4−ペンタジェン、1.9−デカジエン等が好
ましい。これらの非共役ジエンコモノマーは、2種以上
混合して用いることもできる。
プロピレンと非共役ジエンコモノマーとをランダム共重
合させるには、チーグラー・ナツタ触媒を用いる通常の
共重合法を適用すればよい。この場合、前記非共役ジエ
ンの割合は0.2〜10重量%となるようにする。非共
役ジエンの含有量か0.2重量%未満では、架橋効率か
十分に高いものではなく、架橋時の劣化抑制の効果が十
分てない。また10重量%を超えると、共重合体の結晶
性か大幅に低下する。好ましい非共役ジエンの含有量は
0゜5〜5重量%である。
またプロピレンと非共役ジエンコモノマーとをグラフト
重合させるには、溶液法又は溶融混練法等の方法によれ
ばよい。溶融混線法の場合、ポリプロピレン、非共役ジ
エン及び触媒を押出機や二軸混練機等に投入し、150
〜250℃の温度に加熱して溶融しながら混練すればよ
い。また溶液法の場合、キシレン等の有機溶剤に上記出
発物質を溶解し、80〜140°Cの温度で撹拌すれば
よい。この場合、前記非共役ジエンの割合は前述のラン
ダム重合の場合と同様に0.2〜10重量%となるよう
にする。
上述したようなプロピレン−非共役ジエン共重合体とし
ては、側鎖ジエン部分が有効な架橋反応箇所であること
から、特にグラフト共重合体が好ましい。
なお、プロピレン共重合体には、エチレン、ブテン−1
などの他の不飽和モノマーを5モル%以下共重合させて
もよい。またこの共重合体のメルトフローレートは通常
1〜1000 g /10分の範囲内にある。
また本発明においては、樹脂成分(a)として上記(i
)プロピレン−非共役ジエン共重合体と、(ii)ホモ
ポリプロピレン又はプロピレン−エチレンランダム共重
合体との混合物を使用することができる。
本発明において、ホモポリプロピレンとは、プロピレン
の単独重合体であり、通常1〜50g/10分のメルト
フローレートを有する。
上記ホモポリプロピレンのメルトフローレートがIg/
10分未満では、シートの成形性が十分でなく、一方5
0g/10分を超えると機械的強度か低下するため好ま
しくない。より好ましいメルトフローレートは2〜40
g/10分である。
また■のプロピレン−エチレンランダム共重合体とは、
プロピレンから誘導される繰り返し単位と、エチレンか
ら誘導される繰り返し単位とがランダムに共重合したも
のであり、通常1〜50g/10分のメルトフローレー
トを有するものである。
上記プロピレン−エチレンランダム共重合体のメルトフ
ローレートがIg/10分未満では、シートの成形性が
十分でなく、一方50g/10分を超えると組成物の機
械的強度か低下する。より好ましいメルトフローレート
は2〜40g/10分である。
このようなプロピレン−エチレンランダム共重合体中の
エチレン含有量は4重量%以下であり、好ましくは0.
5〜3.6重量%である。プロピレン−エチレンランダ
ム共重合体中のエチレン含有量が4重量%を超えると、
高温時の機械的強度、耐熱性及びカッティング成形等の
二次加工性か低下する。
上述したような■ホモポリプロピレン及び/又はプロピ
レン−エチレンランダム共重合体の配合割合は、(i)
 十〇i)を100重量%とじて80重量%以下、好ま
しくは10〜60重量%である。(ii)ホモポリプロ
ピレン及び/又はプロピレン−エチレンランダム共重合
体か80重量%を超えると、組成物の架橋効率が十分に
高いものではなく、架橋時の劣化抑制の効果か十分でな
い。
ただし、本発明において(ii)ホモポリプロピレン及
び/又はプロピレン−エチレンランダム共重合体の配合
割合は、上記範囲の条件を満たすだけでなく、(i) 
十GDの合計を100重量%として、非共役ジエンの含
有量が0,2重量%以上となるように、設定する必要が
ある。
(i) + (ii)の合計中の非共役ジエンの含有量
か0.2重量%未満では、架橋効率が十分に高いもので
はなく、架橋時の劣化抑制の効果か十分てない。
好ましい非共役ジエンの含有量は0.5〜5重量%であ
る。
さらに本発明においては、樹脂成分(a)として上述し
たような(i)プロピレン−非共役ジエン共重合体(ま
たはωプロピレンー非共役ジエン共重合体十(ii)ホ
モポリプロピレン及び/又はプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体)に(iii)線状低密度ポリエチレンを
配合したものを使用することができる。
本発明においてω線状低密度ポリエチレンとは、エチレ
ンと、炭素数4〜8のトオレフィンとの直鎖状の共重合
体である。上記酬オレフィンとしては、4−メチルペン
テン−ISl−ブテン、l−ヘキセン等を挙げることが
できる。また上記線状低密度ポリエチレン中のエチレン
の含有量は90モル%以上、好ましくは95モル%以上
である。このような線状低密度ポリエチレンハ、通常0
.9]0〜0.940 g/crlの密度と、0.7〜
0.940分のメルトインデックス(旧、JISK72
10、荷重2.16kg、 190″C)を有する。
このような線状低密度ポリエチレンの配合量は、(i)
+Cth)(又は(i) + (ii)±(iii))
の合計を100重量%として、50重量%以下、好まし
くは20〜30重量%である。(iii)線状低密度ポ
リエチレンか、30重量%を超えるとポリプロピレン系
樹脂の特性である機械的強度及び耐熱性、高温特性等が
十分てなくなる。
本発明において(b)発泡剤としては、常温では液体状
または固体状であるが、上記樹脂成分の溶融点以上に加
熱されたときに分解または気化する化合物で、シート化
等の成形や架橋反応を実質的に妨害しないかぎり、任意
のものが使用できるが、分解温度が180〜270℃の
範囲のものか好ましい。
その具体的な例としては、アゾジカルボンアミド、アゾ
ジカルボン酸金属塩、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、ヒドラゾジカルボンアミド、pトルエンスルホニ
ルセミカルバジド、S−)リヒドラジノトリアジンなど
が挙げられる。これらの発泡剤は、樹脂成分(al (
(i)、(i) +(ii)、(i)十00、又は(i
) +(ii)+(iii)月00重量部に対して、1
〜30重量部の範囲で使用し、それぞれの種類や発泡倍
率によって任意に混合量を変えることができる。
本発明においては上述の発泡剤の他に、架橋反応を行う
ために過酸化物を添加することができる。
ただし架橋反応を電離性放射線により行う場合は有機過
酸化物を使用しなくてもよい。有機過酸化物を用いる場
合は、分解温度か約150°C以上のものが好ましく、
具体的な例としてはメチルエチルケトンパーオキシド(
182℃)、t−プチルバーオキシイソブロビルカーポ
ネート(153°C)、ジクミルパーオキシド(171
℃)、クメンヒドロパーオキシド(255°C)、2.
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン(179°C)、2.5−ジメチル−2,5ジ(
t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3(193℃)。
ジ−t−ブチルパーオキシフタレート(159°Cχな
とがある。これらの有機過酸化物は樹脂成分(a) 1
00重量部に対して、0.01−1.0重量部、好まし
くは0.05〜0.5重量部の割合で使用する。
また架橋反応をスムーズに効率良く行うために、架橋助
剤を添加するのか好ましい。本発明に使用し得る架橋助
剤の例としては、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート、ジアリルフタ
レート、ジアリルマレエート等がある。上記架橋助剤の
添加量は、樹脂成分(81100重量部に対して、0.
5〜7.0重量部であり、好ましくは1.0〜4.0重
量部である。
その他本発明においては、ポリオレフィン架橋発泡体の
特性改良などの目的のために、他の各種配合剤、具体的
にはゴム性物質、他の樹脂、顔料、各種充填剤、難燃性
物質、酸化防止剤などを適宜混合することができる。
次に上述したような各成分からなる組成物を用いてポリ
オレフィン架橋発泡体を製造する方法について説明する
まず上述したような樹脂成分(a)、発泡剤(1))、
及び必要に応じて配合される有機過酸化物、架橋助剤、
その他の配合剤等をニーダ、ヘンシェルミキサー、押出
機等により混練する。この際、溶融混練の温度は発泡剤
の分解温度未満とする必要かある。好ましい溶融混練温
度は160〜180℃である。
その後上記混線物を押出機等のダイスより押し出し、シ
ート等の成形体に成形する。この際ダイスの温度を16
5〜175°Cの範囲に制御するのか好ましい。
このようにして得られた成形体に次いで架橋を行うが、
架橋構造の形成方法としては、前述のように有機過酸化
物を用いる方法の他、α線、β線(電子線)、γ線等の
電離放射線の照射による方法、加熱による方法等従来か
ら利用されている方法を採用することができる。これら
の方法の中では電離放射線の照射による方法が好ましく
、特に電子線照射による架橋か最も好ましい。放射線の
照射量は有機過酸化物及び架橋助剤の種類や量、及び架
橋の度合い等により異なるか、一般に1〜30Mrad
、好ましくは2〜12Mradである。
なお、本発明のポリプロピレン架橋発泡体用組成物は、
架橋効率が極めて良いので、同程度のゲル分率及び発泡
倍率においては従来のポリプロピレン系樹脂より緩和さ
れた条件で架橋することかできる (例えば電離性放射
線の照射により架橋する場合には、低い線量での架橋が
可能)。
このようにして架橋したポリプロピレン架橋発泡体用組
成物の発泡は、樹脂成分の融点より高い温度、好ましく
は230°C以上、より好ましくは240〜270°C
の温度に加熱することにより行うことかできる。発泡に
要する加熱時間は通常0.5〜5分である。
〔作  用〕
本発明のポリプロピレン架橋発泡体用組成物は、樹脂成
分としてプロピレン−非共役ジエン共重合体を含有して
おり、しかも組成物中の非共役ジエン含有量を特定の範
囲のものとしている。このような組成物により、ポリプ
ロピレン特有の機械的特性及び耐熱性を実質的に損なう
ことなく、滑らかな触感を有する発泡体を形成すること
ができる。
このような効果か得られる理由は、必ずしも明らかでは
ないが、プロピレン−非共役ジエン共重合体は、耐熱性
に優れるとともに、架橋効率が高いので、組成物とした
時に、通常より緩和された条件で架橋することかでき 
(例えば電離性放射線の照射により架橋する場合には、
低い線量での架橋が可能)、このため架橋に伴う劣化を
最小限に抑制することができるためであると考えられる
〔実施例〕
本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳細に説明す
る。
なお、各実施例及び比較例において原料樹脂としては以
下のものを用いた。
[11プロピレン−非共役ジエングラフト共重合体・P
PDM■: 〔ジエン成分=2−メチルー1.4−ペン
タジェン(C9)、ジエン含有量0.7重量%、メルト
フローレート (MFR230°C,2,16kg荷重
) 0.7 g/10分〕・PPDM■: 〔ジエン成
分:l、9デカジエン(C,。)、ジエン含有量1.1
重量%、メルトフ ローレート1.0 g/10分〕 ・PPDM■: 〔ジエン成分=1,9デカジエン(C
,。)、ジエン含有量3.8重量%、メルトフ ローレー)0.8  g/10−分〕 ]2]プロピレンーエチレンランダム共重合体・RPP
■: 〔エチレン含有量0.4重量%、メルトフローレ
ート14 g /10分〕・RPP■: 〔エチレン含
有量2.6重量%、メルトフローレート9宮ZlO分〕 ・RPP■: 〔エチレン含有量3.6重量%、メルト
フローレート9g/10分〕 [31線状低密度ポリエチレン ・LLDPE■; 〔メルトインデックス (Ml、1
90°C2,16kg荷重)2g/10分、密度0.9
26g/Ci) ・LLDPE■: 〔メルトインデックス (Ml、1
90°C2,16kg荷重)6g/lo分、密度0.9
15 g/cnf) 実施例1〜9及び比較例1〜4 第1表に示す配合割合て、プロピレン−非共役ジエン共
重合体と、プロピレン−エチレンランダム共重合体とか
らなる樹脂成分100重量部に対して、発泡剤15重量
部と、架橋助剤1.5重量部と、酸化防止剤0.5重量
部とを加え、ヘンシェルミキサーを用いて500rpm
で2分間混合した後、押出機に供給し、押出温度170
℃で押し出し、ペレット化した。
このペレットをシート成形機に供給し、押出温度170
°Cで押し出し、厚さ1.0mmのシートを作成した。
次にこのシートに、第1表に示す線量の電子線を照射し
、架橋を行った。その後250°Cのエアーオーブンに
2分間入れて発泡剤を分解し、約25倍に発泡させた。
このようにして得られた各架橋発泡シートについて、ゲ
ル分率、発泡倍率、23°Cにおける引張破断強度及び
引張破断伸度、高温下(130°C)における引張破断
強度及び引張破断伸度それぞれ測定した。また架橋発泡
シートの表面の感触を評価した。
結果を組成、ポリプロピレン系樹脂(プロピレン非共役
ジエン共重合体及び/又はプロピレン−エチレンランダ
ム共重合体)中のジエン含有量とともに、第1表に示す
実施例10〜I2及び比較例5.6 第1表に示す配合割合で、プロピレン−非共役ジエン共
重合体と、プロピレン−エチレンランダム共重合体と、
線状低密度ポリエチレンとからなる樹脂成分100重量
部に対して、発泡剤15重量部と、架橋助剤1.5重量
部と、酸化防止剤0.5重景部とを加え、ヘンシェルミ
キサーを用いて500rpmで2分間混合した後、押出
機に供給し、押出温度170°Cて押し出し、ペレット
化した。
このベレットをシート成形機に供給し、押出温度170
°Cて押し出し、厚さ1.0mmのシートを作成した。
次にこのシートに、第1表に示す線量の電子線を照射し
、架橋を行った。その後250°Cのエアーオーブンに
2分間入れて発泡剤を分解し、約25倍に発泡させた。
このようにして得られた各架橋発泡シートについて、ゲ
ル分率、発泡倍率、23°Cにおける引張破断強度及び
引張破断伸度、高温下(130°C)における引張破断
強度及び引張破断伸度それぞれ測定した。また架橋発泡
シートの表面の感触を評価した。
結果を組成及びポリプロピレン系樹脂(プロピレン−非
共役ジエン共重合体及び/又はプロピレンエチレンラン
ダム共重合体)中のジエン含有量とともに、第1表に示
す。
(IIJIS K6767により測定した値であり、そ
れぞれ長手方向(MD)/幅方向(TD)の平均値を示
す。
(21JIS K6767により測定した値であり、そ
れぞれ長手方向(MD)/幅方向(TD)の平均値を示
す。
(3)架橋発泡シートの表面の感触が、極めて滑らかも
のを◎、滑らかなものを01やや平滑性に欠けるものを
△、ザラついているものを×として評価。
第1表から明らかなように、各実施例の組成物の発泡体
は、各比較例のそれと比較して、常温及び高温での物性
が良好であり、しかも発泡体の感触の評価も良好であっ
た。
これは、各実施例の組成物は、各比較例の組成物より低
い線量の電離性放射線の照射量で、はぼ同様の発泡倍率
及びゲル分率とすることが可能であるためであると考え
られる。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明のポリプロピレン架橋発泡体
用組成物は、プロピレン−非共役ジエン共重合体と、必
要に応じてプロピレン−エチレンランダム共重合体及び
/又は線状低密度ポリエチレンと、発泡剤とを含有して
なる。
このため、この組成物によりポリプロピレン特有の機械
的特性及び耐熱性を実質的に損なうことなく、滑らかな
触感を有する発泡体を与えるポリプロピレン架橋発泡体
を形成することかできる。
このような架橋発泡用樹脂組成物は、その表面特性、柔
軟性、耐熱性及び機械的特性を利用して、自動車の内装
材やスポーツ用品、食品包装等の緩衝材、断熱材、消音
材、その他の外装材等に使用するのに好適である。
出 願 人 東燃石油化学株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)非共役ジエンを0.2〜10.0重量%含
    有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、 (b)前記プロピレン共重合体100重量部に対して1
    〜30重量部の発泡剤と を含有することを特徴とするポリプロピレン架橋発泡体
    用組成物。
  2. (2)(a)(i)非共役ジエンを0.2〜10.0重
    量%含有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、 (ii)ホモポリプロピレン及び/又はエチレン含有量
    4重量%以下のプロピレン−エチレンランダム共重合体
    と、 (b)前記(i)+前記(ii)の合計100重量部に
    対して1〜30重量部の発泡剤と を含有し、前記(i)+前記(ii)の合計を100重
    量%として、前記(ii)の含有量は80重量%以下で
    あり、かつ前記非共役ジエンの含有量は0.2重量%以
    上であることを特徴とするポリプロピレン架橋発泡体用
    組成物。
  3. (3)(a)(i)非共役ジエンを0.2〜10.0重
    量%含有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、 (iii)線状低密度ポリエチレンと、 (b)前記(i)+前記(iii)の合計100重量部
    に対して1〜30重量部の発泡剤と を含有し、前記(i)+前記(iii)を100重量%
    として、前記(iii)線状低密度ポリエチレンの含有
    量が50重量%以下であることを特徴とするポリプロピ
    レン架橋発泡体用組成物。
  4. (4)(a)(i)非共役ジエンを0.2〜10.0重
    量%含有するプロピレン−非共役ジエン共重合体と、 (ii)ホモポリプロピレン及び/又はエチレン含有量
    4重量%以下のプロピレン−エチレンランダム共重合体
    と、 (iii)線状低密度ポリエチレンと、 (b)前記(i)+前記(ii)+前記(iii)の合
    計100重量部に対して1〜30重量部の発泡剤と を含有し、前記(i)+前記(ii)の合計を100重
    量%として、前記(ii)の含有量は80重量%以下で
    あり、かつ前記非共役ジエンの含有量は0.2重量%以
    上であり、前記(iii)線状低密度ポリエチレンの含
    有量は前記(i)+前記(ii)+前記(iii)を1
    00重量%として50重量%以下であることを特徴とす
    るポリプロピレン架橋発泡体用組成物。
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