JPH0410200Y2 - - Google Patents

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JPH0410200Y2
JPH0410200Y2 JP1986011173U JP1117386U JPH0410200Y2 JP H0410200 Y2 JPH0410200 Y2 JP H0410200Y2 JP 1986011173 U JP1986011173 U JP 1986011173U JP 1117386 U JP1117386 U JP 1117386U JP H0410200 Y2 JPH0410200 Y2 JP H0410200Y2
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water
swellable
rubber elastic
elastic material
rubber
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、セグメント等の継目をシールするた
めの水膨潤性弾性シーリング材に係り、より詳細
には、特に、セグメントリング間、セグメントピ
ース間等の継目の水膨潤性弾性シーリング材であ
つて、施工時および施工前の水膨潤を防止し、施
工性を良好にした水膨潤性弾性シーリング材に関
する。
〔従来の技術〕
セグメントは継手目地の多い建造物であるため
に、土質の変化等によつて荷重変化をおこす。そ
こで、該目地部分には止水用のシーリング材が配
設されている。
そこで、該シーリング材としては、近年、水膨
潤性ゴム弾性材が使用され、水膨潤性ゴム弾性
材のみよりなるもの、水膨潤性ゴム弾性材に熱
溶融接着性物質を配してセグメント等への装着を
容易にしたもの(実開昭59−192331ご公報参照)
等が使用されている。該シーリング材はゴムの持
つゴム弾性による一次止水と、不等沈下等によつ
てセグメント間に空隙が生じ漏水が発生すると、
該ゴムが水を自己吸水し、水膨脹圧によつて再度
水みちを押さえて止水するように作用するので、
トンネルが動きセグメントが多少ずれても該隙間
部を確実にシールできるという利点を有してい
る。
しかし、このシーリング材の場合、保管時、組
立作業時に雨、雪等に曝されると水膨潤して施工
時において使いものにならなくなるという問題点
を有している。
そこで、近年、基材として水膨潤性ゴム弾性材
を用い、その表面を圧壊性保護層で被覆するよう
にした構成のシーリング材が提案されている(特
公昭56−29911号公報参照)。
そして、このシーリング材の場合、施工前、組
み立て時においては、水膨潤性ゴム弾性材が圧壊
性保護層で保護されて、組み立て施工でセグメン
トの圧によつて、該圧壊性保護層が壊され、水膨
潤性ゴム弾性材がシール材として作用するという
利点を有している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上述したシーリング材の場合、次のよ
うな問題がある。すなわち、 シーリング材の表面に潤滑剤等を塗布した状
態で使用する必要があるので、施工性に難点が
ある。
水膨潤性ゴム弾性材を分離した状態で圧壊性
保護層によりカバーする構成となるので、製作
に手数を要する。
そこで、本考案者は、このような問題に鑑み、
種々、研究した結果、水膨潤性ゴム弾性材に圧壊
性保護層を重合一体構造とし、かつ該圧壊性保護
層自体を自己潤滑性を有する樹脂で形成すること
で解決できることを知り得た。
しかし、この構成の場合、水膨潤性ゴム弾性材
と圧壊性保護層とを一体構造となるため、シーリ
ング材として構造物のコーナー部に施工する場合
に、水膨潤性ゴム弾性材と圧壊性保護層との伸縮
性が異なるため、表面に亀裂が生じやすくなると
共に、少しの亀裂で水膨潤性ゴム弾性材と圧壊性
保護層との境面よりの水浸透が進み易くなるとい
う問題がある。
本考案は、上述した点に対処して考案したもの
であつて、その目的とする処は、水膨潤性ゴム弾
性材と圧壊性保護層との接合部が融合的に一体化
し、かつ水膨潤性ゴム弾性材と圧壊性保護層とが
一体としてセグメント等の構造物のコーナー等に
も追随し、曲げによる亀裂の発生を軽減でき、構
造物組立前においては雨、雪等によつて水膨潤す
るおそれのない水膨潤性弾性シーリング材を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段および作用〕
そして、上記課題を達成するための手段として
の本考案の水膨潤性弾性シーリング材は、ABS
樹脂または天然ゴムと、アクリル酸ビニルアルコ
ール共重合体とに顔料と加硫剤とを入れた生地
と、該生地中に顔料と加硫剤とを入れていない生
地とを等量混合成型して得た水膨潤性ゴム弾性材
の表面に、引つ張りあるいは圧縮による破断時の
伸びが50%以上有する熱可塑製ゴム材よりなる非
吸水性被膜を塗布形成した構成よりなる。
本考案の水膨潤性弾性シーリング材は、従来の
シーリング材と同様に、セグメント等の各種構造
物に配設して、該構造物を組立、締めつけること
で、該シーリング材の表面に被覆されている非吸
水性被膜がセグメントの圧縮により破断されて基
材部分の水膨潤性ゴム弾性材が水を吸収すること
により膨潤し、該構造物の止水を行うように作用
する。
ここで、本考案の水膨潤性弾性シーリング材の
場合、基材として、ABS樹脂または天然ゴムと、
アクリル酸ビニルアルコール共重合体とに顔料と
加硫剤とを入れた生地と、該生地中に顔料と加硫
剤とを入れていない生地とを等量混合成型して得
た水膨潤性ゴム弾性材を用い、非吸水性被膜とし
て、引つ張りあるいは圧縮による破断時の伸びが
50%以上有する熱可塑製ゴム材を用い、該熱可塑
製ゴム材を塗布形成するようにしていることよ
り、該熱可塑製ゴム材が、上記特殊構成の水膨潤
性ゴム弾性材内に融合的に一体化した被膜を形成
し、該水膨潤性ゴム弾性材の表面および内層部
が、中心部に比べて強固となり、曲げによる亀裂
発生を軽減できるように作用する。
以上のように、本考案の水膨潤性弾性シーリン
グ材は、基材としてABS樹脂または天然ゴム
と、アクリル酸ビニルアルコール共重合体とに顔
料と加硫剤とを入れた生地と、該生地中に顔料と
加硫剤とを入れていない生地とを等量混合成型し
て得た特殊配合の水膨潤性ゴム弾性材を用いた
点、非吸水性被膜として引つ張りあるいは圧縮
による破断時の伸びが50%以上有する熱可塑製ゴ
ム材を用いた点を組み合わせ、かつ熱可塑製ゴ
ム材を塗布することで、非吸水性被膜を形成する
ようにした点に特徴を有し、この両者を選択採用
することで、前述した格別な作用を奏するシーリ
ング材である。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案を具体化した
実施例について説明する。
ここに、第1図は本考案の実施例を示す断面
図、第2図は圧縮した状態を示す拡大断面図、第
3図は構造物(セグメント)に貼着した状態を示
す斜視図、第4図は本実施例のシーリング材の圧
縮前後のそれぞれの吸水率(膨潤量)を時経列的
に表したグラフである。
本実施例の水膨潤性弾性シーリング材は、セグ
メントシール材10として具体化したものであつ
て、水膨潤性ゴム弾性材11を基材とし、その表
面に非吸水性被膜12を塗布形成した構成よりな
つている。
ここで、水膨潤性ゴム弾性材11としては、
ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン・共重合体)樹脂や天然ゴムと高吸水性ポリマ
ー(アクリル酸ビニルアルコール共重合体)とに
顔料と加硫剤を入れた生地と該顔料と加硫剤を入
れてない生地とを等量混合して成型したもの(登
録商標「アクアケル」:王子ゴム化成(株)製)を用
いている。
また、非吸水性被膜12を形成する非吸水性被
膜材としては、CR−ACのり等の熱可塑性ゴム溶
液を用い、該熱可塑性ゴム溶液を塗布して水膨潤
性ゴム弾性材11の表面に40%以上の伸びを生じ
るように一体化してある。従つて、塗布によつ
て、特殊配合よりなる水膨潤性ゴム弾性材11の
表層、内層部に熱可塑性ゴム溶液が浸透し、水膨
潤性ゴム弾性材11の表層、内層部を強固にする
と共に、非吸水性被膜12の一体化は増強される
ようになる。これは、水膨潤性ゴム弾性材11と
して、上記特殊配合のものを用い、かつ非吸水性
被膜材として熱可塑性ゴム材を用いたことによ
る。そして、これより、伸びが小さいとコーナー
等への配設時に該非吸水性被膜が破断するおそれ
を解消できる。なお、非吸水性被膜材は、その他
に熱可塑性スチレンブタジエンゴム等の熱可塑性
ゴムを用い、これを各種のコーテイング法によつ
て水膨潤性ゴム弾性材11に被覆し非吸水性被膜
を形成してもよい。
なお、セグメントシール材10の表面にはブチ
ル粘着テープを配設すると共に、該粘着テープの
外表面に離型紙が配設されている。
そして、離型紙を剥がし、セグメント13にブ
チル粘着テープを介して配設し(第3図参照)、
該セグメントと他のセグメントを接合し、組立・
締めつけることにより、非吸水性被膜材12が圧
縮されて破断するとともにセグメント間に隙間が
生じないようにシールし、更に基材としての水膨
潤性ゴム弾性材11が吸水できる態勢となる。そ
して、まず、水膨潤性ゴム弾性材11が一般のゴ
ムパツキンと同様のゴム弾性圧によりセグメント
間をシール(一次シール効果)し、また、漏水等
で水に接触すると水膨潤性ゴム弾性材11中の親
水性部が水の分子と自己体積膨脹を起こして不等
沈下等により生じたセグメントの間隙に追随して
二次シールをするように作用する。
続いて、上述構成の実施例の5倍膨潤タイプの
水膨潤性弾性シーリング材(厚さ:3mm、幅:
20、長さ:50mmの試料)の効果を確認するために
水道水に7日間連続して侵漬して圧縮前後のそれ
ぞれの膨潤量を時経列的に測定すると次にような
結果を得た。すなわち、圧縮による非吸水性被膜
材が破断してない状態の水膨潤性弾性シーリング
材の膨潤量は7日間でその吸水率が35%以内であ
り、また、該非吸水性被膜材を破断したものにつ
いてはその吸水率が3日間で430%、6日間で500
%となり飽和膨潤状態を示した。
このことより、基材の水膨潤性ゴム弾性材の膨
潤が非吸水性被膜によつて長時間阻止され、非吸
水性被膜材を破断することにより水膨潤を開始す
ることが分かつた。
ここで、上述した実施例においては、水膨潤性
弾性シーリング材をセグメントシーリング材とし
て説明したが、ヒユーム管、推進管、U字溝等の
パツキン材(シーリング材)として用い地下埋設
配管構造物の不等沈下等のズレを吸収し長期間の
止水効果を持たせるようにした構成等としてもよ
いことは明らかである。
なお、本考案は前述実施例に限定されるもので
なく、本考案の要旨を変更しない範囲内で設計変
形できることは明らかである。
〔考案の効果〕
以上の記載より明らかなように、本考案の水膨
潤性弾性シーリング材によれば、基材として
ABS樹脂または天然ゴムと、アクリル酸ビニル
アルコール共重合体とに顔料と加硫剤とを入れた
生地と、該生地中に顔料と加硫剤とを入れていな
い生地とを等量混合成型して得た特殊配合の水膨
潤性ゴム弾性材を用い、非吸水性被膜として引つ
張りあるいは圧縮による破断時の伸びが50%以上
有する熱可塑製ゴム材を用い、かつ該熱可塑製ゴ
ム材を塗布することで、非吸水性被膜を形成する
ようにして、該熱可塑製ゴム材が、上記特殊構成
の水膨潤性ゴム弾性材内に融合的に一体化した被
膜を形成し、該水膨潤性ゴム弾性材の表面および
内層部が、中心部に比べて強固となり、曲げ部へ
の装着に際しても、非吸水性被膜と熱可塑製ゴム
材とが一体として追随し、曲げによる亀裂発生を
防止できるようにしているので、構造物への施工
時および施工前において水(雪、雨等)に曝され
ても膨潤が阻止され、セグメント等の組立・締め
つけ前に膨潤するという危険性が排除できるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図、第2図
は圧縮した状態を示す拡大断面図、第3図は構造
物(セグメント)に貼着した状態を示す斜視図、
第4図は本実施例のシーリング材の圧縮前後のそ
れぞれの吸水率(膨潤量)を時経列的に表したグ
ラフである。 10……セグメントシーリング材、11……水
膨潤性ゴム弾性材、12……非吸水性被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ABS樹脂または天然ゴムと、アクリル酸ビニ
    ルアルコール共重合体とに顔料と加硫剤とを入れ
    た生地と、該生地中に顔料と加硫剤とを入れてい
    ない生地とを等量混合成型して得た水膨潤性ゴム
    弾性材の表面に、引つ張りあるいは圧縮による破
    断時の伸びが50%以上有する熱可塑製ゴム材より
    なる非吸水性被膜を塗布形成してなることを特徴
    とする水膨潤性弾性シーリング材。
JP1986011173U 1986-01-28 1986-01-28 Expired JPH0410200Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986011173U JPH0410200Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986011173U JPH0410200Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

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Publication Number Publication Date
JPS62122851U JPS62122851U (ja) 1987-08-04
JPH0410200Y2 true JPH0410200Y2 (ja) 1992-03-13

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9555803B2 (en) 2002-05-03 2017-01-31 Magna Electronics Inc. Driver assistance system for vehicle

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JPS62122851U (ja) 1987-08-04

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