JPH037545Y2 - - Google Patents

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JPH037545Y2
JPH037545Y2 JP1983039400U JP3940083U JPH037545Y2 JP H037545 Y2 JPH037545 Y2 JP H037545Y2 JP 1983039400 U JP1983039400 U JP 1983039400U JP 3940083 U JP3940083 U JP 3940083U JP H037545 Y2 JPH037545 Y2 JP H037545Y2
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governor
engine
fuel injection
damper
valve
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JP1983039400U
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JPS59157546U (ja
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、デイーゼルエンジンに用いられる燃
料噴射ポンプに関し、特に始動時の噴射量を制御
する機構の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来より、燃料噴射ポンプにおいては、例えば
実開昭56−136140号公報に示されるように、エン
ジン始動回転数(クランキング回転数)では始動
性を良好とするために燃料噴射量を多くする一
方、エンジンが完爆した後のアイドリング運転で
は噴射量を減少させて所望のアイドリング回転数
となるように、ガバナシヤフトの外周にフライウ
エイトによつて該ガバナシヤフトを摺動するガバ
ナスリーブを嵌装し、このガバナスリーブのエン
ジン回転数に比例する移動力に対応してスタート
スプリングの弾発力を設定して始動時の噴射特性
を得るようにしている。
すなわち、クランキング回転時程度の回転速度
では、フライウエイトの遠心力よりスタートスプ
リングの力が大きくなるようにして燃料噴射量を
増大し、アイドリング回転時の回転速度ではフラ
イウエイトの遠心力が大きくなつてスタートスプ
リングが変位することによりクランキング時の燃
料増量を減少するようにしている。よつて、上記
スタートスプリングはクランキング回転時とアイ
ドリング回転時のように僅かの回転数の差で変形
するように弱く設定されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、エンジンが完爆した直後の始動
時においては、エンジン回転が不安定となつて振
動が発生するものであり、また、上記のようにス
タートスプリングは弱いことから、この回転変動
において回転速度の大きいときに、フライウエイ
トの遠心力が増大してスタートスプリングを変形
させて燃料噴射量が減少するようにガバナで調整
し、エンジン回転数が低減するものであつて、ス
タートスプリングの微細な設定に起因して噴射特
性が不安定となり、エンジン振動がさらに増大す
るとともに、エンジン回転数がアイドル回転数に
まで上昇するのが遅れる場合がある。また、クラ
ンキング回転中においても回転速度は種々の条件
によつて変動し、始動時の燃料増量を減少させる
恐れがあり、良好な始動性を確保するについての
障害となつている。
そこで本考案は、上記のようにエンジン回転数
が不安定となるクランキング時もしくは完爆直後
からアイドリング回転に至るようなエンジン始動
時においては、遠心式ガバナの作動を不能とする
ようにして、確実な燃料増量を確保し、完爆の容
易性、完爆後の速やかなアイドル回転数への上昇
を得て始動性を向上せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の構成は、ガ
バナシヤフトの外周にフライウエイトによつて該
ガバナシヤフトを摺動するガバナスリーブが嵌装
され、該ガバナスリーブの移動に対応して燃料噴
射量を制御するようにした燃料噴射ポンプにおい
て、上記ガバナシヤフト先端部とガバナスリーブ
間に密閉したダンパ室を形成し、該ダンパ室を開
放するダンパ通路を設けるとともに、該ダンパ通
路を閉塞する開閉弁と、エンジン回転数を検出
し、エンジン始動時にエンジン回転数が設定値以
上に上昇した時に上記開閉弁を開制御する制御手
段とを備える構成としている。
(作用) 以上の構成により、本考案では、エンジン始動
の開始時には、開閉弁はダンパ通路を閉塞してい
て、ダンパ室は密閉状態にある。このことによ
り、ガバナスリーブの移動は不能となつて当初の
増量位置に止まるので、燃料噴射量は多くて良好
な完爆が行われる。
そして、エンジン完爆後、エンジン回転数が設
定値に上昇するまでの間は、開閉弁の閉状態が維
持されるので、燃料噴射量の増量状態も維持され
て、エンジン回転数は素早く上昇する。
その後、エンジン回転数が設定値以上に上昇す
れば、この時点で、開閉弁が制御手段により開制
御されて、ダンパ通路が開き、ダンパ室が開放さ
れるので、ガバナスリーブはフライウエイトによ
つて移動して、この移動量に応じた量だけ燃焼噴
射量が減少することになる。
(実施例) 以下、本考案の具体的構成を図面に沿つて説明
する。なお、本実施例は従来公知の分配型燃料噴
射ポンプに適用したものであり、図面において
は、その要部のみを示す。図面に示す燃料噴射ポ
ンプにおいて、1はポンプハウジング2に装着さ
れたフイードポンプを示し、該フイードポンプ1
はドライブシヤフト3によつてエンジン回転に同
期して回転し、燃料をポンプハウジング2内のポ
ンプ室4に圧送する。
5はポンプ室4内上部に内蔵されているガバナ
を示し、該ガバナ5の作動により燃料噴射量を調
整するものである。
上記ガバナ5において、6はドライブシヤフト
3に固定されたギヤ7aにより駆動されるギヤ7
bを支承し、かつ後述のガバナスリーブ10をガ
イドするガバナシヤフト、8は該ギヤ7bに取り
付けられたフライウエイトホルダ9に組み込まれ
たフライウエイト、10はガバナシヤフト6に沿
つて摺動可能に嵌装されたガバナスリーブを示
し、遠心力によるフライウエイト8の拡張動作に
よつてガバナスリーブ10が突出方向に摺動す
る。
また、11および12は上記ガバナスリーブ1
0の移動に追随して回動されるテンシヨンレバー
およびスタートレバーを示し、このテンシヨンレ
バー11およびスタートレバー12は、コレクタ
レバー13に固定された共通の第1ピン14を支
点として回動するように支承され、コレクタレバ
ー13は第2ピン23によりポンプハウジング2
に回動自在に固定されている。背面にガバナスリ
ーブ10の先端が当接するスタートレバー12の
下端にはボールヘツドピン15が立設されてい
る。該ボールヘツドピン15は図示しないコント
ロールスリーブに係合し、このコントロールスリ
ーブはポンプ室4内の燃料を分配圧送するプラン
ジヤの外周に嵌装されてカツトオフポートを開閉
するものであつて、上記ボールヘツドピン15が
図の左方に移動すると噴射量が減少し、右方に移
動すると噴射量が増加するように構成されてい
る。
16は上記スタートレバー12とテンシヨンレ
バー11との間に弾装されたスタートスプリング
を示し、基端部がスタートレバー12に固着さ
れ、先端部がテンシヨンレバー11に当接するよ
うに取り付けられている。
一方、17はポンプハウジング2に支承された
回転軸18に固定されたコントロールレバーであ
つて、該回転軸18の内端にシヤツクル19を介
してガバナスプリング20の一端が取り付けら
れ、ガバナスプリング20の他端には、前記テン
シヨンレバー11の上端部に挿通されたアイドル
ピン21が連結され、このアイドルピン21にテ
ンシヨンレバー11との間にアイドルスプリング
22が設けられている。上記コントロールレバー
17はスロツトル操作に連動して回動し、ガバナ
スプリング20の張力を変更するものである。
また、上記ガバナ5において、ガバナシヤフト
6の先端部とガバナスリーブ10間には密閉され
たダンパ室24が形成されており、このダンパ室
24はダンパ通路25を介してポンプ室4に連通
している。このダンパ通路25はガバナシヤフト
6内を通つてポンプハウジング2内を経てポンプ
室4に開口している。
そして、このダンパ通路25の途中には該ダン
パ通路25を開閉する開閉弁26が介装され、該
開閉弁26はソレノイドバルブにて構成され、ソ
レノイドバルブ26aへの通電時に弁体26bが
ダンパ通路25を閉塞し、ダンパ室24を密閉し
てガバナスリーブ10を摺動不能とするように構
成されている。
上記開閉弁26には電源27との間に、エンジ
ン始動時を検出するための回転数スイツチ28
と、冷却水温度が設定温度(約20℃)以下で閉成
する水温スイツチ29とが並列に介装されてい
る。この回転数スイツチ28はエンジン回転数が
アイドリング回転数以下にある始動時に閉成する
ように設けられている。
よつて、上記の構成により、回転数スイツチ2
8の開閉状態でもつてエンジン回転数を検出し、
エンジン始動時にエンジン回転数がアイドリング
回転数に相当する設定値以上に上昇した時に、回
転数スイツチ28の閉成によつてソレノイド26
aへの通電を断つてその弁体26bを図中上方に
移動させて、ダンパ通路25を開くよう、開閉弁
26を開制御するようにした制御手段を構成して
いる。
次に、上記実施例における噴射量制御作用を説
明する。まず、図面に示すエンジンの停止状態に
おいては、スタートレバー12はスタートスプリ
ング16によりガバナスリーブ10に押圧され、
該ガバナスリーブ10は最後退位置にあることに
より、スタートレバー12は、ボールヘツドピン
15が右方すなわち噴射量の最大側に回動してい
る。
ここで、エンジンを始動するべくクランキング
を行う際に、回転数スイツチ28はエンジン回転
数が設定値以下であることから閉成しており、開
閉弁26はソレノイド26aの励磁によつて弁体
26bはダンパ通路25を閉塞する。これによ
り、ダンパ室24は密閉状態となつてガバナスリ
ーブ10の移動は不能となり、クランキング回転
によりフライウエイト8に遠心力が作用してガバ
ナスリーブ10を突出方向に移動させようとして
も、スタートレバー12は増量位置に保持された
ままで、多量の燃料噴射により良好な完爆が行わ
れる。
エンジンの完爆後においても、エンジン回転数
がアイドリング回転数に達するまでは、上記回転
数スイツチ28が閉成していることにより、開閉
弁26はダンパ通路25の閉塞を継続し、これに
より噴射量の増量状態は維持されてエンジン回転
数は速やかに上昇する。
エンジン回転数がアイドリング回転数に達する
と、回転数スイツチ28が開成するのに伴つて開
閉弁26は開作動してダンパ通路25を開放し、
ダンパ室24の拡大縮小を可能とする。よつて、
回転数の上昇に伴つてフライウエイト8に発生す
る遠心力でガバナスリーブ10は突出方向に移動
し、スタートレバー12をスタートスプリング1
6のスプリング力に抗して右方のテンシヨンレバ
ー11に当接するまで回動させる。その結果、噴
射量を低減させてアイドリング回転の得られる状
態に調整するものである。つまり、フライウエイ
ト8の遠心力とスタートスプリング16およびア
イドルスプリング22の張力が釣り合つた状態で
円滑なアイドリング回転が得られる。
なお、エンジンがアイドリング回転に達した際
においても、冷却水温度が極低温(20℃以下)の
ときには、水温スイツチ29が閉成していること
により、開閉弁26はダンパ通路25の閉塞を継
続し、燃料増量を維持して不安定なエンジン回転
を改善する。
また、スロツトル操作に応じてコントロールレ
バー17が動すると、ガバナスプリング20の張
力が増し、テンシヨンレバー11を介してガバナ
スリーブ10を押し戻すように作動することによ
り、噴射量が増加するものである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、エンジ
ンのクランキング時および完爆後エンジン回転数
がアイドリング回転数等の設定値にまで上昇する
間のエンジン始動時においては、ガバナシヤフト
とガバナスリーブ間に形成されるダンパ室を開放
するダンパ通路を閉塞してガバナスリーブの移動
を阻止し、フライウエイトの影響による噴射量調
整の作用を遮断し、噴射量を増量した状態に確実
に維持したことにより、完爆の容易性、完爆後の
速やかなアイドリング回転への上昇を得て始動性
の向上を図ることができるとともに、エンジン回
転数が設定値にまで上昇した後は、上記のような
エンジン始動のための燃焼増量を中止して直ちに
減量させることができ、燃費の向上を図ることの
できる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示す燃料噴射ポンプ
の要部断面図である。 1……フイードポンプ、2……ポンプハウジン
グ、3……ドライブシヤフト、4……ポンプ室、
5……ガバナ、6……ガバナシヤフト、8……フ
ライウエイト、10……ガバナスリーブ、24…
…ダンパ室、25……ダンパ通路、26……開閉
弁、28……回転数スイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガバナシヤフトの外周にフライウエイトによつ
    て該ガバナシヤフトを摺動するガバナスリーブが
    嵌装され、該ガバナスリーブの移動に対応して燃
    料噴射量を制御するようにした燃料噴射ポンプに
    おいて、上記ガバナシヤフト先端部とガバナスリ
    ーブ間に密閉したダンパ室を形成し、該ダンパ室
    を開放するダンパ通路を設けるとともに、該ダン
    パ通路を閉塞する開閉弁と、エンジン回転数を検
    出し、エンジン始動時にエンジン回転数が設定値
    以上に上昇した時に上記開閉弁を開制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする燃料噴射ポン
    プ。
JP3940083U 1983-03-17 1983-03-17 燃料噴射ポンプ Granted JPS59157546U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3940083U JPS59157546U (ja) 1983-03-17 1983-03-17 燃料噴射ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3940083U JPS59157546U (ja) 1983-03-17 1983-03-17 燃料噴射ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59157546U JPS59157546U (ja) 1984-10-23
JPH037545Y2 true JPH037545Y2 (ja) 1991-02-25

Family

ID=30170052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3940083U Granted JPS59157546U (ja) 1983-03-17 1983-03-17 燃料噴射ポンプ

Country Status (1)

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JP (1) JPS59157546U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5487333A (en) * 1977-12-20 1979-07-11 Deere & Co Fuel injection control device
JPS5732207A (en) * 1980-08-07 1982-02-20 Idemitsu Kosan Co Ltd Herbicidal composition

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591069Y2 (ja) * 1979-05-21 1984-01-12 日産自動車株式会社 分配型燃料噴射ポンプのガバナ装置

Patent Citations (2)

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JPS5732207A (en) * 1980-08-07 1982-02-20 Idemitsu Kosan Co Ltd Herbicidal composition

Also Published As

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JPS59157546U (ja) 1984-10-23

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