JPH0369554B2 - - Google Patents

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JPH0369554B2
JPH0369554B2 JP61256565A JP25656586A JPH0369554B2 JP H0369554 B2 JPH0369554 B2 JP H0369554B2 JP 61256565 A JP61256565 A JP 61256565A JP 25656586 A JP25656586 A JP 25656586A JP H0369554 B2 JPH0369554 B2 JP H0369554B2
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JP
Japan
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stitches
thread tension
sewing
stitch
needle
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JP61256565A
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JPS63109896A (ja
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Masahiro Fukushima
Yoichi Nishi
Mamoru Suzuta
Kenji Umemura
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明はミシンの自動糸調子切換装置に関す
るものである。
(従来の技術) 従来からオーバーロツクミシンでの縫製におい
ては生地の前後端縁に連なつて空環を形成してい
る。通常この空環は針糸に対して上下ルーパー糸
の長さが数倍あり、幅が広くほつれやすくなつて
いる。そこで、縫い初めの空環を生地の縫目中に
縫込むバツクタツク縫製や、空環を所定の長さに
切断する自動空環切断装置においては以下の様な
方法により幅狭でほつれにくい空環を形成するよ
うにしている。
すなわち、送り手段にて送られる加工布の布端
を布端センサーにより感知すると、その感知した
ときから予め設定した針数をカウントする。そし
て、その針数をカウントアツプ後、糸調子切換装
置におけるソレノイド等の駆動手段にて各糸に加
わるテンシヨンを変化させることにより、生地の
縫目では針糸が締まり、なおかつ空環においては
針糸を緩ませた前記のような良好な空環を形成さ
せている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この糸調子切換装置は設定針数
をカウントアツプ後、ソレノイドに駆動信号を送
る時点からソレノイドが実際に作動するまでの
間、及び駆動信号がオフとなつてからソレノイド
が実際に作動するまでの間は第14図に示すよう
にt1,t2の作動遅れ時間が存在する。そのた
め、ミシンの縫い速度が低速の場合にはこの作動
遅れ時間は無視できるが、高速になつた場合例え
ば第15図に示すようにミシンの回転数が
10000spmの場合、作動遅れ時間が20msであると
すると、タイミングは約3針数遅れることにな
る。従つて、縫い速度の変化により生地の縫目の
針糸が緩んだり、逆に幅狭でほつれにくい空環が
形成されなくなるという問題があつた。
この発明は前記従来技術の問題を解消するため
になされたものであつて、ミシンの縫い速度を計
測し、その縫い速度に基づいて予め設定した設定
針数を補正し、そのことによつて実際の糸調子の
変化を縫い速度に拘らず一定にすることを目的と
する。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) この発明は制御信号に基づいて糸調子を切換え
る糸調子切換装置を備えたミシンにおいて、ミシ
ン動作中の針数を検出する針数検出手段と、縫製
位置に移送される布端を検出する布端検出手段
と、その布端検出手段により布端が検出されてか
ら前記糸調子切換装置を作動させるまでの間の針
数を設定する針数設定手段と、前記布端検出手段
が布端を検出したときから、前記針数検出手段の
検出信号に基づき針数をカウントするカウント手
段と、前記布端検出手段が布端を検出したときか
ら針数検出信号に基づいて1針毎の縫い速度を演
算する演算手段と、その演算手段により演算した
所定の針の縫い速度に対してそれより一針前又は
複数針前の針の縫い速度との速度差を演算し、そ
の縫い速度データに基づいて、前記糸調子切換装
置の動作遅れ時間中の針数を演算し、その演算結
果に基づいて前記設定針数を補正する補正手段
と、その補正した設定針数とカウント手段のカウ
ント数とを比較する比較手段と、設定針数とカウ
ント数とが一致したと前記比較手段が判断したと
き前記糸調子切換装置に制御信号を出力する制御
手段とを備えたことをその要旨とするものであ
る。
(作用) カウント手段は布端検出手段が布端を検出した
ときから、針数検出手段の検出信号に基づき針数
をカウントする。又、演算手段は前記布端検出手
段が布端を検出したときから針数検出信号に基づ
いて所定の針の縫い速度に対してそれより一針前
又は複数針前の針の縫い速度との速度差を演算す
る。補正手段は演算手段により演算された縫い速
度データに基づいて、前記糸調子切換装置の動作
遅れ時間中の針数を演算し、その演算結果に基づ
いて前記設定針数を補正する。そして、比較手段
はその補正した設定針数とカウント手段のカウン
ト数とを比較し、設定針数とカウント数とが一致
したと前記比較手段が判断したとき制御手段が糸
調子切換装置に制御信号を出力する。
(実施例) 以下この発明を2本針オーバーロツクミシンに
具体化した一実施例を第1図〜第12図に従つて
説明する。
図中1はオーバーロツクミシン(以下ミシンと
いう)Mの布板2に固設したミシン頭部、3は針
であつてルーパ(図示しない)と協働して縫目形
成機構を構成し、加工布Kに縁かがり縫目を形成
する。4は前記針3の通過する針孔(図示しな
い)を備えた針板であつて、公知の四運動をなす
送り歯5が出没する。6は布押え足であつて、前
記送り歯5と協働して加工布KをX矢印方向に移
送する。
7はミシン頭部1の上部前面に固定された糸調
子取付板である。8〜11は前記糸調子取付板7
の上部前面に互いに並設された主糸調子器、12
〜15は前記主糸調子器8〜11の下方において
糸調子取付板7に固設された副糸調子器であつ
て、糸供給源から主糸調子器8〜11を介して左
針糸16、右針糸17、上ルーパ糸18、下ルー
パ糸19がそれぞれ通され、それらの糸16〜1
9は針3、上ルーパ(図示しない)、下ルーパ
(図示しない)にそれぞれ供給される。そして、
前記主糸調子器8〜11及び副糸調子器12〜1
5にて各糸に張力を付与し、その張力を調整でき
るようになつている。
前記主糸調子器8〜11について詳細に説明す
ると、21は前記糸調子取付板7に固定された調
節棒であつて、外端部には操作つまみ22が進退
可能に螺合されている。23は前記調節棒21外
周に設けた係止フランジ21aと前記操作つまみ
22との間において調節棒21に対して回動可能
に支持された一対の調子皿であつて、この調子皿
23間を通過する糸に対して所定の張力を付与す
る。24は調子皿23と操作つまみ22との間に
介在配置したバネ受け、25は前記バネ受け24
と操作つまみ22との間において調節棒21に巻
装したバネであつて、操作つまみ22の調節棒2
1に対する軸心方向の移動に応じて前記バネ受け
24を介し調子皿23を押圧付勢するようになつ
ている。26は調節棒21の係止フランジ21a
と糸調子取付板7との間に介装された二又状の糸
案内板である。
27は前記糸調子取付板7の上部後面に固設さ
れたソレノイドであつて、励磁したときにそのプ
ランジヤ28を糸調子取付板7に沿つて吸引す
る。29はプランジヤ28の先端部とソレノイド
27間においてプランジヤ28に巻装されたバネ
であつて、プランジヤ28を突出方向に付勢して
いる。30はソレノイド27に設けられたL字状
のストツパであつて、プランジヤ28のセツトカ
ラー28aに係止することにより、プランジヤ2
8の突出量を規制する。
31は前記糸調子取付板7の上部前面と調節棒
21の係止フランジ21aとの間に配設された糸
調子切換板であつて、各調節棒21を挿通する長
孔31aが形成され、同長孔31aにより左右方
向の移動が可能になつている。32は前記糸調子
切換板31の後面にて突設された連結部であつ
て、糸調子取付板7の左右方向に透設した長孔7
aに対して摺動可能に挿通されており、前記プラ
ンジヤ28の先端部に連結されている。
33は前記糸調子切換板31の前面において主
糸調子器8,9の左側方(第6図において)に位
置するようにそれぞれ互いに離間して突設された
糸調節軸であつて、糸調子切換板31が右方向
(プランジヤ28の吸引方向)に移動したときに
その先端部に設けた小円板状の調節部33aがバ
ネ25の付勢力に抗して主糸調子器8,9の調子
皿23間を押し広げることにより、左右両針糸1
6,17の張力を緩めるようになつている。又、
逆に糸調子切換板31が左方向に移動したときに
調節部33aが主糸調子器8,9の調子皿23間
から離脱方向に移動すると、バネ25の付勢力に
より調子皿23間が狭くなり左右両針糸16,1
7の張力を強めるようになつている。
34は前記糸調子切換板31の前面において主
糸調子器10,11の右側方(第1図において)
に位置するようにそれぞれ互いに離間して突設さ
れた糸調節軸であつて、糸調子切換板31が左方
向に移動したときにその先端部に設けた小円板状
の調節部34aがバネ25の付勢力に抗して主糸
調子器10,11の調子皿23間を押し広げるこ
とにより、上下ルーパ糸18,19の張力を緩め
るようになつている。又、逆に糸調子切換板31
が右方向に移動したときに調節部34aが主糸調
子器10,11の調子皿23間から離脱方向に移
動すると、バネ25の付勢力により調子皿23間
が狭くなり上下両ルーパ糸18,19の張力を強
めるようになつている。
36は移送される加工布Kを検知する布端検出
手段としての布端検出装置であつて、ホトセンサ
37からなり、針3落下点から反送り方向側へ離
間して配置されている。ホトセンサ37は発光ダ
イオード等の発光素子37a及びホトトランジス
タ等の受光素子37bで構成され、発光素子37
aはミシン頭部1に対してブラケツト38を介し
て取着されている。又、受光素子37bは前記発
光素子37aと相対して前記布板2に埋設され、
発光素子37aからの光を感知するようになつて
いて、その光を加工布Kが遮ることにより、布検
知を行なうようになつている。
なお、前記受光素子37bの埋設位置に受光素
子37bの代りに反射板を配置し、同反射板にて
発光素子37aからの光を反射させて発光素子3
7aと同じブラケツト38側に設けた受光素子3
7bにて布検知を行うようにしてもよい。
39はミシンの主軸(図示しない)に設けられ
たプーリーであつて、駆動源との間にベルト(図
示しない)が掛装されている。40は前記プーリ
ー39に設けられたマグネツト、41は針数検出
手段としての針位置検出器であつて、磁気センサ
からなり、ミシンのハウジング等に対して取付板
42を介して固定され、前記プーリー39の回転
とともに回転移動するマグネツト40を検出し針
数信号を出力するようになつている。
次にこの糸調子切換装置の電気的構成を第1図
に従つて説明する。
図示しないコントロールボツクス内にはマイク
ロコンピユータMCを備えており、同マイクロコ
ンピユータMCは演算手段、補正手段、比較手段
及び制御手段としての中央処理装置(以下CPU
という)44と、読出し専用メモリ(以下ROM
という)45と、読み出し及び書込み可能なメモ
リ(以下RAMという)46と、I/Oインタフ
エイス48とで構成されている。前記ROM45
にはこの切換装置を制御するための制御プログラ
ムが記憶されている。
47は前記CPU44に接続されたクロツク回
路であつて、0.5msごとに基準時間発生パルスを
CPU44に出力する。I/Oインタフエイス4
8の入力端子には布端感知回路52が接続され、
ホトセンサ37からの布端検出信号を同布端感知
回路52にて所定の信号に変換して入力するよう
になつている。
49及び50は針数設定手段としての縫い初め
針数設定スイツチ及び縫い終り針数設定スイツチ
であつて、デジタルスイツチよりなり、I/Oイ
ンタフエイス48の他の入力端子に接続されてい
る。前記縫い初め針数設定スイツチ49及び縫い
終り針数設定スイツチ50はコントロールボツク
スのパネルに設けられ、布端検出装置36により
前布端又は後布端が検出されてから前記糸調子切
換装置を作動させるまでの間の針数を設定し得る
ようになつている。この針数設定は布端検出装置
36の布端検出位置と針3落下点との距離に対応
して設定される。
51は前記ソレノイド27を駆動制御するドラ
イブ回路であつて、I/Oインタフエイス48の
出力端子にその入力端子が接続されている。又、
I/Oインタフエイス48の他の入力端子には針
位置検出器41と、同検出器41の検出信号に基
づいて針数をカウントするカウント手段としての
カウント回路Cが接続されている。
次に上記のように構成されたミシンの作用を第
9図〜第11図のフローチヤートに従つて説明す
る。
縫製を開始するために図示しない電源投入スイ
ツチをオン操作すると、メインルーチンにおいて
各種レジスタ、メモリの内容を初期化すると共に
ソレノイド27が励磁され、後述するように空環
形成用の糸調子が設定される(ステツプ1、以下
ステツプをSで表わす)。メインルーチンにおい
てはそのときどきにおいて割込みルーチンA及び
割込みルーチンBが実行される。すなわち、割込
みリーチンAにおいてはクロツク回路47から
0.5msごとに発生する基準時間発生パルスのLか
らHに変化する時にCPU44がRAM46のV1
レジスタに基準時間発生パルス(0.5ms)を積み
上げていく。
又、ミシンMの主軸が回転し、プーリー39の
マグネツト40が針位置検出器41に近づくと、
針数信号がHからLに変化し、針位置を検出す
る。例えばミシンMの回転数が10000spmである
と、6msごとに針数信号を発生することになる。
マグネツト40が針位置検出器41から離れると
針数信号はLからHに変化するが、このときに割
込みルーチンBが実行される。
この割込みルーチンBにおいてS51でRAM
46内のV2レジスタの値をV3レジスタに退避
させてV2レジスタをクリアし、次に、S52で
V1レジスタの値をV2レジスタに退避させてV1レ
ジスタをクリアする。そして、S53で前記割込
みルーチンAによりV1レジスタに再び基準時間
発生パルスを積上げていく。そして、ホトセンサ
37が加工布Kの布端検出をしない間、割込みル
ーチンBにおいてはS51,S52,S53のル
ープを繰り返すことになる。このようにして、
V1レジスタには現在進行中の基準時間の積上げ
が行われ、V2レジスタには1針前のプーリー3
9が1回転に要した時間が、又、V3レジスタに
は2針前のプーリー39が1回転に要した時間が
それぞれ格納される。
送り歯5と布押え足6の協働により加工布Kが
X矢印方向へ送られ、ホトセンサ37が加工布K
の前布端を検出すると、ホトセンサ37からの検
出信号に基づいてS2の判定をYESとし、カウ
ント回路Cをリセツトし、針位置検出器41から
出力される針数信号のカウントを開始する(S
3)。次にS4で縫い初め針数設定スイツチ35
にて設定された縫い初め針数設定値N1を読出す。
又、V2レジスタ及びV3レジスタから速度V2,
V3をそれぞれ読出し、この値に基づいてS5に
おいて針数設定値を修正するためのそのときのミ
シンの縫い速度V0を以下の演算式にて演算処理
して求める。
V0=2V2−V3 なお、この演算式は第12図に示す速度Vの変
化と針数nとの関係から、1針前のプーリ1回転
に要した時間V2と、2針前のプーリー1回転に
要した時間V3に基づいて求まる。n3は2針前を、
n2は1針前の針数を示し、n0は次の針数を示す。
そして、S6で前記演算結果V0と、先程読出
した縫い初め針数設定値N1に基づいて糸調子切
換装置の動作遅れ時間t内の針数n(=t/V0、
なおこの実施例ではt=20ms)にて縫い初め針
数設定値N1(=N)の補正を行う。すなわち、次
の演算を行なう。
N=N1−t/V0 そして、CPU44は前記補正した針数を新た
なNとしてそのNと、カウント回路Cがそのとき
どきに入力する針数信号をカウントする針数Cと
が一致するまでカウントする。すなわち、針数信
号が入力される毎に前記針数設定値N1の補正が
行なわれるとともに、その補正された針数設定値
Nとカウントした針数Cとが一致しないときはS
7の判定をNOとしてS5に戻り、新たな1針前
のプーリ1回転に要した時間V2と、2針前のプ
ーリー1回転に要した時間V3とに基づいて演算
し、S5〜S7のループを繰返す。
S7でN=CであるとCPU44が判定すると、
S8でCPU44はドライブ回路51に制御信号
を出力し、ドライブ回路51はその制御信号に基
づいてソレノイド27を消磁する。
その結果、プランジヤ28がバネ29により反
吸引方向へ駆動されることにより、糸調子切換板
31を介して糸調節軸33が主糸調子器8,9の
調子皿23から離間方向に移動し、左右両針糸1
6,17の糸調子を強める。一方、これと同時に
糸調節軸34が主糸調子器10,11の調子皿2
3を押し広げるため、上下両ルーパ糸18,19
の糸調子が弱まる。こうして生地縫製用の糸調子
が設定される。この結果、正確に前布端を境とし
て空環形成のときに比べ生地の縫目は左右両針糸
16,17が締まるとともに、上下ルーパ糸1
8,19の糸調子が緩んだものとなる。次に、縫
い終りの場合について説明すると、加工布Kが送
られ、ホトセンサ37が加工布Kの後布端を検出
すると、ホトセンサ37からの検出信号に基づい
てS9の判定をNOとし、カウント回路Cをリセ
ツトし、針位置検出器41から出力される針数信
号のカウントを開始する(S10)。
次にS11で縫い終り針数設定スイツチ50に
て設定された縫い終り針数設定値N2を読出す。
又、V2レジスタ及びV3レジスタから速度V2,
V3をそれぞれ読出し、この値に基づいてS12
において針数設定値を修正するためのそのときの
ミシンの縫い速度V0を前記縫い初めのときと同
じ演算式にて演算処理して求める。
V0=2V2−V3 そして、S13で前記演算結果V0と、先程読
出した縫い終り針数設定値N2に基づいて糸調子
切換装置の動作遅れ時間t内の針数n (=t/V0、なおこの実施例ではt=20ms)に
て縫い終り針数設定値N2(=N)の補正を行
う。すなわち、次の演算を行なう。
N=N2−t/V0 そして、CPU44は前記補正した針数を新た
なNとしてそのNと、カウント回路Cがそのとき
どきに入力する針数信号をカウントする針数Cと
が一致するまでカウントする。すなわち、針数信
号が入力される毎に前記針数設定値N2の補正が
行なわれるとともに、その補正された針数設定値
Nとカウントした針数Cとが一致しないときはS
14の判定をNOとしてS12に戻り、新たな1
針前のプーリ1回転に要した時間V2と、2針前
のプーリー1回転に要した時間V3とに基づいて
演算し、S12〜S14のループを繰返す。
S14でN=CであるとCPU44が判定する
と、S15でCPU44はドライブ回路51に制
御信号を出力し、ドライブ回路51はその制御信
号に基づいて駆動信号をソレノイド27に出力励
磁する。
その結果、プランジヤが28が吸引駆動保持さ
れることにより、主糸調子器8,9の調子皿23
から離間していた糸調節軸33が糸調子切換板3
1を介して調子皿23を押し広げて左右両針糸1
6,17の糸調子を緩める。一方、これと同時に
それまで主糸調子器10,11の調子皿23間に
挟入していた糸調節軸34が調子皿23から離間
方向に移動するため、上下両ルーパ糸18,19
の糸調子が強まる。こうして空環形成用の糸調子
が設定される。
この実施例における縫い初め針数設定値がN1、
縫い終り針数設定値がN2、ソレノイド27の動
作遅れ時間t=20msとし、又、ミシン回転数
10000spmのとき針数信号が6ms毎に発生してい
るとすると、第13図のタイミングチヤートのよ
うになる。従つて、縫い初め針数設定値N1、縫
い終り針数設定値N2、ソレノイド27の動作遅
れ時間t、ミシン回転数を同じくした従来例と異
なり、本実施例では正確に前後の布端を境として
糸調子を変化させることができる。
なお、本実施例では布端検出装置36が布端を
検出したときの縫い速度によりソレノイド27の
動作遅れ時間tの針数を演算するようにしたが、
布端検出後も縫い速度を検出してソレノイド27
を動作させる直前の縫い速度によりソレノイド2
7の動作遅れ時間tの針数を演算する等、この発
明の趣旨から逸脱しない範囲で任意に変更するこ
とも可能である。
発明の効果 以上詳述したように、この発明は設定針数を所
定の針の縫い速度に対してそれより一針前又は複
数針前の針の縫い速度との速度差を演算して補正
するようにしたため、縫い速度が加速度的に変化
しても等のデータ作成処理を単一の操作手順及び
演算処理で簡単、かつ確実に短時間で行うことが
でき、操作性及び処理能力を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した一実施例の糸調
子切換装置の電気ブロツク回路図、第2図はミシ
ンの斜視図、第3図は要部側断面図、第4図は針
位置検出器の要部斜視図、第5図は針糸調子切換
装置の要部正面図、第6図は同じく平面図、第7
図は同じく側面図、第8図は加工布の斜視図、第
9図はメインルーチンのフローチヤート図、第1
0図は割込みルーチンAのフローチヤート図、第
11図は割込みルーチンBのフローチヤート図、
第12図はミシンの縫い速度と針数との関係を示
す説明図、第13図は従来例との比較のためのタ
イミングチヤート図、第14図はソレノイドの動
作を示す説明図、第15図はソレノイドの遅れ時
間と針数との関係を示す説明図である。 3は針、8〜11は主糸調子器、27は糸調子
切換装置を構成するソレノイド、28は同じくプ
ランジヤ、31は同じく糸調子切換板、33,3
4は同じく糸調節軸、33a,34aは調節部、
36は布端検出手段としての布端検出装置、41
は針数検出手段としての針位置検出器、44は演
算手段、補正手段、比較手段及び制御手段として
のCPU、45はROM、46はRAM、49は針
数設定手段としての縫い初め針数設定スイツチ、
50は針数設定手段としての縫い終り針数設定ス
イツチ、Mはミシン、Kは加工布、MCはマイク
ロコンピユータ、Cはカウント手段としてのカウ
ント回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 制御信号に基づいて糸調子を切換える糸調子
    切換装置を備えたミシンにおいて、 ミシン動作中の針数を検出する針検出手段と、 縫製位置に移送される布端を検出する布端検出
    手段と、 その布端検出手段により布端が検出されてから
    前記糸調子切換装置を作動させるまでの間の針数
    を設定する針数設定手段と、 前記布端検出手段が布端を検出したときから、
    前記針数設定手段の検出信号に基づき針数をカウ
    ントするカウント手段と、 前記布端検出手段が布端を検出したときから針
    数検出信号に基づいて1針毎の縫い速度を演算す
    る演算手段と、 その演算手段により演算した所定の針の縫い速
    度に対してそれより一針前又は複数針前の針の縫
    い速度との速度差を演算し、その縫い速度データ
    に基づいて、前記糸調子切換装置の動作遅れ時間
    中の針数を演算し、その演算結果に基づいて前記
    設定針数を補正する補正手段と、 その補正した設定針数とカウント手段のカウン
    ト数とを比較する比較手段と、 設定針数とカウント数とが一致したと前記比較
    手段が判断したとき前記糸調子切換装置に制御信
    号を出力する制御手段とを 備えたミシンの糸調子切換装置。
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