JPH035110A - 皮革様成形品及びその成形方法 - Google Patents

皮革様成形品及びその成形方法

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JPH035110A
JPH035110A JP13929289A JP13929289A JPH035110A JP H035110 A JPH035110 A JP H035110A JP 13929289 A JP13929289 A JP 13929289A JP 13929289 A JP13929289 A JP 13929289A JP H035110 A JPH035110 A JP H035110A
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polyurethane resin
powder
film layer
leather
resin film
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Sadao Nishibori
貞夫 西堀
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AIN KK
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は微細な多数の孔か設けられ且つ皮革粉を含む
ポリウレタン樹脂皮膜層を表面に有する成形品及びその
成形方法の開示に関し、より詳細には成形品表面に形成
したポリウレタン樹脂皮膜層中に含ませた微粉状のゼラ
チンを水、温水ないしは熱水又は親水性の有機溶剤を用
いて溶出又は抜き出すことによって、該皮膜層を皮革粉
を含み、しかも多孔状とした皮革様の成形品及びその成
形方法の開示に関する。
[従来の技術] 合成樹脂、木、金属等からなる各種の成形品は、その成
形品の表面を保護する目的や成形品の視覚的な価値を高
める目的等から、その成形品表面に耐水、耐摩耗性の塗
装皮膜を形成したり、カラー塗装を施したり、艶出し又
は艶消し塗装を施したりしていた。
又、合成樹脂成形品や木製成形品、金属製成形品等が元
来個々に有していないような特性を、これらの各成形品
にもたらす意図からも種々の表面処理がこれらの成形品
に施されていた。
特に、これらの成形品の風合を良くして肌触り感を改良
する意図で、これらの成形品表面を皮革生地様に仕上げ
ることが試みられている。
か\る皮革生地様の什上げは、成形品に皮革特有の豪華
さをもたらすと共に皮革類似の機能を成形品にもたらす
ことを主たる目的としている。
しかしながら従来における皮革様の成形品では所謂ビニ
ルレザー等のように見せかけ的塗布した後、これを水中
で脱溶媒することによって凝固させて成形品表面を皮革
様とする方法の表面処理では、成形品の表面に多孔状の
柔軟な層を形成できる特長を有している反面、成形品が
嵩張る場合には大型の脱溶媒装置を必要とし多孔状の層
を成形品表面に容易且つ斑なく作り出すのに難かあった
又、かよる方法て形成される多孔状の層か有する孔は、
その孔径が均一でなく、しかも孔の分布密度を均一に設
定することが難しく、更に、微細な孔径の孔の形成には
不向きとされていた。この結果、皮革生地により近い微
妙な肌触り感と、均一な吸湿等の機能性を成形品表面に
もたらすことに尚難が残されていた。
特に、この種の多孔状の成形層は、この形成多孔層を保
護する目的で、この形成多孔層の上に更に銀面層と称さ
れるポリウレタン樹脂層を形成することが一般的てあり
、か\る銀面層の形成によって前記の多孔状の層が有な
ものか多く皮革特有のしっとりとした肌触り感を有する
ものか少なかった。
そこで、ジメチルホルムアミドで希釈したポリエステル
系ポリウレタン樹脂溶液を成形品表面に塗布した後、こ
れを氷中て脱溶媒して凝固し、脱水後熱風を用いて乾燥
することによって成形品の表面に微多孔層を形成するこ
とが試みられている。
又、天然の皮革を粉砕し、微粉状の皮革粉とした状態で
、これをジメチルホルムアミドとメチルエチルケトンの
希釈溶剤を用いて希釈したポリエステル系ポリウレタン
樹脂溶液中に配合、分散させた混合液を成形品表面に塗
布し、成形品の表面に微細な皮革粉を含む皮革類似層を
形成することが試みられている。
[発明が解決しようとする課題] か\る前記の従来例の中、ポリエステル系ポリウレタン
樹脂をジメチルホルムアミドで希釈して得られた樹脂溶
液を成形品の表面にするソフトな肌触り感と吸湿に伴う
特有のドライ感とが損われる不都合があフた。
か\る点から近時開発されるにいたった前記の皮革粉を
有する表面皮lli層は、この皮革粉自体が天然の皮革
の持つ特性をそのま\残していることがら成形品の表面
に、より皮革に近い特性をもたらす特長を有している。
しかしながら、かきる成形品の表面に形成される皮膜層
中に含まれている皮革粉は皮膜層を形成するバインダー
の樹脂によって夫々に区分された状態で表面層を形成し
ていることがら柔軟な感触の皮膜層の形成には難があっ
た。
更に、この方法によって形成される表面皮膜層中の皮革
粉は皮膜層を形成するバインダーの樹脂で覆わねること
が多く、特に皮膜表面にバインダー樹脂のみによる薄い
スキン層か形成され、このスキン層をサンデング等で取
り除かないと所期の吸湿機能等か成形品表面にもたらさ
れない不都合があった。
本発明にかぎる皮革様成形品と、その成形方法は成形品
の表面に皮革粉を含の、しかも数ミクロンの微細で、且
つ均一の孔径の孔を、均一の分布密度てイ〕する皮膜層
を設けることによって、適度のトライ感をもたらす吸湿
機能と、適度のしっとりとした肌触り感をもたらす保7
M機能とを該皮膜層にイ」与すると共に無数の微細な孔
による柔かい肌触り感並ひにソフト/J艶消し状の風合
いとを有する皮膜様成形品の提供並ひに、か\る皮膜様
成形品の容易な成形方法のjr供とを目的としている。
[課題を解決するだめの手段] 本発明にか\る皮膜様成形品及び、その成形方法は叙上
の目的を達成するために、その請求項1の発明は、成形
品の表面に形成されているポリウレタン樹脂皮膜層をゼ
ラチン粉と皮革粉とを含むものとし、このポリウレタン
樹脂皮膜層に含まれているゼラチン粉の全部又は一部を
水、温水ないしは熱水を用いてして、成形品の表面に多
孔状の、しかも皮革粉を有するポリウレタン樹脂皮革層
を形成して皮革様成形品とする。
更に、請求項3の発明は、成形品の表面に、ゼラチン粉
をと皮革粉と含むポリウレタン樹脂皮膜層を塗布の方法
で形成し、次いて、この塗布形成されたポリウレタン樹
脂皮膜層に含まれているゼラチン粉の全部又は部を水、
温水ないしは熱水を用いて溶解除去し、又は水と混和し
易く、しかもポリウレタンわj脂を溶かさない分子量の
小さい有機溶剤を用いて抜き出して、成形品の表面に多
孔状の、しかも皮革粉を有するポリウレタン樹脂皮膜層
を形成して皮革様成形品とする。
[実施例] 以下本考案にか\る皮革様成形品の典型的な実施例を添
付の図面について説明する。
第1図において1は成形品の一部を拡大して示したもの
であり、この成形品は合成樹脂成形品であっても、木製
の成形品であって溶出し、又は水と混和し易く、しかも
ポリウレタン樹脂を溶解しない分子量の小さい有機溶剤
を用いて抜き出し、成形品表面の皮膜層を多孔状の、し
かも皮革粉を有する皮革様成形品と17でいる。
次いて請求項2の発明は、成形品の成形型面に成形品の
表面皮膜層となる薄膜を事前に形成用意し、この成形型
に適宜の成形樹脂を注入、圧入笠の手段で充填して表面
にポリウレタン樹脂層を有する成形品を得る方法におい
て、前記の成形型の型面に形成される薄膜をゼラチン粉
と皮革粉とを含むポリウレタン樹脂液又は樹脂溶液の型
面に対する塗布形成によるものとし、成形品の表面にゼ
ラチン粉と皮革粉を含むポリウレタン樹脂皮膜層を作り
出すと共に、このポリウレタン樹脂皮膜層に含まれてい
るゼラチン粉の全部又は一部を水、温水ないしは熱水で
溶解し、又は水と混和し易く、しかもポリウレタン樹脂
を溶かさない分子量の小ざい有機溶剤を用いて抜ぎ出も
、金属製の成形品であっても良く、成形品の形状及び素
材面での制約はない。
2は、この成形品1の表面に適宜の方法て形成されたポ
リウレタン樹脂皮膜層てあり、微細な粒径からなるゼラ
チン粉3と皮革粉4とを含ノVでいる。
次いて第2図は、このように成形品1の表面に形成され
ているポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチ
ン粉3を水、温水ないしは熱水を用いて溶出し、このポ
リウレタン樹脂皮膜層2に多数の孔5を形成し皮革粉を
有する多孔質のポリウレタン樹脂皮膜層としたものであ
る。
又、他の方法としてメチルアルコール等の分子量が小さ
く、しかもポリウレタン樹脂を溶解せす、且つ水に溶解
し易い有機溶剤を前記ポリウレタンオΔ4脂皮膜層2に
含ませた後、このポリウレタン樹脂皮膜層2を水中に浸
漬することによって、このポリウレタン樹脂皮膜層2中
のゼラチン粉3を抜き出して、皮革粉を有する該ポリウ
レタン樹脂皮膜層2に多数の孔5を形成する。
第3図は、前記の方法で皮革粉4を含むポリウレタン樹
脂皮膜層2に含まれているゼラチン粉3を溶出又は抜き
出す際に、その一部が溶出又は抜ぎ出されずに残留ゼラ
チン3゜とされている場合を示す。
か\る成形品1の表面にポリウレタン樹脂皮膜層2を形
成する方法は、成形品の形状、特性等と、形成されるポ
リウレタン樹脂皮膜層2の膜厚等を前提として種々の方
法がある。
請求項2の発明に係るその一つの方法は成形型の型面に
成形品1の表面皮膜層となるポリウレタン樹脂の皮膜を
ゼラチン粉と皮革粉とを含ませて成形しておき、この成
形型に適宜の成形樹脂を注入ないしは圧入環の手段を用
いて充填し、硬化させることで表面にゼラチン粉3と皮
革粉4とを含むポリウレタン樹脂皮膜層2を有する成形
品を得るものてあ1 と皮革粉4とを有するポリウレタン樹脂の薄膜2“を形
成する。このポリウレタン樹脂の薄膜2°はスプレーに
よる吹付は塗布膜、刷毛型りによる塗布膜、スラッシュ
ないしは回転成形法等で型面6aに目的とする厚さに形
成用意する。
この薄膜2°は一層で形成されても良く、多層状に形成
されても良い。又、このゼラチン粉3と皮革粉4とを有
する薄膜2゛を型面6aに形成した後、更に、この形成
薄膜2′にゼラチン粉を含まない他の合成樹脂層を積層
状に重ねた後に該型6内に成形樹脂を充填することによ
フて性質を異にする多層の表面皮膜層を有する成形品1
としても良い。
このようにして型成形された成形品1は、その表面トッ
プ層部分がゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタ
ン樹脂皮膜層2とされていることがら、このポリウレタ
ン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチン粉3を水、温水
ないしは熱水を用いて溶出し、このゼラチかぎる成形型
を用いてゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン
樹脂皮膜層2を成形品1の表面に形成する方法は一般的
な射出成形法、トランスファ成形法、注入成形法等と共
にスラッシュ成形法、リム成形法等種々の方法による成
形が可能であり、成形品1の成形樹脂の性状に合せた成
形方法が用いられる。
第4図は、か\る成形型を用いたステアリングホイール
の成形例を示したものであり、成形型6.6の型面6a
の面にゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹
脂の薄膜2″を前もって成形し、鉄芯7をセットした後
型6.6の型締めをし、成形樹脂8を充填して硬化させ
た後脱型をしてステアリングホイールを得るものである
第5図〜第7図は、か\る型6を用いた成形品1の成形
方法を拡大断面図で図示したものであり、先ず型6の型
面6aにゼラチン粉32 ン粉3の溶出された部分に孔5を形成する。
又、ポリウレタン樹脂皮膜層2のバインダーであるポリ
ウレタン樹脂を溶かすことのない有機溶剤であって、し
かも水との溶解性の良好な分子量の小さいメチルアルコ
ール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール等を用いてポリウレタン樹脂皮膜層2
を膨潤させた状態で、このポリウレタン樹脂皮膜層2を
水中に浸漬処理し、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれ
ているゼラチン粉3を水中に抜き出し、ポリウレタン樹
脂皮膜層2に孔5を形成する。
次いで請求項3の発明にか\る成形品の成形方法は、成
形品の表面にゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレ
タン樹脂皮膜層2を直接塗布形成するものであり、その
形成されるポリウレタン樹脂皮膜層2の厚幅と積層され
る層数等は成形品の使用目的等の成形品表面に要請され
る特性によって決定する。
このポリウレタン樹脂皮膜層2の塗布形成は、−殻内に
はゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹脂液
又は溶液を刷毛、ロル、グラビア、オフセット等の方法
で塗布したり、スプレーにより吹きつりたり、成形品1
を、これらの液又は溶液中にドブ漬りにする等の方法で
形成する。
尚、成形品1はポリウレタン樹脂皮膜層2の塗布、形成
てぎるものてあれは、いかなる形状、4J質のものであ
っても良く、プラスチックス成形品はもとよりのこと、
金属成形品、木製成形品等か含まれる。又、この成形品
1の表面に布地等を張り合せて置き、この布地面等にポ
リウレタン樹脂皮膜層2を塗布、形成しても良い。更に
、成形品の表面にポリウレタン樹脂の湿式微多孔層等の
ベース層を形成し、このベース層にポリウレタン樹脂皮
膜層2を積層状に塗布、形成しても良い。
このようにして成形品1の表面に塗布形成したポリウレ
タン樹脂皮膜層2から前記と同 5 尚、ゼラチン粉3のゼラチンは、その末3j76にアミ
ン基、カルボキシル基を有していることがら、このアミ
ン基、カルボキシル基と反応するイソシアナート基を末
端に有しないポリウレタン樹脂を用いるのか好ましく、
特に末端に未反応のインシアナ−1・基を有する波型ポ
リウレタン樹脂はその末端のインシアナート基かゼラチ
ンのアミン基、カルボキシル基と反応して共存結合し、
水に不溶となり、形成されたポリウレタン樹脂皮膜層2
カ)らのゼラチン粉3の溶出又は抜き出しを難しくする
ため、その使用は好ましくなく、使用については注意を
要する。
又、未反応のインシアナート基を有する二液型ポリウレ
タン樹脂に多量のゼラチン粉3を混合した場合、ゼラチ
ンの末端カルボキシル基、アミン基と、このインシアジ
ー−1〜人(とが反応してポリウレタン樹脂の硬化を妨
げることがあり、使用に適しないことがある。
これに対し、末端に未反応のイソシアナの方法でゼラチ
ン粉を溶出又は抜ぎ出して、この皮革粉4を有している
ポリウレタン樹脂皮膜層2に無数の孔5を形成する。
次いて、各実施例に用いられるバインダーとしてのポリ
ウレタン樹脂皮膜層2、ゼランヂン粉3及び皮革粉4と
、ゼラチン粉3の溶出又は抜き出しの方法等について更
に詳細に説明する。
先すポリウレタン樹脂皮膜層2について補足して説明す
る。この成形品の表面に形成される樹脂皮膜層は皮膜強
度、耐候性等と共に特有の柔軟性、耐摩耗性等を該皮膜
層にもたらす必要上ポリウレタン樹脂皮膜とした。この
ポリウレタン樹脂皮膜は、ポリエステル系ポリウレタン
、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリカプロラクトン系
ポリウレタン、ポリカーホネート系ポリウレタン、シリ
コン変性ポリウレタン、アミノ酸変性ポリウレタン、ポ
リアミド変性ポリウレタン等を用いるのが好ましい。
 6 ト基を有していないポリウレタン樹脂、特に、末端にゼ
ラチンと反応しないOH基を有しているポリウレタン樹
脂では、ゼラチン粉3を含めて形成されたポリウレタン
樹脂皮膜層2から、このゼラチン粉3を容易に、溶出又
は抜ぎ出ずことができる。又、このポリウレタン樹脂皮
膜層2のパインター機能が、ゼラチン粉3の混配合によ
って損われることがない。
この成形品1の表面に形成されたゼラチン粉3と皮革粉
4とを含むポリウレタン樹脂皮膜層2は数ミクロン(以
下μmと表示する)から30μm程度の厚さて形成する
。このゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹
脂皮膜層2の厚さは、成形品の皮膜層に要求される表面
特性によって決められ、ステアリングホイールては20
μm前後の厚さに形成するのか好ましい。
又、このゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン
樹脂皮膜層2を多層に形成する場合には、下の層を20
〜30μmに、表面1〜ツブ層をグラビアコート等で1
0μm未満とするのか好ましい。
更に、成形品1の表面にポリウレタン樹脂J脂による湿
式微多孔層を形成し、ポリウレタン樹脂の湿式微多孔層
の面にゼラチン粉3と皮革粉4とを含む数ミクロンから
30μm程度のポリウレタン樹脂皮膜層2を形成する。
又、成形品1の表面にクロス等を張り合せた状態で、こ
のクロス面にヘースとなる合成樹脂を塗布して補強ベー
ス層を形成し、この補強ベース層の面にゼラチン粉3と
皮革粉4とを含む数ミクロンから30μm程度のポリウ
レタン樹脂皮膜層2を形成する。
尚、こ\て成形品10表面に形成されるポリウレタン樹
脂皮膜層2は、成形品1の表面に塗布する方法又はフィ
ルム等を接着の方法て成形品1の表面に一体に積層して
も良く、又成形品1の成形に際して、この成形品1の成
形と同時に形成されても良い。
 9 レタン樹脂の薄膜2°を形成用意し、この成形品1の成
形型内に成形樹脂8を注入、圧入等適宜の方法で充填す
ることによって、成形品1の表面にゼラチン粉3と皮革
粉4とを含むポリウレタン樹脂皮膜層2を形成する。
この成形品1の表面に形成されたゼラチン粉3と皮革粉
4とを含むポリウレタン樹脂皮膜層2に対し、サンデン
グ、サンドブラスト等の処理を施す。このサンデング、
サンドブラスト等の処理によって成形品1の表面にある
ポリウレタン樹脂皮膜N2は、その表面スキン層部分が
取り除かれ、含まれているゼラチン粉3と皮革粉4の一
部が露出状態とされているので、水等によるゼラチン粉
3の溶出又は抜き出しが容易、確実となり、しかも皮革
粉4の特性を好ましい状態て有する表面となる。
又、か\る表面処理によって、ポリウレタン樹脂皮膜層
2の面か凹凸状となり柔かり肌触りと、艶消し状のソフ
トな風合いとなる。
ゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹脂皮膜
層2の塗布形成は、スプレーガンによる吹付け、刷毛塗
り、ロール塗り等の殻内に用いられている塗装方法の全
てと、とぶ漬は等のように樹脂の塗布膜を形成するいず
れの方法であっても良い。
又、ゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹脂
皮膜層2を成形品1の表面に接着で形成する場合には、
ゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹脂のラ
ミネートフィルムを用意し、このラミネートフィルムを
成形品10表面に直接加熱融着で接着し、又は接着剤を
用いて接着する。
更に、成形品1の成形と共に形成する方法としては、成
形品1が合成樹脂成形品である場合に、その成形品1の
成形時の面が硬化する前に、この成形品1の面にゼラチ
ン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹脂フィルムを
転写、接着したり、成形品1の成形型面に予めゼラチン
粉3と皮革粉4とを含むポリウ0 次いでゼランチ粉3について補足して説明する。このポ
リウレタン樹脂皮膜層2に含まれるゼラチン粉3は25
μm未満のものが用いられる。このゼラチン粉3は形成
されるポリウレタン樹脂皮膜層2の厚さに合せて粒径を
揃える必要かあり、20μmの膜厚のポリウレタン樹脂
皮膜層2に含まれるゼラチン粉3の粒径は12μm未満
であるのが理想的である。このポリウレタン樹脂皮膜層
2に含められるゼラチン粉3は、その粒径が細かいほど
形成されるポリウレタン樹脂皮膜層2に微細な孔5を形
成することができる。従って、より微細な孔5をポリウ
レタン樹脂皮膜層2に形成する必要のある場合には、こ
のポリウレタン樹脂皮膜層2に含められるゼラチン粉3
の粒径を、より微細な範囲で揃えて使用する。
このポリウレタン樹脂皮膜層2に形成される孔5は微細
であればあるほど、しっとりとしたソフトな肌触りと、
斑の無いドライ感と、皮革様の風合とを該ポリウレタン
樹脂皮膜層2にもたらす。このことがら理想的にGJ3
μm前後のゼラチン粉3を用いるのが好ましい。
しかしながら、このポリウレタン樹脂皮膜層2に含めら
れるゼラチン粉3か14m未(μJの微細な粒径である
場合、このポリウレタン樹脂皮膜層2から溶出したり、
抜き出したりすることが難しく、このポリウレタン樹脂
皮膜層2中に残留することもある。
従って、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含められるゼラチ
ン粉3は理想的には1μm以上の粒径てあって、しかも
より微細な才9径のものであることがp了ま(〕い。
か\る点から分子量か16.00[1,1:り小さいゼ
ラチンをジェットミル等の乾式粉砕の方法で分級をしな
から粉砕した粉砕ゼラチンを用いるのが好ましい。特に
分子量か10,000未満、理想的には1.ODD〜5
,000の分子量のゼラチンを乾式粉砕て粉砕しなから
風量分級して得3 ウレタン樹脂溶液、又(士ポリウレタン樹脂の溶解有機
溶剤に混配合した際に、混配合したゼラチン粉3の沈降
を防ぐことができる。
又、分子量か16.000未満の低分子量のゼラチンを
用いることによって、成形品10表面に形成されたポリ
ウレタン樹脂皮膜層2からゼラチン粉3を容易に溶出又
は抜と出すことができる。
このように、微細てしかも超微細部分か効果的に除かれ
ているゼラチン粉てあって、分子量か小ざく、しかもR
量分級で分級しながらジェットミル等の乾式粉砕で粉砕
したゼラチン粉を用いるのか好ましい。
次いて皮革粉4について、補足して説明する。こぎて用
いられる皮革粉4は、天然の皮革を粉砕した微粉状のも
のとして用意する。
そして、こ\てポリウレタン樹脂皮膜層2に含められる
皮革粉は、見)1日づ比重か0.38〜050g/cc
で、含有水分か3重量%未満である微細な粉末が好まし
い。又、皮革粉4の粒径たゼラチン粉は粒径か略3μm
前後に集めることができ、しかも10μmオーバ 1μmアンダーの粒径のゼラチン粉を極端に少なくする
ことができる。
このように一定の分布範囲にあるゼラチン粉3を得るに
は、ゼラチン粉3を分級しなから粉砕する必要があり、
通例風量分級機による真比重分級をする。か\るゼラチ
ン粉3の風量分級をするためにはジェットミル等の乾式
粉砕によるゼラチン粉3の粉砕をなす必要かある。
しかしながら分子量が1.6,000以上のゼラチンを
シェツトミル等の乾式粉砕の方法で粉砕する場合、その
粉砕効率が極端に悪く、又長時間に亘る粉砕に伴ってゼ
ラチン自体が変性することもあり、分子量が16,00
0未満のゼラチンを用いて粉砕するのが好ましい。
このように分子量が16,000未満の低分子量のゼラ
チンを用いることによって、ゼラチン粉3をポリウレタ
ン樹脂液、希釈されたポリ 4 は、形成されるポリウレタン樹脂皮膜層の膜厚によって
数ミクロンから30μmのものか好ましい。
こ\でポリウレタン樹脂皮膜層2に含められる皮革粉4
の見掛は比重0.38〜0.50g/ccとし、しかも
、その含有水分が3重量%未満となるように調整した点
は、皮革粉4の効率的な粉砕に一つの理由かあり、又ポ
リウレタン樹脂に均一に分散させる点に他の理由かある
成約に皮革を単に機能的に破断した場 合、皮革は粉状に粉砕されず、繊維状となることが多く
、この破断された繊維状の皮革粉相互が互に絡み合って
綿状に凝集する。従りて、このような見掛は比重の少な
い皮革粉を用いた場合、ポリウレタン樹脂中に均一に分
散されない不都合かあった。
又、−成約に皮革か一定値以上の水分を有している場合
、その粉砕効率かgi端に劣ることが認められた。
そこで、前記のポリウレタン樹脂に混入、分散される皮
革粉4は、見掛は比重か大きく、しかも含有水分が3重
量%未満のものを用いること工した。
か\る皮革粉4は、皮革を蒸気で膨潤させながら蒸し、
皮革の組織の絡みを緩めた状態で、含有水分が3重量%
未満となるように乾燥し、この乾燥状態での乾式粉砕に
よる粉砕で得た皮革粉を、ジメチルポルムアミドを媒体
とする湿式粉砕で再粉砕したものが好ましい。
か\る条件で粉砕された皮革粉は見掛は比重を高めの0
.38〜0.50g/ccとすることができ、しかもジ
メチルホルムアミド中の皮革粉の含有水分を3重量%に
維持することができる。
このようにして、ジメチルホルムアミドに含められた皮
革粉は、このジメチルホルムアミド中に均一に分散して
おり、この皮革粉を含むジメチルホルムアミドを用いた
ポリウレア トル等の有機溶剤との混合有機溶剤中にゼラチン粉3と
皮革粉4とを配合、攪拌して得た混合有機溶剤を用いて
ポリウレタン樹脂を溶解ないしは希釈してゼラチン粉3
と皮革粉4とをポリウレタン樹脂中に分散、配合する。
又は、直接ポリウレタン樹脂液に配合、攪拌して、この
ポリウレタン樹脂液中にゼラチン粉3と皮革粉4とを分
散させる。
尚、ゼラチン粉3をポリウレタン樹脂の溶解有機溶剤に
配合、分散する場合、又はポリウレタン樹脂液ないしは
ポリウレタン樹脂溶液に配合、分散させる場合、このゼ
ラチン粉3の含有水分を10重量%未満、理想的には8
重量%未満とする。このゼラチン粉3に含まれている水
分量が10重量%を超えている場合、配合、攪拌中にゼ
ラチン粉3相互が互に融着し合って液中に分散しない傾
向を示す。又8〜9重量%の水分含有のゼラチン粉3の
場合でも長時間に亘って攪拌を続行することによフてゼ
ラチン粉3相互が融着し、液タン樹脂の希釈溶液中に均
一に分散する。
又、このポリウレタン樹脂に含まれた皮革粉中の水分が
3重量%未満であることがら、この皮革粉中の水分がポ
リウレン樹脂皮膜層の形成に支障となることがない。
か\る点から、ポリウレタン樹脂皮膜層に含められる皮
革粉は、その見掛は比重が0.38〜0.50g/cc
で、しかも含有水分か3重量%未満に調整されているの
が好ましい。
次いでゼラチン粉3と皮革粉4とをポリウレタン樹脂皮
膜層2に含ませる点について補足して説明する。このゼ
ラチン粉3と皮革粉4とをポリウレタン樹脂皮膜層2に
含ませる場合、通例ポリウレタン樹脂を有機溶剤、例え
はジメチルホルムアミド等の親水性のポリウレタン樹脂
の溶解有機溶剤で希釈した溶液中に配合、攪拌して分散
させる。又はジメチルホルムアミド等の親水性のポリウ
レタン樹脂溶解有機溶剤、又はこのジメチルホルムアミ
ド等の親水性の有機溶剤とメチルエチルケ 8 と分離する傾向を示す。
従って、ポリウレタン樹脂の溶解有機溶剤又はポリウレ
タン樹脂溶液又はポリウレタン樹脂液に攪拌、配合され
るゼラチン粉の含有水分は8重量%未満とするのが好ま
しい。
又、ジメチルフォルムアミド等に攪拌、配合したゼラチ
ン粉3の中で分子量が16,000以上のゼラチン粉は
時間の経過と共に沈降する傾向を示すのに対し、16,
000より小さい分子量のゼラチン粉は攪拌、配合後の
時間経過に伴う沈降が少なく懸濁状態を維持する。従っ
て、用いられるゼラチン粉3の分子量を16、000末
渦、理想的には10,000より小さい分子量(メ)ゼ
ラチン粉3を用いるのが好ましい。
次いでポリウレタン樹脂皮膜層2中に含まれるゼラチン
粉3と皮革粉4との配合量は、形成されるポリウレタン
樹脂皮膜層2の表面特性に合せ、特に、そのゼラチン粉
3の量を増すことによってポリウレタン樹脂皮膜層2に
形成される孔5の形成密度か犬となり、トライ感を出す
吸湿特性、しっとりとした保湿特性、柔かな艶消し状の
風合等がより効果的に生ずる。しかしなから、ポリウレ
タン樹脂皮膜層2に含められるゼラチン粉3と皮革粉4
との量を増した場合、該ポリウレタン樹脂皮膜層2のポ
リウレタン樹脂の有するバインダー機能が劣ること\な
り、形成される皮膜層が照くなる傾向を示す。
又、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含められるゼラチン粉
3と皮革粉4との配合量か少ない場合、このポリウレタ
ン樹脂皮膜層2に求められている前記の皮革様の特性か
充分に生しない。
このポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれるゼラチン粉3
の量を、ポリウレタン樹脂の固形部100重量部に対し
20重量部、皮革粉4を4重量部とした場合、形成され
た皮膜層は表面が樹脂成形品特有の艶を残しており、過
湿時にへたつき感があり、しかも乾燥時に1 対し、ゼラチン粉を30重量部〜120重量部、理想的
には70重量部を配合し、又、皮革粉4を5〜70重量
部、理想的には30重量部を配合してポリウレタン樹脂
皮膜層2を形成するのが好ましい。
次いて型成形される成形品について補足して説明する。
この型6の面6aには先ずワックス、石鹸類等の離型剤
を塗布し、ゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタ
ン樹脂液又は樹脂溶液を吹付りないしは、刷毛等で塗布
して、10〜30μmの膜厚の薄膜2゛を形成する。
このポリウレタン樹脂薄膜2°は、ポリウレタン樹脂の
固形分100重量部に対し30重量部〜120重量部の
範囲でゼラチン粉3と5〜70重量部の範囲て皮革粉4
とを配合したものを用いて形成するのか好ましい。この
N−膜2゛を形成するポリウレタン樹脂塗液に含まれて
いるゼラチン粉3と皮革粉4の配合量か少ない場合、形
成された成形品1のボ滑り感を生ずることがら皮革様の
特性か殆ど認められなかった。
これに刻し、ウレタン樹脂の固形部100重量部に対し
、ゼラチン粉3を30重量部、皮革粉4を5重量部とし
たポリウレタン樹脂皮膜層2ては、樹脂成形品特有の艶
か少なく、しっとりとした保湿性と、ドライ感のある吸
湿性とが認められ、この傾向はポリウレタン樹脂固形分
に対するゼラチン粉3と皮革粉4との混入量を増すこと
によって更に顕著てあった。
しかしながらポリウレタン樹脂固形分 100重量部に対し、ゼラチン粉3の量を120重量部
以上とした場合、及び皮革粉4の量を70重量部以上と
した場合、ポリウレタン樹脂のバインダーとしての機能
が喪なわれ、形成されるポリウレタン樹脂皮膜層2か極
端に脆くなることが認められた。
そこでポリウレタン樹脂皮膜層2を形成するポリウレタ
ン樹脂の固形分100重量部に2 リウレタン樹脂皮膜層2に充分な吸湿、保湿機能等がも
たらされず、しかも柔かい艶消し状の風合いからなる表
面層を成形品1にもたらすことができない。又、ゼラチ
ン粉3と皮革粉4の配合量を多くした場合、型面に対す
るポリウレタン樹脂のバインダーとしての機能が喪なわ
れ、成形品1の表面に形成されるポリウレタン樹脂皮膜
層2が脆くなる傾向を示す。
か\る点から、型面6aに形成されるポリウレタン樹脂
の薄膜2′に含まれるゼラチン粉3と皮革粉4の量は、
前記の配合例と同様にポリウレタン樹脂の固形分100
重量部に対しゼラチン粉3が30〜120重量部、皮革
粉4が5〜70重量部あることが好ましく、特にゼラチ
ン粉70重量部、皮革粉30重量部か理想的である。
尚、このポリウレタン樹脂の薄膜2°を形成する塗液は
、末端に未反応のイソシアナト基をもたないポリウレタ
ン樹脂を使用するのが好ましく、特に−波型のポリウレ
タン樹脂塗液な用いるのが良い。これに対し、硬化剤と
して未反応のイソシアナート基を末端に有する二液型ポ
リウレタン樹脂塗液を用いた場合には、この未反応のイ
ソシアナート基とゼラチン粉3のアミン基、カルボキシ
ル基とが反応し、塗膜のポリウレタン樹脂が充分にバイ
ンダー機能を果さず、形成されるポリウレタン樹脂薄膜
2°の耐摩耗性等の表面特性が損われる。又、未反応の
イソシアナート基を有する二液型ポリウレタン樹脂塗液
に含ませられたゼラチン粉3は、そのポリウレタン樹脂
塗液のインシアナート基と反応して水に対する溶解性を
喪失することがあり、かSる状態での使用には注意を要
する。
かSるゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹
脂塗液は親水性の有機溶剤であるジメチルホルムアミド
等で希釈した溶液として用いる。そこでジメチルポルム
アミド等の水混和性のポリウレタン樹脂の溶解有機溶5 とがら使用しづらく、ジメチルアセトアミドはジメチル
ボルムアミドに比較して高価であり、又、N−メチル−
2−ピロリドンは沸点が高く作業性に難があることがら
ジメチルホルムアミドを実施例では用いた。
このように型6の面6aにポリウレタン樹脂皮膜層2を
形成した後、型締めを行って、この型6内に成形樹脂8
を充填する。この成形樹脂8の充填は成形品の形状、成
形樹脂の特性、型の種類等によって種々の方法かあり、
基本的には圧入及び注入の方法がある。
その典型的な方法としては金型な用いた射出成形、トラ
ンスファー成形、スラッシュ成形等の成形方法並びに各
種の成形型に対する注入成形の方法が用いられる。これ
らのいずれもが成形用の型を有することがら、その型面
に対するポリウレタン樹脂の薄膜2°を事前に形成する
ことができる。
尚、こメて成形型6内に注入又は圧入される樹脂はポリ
エチレン、ポリプロピレン、ボ剤を用いて、ゼラチン粉
3と皮革粉4との懸濁有機溶剤を作り、これを用いてポ
リウレタン樹脂を溶解又は希釈して塗液を形成し、又は
ジメチルホルムアミド等の水混和性の有機溶剤で溶解又
は希釈されているポリウレタン樹脂溶液にゼラチン粉3
と皮革粉4とを配合して塗液を形成して用いる。
か\る水混和性の有機溶剤を用いることによって成形品
1の表面に成形されたポリウレタン樹脂皮膜層2には皮
革粉4が均一に分散した状態で含まれていると共に、こ
のポリウレタン樹脂皮膜層2からは、これに含まれてい
るゼラチン粉3を容易、確実に溶出又は抜き出すことが
てきる。
尚、こぎで用いられろ水混和性のポリウレタン樹脂の溶
解有機溶剤としては前記のジメチルホルムアミド以外に
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミ
ド、Nメチル−2−ピロリドン等があるものきジオキサ
ン、テトラヒドロフランは沸点が低いこ6 リアセタール、ポリアミド、ポリウレタン、PVC,A
BS、ポリエステル等のように成形品1の成形に適する
ものが用いられる。
尚、ゼラチン粉3の末端にあるアミン基、カルボキシル
基と反応する未反応のインシアナート基、イボキシ基を
有する樹脂は、前記で形成されたポリウレタン樹脂皮膜
層2に含まれているゼラチン粉3と反応し、このゼラチ
ン粉3の水溶解性を妨げることがら好ましくなく、使用
には注意を要する。
このようにゼラチン粉と反応する基を末端に有する硬化
剤等を用いている樹脂の場合にはリム成形法等で成形樹
脂8の注入をなすのが良い。
例えば、ポリオール、架橋剤、触媒、発泡剤の混合液を
A液とし、イソシアナートをBン夜とし、A液、B液を
ミキシングヘッドで衝突混合させて金型に注入すること
によってゼラチン粉3とイソシアナートとの反応を防ぎ
ながら成形品を成形する。
このように型6内に成形樹脂8を注入又は圧入して成形
した成形品1は、その表面に前記の薄膜2′からなるポ
リウレタン樹脂皮膜層2を有すること\なり、このポリ
ウレタン樹脂皮膜層2にヅンデング処理あるいはザント
ブラスト処理等を必要に応して施す。
尚、成形品1の表面に形成されるポリウレタン樹脂皮膜
層2を多層とする場合には、型6の面6aに薄膜2°を
多層に塗布形成した後、成形樹脂8を型6内に充填して
形成する。
次いて成形品1の表面に成形される塗装膜について補足
的に説明する。この塗装膜からなるポリウレタン樹脂皮
膜層2は、グラビアコート法等により特に薄く形成する
こともロル等て厚目に形成することもてき、特に重ね塗
りによる多層のポリウレタン樹脂皮膜層2を形成するの
に都合か良い。
このポリウレタン樹脂皮膜層2はポリウレタン樹脂固形
分100重量部に対し30重量9 樹脂を用いるのが好まい。
特に、未反応のインシアナート基を有する)でリウレタ
ン樹脂塗液に混入するゼラチン粉3C・量が多い場合に
は、ポリウレタン樹脂塗液のイソシアナー]・基とゼラ
チン粉3のアミン基、カルボキシル基とが反応し、塗膜
のポリウレタン樹脂か充分にバインター機能を果さず、
形成されるポリウレタン樹脂皮膜層2の耐摩耗性等の表
面特性か損われる。又、未反応のイソシアナ−1・基を
有する二液型ポリウレタン樹脂塗液に含ませられたゼラ
チン粉3は、そのポリウレタン樹脂塗液の有しているイ
ソシアナート基と反応して水に対する溶解性を喪失する
ことがあり、その使用は好ましくなく、使用には注意を
要する。
かメるゼラチン粉3と皮革粉4とを含むポリウレタン樹
脂塗液は親水性の有機溶剤であるシメヂルホルムアミ1
−等て希釈溶液状として用いる。そこでジメヂルポルム
アミ]〜等の水混和性のポリウレタン樹脂の溶解有機溶
剤部〜120重量部のゼラチン粉3と、5〜70重量部
の皮革粉4とを配合したポリウレタン樹脂塗液て形成す
る。このポリウレタン樹脂塗液に含まれるゼラチン粉3
と皮革粉4との配合量か少ない場合、形成されたポリウ
レタン樹脂皮膜層2に充分な吸湿、保湿機能等がもたら
されず、しかも柔かな艶消し状の風合いの皮膜を得るこ
とができない。又、ゼラチン粉3と皮革粉4との配合量
を多くした場合には、塗液としてのバインダー機能が損
われ、塗装皮膜であるポリウレタン樹脂皮膜層2に充分
な耐摩耗性等の特性がもたらされなくなる。か\る点か
らポリウレタン樹脂皮膜層2を形成する塗液に含まれる
ゼラチン粉3をポリウレタン樹脂塗液の固形分100重
量部に対し70重量部、皮革粉4を30重量部とするの
が理想的である。
尚、このポリウレタン樹脂皮膜層2を形成するポリウレ
タン樹脂塗液は、末端に未反応のイソシアナート基を有
しないポリウレタン0 を用いて、ゼラチン粉3と皮革粉4との懸濁有機溶剤を
作り、これを用いてポリウレタン樹脂を溶解又は希釈し
て塗液を形成し、又はシメヂルポルムアミ]・等の水混
和性の有機溶剤で溶解又は希釈されているポリウレタン
樹脂溶液にゼラチン粉3と皮革粉4とを配合して塗液を
形成して用いる。
か\る水混和性の有機溶剤を用いることによって成形品
1の表面に塗布成形されたポリウレタン樹脂皮膜層2が
皮革粉4を均一に分散した状態で有していると共に、該
ポリウレタン樹脂皮膜層2からは、これに含まれている
ゼラチン粉3を容易、確実に溶出又は抜き出すことがで
きる。
尚、水混和性のポリウレタン樹脂の溶解有機溶剤として
は前記のジメチルホルムアミド以外にジオキサン、テト
ラヒドロフラン、シメヂルアセトアミド、N−メチル−
2−ピロリl−ン等かあるもの\ジオキサン、テトラヒ
ドロフランは沸点が低いことがら使用しづらく、ジメチ
ルアセトアミドはジメチルホルムアミドに比較して高価
であり、又、N−メチル−2−ピロリドンは沸点が高く
作業性に難があることがらジメチルホルムアミドを塗ン
夜の希釈溶剤として実施例では用いた。
このように成形品1の表面に塗布形成されたポリウレタ
ン樹脂皮膜層2に対しサンデング、サンドブラスト等の
表面処理を適宜施す。
次いでポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチ
ン粉3の溶出と抜き出しの方法について補足して説明す
る。
このポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチン
粉3の全部又は一部を溶出するには、成形品1における
該ポリウレタン樹脂皮膜層2を水又は温水又は熱水をも
って洗い、このポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれてい
るゼラチン粉3を溶解して洗い出す。又は、該ポリウレ
タン樹脂皮膜層2を水、温水又は熱水中に浸漬して、こ
のポリウレタン樹3 ラチン粉3の分子量によっても影響を受ける。
か\る点から、成形品1のポリウレタン樹脂皮膜層2に
対するゼラチン粉3の溶出IA埋は、このゼラチン粉3
のもつ性状と、・ポリウレタン樹脂皮膜層2のもつ性状
と成形品1のもつ性状等と、ポリウレタン樹脂皮膜層2
から何の程度のゼラチン粉3を溶出するか等を総合的に
勘案した上で処理水等の温度と浸漬時間、溶出方法等を
決定するのが好ましい。
か\る水、温水ないしは熱水を用いるゼラチン粉3の溶
出方法に対し、成形品1の表面を形成しているポリウレ
タン樹脂皮膜層2に対し、水との溶解性が良く、分子量
の小さい有機溶剤を含浸させた後、このポリウレタン樹
脂皮膜層2を水中に浸漬させる方法でポリウレタン樹脂
皮膜層2に含まれているゼラチン粉3を抜き出しても良
い。
この方法に用いられる有機溶剤は、成形品1の表面にあ
るポリウレタン樹脂皮膜層2を脂皮膜層2のゼラチン粉
3を溶解して取り除き孔5を形成する。
こきで用いられる水、温水又は熱水は温度が高いほどゼ
ラチン粉3の溶出に要する時間が短かくて良いが、成形
品1又はポリウレタン樹脂皮膜層2の特性を損なうこと
がある。
そこで、成形品1とポリウレタン樹脂皮膜層2の性状等
に合せて、このゼラチン粉3の溶出に要する浸漬時間と
処理水の温度とを設定する。
又、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチン
粉3の全てを溶出することなく部を残留ゼラチン3°と
して残すことも可能である。
このように孔5内に残された残留ゼラチン3′は成形品
1の表面にあるポリウレタン樹脂皮膜層2に前記の皮革
粉4と共に特有の吸湿特性と、保湿特性とをもたらす。
又、ゼラチン粉3の溶出に要する時間は、ポリウレタン
樹脂皮膜層2に含まれているゼ 4 溶解したり、これに悪影響をもたらすことのない有機溶
剤であって、水との溶解性が良く、分子量が略80前後
よりも小さいメチルアルコール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトン
等を用いるのが好ましい。
かきる有機溶剤はポリウレタン樹脂皮膜層2を膨潤状態
とし、ゼラチン粉3は膨潤したポリウレタン樹脂皮膜層
2との間に、この膨潤に伴って生ずる空間をもった抜は
出し易い状態でポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれるこ
とメなる。
そこで、この有機溶剤で膨潤状態とされているポリウレ
タン樹脂皮膜層2を水中に浸漬した場合、このポリウレ
タン樹脂樹脂層2を膨潤状態としている有機溶剤が浸漬
処理水の方向に移行し、しかも水圧によって膨潤状態に
あるポリウレタン樹脂皮膜層2が圧縮されることがら、
前記の有機溶剤で抜は出し易くされているゼラチン粉3
が水中に抜き出され尚、この水中への浸漬に際し、該ポ
リウレタン樹脂皮膜層2に揉み処理を施し、ロール等で
加圧処理を施したり、超音波振動処理を施すことによっ
て前記のゼラチン粉3の抜き出しを更に確実且つ容易に
するのか好ましい。
このようにしてゼラチン粉3の抜き出されたポリウレタ
ン樹脂皮膜層2を水で洗い出して前記の有機溶剤か該ポ
リウレタン樹脂皮膜層2に残らないようにする。
又、有l!l&溶剤をそのまSの状態で用いることなく
水で希釈して濃度か25%以上の水溶液として用いても
良い。又、アセトンの場合には5%濃度の水溶液でも使
用することができる。
か\る有機溶剤を水で希釈して用いることによって有機
溶剤の使用量を少なくし、ゼラチン粉3の抜ぎ出しに要
する経費の削減をなすと共に、取扱いに難のある有機溶
剤を希釈7 この薄膜は、固形分(不揮発分)が30重量%の乾式用
ウレタン樹脂溶液100重量部にゼラチン粉21重量部
と皮革粉9重量部とを含むジメヂルボルムアくドのゼラ
チン・皮革粉分散液70重量部との混合液を用意し、こ
の混合液を10〜20μmの膜厚となるようにリム成形
型の型面にスプレーガンを用いて吹付は形成した。
又、こ\て薄膜に含めらねたゼラチン粉は、8μm未満
、1μm以上の粒径からなるゼラチン粉かセラヂン粉全
皿の90.8重量%のものであって、特に8μm以上の
粒径のゼラチン粉は、ゼラチン粉全量の僅かに0.1重
量%のものを用いた。
又、この薄膜に含められた皮革粉は、その見掛は比重か
0.45g/cc、含有水分か25重量%で、そのほと
んどが12μm未満である皮革粉を用いた。この皮革粉
は、皮革を蒸気処理後に乾燥、粉砕をし、その粉砕皮革
粉をジメチルポルムアミドを媒体とする湿式ホール水溶
液とすることによって取扱い性を良くする。
このような有機溶剤を用いてポリウレタン樹脂皮膜層2
を膨潤して、このポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれて
いるゼラチン粉3の抜き出しを行ったところ、ゼラチン
粉3の抜き出された後に整った形状の孔4が多数形成さ
れた。
かくしてゼラチン粉3の抜き出された成形品1の表面の
ポリウレタン樹脂皮膜層2の面にサンデング処理、ハフ
かけ処理、サンドブラスト処理等を施したり、更にトッ
プスキン層をグラビアコート法等で形成する。
又、型つけ処理、シボづけ処理、着色処理等の一般的な
表面処理を施す。
実施例1 ハンドル用のリム成形型の型面にシリコン系離型剤をス
プレーガンで5μm程度の厚さに吹付けた後、ポリウレ
タン樹脂皮膜層となる薄膜を該型面に形成した。
 8 ミルて再粉砕したジメチルホルムアミドの皮革粉分散液
として用意した。
尚前記の特異な粒度分布にあるゼラチン粉を用意するた
めに、特に分子量が1,000〜3.000の低分子量
のゼラチンをジェットミルを用いて風量分級しなから粉
砕したゼラチン粉を用いた。
又、このゼラチン粉をジメチルホルムアミドに配合、攪
拌するに先立って、このゼラチン粉に含まれている水分
量を7.5重量%未満に調整した。
か\るゼラチン粉21重量部と皮革粉9重量部とをジメ
チルホルムアミドに、そのゼラチン・皮革粉混合液が7
0重量部となるように混合、攪拌したところ、ゼラチン
粉と皮革粉とが懸濁状態でジメチルポルムアミド中に分
散されジメチルホルムアミド中で凝集することがなかっ
た。
か\るゼラチン粉と皮革粉との懸濁ジメチルホルムアミ
ド液70重量部と、ウレタン樹脂固形分30重量%の乾
式ウレタン樹脂溶液100重量部と、必要に応じて顔料
15重量部とを混合して前記の10〜20μmの薄膜を
リム成形型の型面に形成した。
次いでリム成形型に鉄芯をセットして型締めを行なフた
後、成形樹脂を該型内に注入した。
この注入成形樹脂は、ポリエーテル、架橋剤、触媒、発
泡剤の混合液からなるA液と、イソシアナートのB液と
をポンプを用いてミキシングヘッドに注入し、A液、B
液を衝突混合させた状態で成形型に注入して用いた。
この結果、成形型に注入されたポリウレタン樹脂には未
反応のイソシアナート基が残されておらず、前記の型面
に塗布形成された薄膜に含まれているゼラチン粉の変性
は認められなかった。
次いで、成形されたハンドルを100℃の熱水に30分
間浸漬し、湯洗い状態で取出し、乾燥した。
5ま た。
この成形されたハンドルはゼラチン粉及び皮革粉の混入
されていないポリウレタン樹脂のみによる表面皮膜層と
路間−の耐摩耗性等の表面特性を有しているのに対し、
接触した手にべたつき感を生じた。又、冬期の乾燥した
状態では、グリップ性が甘く、ハンドル操作時にスリッ
プ感を生した。又、光線の反射が強くハンドル操作の障
害になった。
実施例2 前記実施例1におけるゼラチン粉の配合量を9重量部、
皮革粉を1.5重量部とした以外の他の条件を同一とし
てハンドルの成形をした。
この成形されたハンドルは接触時に若干のべとつき感が
あったもの\、しっとりとした感触があり、グリップ感
が良く、光線の反射もさほど気にならなかった。特に、
このハンドル表面の皮膜層の機械的特性は良好てあった
このようにして成形されたハンドルはポリウレタン樹脂
皮膜層が皮革粉を含んでいると共に、その表面に数ミク
ロンの微細な孔を無数に有し、しかも成形品表面に微細
な凹凸が形成された。
この結果、ハンドルを握った際にべとつき感が無くトラ
イな感覚があった。又、乾燥した冬期でもハンドル表面
がしっとりとした適度の接触抵抗をもった肌触り感があ
った。
又、ハンドル表面にある凹凸と、微細な孔とによって光
線が互に干渉し合って、ソフトな艶消し状態とされた。
更に、ゼラチン粉の溶出に伴りて表面皮膜層が脆くなる
こともなく、耐摩耗性、引っ張り強さ等の表面特性が純
粋なポリウレタン樹脂皮膜に略近い値を示した。
比較例1 前記実施例1におけるゼラチン粉の配合量を6重量部、
皮革粉を10重量部とした以外の他の条件を同一として
ハンドルを成形し 2 実施例3 前記実施例1におけるゼラチン粉の配合量を36重量部
、皮革粉21重量部とした以外の他の条件を同一として
ハンドルの成形をした。
この成形されたハンドルは接触時の感覚が皮革に近く、
べたつき感の全く無いドライな感覚であり、グリップ性
が特に良好であった。又、風合いも皮革に近いソフトな
ものとなったが、表面に粗さが目立ち表面を強くこすっ
た際に表面の一部が僅かに剥離することが認められた。
比較例2 前記実施例1におけるゼラチン粉の配合量を43重量部
とし、皮革粉の配合量を23重量部とした以外の他の条
件を同一としてハンドルの成形をした。
この成形されたハンドルは表面が粗面状とされ、皮膜層
が充分に形成されておらず使用には適しなかった。
実施例4 前記実施例1におけるポリウレタン樹脂皮H莫層に含ま
ねているゼラチン粉の溶出を熱水て行なわず30%濃度
のメヂルアルコール水溶液を用いて行フた以外の他の条
件を同一としてハンドルの成形をなした。
この実施例では前記実施例1てポリウレタン樹脂皮膜層
を表面に形成さオ]たハンドルを水で希釈した30%濃
度のメヂルアルコール水溶液に浸漬した後、このハンド
ルを水中に浸漬し30秒〜5分間表面に押し揉み処理を
施した。
この成形されたハンドルは表面皮膜層に含まれていたゼ
ラチン粉の殆どか抜き出さJ]、特に整った形状の孔か
、この表面皮膜層に形成され、艶71イし状のソフ[−
な風合いと、接触時のへたつき感の無い特異な1−ライ
感及び適度に保湿されたグリップ感とがあった。
実施例5 前記実施例1におりると同様の方法で表面 5 この金属パネルを水中に浸漬して超音波振動をイ」加し
なから60分間、水洗いをした。
こ)で得られた金属パネルは表面に皮革様の皮膜を有し
、接触時の冷たさか解消されていると共に接触時のへた
つぎ感か無くなりていた。又、金属パネル特有の滑り感
も無く、しっとりとした肌触り感かあった。更に、金属
パネル表面の発汗及び、結露の発生か少なかった。
実施例7 塗膜の形成対象か木製の椅子の則かけてあり、形成され
る皮膜の膜厚か25μmである以外の他の条件を前記実
施例6と同一にして肘かりを作成した。
こぎて得られた則かけは木製の羽かi−1と異なって柔
かな艶消し状の風合いとされ、へたつぎ感か木製の肘か
けより少t2かった。又接触時のしっとりとした肌触り
感も木製の肘かけJ:り優れていた。又、木製の刑かり
か必要以上に濡れるのを防止J−ると共に、適度の4皮
膜層を有するパン1〜ルをリム成形した後、このハンド
ルを60℃前後の温水に20分間浸漬してゼラチン粉の
溶出をした。このゼラチン粉の溶出以外の条件は前記実
施例1と同とした。
こ\て得られたパン1〜ルの表面皮膜層には無数の孔と
共に、この孔の内奥に残留するセラチンか認められた。
このセラチンの一部か孔内に残留されているハンドルは
、ハンドル操作時のグリップ感か良く、べとつき感も殆
んど認められず、見た感しても艶消し状のソフトな風合
いてあった。
実施例6 固形分(不揮発分)を30重量%有する乾式用のボッウ
レタン樹脂溶液100重量部と、ゼラチン粉を20重量
部、皮革骨を10重1部含んでいるD lvl F−M
 E Kのセラチン分散液70重量部とを混合し、金属
パネルの表面に膜J!X15μmて吹イ」け、乾燥した
後、 6 度を削かけの木製部にもたらすことが認められた。
[効果] 本発明にか\る皮革様成形品と、その成形方法では、天
然の皮革の特性を残した皮革粉と、粒径調整の可能なゼ
ラチン粉とを用いたこと、このゼラチン粉及び皮革粉を
形成皮膜層の膜厚に対応し得るように1〜10μm前後
の微細な粒径として用意したこと、これらのゼラチン粉
と皮革粉を用いて成形品の表面に皮革粉を点在せしめる
と共に、微細な孔を有する皮膜層を形成したことがら、
以下の特長ある効果を生した。
先ず成形品の表面部のみに皮革粉そのものを点在させる
と共に、皮革様の多孔質層を形成し得たことがら、成形
品本来の特性を何等損ねることなく皮革様の成形品を得
ることができた。
又、ゼラチン粉を用いたことによって、均の孔径の孔を
、均一の分布密度て成形品の表面に簡単に形成すること
ができ、質の良い皮革様の表面を有する成形品を廉価に
提供することができた。
更に微細で均一の孔径からなる孔を均一の分布密度で成
形品表面に形成し得たこと及び皮革粉そのものを点在さ
せたことがら、接触時の汗を吸収し、適度のドライ感が
あり、しかもこれらの孔内及び皮革粉とに含まれている
水分によフて成形品表面が適度に湿度を有し、しっとり
とした肌触り感のある成形品とすることができた。
又、これらの接触感は、成形品表面の皮膜層が多孔質の
ポリウレタン樹脂皮膜層であることがら、さらに柔軟な
肌触り感とすることができた。
更に、成形品表面の皮膜層に皮革粉そのものが点在され
ていると共に、この皮膜層が多数の孔を有し、しかもこ
の皮膜層の表面が微細な凹凸様とされていることがら光
線が反射されず、艶消し状のソフトな皮革様の風合いと
することができた。
又、成形品表面の皮膜層に形成された孔内にゼラチンの
一部を残留させた場合、この残留ゼラチンと、この皮膜
層に含まれている皮革粉とが適度の吸放湿をなすことが
ら、成形品表面の肌触り感、特にしっとりとした肌触り
と、適度にべたつきのないドライ感とを成形品にもたら
すことができた。
か\る点から本発明にか\る皮革様成形品及びその成形
方法は日常身の回りにある全ての物品に応用することの
てぎるものてあって、例えば鞄、小物ケース、バックル
等の身の回り品、椅子等の家具類、床材等の建築材料、
各種機器の操作用グリップ、キーホード類、ステアリン
グホイール、ホーンパッド、シフトツブ、アームレスト
、コンソールボックス等の自動車内装部品等として用い
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかぎる成形品のゼラチン 9 0 粉を取除く前の要部拡大断面図、第2図はゼラチン粉を
取除いた状態の要部拡大断面図、第3図はゼラチン粉が
一部残留されている成形品の実施例の要部拡大断面図、
第4図はハンドルの成形例を示す要部断面図、第5図〜
第7図は、その成形方法を順次に示した要部拡大断面図
である。 1・・・成形品、2・・・ポリウレタン樹脂皮膜層、3
・・・ゼラチン粉、4・・・皮革粉、5・・・孔、6・
・・型、7・・・鉄芯、8・・・成形樹脂。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面にポリウレタン樹脂皮膜層を有する成形品であ
    って、該ポリウレタン樹脂皮膜層にゼラチン粉と皮革粉
    とが含まれていると共に、このポリウレタン樹脂皮膜層
    中の前記ゼラチン粉の少なくとも一部が溶出又は抜き出
    されて多孔状の皮膜層とされていることを特徴とする皮
    革様成形品。 2、成形品の表面皮膜層となるゼラチン粉と皮革粉とを
    含むポリウレタン樹脂の薄膜を成形型面に形成すると共
    に、該成形型内に成形樹脂を充填して表面にポリウレタ
    ン樹脂皮膜層を有する成形品を形成し、該成形品の表面
    ポリウレタン樹脂皮膜層中の前記ゼラチン粉の少なくと
    も一部を溶出又は抜き出して多孔状の皮膜層としたこと
    を特徴とする皮革様成形品の成形方法。 3、ゼラチン粉と皮革粉とを含むポリウレタン樹脂皮膜
    層が塗布形成されてなる成形品の該ポリウレタン樹脂皮
    膜層中の前記ゼラチン粉の少なくとも一部を溶出又は抜
    き出して多孔状の皮膜層としたことを特徴とする皮革様
    成形品の成形方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05202298A (ja) * 1992-01-28 1993-08-10 Nitta Gelatin Inc 改質合成樹脂組成物、改質合成樹脂製品および改質合成樹脂製品の製造方法
JP2005257851A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Konica Minolta Opto Inc 光学ユニット、撮像装置及び携帯端末
CN101900245A (zh) * 2009-05-27 2010-12-01 晟铭电子科技股份有限公司 板件结构及其制造方法
CN102899918A (zh) * 2012-10-11 2013-01-30 福建可利达合成纤维有限公司 一种水性聚氨酯合成革湿法涂层贝斯的生产方法
FR3052121A1 (fr) * 2016-06-01 2017-12-08 Peugeot Citroen Automobiles Sa Garnissage souple de recouvrement et element d’habillage interieur de vehicule automobile comprenant un tel garnissage.
CN108976766A (zh) * 2018-06-22 2018-12-11 中山博锐斯新材料股份有限公司 一种防水透湿聚氨酯微孔薄膜及其制备方法

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