JP2751050B2 - 樹脂皮膜 - Google Patents

樹脂皮膜

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JP2751050B2
JP2751050B2 JP22074996A JP22074996A JP2751050B2 JP 2751050 B2 JP2751050 B2 JP 2751050B2 JP 22074996 A JP22074996 A JP 22074996A JP 22074996 A JP22074996 A JP 22074996A JP 2751050 B2 JP2751050 B2 JP 2751050B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粉砕されたゼラチ
ン粉を含む樹脂皮膜に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼラチンは一種の誘導蛋白質であって有
機溶媒に不溶の特性と、冷水に膨潤し、温水に溶け出し
粘性の高いゾルとなる特性並びに2〜3%またはそれ以
上の濃度では室温で弾性のあるゲルを形成する特性から
合成ゴムの改質剤等として用いられている。
【0003】又、各種の製品の表面に設けられる皮膜に
同様のストレッチ性をもたらしたり、あるいは吸放湿機
能をもたらしたり、更には撥水機能と通気特性とを同時
にもたらすために、これらの皮膜を作り出す樹脂溶液中
にゼラチンを混入することが試みられている。
【0004】そして多くの実験の結果、これらの樹脂皮
膜等に含まれるゼラチンは、その粒径が微細であればあ
る程、特有の効果を樹脂皮膜にもたらすことが明らかと
されている。
【0005】特に、製品等の表面に形成された皮膜面に
特有の滑らかさと汗ばみ感の無い良好な肌触り感及び特
有の手触り感をもたらすためにも、この皮膜に含まれる
ゼラチン粉の粒径をより微細な範囲で揃えることが好都
合であった。
【0006】そこで、粉あるいは粒状とされていたゼラ
チンを乾式ボールミル等で粉砕し、これを分級した上で
使用していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かゝる
従来の方法ではゼラチンの再微粉化に難があり、均一の
品質を有し、しかも均一の微細な粒径からなる粉砕ゼラ
チン粉を作り出すことができなかった。
【0008】又、このようなゼラチン固有の特性が損わ
れたあり、あるいは比較的大きい粒径のゼラチン粉が混
入されている粉砕ゼラチン粉を用いて作り出された樹脂
皮膜には特有の滑らかさや肌触り感がもたらされず、こ
の皮膜に混入ゼラチンによる特有の吸放湿機能、伸縮機
能、撥水機能等がもたらされない欠点を有していた。
【0009】特に従前の手法である乾式ボールミルによ
る粉砕では、この粉砕に際して、摩砕、衝撃あるいは剪
断に伴う多量の熱が発生し、この発熱に伴う種々の不都
合がもたらされた。
【0010】先ず、この粉砕時の発生熱によって粉砕中
のゼラチンが部分的に粘弾性のあるゲル状態とされる場
合があり、微粉状に効率良く粉砕できなくなることが往
々にして生じ、あるいは粉又は粒状のゼラチン相互が融
着して粘弾性の塊状となる不都合があった。特に、かゝ
る不都合は、粉砕処理対象とされるゼラチンの含有水分
が高い場合、あるいはゼラチンの粉砕が過湿条件下でな
される場合等に顕著に生じた。
【0011】次いで、粉砕時の発生熱によって粉砕中の
ゼラチンから急速に水分が消失された場合、粉砕ゼラチ
ン粉の親水性が阻害され、水分による膨潤ないしは温水
に対する溶出機能が無くなる欠点を有しており、特に粉
砕ゼラチン中の含有水分が2重量%未満となるような条
件下での粉砕にもとづく粉砕ゼラチン粉では、かゝる親
水性を始めとするゼラチン粉固有の粘弾性、接着性ない
しは伸縮性等の種々の特性が損なわれる欠点を有してい
た。
【0012】かゝる点から乾式ボールミルによって粉又
は粒状のゼラチンを粉砕するためには極力粉砕時の摩擦
あるいは衝突に伴う発生熱が蓄積されたり、あるいは、
この摩擦熱等が過度に発生しないように長い時間をかけ
て、ゆっくりと粉砕する必要があった。このため、ゼラ
チンの粉砕効率が悪く、又仕上がる粉砕ゼラチン粉の粒
径も比較的大きい範囲で止める必要があり、より微細な
ゼラチン粉を得ることができなかった。
【0013】そこで、粉又は粒状をなすゼラチンを液状
ポリマーあるいは各種の溶剤で希釈した樹脂溶液に混配
合し、この粉又は粒状のゼラチンが混配合された液状ポ
リマーあるいは樹脂溶液を湿式粉砕機に投入して粉砕す
ることが試みられた。
【0014】かゝる湿式粉砕の方法では、液状ポリマー
あるいは樹脂溶液の流動抵抗が大きく、撹拌、粉砕が円
滑になされないと共に、混配合したゼラチンがポリマー
中に均一に分散されない欠点を有していた。特に、この
種の液状ポリマーあるいは樹脂溶液の撹拌を続行した場
合、これらのポリマーあるいは樹脂溶液の粘性が経時的
に高められる傾向にあり、湿式粉砕機による円滑な粉砕
処理が困難とされる場合が多く、粉砕機の撹拌に伴って
粉砕機中の粉砕温度が上昇された場合には、かゝる粉砕
上の不都合は更に顕著に生ずる傾向を示した。
【0015】又、乾式ボールミルによって、粉又は粒状
のゼラチンを粉砕する場合、その装置自体に前記の摩擦
あるいは衝撃に伴う発生熱を取り除くための冷却ないし
は排気装置あるいはゼラチンの含有水分を一定に保つた
めの装置等を設ける必要があり、粉砕装置自体が大がか
りなものとなる欠点を有していた。
【0016】更に、従前の乾式ボールミルによって粉又
は粒状のゼラチンを粉砕した場合、粉砕機内の温度、湿
度あるいはボールの撹拌速度等の諸条件によって作り出
されるゼラチン粉の粒径にバラつきを生じ、長時間に亘
る粉砕によっても粒径の大きいゼラチン粉が微細な粒径
のゼラチン粉中に残る不都合があった。
【0017】特に従来方法によって粉又は粒状のゼラチ
ンを粉砕した場合、粒径が1.0ミクロン(細長状の粒
の場合には短い側で測定した。以下μmと表示する。)
から50μm前後のものとなり、極めて微細な粒径のゼ
ラチン粉が作り出される反面、比較的大きい粒径のゼラ
チン粉が相当量残される不都合があり、かゝる不都合は
長時間に亘って粉砕を続行した場合でも同様であった。
【0018】この結果、これらのゼラチン粉をポリウレ
タン樹脂溶液等の樹脂素材に含ませて皮膜を成形した場
合、皮膜の面から混入ゼラチンの一部が突き出し、これ
が皮膜の面にザラつき感をもたらすと共に、この大きい
ゼラチン粒子の周縁部分と皮膜との間に縁切れを生じ易
く、この大きい粒径のゼラチン粒子が皮膜から抜け落ち
たり、あるいは該部から皮膜の面にひび割れを生ずる不
都合があった。
【0019】特に叙上におけるゼラチン粉の粒子径の不
揃いに伴う不都合は、シート、布帛、革、紙、ないしは
各種の成形品の表面に極薄状の0.002mm程度の皮
膜を作り出した場合に顕著に生ずるものであった。
【0020】又、叙上の乾式ボールミルによるゼラチン
粉の粉砕方法並びに粉砕されたゼラチン粉の利用方法に
おいては、粒又は粉状のゼラチンを略10〜15重量%
の含水率の状態で粉砕し、これをそのまゝの状態で各種
の樹脂素材と混ぜ合せるものである。しかしながら、か
ゝるゼラチン粉を樹脂素材と混ぜ合せる場合、混合され
るゼラチン粉が微細であればある程、樹脂素材中に円滑
に分散されない傾向を示し、特に対象とされる樹脂素材
が粘性のある溶液状である場合では、この樹脂溶液中に
均一に分散されない欠点を有していた。
【0021】更に、各種物品の皮膜等の組成分として、
このゼラチン粉を混合した場合、この皮膜の構成要素中
に含まれている粒径の大きいゼラチン粉が皮膜の形成に
際して、この皮膜の面に筋状の傷をもたらす不都合があ
った。
【0022】本発明は、かゝる従来例における不都合に
鑑み、粉又は粒状をなすゼラチン粉の粉砕に際して生ず
る摩擦ないしは衝撃に伴う熱によってもたらされる粉砕
ゼラチンに対する悪影響を取り除くと共に、短時間で、
しかも均一の粒径からなる微細なゼラチン粉の粉砕成形
を可能とし、しかもゼラチン特有の品質が損われず、且
つ均一の粒径からなるゼラチン粉を溶剤中に懸濁状とし
て用意することによって、ゼラチン粉を均一に含んでい
る樹脂皮膜の提供を目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る樹脂皮膜
は、叙上の目的を達成するものとして、溶剤を媒体とし
て粉砕した6μmよりも細かいゼラチン粉を、この粉砕
ゼラチン粉を含む溶剤と共に樹脂皮膜の成形樹脂溶液の
一成分とし、形成される樹脂皮膜が6μmよりも微細な
範囲に属するゼラチンを均一に含む構成としてある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的な一実施の
形態に係る樹脂皮膜について説明する。
【0025】通例、無味、無臭の白粉又は透明な薄片と
して用意される固体ゼラチン(こゝでゼラチンとは、主
として工業用ゼラチンが用いられているが各種性状及び
濃度のゼラチンのいずれもでも良く、にかわをも含むも
のである。)を基本的には気乾含水率(大気中に放置し
た状態での含水率=平衡含水率)の状態でジメチルフォ
ルムアミド、トルエン等の溶剤と共に湿式ボールミル等
の湿式粉砕機に投入し、この溶剤によってゼラチン相互
が接触、摩砕されない状態で粉砕する。この湿式ボール
ミル等の粉砕機による粉砕は粉砕ゼラチン粉の粒径が6
μmよりも微細な範囲となるまで続けられる。
【0026】又、この湿式粉砕機により粉砕されるゼラ
チン粉の粒径を均一とし、しかも短時間に粉砕ゼラチン
を目的とする粒径にまで粉砕するためには、湿式粉砕機
に投入するゼラチン粉を分級し、そのゼラチン粉が50
μmよりも細かい範囲に属している微細ゼラチン粉をゼ
ラチン粉全量の90重量%以上となるように篩又は風量
分級機で分級しておくのが良い。
【0027】尚、叙上において用いられる溶剤は有機溶
剤を典型例とするものであり、この粉砕ゼラチンを混入
使用する皮膜形成用の樹脂溶液等の樹脂素材に適応する
溶剤が用いられる。そして、この溶剤はゼラチンが不溶
であることを要し、典型的にはジメチルフォルムアミ
ド、トルエン、メチルエチルケトン等が用いられる他メ
タノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、
ベンジルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、キシロール、2・ニトロプ
ロパン、二塩化エタン、トリクロールエチレン、パーク
ロールエチレン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ
等が用いられている。
【0028】かゝる溶剤はゼラチンが不溶のものである
ことから、これにゼラチンを混入してもゼラチンが膨潤
したり、溶けだしたりすることがなく、又ゼラチン中の
水分等が溶剤に吸収されてゼラチンが硬化したりするこ
とがない。又、ゼラチンの粉砕過程において、この溶剤
中に投入されたゼラチンが、この溶剤に混入したときと
同様の状態で粉砕される特長を有している。
【0029】このような溶剤を湿式媒体として粒又は粉
状のゼラチンを粉砕機に投入して粉砕処理を施す。
【0030】この粉砕装置は粉又は粒状物の湿式粉砕に
適するものであれば、いかなる装置であっても良く、主
として各種のボールミルの中で湿式粉砕に適するものが
用いられる。
【0031】又、この粉砕機による粉砕は、投入された
粒又は粉状のゼラチンの粒径が6μmよりも微細なもの
となるまで続行される。従って、この粉砕機による粉砕
時間等の粉砕条件は、粉砕機の容量と、この粉砕機で用
いられるボールの径及び投入量と、この粉砕機に投入さ
れるゼラチンの種別及び投入量と、使用溶剤の種別及び
投入量と、粉砕機の撹拌速度並びに粉砕温度等の諸条件
によって随時変更されるが、極力粉砕中の溶剤温度が上
昇されない範囲でゼラチンの粉砕をなすことが、粉砕ゼ
ラチンの品質の劣化をもたらさないために必要である。
【0032】又、叙上の粉砕機による粉砕をより効果的
になすために、粉砕されるゼラチンに対し予備粉砕を施
し、これを真比重による風量分級又は嵩による篩分級に
よって、その粒径を揃えるものであり、通例ターボミル
等の乾式粉砕機による粉砕により用意する。
【0033】このように、ゼラチンが不溶であるところ
の溶剤を粉砕媒体とした湿式粉砕では、粉砕中のゼラチ
ンが溶剤によって溶け出したり、膨潤したり、あるいは
硬くなったりすることが無く、しかも外気と遮断された
状態で粉砕されることから、粉砕中におけるゼラチンの
吸放湿現象が無い特長を有している。この結果、ゼラチ
ンの粉砕の過程においてゼラチンの含水率が高められて
相互に融着し合ったり、柔らかくなって摩砕あるいは衝
撃粉砕に適しなくなったりすることがない。又、ゼラチ
ンの粉砕の過程においてゼラチンの含水率が低められて
親水性を阻害されるまで品質が劣化されることもない。
このようにして粉砕されたゼラチン粉は、粉砕時の溶剤
と共に樹脂の成形用に用いられる。
【0034】例1 ゼラチンを気乾含水率の状態でターボミルで粉砕し、こ
れを分級して以下のゼラチン粉を用意した。このゼラチ
ン粉の含有水分は12重量%であったが、実際のゼラチ
ン粉の粉砕では5〜15重量%の範囲にある含水率のゼ
ラチン粉の使用が可能であった。 29.85μm以上〜42.21μm未満 25.9重量% 21.10 〃 〜29.85 〃 26.1 〃 14.92 〃 〜21.10 〃 21.5 〃 10.55 〃 〜14.92 〃 11.2 〃 7.46 〃 〜10.55 〃 6.3 〃 5.27 〃 〜 7.46 〃 4.4 〃 3.73 〃 〜 5.27 〃 1.4 〃 2.63 〃 〜 3.73 〃 1.4 〃 1.69 〃 〜 2.63 〃 0.8 〃 1.01 〃 〜 1.69 〃 0.6 〃 0.66 〃 〜 1.01 〃 0.4 〃 0.43 〃 〜 0.66 〃 0.0 〃
【0035】前記のゼラチン粉をジメチルフォルムアミ
ド100重量部に対し30重量部の割合で粉砕機に投入
した。この粉砕機に対し3mm径のアルミナ系ボールを
体積比で70%、ゼラチン粉を含む溶剤を体積比で30
%投入して60分間撹拌したところ以下の粒径からなる
ゼラチン粉とすることができた。 3.73μm以上〜 5.27μm未満 11.0重量% 2.63 〃 〜 3.73 〃 25.6 〃 1.69 〃 〜 2.63 〃 18.4 〃 1.01 〃 〜 1.69 〃 16.5 〃 0.66 〃 〜 1.01 〃 15.5 〃 0.43 〃 〜 0.66 〃 7.5 〃 0.34 〃 〜 0.43 〃 5.2 〃 0.24 〃 〜 0.34 〃 0.3 〃
【0036】例2 前記のターボミルで粉砕した粒又は粉状のゼラチンをジ
リコニア系の3mm径のボールを充填した粉砕機で以下
の条件で粉砕したところ、90分〜120分で粉砕ゼラ
チン粉の粒径が6μm以下となった。トルエン100重
量部に、ゼラチン50重量部を配合した配合液50%
(体積比) 3mm径のジリコニア系ボール50%(体積比)
【0037】尚、溶剤に配合されゼラチン粉の量は、溶
剤の性状、特に溶剤の有する粘性の度合いにより夫々適
量があり、ジメチルフォルムアミドはトルエンに比して
粘性が高いことから、ゼラチン粉の配合量をトルエンよ
りも少なくする必要がある。
【0038】又、粉砕機に投入されるゼラチン及び溶剤
の量を増した場合、その増量相当分前記の6μm粒径の
ゼラチン粉とするのに多くの粉砕時間を必要としてい
る。尚、粉砕機に投入されるボールの径を大きくしたと
ころ粉砕時間の短縮化がはかられたものゝ、径の大きい
ゼラチン粉が残溜される傾向があり、必要以上に大きい
径のボールの使用では均一の粒径のゼラチン粉を得るこ
とができなかった。
【0039】又、前記例1のように事前にゼラチン粉の
粒径を揃えることなしにジメチルフォルムアミドを用い
て湿式ボールミルでゼラチン粉の粉砕をなしたところ、
粒径を揃えたゼラチン粉の利用に比し略30分程粉砕時
間を長目にする必要があった。そして、この粉砕でも6
μmよりも微細で均一のゼラチン粉を作り出すことがで
きた。
【0040】叙上の方法で粉砕されたゼラチン粉は、そ
の粉砕の過程並びに作り出されたゼラチン粉が以下の特
長を有するものとされた。
【0041】先ず、粉砕機に投入された粒又は粉状のゼ
ラチンは、このゼラチンが不溶とされるところの、主と
して有機系の溶剤中に取りこまれ、ゼラチン相互が、こ
の溶剤により包みこまれた状態で粉砕されるため、ゼラ
チン相互が融着し合うことがなく、又ボールないしは粉
砕機の面に融着することがない。特に、ボールの摩砕な
いしは衝撃に伴って生ずる熱が、この溶剤により分散さ
れて直接ゼラチンに伝達されることがなく、熱によるゼ
ラチンの変質ないしはゼラチンの溶融着の虞れがない。
又、ゼラチンが溶剤によって覆われた状態で粉砕されて
いることから、このゼラチンの粉砕過程において、ゼラ
チンが湿気を帯びて膨潤ないしはゾル状となったり、こ
の粉砕過程での水分の蒸散加熱に伴うゲル化現象を生ず
ることがない。従って、溶剤に混合されたゼラチンは、
この溶剤に混入時の含水率を含んだまゝとされ、ゼラチ
ン特有の膨潤機能あるいは親水性と特有の粘弾性等の特
性を損うことがない。又、ゼラチンの粉砕過程において
ゼラチンが湿気を帯び、且つ加熱に伴って粘性を帯びる
ことによって粉砕が困難とされることもなく、均一の粒
径からなる微細なゼラチン粉を確実且つ容易に作り出す
ことができる。
【0042】更に、粉砕されて得られたゼラチン粉は、
叙上の粉砕方法による場合では、その粒径がいずれも6
μmよりも微細なものとされ、相互に融着し合ったり、
絡み合ったりしていない特長を有しており、しかも粉砕
に用いた溶剤中に均一に分散され、概ねゼラチン粉が懸
濁様に分散されている特長を有している。
【0043】そして、これらの溶剤中のゼラチン粉は一
個一個が夫々に独立の状態で溶剤中に浮遊しており、外
気から完全に遮断されている。このことから粉砕された
ゼラチン粉の管理が容易とされ、粉砕後にゼラチン粉が
湿気を帯びたり、硬化したり、あるいは相互に融着し合
ったりすることがない。
【0044】このようにして粉砕されたゼラチン粉を、
このゼラチン粉の粉砕に用いた溶液と共に皮膜成形用の
樹脂に配合する。この配合の方法と配合の量は、成形さ
れる樹脂皮膜の特性に合せて適宜決定される。
【0045】前記のゼラチン粉を有する溶剤の配合され
る樹脂は、作り出される皮膜の形成に適する樹脂であ
り、前記溶剤により溶液状とされるものである。即ち、
通例は成形される樹脂皮膜の樹脂素材に適する溶剤を用
いて前記のゼラチン粉の粉砕をなす。
【0046】従って、前記の湿式粉砕に用いる溶剤と樹
脂素材の選択により、各種の樹脂皮膜が形成される。
【0047】又、このゼラチン粉を含む溶剤に配合され
る樹脂は、ペースト状であっても粉体状ないしは液状で
あっても良く、この溶剤の配合量を調節することによっ
てペースト状ないしは粘性の高い溶液状又は粘性の低い
希釈溶液状とされる。
【0048】このようにして溶剤の配合された樹脂を用
いて皮膜を作り出す。各種の皮膜は布、紙、皮革あるい
は木製品その他の製品の表面に塗布形成する方法と、前
記溶剤を配合された樹脂溶液中に布、紙等を漬け込み形
成する方法及び離型紙の表面にコーティングした後、こ
の離型紙面上の樹脂皮膜を布、樹脂シート、紙、皮革等
の面に転写接着する方法等により作り出す。
【0049】このようにして作り出される皮膜は、これ
らの素材中に含まれるゼラチン粉の粒径が6μmよりも
微細な範囲に属していることから、皮膜の厚さが0.0
2〜0.002mmの範囲であっても、これらの皮膜の
面から混入ゼラチン粉が浮き出したり、突き出したりす
ることがなく、平滑で良好な肌触り感のある皮膜とされ
た。
【0050】又、叙上のようにして作り出された皮膜の
樹脂成形品中に含まれるゼラチン粉の一部を溶出するこ
とにより、この皮膜の面に数ミクロンよりも微細な多数
の孔を設けることができる。
【0051】このように2〜3μmよりも微細な孔を皮
膜の面に設けることによって、これらの皮膜に通気性が
もたらされることゝなり、特にこの皮膜にもたらされる
通気性は、0.0004μm前後の粒径からなる水蒸気
を通し、水滴を通さない特長を有している。このことか
ら耐水、透湿機能を皮膜にもたらすことができる。
【0052】従って、各種の布地、皮革あるいはは木製
品等の表面に前記のゼラチン粉を含む0.02〜0.0
02mm厚さからなる皮膜を形成し、この皮膜中のゼラ
チン粉を溶出した場合、これらの布地、皮革あるいは木
製品等に特有の耐水性と透湿性とがもたらされることゝ
なる。因みに、通例の雨滴の径は2000μmであり、
微細な霖雨においても100μmであって、これらの皮
膜に設けられた微細な孔を通過することがない。又、こ
れらの皮膜面に付着した雨滴も表面張力の関係から前記
の微細な孔を通して滲潤することがない。
【0053】例3 前記ゼラチン粉を含む溶剤を用いてポリウレタン樹脂塗
液を作り、これによってフィルム状の皮膜を作り、この
フィルム状の皮膜を織編布の面に転写した。
【0054】 6μmよりも微細なゼラチン粉 10重量部 トルエン 70重量部 ポリウレタン樹脂固形分 30重量部 この樹脂溶液を離型紙の面にドクターナイフコーティン
グ法により0.008mmの厚さで塗着し、これを乾燥
した後に該離型紙より剥ぎとって厚さ0.008mmの
フィルム状の皮膜を作った。又、この皮膜を剥すことな
く1.5mm厚の不織布の面に接着しながら前記離型紙
を剥ぎとって不織布の面にフィルムスキン層を作り出し
た。そして、この不織布を60℃の温水中に漬け込んで
15分間湯洗いしたところ皮膜中に含まれているゼラチ
ン粉が、その全量の35重量%相当消失した。
【0055】尚、前記のゼラチン粉の混入量を3重量部
〜30重量部の間で各5重量部づつ増しながら皮膜を作
ったところ、前記例3の割合でゼラチン粉を3重量部と
したところ作り出された皮膜面の光沢が良好で、充分な
腰の強さを有している反面、接着時のベタつき感があっ
た。又、35重量部のゼラチン粉を配合した皮膜面はゼ
ラチン特有の接触抵抗と良好な肌触り感がある反面皮膜
面に強い力が作用した場合に、この皮膜面にシワよれを
生じ、又前記の皮膜をラミネートした製品では、表面が
ヨレた状態で下地の生地面が一部露出することがあっ
た。従って、前記のゼラチン粉の配合量は3〜30重量
部が最適である。しかしながら、皮膜の成形樹脂の種
別、使用溶剤の配合量及び成形条件等によって前記のゼ
ラチン粉の配合量を更に変更することもできる。又、前
記の湯洗いによるゼラチン粉の溶出は、使用温水の湯温
を高くする程、短時間で多量の含有ゼラチン粉の溶出が
可能とされる反面、皮膜ないしはラミネートフィルムが
毀損されたり、ベースとなる生地が損傷される不都合が
あった。このことからフィルム状の皮膜のラミネートさ
れる生地の種別、素材特性と皮膜自体の素材特性並びに
皮膜中に含まれているゼラチン粉の量並びに皮膜から溶
出されるゼラチン粉の量等を総合的に勘案して、皮膜中
に含まれているゼラチン粉の溶出がなされる。尚、前記
実施例のポリウレタン樹脂皮膜においては60〜150
℃の温水又は熱水で含有ゼラチン粉の溶出をなすことが
理想的であり、60℃以下の温水では、含有ゼラチン粉
の溶出量が少なく、時間も長く必要であった。
【0056】例4 トルエン 70重量部 6μmよりも微細なゼラチン粉 10重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 30重量部 この例4で作り出された塩ビ皮膜では柔軟性が増し、通
例の塩ビ皮膜に比し伸縮性が著しく増すと共に吸湿機能
がもたらされた。又、前記配合量によって、皮膜の形成
がされた。
【0057】例5 トルエン 70重量部 6μmよりも微細なゼラチン粉 10重量部 アクリル樹脂 30重量部 この例5の配合比率からなる樹脂溶液で皮膜を形成した
ところ耐摩耗性に優れ、且つ吸湿機能を有する皮膜とさ
れた。
【0058】例6 トルエン 70重量部 6μmよりも微細なゼラチン粉 10重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 15重量部 アクリル樹脂 15重量部 この例6の配合比率からなる樹脂溶液を用いて形成した
皮膜は吸湿性と、接触抵抗とが良好で適度の肌触り感を
有している。
【0059】例7 トルエン中でゼラチン粉を粉砕し、この粉砕ゼラチン粉
を有するトルエンに二液反応タイプのウレタン塗料を配
合し、その後、イソシアネートを添加配合してスプレー
ガンで膜厚0.006mm の皮膜を得た。この皮膜は、艶消し
効果に優れ、手に触れたときの風合いはベトつき感がな
く良好であった。この実施例では、二液反応型ウレタン
樹脂塗料中のポリエステルとゼラチン粉との合計重量に
対するゼラチン粉を10〜40重量%の範囲で皮膜を形
成した。
【0060】例8 液状ウレタン樹脂液(無黄変一液型ポリウレタン、不揮
発分30%)をメチルエチルケトンの混合剤を用いて2
0〜50poise(25℃)に調整し、このウレタン
樹脂100重量部中にゼラチン粉50重量部をトルエン
と共に混合し、100poise(25℃)となるよう
に攪拌混合した。この混合物をPVC板にスプレーガン
で吹き付け100℃で1分間乾燥したところ吸湿性の良
好な、しかも艶消し効果の高い皮膜が得られた。
【0061】例9 ウレタン樹脂100重量部中にゼラチン粉30重量部を
含む溶剤を配合して得られた混合液を離型紙上にコーテ
ィングし、乾燥後得られた0.006mmの厚さのフィ
ルム状の皮膜を織物基材に転写して張り合せた。このよ
うにして作り出された織物の表面はベトつき感がなく、
感触にも優れていた。
【0062】例10 離型紙上にゼラチン粉を含む一液型ウレタン樹脂(ゼラ
チン粉含有のメチルエチルケトンを溶剤とした不揮発分
30重量%の混合液)をコンマロールで塗布、乾燥し、
更に、このコーティング層の上に、ゼラチン粉を含む二
液型ウレタン樹脂(ゼラチン粉含有のメチルエチルケト
ンを溶剤とした不揮発分50重量%の混合液)を塗布、
乾燥して積層皮膜を作り、この積層皮膜を離型紙から引
き剥がすようにして不織布の面にラミネート接着した。
このラミネート皮膜を有する不織布の表面はベトつき感
がなく、又ゼラチン粉を含まないラミネート接着と同様
の接着強度が得られた。
【0063】
【発明の効果】本発明では、ゼラチン粉が溶剤によって
夫々に分離された状態で粉砕されることから、ゼラチン
粉相互が直接々触して融着し合うことがない。
【0064】又、ゼラチン粉の粉砕に際して摩砕あるい
は衝撃粉砕に伴う熱の発生が無く、熱変化に伴うゼラチ
ン粉相互の融着あるいは品質劣化の不都合を生ずること
がない。
【0065】更に、溶剤で覆われた状態でゼラチン粉が
粉砕されることから、粉砕の過程においてゼラチン粉が
乾燥したり、膨潤したりすることがない。このことから
ゼラチン粉の乾燥に伴う親水性の阻害が無く、又膨潤に
伴ってゼラチン粉が粘性を帯びて粉砕が阻害される不都
合もない。
【0066】これらのことから粒径が6μmよりも微細
な範囲に属するゼラチン粉を確実に、しかも短時間で効
率良く作り出すことができた。
【0067】更に、この微細な粉状に粉砕されたゼラチ
ンが溶剤中に懸濁状に分散されていることから皮膜の成
形樹脂との配合が円滑、容易とされ、これらの樹脂混合
液中にゼラチン粉が均一に分散される特長を有してい
る。
【0068】従って、叙上の6μmよりも微細な範囲に
属するゼラチン粉を含む樹脂混合液を用いて皮膜を形成
した場合、これらの皮膜中にゼラチン粉が均一に分散さ
れた状態で、これらの皮膜が形成される。このことか
ら、これらの皮膜にゼラチン特有の吸放湿性、適度の接
触抵抗、及び伸縮性がもたらされると共に静電気の帯電
が防止される特長を有している。
【0069】又、皮膜に含まれるゼラチン粉の粒径が6
μmよりも微細であることから、皮膜を薄く形成するこ
とが可能とされた。特に皮膜としては0.006mmの
厚さのものが作られ、形成された皮膜から混入ゼラチン
粉が浮き出したり、突き出したりすることがなく、肌触
りが良好で滑らかな面とされた。
【0070】又、形成される皮膜の面にゼラチン粉が均
一に露呈していることから、皮膜の面に吸湿性が効果的
にもたらされ、良好な肌触り感がもたらされる。
【0071】更に、形成される皮膜の面から混入ゼラチ
ン粉を溶出させた場合、この皮膜の面に数ミクロンの微
細な孔が無数に設けられることゝなり、形成される皮膜
の面に特有の吸放湿機能、特に耐水透湿機能がもたらさ
れる特長を有している。
【0072】又、叙上で形成された皮膜の面にサンディ
ング処理を施した場合、皮膜に含まれているゼラチン粉
の有する吸湿機能、耐水透湿機能と、良好な肌触り感が
更に助長される。
【0073】本発明に係るゼラチン粉を用いた皮膜は叙
上における特長ある内容から合成皮革材として各種の家
具あるいは鞄等の身の回り用品ないしは自動車の内装材
等に用いられる他、静電気を帯びない特性を活かして各
種の電子機器と、これらのオペレーター用のキーボード
等に用いられる。
【0074】又、叙上のゼラチン粉を有する皮膜は、ゼ
ラチン粉を含まない通例の皮膜の形成方法と同一の方法
ないしは手法で作り出したり、用いたりすることができ
る。このことから本発明に係る粉砕ゼラチン粉を用いた
皮膜は日常身の回りにある全ての商品の表面化粧等の手
段として用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C09D 201/00 189:00)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉又は粒状をなすゼラチンがジメチルフ
    ォルムアミド、トルエン等の溶剤を媒体とした湿式粉砕
    により粉砕され、この粉砕ゼラチン粉が6ミクロンより
    も微細な粒径とされていると共に、この溶剤に含まれた
    粉砕ゼラチン粉が形成樹脂皮膜組成分の一部とされてい
    ることを特徴とする樹脂皮膜。
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