JPH0347965B2 - - Google Patents

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JPH0347965B2
JPH0347965B2 JP761886A JP761886A JPH0347965B2 JP H0347965 B2 JPH0347965 B2 JP H0347965B2 JP 761886 A JP761886 A JP 761886A JP 761886 A JP761886 A JP 761886A JP H0347965 B2 JPH0347965 B2 JP H0347965B2
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JP
Japan
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support
boring bar
jig
guide
cylinder
Prior art date
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Expired
Application number
JP761886A
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English (en)
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JPS62166907A (ja
Inventor
Hitoshi Hashimoto
Yoshihiro Tamaoki
Kyoshi Shimogai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP761886A priority Critical patent/JPS62166907A/ja
Priority to US06/827,785 priority patent/US4701081A/en
Priority to CA000501823A priority patent/CA1254403A/en
Priority to GB08603545A priority patent/GB2173132B/en
Priority to FR8602038A priority patent/FR2577454B1/fr
Publication of JPS62166907A publication Critical patent/JPS62166907A/ja
Publication of JPH0347965B2 publication Critical patent/JPH0347965B2/ja
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  • Drilling And Boring (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、軸方向の移動および軸線まわりの回
転が可能な棒状回転加工工具の位置決め支持装置
に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる棒状回転加工工具たとえば中ぐり
加工装置のボーリングバーは、そのボーリングバ
ーに設けた円柱状ガイドバーを、固定位置にある
ガイドポストの円形孔に挿入することにより、位
置決めされている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 ところが、切削液や切粉等がガイドポスト内に
侵入すると、ガイドバーとガイドポストとの摺動
部にかじり等が生じ、正確な芯出し位置決めが困
難になる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、切削液や切粉等の侵入に拘らず、高精度の
芯出し位置決めを可能とした棒状回転加工工具の
位置決め支持装置を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明装置は、基本的には正多角形であつて各
頂点に円弧状摺接面を有する外形の筒状に形成さ
れ、軸受を介在して棒状回転加工工具に装着され
る支持筒と;棒状回転加工工具の軸方向移動に応
じて支持筒を挿脱可能とすべく固定位置に配設さ
れ、前記摺接面に対応した内径を有する基本的に
円形の支持孔を有するとともに、その支持孔内面
には前記摺接面と同一数の軸方向に延びる逃し溝
が周方向等間隔に設けられるサポート部材と;前
記支持筒がサポート部材への挿入開始から一定距
離だけ前進する間に、各逃し溝に対応していた摺
接面を支持孔内面に摺接させるべく支持筒を角変
位せしめる案内機構と;を含む。
(2) 作用 加工に当つて棒状回転加工工具を前進させる
と、支持筒がサポート部材の支持孔に挿入される
が、この際、支持筒の摺接面は支持孔の逃し溝に
対応する位置にあり、支持孔内面と支持筒外面と
の間に充分な空隙があるので支持筒の挿入が容易
となる。また挿入開始後、一定距離だけ前進する
間に支持筒が角変位して摺接面が支持孔内面に摺
接して位置決めがなされるので、切粉等を充分に
排出する時間的余裕が得られるとともに高精度の
位置決めが可能となる。しかも位置決め後におい
ても、支持孔内面の逃し溝と支持筒外面との間に
空隙があるので、切粉等をその空隙から排出する
ことが可能となる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明を中ぐり加工加工装置
に適用したときの一実施例について説明すると、
先ず第1図および第2図において、この中ぐり加
工装置1は、基盤2上に立設された支柱3と、該
支柱3の側方で基盤2上に設定された加工ステー
シヨンSに対応する位置で昇降自在に配設される
駆動機構4と、該駆動機構4を昇降駆動するため
の送り機構5と、前記駆動機構4の下部に選択的
に切換えて着脱自在に固定される複数たとえば4
つのツールヘツド6と、上端が各ツールヘツド6
に着脱自在に連結されて下方に延びる棒状回転加
工工具としてのボーリングバー7と、ボーリング
バー7に対応する位置すなわち加工ステーシヨン
Sに対応する位置で支柱3の下部に選択的に切換
えて固定される複数たとえば4つの支持治具8
と、加工ステーシヨンSに搬入されて来たワーク
Wたとえば相互に間隔をあけて5つのカムシヤフ
ト用軸受孔11を同心に有するシリンダヘツドを
支持、位置決めするためのワーク支持機構9と、
該ワークWの加工ステーシヨンSへの搬入および
加工ステーシヨンSからの搬出を司る搬送機構1
0とを備える。
駆動機構4は、加工ステーシヨンSの上方で支
柱3から半径方向に張出すようにして水平に配置
された昇降台12と、昇降台12の上面に支持、
固定される回転駆動モータ13とを備える。回転
駆動モータ13は、その出力軸14を鉛直にして
配設されており、この出力軸14はその下端を昇
降台12の下面から下方に突出させるようにして
昇降台12を回転自在に貫通する。しかも該出力
軸14の下端はツールヘツド6の回転軸54の下
方から嵌合することによりスプライン結合が可能
となるような構造を有する。また、この回転駆動
モータ13は、その回転停止時にボーリングバー
7のバイト63が支柱3と反対方向に常に正確に
向くようにした定位置停止機構を内蔵する。
第3図を併せて参照して、送り機構5は前記駆
動機構4の昇降台12に螺合して上下に延びるね
じ棒15と、このねじ棒15を回転駆動するため
のフイードモータ16とを備える。ねじ棒15は
支柱3の外側面に沿つて上下に延びて配設されて
おり、その途中が前記昇降台12のねじ孔17に
螺合される。また、ねじ棒15の上端および下端
は支柱3によつて回転自在に支承されており、フ
イードモータ16はねじ棒15の上端に連結さ
れ、支柱3の上部に固定、配置される。しかもフ
イードモータ16はその回転方向を正逆自在に切
換可能である。
ねじ棒15の両側で支柱3の外側面には上下に
延びる一対のガイドレール18が平行に固設され
ており、これらのガイドレール18には昇降台1
2が嵌合される。したがつて、昇降台12は、ね
じ棒15の軸線まわりの角変位動作を阻止されて
おり、フイードモータ16の作動によるねじ棒1
5の回転に応じて両ガイドレール18に沿つて昇
降する。
また支柱3の上部には上下に延びる一対のバラ
ンスシリンダ19が昇降台12の両側に対応して
固定されており、各バランスシリンダ19内にそ
れぞれ摺合するロツドが昇降台12に固着され
る。これにより昇降台12は水平姿勢を保ちなが
ら昇降する。
さらに第4図を併せて参照して、各ツールヘツ
ド6は、ワークWの種類の変化に対応し得るよう
に種類の異なるボーリングバー7を連結、支承し
て、支柱3のまわりに90度ずつの間隔をあけて配
置される。これらのツールヘツド6はヘツドキヤ
リア22でそれぞれ支承されており、ヘツドキヤ
リア22を支柱3のまわりで移動させることによ
り、任意のツールヘツド6およびボーリングバー
7を加工ステーシヨンSすなわち駆動機構4に対
応する位置にもたらすことができる。
支柱3の上部外側面には、下方に向けて開いた
横断面「コ」字状の上案内部材23が、支柱3の
中心位置を中心とする仮想円周に沿つて、駆動機
構4を除く円弧状に固設される。また上案内部材
23から間隔をあけた下方には、上方に向けて開
いた横断面「コ」字状であり、前記上案内部材2
3に対応した円弧状の下案内部材24がブラケツ
ト25によつて支柱3の外側面に固定される。
一方、駆動機構4における昇降台12には、該
昇降台12が所定の最上限位置に位置したとき
に、上案内部材23に連なる上案内溝26と、下
案内部材24に連なる下案内溝27とが設けら
れ、両案内溝26,27は上、下案内部材23,
24の曲半径と同一と曲率半径を有して彎曲され
る。
各ヘツドキヤリア22は、前記上、下案内部材
23,24に対応した曲率半径を有し円弧状に彎
曲されており、上下案内部材23,24間に配置
される。また各ヘツドキヤリア22間には、ヘツ
ドキヤリア22を同様に円弧状に彎曲された連結
片28がそれぞれ配置されており、各ヘツドキヤ
リア22は隣接する連結片28にそれぞれ連結さ
れる。
すなわちヘツドキヤリア22の周方向両端には
外方に向けて突出した連結腕29がそれぞれ突設
され、これらの連結腕29の先端には連結ピン3
0がそれぞれ植設される。一方、連結片28の外
面には、前記連結腕29よりも上方位置に連結鍔
31が全周にわたつて突設されており、これらの
連結鍔31の両端に穿設した連結孔32に前記連
結ピン30を下方から挿入することにより各ヘツ
ドキヤリア22と各連結片28とが相互に連結さ
れる。
各ヘツドキヤリア22の上部および各連結片2
8の上部にはセクタギヤ33,34がそれぞれ固
設されており、これらセクタギヤ33,34は全
体として内歯車35を構成する。
またヘツドキヤリア22の上部および連結片2
8の上部には上案内部材23および上案内溝26
内を転動可能な複数のローラ36,37がぞれぞ
れ軸支される。さらにヘツドキヤリア22の下部
および連結片28の下部には、下案内部材24お
よび下案内溝27内を転動可能な複数のローラ3
8,39と、下案内部材24の外側上縁および下
案内溝27の外側上縁上を転動可能な複数のロー
ラ40,41とがそれぞれ軸支される。これによ
り各ヘツドキヤリア22および各連結片28は相
互に連結された状態で、上、下案内部材23,2
4間、ならびに上、下案内溝26,27間で案内
されて移動、すなわち支柱3のまわりに回転する
ことができる。
このように各ヘツドキヤリア22および連結片
28を回転させて任意のヘツドキヤリア22すな
わちツールヘツド6を駆動機構4の位置にもたら
すためにインデツクス機構42が配設される。こ
のインデツクス機構42は、インデツクスモータ
43と、インデツクスモータ43の駆動力を減速
して伝達するための歯車列(図示せず)を内蔵し
た歯車箱44と、該歯車箱44の出力軸45に固
定され前記内歯車35に噛合する駆動歯車46と
から成る。歯車箱44は支柱3の上部に固定され
ており、該歯車箱44の上部にインデツクスモー
タ43が固定、支持される。出力軸45は歯車箱
44から下方に向けて突出されており、該出力軸
44の下端に駆動歯車46が固定される。
かかるインデツクス機構42によれば、インデ
ツクスモータ43の作動により内歯車35すなわ
ちヘツドキヤリア22および連結片28を回転さ
せて所望のヘツドキヤリア22を駆動機構4の下
方にもたらすことができる。
第5図を併せて参照して、ヘツドキヤリア22
には、ツールヘツド6が上方への相対移動を可能
にしてそれぞれ支承される。すなわち、ヘツドキ
ヤリア22には、前記各連結腕29の下方に支持
腕47がそれぞれ一体的に突設されており、各連
結腕29および各支持腕47には支持ピン48,
49がそれぞれ立設される。一方、ツールヘツド
6には、前記各連結腕29および各支持腕47上
に載置可能な上下の腕50,51が突設されてお
り、それらの腕50,51には前記各支持ピン4
8,49を挿通可能な透孔52,53がそれぞれ
穿設される。しかも各腕50,51の厚さは支持
ピン48,49の長さよりも小さく定められてお
り、支持ピン48,49を透孔52,53に挿入
した状態のまま各腕50,51を連結腕29およ
び支持腕47上から上方に離反させるようにツー
ルヘツド6をヘツドキヤリア22に対して上方に
相対移動させることが可能である。
ツールヘツド6には、軸線を鉛直とした回転軸
54が軸線まわりに回転自在に支承されており、
この回転軸54の上下両端はツールヘツド6から
突出される。しかも回転軸54のツールヘツド6
から上方への突出長は、各腕50,51が連結腕
29および支持腕47上に載置されている状態で
は駆動機構4における出力軸14の下端に到達せ
ず、ツールヘツド6を上昇させて駆動機構4に固
定するときに回転軸54の上端が前記出力軸14
の下端にスプライン結合するように定められる。
ツールヘツド6を駆動機構4に固定するため
に、ツールヘツド6の上面には、複数たとえば4
つの係止部材55が固着される。これらの係止部
材55は横断面略T字状の係合溝56を有してお
り、それらの係合溝56がツールヘツド6の回転
中心を中心とする円周に沿うようにして固定、配
置される。一方、駆動機構4における昇降台12
の上面には前記各係止部材55に対応して4つの
クランプシリンダ57が固定、支持される。これ
らのクランプシリンダ57は軸線を鉛直して配設
されており、そのロツド58は昇降台12を移動
自在に貫通して昇降台12の下方に突出し、ロツ
ド58の下端には前記各係止部材55の係止溝5
6に係合可能な略T字状の係合部59が設けられ
る。
各クランプシリンダ57を伸長作動した状態で
は、各ロツド58の係合部59は、連結鍔31お
よび支持腕47上に載置されたツールヘツド6の
係止部材55に係合可能な位置にあり、係止部材
55に係合部59を係合した状態でクランプシリ
ンダ57を縮小作動することにより、ツールヘツ
ド6が上方に引き上げられる。
またツールヘツド6の上面には複数たとえば4
つの位置決めピン60が立設されており、昇降台
12の下面には各位置決めピン60を嵌合し得る
4つの嵌合筒61が固着される。ツールヘツド6
がクランプシリンダ57で引き上げられたときに
各位置決めピン60は嵌合筒61に嵌合し、それ
によつてツールヘツド6の位置決めがなされる。
しかも位置決めピン61の外面には上方に臨む段
部が設けられており、クランプシリンダ57によ
つてツールヘツド6の引き上げによつて該段部が
嵌合筒61の下面に当接し、それ以上の引き上げ
動作が阻止されるとともに、ツールヘツド6が昇
降台12に固定される。
一方、ツールヘツド6における回転軸54の下
端には、自在継手62を介してボーリングバー7
の上端が着脱自在に連結される。したがつてボー
リングバー7は、水平面内で360度いずれの方向
にも揺動可能としてツールヘツド6から垂下され
ることになる。このボーリングバー7の一側面に
は、中ぐり加工すべきワークWにおける各軸受孔
11の間隔に対応してバイト63が固設される。
第6図および第7図において、支柱3の下部に
は種類の異なるボーリングバー7をそれぞれ摺動
および回転自在に支承するための4つの支持治具
8が支柱3のまわりに90度ずつの間隔をあけて配
置される。これらの支持治具8は、支柱3を囲繞
する円筒状治具キヤリア64に支承されており、
該治具キヤリア64を鉛直軸線まわりに角変位す
ることにより、所望の支持治具8を加工ステーシ
ヨンSにもたらすことができる。
支柱3の下部外側面には、下方に向けて開いた
横断面「コ」字状の上案内レール65が支柱3の
中心位置を中心とする仮想円周に沿つて固定され
るとともに、上案内レール65から間隔をあけた
下方には、上方に向けて開いた横断面「コ」字状
であり前記上案内レール65に対応した仮想円周
に沿う下案内レール66が固定される。
治具キヤリア64は上、下案内レール65,6
6間に配置されており、治具キヤリア64の上部
には上案内レール65内を転動する複数のローラ
67が相互間に間隔をあけて軸支され、治具キヤ
リア64の下部に下案内レール66内を転動する
複数のローラ68が相互間に間隔をあけて軸支さ
れるとともに、下案内レール66の外側上縁上を
転動する複数のローラ144が相互間に間隔をあ
けて軸支される。したがつて治具キヤリア64は
上、下案内レール65,66に案内されて鉛直軸
線まわりに回転可能である。
治具キヤリア64を回転作動するために、イン
デツクス機構69が支柱3の下部に配設される。
このインデツクス機構69は、インデツクスモー
タ70と、インデツクスモータ70の駆動力を減
速して伝達するための歯車列(図示せず)を内蔵
した歯車箱71と、駆動歯車72と、歯車箱71
からの駆動力を駆動歯車72に伝達するための歯
車列73とを備える。歯車箱71は支柱3の下部
に固着されており、インデツクスモータ70は歯
車箱71の下部に固定される。
一方、治具キヤリア64の下部には内歯車74
が固設されており、前記駆動歯車72は内歯車7
4に噛合する。したがつて、インデツクスモータ
70を作動すると、駆動歯車72により内歯車7
4すなわち治具キヤリア64が回転駆動される。
支持治具8は、基本的に矩形状の治具本体75
と、その治具本体75の上下両端に一体的に突設
される2つの軸受部76,77と、それらの軸受
部76,77間で治具本体75に取付けられる軸
受部材82とから成る。
第8図、第9図および第10図において、上方
の軸受部76には、上下方向に延びる支持孔78
を有する基本的に円筒状のサポート部材80が固
設される。一方、ボーリングバー7の上部には、
挿脱可能にしてサポート部材80で支承される支
持筒145が軸受150を介して装着される。
支持筒145の外形横断面形状は基本的に正多
角形たとえば正12角形状であり、その頂点には、
第8A図で示されるように円弧状摺接面146が
それぞれ設けられる。換言すると、支持筒145
の外面は、極く小さく中心角範囲で円弧状に形成
されて周方向等間隔に配置された複数の摺接面1
46間を平坦面147で相互に連結した形状を有
する。
一方、サポート部材80の支持孔78は、前記
円弧状摺接面146の外形に対応した内径を有し
て基本的に円形に形成されるが、この支持孔78
の内面には、前記摺接面146に対応した数の軸
線方向に延びる逃し溝148が周方向等間隔に設
けられる。
支持筒145は、ボーリングバー7の前進すな
わち降下時にサポート部材80の支持孔78内に
挿入されるものであるが、その挿入開始時に支持
筒145の摺接面146は、第8図および第8A
図で示すように逃し溝148に対応する位置にあ
り、挿入開始から一定距離l1だけ降下する間に案
内機構149の働きにより角変位して第9図およ
び第9A図で示すように摺接面146が支持孔7
8の内面に摺接する。
案内機構149は、支持筒145の外側面さら
突設されるピン151と、該ピン151を摺動自
在に嵌入して案内すべく支持孔78の内面に設け
られる案内溝152とによつて構成される。
ピン151は支持筒145の下部外面におい
て、平坦面147の1つから外方に向けて突設さ
れる。一方、案内溝152は、支持孔78の全長
にわたつて設けられ、その上端から順に第1直線
部153と、傾斜部154と、第2直線部155
とが順に連なつて成る。第1直線部153は、2
つの逃し溝148,148間で支持孔78の軸線
方向に沿つて比較的短い距離l2にわたつて設けら
れる。また傾斜部154は、第1直線部153の
下端から距離(l1−l2)の間にわたつて設けられ
るものであり、下方に向かうにつれて一方の逃し
溝148に傾斜するように設けられる。さらに第
2直線部155は、1つの逃し溝148に重なつ
て設けられる。
かかる案内機構149によれば、支持筒145
が各摺接面146を逃し溝148に対応させて支
持孔78内に挿入させてから距離l1だけ降下する
間に、ピン151が傾斜部154で案内されるの
に応じて、2つの逃し溝148,148のなす中
心角の1/2だけ螺進して、第9図および第9A図
の状態となる。この状態がボーリングバー7によ
るワークWの加工開始位置であり、ピン151が
第2直線部155に沿つて降下して、第10図の
斜線で示す位置Pに来たときに加工が完了するも
のである。
ところで、支持筒145の支持孔78への挿入
開始時に各摺接面146が各逃し溝148に対応
する位置にある必要があるが、その位置を保つた
めに、ツールヘツド6および支持筒145間に
は、たとえば一対のトーシヨンバー156が設け
られる。これらのトーシヨンバー156によれ
ば、支持筒145が上昇して支持孔78から脱し
たときに、各摺接面146は各逃し溝148に対
応する位置に戻る。
第11図〜第14図において、軸受部材82は
ボルト160により治具本体75に固着されるも
のであり、この軸受部材82には、前記支持孔7
8と同軸の透孔161が設けられており、この透
孔161には、ボルト7を挿通可能な支持孔83
を有する円筒状のインナスリーブ162が圧入さ
れる。
透孔161の内面には、下方から順に間隔をあ
けて3つの環状溝163,164,165が設け
られており、各環状溝163,164,165に
連通する導孔166,167,168が軸受部材
82に穿設される。また各導孔166,167,
168には、切削油を導く給油管169,17
0,171が接続される。
支持孔83の内面には、ボーリングバー7の各
バイト63を通過せしめるための通路172が軸
方向全長にわたつて設けられる。
最下方の環状溝163に対応する位置でインナ
スリーブ162における支持孔83の内面には、
前記通路172とは異なる位置で周方向両側に向
かうにつれて浅くなるように横断面三日月状に形
成された凹部173が設けられ、該凹部173と
環状溝163とを結ぶ給油通路174がインナス
リーブ162に穿設される。
また、中間部の環状溝164に対応する位置で
該環状溝164と通路172とを結ぶ給油通路1
75がインナスリーブ162に設けられる。該給
油通路175に対応する部分で、ボーリングバー
7の回転方向176に沿う通路172の前方側側
部は回転方向176に向けて切欠かれ、回転方向
176に向かうにつれて浅くなる切欠き部177
が形成される。
さらに、最上方の環状溝165に対応する位置
で、支持孔83の内面には、前記通路172およ
び凹部174とは異なつた位置に、前記凹部17
3と同様形状の凹部178が設けられ、該凹部1
78と環状溝165とを結ぶ給油通路179がイ
ンナスリーブ162に穿設される。
このようにして、各給油管169,170,1
71から供給される切削油は、凹部173,17
8ならびに通路172および切欠き部177に導
かれ、ボーリングバー7の回転に応じて、該ボー
リングバー7の外面および支持孔83の内面間に
浸入し、ボーリングバー7が切削油を介してイン
ナスリーブ162で支承されることになる。
第15図および第16図において、最下方の軸
受部77には、前記軸受部材82と同軸の透孔1
80が設けられており、この透孔180には軸受
181を介して基本的に円筒状の回転筒81が回
転自在に支承される。この回転筒81には、ボー
リングバー7の先端部すなわち下端部が挿脱自在
に挿入されるのであるが、ボーリングバー7の回
転筒81内での位置を正確に位置決めするための
位置決め機構182がボーリングバー7および回
転筒81間に設けられる。
位置決め機構182は、回転筒81がその全長
にわたつて有する支持孔79の内面に軸方向に沿
つて設けられた溝184と、該溝184の底に弾
発的に摺接すべく付勢されてボーリングバー7の
先端すなわち下端に支承される押圧片185とに
より構成される。
ボーリングバー7の下端には、基本的に円筒状
の支持部材186がボルト187およびキー18
8により固設されており、この支持部材186の
前記溝184に対応する側部には軸方向に沿つて
延びるスリツト189が設けられる。
押圧片185は、前記スリツト189に摺合さ
れており、ボーリングバー7の軸線に直交する支
軸190により支持部材186の下端で回動自在
に支承される。しかも軸線に関してスリツト18
7とは反対側の支持部材186の内側面と、押圧
片185との間にはばね191が縮設されてお
り、このばね191のばね力により押圧片185
はその一端側をスリツト189から外方に突出さ
せる方向に弾発付勢される。また、押圧片185
の一端側外面には溝184の底に摺接可能な平坦
状押圧面192が設けられる。さらに、スリツト
189と反対側で支持部材186の下端には、下
方に臨む規制面193を形成して比較的短い規制
スリツト194が設けられており、押圧片185
の他端は前記規制面193に当接し得る当接面1
95を有して規制スリツト194に摺合される。
したがつて、押圧片185のスリツト189から
の突出量は、当接面195が規制面194に当接
するまでに規制されている。
このような位置決め機構182によれば、ボー
リングバー7を回転筒81内に挿入したときに、
押圧片185の押圧面192が溝184の底に弾
発的に当接するので、ボーリングバー7は溝18
4から離反する方向に押圧され、溝184とは反
対側で支持孔79の内面にボーリングバー7が必
ず密接することにより、ボーリングバー7の回転
筒81内での軸芯位置が常に一定に保持される。
このような支持治具8は、規制された範囲内で
の治具キヤリア64への近接および治具キヤリア
64からの離反を可能として治具キヤリア64に
支持される。
すなわち支持治具8の治具本体75には、一対
の上支持突部84と、一対の下支持突部85とが
前記各軸受部76,77とは反対側に突設され
る。これらの上、下支持突部84,85の先端に
は下方に屈曲したストツパ86,87がそれぞれ
設けられる。一方、治具キヤリア64には、周方
向に90度ずつの間隔をあけた位置に、前記両上支
持突部84に対応した一対の上保持シリンダ88
と、前記両下支持突部85に対応した一対の下保
持シリンダ89とが配設される。各保持シリンダ
88,89は、治具キヤリア64の一直径線と平
行な軸線を有し治具キヤリア64を貫通して固定
されており、各保持シリンダ88,89の突出端
上部には前記上、下支持突部84,85の下面を
載置するための上方に突出した突部90,91が
それぞれ突設される。さらに両保持シリンダ8
8,89の突出端からは押圧ピン92,93がそ
れぞれ突出しており、これらの押圧ピン92,9
3は各保持シリンダ88,89内に収納されたば
ね94,95により突出方向に付勢される。
かかる構造によれば、支持治具8の上、下支持
突部84,85を治具キヤリア64側の突部9
0,91上に載せた状態で、支持治具8は、押圧
ピン92,93により押圧され、各ストツパ8
6,87が突部90,91に当接した状態で治具
キヤリア64に支持される。かかる状態で支持治
具8を加工ステーシヨンSの位置にもたらすと、
支持治具8における支持孔78,83,79の軸
線は、その上方にあるボーリングバー7の軸線よ
り外方に位置しており、中ぐり加工にあたつて支
持治具8を治具キヤリア64側に近接移動させて
固定する必要がある。
そこで、加工ステーシヨンSに対応する位置
で、支柱3の側部には治具本体75の上部に対応
した治具クランプ用シリンダ96と、治具本体7
5の下部に対応した治具クランプ用シリンダ97
とが配設される。これらの治具クランプ用シリン
ダ996,97のロツド98,99は治具キヤリ
ア64の一直径線に沿つて外方に延設されてお
り、ロツド98,99の先端はクランプ部材10
0,101の一端に連結される。また各クランプ
部材100,101はその途中を支点として支柱
3に支承されており、治具クランプ用シリンダ9
6,97の伸縮作動に応じて水平軸線まわりに回
動する。 一方、支持治具8の治具本体75に
は、上方のクランプ部材100の他端が係合し得
るようにL字状に屈曲した係止突部102が突設
されるとともに、下方クランプ部材101の他端
を係合させるべくL字状に屈曲した係止突部10
3が一体的に設けられる。
また加工ステーシヨンSに臨んで支柱3の側部
には外方側に臨む規制段部104を有する4つの
ノツクピン105が突設されており、治具本体7
5にはそれらのノツクピン105に対応して4つ
の位置決め穴106が穿設される。
加工ステーシヨンSに対応する部分で、支柱3
の下部と、駆動機構4の昇降台12の下部との間
にわたつては、ねじ棒15を覆うようにして、蛇
腹状カバー107が設けられる。したがつて、駆
動機構4の昇降動作に拘らず、ねじ棒15は常時
覆われている。
搬送機構10は、加工ステーシヨンSに関して
支柱3と反対側で水平に配設されるパレツトガイ
ドレール110と、ワークWを支持、固定した状
態でガイドレール110によつて案内されるパレ
ツト111とから成る。パレツトガイドレール1
10は、相互に対向した一対の案内板112間に
複数のガイドローラ113を配設して成る上案内
部114と、相互に対向した一対の案内板115
間に複数のガイドローラ116を配設して成る下
案内部117とを連結部材118で連結して構成
されており、加工ステーシヨンSに対応する部分
を除いて水平に配設されている。
パレツト111は平板状であり、パレツトガイ
ドレール110の上、下案内部114,117で
案内されて加工ステーシヨンSに対応した位置に
搬入されるとともに、加工ステーシヨンSから搬
出される。このパレツト111には、ワークWに
嵌入される複数の位置決めピン119と、ワーク
Wに係合して固定するための上、下のクランプ部
材120,121と、ワークWに当接する当接ピ
ン122とが設けられる。位置決めピン119を
ワークWに嵌合しかつ当接ピン122にワークW
を当接させてクランプ部材120,121をワー
クWに嵌合することにより、ワークWが軸受孔1
1を鉛直にしてパレツト111に固定される。
ワーク支持機構9は、加工ステーシヨンSに対
応する部分で支柱3と反対側に配設される。この
ワーク支持機構9は、搬送機構10と直角な水平
方向に移動可能な移動台125と、該移動台12
5を水平駆動するための押圧シリンダ126と、
移動台125に当接し該移動台125の水平移動
を2段階に規制する停止位置切換シリンダ127
と、移動台125に固定される反転モータ128
と、反転モータ128の出力軸129の先端に固
定されるパレツト保持枠130とを備える。
移動台125は、搬送機構10と直角な水平方
向に沿つて基盤2上に固定された一対のガイド棒
131に沿つて移動可能であり、この移動台12
5には押圧シリンダ126のロツド132が連結
される。押圧シリンダ126は、加工ステーシヨ
ンSに関して支柱3と反対側で基盤2の端部に固
定されており、押圧シリンダ126を伸縮作動さ
せることにより、移動台125が加工ステーシヨ
ンSに近接す方向および加工ステーシヨンSから
離反する方向に移動する。
停止位置切換シリンダ127は加工ステーシヨ
ンS寄りの部分で移動台125に対向して配設さ
れており、そのロツド133を伸長させた状態と
縮小させた状態とで移動台125の停止位置を切
換えることができる。すなわち、伸長状態にある
ロツド133に移動台125を当接させたとき
と、縮小状態にあるロツド133に移動台125
を当接させたときで、移動台125の停止位置が
切換わる。
反転モータ128の出力軸129は移動台12
5を回転自在に貫通して加工ステーシヨンS側に
突出しており、この出力軸129の先端にパレツ
ト保持枠130が固定される。パレツト保持枠1
30は基本的には平板状に形成されており、その
上下両端には、搬送機構10の上、下案内部11
4,117に対応する案内溝134,135がそ
れぞれ設けられる。さらに、パレツト保持枠13
0にはパレツト111に当接してパレツト111
を固定するための一対のクランプ用シリンダ13
6が配設されており、案内溝134,135にパ
レツト111が嵌合した状態でクランプ用シリン
ダ136を伸長させることにより、パレツト11
1がパレツト保持枠130に支持、固定される。
かかるワーク支持機構9では、搬送機構10に
よつて搬送されて来たワークWを加工ステーシヨ
ンSに2段階で移動させて、支持することができ
る。すなわち、停止位置切換シリンダ127を伸
長させた状態で押圧シリンダ126を伸長作動す
ることにより、ワークWを支柱3とは反対側の方
向に、軸受孔11の軸線をボーリングバー7とは
わずかにずらせた位置までもたらし、次いで停止
位置切換シリンダ127を縮小させた状態で押圧
シリンダ126を伸長作動させることにより、軸
受孔11の軸線をボーリングバー7に一致させる
位置までワークWを移動、固定することができ
る。
軸受孔11の軸線をボーリングバー7に一致さ
せる位置まで移動させる際にワークWの移動を案
内すべく、パレツト111には先端に嵌合穴13
7を有する一対のガイドポスト138が支柱3側
に向けて突設される。一方支持治具8の治具本体
75には、前記嵌合穴137に嵌入し得る嵌合突
起139を先端に有する位置決めピン140が突
設される。また、パレツト111に保持されたワ
ークWの支持治具8に対向する面には複数の位置
決め穴142が穿設されており、支持治具8にお
ける治具本体75にはそれらの位置決め穴142
に嵌合する複数の位置決めピン143が突設され
る。
次にこの実施例の作用について説明すると、ワ
ークWは搬送機構10によつて加工ステーシヨン
Sに対応する位置まで搬送されて来る。これによ
りワークWを支持したパレツト111はパレツト
保持枠130の両案内溝134,135に嵌合す
る。この状態でクランプ用シリンダ136を伸長
作動することにより、パレツト111はパレツト
保持枠130に固定される。次いで停止位置切換
シリンダ127を伸長状態にしたままで押圧シリ
ンダ126を伸長作動すると、移動台125は停
止位置切換シリンダ127のロツド133に当接
するまで移動し、これによりワークWはその軸受
孔11の軸線がボーリングバー7の真下よりも支
柱3と反対側にわずかにずれた位置まで移動す
る。
このようにワークWを移動させた状態で、送り
機構5のフイードモータ16を作動することによ
り、ねじ棒15を回転駆動し、駆動機構4、ツー
ルヘツド6およびボーリングバー7を降下させ
る。この際、ワークWの軸受孔11の軸線はボー
リングバー7とはわずかに数mm程度ずれており、
ボーリングバー7は各バイト63を支柱3と反対
側の方向に正確に向けた定位置で静止しているの
で、各バイト63が軸受孔11に干渉することな
くボーリングバー7を軸受孔11に挿通すること
ができる。
この降下時に、ボーリングバー7は支持治具8
の支持孔78,83,79に同心に挿通される
が、ボーリングバー7の上部に装着された支持筒
145が支持孔78に挿入されるときには、案内
機構149の働きにわずかに角変位しながら支持
孔78に挿入されていく。すなわち支持筒145
はその摺接面146を逃し溝148に対応させた
状態で支持孔78への挿入を開始する。この状態
で支持筒145および支持孔78間には、第8図
および第8A図で示したように空隙が生じてお
り、挿入が極めて容易に行なわれるとともに、切
粉や切削油が支持筒145および支持孔78間に
あつたとしても、その空隙から充分に排出され、
かじりが生じることはない。
また支持筒145が挿入開始から距離l1だけ降
下したときには、摺接面146が第9図および第
9A図で示したように支持孔78の内面に摺接し
ており、この状態で支持筒145が支持孔78に
より同心に支承されることになる。
一方、ボーリングバー7の下端が支持孔79に
挿入されるときには、押圧片185が溝184内
に摺合し、この押圧片185を含む位置決め機構
182の働きによりボーリングバー7の下端は溝
184と反対側で支持孔79の内側面に密接しな
がら降下していく。したがつて、ボーリングバー
7を挿脱自在に挿入すべく、支持孔79の内径が
許容公差を含んでボーリングバー7の外形よりも
わずかに大きく設定されているにも拘らず、ボー
リングバー7の下端の軸芯は支持孔79に対して
常に同一位置となる。
支持筒145がわずかに角変位して支持孔78
で同心に保持された状態、すなわち支持筒145
のピン151が案内溝152における第2直線部
155の上端に達したときに、ボーリングバー7
の各バイト63は第17図で示すように対応する
軸受孔11の上方にあり、この状態では各軸受孔
11の軸線は、ボーリングバー7の軸線に対して
ずれたままである。
次いで、停止位置切換シリンダ127を収縮作
動せしめるとともに押圧シリンダ126を再度伸
長作動せしめる。これにより移動台125は停止
位置切換シリンダ127のロツド133が収縮す
る分だけの前進移動が可能となり、パレツト保持
枠130に固定されたパレツト11に支持されて
いるワークWは支柱3側に数mm移動する。したが
つてワークWにおける軸受孔11の軸線が台18
図に示すようにボーリングバー7の軸線と一致す
る。しかも、この際、支持治具8の位置決めピン
143が、ワークWの位置決め穴142に嵌合
し、ワークWの位置決めがなされる。
その後、ボーリングバー7を駆動機構4によつ
て回転させながら送り機構5によつて降下させる
ことにより、各バイト63による軸受孔11の中
ぐり加工が行なわれる。
この中ぐり加工時に、支持治具8における軸受
部材82に圧入されたインナスリーブ162と、
ボーリングバー7との間には切削油が供給されて
おり、ボーリングバー7を高速で回転させても焼
付が生じることはなく、ボーリングバー7の軸芯
を高精度に保ちつつ高精度の中ぐり加工を行なう
ことができる。
また、ボーリングバー7はいずれの方向にも揺
動可能として垂下されているので、加工ステーシ
ヨンSにあるワークWにおける軸受孔11の軸線
が完全に鉛直とはなつていなくてもそのずれを吸
収して正確に中ぐり加工を行なうことができる。
中ぐり加工が終了すると、停止位置切換シリン
ダ127が再び伸長作動する。これにより、移動
台125が支柱3から離反する方向に数mmだけ後
退し、軸受孔11の軸線がボーリングバー7の軸
線から偏心する。この状態でボーリングバー7を
上昇させるが、この際、各バイト63が軸受孔1
1に接触することはないので、カツタマーク等の
傷を軸受孔11に残すことはない。その後、押圧
シリンダ126を収縮作動して、パレツト保持枠
111を搬送機構10の位置まで後退させ、さら
にクランプ用シリンダ136を収縮作動してパレ
ツト111のパレツト保持枠130へのクランプ
状態を解除した後に、搬送機構10によりパレツ
ト111を加工ステーシヨンSから搬出する。
このようにしてワークWの中ぐり加工が完了す
るが、ワークWの種類が変化するときには、その
種類の変化に応じて対応するボーリングバー7お
よび支持治具8を加工ステーシヨンSに対応する
位置に随時配置することができる。
すなわち、インデツクス機構42のインデツク
スモータ43を作動することにより、所望のボー
リングバー7を支承したツールヘツド6を加工ス
テーシヨンSに対応する位置まで移動させ、クラ
ンプシリンダ57によりそのツールヘツド6を駆
動機構4に固定することができる。またインデツ
クス機構69のインデツクスモータ70を作動す
ることにより、所望の支持治具8を加工ステーシ
ヨンSに対応する位置まで移動させ、治具クラン
プ用シリンダ96,97の作動により、その支持
治具8を加工ステーシヨンSに固定配置すること
ができる。したがつて、ワークWの種類の変化に
応じてボーリングバー7および支持治具8を変化
させることができ、多種少量生産に対処すること
ができる。
ワーク支持機構9において、反転モータ128
は、中ぐり加工の他にワークWの端面のスライス
加工等を行なうときのためにワークWを反転させ
るのに備えて設けられたものであり、中ぐり加工
のみを行なうときには不要である。
C 発明の効果 以上のように、本発明装置は、基本的には正多
角形であつて各頂点に円弧摺接面を有する外形の
筒状に形成され、軸受を介在して棒状回転加工工
具に装着される支持筒と;棒状回転加工工具の軸
方向移動に応じて支持筒を挿脱可能とすべく固定
位置に配設され、前記摺接面に対応した内径を有
する基本的に円形の支持孔を有するとともに、そ
の支持孔内面には前記摺接面と同一数の軸方向に
延びる逃し溝が周方向等間隔に設けられるサポー
ト部材と;前記支持筒がサポート部材への挿入開
始から一定距離だけ前進する間に、各逃し溝に対
応していた摺接面を支持孔内面に摺接させるべく
支持筒を角変位せしめる案内機構と;を含むの
で、支持筒を支持孔内に挿入する際には、それら
の間に空隙が生じるようにして挿入を容易にする
とともに、切粉等を排出し得るようにしてかじり
が生じるのを防止し、一定距離だけ前進したとき
に摺接面を支持孔内面に摺接させて軸芯を高精度
に保ち、しかも逃し溝から切粉等を排出すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第
1図は本発明を適用した中ぐり加工装置の全体斜
視図、第2図は全体縦断面図、第3図は第2図の
−線拡大断面図、第4図は第2図の−線
拡大断面図、第5図は中ぐり加工完了時の要部拡
大縦断面図、第6図は第2図の−線拡大断面
図、第7図は第2図の−線視図、第8図は第
5図の−線に沿う挿入開始時の断面図、第8
A図は第8図のA部拡大図、第9図は第5図の
−線断面図、第9A図は第9図のA部拡大
図、第10図はボーリングバーを省略した状態で
の第8図の−線断面図、第11図は第5図の
XI−XI線拡大断面図、第12図は第5図のXII−XII
線拡大断面図、第13図は第5図の−線
拡大断面図、第14図はボーリングバーを省略し
た状態での第12図−線断面図、第15
図はボーリングバー下端の支持状態を示すための
要部拡大縦断面図、第16図は第15図の−
線断面図、第17図はボーリングバーをワー
クの軸受孔に挿入した状態を示す要部拡大縦断面
図、第18図はボーリングバーの軸線とワークの
軸受孔の軸線を一致させたときの第17図に対応
した要部拡大縦断面図である。 7……棒状回転加工工具としてのボーリングバ
ー、78……支持孔、80……サポート部材、1
45……支持筒、146……摺接面、148……
逃し溝、149……案内機構、150……軸受。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 軸線方向の移動および軸線まわりの回転が可
    能な棒状回転加工工具の位置決め支持装置におい
    て、基本的には正多角形であつて各頂点に円弧状
    摺接面を有する外形の筒状に形成され、軸受を介
    在して棒状回転加工工具に装着される支持筒と;
    棒状回転加工工具の軸方向移動に応じて支持筒を
    挿脱可能とすべく固定位置に配設され、前記摺接
    面に対応した内径を有する基本的に円形の支持孔
    を有するとともに、その支持孔内面には前記摺接
    面と同一数の軸方向に延びる逃し溝が周方向等間
    隔に設けられるサポート部材と;前記支持筒がサ
    ポート部材への挿入開始から一定距離だけ前進す
    る間に、各逃し溝に対応していた摺接面を支持孔
    内面に摺接させるべく支持筒を角変位せしめる案
    内機構と;を含むことを特徴とする棒状回転加工
    工具の位置決め支持装置。
JP761886A 1985-02-15 1986-01-17 棒状回転加工工具の位置決め支持装置 Granted JPS62166907A (ja)

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