JPH034567Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の技術分野） この考案は自動車の窓ガラスの周縁部位に沿つ
て装着される窓枠用モールデイングの取付け構造
を改良した自動車用モールデイング構造に関す
る。

（考案の技術的背景） 一般に、自動車の窓ガラス、例えば第３図に示
すようにフロントウインドガラス１やリヤウイン
ドガラス等はガラスの端縁部位に接着材が塗布さ
れ、この接着材によつて車体側に接着されるよう
になつている。また、自動車の車体２側にはこの
フロントガラス１やリヤウインドガラス等の周縁
部位に沿つて例えばステンレス等の材料によつて
形成された装飾用のモールデイング３…が配設さ
れることが多い。この場合、モールデイング３は
モールデイング固定クリツプ（固定具）によつて
車体２側に取付けられるようになつている。この
モールデイング固定クリツプの本体にはモールデ
イング３を保持する保持部が設けられており、車
体２側に例えばねじ止め等の手段によつて固定さ
れている。そして、モールデイング固定クリツプ
本体が車体２側に固着されるとともに、フロント
ウインドガラス１やリヤウインドガラス等が車体
２側に接着された状態で、モールデイング固定ク
リツプ本体の保持部にモールデイング３が取付け
られてモールデイング３が車体２側に固定される
ようになつている。

（背景技術の問題点） 従来構成のものにあつてはフロントウインドガ
ラス１やリヤウインドガラス等の固定ウインドガ
ラスの両側部に配設されるサイドモールデイング
３の下端部側が車体２の車幅方向に揺動し易いの
で、これらのサイドモールデイング３の安定性が
悪く、車体２の外観の向上が図りにくい問題があ
つた。

（考案の目的） この考案は窓ガラスの両側部に配設されるモー
ルデイングのぐらつきを防止して、安定性を高め
ることができ、車体の外観の向上を図ることがで
きる自動車用モールデイング構造を提供すること
を目的とするものである。

（考案の概要） この考案は自動車の窓ガラスの両側部に配設さ
れるサイドモールデイング本体の下端部下方に突
出するように設けられた挿入部、上記モールデイ
ング本体の下端部下方で且つ、上記窓ガラスの下
方に位置するように車体側に設けられた取付けブ
ラケツト、上記取付けブラケツトに設けられた上
記サイドモールデイングの挿入部を挿入させる取
付け孔を備え、上記挿入部を上記取付け孔に挿入
させた状態で前記モールデイング本体を車体側に
取付けるようにしたものである。

（考案の実施例） 第１図および第２図はこの考案の一実施例を示
すものである。なお、第１図および第２図中で第
３図と同一部分には同一の符号を付してその説明
を省略する。第１図はフロントウインドガラス１
の一側部に配設されたサイドモールデイング３の
取付け部の要部構成を示すもので、４は車体２側
のデツキパネル、５はエンジンフード、６はサイ
ドモールデイング３の本体である。このデツキパ
ネル４の内面側には取付けブラケツト７が例えば
溶接等の手段によつて固着されている。さらに、
この取付けブラケツト７には取付け孔８が形成さ
れている。また、例えばステンレス板によつて形
成されたサイドモールデイング本体６の下端部に
は第２図に示すように略直角に屈曲された屈曲部
９が形成されているとともに、この屈曲部９には
下方向に向けて切り起こされた切り起こし部１０
が形成されている。さらに、これらの屈曲部９お
よび切り起こし部１０は合成樹脂１１の内部に埋
設され、切り起こし部１０の周囲にデツキパネル
４内面側の取付けブラケツト７に形成された取付
け孔８内に挿入可能なボス部（挿入部）１２が一
体成形されている。そして、サイドモールデイン
グ本体６はこのボス部１２を取付けブラケツト７
の取付け孔８内に挿入させた状態で車体２側に取
付けるようになつている。

そこで、上記構成のものにあつてはフロントウ
インドガラス１の側部に配設されたサイドモール
デイング３の本体６にデツキパネル４内面側の取
付けブラケツト７の取付け孔８内に挿入可能なボ
ス部１２を設け、このボス部１２を取付けブラケ
ツト７の取付け孔８内に挿入させた状態でサイド
モールデイング本体６を車体２側に取付けるよう
にしたので、従来のようにサイドモールデイング
３の下端部側が車体２の車幅方向に揺動すること
を確実に防止することができる。そのため、車体
２側に取付けられたサイドモールデイング３の安
定性を高めることができ、車体２の外観の向上を
図ることができる。

なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、上記実施例ではフロントウイ
ンドガラス１の両側部に沿つて配設されたサイド
モールデイング３に適用した場合について示した
が、フロントウインドガラス１以外のリヤウイン
ドガラス等の固定ウインドガラスの両側部に沿つ
て配設されたサイドモールデイングに適用しても
よい。さらに、その他この考案の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形実施できることは勿論である。

（考案の効果） この考案によれば自動車の窓ガラスの両側部に
配設されるサイドモールデイング本体の下端部下
方に突出するように設けられた挿入部、上記モー
ルデイング本体の下端部下方で且つ、上記窓ガラ
スの下方に位置するように車体側に設けられた取
付けブラケツト、上記取付けブラケツトに設けら
れた上記サイドモールデイングの挿入部を挿入さ
せる取付け孔を備え、この挿入部を車体側取付け
ブラケツトの取付け孔内に挿入させた状態で前記
モールデイング本体を車体側に取付けるようにし
たので、窓ガラスの両側部に配設されるモールデ
イングのぐらつきを防止して、安定性を高めるこ
とができ、車体の外観の向上を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案の一実施例を示
すもので、第１図はフロントウインドガラスの側
部に配設されたサイドモールデイングの取付け状
態を示す要部の縦断面図、第２図はサイドモール
デイングのボス部を示す斜視図、第３図は自動車
全体の外観を示す斜視図である。 １…フロントウインドガラス（窓ガラス）、２
…車体、３…サイドモールデイング、６…サイド
モールデイング本体、７…取付けブラケツト、８
…取付け孔、１２…ボス部（挿入部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の窓ガラスの両側部に配設されるサイド
   モールデイング本体の下端部下方に突出するよう
   に設けられた挿入部、上記モールデイング本体の
   下端部下方で且つ、上記窓ガラスの下方に位置す
   るように車体側に設けられた取付けブラケツト、
   上記取付けブラケツトに設けられた上記サイドモ
   ールデイングの挿入部を挿入させる取付け孔を備
   え、上記挿入部を上記取付け孔に挿入させた状態
   で前記モールデイング本体を車体側に取付けるよ
   うにしたことを特徴とする自動車用モールデイン
   グ構造。