JPH0342903B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は、使い捨て衛生ナプキンに関する。本
明細書において衛生ナプキンは通常生理時に女性
によつて体の外部に着用され、そしてメンス
（menses）および他の膣分泌物を受容しかつ含有
しようとする吸収性物品であると考えられる。使
い捨て衛生ナプキンは、使用し汚れた後、清浄に
し再使用したりせずに捨てられてしまう。

背景技術 使い捨て衛生ナプキンは、現代社会の重要商品
である。それらの最も単純な形態においては、使
い捨て衛生ナプキンは透過性体接触エレメントと
不透過性保護バリヤーとの間に介装された吸収性
エレメントからなる。勿論、吸収性エレメントは
メンスおよび他の膣分泌物を受容しかつ含有する
ものである。体接触エレメント〔時々トツプシー
トまたはオーバーラツプ（overwrap）と称す〕
は、吸収性エレメントへの流体の自由な通過を許
しながら体表面との多少心地良くかつ乾燥した感
じの接触を与えようとするものである。保護バリ
ヤーは、吸収性エレメントから追い出されるか放
出されるメンスまたは他の膣分泌物が使用者の衣
服を汚すのを防止するものである。

前記の３種の機能エレメントに加えて、使い捨
て衛生ナプキンには、使用者が動く際にさえ、そ
の所期の機能を最も有効に達成できる使用者の股
の領域に隣接する物品を支持する部材が一般には
設けられる。従来、この支持部材はその前面およ
び背面からぶらさがるサスペンダー
（suspenders）を有する腰を囲むベルトの使用を
包含する。これらのサスペンダーは各種のデザイ
ンを有し、そしてサスペンダーには衛生ナプキン
を固着する各種のデザインの部材が設けられてい
る。

最近、衛生ナプキンには物品を使用者の下着の
内方の股領域に固着する接着取付部材（adhesive
attachment means）が設けられている。従来の
ベルトの排除は、一般に衛生ナプキン技術におい
て明確な進歩であると考えられる。

通常、衛生ナプキンは特定のデザインに応じて
より厚いかより薄い厚さを有する一般に長方形ま
たは長円形の単一構造物である。例えば、米国特
許第595861号明細書、第2625161号明細書、およ
び第3111948号明細書は通常の種類の衛生ナプキ
ンを説明している。

前記のように、通常の衛生ナプキンは単一（即
ち、一片）物品の外観を示し、そして単一の物品
として働く。或る種の衛生ナプキンのデザインは
２種の吸収性エレメント（例えば、米国特許第
2965102号明細書に記載）または２種の分離可能
なユニツト（例えば、米国特許第2683457号明細
書に記載）を包含するが、単一の物品として作用
する。

従来既知の衛生ナプキンはそれらの所期機能を
はたすが、通常の各デザインは体液の吸収性、汚
れることからの使用者の衣服の保護性、および使
用者に対する物理的心地良さの１つ以上において
或る欠点を有している。

最近人気のある或る衛生ナプキンは、時々ミニ
パツド（mini−pad）またはパンテイーシールド
（shield）と称されている。これらの特定の物品
は、嵩高、それ故吸収性エレメントの流体容量が
通常の衛生ナプキンに比較して極めて減少されて
いる一般に通常の衛生ナプキンにすぎない。それ
らには通常接着取付部材が設けられる。この種の
物品は一般に使用者によつて増大した着心地を有
すると知覚されるが、それらの極めて減少した吸
収能力は月経流が少ない場合にだけ有用とさせ、
そして月経サイクル全体にわたつて使用するには
実用的ではない。

発明の要約 本発明は２つの相対して配置される末端を有
し、吸収芯を組合わせた生理パツドおよび２つの
相対して配置される末端を有するパンテイープロ
テクター（panty protector）を含み、かつ、生
理パツドとパンテイープロテクターが限られた大
きさを有する結合手段（union means）によつて
一緒に固着される吸収エレメントと水分バリヤー
とを含み、前記パンテイープロテクターは任意に
は使用者の下着に対しプロテクターを付着させる
ための接着手段を包含する複合衛生ナプキンにお
いて、連続した部分が存在し、その部分が少くと
も75％の、生理パツドとパンテイープロテクター
との共通長を含み、かつ、前記連続した部分が生
理パツドおよびパンテイープロテクターとの間の
付着点により中断されないように、前記生理パツ
ドの前記末端のそれぞれが前記パンテイープロテ
クターの対応する末端に固く保持されていること
を特徴とする複合衛生ナプキンに係るものであ
る。場合によつて、主要生理パツドは流体バリヤ
ーを具備する。

従つて、本発明の目的は、同一またはそれより
も多い量の吸収性材料を有する通常の衛生ナプキ
ンに比較して増大した吸収性、衣服の保護性、お
よび心地良さを有する複合衛生ナプキンを提供す
ることにある。

発明の具体的説明 本明細書は発明とみなされるものを特に指摘し
かつ明確に請求する特許請求の範囲で結論づけら
れるが、本発明は本発明および添付図面および例
の研究についての以下の具体的説明を読むことに
よつてより容易に理解され得ることが予測され
る。

本発明は、体液の吸収性、汚れることからの使
用者の衣服の保護性、および使用者に対する心地
良さを示す複合衛生ナプキンに関する。これらの
特質は、等価またはそれよりも多い量の吸収性材
料を有する通常の衛生ナプキンの特質よりも優れ
ている。

本発明の複合衛生ナプキンは、限られた大きさ
を有する結合手段によつて接合されたパンテイー
プロテクターおよび主要生理パツドを具備する。
第１図、第２図、第３図、および第４図は複合衛
生ナプキン１０の一具体例であり、そして主要生
理パツド３０、パンテイープロテクター２０、お
よび限られた大きさを有する結合手段４０を図示
する。

主要生理パツドは、その名称が意味するよう
に、使用者によつて排出される体液の大部分を吸
収しようとする複合衛生ナプキンの一要素であ
る。主要生理パツドは吸収性芯を具備する。場合
によつて、主要生理パツドはパツドオーバーラツ
プを具備できる。場合によつて、主要生理パツド
は流体バリヤーを具備できる。図面において、参
照番号３１，３２および３３はそれぞれこれらの
成分を意味する。

複合衛生ナプキンは体液、主としてメンスおよ
び他の膣分泌物を吸収しようとするので、吸収性
芯はこの種の流体を容易に吸収する材料から製作
されなければならない。一般に、吸収性芯は問題
の流体によつて湿潤化される材料からなる。メン
スおよび他の体液は主として水溶液であるので、
これらの流体によつて湿潤化される材料は親水性
と広く記載され得る。特にことわらない限り、本
明細書において「親水性の」なる用語は問題の流
体によつて湿潤化される材料および表面を意味す
る。このように、吸収性芯は親水性でなければな
らない。

材料の湿潤性に関する技術状態は、含まれる流
体および固体の表面張力および接触角による親水
性（および湿潤性）の定義を可能とする。このこ
とはロバート・エフ・ゴールド編で1964年に著作
権で保護されたアメリカン・ケミカル・ソサイエ
テイー・パブリケーシヨン、名称「接触角、湿潤
性および接着性」に詳述されている。表面は、流
体と表面との間の接触角が90゜よりも小さい場合
または流体が表面にわたつて自然に広がる傾向が
ある場合には流体によつて湿潤化されると言われ
る。両方の条件は通常併立する。

メンスは通常約35〜約60ダイン／cmの表面張力
を有する。メンスは90゜よりも小さい接触角を有
し、そして流体の表面張力よりも大きい臨界表面
張力値を有する固体にわたつて自然に広がる傾向
がある。水の表面張力はメンスの表面張力よりも
高いので、水によつて湿潤化される固体（即ち、
言葉の正確な限られた意味において文字通りに親
水性であるもの）は、通常メンスによつても湿潤
化される。

吸収性芯内に使用される材料は、好都合な手段
によつて親水性を達成することができる。例え
ば、材料それ自体が固有に親水性であることがで
きる。或いは、その表面を親水性とする仕上げを
材料に施すことができる。材料を親水性にさせる
別の方法は、材料に界面活性剤を噴霧するか材料
を界面活性剤中に浸漬することによつて材料を界
面活性剤、例えば非イオン界面活性剤または陰イ
オン界面活性剤で処理する方法である。

吸収性芯製造用の好適な材料の一例は、空気抄
造（airlaid）木材パルプ繊維からなる。時々粉
砕等級木材パルプ繊維として既知のこれらの繊維
は、好都合な手段によつて木材から解束にされ、
そして同様に好都合な手段によつて乾燥されてい
る繊維である。次いで、得られる繊維のシートを
ガス流中で粉砕して本質上元のままの個々の繊維
とし、次いで繊維を吸収性バツト（batt）にす
る。この種の吸収性バツトは、オムツ、包帯、お
よび衛生ナプキンの当業者には周知である。この
種のバツト並びに後述のものから形成される吸収
性芯は、末端（ends）または端部（edges）また
は両末端および端部においてよりも中間領域にお
いてより厚い厚さを有することができる。

或いは、しかし余り好ましくはないが、吸収性
芯を吸収性発泡体材料、例えばセルロース発泡体
またはポリウレタン発泡体から作ることができ
る。例えば、後者を米国特許第4067832号明細書
の教示に従つて作ることができる。別の有用な発
泡体材料は、米国特許第4110276号明細書の教示
に従つて作られたポリエステル発泡体である。

時々使い捨てオムツに使用される紙綿も吸収性
芯を作るのに使用できる。

吸収性芯の原料である別の材料は、非吸収性親
水性弾性水分無感応性繊維の非結合整列
（array）からなる。この種の整列は、空気気流
処理（airlaying）、カード化、または繊維のラン
ダム配置の手段によつて形成され得る。非吸収性
繊維は、21℃、65％相対湿度において24時間維持
した場合に繊維それ自体の中に約６％以下（繊維
重量基準）の水分を吸収する繊維である。本明細
書において水分無感応性なる用語はその弾性が水
分の存在によつて比較的影響を受けない繊維を説
明するのに使用される。水分の存在下における初
期モジユラスが初期の乾燥状態のモジユラスの少
なくとも約90％である場合に、繊維は水分無感応
性であると言われる（初期モジユラスをASTM
標準法D3822「布類単繊維の布類の性質の標準試
験法」に準拠して測定できる）。弾性
（resiliency）は、個々の繊維を物理的変形に対し
て抵抗させるか、逆に伸びのような変形後に繊維
をその元の配置に戻させる繊維の固有の性質であ
る。繊維の弾性は繊維の初期モジユラスによつて
記載できる。本発明で有用であるためには、繊維
は約30ｇ／デニールよりも大きい初期モジユラス
を有しているべきである。有用な繊維の例は、フ
イリツプス・ペトロレウム・コーポレーシヨンに
より名称Ｃ−01−Ｓ−021で販売されているポリ
プロピレン繊維；イー・アイ・デユポン・ドヌム
ス・インコーポレーテツドによつて商標オルロン
（orlon）（例えば、タイプ72オルロン）で販売さ
れている繊維；デユポンによつて商標ケブラー
（Kevlar）で販売されているもの；イーストマ
ン・ケミカル・プロダクツ・インコーポレーテツ
ドによつて商標コーデル（kodel）で販売されて
いるもの；およびポリエステル繊維である。前記
のように、前記の表面は親水性であるべきであ
る。前記の界面活性剤処理によつて、親水性を繊
維に付与できる。この適用において用途を有する
界面活性剤はプルロニツク（Pluronic）L92、即
ちBASFワイアンドツトによつて製造された約
3600の分子量および約31のヒドロキシル価を有す
る非イオン界面活性剤である。

好ましくは、吸収性芯は空気抄造混合針葉樹繊
維から作られ、そして約0.03〜約0.09ｇ／cm³の密
度を有する。

場合によつて、吸収性芯はその吸収能力を増大
させる傾向のある補助的吸収性材料を含有でき
る。補助的材料、例えば米国特許第3589364号明
細書に記載の吸収性セルロース繊維および米国特
許第3678031号明細書に示された実質上不溶性の
酸性カルボキシメチルセルロース生成物を有効に
使用できる。

場合によつて、そして好ましくは、主要生理パ
ツドには図に示されるようなパツドオーバーラツ
プ３２が設けられる。このパツドオーバーラツプ
は、衛生ナプキンにおいてオーバーラツプとし
て、または使い捨てオムツにおいてトツプシート
として通常使用される流体透過性材料であること
ができる。有用な材料は、例えば天然繊維または
合成繊維のカード化、スパンボンド、メルトブロ
ーン（melt blown）ウエブ、空気抄造ウエブ、
および他の不織ウエブである。開口化されかつエ
ンボシングされた開口化連続熱可塑性フイルムも
有用である。

好ましくは、パツドオーバーラツプは体液がオ
ーバーラツプ表面に通常残らず、それによつてよ
り乾燥した感触が使用者に示されるように塑水性
である。パツドオーバーラツプは、刺激を生じさ
せずに人体の鋭敏な領域と接触したままであるこ
とができなければならない。

一つの好ましいパツドオーバーラツプは、約
0.075cmよりも薄い厚さ、少なくとも約35％の開
口面積を有し、そして不規則な開口部が設けら
れ、その約25％未満が0.064cmに等しいか、それ
よりも小さい相当直径を有する開口化塑水性フイ
ルム（例えば熱可塑性フイルム、例えばポリエチ
レンフイルム）からなる（相当直径はその周辺の
長さによつて割られた開口部の面積の商の４倍と
定義される）。場合によつて、吸収性芯に向けて
配向されたオーバーラツプの表面には、好ましく
はパツドオーバーラツプよりも塑水性ではない均
一に分布した繊維、例えばポリエステル繊維、レ
ーヨン繊維、木材パルプ繊維、または木綿繊維の
薄層を設けることができる。

別の好ましいパツドオーバーラツプは、パツド
オーバーラツプの平面から吸収性芯に向けて突出
する多数の突起（突起はパツドオーバーラツプの
平面内の基端およびその平面から離れた先端を有
する）を設けた流体不透過性材料、例えば熱可塑
性フイルム（例えば、ポリエチレンフイルム）か
ら作られる。本質上各突起の先端および基端の両
方は開口化される。開口部は円形または不規則な
形状であることができる。好ましくは、最大の先
端開口部の最大対角線は約0.025cm〜約0.25cmで
ある（直線で囲まれた形状の場合には、最大対角
線は形状の２つの非隣接頂点間に引かれる最長の
線である。曲線で囲まれた形状の場合には、最大
角線は形状の最大直径である）。基端開口部の最
大対角線は、先端開口部の最大対角線に等しい
か、それよりも長い。突起は、当該技術分野で周
知の数種の異なる方法を使用することによつて形
成され得る。例えば、米国特許第4151240号明細
書に開示の装置を使用できる。厚さ（カリパー）、
即ちち突起を形成した後に突起の基端から先端ま
でを測定したシートの厚さは約0.033cm〜約0.089
cmであることができる。

開口化フイルムは通常、熱可塑性材料、例え
ば、ポリエチレンから作られる一連の材料を含ん
でなる。これらのフイルムは米国特許第4151240
号で教示される方法を含む多数の方式で作られ
る。

開口化フイルムは通常、フイルム中に複数個の
開口（または穴）を設けるように処理されたフイ
ルムである。これらの開口は夫々の用途に応じて
作られ、規定の用途に向くフイルムと流体の相互
作用特性を有する。或る種の開口化フイルムは規
制正しく相隔つた円錐形を開口を持つ。開口の円
錐形状形態は一定して低下する径を有し、従つ
て、減少する毛細管を有し、円錐の大きな径（底
面）を含む開口フイルムの表面にある流体を毛細
管作用で円錐の先端に、その後、フイルム中の穴
へ、円錐の先端（小さい方の径）を含むフイルム
の側と接触している吸収体構造中に動かすのであ
る。これらの「円錐」の形に不規則である必要は
なく当業者は広い範囲の立体的性質は勿論、異な
つた流体相互作用特性で挙動する有効で多様なフ
イルムについて認識できる。

これらのフイルムは、しばしば、規定の末端用
途用に作成され、フイルム中の開口は最終フイル
ムに求められる性質に応じて多様な異なつた厚み
の様式と形態とを持つことができるので「等水圧
直径」なる用語、対応する不規則な形状の開口と
同一の流体相互作用を持つ同等な円錐開口の径に
比例した数が利用されてきた。（前述の定義から、
不規則な形状の開口の場合は開口部の面積とその
周辺の長さとの商は、その周囲の長さによつて除
された環状開口の面積に等しくなり、結果的に直
径に比例する値となることは容易に理解できよ
う）これによつて異なつた開口形状のフイルムを
比較することが容易になる。

場合によつて、主要生理パツドは第５図に図示
されたような流体バリヤー３３を具備できる。こ
の流体バリヤーは、吸収された流体を吸収性芯内
に含有する傾向があり、そして後述のパンテイー
プロテクター水分バリヤーと同一の性質を有する
材料から製作され得る。

主要生理パツドの長さおよび幅は如何なる好都
合な特性も有することができる。一般にその非応
力断面形状は円形または長円形であることができ
るが、好ましくは断面は長方形である。例えば、
主要生理パツドは長さ約15〜約25cm、幅約３〜約
６cmであることができる。

本発明の複合衛生ナプキンの第二必要要素はパ
ンテイープロテクターである。パンテイープロテ
クターは吸収性エレメントおよび水分バリヤーを
具備する。場合によつて、そして好ましくは、パ
ンテイープロテクターはプロテクターオーバーラ
ツプも具備する。また場合によつて、そしてまた
好ましくは、パンテイープロテクターには接着取
付部材が設けられる。図においては、パンテイー
プロテクターは２０によつて示され、吸収性エレ
メントは２１によつて示され、水分バリヤーは２
３によつて示され、プロテクターオーバーラツプ
は２２によつて示され、そして接着取付部材は２
４によつて示される。

吸収性エレメントは、衛生ナプキン、使い捨て
オムツ等において通常使用される吸収性材料であ
ることができる。それは主要生理パツドの吸収性
パツドにおいて有用であると前に記載されている
材料のいずれであることもできる。

実際上、大抵の体液は主要生理パツドの吸収性
パツドによつて吸収され、そして吸収性パツド内
に含有される。パンテイープロテクターの１つの
主要な機能は、その名称が意味するように、主要
生理パツドから追い出されるか偶然に迂回した吸
収流体によつて汚れることから使用者の衣服を保
護することである。吸収性エレメントは吸収性芯
の機能とは異なる機能をはたすので、吸収性エレ
メントは吸収性芯よりも若干小さく、かつより少
ない嵩高であることができ、最も好ましくは前記
のようである。一般に、吸収性エレメントは飽和
時に吸収性芯よりも少ない全量の流体を含有する
であろう。

吸収性エレメントは吸収性芯とは異なる要件を
有するので、異なる材料から形成され得る。例え
ば、紙タオルまたはトイレツトテイシユに通常使
用される単プライまたは多プライのペーパーテイ
シユを吸収性エレメントを形成するのに使用でき
る。好ましくは、吸収性エレメントは約１〜約５
プライのペーパーテイシユから形成される。

米国特許第3301746号明細書に記載の方法によ
つて製造された約24〜約48ｇ／m²の坪量および約
0.10〜約0.12ｇ／cm³の見掛け密度を有する１また
はそれよりも多いプライからなるペーパーテイシ
ユは、本発明で使用するのに全く満足であること
が見い出されている。湿潤強度樹脂およびラテツ
クス結合剤を使用して追加の強度を吸収性エレメ
ントに使用されるペーパーテイシユに与えること
ができる。好ましくは前記のものを使用する。

米国特許第3994771号明細書に記載の方法によ
つて製造されたペーパーテイシユも吸収性エレメ
ントにおいて有利に使用できる。

吸収性エレメントに加えて、パンテイープロテ
クターは水分バリヤーを具備する。水分バリヤー
は吸収性エレメントの下に設けられる。即ち、水
分バリヤーは、吸収性エレメントが水分バリヤー
と主要生理パツドとの間に介装されるような方式
で吸収性エレメントに隣接して配置される。使用
時に、水分バリヤーは吸収性エレメントと使用者
の衣服との間に介装される。水分バリヤーの機能
は、その名称が意味するように、主要生理パツド
から追い出されるか偶然に迂回する流体が使用者
の衣服と接触し汚すのを防止することである。如
何なる可撓性水分不透過性材料も水分バリヤーを
製作するのに使用できる。好適な材料の例は、熱
可塑性樹脂、例えばポリエチレンおよびポリプロ
ピレンのフイルムおよび天然ゴムおよび合成ゴム
のフイルムである。好ましくは、水分バリヤーは
約0.012〜約0.06mmの厚さを有する低密度ポリエ
チレンフイルムから形成される。

後述の或る具体例においては、プロテクターオ
ーバーラツプは水分バリヤーとして機能できる。
オーバーラツプによつて機能的に与えられる個別
的な水分バリヤーおよび多数の水分バリヤーから
なる具体例は、本明細書の目的に等価である。

図に示されるように、パンテイープロテクター
は一般に長方形を有することができる。第３図お
よび第５図で断面で示されるように、その厚さは
一般にその幅よりも若干薄い。しかし、長円形、
だ円形等も有用であるので、パンテイープロテク
ターは長方形には限定されない。

好ましくは、パンテイープロテクターは主要生
理パツドと大体同一の長さであり、そして非応力
状態において主要生理パツドと本質上少なくとも
同一の幅である。パンテイープロテクターが主要
生理パツドよりも若干長いことが全く可能であ
り、そして依然として有効に機能する。この場
合、パンテイープロテクターは図に示されるよう
にその付近で終るのではなく結合手段を超えての
びるであろう。

吸収性エレメントおよび水分バリヤーに加え
て、パンテイープロテクターには場合によつて、
そして好ましくはプロテクターオーバーラツプを
設けることができる。

プロテクターオーバーラツプは、パツドオーバ
ーラツプ用に有用であると前に記載された材料の
いずれであることもできる。付随的に使用者の皮
膚と接触することのある柔軟な平滑な表面を与え
ることに加えて、プロテクターオーバーラツプは
本発明の複合衛生ナプキンの美的特性を増大させ
る。更に、或る具体例においてはプロテクターオ
ーバーラツプは後述のように水分バリヤーとして
機能できる。

第３図に図示された複合衛生ナプキンの具体例
においては、プロテクターオーバーラツプ２２は
吸収性エレメント２１および水分バリヤー２３を
完全に包み込む。第５図に図示された具体例にお
いては、プロテクターオーバーラツプ２２は吸収
性エレメント２１を完全に包み込むが、吸収性エ
レメント２１と水分バリヤー２３との間に介装さ
れる。好ましくは、前者の配置を使用する。

前記のように、プロテクターオーバーラツプ用
に使用できる或る種の材料は水分バリヤーとして
も機能できる。前記の開口化フイルムはこの種の
材料である。それらが前記のように製作される場
合、それらはプロテクターオーバーラツプ（即
ち、流体はそれらの中を一方向に通過する）とし
て、そして水分バリヤー（即ち、流体はそれらの
中を逆方向には容易に通過しない）としても機能
するであろう。

場合によつて、そして好ましくは、パンテイー
プロテクターには接着取付部材が設けられる。取
付部材は、衛生ナプキンを使用者の下着の内方の
股領域に固着させるために衛生ナプキンの技術分
野で通常使用される好都合な材料、例えば接着剤
であることができる。取付部材は好都合な手段に
よつてその最外面上および主要生理パツドに向け
て配置された面と反対の面に隣接してパンテイー
プロテクターに貼着される。通常、取付部材の露
出接着表面は衛生ナプキンの当業者に周知の剥離
テープで覆われる。保護剥離テープ（図示せず）
の機能は、接着取付部材を覆うこと、および使用
者が複合衛生ナプキンを下着に貼着する時まで包
装材料または他の表面への接着を防止することで
ある。

複合衛生ナプキンを接着取付部材によつて使用
者の下着に貼着することが好ましいが、他の好都
合な方法、例えば安全ピンの使用によつて貼着で
きる。場合によつて、しかし好ましくはないが、
複合衛生ナプキンを通常の衛生ナプキン支持ベル
トによつて使用者の股領域に隣接して支持するこ
とができる。この後者の場合には、複合衛生ナプ
キンを好都合な手段によつて支持ベルトに貼着で
きる。この後者の場合には、複合衛生ナプキンの
物理的心地良さは減少することがある。

本発明の複合衛生ナプキンを形成するために、
主要生理パツドおよびパンテイープロテクターを
限られた大きさを有する結合手段によつて接合す
る。

選択される結合手段が主要生理パツドおよびパ
ンテイープロテクターを接合して主要生理パツド
およびパンテイープロテクターが使用時に切断さ
れない程度に十分な粘り強さを有する本発明の複
合衛生ナプキンとするのに役立つ限り、結合手段
の正確な性状は重要ではない。結合手段、例えば
周知のホツトメルト接着剤での接着取付および縫
成（sewing）は全く満足である。複合衛生ナプ
キンの要素を製作するのに選択された成分の性状
が許すならば、熱溶接、超音波溶接、または熱溶
接と超音波溶接との両者の組み合わせを使用でき
る。

結合手段の正確な性状は重要ではないが、主要
生理パツドとパンテイープロテクターとの間の取
付の大きさは複合衛生ナプキンの機能化
（functioning）のために臨界的である。

本明細書において「限られた面積／長さを結合
する結合手段」或は「限られた大きさを有する結
合手段」なる用語はパンテイープロテクターの対
応する有効末端に主要生理パツドの各有効端末を
主要な生理パツドと生理パンテイープロテクター
が本質的にそれらの共通する全長に沿つて互い自
由に動き得るように堅固に取付けることを意味す
る。

主要生理パツドとパンテイープロテクターの共
通の全長の少なくとも約75％（長さ）の連続部分
が主要生理パツドとパンテイープロテクターの間
の取付点によつて断続されない場合、２成分は使
用時に本質上それらの共通の全長に沿つて互いに
関して自由に動く。

限られた面積／長さを結合する結合手段につい
ての前記説明は、主要生理パツドおよびパンテイ
ープロテクターの結合が構成要素の物理的末端の
接合に対応する位置を説明する（これは図に示さ
れた具体例である。）これに関連する「末端」な
る用語の記載は論議中の要素の正確な文字通りの
末端を必ずしも意味しないことを理解すべきであ
る。「末端」なる用語は論議中の要素の有効末端
に隣接する一般的領域を意味すると解釈されるべ
きである。例えば、前記論議はパンテイープロテ
クターが主要生理パツドの長さよりも実質上長い
長さを有することができることを指摘した。この
場合、主要生理パツドはパンテイープロテクター
上に２つの構成要素の中心が一致し、主要生理パ
ツドがパンテイープロテクターに主要生理パツド
の各末端における結合手段によつて結合されるよ
うに重ねられるならば取付点はパンテイープロテ
クターの物理的末端から或る距離を有するだろ
う。しかし、本明細書の目的では、この種の位置
はパンテイープロテクターの対応する有効末端に
取り付けられるべき主要生理パツドの末端を生ず
るであろう。別の例として、吸収性芯に回りに場
合によつて配置されるパツドオーバーラツプが吸
収性芯の各末端を越えてのびることが可能であ
る。次いで、主要生理パツドを吸収性芯の文字通
りの末端に隣接して配置された結合手段によつて
パンテイープロテクターに接合できるが、この種
の結合手段は場合によつて設けられるパツドオー
バーラツプの実際の末端から若干の距離のところ
に配置されるであろう。この場合、パツドオーバ
ーラツプ材料の一部分が結合手段の場所を超えて
のびるとしても、主要生理パツドの有効末端はパ
ンテイープロテクターの有効末端に接合されるで
あろう。

前に詳述した本発明の複合衛生ナプキンは、メ
ンスおよび他の体液を従来既知の衛生ナプキンよ
りも有効かつ効率良く吸収するという所期機能を
はたし、従来既知の衛生ナプキンがはたすよりも
使用者の衣服の汚れからの大きい保護性を与え、
そして従来既知の衛生ナプキンよりも大きい物理
的心地良さで使用者によつて着用され得る。如何
なる操作理論によつても限定されないが、従来既
知の衛生ナプキンに比較しての複合衛生ナプキン
の改善された機能化は限られた大きさを有する結
合手段によつて接合された２要素（主要生理パツ
ドおよびパンテイープロテクター）の使用に帰せ
られることが示唆され得る。第４図は第１図およ
び第２図に示された複合衛生ナプキンの切り取り
斜線図であり、要素２０および３０の相対的位置
はあたかも限られた大きさを有する２つの結合手
段４０が互いに向けて変位されることによつて主
要生理パツド３０およびパンテイープロテクター
２０の中央部分を互いに相対的に変位させるよう
な位置である。この図は、限られた大きさを有す
る結合手段が使用される場合に存在する２要素間
の動きの相対的自由さを明確に図示している。

使用時に、パンテイープロテクターは、使用者
が動く際に生ずる横方向および縦方向の圧縮力お
よび膨張力に付される使用者の下着に通常固着さ
れる。圧縮力は使用者の体の動きによつて、一般
に使用者の脚によつて両要素にかかる。膨張力
は、パンテイープロテクターを取り付けた下着に
よつてパンテイープロテクター上にかかることが
できる。しかし、限られた大きさを有する結合手
段によるパンテイープロテクターへの取付のた
め、主要生理パツドはパンテイープロテクターに
独立に自由に動く。それはパンテイープロテクタ
ーにかけられた同一圧縮力の若干を回避できない
が、この相対的自由さの状態においてはパンテイ
ープロテクターにかけられた有害な膨張力の若干
を回避できる。この周期的圧縮および膨張の回避
は、圧縮されかつ膨張されることによつて体液を
含有するのにより効率良い貯水部を与える際に吸
収体によつて通常経験される吸収能力の損失を回
避する傾向がある。一方、パンテイープロテクタ
ーは、主要生理パツドから時々追い出された体液
を捕獲するのに役立つ傾向があり、多量の流体を
吸収することを意図しておらず、そして実際的な
程度に悪影響を及ぼさずに圧縮および再膨張に容
易に耐えることができる。同時に、限られた大き
さを有する結合手段は、主要生理パツドを使用者
の股領域に隣接する適当な位置に維持するのに役
立つ。パンテイープロテクターの可撓性およびそ
の低い嵩高は、使用者の衣服が汚れることからの
保護性を増大させる。使用者の動きが下着を圧縮
させ、しわを生じさせ、そして再膨張させると、
パンテイープロテクターの低い嵩高および可撓性
は、下着と共に残し、それと共に圧縮させ、しわ
を生じさせ、そして再膨張させ、それによつて主
要生理パツドによつて追い出されるか迂回する体
液を吸収する位置に残す。

複合衛生ナプキンをメンスおよび他の膣分泌物
を吸収しかつ含有する物品によつて主として説明
してきた。これはこの種の物品の主要用途である
が、失禁女性によつて排出される尿を吸収するた
めにも使用できる。

限定はしないが、本発明の複合衛生ナプキンを
より十分に説明するために、以下の例を示す。

例 本発明の複合衛生ナプキンを以下の材料から製
作した。

主要生理パツドにおいて、吸収性芯はイー・ア
イ・デユポン・ド・ヌムス・エンド・カンパニー
により商品名Ｔ−54Wダクロン（Dacron）ステ
ープルで販売されているカード化ポリエステル繊
維から形成した。繊維は約3.8cmの切断長を有し、
約1.5デニールであり、そして捲縮約45％を有し
ていた。カード化前、繊維をピロリン酸四ナトリ
ウム0.05％およびプルロニツクＰ−84（BASFワ
イアンドツトによつて製造される非イオン界面活
性剤）の0.05重量％溶液中で完全に洗浄した（繊
維の洗浄は本発明の複合衛生ナプキンの製造法に
おいて必要な工程であるとは通常考えられないこ
とに留意すべきである。本例に使用された特定の
繊維は、本発明者には知られていない仕上げを施
した商業上入手可能な繊維であつた。未知の仕上
げ剤を除去し、次いで繊維を後述のように処理し
て繊維表面を親水性にさせることが好都合である
と考えられた。繊維は所望の仕上げ剤を有するか
仕上げを完全に施していないかのいずれかで商業
上入手できると考えられる。適当な仕上げ剤およ
び表面特性を有する繊維を得ることが不可能であ
る場合には、更に加工し複合衛生ナプキンに使用
する前に繊維を好ましくは洗浄する）。洗浄され
かつすすぎ洗いされた繊維を等容量のエタノール
および蒸留水に溶解したプルラコール
（Pluracol）747（BASFワイアンドツト製の非イ
オン界面活性剤）の10重量％溶液で処理した。繊
維を真空過によつて処理液から分離し、そして
包囲条件下で乾燥させた。場合によつて設けられ
るパツドオーバーラツプおよびプロテクターオー
バーラツプを使用し、そして約0.08cmの最大対角
線および約45％の開口面積を有する五角形開口部
を設けた0.025mm厚のポリエチレンフイルムから
作つた。更に、吸収性芯および吸収性エレメント
に向けて配置されたオーバーラツプの表面には、
センチユリー・アドヘシブズ・カンパニーによつ
て名称CA−5885Xで販売されている感圧性ラテ
ツクス接着剤によつて固着された混合針葉樹パル
プ繊維約20ｇ／m²の本質上均一なカバーを設け
た。各パツドオーバーラツプおよび各プロテクタ
ーオーバーラツプが後述のようにパルプ繊維に伴
つて界面活性剤約0.003ｇを含有するように、接
着されたパルプ繊維を５％（重量）エタノール溶
液からの界面活性剤Ｌ−92で処理した。

パンテイープロテクターにおいて、吸収性エレ
メントはプロクター・エンド・ギヤンブルによつ
て商標バウンテイー（Bounty）で販売されてい
る約26ｇ／m²の坪量を有する商業上入手可能な２
プライのテイシユペーパータオル製品の２シート
からなつていた。プロテクターオーバーラツプ
は、パツドオーバーラツプに対して記載したのと
同一の材料であつた。この具体例においては、プ
ロテクターオーバーラツプは水分バリヤーとして
機能した。パンテイープロテクターにはナシヨナ
ル・スターチ・カンパニーによつて商品名インス
タントロツク（Instant Lok）34−2823で販売さ
れているホツトメルト感圧性接着剤（プロテクタ
ーオーバーラツプと関連させる前にシリコーン処
理剥離紙上に押し出された）からなる接着取付部
材を設けた。

カード化ポリエステル繊維３ｇを約14cm×25.4
cmのパツドオーバーラツプ材料の長方形部分上に
配置した（パツドオーバーラツプに接着された繊
維をポリエステル繊維に向けて配向した）。ポリ
エステル繊維を長さ約15.9cm×幅５cmの本質上均
一な厚さの層に広げることによつて、ポリエステ
ル繊維を成形して吸収性芯とした。オーバーラツ
プ材料を吸収性芯の回りで折り重ね、そして縦方
向のシームで熱溶接して主要生理パツドを形成し
た。

各々約17.1cm×7.6cmのペーパーテイシユタオ
ル材料の２シートを約19cm×25.4cmのプロテクタ
ーオーバーラツプ材料の長方形部分の中心に配置
した（プロテクターオーバーラツプ材料に接着し
た繊維を吸収性エレメントに向けて配向した）。
プロテクターオーバーラツプを吸収性エレメント
の回りに注意深く折り重ね、そして縦方向のシー
ムで熱溶接してパンテイープロテクターを形成し
た。

組み立てたパンテイープロテクターを縦方向の
シームを下方に面するようにしつつ平らな表面上
に配置した。シームをパンテイープロテクターに
向けて配向させ、かつ２要素の縦方向の軸を平行
にしつつ、組み立てた主要生理パツドをパンテイ
ープロテクター上に配置した。限られた大きさを
有する結合手段を使用して２要素を接合した。本
例においては、結合手段は２つの狭い熱溶接から
なり、各々は２要素にわたつて横方向にのび、一
つは吸収性芯の各末端および吸収性芯とプロテク
ターオーバーラツプの末端との間に隣接する。熱
シールができるだけ近いように過剰のオーバーラ
ツプ材料を主要生理パツドおよびパンテイープロ
テクターの各末端から除く。得られた複合衛生ナ
プキンは、長さ約18.4cm×幅7.9cmであつた。

剥離テープおよび接着取付部材をパンテイープ
ロテクターの下側（シーム側）に適用した。

組み立てたユニツトを使用前にエチレンオキシ
ド処理によつて殺菌した。

得られた製品は吸収性であり、汚れることから
の保護性を与え、そして使用者によつて物理的に
心地良いと判定された。

例 本発明の複合衛生ナプキンの第二具体例を以下
の差異以外は例のように製作した。

吸収性芯を粉砕空気抄造サザーン針葉樹毛羽パ
ルプから形成し、約5.1cm×17.8cm、約５ｇであ
り、かつ約0.06ｇ／cm³の密度を有する長方形にし
た。パツドオーバーラツプおよびプロテクターオ
ーバーラツプを例に使用されたのと同一の開口
化フイルムから形成したが、いずれもその内面に
接着された繊維の層を有していなかつた。オーバ
ーラツプを縦方向のシームで熱溶接する前に、吸
収性芯および吸収性エレメントをそれぞれパツド
オーバーラツプおよびプロテクターオーバーラツ
プの内面に接着的に貼着した。吸収性エレメント
は約7.6cm×17.8cmであつた。最終製品は長さ20.3
cm×幅7.9cmであつた。組み立て後、複合衛生ナ
プキンの上面を５％（重量）エタノール溶液から
の約0.005ｇのＬ−92で本質上均一に処理し、そ
してエタノールが蒸発した後、ウイツトテーカ
ー・クラーク・エンド・ダニエルズ・インコーポ
レーテツド製のNo.＃1745USP等級タルク約0.001
ｇで本質上均一に処理した。

例の製品のように、例の製品は吸収性であ
り、汚れることからの保護性を与え、そして使用
者によつて物理的に心地良いと判定された。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の複合衛生ナプキンの一具体例
の平面図、第２図は第１図に示された複合衛生ナ
プキンの側面図、第３図は第２図の３−３線に沿
つて取られた第１図および第２図に示される複合
衛生ナプキンの断面図、第４図は結合手段の限ら
れた大きさを明確に示すために要素間の空間関係
を変えた第１図および第２図に示される複合衛生
ナプキンの具体例の部分的に切り取つた斜視図、
第５図は第３図に示されたものと類似であるが本
発明の複合衛生ナプキンの異なる具体例の断面図
である。 １０……複合衛生ナプキン、２０……パンテイ
ープロテクター、２１……吸収性エレメント、２
２……プロテクターオーバーラツプ、２３……水
分バリヤー、２４……接着取付部材、３０……主
要生理パツド、３１……吸収性芯、３２……パツ
ドオーバーラツプ、３３……流体バリヤー、４０
……限られた大きさを有する結合手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２つの相対して配置される末端を有し、吸収
   芯を組合わせた生理パツドおよび２つの相対して
   配置される末端を有するパンテイープロテクター
   を含み、かつ、生理パツドとパンテイープロテク
   ターが限られた面積／長さを結合する結合手段に
   よつて一緒に固着される吸収エレメントと水分バ
   リヤーとを含み、前記パンテイープロテクターは
   任意には使用者の下着に対しプロテクターを付着
   させるための接着手段を包含する複合衛生ナプキ
   ンにおいて、生理パツドとパンテイープロテクタ
   ーの共通長の少くとも75％を含むよう構成された
   連続部分が存在し、前記連続部分が生理パツドお
   よびパンテイープロテクターとの間の付着点によ
   り中断されないように、前記生理パツドの前記末
   端のそれぞれが前記パンテイープロテクターの対
   応する末端に固く保持されていること特徴とする
   複合衛生ナプキン。 ２ 前記の生理パツドおよび／または前記のパン
   テイープロテクターが、開口化プラスチツクフイ
   ルムを含むオーバーラツプを包含する特許請求の
   範囲１に記載の複合衛生ナプキン。 ３ 開口化フイルムが、0.75mm未満の厚みを有
   し、少くとも35％の開口面積を有する熱可塑性フ
   イルムを含み、開口が不規則で前記開口の少くと
   も25％が0.64mm未満の等水圧直径を持つ特許請求
   の範囲２に記載の複合衛生ナプキン。 ４ 前記開口化フイルムが基端および先端を有す
   る複数の突起を設けた熱可塑性フイルムからな
   り、前記基端は熱可塑性フイルムの平面内にあ
   り、前記先端は前記平面よりも離れており、前記
   突起は前記平面内の基端から吸収芯に向つて突起
   し、前記突起の先端開口部の最大寸法は0.25〜
   2.5mmで、前記突起の基礎開口部の最大寸法は少
   なくとも先端開口部の寸法と同じ大きさであり、
   前記開口化フイルムの厚みは0.33〜0.89mmである
   特許請求の範囲３項に記載の複合衛生ナプキン。 ５ オーバーラツプを含む開口化フイルムもまた
   水分バリヤーを形成する特許請求の範囲３および
   ４のいずれか一つに記載の複合衛生ナプキン。