JPH0341507Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、プリント配線基板保持部材の取付溝
造に関するものである。

考案の技術的背景及びその問題点 従来、プリント配線基板保持部材の取付溝造に
は第１図及び第２図に示すようなものがある。す
なわち、ガイド１により両側縁を保持され、且
つ、下縁をコネクタ２に接続されたプリント配線
基板３の上縁を保持するプリント配線基板保持部
材４は、ゴム材より成形され、このプリント配線
基板保持部材４には頭部が拡開する突起５が複数
個形成され、これらの突起５をプレート６に形成
した取付孔７に圧入することによりプリント配線
基板保持部材４はプレート６に取付けられてい
る。しかし、このようなものは取付時に突起５が
つぶれやすいため取付作業が困難である。また、
取付後突起５はプレート６の上面から突出し、プ
レート６の上面に他の部品を接触させることがで
きるためデツドスペースが生じるものである。

考案の目的 本考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、プリント配線基板保持部材をプレートに容易
に取付けられ、デツドスペースの発生を防止しう
るプリント配線基板保持部材の取付溝造を得るこ
とを目的とするものである。

考案の概要 本考案は、硬質のプレートに先端に引掛部のあ
る突片を切起しにより形成するとともにこの突片
が圧入される取付孔を弾性材よりなるプリント配
線基板保持部材に形成することにより、突片と取
付孔との嵌合を容易にしてプリント配線基板保持
部材がプレートに容易に取付けられるようにし、
また、プレートのプリント配線基板保持部材が取
付けられている面の反対の面を平坦に維持してデ
ツドスペースの発生を防止しうるように構成した
ものである。

考案の実施例 本考案の第一の実施例を第３図及び第４図に基
づいて説明する。一側しか図示しないがそれぞれ
両側縁がガイド１０に保持され、且つ、下縁がコ
ネクタ１１に接続して保持された三枚のプリント
配線基板１２が設けられている。これらのプリン
ト配線基板１２の上方にはプリント配線基板１２
の上縁両側を保持する左右一対のゴム製のプリン
ト配線基板保持部材１３と、これらのプリント配
線基板保持部材１３を前記プリント配線基板１２
に押圧する金属製のプレート１４とが設けられて
いる。前記プリント配線基板保持部材１３には前
記プリント配線基板１２の上縁がそれぞれ嵌合さ
れる嵌合溝１５が三条形成されるとともに二個の
取付孔１６が形成されている。前記プレート１４
には先端に拡開した引掛部１７を有する突片１８
が二個切起形成されている。これらの突片１８を
前記取付孔１６に圧入することにより前記プレー
ト１４の下面には前記プリント配線基板保持部材
１３が取付けられている。

このような構成において、プリント配線基板保
持部材１３を保持する突片１８はプリント配線基
板１２側の下方へ突出してプレート１４の上面よ
り突出しないため、プレート１４の上面に他の部
品を接触させることが可能になりデツドスペース
が生じることはない。

また、突片１８を形成するためにできた孔１９
はプリント配線基板保持部材１３の上面により閉
塞しうる。

そして、プレート１４にプリント配線基板保持
部材１３を取付けるときは、硬性の突片１８が弾
性のある取付孔１６を押し開いて取付孔１６に嵌
合することにより、プレート１４とプリント配線
基板保持部材１３との取付けは容易に行なわれ
る。取付後は突片１８の引掛部１７により確実に
抜け止めしうる。

ついで、本考案の第二の実施例を第５図ないし
第９図に基づいて説明する。前述した第一の実施
例と同一部分については同一符号を用い説明を省
略する。プリント配線基板保持部材２０の厚さは
突片１８の長さよりやや大きい寸法に設定されて
いる。このプリント配線基板保持部材２０にはプ
レート１４に形成された孔２１に圧入される位置
決めの突起２２が形成されるとともに、それぞれ
突片１８が圧入される取付孔２３が三個形成され
ている。これらの取付孔２３の一個には引掛部１
７が収納される拡開部２４が形成されている。ま
た、前記プリント配線基板保持部材２０には両側
面の出口側を断面Ｖ字形に拡開した嵌合溝２５が
二個形成されるとともに嵌合溝１５を有する突出
部２６が形成されている。ついで、前記嵌合溝２
５に対向する高さの高い二枚のプリント配線基板
１２が設けられるとともに、前記嵌合溝１５に対
向する高さの低いプリント配線基板２７が設けら
れている。

このような構成において、プリント配線基板保
持部材２０を取付けたプレート１４を移動させて
嵌合溝２５，１５にプリント配線基板１２，２７
の上縁を嵌合させるが、嵌合溝２５は出口側がＶ
字状に拡開していることによりこれらの嵌合溝２
５とプリント配線基板１２との位置合せは容易に
行なわれる。これにより、嵌合溝１５とプリント
配線基板２７との位置も決まる。

したがつて、嵌合溝２５，１５へのプリント配
線基板１２，２７の嵌合は容易に行なわれる。

そして、プレート１４を固定した後においては
引掛部１７は拡開部２４に収納されて外部に露出
しないことにより、外観がよく、且つ、プリント
配線基板１２，２７の導電部と接触することがな
く安全性を高めうる。

考案の効果 本考案は上述のように構成したので、取付孔に
突片を容易に嵌合することができることにより、
プリント配線基板保持部材をプレートに容易に取
付けることができ、また、突片はプレートの一面
からプリント配線基板側に切起形成されているの
で、プレートの外側の面を平坦に維持することが
でき、プレートの外面に部品を配置する場合にデ
ツドスペースの発生を防止することができる等の
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す分解斜視図、第２図はそ
の組立状態を示す縦断側面図、第３図は本考案の
第一の実施例を示す分解斜視図、第４図はその組
立状態を示す縦断側面図、第５図は本考案の第二
の実施例を示す分解斜視図、第６図はそのプリン
ト配線基板保持部材のプレートへの取付状態を示
す底面図、第７図はそのプレートの突片とプリン
ト配線基板保持部材の取付孔との圧入状態を示す
縦断正面図、第８図はそのプリント配線基板に対
応するプリント配線基板保持部材の縦断側面図、
第９図はそのプリント配線基板保持部材にプリン
ト配線基板を取付ける過程を示す側面図である。 １１……コネクタ、１２……プリント配線基
板、１３……プリント配線基板保持部材、１４…
…プレート、１５……嵌合溝、１６……取付孔、
１７……引掛部、１８……突片、２０……プリン
ト配線基板保持部材、２３……取付孔、２５……
嵌合溝、２７……プリント配線基板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ プリント配線基板の端縁を嵌合保持する嵌合
   溝が形成された弾性材よりなるプリント配線基
   板保持部材を設け、このプリント配線基板保持
   部材に取付孔を形成し、前記プリント配線基板
   保持部材を保持するプレートを設け、先端に拡
   開した引掛部を有して前記取付孔に圧入される
   突片を前記プレートの一面に直交させて切起形
   成したことを特徴とするプリント配線基板保持
   部材の取付溝造。 ２ プリント配線基板保持部材の厚さを突片の長
   さと同等又はそれ以上の厚さに設定し、取付孔
   のプリント配線基板側の一端に引掛部が収納さ
   れる拡開部を形成したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のプリント配線基
   板保持部材の取付溝造。 ３ プリント配線基板保持部材に嵌合溝を複数条
   形成し、これらの嵌合溝の少なくとも一条の嵌
   合溝の両側面の出口側を断面Ｖ字形に拡開した
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載のプリント配線基板保持部材の取付溝
   造。