JPH0340706B2 - - Google Patents

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JPH0340706B2
JPH0340706B2 JP57232077A JP23207782A JPH0340706B2 JP H0340706 B2 JPH0340706 B2 JP H0340706B2 JP 57232077 A JP57232077 A JP 57232077A JP 23207782 A JP23207782 A JP 23207782A JP H0340706 B2 JPH0340706 B2 JP H0340706B2
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film
decorative
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board
wood
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JP57232077A
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、家具やボツクスのパネルなどとして
用いられる折り曲げ加工が容易な木質化粧板及び
その製造方法に関するものである。
【従来の技術】
木質化粧板として、合板、集成板、パーテイク
ルボードなど木質板3の表面に化粧プリントがバ
ツクプリントで施されたポリ塩化ビニルフイルム
10を酢酸ビニル系やエポキシ系接着剤で貼付け
た第1図のようなものが公知である。そしてこの
木質化粧板にあつては、第2図aに示すように木
質板3にV字形溝11を切削して設け、さらに第
2図bに示すようにV字形溝11部分において
PVCフイルム10を屈曲させると共にV字形溝
11を突き合をせて接着させることにより、90℃
の折り曲げ加工が容易におこなえるところに特徴
を有する。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のかかるPVCフイルム10
を接着剤で木質板3に貼付けた木質化粧板にあつ
ては、PVCフイルム10は軟化点が80℃程度と
低く耐熱性が不十分であると共に、表面硬度が低
く傷付き易いという問題があつた。そしてさらに
かかる木質化粧板にあつては木質板3に対する
PVCフイルム10の接着性が低くて剥離が生じ
易く、特に第2図bにおける屈曲部分でPVCフ
イルム10の剥離が生じて不良発生の確立が高い
という問題があつた。またかかる木質化粧板にあ
つては木質板3に酢酸ビニル系やエポキシ系の接
着剤を塗布してこの上にPVCフイルム10を貼
付けるが、接着剤を塗布するという湿式工法であ
るため接着剤中の水分などが木質板3内に浸透し
て木質板3に反りが生じ易いという問題もあつ
た。 本発明は上記の点に鑑みで為されたものであ
り、耐熱性に優れると共に表面硬度に優れた木質
化粧板を提供することを第1の目的とし、化粧フ
イルムと木質板との接着性が優れ剥離不良が生じ
ることを防止できる木質化粧板を提供することを
第2の目的とし、さらに乾式工法にて木質板が反
るようなことなく製造がおこなえる木質化粧板を
提供することを第3の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明に係る木質化粧板は、ドライラミネート
用接着剤を介して接着された透明のポリエステル
フイルム1と化粧プリントが施された化粧フイル
ム2とが、ポリエステルフイルム1が表側になる
よう木質板3の表面に熱可塑性樹脂接着フイルム
の熱融着層5を介して貼付けられて成ることを特
徴とするものである。 また本発明に係る木質化粧板の製造方法は、ド
ライラミネート用接着剤を介して透明のポリエス
テルフイルム1と化粧プリントが施された化粧フ
イルム2と熱可塑性樹脂接着フイルム4とをこの
順の層構成で接着し、この複合フイルム6をポリ
エステルフイルム1が表側になるよう木質板3の
表面に重ねて加熱加圧することにより、熱可塑性
樹脂接着フイルム4の熱融着によつて木質板3に
ポリエステルフイルム1と化粧フイルム2とを貼
付けるようにしたことを特徴とするものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 ポリエステルフイルム1としてはポリエチレン
テレフタレートのフイルムを、化粧フイルム2と
しては裏面側に木目模様などがバツクプリントさ
れたポリ塩化ビニルやポリプロピレンのフイルム
を用いることができる。ポリエステルフイルム1
は無色又は有色の透明に形成され、ポリエステル
フイルム1と化粧フイルム2をドライラミネート
用接着剤によつて接着させると共に、さらに化粧
フイルム2に熱可塑性樹脂接着フイルム4をドラ
イラミネート用接着剤で接着させることによつ
て、ポリエステルフイルム1、化粧フイルム2、
接着フイルム4の三層構成になつた複合フイルム
6を得ることができる。上記熱可塑性樹脂接着フ
イルム4としては、ポリエステルフイルム1より
溶融温度が低いポリオレフインに極性モノマーを
共重合させて接着性を向上させるようにしたもの
を用いるのがよい。すなわち、このものはポリエ
チレンやポリプロピレンなどのポリオレフインに
マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル
酸等カルボキシル基を極性基として有するモノマ
ーをグラフトなど共重合させたもので、例えば
EAA(エチレン/アクリル酸)、EMA(エチレ
ン/メタクリル酸)、EEA(エリレン/アクリル
酸エステル)、アイオノマー(エチレン/アクリ
ル酸塩)をその代表例として挙げることができ
る。このものは三菱油化の「モデイツク」、三井
石油化学の「アドマー」、住友化学の「ボンドフ
アースト」、東亜燃料化学の「HAシリーズ」、エ
クソンの「デクソン」などが接着性ポリオレフイ
ン樹脂として提供されており、これをフイルム成
形して用いることができる。 また上記のように複合フイルム6を形成する前
に、各フイルム1,2,4をコロナ放電処理する
のが好ましい。コロナ放電処理は第5図に示すよ
うに、コロナ放電処理機14のトランスフオーマ
ー20に接続された絶縁電極15と接地された誘
電体ロール16との間に高周波、高電圧を印加
し、空気を絶縁破壊してコロナ放電を発生させ、
このコロナ放電中にフイルム1,2,4を通過さ
せることによつておこなうことができる、このよ
うにフイルム1,2,4の表面をコロナ放電処理
することにより、フイルム1,2,4の表面を極
性化して活性化せしめ、接着性能を高めることが
できるものである。 このようにコロナ放電処理したフイルム1,
2,4の各対向面の一方又は両方にドライラミネ
ート用接着剤を塗布した状態でフイルム1,2,
4を重ね、これをロール間に通すことによりフイ
ルム1,2,4を積層一体化させることによつて
複合フイルム6を得ることができるものてあり、
ここでドライラミネート用接着剤としては、耐熱
性等の特性よりしてウタレン系のものが好まし
く、武田薬品工業(株)より市販されているA−
367/A−7、A−371/A−3、A−375/A−
3、A−310/A−3(いずれも品番)などを用い
ることができる。 しかして上記複合フイルム6を木質板3の表面
に貼付けるにあたつては、ポリエステルフイルム
1が表側になるよう複合フイルム6を木質板3上
に重ね、これを第4図に示すように熱ロール1
2,12間に通すことによつて、接着フイルム4
の溶融温度よりも高温でかつポリエステルフイル
ム1の溶融温度よりも低温の条件下で加熱すると
共に加圧して、接着フイルム4を木質板3に融着
せしめることによりおこなう。このようにして第
3図に示すような、木質板3の表面に接着フイル
ム4の熱融着層5を介してポリエステルフイルム
1と化粧フイルム2が貼付けられた木質化粧板を
得るものである。
【実施例】
以下本発明を実施例によつて例証する。 実施例 厚み25μの透明ポリエステルフイルム(二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフイルム:商品各
エンブレツト、ユニチカ株式会社製)をコロナ放
電処理機により40dyne/cmの条件のもとコロナ
放電処理し、また裏面側に木目模様を印刷した厚
み70μのポリ塩化ビニルフイウルム製の化粧フイ
ルムと、酸無水物を共重合した接着性高圧法をポ
リエチレンの厚さ40μの接着性フイルム(住友化
学(株)製ボンドフアースト)を同様にコロナ放
電処理した。 次にポリエステルフイルムと接着性フイルムに
それぞれドライラミネート用の耐熱性ポリエステ
ルタイプウレタン系接着剤(武田薬品(株)製A
−310/A−3)を5g/m2の塗布量で塗布し、
60〜70℃の条件の乾燥機に通して乾燥した。この
後、ポリエステルフイルム、化粧フイルム、接着
性フイルムを重ねてロール間に通すことによつて
三者を接着一体化した複合フイルムを得た。 このようにして得た複合フイルムを2.4mm厚の
単板をユリア・メラミン接着剤で5枚積層して形
成された合板の表面に重ね、これを140℃に加熱
した熱ロール間に10m/minの送り速度で通すこ
とにより、合板の表面に複合フイルムが貼付けら
れた木質化粧板を得た。 比較例 実施例と同様な合板の表面に酢酸ビニルエマル
ジヨン系接着剤を150g/m2の塗布量で塗布し、
裏面に木目模様を印刷した厚み70μのポリ塩化ビ
ニルフイルムをこの上に重ね、60℃に加熱したロ
ール間にこれを通すことにより合板にポリ塩化ビ
ニルフイルムを貼付けた木質化粧板を得た。 上記実施例及び比較例で得た木質化粧板につい
て、合板と合板に貼付けたフイルムとの剥離強度
を測定し、また表面硬度を測定した。結果を次表
に示す。
【表】 表の結果、実施例のものは表面硬度が比較例の
ものより高く、また実施例のものは比較例のもの
より剥離強度が高いことが確認される。さらに表
面の耐熱性については、実施例のものはJASに規
格されるコンクリート型枠パネルの耐熱試験に合
格したが、比較例のものは不合格であつた。
【発明の効果】
上述のように本発明に係る木質化粧板にあつて
は、化粧フイルムの表側にポリエステルフイルム
が接着してあるので、ポリエステルフイルムの優
れた耐熱性(軟化温度が240℃程度)によつて表
面の耐熱性を向上させることができると共に、ポ
リエステルフイルムの優れた高硬度によつて表面
の硬度を高めることができるものであり、またポ
リエステルフイルムと化粧フイルムは熱可塑性樹
脂接着フイルムの熱融着層によつて木質板に貼付
けてあるので、接着強度高く化粧フイルムを木質
板に貼付けることができ、折り曲げ加工を施す際
などに化粧フイルムが木質板から剥がれる不良を
低減できるものである。 また本発明に係る木質化粧板の製造方法にあつ
ては、ポリエステルフイルムと化粧フイルムと熱
可塑性樹脂接着フイルムとで構成した複合フイル
ムを木質板に重ね、これを加熱加圧することによ
り熱可塑性樹脂接着フイルムの熱融着層で木質板
にポリエステルフイルムと化粧フイルムとを貼付
けるようにしたので、木質板に接着剤を塗布した
りするような必要なく乾式工法でポリエステルフ
イルムと化粧フイルムとを貼付けることができ、
木質板に反りが生じたりするようなことなく木質
化粧板を製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の断面図、第2図a,bは折り
曲げ加工を示す断面図、第3図は本発明に係る木
質化粧板の断面図、第4図は同上の製造を示す正
面図、第5図はコロナ放電処理装置の概略図であ
る。 1はポリエステルフイルム、2は化粧フイル
ム、3は木質板、4は接着フイルム、5は熱融着
層、6は複合フイルムである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ドライラミネート用接着剤を介して接着され
    た透明のポリエステルフイルムと化粧プリントが
    施された化粧フイルムとが、ポリエステルフイル
    ムが表側になるよう木質板の表面に熱可塑性樹脂
    接着フイルムの熱融着層を介して貼付けられて成
    ることを特徴とする木質化粧板。 2 熱可塑性樹脂接着フイルムがポリオレフイン
    に極性モノマーを共重合させた高接着性樹脂によ
    り形成されたものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の木質化粧板。 3 ドライラミネート用接着剤の介して透明のポ
    リエステルフイルムと化粧プリントが施された化
    粧フイルムと熱可塑性樹脂接着フイルムとをこの
    順の層構成で接着し、この複合フイルムをポリエ
    ステルフイルムが表側になるよう木質板の表面に
    重ねて加熱加圧することにより、熱可塑性樹脂接
    着フイルムの熱融着によつて木質板にポリエステ
    ルフイルムと化粧フイルムとを貼付けるようにし
    たことを特徴とする木質化粧板の製造方法。
JP23207782A 1982-12-28 1982-12-28 木質化粧板及びその製造方法 Granted JPS59123659A (ja)

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