JPS60240638A - 紙器 - Google Patents

紙器

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JPS60240638A
JPS60240638A JP8891584A JP8891584A JPS60240638A JP S60240638 A JPS60240638 A JP S60240638A JP 8891584 A JP8891584 A JP 8891584A JP 8891584 A JP8891584 A JP 8891584A JP S60240638 A JPS60240638 A JP S60240638A
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新沢 政之
佐々木 喜久治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、金属蒸着層の付着力が強い紙器に関する。
〔背景技術〕
第1図に示されているような形の紙器、その他の形の紙
器は、一般に、紙−アルミニウム箔貼合紙や、蒸着フィ
ルム貼金紙からつくられる。蒸着フィルム貼台紙は金属
蒸着層が設けられたフィルムを、蒸着層を間にはさむよ
うにして紙と貼り合わせたものである。
しかしながら、紙−アルミニウム箔貼合紙からつくられ
た紙器は、加工時に折り曲げ部等でアルミニウム箔に割
れ、ピンボールができ易いので製造が困難であるという
問題や紙−アルミニウム箔貼合紙はアルミニウム箔をア
ンカーコートしなければサック貼り等を行うことができ
ないので、製造工程が複雑になるという問題があった。
また、紙−アルミニウム箔貼合紙の紙を内側にした場合
、外側面に印刷を施すにはアルミニウム箔にアンカーコ
ート層を設けて印刷性を付与しなければならないので、
いっそう製造工程が複雑になるという問題もあった。他
方、蒸着フィルム貼合紙からつくられた紙器は、蒸着フ
ィルムの金属蒸着層の付着強度が弱いので金属蒸着層と
フィルム間で剥離が生じ易く、そのため、耐久性が劣る
という問題があった。
〔発明の目的) この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、製
造が容易で耐久性に優れた紙器を提供することを目的と
している。
C発明の開示) 前記のような目的を達成するため、第1の発明は、蒸着
フィルムと紙とが金属蒸着層を間にはさむようにして積
層されてなる蒸着フィルム貼合紙が製函されてなる紙器
であって、前記蒸着フィルム貼合紙は、蒸着フィルム側
を外にし、かつ、この蒸着フィルムが、二輪延伸ポリプ
ロピレンフィルム(A)と下記重合体フィルム(B)、
(C))面に金属蒸着層が設けられたものであり、前記
蒸着フィルム貼金紙の外側面である重合体フィルム(B
)1面に紫外線硬化型インキからなる印刷が施されてい
ることを特徴とする紙器をその要旨とし、第2の発明は
、蒸着フィルムと紙とが金属蒸着層を間にはさむように
して積層されてなる蒸着フィルム貼台紙が製函されてな
る紙器であって、前記蒸着フィルム貼台紙は、蒸着フィ
ルム側を内にし、かつ、その蒸着フィルムが、二輪延伸
ポリプロピレンフィルム(A)と下記重合体フィルム(
B)、(C)が、(B)、(A)、(B)。
(A)、(B)または(B)、(A)、(C)の配列で
積層された積層フィルムの、片側面たる重合体フィルム
(B)面または重合体フィルム(C)面に金属蒸着層が
設けられたものであることを特徴とする紙器をその要旨
としている。
重合体フィルム(B):エチレン成分10〜5O重量%
で他はプロピレンを主成分とし、外側に向けられる面の
表面粗さRaが0.2〜1.5μ。
重合体フィルム(C):エチレン成分が1〜40重景%
重量はプロピレンを主成分とし、外側に向けられる面の
表面粗さRaが0.15μ以下。
以下に、第1の発明および第2の発明の詳細な説明する
ここで、二輪延伸ポリプロピレン(以下、OPPと略称
する)フィルム(A)とは、同時二輪。
逐次二輪など周知の延伸法で延伸された二輪延伸フィル
ムであって、フィルムの50重量%以上がポリプロピレ
ンからなるフィルムである。なお、ポリプロピレンとし
ては、通禽使用されているポリプロピレンホモポリマー
であり、また、混合される他の樹脂としては、好ましく
はエチレン、ブテン−1で代表されるα−オレフィンの
単独重合体や共重合体などを使用することができる。
OPPフィルムの厚みは特に限定されるものではないが
3〜120μが好ましい。
重合体フィルム(B)とは、エチレン成分が10〜50
重量%、好ましくは15〜40重量%で、他はプロピレ
ンを主成分とした重合体、具体的には、エチレンプロピ
レンブロック共重合体(以下、EPBCと略称する)、
または、EPBCとポリエチレン、ポリプロピレン、他
のα−オレフィン、エチレンプロピレンランダム共重合
体(以下、EPRCと略称する)などとのブレンド物か
らなるフィルムをいう。なおポリプロピレンをブレンド
する場合のブレンド量は、重合体フィルム(B)に対し
て50重量%未満とするのが接着強度を低下させないの
で好ましい。OPPフィルム(A)に積層される側とは
反対の側の表面(外側に向けられる面)は、表面粗さR
aが0.2〜1.5μ、好ましくは0.2〜1.0μで
なければならない重合体フィルム(B)において、エチ
レン成分が10重量%未満であると、上記の特定の粗さ
での強い接着強度(金属蒸着層の付着強度1紙貼合強度
、製函強度)が得られず、印刷適性も悪い。
1 エチレン成分が50重量%を超えると上記特定相さ
の保持性が低下し、また、共押出しによる複合時に均一
な複合ができず、いわゆるラミネート抜けが発生したり
する。表面粗さRaが0.2〜1.5μの範囲外である
と、十分な艶消し性が得られず、フィルムでブロッキン
グが発生し易い。また、Raが0.2未満では接着性が
悪くなり1.1.5を超えるとインクの乗りが悪くなる
かかる重合体フィルム(B)の粗面は、エチレン成分が
上記の特定の範囲にあるポリマーを用いることにより成
形されるが、必要に応じてエンボス加工や球晶を発達さ
せる方法など周知の方法を併用してもよい。ここで表面
粗さRaとは、中心線平均粗さくカットオフ値0.25
mm)のことであり、JTS B 0601に基づくも
のである。
重合体フィルム(B)の厚みは特に限定されないが0.
5〜lOμが好ましい。
重合体フィルム(C)とは、エチレン成分が1〜40重
量%、好ましくは2〜30重量%で、他はプロピレンを
主成分とした重合体、具体的には、EPBC,EPRC
または、EPBC,EPRCとポリエチレン、ポリプロ
ピレン、他のα−オレフィンなどとのブレンド物などか
らなるフィルムをいう。なお、ポリプロピレンをブレン
ドする場合のブレンド量は、重合体フィルム(C)に対
して30重量%以下とするのが接着強度を低下させない
ので好ましい。
また、重合体フィルム(C)は、OPPフィルム(A)
に積層される側と反対の側の表面(外側に向けられる面
)は、表面粗さRaが0.15μ以下、好ましくは0.
1μ以下でなければならない。
なお、表面粗さRaの下限は、特に限定されないが、0
.01μ程度であるのがフィルムの製造等から望ましい
重合体フィルム(C)においてエチレン成分が1重量%
未満であると、接着強度が弱く、印刷適性も悪い。エチ
レン成分が40重量%を超えると上記特定相さの保持性
が低下する。表面粗さRaが0.15を超える場合は、
フィルム面に十分な平滑性が得られない。
かかる重合体フィルム(C)の平滑面は、エチレン成分
が上記の特定の範囲にあるポリマーを用いることにより
形成されるが、必要に応じて重合体フ・イルム(C)を
形成するポリマー中に結晶化核剤を添加し、生成する結
晶を微細化することにより表面を平滑化してもよい。
重合体フィルム(C)の厚みは特定されないが0゜5〜
10μが好ましい。
重合体フィルム(B)、(C)において、ポリエチレン
とEPBCのブレンド物などを用いた場合、エチレン成
分とはポリエチレンとEPBCのエチレン成分を合せた
全エチレン成分をいう。
重合体フィルム(B)、(C)のエチレン成分の定量は
、たとえば、赤外線吸収スペクトルを用いて、1170
cniまたは720cm−’の吸光度比より検量線法で
めることにより行うことができる。EPRCの場合72
0cm’の吸収があられれないので1170cni−’
の吸収により判別しなければならない。エチレン成分が
少ない場合、完全な吸収スペクトルを示さないで屑状の
吸収の形になることもあるが、この場合でも吸収がある
と見なす。また、ポリプロピレンに起因する840cm
”の吸収と共重合エチレンに起因する731cm−’の
吸収との比からエチレン含有率をめることにより行うこ
ともできる。しかし、この方法はポリエチレン−ポリプ
ロピレンブレンド物か、ブロック性よくエチレンを共重
合したエチレンプロピレンブロック共重合体の場合にし
か適用できない。エチレンプロピレンランダム共重合体
のエチレン含有率の測定に用いた場合、真のエチレン含
有率より過大な値が得られる。この原因は、同じエチレ
ン含有率でもポリプロピレンをブレンドした場合とエチ
レンをランダムに共重合した場合とではポリマー自体の
結晶性が異なることと、ランダムに結合したエチレンに
隣るプロピレンの−CH2−がエチレンの吸収と一緒に
測定されることにある。ポリエチレンブレンド物にかぎ
らずエチレンのブロック性が変われば、たとえ同じ含有
率でもエチレンに起因する731cm−1の吸収の深さ
は当然異なるであろう。720cm−’の吸収は−(C
H3)n−、n≧5に起因するものである。
一方、160℃付近ではポリマーの結晶性の影響がなく
なり、720・−鵞の吸収も消失することが知られてい
る。エチレンに隣るプロピレンの−CH2−が依然とし
て一緒に測定されるが、その影響は比較的少ないので、
現在量も信頼できるエチレン含有率の測定方法は160
℃での吸収スペクトルによる測定法である。
第1の発明にかかる紙器で用いられる蒸着フィルム貼台
紙は、上記OPPフィルム(A)9重合体フィルム(B
)、 重合体フィルム(C)が、 (B)、(A)、(
C)または(B)、(A)、(+3)の配列で積層され
たものである。
第2の発明にかかる紙器で用いられる蒸着フィルム貼台
紙は、(B)、(A)、(B)、(A)、(B)または
(B)、(A)、(C)の配列でMFiされたものであ
る。以下、(B)、(A)。
(C)の配列のものを積層フィルムBAC1(B)、(
A)、(B)の配列のものを積層フィルムBAB、(B
)、(A)の配列のものを積層フィルムBAと記す。
なお、積層フィルムの積層方法は、各フィルム(A)、
(B)、(C)を接着剤を用いて接着することもできる
が、各フィルム(A)+’ (B)。
(C)を構成する各重合体の溶融体を1個のダイから押
出す直前に複合する共押出法、あるいはそれぞれ別個に
溶融押出した後、冷却固化する前に重ね合せて接着させ
る方法やあらかじめ製膜した基体フィルム(A)に被覆
層用の重合体フィルム(’B)、(C)を溶融押出して
接着する方法などが有利である。
次に、積層フィルムの製造方法の一例についてより具体
的に説明する。
ポリプロピレン(OPPフィルム(A)用の原料〕、特
定のエチレン成分からなる重合体〔フィルム(B)、(
C)用の原料〕を、ポリプロピレンを中央の層とした3
N構成、あるいは、ポリプロピレンと特定のエチレン成
分からなる重合体〔フィルム(B)用の原料〕を2層構
成として同時にシート状に溶融押出したあと、冷却固化
し、さらに加熱して、縦方向、横方向に延伸すると、積
層フィルムが得られる。特定のエチレン成分からなる層
の積層は、上記の共押出に限定するものでなく、−軸延
伸前、または二軸延伸の前もしくは後などいずれでも良
い。このエチレン成分は表面粗さが所望の値になるよう
調整したものを使用する。
なお、積層フィルムは必要に応じて150〜160℃の
温度で熱処理してもよい。OPPフィルム(A)の中に
無機充填剤を添加して内部ボイドを発生したフィルムに
してもよい。すなわち、無く以 下 余 白) 機充填剤を添加し延伸することによってフィルム内部に
多くのボイドが発生し、柔軟!雁の優れたフィルムとな
る。無機充填剤とじては、例えば、珪藻土、炭酸カルシ
ウム、カオリン、ケイ酸カルシウム、タルクなどがある
また、積層フィルムの各層には、必要に応して酸化防止
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤などを
通常添加する範囲で、かっこの発明の特性を損なわない
範囲で添加してもよく、各層の眉間には、界面接着強度
改善を目的として、ブテンあるいはポリエチレンなどの
オレフィン層を入れてもよい。
第1の発明にかかる紙器は、第2図に示されているよう
な、蒸着フィルム1と紙2とが金属蒸着層3を間にはさ
むようにして積層されてなる蒸着フィルム貼合紙4が製
函されてなる。蒸着フィルム貼合紙4は、蒸着フィルム
1側を外にしており、この蒸着フィルム1は、積層フィ
ルムBABまたはBAC5の片側面たる重合体フィルム
(B)1 面または重合体フィルム(c)面5dに金属
蒸着N3が設けられたものである。蒸着フィルム貼合紙
4の外側面である重合体フィルム(B)面5−eには、
紫外線硬化型インキからなる印刷層6が設けられている
。図中、5aは重合体フィルムB。
5bはOPPフィルム、5cは、重合体フィルム(B)
または(C)、7は接着剤層である。
第2の発明にかかる紙器は、第3図または第4図に示さ
れている蒸着フィルム貼合紙8または13が製函されて
なる。蒸着フィルム貼合紙8は、蒸着フィルム9と紙2
とが金属蒸着層3を間にはさむようにして積層されてな
る。そして、蒸着フィルム9側を内にしており、この蒸
着フィルム9は、積層フィルムBAIOの重合体フィル
ム(B)10a側面に金属蒸着層3が設けられたもので
ある。図中、7は接着剤層; 10t+はOPPフィル
ムである。
蒸着フィルム貼合紙工3は、蒸着フィルム11と紙2と
が金属蒸着N3を間にはさむようにして積層されてなる
。そして、蒸着フィルムII側を内にしており、この蒸
着フィルム11は、積層フィルムBABまたはBAC1
2の片側面たる重合体フィルム(B)面または重合体フ
ィルム(C)面12dに金属蒸着N3が設けられたもの
である。図中、7は接着剤層、12a、’12cは重合
体フィルム(B)または(C)である。ただし、12a
と12cの両方共が重合体フィルム(C)となることは
ない。
紫外線硬化型インキは、紫外線(200〜400mμ)
によって重合架橋しうる重合性成分を含む組成物であっ
て、代表的な市販品としては東洋インキ製造株式会社の
フラッシュドライ0タイプ、Sタイプ、大日本インキ製
造株式会社のグイキュアーなどがある。紫外線硬化型イ
ンキは、速乾燥性であるので、インラインで後加工がで
きる。
また、耐摩耗性に優れる、溶剤を使用していない、イン
キの裏写りが生じないのでパウダーが不用になるといっ
た特徴を持つ。紫外線硬化型インキは、アルミニウム箔
にはあらかじめアンカーコート剤からなるコート層を設
けておかないと強(伺着しない。これに対し、重合体フ
ィルム(B)には強く付着するので、前記のようなコー
ト層を設ける必要がなく、印刷ムラもほとんど発生しな
い印刷層は、部分印刷、全面印刷のいずれにより設けら
れるようであってもよく、多色重ね印刷により設けられ
るようであってもよい。印刷をさらに美しく見せたり、
耐摩耗性をいっそうよくするため、印刷層の上に透明樹
脂をコーティングしたり、フィルムをラミネートしたり
してもよい。また、積層フィルムの重合体フィルム(B
)側面にあらかじめ着色あるいは未着色の透明樹脂層を
設けておき、この樹脂層の上に印刷層を設けることによ
り、金属蒸着層の光沢を生かしたり〔特に、重合体フィ
ルム(C)に蒸着層を設けた場合〕、印刷の光沢をよく
したり、金属蒸着層の光沢を生かして印刷が映えるよう
にしたりして、製品のデザインの多様化を図ることがで
きる。樹脂層は、重合体フィルム(B)に強く付着させ
ることが可能である。
金属蒸着層とは、蒸着された金属の層を指し、金属は特
に限定されないがアルミニウムが好ましい。また、蒸着
方式も特に限定されず、電熱加熱溶融蒸着法、イオンビ
ーム蒸着法、スパッタリング法、あるいはイオンブレー
ティング法などを用いることができる。蒸着膜の厚みは
通常100〜5000人の範囲が好ましく用いられる。
なお、積層フィルムの表面は、コロナ放電処理、M処理
、火災処理等の表面処理を施し活性化した方が良く、そ
の際、チッ素ガス中あるいはチッ素および二酸化炭素混
合ガス中でコロナ放電処理した方が好ましい。このよう
な処理を行うと、紫外線硬化型インキの付着性が向上す
るといった効果がある。
紙は板紙、ボール紙などの厚紙が用いられる。
前記のように紙は蒸着フィルムの蒸着層に貼合されるが
、接着剤は、通常アルミニウム箔貼合用の接着剤、すな
わち酢酸ビニル系、アクリル系等の水性エマルジョンタ
イプの接着剤が使用される。
紙と蒸着層を貼合することにより積層フィルム層と紙と
で蒸着層が保護され、水分による金属の消失等が防止で
きる。
積層フィルムの構成により蒸着フィルム貼合紙のつや消
し外観が異なったものとなる。
第1の発明にかかる紙器は、蒸着フィルム貼台紙の印刷
層が外側(紙が内側)となるよう製函され、第2の発明
にかかる紙器は、蒸着フィルム貼台紙の蒸着フィルムが
内側(紙が外側)となるよう製函される。
製函する際に用いられる接着剤としてはボットメルト接
着剤、ゴム系、アクリル系、酢酸ビニル系の接着剤が用
いられる。ホッチキスなどが使われてもよい。蒸着フィ
ルムの接着面(非蒸着面)も前記積層フィルムの表面処
理と同じ処理を施した方がよい。なお、重合体フィルム
(B)、(C)は接着性が優れており、アクリル−酢ビ
系エマルジョンタイプの接着剤も使えるので、第2の発
明におい°C積層フィルムは、3層構成とするのが好ま
しい。函の形状としては、液もれしないトレ一式両サイ
ド貼り函とするのが好ましい。
第1および第2の発明にかかる紙器は、蒸着フィルムの
金属蒸着層の付着強度が強いので、金属蒸着層とフィル
ム間で剥離が生じにくく、また、接着剤による接着強度
が強くなる表面を備えた積層フィルムが用いられている
ので耐久性が優れている。第1の発明にかかる紙器では
、積層フィルムに直接紫外線化型インキ印刷層が設けら
れているので、製造が容易である。積層フィルムに対す
る印刷層の付着力も強い。印刷層が紫外線硬化型インキ
からなるので、耐摩擦性に優れている。第2の発明にか
かる紙器は、金属蒸着層の付着強度が強い蒸着フィルム
が用いられているので製造時金属蒸着層にピンホール等
ができる恐れがなく、液状のものを入れたときに液もれ
するといったようなことが起きる恐れが少ない。また、
前記のような構成の蒸着フィルムが用いられているので
優れたつや消し外観を呈している。
つぎに、実施例および比較例について説明するまず、第
1の発明にかかる紙器の実施例について説明する。
(実施例1) メルトインデックス2g/10分のポリプロピレン樹脂
を押出し機(1)に、エチレン成分25重量%のエチレ
ンプロピレンブロック共重合体(メルトインデックス6
g/10分を押出し機(■)に、エチレン成分5重量%
のエチレンプロピレンランダム共重合体(メルトインデ
ックス8g/10分)を押出し機(I[[)にそれぞれ
供給した。
3μ口金を用いて、ポリプロピレン層の両側に共重合体
が積層されるようにシート状に押出し、冷却ドラムに巻
きつけて、冷却固化させた。このシートを125℃に加
熱して長手方向に4.5倍延伸した。さらに、テンター
に導いて延伸温度165℃で幅方向に9倍延伸し、次い
で幅方向に5%弛緩を与えつつ160℃で熱処理し、こ
れを徐冷して、厚み10μ(ポリプロピレン基材層の厚
み6μ、共重合体層の厚み各2μ)の積層フィルムをつ
くった。
次いで、エチレンプロピレンブロック共重合体複合面を
30W・分10f、エチレンプロピレンランダム共重合
体面を15W・分/dの電気エネルギー量でそれぞれコ
ロナ放電処理した。このフィルムを真空蒸着装置の中に
セットし、エチレンプロピレンランダム共重合体面にア
ルミニウム蒸着膜が600人になるように蒸着した。
コノあと、「ライフボンドAV−650TLJ(日栄化
工業株式会社製、酢酸ビニル−アクリル系共重合体を主
成分とする水性エマルジョンタイプ)を蒸着面に8g/
耐塗布し、自ボール紙(350g/n?)を貼合せた。
100℃×30秒間乾燥した。つぎに、R1テスタによ
り、積層フィルム対側の面に、フラシュドラインー〇(
以下FD−0と略称)藍G(東洋インキ製造株式会社製
紫外線硬化型インキ)を3μの厚みに展色し、80 W
 / csの出力の高圧水銀灯からl0cmの距離で送
行するベルト上に固定した。ベルトの送行スピードを1
5m/分として紫外線を照射し、インキを硬化させて、
蒸着フィルム貼台紙を得た。
前記のようにして得られた蒸着フィルム貼台紙を製函し
て紙器をつくった。
(比較例1) 押出機(n)にエチレン成分5重量%のエチレンプロピ
レンブロック共重合体(メルトインデックス7g/10
分)を押出器(III)にエチレン成分0.5重量%の
エチレンプロピレンランダム共重合体(メルトインデッ
クス9g/10分)を供給した以外は実施例1と全(同
じ方法で紙器を作製した。
実施例1および比較例1の紙器の特性を第2表に示す。
ただし、特性の測定、評価は次のようにして行った。
+11 エチレン成分の分析 重合体フィルム(B)、(C)のエチレン成分の定量は
、赤外線吸収スペクトルを用いて、1170cm−1ま
たは720CI+4の吸光度比より検量線錯でめた。E
PRCの場合720cm−1の吸収があられれないので
1170cm−1の吸収により判別した。
(2) 光沢度 JIB Z 8741方法2に基づく積層フィルム面の
GS(60°)を表し、この値が低いほどつや消し効果
に優れていることを意味する。
(3) 貼合強度 紙器のフィルム部分を剥離し、その剥離状態を観察する
。貼合強度が強い場合には全面紙層破壊が生じる。
(4) 平面粗さ Ra 中心線平均粗さくカットオフ値0.25m)のことであ
り、JIS B 0601に基づ<Ra (中心線平均
粗さ)を測定した。
(5)印刷適性 印刷適性は、印刷面にセロテープを貼ったあとこれを剥
離し、インキの残存状態を観察し゛ζ第1表により判定
した。3級以上であれば実用可能であるが、好ましくは
4級以上である。
(以 下 余 白) (以 下 余 白) 第2表の貼合強度の測定結果より、実施例1の紙器ば比
較例1のものに比べて、蒸着膜が積層フィルムに強固に
付着していることがわかり、印刷適性の測定結果より、
実施例1の紙器は比較例1のものに比べ、印刷層が積層
フィルムに強固に付着していることがわかる。
つきに第2の発明にかかる紙器の実施例および比較例に
ついて説明する。
(実施例2) 市販のポリプロピレンペレット(PP、 メルトインデ
ックス2g/10分、アイソタクチック度97.3)を
押出し器(I)に、エチレン成分23重量%、プロピレ
ン成分77重量%のEPBC(メルトインデックス2−
5g/10分)を押出しta(■)にそれぞれ供給し、
多層口金を用いてポリプロピレン層の両側にEPBCを
共押出しした。つぎに、表面温度40°Cの冷却ドラム
に巻きつけて冷却固化させた。得られたシートを125
℃に加熱し、長手方向に4.5倍延伸した。さらに、テ
ンターに導いて延伸温度160℃で幅方向に9倍延伸し
た。幅方向に5%の弛緩を与えつつ160℃で熱処理し
、これを徐冷して厚み10μ(共重合体層1.5μ)の
積層フィルムをつくった。次いで15W・分/m2の電
気エネルギー量で積層フィルム両面をコロナ放電処理し
た。この積層フィルムを真空蒸着装置の中ヘセットし、
厚みが600人になるように表面(片面)にアルミニウ
ムを蒸着させた。
次いで、酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤を蒸
着フィルムの蒸着面に8g/m2塗布し、カード紙(3
50g/m2 )を貼り合わせた。
100℃で30秒間乾燥して蒸着フィルム貼台紙をf4
た。この貼合紙に速乾性のアクリル酸と酢酸ビニルの共
重合体を主成分とするエマルジョンタイプの接着剤を用
いて蒸着フィルムが内側になるようにトレ一式両サイド
貼り函を製函し、ランチボックスを得た。
(実施例3) エチレン成分5重量%、プロピレン成分95重量%のE
PRC(メルトインデックス6g/10分)を押出し機
(III)に供給し、押出し機(1)、 (■)には実
施例2と同様の原料を供給した。
そして、ポリプロピレン層の両側に共重合体層が積層さ
れるようにした。実施例2と同様にして二輪延伸フィル
ムを得、コロナ放電処理をし、E PR,C層の表面に
金属を蒸着させた後、実施例2と同様にしてランチボッ
クスをつくった。
(実施例4) EPBCをPPの片面に共押出ししたほかは実施例2と
同様にして蒸着フィルム貼台紙を得た。
このあと、ゴム系の接着剤を用い、実施例2と同様にし
てランチボックスを作製した。
(比較例2) 7μのアルミニウム箔を用い、これを実施例2と同様の
方法によりカード紙に貼り合わせて貼合紙を作った。こ
の貼合紙を用い、実施例2と同じ方法により製函してラ
ンチボックスダ得た。
(比較例3) 実施例2の押出機(n)の原料をエチレン成分4重量%
のEPBC(メルトインデックス4g/10分)とし他
は実施例2と全く同様にしてランチボックスを得た。
(比較例4) 実施例3の押出機(III)の原料をエチレン成分0.
5重量%のEPRC(メルトインデックス5g/10分
)とし他は実施例3と全く同様にしてランチボックスを
得た。
実施例2〜4および比較例2〜4のランチボックスの特
性を第3表に示す。
ただし、Raおよび光沢度については前記の通りである
。貼合強度の測定は製函後1日放置したランチボックス
の貼り合せ部分を手で瞬間的に剥離し、この剥離後の状
態を観察して、次の基準で接着性の良否を判断すること
とした。通常、この評価が「優」であることが必要とさ
れるが、用途によっては、「良」、「可」でも使用でき
る場合がある。
く接着性〉 「優J:フィルム面と紙面は接着されたままで1 、剥
離は紙自身の破壊あるいはフィルム破れによって生じて
いる。しかも、 剥Ilt後にフィルム面に残った紙を、さらに手で剥が
ずこともできない。
「良」:上記と同じく、剥離は紙自身の破壊あるいはフ
ィルム破れによって生じてい るが、剥離後にフィルム面に残った紙 を手で剥がすことができる。
「可」:剥離面が、フィルム面から剥離された部分と、
紙自身の破壊あるいはフィル ム破れによる部分との混在になってい る。
「不可」;剥離が完全にフィルム面から生している(従
って、紙はまったく破壊さ れていない)。
(以 下 余 白) 第 3 表 第3表より実施例2〜4はつや消しされた金属光沢を有
し、貼合強度、金属蒸着層付着強度および面強度が強く
、ピンホールないランチボックスであって、比較例2〜
4のものに比べ性能が優れていることがわかる。
〔発明の効果〕
第1の発明および第2の発明にかかる紙器は、それぞれ
前記のような蒸着フィルム貼台紙が用いられているので
、製造が容易で耐久性に優れている。なお、第1の発明
にかかる紙器は、化粧箱として使用されるのが好ましく
、この場合、蒸着フィルムが外側となっているため高級
感を与えることができる。第2の発明にかかる紙器は、
ランチホックスとして使用されるのが好ましく、この場
合、液もれが防止でき、清潔感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は紙器の斜視図、第2図は第1の発明にかかる紙
器に用いられる蒸着フィルム貼台紙の一部の縦断面図、
第3図および第4図は第2の発明にかかる紙器に用いら
れる蒸着フィルム貼台紙の縦断面図である。 1.9.11・・・蒸着フィルム 2・・・紙 3・・
・金属蒸着層 4.8.13・・・蒸着フィルム貼合紙
5.10.12・・・積層フィルム 5a、10a−・
−。 重合体フィルム(B) 5b、10b、12b・・・O
PPフィルム 5c、12a、12c・・−重合体フィ
ルム(B)または(C) 6・・・印刷層代理人 弁理
士 松 本 武 彦 第3図 第4図 手続補正書(師 昭和59年特i!11M088915号2、発明の名称 紙器 3、補正をする者 事件との飾糸 特許出願人 住 所 東京都中央区日本橋室町2丁目2番地名 称 
東し株式会社 代表者 f後卵役伊藤昌壽 4、代理人 な し 、i 59. T・3U 6、補正の対象 明細書 7、補正の内容 (11明細書第26頁第1表の判定1級のインキの肌落
状況の欄に「0〜49%」とあるを、「51〜100%
」と訂正する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 蒸着フィルムと紙とが金属蒸着層を間にはさむ
    ようにして積層されてなる蒸着フ゛イルム貼合紙が製函
    されてなる紙器であって、前記蒸着フィルム貼台紙は、
    蒸着フィルム側を外にし、かつ、この蒸着フィルムが、
    二輪延伸ポリプロピレンフィルム(A)と下記重合体フ
    ィルム(B)、(C重合体フィルム(B)面または重合
    体フィルム(C)面に金属蒸着層が設けられたものであ
    り、前記蒸着フィルム貼台紙の外側面である重合体フィ
    ルム(B)面に紫外線硬化型インキからなる印刷が施さ
    れていることi特徴とする紙器。 重合体フィルム(B):エチレン成分10〜50重量%
    で他はプロピレンを主成分とし、外側に向けられる面の
    表面粗さRaが0.2〜1.5μ。 重合体フィルム(C):エチレン成分が1〜40重量%
    で他はプロピレンを主成分とし、外側に向けられる面の
    表面粗さRaが0.15μ以下。
  2. (2)蒸着フィルムと紙とが金属蒸着層を間にはさむよ
    うにして積層されてなる蒸着フィルム貼台紙が製函きれ
    てなる紙器であって、前記蒸着フィルム貼台紙は、蒸着
    フィルム側を内にし、かつ、その蒸着フィルムが、二軸
    延伸ポリプロピレンフィルム(A)と下記重合体フィル
    ム(B)、(Cン が、(B)、 (A) 、(B)、
    ’(A)、 (B)または(B)、(A)、(C)の配
    列で積層された積層フィルムの、片側面たる重合体フィ
    ルム(B)面または重合体フィルム(C)面に金属蒸着
    層が設けられたものであることを特徴とする紙器重合体
    フィルム(B):エチレン成分10〜50重量%で他は
    プロピレンを主成分とし、外側に向けられる面の表面粗
    さRaが0.2〜1.5μ9重合体フィルム(C):エ
    チレン成分が1〜40重量%で他はプロピレンを主成分
    とし、外側に向けられる面の表面粗さRaが0.15μ
    以下。
JP8891584A 1984-05-02 1984-05-02 紙器 Granted JPS60240638A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6332122U (ja) * 1986-08-19 1988-03-02
JPH03207648A (ja) * 1990-01-09 1991-09-10 Toppan Printing Co Ltd 金属光沢を有する液体紙容器用積層材料
JPH07319390A (ja) * 1994-05-26 1995-12-08 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd ディレード・ラベル
JP2004001897A (ja) * 1995-07-14 2004-01-08 Dainippon Printing Co Ltd 液体用紙容器
JP2009241375A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Toray Ind Inc 熱プリントラミネーション用ポリプロピレンフィルム

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