JPH03294687A

JPH03294687A - 容量可変型圧縮機の容量制御方法

Info

Publication number: JPH03294687A
Application number: JP9230090A
Authority: JP
Inventors: Mizuki Yamamoto; 山本　瑞樹
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Corp
Priority date: 1990-04-09
Filing date: 1990-04-09
Publication date: 1991-12-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、車輌空調用の容量可変型圧縮機における容量
制御方法に関するものである。

〔従来の技術〕

この種の容量可変型圧縮機は、エンジンにより駆動され
、圧縮途中のガスを吸入側へ戻すバイパス路を有してい
る。

そして、従来の容量制御は、バイパス路を通じて吸入側
へ戻される圧縮途中のガスの流量を制御することにより
行われる。

従来の容量制御方法は、空調装置の熱負荷に応じて圧縮
機の能力（容量）を制御するように成っている。即ち、
熱負荷の低い場合や、圧縮機の回転数が充分高く冷房能
力か過剰になるような場合に、圧縮機の能力を低めるよ
うに成っている。

〔発明が解決しようとする課題〕

このように、従来の容量制御方法では、熱負荷に対応さ
せて圧縮機の容量を制御している。しかし、この場合、
圧縮機を駆動するためのエンジンの消費馬力は、熱負荷
によって変化するため、アイドリング時等、エンジン回
転の安定性に悪い影響を及ぼす。特に、軽自動車のよう
な小出力のエンジンには、その影響が大きい。

また、圧縮機を駆動するためのエンジンの消費馬力は、
車輌の動力性能に大きく影響するため、加速時や登板時
に上記消費馬力が大きくなった場合、大変まどろこしい
思いをする。特に、危険回避をするために加速しなけれ
ばならない時等に、上記消費馬力が大きいと、非常に危
険でもある。

それ故に、本発明の課題は、エンジンの回転の安定性に
影響か少なく、また、エンジンの動力性能に影響の少な
い容量可変型圧縮機の容量制御方法を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によれば、エンジンにより駆動され且つ圧縮途中
のガスをバイパス路を通して吸入側へ戻すことにより容
量を可変とした容量可変型圧縮機の容量制御方法におい
て、上記バイパス路を通して吸入側へ戻す上記ガスの流
量を、上記エンジンの動力負荷が大きい場合に多くし、
上記エンジンの動力負荷が小さい場合に少なくすること
を特徴とする容量可変型圧縮機の容量制御方法が得られ
る。

〔作用〕

本発明の容量可変型圧縮機の容量制御方法は、エンジン
の動力負荷か大きい場合に、バイパス路を通して圧縮機
の吸入側へ戻す圧縮途中のガスの流量を多くし、反対に
、エンジンの動力負荷が小さい場合、上記ガス流量を少
なくするようになっている。従って、本発明の容量制御
方法の場合、エンジンの動力負荷が大きいと、圧縮機の
吐出容量か小さくなって圧縮機を駆動するためのエンジ
ンの消費馬力が小さくなり、エンジンの動力負荷か低減
される。反対に、エンジンの動力負荷か小さい時、即ち
エンジンに余裕がある時に、圧縮機の吐出容量か大きく
なる。

以上の結果、エンジンの回転の安定性に影響が少なくな
り、また、エンジンの動力性能に影響か少なくなる。

〔実施例〕

第１図は本発明の第１の実施例による容量制御方法を適
用した容量可変型スクロール型圧縮機の断面図である。

第１図を参照して、ケーシング１は、カップ状部分２と
、フロントエンドプレート３とから成る。

固定スクロール部側４は、第１の板体５と、この第１の
板体５の一面に形成された第１のうず巻体６とから成る
。固定スクロール部材４は、カップ状部分２の底部近く
の内壁にシール材７を介在させて固定され、ケーシング
１内を仕切っている。

可動スクロール部材１０は、第２の板体１１と、この第
２の板体１１の一面に形成された第２のうす巻体１２と
から成る。可動スクロール部＋Ｊ’　１０は、固定スク
ロール部材４と組み合わされ、これらの間には流体ポケ
ット１３が構成されている。

ケーシング１内の空間は、第１の板体５を境にして二つ
の空間に仕切られているが、これらの空間の内の可動ス
クロール部祠１０側の空間と連通ずるように、ケーシン
グ１には、吸入ポート（図示せず）が取り付けられてい
る。従って、第１の板体５を境にしてケーシング１内の
可動スクロル部側１０側の空間内の圧力は、吸入圧とな
る。

従って、固定スクロール部材４及び可動スクロル部月１
０を取り囲む空間は、吸入室１４と成りている。

第１の板体５の中央部には、吐出孔１５が設けられてい
る。この吐出孔］５を開閉する弁１６、及びこの弁１６
の動きを規制するバルブリテナー１７かボルト（図示せ
ず）により第１の板体５に一体に固定されている。

また、第１の板体５には、バイパス孔２０が設けられて
いる。このバイパス孔２０を開閉する弁２］、及びこの
弁２１の動きを規制するバルブリテナー２２がボルト（
図示せず）により第１の板体５に一体に固定されている
。

カップ状部分２の内底面には、仕切板２５が設けられて
いる。この仕切板２５は、第１の板体５の仕切板２５側
面とカップ状部分２の内底面との間の空間を、吐出孔］
５とバイパス孔２０との間で仕切っている。これにより
、吐出孔１５と通じた吐出室２６と、バイパス孔２０に
通じた中間室２７とか構成される。

また、カップ状部分２の内底部には、シリンダ３０か形
成されている。シリンダ３０には、この内部と中間室２
７とを連通ずる第１の連通孔３１か設けられている。ま
た、シリンダ３０には、この内部と第１の板体５に設け
られた連通路３２とを連通ずる第２の連通孔３３が設け
られ・ている。

連通路３２の一端は、吸入室１４に通じている。

シリンダ３０内には、シャトルバルブ３４か摺動自在に
収納されている。ンヤトルバルブ３４は、その中心部に
軸部３５を有し、また、シリンダ３０に通じる連通孔３
６を有している。

シリンダ３０の開口端は、蓋４０により閉塞されている
。この蓋４０は、筒部４１を有しており、この筒部４１
内には、シャトルバルブ３４の軸部３５が挿入されてい
る。筒部４１の周囲にはスプリング４２が備えられてお
り、このスプリング４２は、シャトルバルブ３４を第１
の板体５の方へ付勢している。

上述のバイパス孔２０と、中間室２７と、第１の連通孔
３１と、シリンダ３０と、第２の連通孔３３と、連通路
３２とで、圧縮途中のガス冷媒を吸入側へ戻すバイパス
路か構成されている。

ンヤトルバルブ３４の軸部３５には、アクセルに繋かれ
たワイヤーロッド５０か接続されている。

このワイヤーロッド５０は、アクセルを踏み込んた時に
、ンヤトルバルブ３４を引っ張り、アクセルを戻した時
に、緩むように成っている。従って、アクセルを踏み込
んだ場合、即ちエンジンの動力負荷か大きい場合、上記
バイパス路を通して吸入側へ戻すガス冷媒の流量を多く
し、これにより圧縮機の吐出容量を少なくし、アクセル
を緩めた場合、即ち動力負荷が小さい場合、上記ガス冷
媒の流量を少なく　Ｌ、これにより圧縮機の吐出容量を
多くするようにしである。

第２図は本発明の第２の実施例による容量制御方法を実
施するための容量制御装置の構成略図である。

第２図を参照して、この容量制御装置は、ダイヤフラム
５０と、パイプ５１と、ワイヤーロッド５２とから成る
。パイプ５１の一端は、エンジンの吸入ポートに接続さ
れる。ワイヤーロッド５２の一端は、容量可変型圧縮機
の容量を可変にする装置（例えば、第１図に示す圧縮機
の場合、シャトルバルブ３４）に接続される。ダイヤフ
ラム５０のパイプ５１側の部屋の圧力は、吸入ポートの
圧力に等しく成っており、ワイヤーロッド５２側の部屋
の圧力は、大気圧に等しく成っている。

本実施例の容量制御方法は、吸入ポートの圧力か低い場
合、即ちエンジンの動力負荷か大きい場合に、バイパス
路を通して吸入側へ戻すガスの流量を多くし、吸入ポー
トの圧力か高い場合、即ちエンジンの動力負荷が小さい
場合に、バイパス路を通して吸入側へ戻すガスの流量を
少なくするようにしである。

尚、本発明において、「ガスの流量を少なくする」とは
、バイパス路を通して吸入側へ戻すガスの流量を無くす
場合も含めるものとする。また、圧縮機は、第１図に示
すスクロール型圧縮機に限らす、バイパス路を通して吸
入室側へガスを戻すことにより容量を制御する圧縮機で
あれば良く、特に限定されない。

〔発明の効果〕

本発明による容量可変型圧縮機の容量制御方法は、エン
ジンの動力負荷が大きい場合に、バイパス路を通して圧
縮機の吸入側へ戻す圧縮途中のガスの流量を多くし、反
対に、エンジンの動力負荷か小さい場合、上記ガス流量
を少なくするようになっているので、エンジンの動力負
荷が大きい場合に、圧縮機の吐出容量を小さくして、圧
縮機を駆動するためのエンジンの消費馬力を少なくする
ことかできる。従って、エンジンの動力負荷が大きい時
に、エンジンの動力負荷を低減することができる。

従って、本発明の容量制御方法は、エンジンの回転の安
定性に影響か少なく、また、エンジンの動力性能に影響
が少ない等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例による容量制御方法を適
用した容量可変型スクロール型圧縮機の断面図、第２図
は本発明の第２の実施例による容量制御方法を実施する
ための容量制御装置の構成　０略図である。１・・・ケーシング、２・・・カップ状部分、３・・・
フロントエンドプレート、４・・・固定スクロール部材
、５・・・第１の板体、６・・・第１のうす巻き体、１
０・・・可動スクロール部材、１１・・・第２の板体、
１２・・・第２のうず巻き体、１３・・・流体ポケット
、１４・・・吸入室、１５・・・吐出孔、１６・・・弁
、１７・・・バルブリテナー　２０・・・バイパス孔、
２１・・・弁、２２・・・バルブリテナー　２５・・・
仕切板、２６・・・吐出室、２７・・・中間室、３０・
・・シリンダ、３１・・・第１の連通孔、３２・・・連
通路、３３・・・第２の連通孔、３４・・・シャトルバ
ルブ、３５・・・軸部、３６・・・連通孔、４０・・・
蓋、４１・・・筒部、４２・・・スプリング、５０・・
・ダイヤフラム、５１・・・パイプ、５２・・・ワイヤ
ロッド。

Claims

【特許請求の範囲】

１、エンジンにより駆動され且つ圧縮途中のガスをバイ
パス路を通して吸入側へ戻すことにより容量を可変とし
た容量可変型圧縮機の容量制御方法において、上記バイ
パス路を通して吸入側へ戻す上記ガスの流量を、上記エ
ンジンの動力負荷が大きい場合に多くし、上記エンジン
の動力負荷が小さい場合に少なくすることを特徴とする
容量可変型圧縮機の容量制御方法。