JPH0324830Y2 - - Google Patents

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JPH0324830Y2
JPH0324830Y2 JP1984167305U JP16730584U JPH0324830Y2 JP H0324830 Y2 JPH0324830 Y2 JP H0324830Y2 JP 1984167305 U JP1984167305 U JP 1984167305U JP 16730584 U JP16730584 U JP 16730584U JP H0324830 Y2 JPH0324830 Y2 JP H0324830Y2
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JP
Japan
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cooling water
thermostat
engine
heater
water
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JP1984167305U
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の技術分野」 本考案は自動車用エンジンの冷却装置に係り、
特に構造を簡素化しつつヒータの効き具合を改善
した冷却装置に関するものである。
「従来技術及びその問題点」 従来の自動車用エンジンにおける冷却装置につ
いては、例えば実公昭52−37731号公報に記載さ
れた水冷エンジンにおける冷却系回路が知られて
いる。
この冷却系回路は極めて一般的なものであつ
て、エンジンから流出する冷却水の通路にサーモ
スタツトを設け、冷却水の温度が高い時には冷却
水の大部分をラジエータに流入させ、冷却したの
ち再び冷却水ポンプによつてエンジンに流入させ
ると共に、冷却水の温度が低い状態においてはラ
ジエータへ向かう冷却水の量を制限してバイパス
水路を経て冷却水ポンプに送り込んでいる。
このように冷却水の温度が低い時にはラジエー
タを迂回して冷却水をエンジンに還流することに
より冷却水の温度を適当な温度まで速やかに上昇
せしめ、排気濃度の改善を図るなどエンジンを最
適運転状態に維持するように図つている。
また上記バイパス水路に並列的にヒータを組み
込み、温められた冷却水の一部の熱を放出させて
車室内の暖房を行い得るように構成している。
しかしながら、上記のような従来の冷却系回路
においては、暖房のためにヒータへ向かう水路を
開放して温かい冷却水をヒータに流入しようとし
ても前記のように、ヒータに対して迂回路となる
バイパス水路が設けられているため、運転者の意
に反して充分の冷却水がヒータに流れ込むことな
く、大部分の冷却水がバイパス水路を経てエンジ
ンへ還流してしまうことになり、ヒータの効き具
合が悪いという欠点があつた。
「考案の目的」 本考案は上記のようなバイパス水路が存在する
ことによる不都合、即ちヒータの効き具合が不十
分である点を改良することを目的とするものであ
る。
「考案の構成」 上記目的を達成するために本考案が採用する主
たる手段は、エンジンから流出する加熱された冷
却水の通路にサーモスタツトを設け、このサーモ
スタツトにラジエータと接続された第1の水路
と、ヒータに接続された第2の水路のみを接続
し、ラジエータを迂回して冷却水をエンジンに還
流させるバイパス水路を省略し、第1の水路が全
閉時には全水量が第2の水路に流出するようにな
した点である。
「実施例」 続いて添付図面を参照して、本考案を具体化し
た実施例につき説明し本考案の理解に供する。こ
こに第1図乃至第3図はそれぞれ本考案の第1乃
至第3の実施例に係るエンジン冷却装置を示す概
略配管回路図である。
第1図において1はエンジン、2はサーモスタ
ツト、3はラジエータ、4は冷却水ポンプ、5は
ヒータである。
この冷却水回路において従来の冷却系回路と異
なる点は、サーモスタツト2からラジエータ3ま
たはヒータ5を迂回して冷却水ポンプ4に接続す
るバイパス水路が省略されていることと、夏場な
どにヒータ5に向かう冷却水を遮断するためのヒ
ータコツクが省略されている点、及び上記サーモ
スタツト2にはラジエータ3と接続された第1の
水路6とヒータ5に接続された第2の水路7のみ
が接続され、サーモスタツト2が全閉、すなわち
第1の水路6が全閉の時にはサーモスタツト2を
通る全水量が第2の水路7に流出するように構成
されている点である。
従つて冷態時からの始動状態においては、サー
モスタツト2が上記のように全閉状態となりエン
ジン1の冷却水路から流出した冷却水が全て第2
の水路7を通つてヒータ5に至り、ここで熱を放
出したのち冷却水ポンプ4を経てエンジン1の冷
却水路へ還流する。ヒータ5における放熱量はラ
ジエータ3における放熱量よりも遥かに小さいた
め、エンジン1内を通過する冷却水の温度が急速
に上昇しヒータ5の効き具合が改善される。
やがて冷却水の温度がある程度上昇するとサー
モスタツト2が徐々に開いていき、エンジン1の
冷却水通路から流出する冷却水の一部が第1の水
路6を通つてラジエータ3で冷却され、冷却水ポ
ンプ4を経てエンジン1に還流される。こうして
冷却水の温度に従つたサーモスタツト2の開度変
化によるラジエータ3を通過する冷却水量の変化
によつて冷却水の温度がほぼ一定に保たれること
になる。
このように上記実施例では第2の水路7からヒ
ータ5を通る経路が従来のバイパス水路を兼ねる
ことになるため、上記第2の水路7にヒータコツ
クなどの水量調節部材を設ける必要がない。
ただし夏場などにはヒータの効き過ぎを防止す
るためにヒータの熱を車室内へ送り込むためのフ
アンを駆動しないようにすることが望ましい。
続いて本考案の第2の実施例を第2図を参照し
て説明する。第2図に示した装置においてはエン
ジン1からの冷却水排出通路にボトムバイパス付
サーモスタツト8が配設されており、このボトム
バイパス付サーモスタツト8の冷却水高温時に開
かれる側の排水口に前記第1の水路6が接続さ
れ、また冷却水低温時に開かれる排出口側に前記
第2の水路7が接続されている。
図に示したボトムバイパス付サーモスタツトは
その一例でワツクス型のものであり、ワツクスの
熱膨張を利用してスピンドル9の差し込まれたワ
ツクスボデー10が上下動し、これにより前記第
1の水路6に接続されたバルブ11が開きまたは
閉じると共に、このワツクスボデー10の下端に
取付けたバルブ12がバルブ11とは反対に閉
じ、または開く動作を行うものである。従つて上
記バルブ11及び12の開閉時期を適当に調節す
ることにより、両バルブ11と12とがある温度
範囲において共にある程度開いた状態を得るよう
に構成することができ、その温度範囲よりも高い
温度領域ではバルブ12が閉じてバルブ11が開
き、またその温度範囲よりも低い領域ではバルブ
12が開いてバルブ11が閉じるような構成にす
ることができる。
従つてこの実施例においては、前記第1図に示
した実施例と同様バルブ11が完全に閉じられて
いる状態ではバルブ12が開いており、冷却水は
全て第2の水路7を通つてヒータ5に送られるも
のであるが、逆に冷却水の温度がある温度領域以
上に上昇するとバルブ12が完全に閉じられ、こ
の時バルブ11が開いているため冷却水の全量が
第1の水路6を通つてラジエータ3へ送られ、エ
ンジン1の温度制御の応答性が著しく向上する。
このような第1の水路と第2の水路とを交互に
完全に全閉状態におくことのできる機構として
は、上記第2図に示した装置ばかりだけでなく第
3図に示した装置を適用することによつても可能
である。
すなわち第3図に示した第3の実施例では第1
図に示した例と比べて第2の水路7に高温時に水
路7を閉じるサーモスタツト13が介設されてい
る点であり、このサーモスタツト13の開閉特性
はサーモスタツト2とは逆の特性を有するもの
で、ある温度領域においては両サーモスタツト
2,13が共にある程度開いた状態となり且つそ
の温度領域よりも高くなると全閉となるような特
性を有するものを採用することが望ましい。この
ようなラツプ領域を設けないと冷却水が流れない
ことになりエンジン1の加熱を生じるからであ
る。従つてこの実施例においても冷却水の温度が
ある一定範囲よりも上昇するとサーモスタツト1
3が閉じる(サーモスタツト2は開いている)こ
とによりヒータ5へは冷却水が送られず、全ての
冷却水が第1の水路6を通つてラジエータに送ら
れ適切に冷却されることになると共に、冷却水温
がある一定範囲よりも低い場合にはサーモスタツ
ト2が全閉状態となり(サーモスタツト13は
開)、全ての冷却水が第2の水路7を通つてヒー
タ5へ送られることになる。
「考案の効果」 本考案は以上述べたようにエンジンから流出す
る加熱された冷却水の通路にサーモスタツトを設
け、このサーモスタツトにラジエータと接続され
た第1の水路と、ヒータに接続された第2の水路
のみを接続し、ラジエータを迂回して冷却水をエ
ンジンに還流させるバイパス水路を省略し、第1
の水路が全閉時には全水量が第2の水路に流出す
るようになしたエンジン冷却装置であるから、従
来必要であつたバイパス水路を省略して装置の簡
素化を図ることができると共にヒータの効き具合
を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はそれぞれ本考案の一実施例
に係るエンジン冷却装置を含む概略配管回路図で
ある。 符合の説明、1……エンジン、2……サーモス
タツト、3……ラジエータ、4……冷却水ポン
プ、5……ヒータ、6……第1の水路、7……第
2の水路、8……ボトムバイパス付サーモスタツ
ト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンから流出する加熱された冷却水の通路
    にサーモスタツトを設け、このサーモスタツトに
    ラジエータと接続された第1の水路と、ヒータに
    接続された第2の水路のみを接続し、ラジエータ
    を迂回して冷却水をエンジンに還流させるバイパ
    ス水路を省略し、第1の水路が全閉時には全水量
    が第2の水路に流出するようになしたエンジン冷
    却装置。
JP1984167305U 1984-11-02 1984-11-02 Expired JPH0324830Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984167305U JPH0324830Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984167305U JPH0324830Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

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Publication Number Publication Date
JPS6182027U JPS6182027U (ja) 1986-05-30
JPH0324830Y2 true JPH0324830Y2 (ja) 1991-05-30

Family

ID=30725105

Family Applications (1)

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JP1984167305U Expired JPH0324830Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

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JPH0519544Y2 (ja) * 1986-10-03 1993-05-24

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS471459U (ja) * 1971-01-08 1972-08-16

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JPS56147309U (ja) * 1980-04-08 1981-11-06
JPS59139516U (ja) * 1983-03-07 1984-09-18 三菱自動車工業株式会社 冷却装置
JPS59157532U (ja) * 1983-04-04 1984-10-23 マツダ株式会社 水冷エンジンの冷却回路

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JPS471459U (ja) * 1971-01-08 1972-08-16

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