JPH03227376A - 無機導電性塗料の製造方法 - Google Patents

無機導電性塗料の製造方法

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JPH03227376A
JPH03227376A JP2175290A JP2175290A JPH03227376A JP H03227376 A JPH03227376 A JP H03227376A JP 2175290 A JP2175290 A JP 2175290A JP 2175290 A JP2175290 A JP 2175290A JP H03227376 A JPH03227376 A JP H03227376A
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JP
Japan
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antimony
tin oxide
solvent
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doped tin
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JP2175290A
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English (en)
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Ikuta Terada
寺田 郁太
Eiji Omori
英二 大森
Toshiyuki Fujita
藤田 利之
Taisuke Okada
泰典 岡田
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラス又はプラスチックなどの透明基材に塗
布する無機導電性塗料の製造方法に関し、さらに詳しく
は、硬化塗膜の導電性及び透明性に優れ、かつ導電性粉
末の沈降性が良好な無機導電性塗料の製造方法に関する
〔従来の技術〕
近年、ガラス又はプラスチックなどの透明な基材に導電
性を付与することにより基材の帯電防止が図られること
が多くなっている。
ガラス又はプラスチックなどの透明な基材に導電性を付
与するには、従来、基材表面にカーボン粉末、金属粉末
、カーボン繊維あるいは金属繊維を混入して導電性が付
与された塗料を塗布することが行われてきた。ところが
、この塗料では、塗膜が黒色又は灰色を呈するため、基
材の色調が損なわれてしまうという問題があった。また
、透明性を出すために、金属酸化物として酸化スズ、酸
化インジウムなどを用いても基材表面が曇るなどの問題
があり、透明性は必ずしも満足できず、また、酸化スズ
は導電性が十分でないという問題があった。また、この
塗料は放置すると、短時間に金属酸化物が沈殿してしま
うため、塗布作業上問題があった。
このような塗膜の透明性導電性及び沈降性に関する問題
点を解決するため、例えば、特公昭61−9343号公
報には、アンチモンがドープされた酸化スズからなる導
電性粉末を用いた導電性塗料が開示されている。しかし
ながら、この導電性塗料では、特定量の塩化スズと塩化
アンチモンとを溶解させた水溶液を、加熱水中に注いで
前記塩化物を加水分解させ、析出する沈殿物をう戸別洗
浄した後、加熱処理することによって、0.2μm以下
の導電性粉末を製造するため、以下のような問題点が生
じてきた。すなわち、上記公報に開示されているように
ハロゲン化物を加水分解することによって液中に導電性
微粉末の前駆体を沈殿させると、得られる沈殿物は極め
て微細な一次粒子が凝集した状態にある。このため、こ
の沈殿物を;戸別洗浄した後、加熱処理して更に粉砕し
ても一次粒子が凝集した二次凝集粒子も含有され、これ
をバインダー樹脂に分散させても、すくに沈降し、また
、これを塗布した塗膜は透明性に劣るとG・ら問題があ
った。
これに加えて、たとえ強力な粉砕によって更に微粉化し
ても、粒子は本来凝集力が強いためにすぐに再凝集して
しまい、上記と同様な問題が生した。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決す
るものであって、アンチモンがドープされた酸化スズ粉
末を無機塗料中に分散させても沈降性が良好で、かつ硬
化塗膜の導電性及び透明性に優れ、また、硬化温度も1
00°C以上の温度を任意に選択することができ、基材
に対する悪影響を与えない無機導電性塗料の製造方法を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(A)アンチモンがドープされた粒径0.2
μm以下の酸化スズ粉末1〜10重量%、溶剤99〜9
0重量%及びアンチモンがトープされた酸化スズ粉末の
重量の1〜10重量%の界面活性剤を分散機で分散させ
て、沈殿物を除去した後、(B)無機バインダー及び(
C)溶剤を添加混合することを特徴とする無機導電性塗
料の製造方法に関する。
次に、本発明に使用する材料について述べる。
まず、(A)成分について述べると、使用するアンチモ
ンのドープされた酸化スズ(以下、アンチモンドープ酸
化スズと記す)粉末は、例えば塩酸の水溶液、アルコー
ル溶液又はこれらの混合溶液に塩化スズと塩化アンチモ
ンとを溶解させて得られる溶液を、加熱水中に加えて沈
殿物を析出させ、これを;戸別洗浄した後、焼成、粉砕
することによって製造できる。この粉末の粒径は0.2
μm以下であることを必要とし、好ましくは0.05μ
m以下である。粒径が0.2μmを越えると、粒子が粗
くなり、薄膜形成ができず、透明性が悪くなり、かつ沈
降が起こり易い。アンチモンドープ酸化スズの好適な例
としては、三菱金属■製のT1などがある。
溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール、オクチルアルコール、ジアセ
トンアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類などの溶剤が単独で又は混合
して使用される。
界面活性剤としては、カチオン系、アニオン系あるいは
ノニオン系の各種界面活性剤が使用可能であるが、分散
性の点からカチオン系界面活性剤を使用することが特に
好ましい。界面活性剤の好適な例として、ビックケミ−
ジャパン■製のアンチ−テラービイ(Anti−Ter
ra−P) 、デイスパービック(Disperbyk
) 130 (いずれも商品名)などがある。
配合について述べると、アンチモンドープ酸化スズ粉末
は、1〜10重量%の量で使用され、溶剤は99〜90
重量%の量で使用される。1重量%未満では濃度が低く
なりすぎ、後述する無機導電性塗料の濃度も低くなりす
ぎて実用上問題がある。また、10重量%を越えると粘
度が上がるため分散性が悪くなる。
界面活性剤の添加量は、アンチモンドープ酸化スズ粉末
の重量の1〜10重量%とする。1重量%未満では、界
面活性剤の効果が発現せず、分散性が劣る。10重量%
を越えると、透過性及び導電性が悪くなり、また、界面
活性剤によっては分散効果よりも逆に凝集効果を呈し、
沈降性が悪くなる。
また、分散機としては、ホモミキサー、ホモジナイザー
、アトライター、ボールミル、サンドミル、ロール、超
音波などが使用される。これらのうち、分散性の点から
ホモミキサー、ホモジナイザー、ボールミル及びサンド
ミルが好ましい。
分散機で処理した後、遠心分離を行うか、数時間〜数日
静置すると、上層のアンチモンドープ酸化スズの分散液
と下層の沈殿物とに分かれるので、デカンテーションな
どの方法で下層の沈殿物を取り除く。このように処理し
た分散液の粒子を電子顕微鏡で観察すると、処理前に比
べて二次凝集粒子がかなり減少していることが確認され
た。
次に、(B)成分の無機バインダーとしては、シリカ系
の無機バインダーがあり、例えばテトラエトキシシラン
、テトラメトキシシランなどが使用でき、また、これら
をアルコール、ケトンなどに溶解し、水及び酸を加え、
反応させて得られるポリマー、市販のシリカ系ポリマー
などが使用できる。この例として、多摩化学工業■製の
エチルシリケート28、エチルシリケート40(いずれ
も商品名)などがある。
(C)成分の溶剤とは、(B)成分の無機バインダーを
溶解できるものであれば、各種のものを使用でき、(A
)成分に使用した溶剤が使用可能である。また、無機バ
インダーの硬化性を良くするために水、硝酸、塩酸、硫
酸などの酸を添加することも可能である。
次に、(A)成分中のアンチモンドープ酸化スズ粉末、
(B)及び(C)成分の配合比について述べる。塗膜の
透過性と導電性からアンチモンドープ酸化スズ粉末/無
機バインダーの重量比は1/9〜6/4の範囲が好まし
い。6/4を越えると透過性が劣り、1/9より小さい
と導電性が劣る。
また、溶剤量は、アンチモンドープ酸化スズ粉末と無機
バインダーとの合計10重量部に対して200〜500
0重量部が好ましい。
本発明の方法で得られる無機導電性塗料は、スピンコー
ティング、デイツプコーティング、スプレーコーティン
グ等の一般的なコーティング法で塗布することができ、
室温から100″C程度で溶剤を乾燥した後、100″
C以上での温度で硬化させることができるが、基材の割
れ、溶解などを考慮すると、硬化温度は130〜200
°Cが好ましい。
[実施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。な
お、実施例及び比較例中「部」及び「%」は、特に断ら
ない限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
実施例I T−1(三菱金属■製アンチモンドープ酸化スズ粉末の
商品名、アンチモンドープ量10%、成粒子の粒径0.
05μm)50部、エタノール950部及びアンチ−テ
ラービイ(Anti−丁erra−P)(ビ・7クケミ
一ジヤバン■製カチオン系界面活性剤の商品名)3.5
部をホモミキサーで5時間分散させた。これを24時間
静置した後、デカンテーションにより沈殿物を除去し、
分散液Aを得た。
この分散液Aのアンチモンドープ酸化スズ粉末の濃度を
測定すると、3.0%であった。この分散液A100部
、エチルシリケート40(多摩化学工業■製のシリカ系
無機バインダーの商品名、有効シリカ量40%)7.5
部及びエタノール200部を10時間混合撹拌して無機
導電性塗料を得た。
実施例2 実施例1で得た分散液A100部、エチルシリケート2
8(多摩化学工業株製のシリカ系無機バインダーの商品
名、有効シリカ量28%)25部、エタノール200部
及び硝酸0.2部を10時間混合撹拌して無機導電性塗
料を得た。
実施例3 実施例1で使用したT−1,50部、エタノール950
部及び実施例1で使用したアンチーテラビイ2.5部を
ホモミキサーで10時間分散させた。これを24時間静
置した後、デカンテーションにより沈殿物を除去し、分
散液Bを得た。この分散液Bの酸化スズ粉末の濃度を測
定すると、2.8%であった。この分散液B200部、
エチルシリケート40を10部及びエタノール280部
を10時間混合撹拌して無機導電性塗料を得た。
比較例 実施例1で使用したT−1,50部及びエタノール95
0部をホモミキサーで10時間分散させた。これを24
時間静置させると、殆ど全部のT1が沈殿し、上層は透
明な液となって、分散液ができなかった。そこで上記の
溶液を再度均一に分散させた後、沈殿を生成しないうち
に取り出した溶液100部とエチルシリケート40を1
2.5部及びエタノール200部を10時間混合撹拌し
て無機導電性塗料を得た。
実施例1〜3及び比較例で得られた塗料の特性を第1表
に示す。
第 表 実施例及び比較例の特性 :塗料を100dの三角フラスコに入れ密栓し、沈降の
有無を肉眼で観察して判定した。
*2ニガラス基板に塗料をスピンコード(25Orpm
)後、80°Cで30分乾燥し、180″Cで60分の
条件で硬化させた。その試験片の表面抵抗を表面抵抗計
(横河ヒューレットバッカード製、ハイレジスタンスメ
ータ)を用いて測定した。
*3:*2で作成したガラス基板を分光光度計(日立製
作断裂150−20型ダブルビ一ム分光光度計)を用い
て、波長600nmの透過率を測定した。
第1表に示されるように実施例の無機導電性塗料は沈降
性が良好で、導電性及び透明性が優れている。
〔発明の効果〕
本発明の製法で得られる無機導電性塗料は、導電粉末の
沈降性が良好で、硬化塗膜の透明性及び導電性が優れ、
ガラス、プラスチックなどの透明基材の表面に塗布して
、基材に帯電防止効果を付与する用途などに好適である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)アンチモンがドープされた粒径0.2μm以
    下の酸化スズ粉末1〜10重量%、溶剤99〜90重量
    %及びアンチモンがドープされた酸化スズ粉末の重量の
    1〜10重量%の界面活性剤を分散機で分散させて沈殿
    物を除去した後、(B)無機バインダー及び(C)溶剤
    を添加混合することを特徴とする無機導電性塗料の製造
    方法。 2、界面活性剤がカチオン系界面活性剤である請求項1
    記載の無機導電性塗料の製造方法。
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Cited By (3)

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KR100786002B1 (ko) * 2004-06-30 2007-12-14 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 후막 도체 페이스트

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