JPH03210751A

JPH03210751A - 小形偏平蛍光ランプおよび照明装置

Info

Publication number: JPH03210751A
Application number: JP568490A
Authority: JP
Inventors: Mikio Matsuda; 幹男松田; Hisashi Honda; 久司本田; Masaharu Baba; 馬場　正治
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date: 1990-01-12
Filing date: 1990-01-12
Publication date: 1991-09-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は小型の液晶デイスプレィパネルを背面から照明
する小型のバックライト等に好適な偏平蛍光ランプに係
り、特に、小型軽量化と薄形化とを一段と高めた偏平蛍
光ランプに関する。

（従来の技術）従来、液晶テレビ等の液晶デイスプレィパネルを背面か
ら照明するバックライトとしては、例えば第１３図に示
す照明装置１がある。

この照明装置１は縦断面がほぼ半円状の反射器２の内周
面に反射膜２ａを被着し、この反射器２内に例えば直状
円管状の蛍光ランプ３を収容し、この反射器２の開口端
を、第１、第２の拡散板４゜５を上下に重ねて閉じ、こ
れら拡散板４．５の上面上に例えば液晶デイスプレィパ
ネル６を密着させて重ねている。

つまり、蛍光ランプ３の直接光と、反射器２の反射膜２
ａで反射された反射光を、第１、第２の拡散板４．５で
平面的に拡散し、第２の拡散板５の上面上の輝度を平面
的に均等化することにより、面光源に構成し、液晶デイ
スプレィパネル６の背面のほぼ全面をほぼ均等に照明す
るようになっている。

しかしながら、このような従来の照明袋ｒＩ１１では、
線光源である直状円管の蛍光ランプ３を面光源に変換す
るために、反射器２や第１、第２の拡散板４．５をそれ
ぞれ必要とし、部品点数が多くなっている。

そのために、従来の照明装置１では必ずしも輝度効率が
高くなく、小型軽量化と、薄形化とを妨げている上に、
製造コストアップを招くという課題がある。

そこで、第１４図および第１５図で示す偏平蛍光ランプ
１が考えられる。この偏平蛍光ランプ１１は従来公知で
はなく、偏平円筒状のガラスバルブ１２の軸方向開口両
端部の外周部に、左右一対のメタルキャップ１３ａ、１
３ｂをそれぞれ外嵌して固着し、その内部には適量の水
銀と希ガスとを封入し、ガラスバルブ１２の全内周面に
は蛍光膜１４を被着している。

一方、一対のメタルキャップ１３ａ、１３ｂは導電性金
属板の絞り加工等により有底長円筒状にそれぞれ形成さ
れ、これらの両開口端には外向きフランジ１５ａ、１５
ｂを一体に突設している。

これらメタルキャップ１３ａ、１３ｂは第１図に示すよ
うに、点灯回路１６にそれぞれ電気的に接続されて、冷
陰極等の電極としても構成されている。

したがって、これらメタルキャップ１３ａ、１３ｂ間に
所要の電圧を印加することにより、両者１３ａ、１３ｂ
の内面同士の間でガラスバルブ１２内において面状に放
電させることができる。

そして、このように構成された偏平蛍光ランプ１１は排
気管を省略したチップレス型であるので、この偏平蛍光
ランプ１１内にアルゴンガス等の希ガスを封入する場合
はいわゆる真空封着により行なわれる。

つまり、ガラスバルブ１２の軸方向の一開口端部外周に
、一対のメタルキャップ１３ａ、ｉ３ｂの所要の一方、
例えば１３ａを気密に外嵌固着した後、第１６図に示す
ように、給排気自在の密閉容器であるチャンバー１７内
に内蔵された加熱用カーボン台１８の固定用凹部１８ａ
内に、他方のメタルキャップ１３ｂを、その底部を図中
下にして嵌入せしめる。

次いで、このメタルキャップ１３ｂの開口端部内にガラ
スバルブ１２の開口他端部を単に嵌入して起立させる。

したがって、この下方のメタルキャップ１３ｂの内周面
と、ガラスバルブ１２の図中開口下端部との間には若干
の間隙が形成されている。

そこで、チャンバー１７の開閉弁１７ａを開けて、チャ
ンバー１７内を真空排気すると、図中下方のメタルキャ
ップ１３ｂとガラスバルブ１２の図中開口下端部との間
隙を通して、ガラスバルブ１２内がほぼ同時に真空排気
される。

次に、チャンバー１７内にアルゴンガス等の希ガスを圧
送すると、この希ガスが前記メタルキャップ１３ｂとガ
ラスバルブ１２の開口下端部との間隙を通して、ガラス
バルブ１２内に例えば１０９１ｏｒｔの圧力で希ガスが
圧入される。

しかる後に、この希ガス雰囲気中で加熱用カーボン台６
に例えば２台一対の導電体１９ａ、１９ｂを介して、所
要の電圧を所要時間印加し、加熱する。

その結果、加熱中の加熱用カーボン台１８の固定用凹部
１８ａ内に密に嵌入されている図中下方のメタルキャッ
プ１３ｂが加熱され、さらに、この加熱中のメタルキャ
ップ１３ｂ内に嵌入されているガラスバルブ１２の開口
下端部が希ガスの雰囲気中で加熱され、溶融し、その後
のガラスバルブ１２の冷却により、メタルキャップ１３
ｂ内に気密に封着される。

なお、ガラスバルブ１２の開口両端部と一対のメタルキ
ャップ１３ａ、１３ｂとの加熱溶着は、一対のメタルキ
ャップ１３ａ、１３２ｂの高周波誘導加熱により行なっ
てもよい。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、このような偏平蛍光ランプ１１ではガラ
スバルブ１２と一対のメタルキャップ１３ａ、１３ｂと
の封着強度を必ずしも高くできず、また、放電安定性等
の電気特性の安定性を必ずしも高くできないおそれがあ
る。

つまり、第１７図に示すように、ガラスバルブ１２の軸
方向開口両端部外周に、一対のメタルキャップ１３ａ、
１３ｂの開口端を外嵌し加熱融着させるので、ガラスバ
ルブ１２の開口端部外周面と一対のメタルキャップ１３
ａ、１３ｂの内周面とが接合するに過ぎず、この接合面
積が必ずしも広くない。

また、ガラスバルブ１２の開口端部内周面がフリーであ
るので、両者の封着強度を必ずしも高くできないという
おそれがある。

また、第１８図（Ａ）に示すように、ガラスバルブ１２
はその加熱溶融時に、ガラスバルブ１２の縦断面におけ
る短径ａ方向で対向する図中上下両面１２ａ、１２ｂが
内方へ垂れて、いわば瓢箪型に変形するおそれがある。

このために、一対のメタルキャップ１３ａ、１３ｂの電
極表面をなす内表面が溶融ガラスにより瓢箪型に覆われ
ると共に、その表面積が縮小するので、放電の安定性に
悪影響を与える等電気特性を害するおそれがある。

また、第１８図（Ｂ）に示すように、一対のメタルキャ
ップ１３ａ、１３ｂを保持する治具やその加熱温度が不
均一であった場合はガラスバルブ１２の溶融状態が不均
等となる確率が高く、この場合、前記の課題に加え、次
の問題が生ずる。

つまり、一対のメタルキャップ１３ａ、１３ｂを電極と
しても共用しているので、これらメタルキャップ１３ａ
、１３ｂの内面の電極表面積のうち、ガラスバルブ１２
が溶融付着していない部分が、電極として有効な面積と
なる。

また、冷陰極かつ電極間距離が比較的短い場合、つまり
、偏平蛍光ランプ１１が小型である場合は、ランプ電圧
が陰極降下電圧によりほぼ決定されて、しかも、陰極降
下電圧は電極の形状や材質、ランプ電流、封入ガス圧が
一定の場合、電極の表面積により決定される。

したがって、第１８図（Ｂ）で示すように、対のメタル
キャップ１３ａ、１３ｂの電極としての有効表面積が縮
小し、あるいは電極表面の露出面形状が変形すると、所
要の電気特性が得られないというおそれがある。

そこで本発明は前記事情を考慮してなされたもので、そ
の目的はガラスバルブと電極兼用の一対の封止部材との
封着強度の向上と、電気特性の安定性の向上とを共に図
ることができる偏平蛍光ランプを提供することにある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明は、電極兼用の一対のメタルキャップ１３ａ、１
３ｂの内面に、ガラスバルブの軸方向開口両端部を嵌入
せしめる凹部を形成したものであり、次のように構成さ
れる。

つまり本発明は、偏平筒状のガラス製バルブの内面に蛍
光体を被着し、このバルブの軸方向開口両端部を、導電
体よりなる一対の封止部材の嵌入凹部内にそれぞれ嵌入
させて両開口端部の内外周両面を囲む共に、加熱融着せ
しめて、これら開口端部を気密に封止し、このバルブ内
に水銀と希ガスとを封入し、前記一対の封止部材を電極
にそれぞれ共用したことを特徴とする。

（作用）ガラスバルブの軸方向開口端部に一対の封止部材を封着
する場合は、まず、ガラスバルブの軸方向開口両端部を
一対の封止部材の嵌入凹部内に嵌入する。

次に、この一対の封止部材を例えばカーボンヒータや高
周波誘導加熱等により加熱する。

すると、この嵌入凹部内に嵌入されているガラスバルブ
の嵌入端部が加熱溶融するが、その内外周両面は嵌入凹
部の内外周壁に規制されるので、そのガラスバルブの径
方向内方の電極表面への垂れが防止され、その垂れに起
因する封止部材の電極としての電気特性の安定性を高め
ることができる。

また、ガラスバルブの軸方向開口両端部が封止部材の嵌
入凹部内に嵌入されるので、その嵌入端部の内外両局面
が嵌入凹部の環状内外周壁に接合し、その接合面積の増
大を図ることができ、これら両者の封着強度の向上を図
ることができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を第１図〜第１２図に基づいて説
明する。

第１図は本発明の一実施例の斜視図であり、図において
、偏平蛍光ランプ２１は例えば軸方向長さが約２１寵で
、幅（長径）方向長さが約１８謹の小型に形成されてお
り、ガラスバルブ２２を縦断面形状が長円形の偏平形状
に形成している。

偏平蛍光ランプ２１はこの偏平円筒状のガラスバルブ２
２の軸方向開口両端部の外周部に、左右一対のメタルキ
ャップ２３ａ、２３ｂをそれぞれ外嵌して固着し、その
内部には適量の水銀と希ガスとを封入している。

ガラスバルブ２２は第２図にも示すように、その縦断面
が長円形をなす偏平長円筒状に形成され、その短径ａ方
向で図中上面２２ａと図中下面２２ｂが対向し、これら
上下両面２２ａ、２２ｂはほぼ平坦面にそれぞれ形成さ
れている。

また、ガラスバルブ２２は長径す方向で対向する前後一
対の前側面２２Ｃ１後側面２２ｄを外方に凸の湾曲面に
形成している。

そして、ガラスバルブ２２の全内周面には蛍光膜２４を
被着しているが、この蛍光膜２４の膜厚は、ガラスバル
ブ２２の上面２２ａの内面に被着される膜厚２４ａを、
その下面２２ｂ内面の膜厚２４ｂよりも薄くしており、
この上面２２ａ側の蛍光膜２４ａを透過する光量を増大
させることにより、ガラスバルブ２２の上面２２ａから
外部へ出力される光量を増大させる発光面に上面２２ａ
を形成している。

この発光面２２ａは平坦面に形成されているので、はぼ
全面的に等輝度で面発光し、そのために、この発光面２
２ａの外面上に図示しない液晶デイスプレィパネルを並
設することにより、この液晶デイスプレィパネルの背面
をほぼ等輝度で全面的に照明することができる。

一方、一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂは導電性金
属板の絞り加工等により有底長円筒状にそれぞれ形成さ
れ、これらの両開口端には外向きフランジ２５ａ、２５
ｂを一体に突設している。

これらメタルキャップ２３ａ、２３ｂは第１図に示すよ
うに、点灯回路２６にそれぞれ電気的に接続されて、冷
陰極等の電極としても構成されている。

したがって、これらメタルキャップ２３ａ、２３ｂ間に
所要の電圧を印加することにより、両者２３ａ、２３ｂ
の内面の電極表面同士の間でガラスバルブ２２内におい
て面状に放電させることができる。

なお、一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂの全外周面
をガラス被膜等の絶縁被膜によりコーティングし、電気
絶縁性を高めてもよい。

そして、一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂはこれら
の各内面に、ガラスバルブ２２の開口両端部を密に嵌入
せしめる環状の嵌入凹部２７ａ。

２７ｂをそれぞれ形成している。

これら嵌入凹部２７ａ、２７ｂはメタルキャ・ツブ２３
ａ、２３ｂの外底面をその内方へ長円形で押し込むプレ
ス加工等により形成される。

このために、各メタルキャップ２３ａ、２３ｂの各外底
面にはガラスバルブ２２の内面にほぼ適合する長円形状
の外面凹部２８ａ、２８ｂが形成され、これら外面凹部
２８ａ、２８ｂの各内面は長円形状の電極表面２９ａ、
２９ｂとなる。

次に、ガラスバルブ２２の開口両端部に一対のメタルキ
ャップ２３　ａ、　　２３　ｂを封着する方法について
説明する。

まず、第３図（Ａ）に示すように、ガラスノ（ルブ２２
の開口両端部を一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂの
嵌入凹部２７ａ、２７ｂ内にそれぞれ嵌入する。

次に、一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂを第１６図
で示すチャンバー１７内でカーボンヒータまたは高周波
誘導加熱等により順次加熱すると、この高温に加熱され
た一対のメタルキャ・ツブ２７ａ、２７ｂが、この内面
に接触するガラスバルブ２２の開口両端部をそれぞれ溶
融する。

しかし、第３図（Ｂ）、（Ｃ）に示すようにその溶融ガ
ラスは一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂの嵌入凹部
２７ａ、２７ｂの内外周壁によりそれぞれ規制されるの
で、この溶融したガラスが電極表面２９ａ、２９ｂ内方
へ垂れて、その一部を覆うのを防止している。

したがって、第３図（Ｄ）に示すように一対のメタルキ
ャップ２３ａ、２３ｂの電極表面２９ａ。

２９ｂの電極有効面積の縮小を防止できると共に、その
変形をも防止できる。

その結果、放電安定性等電気特性の安定を向上させるこ
とができる。

また、第３図（Ｂ）、　　（Ｃ）に示すようにガラスバ
ルブ２２の封着端部が一対のメタルキャップ２３ａ、２
３ｂの嵌入凹部２７ａ、２７ｂの内外両周壁に接合し、
接合面積の拡大が図られているので、封着強度の向上を
高めることができる。

なお、第４図に示すように各メタルキャップ２３ａ、２
３ｂの電極表面２９　ａ、　　２９　ｂにはニッケルや
アルミニウム等の金属板をスポット溶接等により固定し
てもよく、特に、これら金属板として、仕事関数の低い
ＬａＢ６、Ｚｒ等を用いれば、陰極降下電圧を低く抑え
、ランプ効率の向上を図ることができる。

次に本実施例６作用を説明する。

まず、一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂ間に、点灯
回路２６から所要のランプ電圧が印加されると、一対の
メタルキャップ２３ａ、２３ｂの両内面の電極表面２９
ａ、２９ｂ同士の間で、その長径す方向のほぼ全長に亘
って面状放電が発生する。

この面状放電はガラスバルブ２２内の水銀を励起して、
紫外線を面状に発生させ、この紫外線がガラスバルブ２
２の上下両面２２ａ、２２ｂ内面の蛍光膜２４ａ、２４
ｂのほぼ全面を平面的に励起すると共に、前後両側面２
２ｃ、２２ｄの蛍光膜２４を励起して可視光が発生する
。

そして、ガラスバルブ２２の上面２２ａの内面の蛍光膜
２４ａの膜厚は下面２２ｂ内面の蛍光膜２４ｂの膜厚よ
りも薄いので、その分、この上面２２ａ側の蛍光膜２４
ａを透過して外部へ出力される光量が増大し、また、下
面２２ｂ側の蛍光膜２４ｂで発生した光も上面２２ａを
透過して外部へ出力され、この上面２２ａが発光面に形
成される。

したがって、偏平蛍光ランプ２２自体が発光面２２ａを
ほぼ全面的にほぼ等輝度で面発光させる面光源に構成さ
れているので、第１３図で示す従来の反射器２や第１、
第２の拡散板４．５を省略することができる。

また、メタルキャップ２３　ａ、　　２３　ｂをガラス
バルブ２２の封止部材と電極とに共用しているので、さ
らに部品を削減できる。

そこで、このように構成された偏平蛍光ランプ２２の上
面２２ａ上に図示しない液晶デイスプレィパネルを並設
することにより、この液晶デイスプレィパネルの背面を
ほぼ全面的、かつ等輝度で照明することができる。

したがって本実施例によれば、従来の反射器２や第１、
第２の拡散板４，５を省略することにより、輝度効率の
向上と部品点数削減による小型軽量化および薄形化と、
ガラスバルブ２２の偏平による一段の薄形化とを共に図
ることができるうえに、コスト低減を図ることができる
。

特に、偏平蛍光ランプ２１の小型軽量化と薄形化とによ
り、例えばカメラ一体型ビデオのカラー電子式ビューフ
ァインダーの超小型液晶デイスプレィパネルのバックラ
イトとして、この偏平蛍光ランプ２１を使用することが
できる。

ちなみに、本実施例の偏平蛍光ランプ２１の軸方向長さ
が２１ｍ＋ａ、幅方向（長径）長さが１８ｗ１アルゴン
ガス封入圧が１００　ｆｏｒｔで、ランプ電圧が１２０
■、ランプ電流が４．８ｍＡで点灯したとき、この偏平
蛍光ランプ２１の輝度は３５００ｃｄ／ｎｆであり、均
斉度が０．　４３　ｗｉｎ、／＋ａｘであった。

そして、本実施例の偏平蛍光ランプ２１は一対のメタル
キャップ２３ａ、２３ｂにガラスバルブ２２の開口両端
部を嵌入せしめる嵌入凹部２７ａ。

２７ｂを設けたので、これら嵌入凹部２７ａ、２７ｂと
ガラスバルブ２２の開口両端部とが内外両周面で接合し
、その接合面積が増大し、両者の封着強度の向上が図ら
れる。

また、ガラスバルブ２２の開口両端部は一対のメタルキ
ャップ２３ａ、２３ｂの嵌入凹部２７ａ。

２７ｂ内に嵌入された状態で、加熱溶融されるので、そ
のガラス溶融が一対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂの
電極表面２９ａ、２９ｂへ垂れ込むのを防止することが
でき、放電安定性等の電気特性の安定性を高めることが
できる。

そして、本実施例の偏平蛍光ランプ２１は電極兼用の一
対のメタルキャップ２３ａ、２３ｂの外底面に外面凹部
２８ａ、２８ｂをそれぞれ形成しているので、第５図お
よび第７図に示す点灯装置３１．４１にリード線等を介
さずに点灯回路に接続することができる。

点灯装置３１は第５図に示すように、図示しない点灯回
路部品を実装した点灯回路基板３２の実装面の裏面（第
５図では上面）上に左右一対の係止爪３３ａ、３３ｂを
立設している。

一対の係止爪３３ａ、３３ｂは導電性と可焼性を有する
金属板等より成り、偏平蛍光ランプ２１の軸方向長さに
ほぼ対応する距離をおいて回路基板３２上に立設されて
おり、その下端面は点灯回路基板３２の図示しない電気
出力端子にそれぞれ接続されており、所要のランプ電圧
が印加されるようになっている。

したがって、第５図に示すように、蛍光ランプ２１をそ
の長径方向に沿って、一対の係止爪３３ａ、３３ｂ間に
挿入すると、これらの上端部が図中矢印に示すように外
側方拡開するように撓曲し、その挿入を案内する。

そこで、さらに、蛍光ランプ２１を押し込むと、第６図
にも示すように、一対の係止爪３３ａ、３３ｂの半球状
の内側凸部３４ａ、３４ｂが円形蛍光ランプ２１の一対
のメタルキャップ２３ａ、２３ｂの凹部２８ａ、２８ｂ
内に挿脱自在に嵌入し、同時に電気的に接触する。

このために、偏平蛍光ランプ２１はワンタッチで点灯回
路基板３２上に一対の係止爪３３ａ、　　３３ｂにより
着脱され、しかも、同時に点灯回路基板３２の点灯回路
に電気的に接続される。

したがって、この点灯装置３１によれば、偏平蛍光ラン
プ２１を極めて簡単に保持固定して、偏平蛍光ランプ２
１と点灯回路基板３２とを一体的にユニット化すると共
に、点灯回路に電気的に接続することができる。

一方、第７図で示す点灯装置４１は点灯回路を実装した
点灯回路基板４２の実装面の裏面上に偏平蛍光ランプ２
１を横置きに置いた状態で、この蛍光ランプ２１の左右
一対の外面凹部２８ａ、　　２８ｂに嵌入する嵌合体４
３ａ、４３ｂを点灯回路基板４２上に固着している。

一対の嵌合体４３ａ、４３ｂは少なくともその一方を先
端部が軸方向に進退自在に構成されている。

つまり、嵌合体４３ａ、４３ｂの少なくとも一方は第８
図に示すように、有蓋円筒状の内筒４４ａの先端部に、
有蓋円筒状の外筒４４ｂをその軸方向に摺動可能に外嵌
し、外筒４４ｂ内にばね部材４５を内蔵させて、外筒４
４ｂがその軸方向に進退し得るように構成されている。

したがって、偏平蛍光ランプ２１を点灯回路基板４２上
に固定する場合は、まず、偏平蛍光ランプ２１の一方の
外面凹部、例えば２８ａを伸縮自在の例えば嵌合体４３
ａ内に嵌入し、さらに、偏平蛍光ランプ２１をその嵌合
体４３ａ側へ押し込み、第８図で示す外筒４４ｂをその
内筒４４ａ側へ後退させる。

こうして、偏平蛍光ランプ２１の他方のメタルキャップ
２３ｂの外底面と他方の嵌合体４３ｂの内面との間に若
干の間隙を形成して、回路基板４２側へ押し込み、他方
の凹部２８ｂ内に他方の嵌合体４３ｂを嵌入させると、
外筒４４ｂ内のばね部材４５のばね復元力により偏平蛍
光ランプ２１が他の嵌合体４３ｂ側へ押し込み、外筒４
４ｂが伸張する。

したがって、この点灯装置４１によっても偏平蛍光ラン
プ２１を点灯回路基板４２上にワンタッチで着脱し、そ
れと同時に、点灯回路を電気的に接続することができる
。

第９図は第１４図で示す偏平蛍光ランプ１１を保持する
と共に点灯回路に電気的に接続する点灯装置５１を示し
ている。

これは点灯回路を実装する点灯回路基板５２上に偏平蛍
光ランプ１１の一対のメタルキャップ１３ａ、１３ｂを
一対の外向きフランジ１５ａ、１５ｂの外面から軸方向
に弾性的に挟持する一対の保持部材５３ａ、５３ｂを固
着している。

一対の保持部材５３ａ、５３ｂは弾性を有する金属製帯
板をほぼ偏平Ｗ字状に湾曲形成すると共に、第１０図に
も示すように、Ｗ字形内底部をその内方へ突出するよう
に湾曲させて一対のメタルキャップ１３ａ、１３ｂの底
面に下方から接触して支持する底部凸部５４ａを湾曲形
成している。

また、一対の保持部材５３ａ、５３ｂは偏平蛍光ランプ
１１の長径方向両方向から挟み持ちするように内方へ突
出する左右一対の左右凸部５４ｂ。

５４ｃをそれぞれ内方へ湾出するように、Ｗ形の開口上
端部の左右両側部に形成している。

また、保持部材５３ａ、５３ｂの開口上端は外方へ拡開
するように湾曲形成されており、偏平蛍光ランプ１１の
挿入をガイドするようになっている。

したがって、偏平蛍光ランプ１１を、点灯回路基板５２
に対して横置きの状態で、一対の保持部材５３ａ、５３
ｂ間に押し込むことにより、一対のメタルキャップ２３
ａ、２３ｂがその径方向で３点支持されると共に、一対
の保持部材５３ａ。

５３ｂによりその軸方向が挟み持ちされ、その保持が確
実となる。

また、一対の保持部材５３ａ、５３ｂは点灯回路基板５
２の点灯回路の２体一対の電気出力端子（図示せず）に
電気的に接続されているので、−対のメタルキャップ１
３ａ、１３ｂは一対の保持部材５３ａ、５３ｂに弾性的
に保持されると同時に、点灯回路に電気的に接続される
。

したがって、この点灯装置５１によっても偏平蛍光ラン
プ１１を点灯回路基板５２にワンタッチで着脱でき、両
者を一体的にユニット化できる。

なお、一対の保持部材５３ａ、５３ｂは第１１図にも示
すように、はぼＵ字形に形成して、偏平蛍光ランプ１１
を点灯回路基板５２に対し縦置きの状態で保持し得るよ
うに形成してもよい。

第１２図（Ａ）で示す点灯装置６１は偏平蛍光ランプ１
１の一対のメタルキャップ１３ｇ、１３ｂの一方の外底
面に外方に湾出する弾性を有する湾曲板６２を固着する
一方、点灯回路を形成する点灯回路基板６３の一面上に
は前記湾曲板６２と他方のメタルキャップ１３ｂの外底
面とを挟み持ちする２体一対の受け６４ａ、６４ｂを固
定している。

一対の受け６４ａ、６４ｂは導電体により例えば断面コ
字形に形成されており、その一端は点灯回路基板６３の
図示しない点灯回路の２体一対の電気出力端子に電気的
に接続されている。

したがって、偏平蛍光ランプ１１を回路基板６３上に固
定する場合は、まず偏平蛍光ランプ１１の湾曲板６２を
一方の受け６４ａの内面に強く押し付けて弾性変形させ
、他方のメタルキャップ１３ｂの外底面を他方の受け６
４ｂの内面に当てることにより、偏平蛍光ランプ１１は
その軸方向で一対の受け６４ａ、６４ｂにより弾性保持
され、同時に点灯回路基板に電気的に接続される。

したがって、この点灯装置６１によっても偏平蛍光ラン
プ１１を点灯回路基板６３にワンタッチで着脱でき、両
者を一体的にユニットし得る。

第１２図（Ｂ）で示す点灯装置７１は偏平蛍光ランプ１
１の一対のメタルキャップ１３ａ、１３ｂの外底面はぼ
中央部に２本一対の金属棒状のサポートレグ７２ａ、７
２ｂを例えば偏平蛍光ランプ１１の短径方向外方へ突出
するように溶接等により固着している。

一方、点灯回路を形成する点灯回路基板７３は前記一対
のサポートレグ７２ａ、７２ｂの先端部を嵌入させる取
付孔７４　ａ、　　７４　ｂをそれぞれ穿設しており、
これら一対の取付孔７４ａ、７４ｂの内周面は前記点灯
回路の電気出力端子にそれぞれ電気的に接続されている
。

したがって、一対のサポートレグ７２ａ、７２ｂの先端
部を点灯回路基板７３の一対の取付孔７４ａ、７４ｂ内
に嵌入しはんだ付けすることにより、偏平蛍光ランプ１
１を点灯回路基板７３上に固定すると同時に、点灯回路
に電気的に接続することができる。

そして、このように点灯回路基板７３上に固定された偏
平蛍光ランプ１１の図中上方には液晶デイスプレィ（Ｌ
ＣＤ）パネルを近接配置し、これを面光源としてほぼ全
面的に等輝度で照明することができる。

なお、一対のサポートレグ７２　ａ、　　７２　ｂは図
中破線で示すように偏平蛍光ランプ１１の上、下方向外
方へ突出するように固着している。

また、前記各偏平蛍光ランプ１１．２１にはその発光面
１２ａ、２２ａを表面とする表裏があるので、その表裏
を誤って、各点灯装置３１．　４１゜５１．６１．７１
に装着しないように、いわゆるばかよけ手段を設けても
よい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、ガラスバルブの軸方向開
口両端部を封着する封止部材に、このガラスバルブの軸
方向両端部を嵌入せしめて、その内外周両面を囲む嵌入
凹部を設けたので、このガラスバルブの開口両端部の加
熱溶融時に、その溶融ガラスが電極表面をなす一対の封
止部材の内面に垂れ込み、その有効電極表面積を縮小な
いし、その表面を露出面形状を変形するのを防止するこ
とができる。

したがって、電極表面露出面形状の変形や有効電極表面
積の縮小に起因する放電安定性等の電気特性の安定性を
高めることができる。

また、ガラスバルブの軸方向開口両端部を嵌入凹部内に
嵌入せしめるので、これら両者の封着強度の向上を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る偏平蛍光ランプの一実施例の斜視
図、第２図は第１図で示す実施例の分解斜視図、第３図
（Ａ）は第１図および第２図で示す実施例のガラスバル
ブの軸方向両端部を一対のメタルキャップの嵌入凹部内
に嵌入した状態を示す部分縦断面図、第３図（Ｂ）は同
図（Ａ）のガラスバルブと一対のメタルキャップとの封
着状態を示す縦断面図、第３図（Ｃ）は同図（Ｂ）のＣ
部拡大図、第３図（Ｄ）は同図（Ｂ）のＤ−Ｄ矢視断面
図、第４図は本発明の他の実施例の要部縦断面図、第５
図は第１図で示す偏平蛍光ランプの点灯装置を示す正面
図、第６図は第５図の一部拡大図、第７図は第１図で示
す偏平蛍光ランプ２１の他の点灯装置の平面図、第８図
は第７図の一部拡大縦断面図、第９図は第１４図で示す
偏平蛍光ランプの点灯装置の斜視図、第１０図は第９図
で示す偏平蛍光ランプが点灯装置に固定された状態を示
す側面図、第１１図は第１０図で示す保持部材の変形例
を示す正面図、第１２図（Ａ）、　　（Ｂ）は第１５図
で示す蛍光ランプの他の点灯装置の斜視図、第１３図は
従来の照明装置分解斜視図、第１４図は偏平蛍光ランプ
の斜視図、第１５図は第１４図で示す偏平蛍光ランプの
分解斜視図、第１６図は第１４図で示す偏平蛍光ランプ
等の真空封着の状態を示す正面図、第１７図は第１４図
で示す偏平蛍光ランプのガラスバルブとメタルキャップ
の外嵌状態を示す一部縦断面図、第１８図（Ａ）（Ｂ）
は第１７図のＸ■−Ｘ■線断面図である。１１．２１・・・偏平蛍光ランプ、１２．２２・・・ガ
ラスバルブ、１３　ａ、　　１３　ｂ、　　２３　ａ、
　　２３　ｂ・・・一対のメタルキャップ（電極兼用の
封止部材）、１４．２４・・・蛍光膜、１６．２６・・
・点灯回路、２７ａ、２７ｂ・＝嵌入凹部、２８ａ、２
８ｂ−外面凹部。

Claims

【特許請求の範囲】

　偏平筒状のガラス製バルブの内面に蛍光体を被着し、
このバルブの軸方向開口両端部を、導電体よりなる一対
の封止部材の嵌入凹部内にそれぞれ嵌入させて両開口端
部の内外周両面を囲む共に、加熱融着せしめて、これら
開口端部を気密に封止し、このバルブ内に水銀と希ガス
とを封入し、前記一対の封止部材を電極にそれぞれ共用
したことを特徴とする偏平蛍光ランプ。