JPH0320968Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は接続の作業性向上と、シーリングロー
ゼツトの種類に応じて使い分けが可能となる接続
装置に関する。

（従来の技術） 従来、天井面から照明器具を吊り下げる際、天
井面にたとえば露出形のシーリングローゼツトを
取着し、さらにこのローゼツトに対し着脱自在な
シーリングキヤツプを取着し、このシーリングキ
ヤツプを介して照明器具の電気的接続と吊り下げ
とがなされていた。また、重量のある照明器具に
対する吊り下げの安全性を考慮して天井面には別
個に引掛金具を付設し、これに吊下げコードを係
止して吊持するか、あるいは実開昭53−60385号
公報に開示されているようにシーリングキヤツプ
下面に吊下げコードを係止する係止部材を突出さ
せた構造のものが知られている。しかしながら、
前者にあつては別個に部材を取着させる必要があ
り、経済的に劣りまた作業性をも損なう問題点が
あり、また後者にあつては係止部材が露出するた
め外観的に劣り、じやまになるとともに器具の回
動を招き、部屋の方向に合わせにくい問題点をも
有している。

（考案が解決しようとする問題点） 上述したように照明器具の吊下げに際し天井面
に引掛金具を付設することは経済的、作業性に劣
り、またシーリングキヤツプに係止部材を突設さ
せることは外観的に劣り、操作上にも支障を生じ
させることとなる。

そこで、本考案は上記の各種問題点を除去する
ためなされたもので、シーリングローゼツトが露
出形、あるいは埋込形にかかわらず、使い分けが
可能となり、しかも接続作業が容易に行なえる接
続装置を提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の接続装置ではシーリングローゼツトに
着脱自在に取着され下面に係合部を突設したシー
リングキヤツプに対し、上記係合部に対応する挿
通孔を有したシーリングカバーを設けるととも
に、このシーリングカバーをシーリングローゼツ
トが露出形の場合は係合部をカバーの挿通孔から
突出させ、埋込形の場合は係合部を収納させるよ
うにして天井面に配設したことにより構成され
る。

（作用） 露出形シーリングローゼツトで器具を吊持する
場合は、このシーリングローゼツトに取着される
シーリングキヤツプの下面に一対の引掛爪を有し
た係合部を取着するとともにシーリングカバーに
はその内底面に設けたコード挿通孔にキヤツプか
ら導出した接続コードを挿通し、さらに係合部と
相対した挿通孔から係合部を突出させ、かつコー
ド挿通孔の内縁周側に立設した係止部にて接続コ
ードを緊締することによりシーリングカバーを固
定し、その開口部周縁を天井面に密着できる。し
たがつて、天井面には特別に引掛金具を設ける必
要がないとともに、外観的にも良好となり、また
器具の回動をも防止できる。また、埋込形シーリ
ングローゼツトの場合は器具をローゼツト付設の
係止爪で吊持するとともにシーリングカバーはシ
ーリングローゼツトの下面にその開口部周縁を密
着固定すればシーリングキヤツプおよびその下面
に取着された係合部はシーリングカバー内に収納
されて外部へ露出することがないので、取付け操
作が極めて容易で、しかも外観的にすぐれたもの
とすることができる。

（実施例） 以下、本考案の詳細を実施例について図面を参
照して説明する。第１図において１は角形引掛け
シーリングローゼツトで、天井面２に取着されて
いる。３はシーリングローゼツト１に着脱自在に
取着されるシーリングキヤツプで、ローゼツト１
に設けられた天井からの配線を接続する接片（図
示しない。）と係止して電気的導通を図る第３図
に示す係止接片４，４を有し、さらにこの係止接
片４に接続した電気コード５をキヤツプ３の下面
中央部に設けたねじ孔６から導出してなる。７は
係合部で、頂部にはコード５の挿通ならびに取付
ねじ８挿通用の透孔９を有したリング状基板１０
と、その縁部から下方へ延び先端に曲成状のかぎ
部１１，１１を設けた一対の係止脚１２，１２を
有し、取付ねじ８によつてキヤツプ３下面から突
出するように取着されている。１３は有底筒状の
シーリングカバーで、底面には上記係合部７の係
止脚１２と相対した位置に係止脚１２，１２の挿
通可能な挿通孔１４，１４が穿設され、また中央
部にはコード５の挿通孔１５およびその周縁から
内方へ立設したスリツト１６によつて弾力的に分
割された係止部１７を有しこの係止部１７の弾性
的摩擦によつてコード５を緊締してシーリングカ
バー１３を適宜の位置に固定することができる。
１８はカバー１３の内側に突設した各一対のリブ
で、シーリングローゼツト１およびキヤツプ３に
嵌合し、シーリングキヤツプ３の不所望な回動を
防止するようにしている。１９は吊持具２１によ
つて吊持される照明器具である。

第２図はシーリングローゼツト１′が埋込形で
ある場合のシーリングカバー１３の取付構造を示
すもので、その他第１図と同じ部分には同一記号
を示す。器具１９吊持用の係止爪２０，２０はあ
らかじめローゼツト１′に取着されているので吊
持具２１を係止爪２０に取着して器具１９は吊持
される。したがつて、シーリングカバー１３でシ
ーリングキヤツプ３および係合部７を収納するよ
うに取付けるとともにコード５の適宜位置を係止
部１７によつて緊締すればシーリングカバー１３
をローゼツト１′の下面に固定することができる。

〔考案の効果〕

本考案は以上詳述したようにシーリングローゼ
ツトに着脱自在に取着されるシーリングキヤツプ
と、このキヤツプ下面に突設した係合部と、この
係合部と相対した位置に挿通孔を設けたシーリン
グカバーと、を具備し、シーリングカバーはシー
リングローゼツトが露出形の場合は係合部を挿通
孔から突出させ、また埋込形の場合は係合部を収
納させるように形成した接続装置であるからシー
リングローゼツトが露出形、埋込形とその種類が
相違しても使い分けが可能となり同一のシーリン
グカバーによつて保護できるとともに別個に係止
金具を必要とすることなく経済的であり、作業性
の向上も得られる。また露出形の際は器具の吊り
具をカバー下面から突出した係合部に係止できる
ので、安全性が増し、かつ器具の回動をも防止で
きる。なお、器具方向の微調整は係合部の回動に
よつて行なうことができる。

また、埋込形ローゼツトの際、器具はローゼツ
トの引掛爪によつて吊持できるので突出した係合
部がじやまとなり支障を与えることとなるが、シ
ーリングカバー内に収納させることができるので
外観を良好とすることができる等の各種利点を有
する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
露出形シーリングローゼツトに適用して示す一部
を切欠した要部側面図、第２図は埋込形シーリン
グローゼツトに適用して示す一部を切欠した要部
側面図、第３図はシーリングローゼツトを除く接
続装置の分解斜視図、第４図はシーリングカバー
の一部を切欠した斜視図である。 １，１′……シーリングローゼツト、３……シ
ーリングキヤツプ、７……係合部、１３……シー
リングカバー、１４……挿通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シーリングローゼツトに着脱自在に取着される
   シーリングキヤツプと、このシーリングキヤツプ
   の下面に突設した係合部と、この係合部と相対し
   た位置に挿通孔を設けた有底筒状のシーリングカ
   バーと、を具備し、上記シーリングカバーは前記
   シーリングローゼツトが露出形の場合は係合部を
   挿通孔から突出させ、かつ前記シーリングローゼ
   ツトが埋込形の場合は係合部を収納させるように
   形成したことを特徴とする接続装置。