JPH03187240A - 静電チヤツク - Google Patents

静電チヤツク

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JPH03187240A
JPH03187240A JP1325818A JP32581889A JPH03187240A JP H03187240 A JPH03187240 A JP H03187240A JP 1325818 A JP1325818 A JP 1325818A JP 32581889 A JP32581889 A JP 32581889A JP H03187240 A JPH03187240 A JP H03187240A
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JP
Japan
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wafer
electrostatic chuck
insulating film
chuck
organic insulating
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Pending
Application number
JP1325818A
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English (en)
Inventor
Mamoru Nakasuji
護 中筋
Hiroyasu Shimizu
弘泰 清水
Shohei Suzuki
正平 鈴木
Kenji Morita
憲司 守田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体製造工程等に使用されシリコンウェハ等
の基板を静電的に平面度良く吸着保持する静電チャック
に係り、特に大気中および真空中の両領域において使用
して好適な静電チャックに関するものである。
[従来の技術] 従来、大気中でシリコンウェハ(以下ウェハと称する)
等の基板を平面度よく保持固定する装置としては、真空
チャックあるいは機械的なチャック装置が用いられてい
る。
一方、X!i露光装置によってウェハ上に集積回路パタ
ーンを転写したり、電子顕微鏡でウェハの表面観察を行
う場合等においては、真空中のため真空吸着によるウェ
ハのチャッキング(吸着保持〉を行うことができず、そ
のため従来より特開昭59−74624号公報に見られ
るような静電気力を利用した静電チャックが使用されて
いる。この静電チャックは絶縁材料からなる基板上にア
ルミニウム、チタン、クロム等を主成分とした合金を材
料とした2つの電極を形成し、この電極の表面に酸化処
理によって数μm〜30μm程度の厚みの薄膜絶縁層を
形成し、更にその上にピンホールによる耐圧低下を防ぐ
ため絶縁性の樹脂を塗布したものである。
このような構成において、静電チャック上に被吸着物と
してのウェハを設置した後、2つの@極間に互いに逆符
号の高電圧(±50ボルト〜±200ボルト)を印加す
ると、ウェハの各電極と対向する面には、それぞれ電極
の極性とは逆極性の電荷が誘起され、これによって電極
が静電気力によりウェハを吸着固定し、ウェハ表面の反
り等を矯正し、高い平面性を得るようにしている。
ここで、静電チャックによる静電吸着力(F)は次式に
よって与えられる。
但し、ε。は真空中での誘電率、clは絶縁物の比誘電
率、Sは電極の表面積、■は電極への印加電圧、dは絶
縁物の厚さである。
したがって、1式がらε。、Sを一定とすれば「ε1l
V2 Fα d 」 となり、静電吸着力Fは印加電圧、換言すれば誘起され
る電荷量によって大きくすることができるまた、静電チ
ャックの他の従来例としてセラミックス製の基板上に単
一の電極を形成し、その上に別途薄く研磨したセラミッ
クス製薄板をガラス等によって融着し、被吸着物をアー
スするようにしたものがある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記した通りウェハの製造工程においては真
空中でのウェハの搬送、保持を静電チャックが担当し、
大気中での搬送、保持を真空チャックが担当しているた
め、2種類のチャックを必要とし、大気中でウェハを受
は取って真空中を搬送し、所定の場所へ移動設置させる
場合、チャック間での受は渡し操作が面倒であった。
特に、真空チャックの場合はウェハの着脱に気体の流れ
を伴わせる必要があり、また機械的な弁の開閉を行なう
必要があるので、迅速な着脱が困難であること、さらに
は真空配管、排気、給気ポンプが必要であるため、装置
自体が大がかりで、高価になるという問題があった。
また、機械的なチャックでは、着脱に時間がかかること
と、ウェハの複数の面、例えば、下面と、側面または下
面と表面周縁部を接触、加圧しなければならないため発
塵が多いといった問題があった。
一方、電極表面の酸化処理により絶縁層を形成した上記
特開昭59−74624号公報による従来の静電チャッ
クにおいては、電極材料としてアルミニウム、チタン、
クロム等を主成分とする合金材料を使用しているため、
絶縁層自体は硬くて耐摩耗性に富むと云う大きな利点を
有するものの、酸化処理によって形成されたピンホール
による耐圧劣化を樹脂の含浸のみによっては、十分に阻
止することができないと云うI?FIgがあった。
一方、強誘電材料からなるセラミックス製薄板を絶縁層
とした静電チャックにおいては、絶縁層の耐摩耗性につ
いては問題ないが、静電吸着力(F)は電圧を印加する
時間の増加関数になる。したがって、電圧を印加した直
後は静電吸着力(F)が小さく、所定の吸着力を得るま
でに暫く待ち時間が必要になるばかりか、−度電圧を印
加すると永久分極を生じ、電圧を切っただけではウェハ
を取り除くことができず、ウェハの着脱操作を迅速に行
うためには、逆符号の電圧を所定時rMi(10秒以上
〉印加する必要があるといった問題があった。
したがって、本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、簡単な工夫
を施すことにより、大気中、真空中を問わず被吸着物の
着脱操作、特に大気中での脱操作を迅速に行うことがで
き、また絶縁物の材質を代えることにより小さな電圧で
大きな吸着力が得られ、しかも電圧を印加すれば直ちに
吸着固定し、電圧をOにすれば直ちに吸着固定を解除す
ることができ、その上絶縁層表面の摩耗による耐圧劣化
あるいは静電吸着力の低下が少なく、また非吸湿性にも
優れた静電チャックを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するためになされたもので、そ
の第1の目的は基板に形成した電極上に絶縁物を設けた
静電チャックにおいて、前記絶縁物の表面上に少なくと
も一端開放の通気溝が形成されているものである。
また、第2の発明は」1記絶縁物として有機絶縁材料に
よる有機絶縁膜と、この有機絶縁膜の七に形成された無
機絶縁材料からなる無機絶縁膜とで構成したものである
[作用] 大気中での使用において、被吸着物の被吸着面全体が静
電チャックの吸着面に密着していると、電圧をOにして
被チャック物のチャック状態を解除した際、大気圧が被
吸着面以外の面にのみかかり、被吸着面にはかからない
が、絶縁物上に通気溝を設けておくと、この清を介して
大気圧が被吸着面にも作用する。 有機絶縁膜を保護す
る無機絶縁膜は、有機絶縁材料に比べて硬くて耐摩耗性
に優れ、耐圧劣化あるいは吸着力の低下を防止する。ま
た、空気中の湿度の影響も受は難く、絶縁膜を水、湿気
等から保護する。
耐摩耗性に劣る有機絶縁膜は無機絶縁膜により保護され
ているため、有機絶縁膜としてポリイミドを考え、無機
絶縁膜としてアルミナを考えた場合、ポリイミドの厚み
(d)をアルミナの厚みに比して十分小さくする(1/
30〜l/300程度〉ことができる0例えば、1/3
0の厚みにすれば、比誘電率(ε*〉が小さい(1/3
程度)ことを考慮してもなお同じ静電吸着力(F)を得
るためには 上記式から明らかなように電圧(V)を1
710にすることができる。
また、有機絶縁材料は吸着力の印加時間依存性が少なく
、しかも電圧をOにすれば分極もOになり、永久分極や
残留分極を生じない。
[実施例] 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明に係る静電チャックと搬送アームの一実
施例を示す第2図のA−A’線断面図、第2図は第1図
の電極パターンを示すための第1図のB−B’線断面図
、第3図(a>から(d)は静電チャックと搬送アーム
を用いたウェハ搬送・チャック装置を示す概略構成図で
ある。
先ず、第3図によりウェハ搬送・チャック装置の構成、
動作等を概略説明すると、第3図(a)に示した部材l
は多数の未処理ウェハ2を水平にかつ垂直方向に所定の
間隔をおいて収納保管してなるカセットで、このカセッ
ト1内のウェハ2は搬送アーム3によって取り出される
前記搬送アーム3はウェハ2をカセット1から取り出す
と、搬送ロボット4によって水平面内にて所定量移動、
かつ所定角度回転されて、第3図(b)に示したように
、前記ウェハ2をx*g光装置5内に挿入し、静電チャ
・ツク6に受は渡す。
ウェハ2の受は渡しが終了して搬送アーム3が外部へ退
出すると、Xll露光装置5は真空排気され、大気圧に
近い所定の真空度に保持される。静電チャック6は高い
平面度を有する上面、すなわち吸着面によりウェハ2の
下面を、電圧の印加によって静電的に吸着保持し、ウェ
ハ2の平面度を矯正する。露光の準備が完了すると、X
線発生源より放出されたX線をレンズ系7によって絞り
ウェハ2の表面に形成されたレジストを照射して所定の
露光を行なう、露光終了後、静電チャック6が水平面内
で回転し、上記とは別の搬送アーム8がX線露光装置5
内に進入してウェハ2を静電チャック6から受は取る。
この時、静電チャック6への印加電圧を0にしてウェハ
2のチャッキングを解除する。
搬送アーム8はウェハ2を受は取ると、搬送ロボット9
によりXa!g光装W5から引き出され、次の工程であ
る不図示の現像装置ヘウエハ2を搬送する。現像処理後
、第3図(C)に示したように、さらに次の工程である
ドライエツチング装置10内にウェハ2を挿入し、該装
置内に配置されている静電チャック11にウェハ2を受
は渡す。
ドライエツチング装WlOは、放電用電源12によって
放電電極13に所定の電圧を印加してガス供給装置F1
4によって供給されるフッ化キセノン等の反応ガスをイ
オン化させ、これをウェハ2上のレジストに衝突させる
ことによりエツチングを行なう、そのため、内部が真空
排気され放電し易い低圧力の雰囲気に保たれている。ウ
ェハ2を大気中から低圧力の雰囲気中の静電チャック1
1に受は渡すには、−度ドライエツチング装210(X
線露光装置も同様)の内部圧力を大気圧まで高めウェハ
2の受は渡し後、真空排気して低圧力に戻すか、予備室
を設け、この予備室の圧力制御により行なうようにすれ
ばよい。
エツチング処理が終了すると、上記とは別の搬送ロボッ
ト15により搬送アーム16がドライエツチング装21
0内に挿入されてウェハ2を静電チャック11から受は
取り、第3図(d)に示すように、別のカセット17に
挿入保管する。
次に、と記静電チャック6(11)および搬送アーム3
(8,16)の構成等を第1図および第2図に基づいて
詳細に説明する。なお、第2図においては厚み方向の寸
法を拡大して示している。
第2図に示したように、静電チャック6は適宜板厚く2
關)を有するセラミックス製のチャック本体21を備え
ている。第■図に示したように、チャック本体21は平
面視C字状に形成されることにより、一端が一部周面に
開放しく図では上方)、他端が本体中央に延在する半径
方向のアーム挿入溝22を有し、また上面には適宜な溝
幅および深さを有する複数間の細溝23a〜23fが放
射状に形成されている。そして、本体21の上面にはニ
ッケルの無電界メツキあるいはクロムのスパッタリング
によって扇型をなす複数個の電極24a〜24pが互い
に絶縁されて周方向に並列形成されていると共に、電極
24a〜24pの上面および電極間にはポリイミド等の
有機絶縁材料からなる有機絶縁膜26Aが形成され、さ
らにその上にアルアルミナ等の無機絶縁材料からなる無
機絶縁膜26Bが形成されている(第1図、第2図参照
)。
前記細溝23は断面形状がV字状の溝からなり、その一
端が前記チャック本体21の外周面に、他端が前記アー
ム挿入溝22にそれぞれ開放されている。したがって、
本体21上の溝23a〜23f上にスパッタされた電極
24c、24e、24h、24k、24m、240は溝
23a〜23fに倣って蒸着され、その表面にV字状の
溝が形成されるから、その上に有機絶縁膜26Aを介し
て積み重ねられた無機絶縁膜26Bの表面にもV字状の
溝が形成される。
前記電極24a〜24Pは前記アーム挿入溝22の中心
線を挟んで対向するもの同士がそれぞれ対(24a−2
4p、24b−24o、24cm24n、24d−24
m、24e−24,&、24f−24に、24g−24
j、24h−24i)をなしている、このような電極2
4の形成に際しては予め電極24を分離するための細い
テープをチャック本体21の上面に接着し、この状態で
ニッケルの無電界メツキあるいはクロムのスパッタリン
グを行い、しかる後テープを収り除けばよい。
多電f[!24a〜24pは全て厚みが3μm程度とさ
れ、その一端部から本体21の周縁部まで引き出し線が
それぞれ形成され、この引き出し線を介して不図示の電
源に接続されている。なお、既に述べたが、1f極24
の表面で前記細溝23に対応する部分はV字状の溝を形
成し、その両端がチャック本体21の内、外周面に開放
している。
有機絶縁膜26Aとしては、具体的には、電極24の上
にポリイミド(東し製セミコファイン5P−910)を
塗布し、約1,0OOr、p、mの回転速度でスピンコ
ードし、その後80°Cで1時間(200°Cでは30
分、35°Cでは1時間〉ベーキング処理を行うことに
より厚さ10μm程度の丈夫なポリイミド層を得た。
無機絶縁膜26Bは前記有機絶縁JII26Aを保護す
るもので、具体的には、例えばアルミナ(Af120s
 >を前記有機絶縁膜26Aの上にスバ・ツタリングす
ることにより形成され、その厚みは1μm程度とされる
このようにして無機絶縁膜26B上に形成されたV字状
の通気溝は、ウェハ2の被吸着面に大気圧を作用させる
ようにしている。この通気溝も前記細溝23上に薄膜を
積み重ねることにより形成される以上、その一端が静電
チャック6の外周面に、他端が前記アーム挿入溝22に
それぞれ開放されていることは当然である。
この場合1通気溝(細溝23〉を放射状に形成して、そ
の両端を静電チャック6の内、外周面に開放させたが、
これに限らず一端のみを開放させたり、あるいはまた環
状に形成し、チャック本体21に貫通形成した貫通孔に
よりチャック本体の下面側に開放させるようにしてもよ
いことは勿論である。
但し、放射状の溝は、有機絶縁材料26Aの膜をスピン
コードにより形成する際、溝が有機絶縁材料の半径方向
への移動を邪魔することなく、むらが生じないという利
点はある。
このような構成からなる静電チャック6は無機絶縁M2
6B上にウェハ2を設置し、互いに対をなす電Vi24
a〜24pに逆符号の電圧(例えば±200V)を順次
印加することにより動作され、しかして有機絶縁膜26
Aに電荷が発生することでウェハ2が静電的に吸着固定
される。
この場合、電圧印加のシーケンスは制御装置からの制御
信号によってスイッチを動作させることにより行なわれ
る。シーケンスの一例として、先ず電極24a、24p
に+200V、−200Vを印加し、次に電極24b、
24o、さらに次に′!X極24c、24n、・・・・
そして最後に電極24h、24Lに+200V、−20
0Vを印加した。
なお、ウェハ2の吸着保持を解除する場合は、電圧を全
電極同時にOFFにすればよいが、より短時間に脱にす
るため、逆符号の電圧を短時間印加するとよい。
ウェハ2を前記静電チャック6に受は渡したりあるいは
また静電チャック6からウェハ2を受は取ったりする搬
送アーム3は前記静電チャック6のアーム挿入溝22に
挿入され得る幅を有するアーム本体31を備えている。
アーム本体31の上面にはV字状の細溝32a〜32d
が刻設されると共に、ニッケルの無電界メツキあるいは
クロムのスパッタリングによって電[i 33 a、3
3bが互いに絶縁されて形成されている。電極33a、
33bの表面には本体31の細溝32a〜32dに倣っ
たV字状の細溝が形成される。
前記細溝32は適宜な深さと溝幅を有し、両端がアーム
本体31の側面に開放されている。
前記電133a、33bは絶縁物34によって被覆され
ている。絶縁物34は、有機絶縁材料からなる有機絶縁
膜34Aにより被覆されると共に、両軍Ii 33 a
、33bの間は膜34Aにより絶縁されている。有機絶
縁膜34Aは無機絶縁材料からなる無機絶縁膜34Bで
被覆保護されている。
したがって、静電チャック6について述べたと同様に、
無機絶縁膜34Bの表面にも細溝32a、32bに対応
した細溝35a、35bが形成される。前記有機絶縁膜
34Aとしては、ポリイミドからなり、スピンコードに
よって塗布し、その後ベーキング処理することによって
形成され、その厚さは10μm程度とされる。無機絶縁
膜34Bは1例えばアルミナを前記有機絶縁11134
Aの上にスパッタリングすることにより形成され、その
厚みは1μm程度とされる。
なお、電極33a、33b、有11M縁膜34Aおよび
無機絶縁膜34Bの前記細溝32a、32bに対応する
部分にはV字状の溝が形成され、特に無機絶縁膜34B
の溝はウェハ2の被吸着面に大気圧を作用させるための
通気溝35を形成している。そして、通気溝35a、3
5bはその両端が該搬送アーム3の側面に開放されてい
る。
このような構成からなる搬送アーム3は前記静電チャッ
ク6と平面形状および電[!33a、33bの数のみが
異なるだけで、その他の構成および製作方法は全く同様
であり、したがって実質的に静電チャック6と同じ静電
チャックを構成している。
このような搬送アーム3によるウェハ2の吸着保持に際
しては、静電チャック6と同様各電極33a、33bに
互いに逆符号の電圧(例えば±200V)を印加すれば
よい、搬送アーム3によって保持されたウェハ2を静電
チャック6に受は渡す場合は、搬送アーム3をアーム挿
入溝22に挿入して@極33の電圧を0にしてチャ・フ
キングを解除し、代わりに静電チャック6の電極24a
〜24Pに電圧を印加してウェハ2を静電的に吸引保持
すればよい0反対に、静電チャック6がら搬送アーム3
に受は渡す場合は、上記とは反対に電極24a〜24p
の電圧をOにして静電チャック6によるチャッキングを
解除し、1lfi33a、33bに電圧を印加すればよ
い。
なお、ウェハ2の受は渡し操作に際しては、ウェハ2と
静電チャック6または搬送アーム3との間に摩擦が生じ
ないように、適宜な昇降機構によってこれらチャックを
相対的に上下動させればよい 上記構成からなる静電チャック6(搬送アーム3も同様
)においては、従来の静電チャックと比較して大気中で
のウェハ2の着脱操作が容易であるという大きな利点を
有する。すなわち、ウェハ2の下面全体が静電チャック
6に密着していると、大気圧が上からしかかかっていな
いため、なかなか収り外せないが、本発明においては静
電チャック6の吸着面に通気溝28を設けてウェハ2の
下面側にも大気圧が作用するようにしているので、簡単
に取り外すことができる。
また、真空チャックでは1kg/C112という大きな
圧力がウェハ2に掛かるが、静電チャック6では10〜
500g/cm2程度のウェハ搬送に十分な圧力に制御
できるので、ウェハ2と静電チャック6間での摩耗によ
るゴミ発生を著しく押さえることができる。さらに、真
空中、大気中を問わず静電チャック6単独でウェハ2の
搬送、受は渡し、吸引保持を行なうと、電気配線と電源
だけでよく、構造が簡単で真空チャックを用いる場合に
比べて遥かに経済的である。
また、静電チャック6の有機絶縁lI26Aを形成する
ポリイミドはその厚み(d)が10μmで、単に電極上
にアルミナからなる絶縁物を形成した従来の場合と比較
して上述した通り厚みを著しく小さく(1,/20〜1
/30)することができるので、比誘電率(ε*〉が小
さい〈1/3程度〉ことを考慮してもなお同じ吸着力(
F)を得るためには電圧(V)を1/10程度に小さく
することができる。また、同じ電圧であれば大きな吸着
力を得ることができる。さらにまた、有機絶縁材料は電
圧をOにすると分極もOになり、永久分極や残留分極を
生じないため、吸着力の印加時間依存性が少なく、ウェ
ハ2の着脱操作を短時間で行える。さらに、ポリイミド
の絶縁耐力はアルミナの絶縁耐力が15.7Kv/■−
であるのに対して、317Kv/−■と著しく大きいと
いう利点を有している。
ところが、ポリイミドは表面の硬度が小さく、耐摩耗性
に欠ける嫌いがあるため、絶縁物26をポリイミド単体
で形成した場合には表面が摩擦によって粗面になると、
耐圧劣化あるいは静電吸着力の低下を生じる。またポリ
イミドは耐湿性に欠けるため、大気中でも吸着力が要求
される場合には、空気中の水蒸気を吸収して表面抵抗が
低下すると、沿面漏れ電流が流れ、静電吸着力が劣化す
る。
この点、本発明では硬くて耐摩耗性に優れ、また非吸湿
性、安定性、耐候性等に優れたアルミナからなる無機絶
縁膜26Bによって前記ポリイミドからなる有機絶縁膜
26Aを被覆保護しているので、上記したポリイミドの
欠点をカバーすることができる。また、有機絶縁膜26
Aによって絶縁を図っているため、無機絶縁膜26B自
体の厚みを1μm程度と、非常に薄くすることができる
例えば、本実施例の無機絶縁膜26Bは、アルミナ単体
により厚い絶縁膜を形成した場合の1/300程度でし
かないので、強誘電体にも拘らず、印加時間の依存性を
1/300程度にまで低減することができる。
また、厚みを薄くできれば、低電圧でウェハ2の着脱が
可能になるため、ドライエツチング装置内部のごとき放
電し易い装置内での使用が可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る静電チャックによれば
、電極上に形成される絶縁物の表面に通気溝を形成し、
被吸着物の被吸着面に大気圧が作用するように構成した
ので、大気中での使用に際して、被吸着物の脱操作を迅
速に行うことができ、作業性およびチャックの取扱性を
向上させる。したがって、真空チャックの代わりに使用
し得る。
また、絶縁物は有機絶縁膜と、この有機絶縁膜上に′f
I−戒された無機絶縁膜とで構成されているので2耐摩
耗性に浸れ、耐圧劣化或は吸着力の低下が少なく、また
非吸湿性に優れているため空気中でも水、水蒸気等によ
る劣化が少なく、耐久性を向上させることができる。
また、有機絶縁材料からなる絶縁膜は電圧を印加しても
遅れがなく所定の吸着力が得られるので、被吸着物の着
脱操作を迅速に行うことができ、作業性を向上させる。
さらにまた、長時間被吸着物を吸着固定したまま放置し
ておいても吸着力は増加しないので、脱着時に外れない
等の事故が起こらず、信頼性の高い静電チャ・ツクを提
供することができる。また、有機絶縁膜と無機絶縁膜と
を薄く形成できるので、印加時間依存性に悪影響を及ぼ
すことがなく、低い電圧で大きな静電吸着力が得られ、
ドライエ・・lチング装置のように放電を起こし易い装
置内での使用が可能で、大気中と真空中の両領域に使用
して好適であるなど、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る静電チャックと搬送アームの一実
施例を示す第2図のA−A’線断面図、第2図は第1図
の電極パターンを示すための第1図のB−B“線断面図
、第3図は静電チャックと搬送アームを用いたウェハ搬
送−チャック装置を示す概略構成図である。 2・・・ウェハ、3.8・・・搬送アーム、6.8.1
6・・・静電チャック、21・・・チャック本体、22
・・・アーム挿入溝、24.24a〜24p・・・電極
、26・・・絶縁物、26A・・・有機絶縁膜26.2
6B・・・無機絶縁膜、28・・・通気溝、33a、3
3b・・・電極、34・・・絶縁物、34A・・・有機
絶縁膜、34B・・・無機絶縁膜、35・・・通気溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基板に形成した電極上に絶縁物を設けた静電チャ
    ックにおいて、 前記絶縁物の表面上に少なくとも一端を開放された通気
    溝が形成されていることを特徴とする静電チャック。
  2. (2)請求項1記載の静電チャックにおいて、前記絶縁
    物は、有機絶縁材料による有機絶縁膜と、この有機絶縁
    膜上に形成された無機絶縁材料による無機絶縁膜とで構
    成されていることを特徴とする静電チャック。
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