JPH03168613A

JPH03168613A - 転写シート及び液晶表示素子の製造方法

Info

Publication number: JPH03168613A
Application number: JP30743889A
Authority: JP
Inventors: Keishi Hanamoto; 恵嗣花本
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1989-11-29
Filing date: 1989-11-29
Publication date: 1991-07-22
Anticipated expiration: 2013-10-08
Also published as: JP2807510B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は転写シート及び液晶表示素子の製造方法に関し
，更に詳しくは、液晶表示素子を高精度及び大画面に、
容易に且つ経済的に提供可能な転写シート及び該転写シ
ートを用いる液晶表示素子の製造方法に関する．（従来の技術及びその問題点）従来、液晶を使用したモノカラー及びマルチカラーの液
晶表示素子は、例えば、時計、計算機、ワープロ、パソ
コン、テレビ等のデジタル表示や画像表示に広く使用さ
れている。

上記液晶表示素子は、少なくとも一方が透明である一対
のガラス基板の間に、少なくとも一方が透明である一対
の電極を形戊し、更に必要に応じてカラーフィルターを
介在させて、上記一対の電極間に液晶を封止した構成を
有している。

上記液晶表示素子の製造に際しては、基板であるガラス
に、該基板毎に、電極層、カラーフィルター及び液晶を
、フォトエッチング法、コーティング法又は印刷方法等
によって形成しているが、これらの各層の形或には高精
度が要求される為、不良品が発生し易く、又、生産性が
低いという問題がある．又、液晶表示素子が大画面になる程、それだけ高い精度
が要求される結果、大画面液晶表示素子の提供は技術的
に非常に困難である．又、歩留まりが良くない結果、不良品の発生は高価なガ
ラス基板を浪費することになり、結果としてコスト高に
なっている．更に基板としてガラスを使用する結果、複雑な曲面形状
を有する液晶表示素子を形成することが非常に困難であ
るという問題がある。

従って、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決
し、液晶表示素子を高精度及び大画面に、容易に且つ経
済的に提供可能な転写シート及び液晶表示素子の製造方
法を提供することである。

（問題点を解決する為の手段）上記目的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、剥離性基材シート、電極層、液晶ポリ
マー層、電極層及び接着剤層がこの記載の順序に積層さ
れていることを特徴とする転写シート、及び該転写シー
トを、液晶表示素子用基板に接着し、しかる後に基材シ
ートを剥離することを特徴とする液晶表示素子の製造方
法である．（作　　用）剥離性基材シート、電極層、液晶ポリマー層、電極層及
び接着剤層がこの記載の順序に積層されてなる転写シー
トを、液晶表示素子用基板に接着し、しかる後に基材シ
ートを剥離することによって、液晶表示素子を高精度及
び大画面に、容易に且つ経済的に提供することが出来る
．（好ましい実施態様）次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に具体的に説
明する．本発明の転写シートは，第１図にその断面を図解的に示
す様に、剥離性基材シートｌ、電極層２、液晶ポリマー
層３、電極層４及び接着剤層５がこの記載の順序に積層
されていることを特徴としている．基材シート１としては、紙、加工紙、合成紙等の紙、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート／イソフタレート共重
合体等のポリエステル、ポリエチレン、ポリブロビレン
、ポリメチルベンテン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアセクール
、ポリアリレート等の如きプラスチックシート或いはこ
れらの積層物等が任意に使用されるが、好ましいものは
熱や湿度の変化に対しても寸法精度に優れ、且つ安価で
あるポリエチレンテレフタレートフィルムである．これらの基材シートｌは任意の厚みでよいが、好ましい
厚みは５乃至ｌＯＯμｍの範囲である。

又、これらの基材シート１はその表面が剥離処理されて
いるのが好ましく、例えば、ワックス、シリコーンオイ
ル、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、弗素樹脂、ポリオ
レフィン樹脂等の剥離剤によって、その表面に薄い剥離
層６が形成されていることが好ましい。

基材表面に形成する電極層２は、アルミニウム、銀、金
、酸化錫、酸化インジウム、ＩＴＯ等の如き導電性材料
からなり、公知のフォトエッチング法、印刷方法等によ
ってマトリックス状に形成される．特に好ましい電極層
２は透明な酸化錫やＩＴＯから０．２乃至０．３μｍの
厚みに形成される．本発明の転写シートが，カラーディスプレイ用転写シー
トである場合には、上記電極Ｈ２の表面にＲ，Ｇ．Ｂか
らなるカラーフィルター７を形成する．該カラーフィル
ター７も公知のフォトエッチング法、染色法、印刷方法
等によって形成され、好ましい厚みはＯ．ｌ乃至１０Ｌ
Ｌｍである。

モノカラー用の場合には該カラーフィルター７の形成は
必須ではない。

上記電極層２又はカラーフィルター７上に形成する液晶
ポリマーＭ３は、液晶表示素子用として従来公知である
液晶ポリマーから形成する。これらの液晶ポリマーは、
従来に液晶分子をアクリル系やシロキサン系の高分子の
側鎖として結合させたものであり、例えば、下記の如き
構造式で示される．以上の例は１例であり、その他公知のいずれの液晶ポリ
マーも本発明で使用することが出来る．これらの液晶ポ
リマーは加熱により液状化したり，適当な溶剤、例えば
、イソブロパノール等のアルコール系溶剤、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、トルエン、キシ
レン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル系溶剤等によりインキ化又が塗料化したものにス
ペーサー用の一定球径のガラスビーズ８やガラス繊維を
混合分散し、これをコーティング法や印刷方法等により
５乃至１０ｕｍの厚みに形成する．印刷する形状は、数
字、文字、図形等の模様状の他、べ夕であってもよい．勿論、これらの液晶ポリマーを含むインキは印刷時にお
いてはある程度の流動性を有する為に、予め電極層２又
はカラーフィルター７上に適当なインキにより枠取りの
印刷（図示なし）を施しておくことが出来る。

又，液晶ボリマ一層の形成に際しては、液晶ポリマーの
液晶基の初期配内方向を揃える為に、酸化硅素の斜方蒸
着や配向ポリイミド膜を施し、等方相転移温度付近で数
時間アニールすることが好ましい．又、該液晶ポリマー層３には、液晶ポリマーとホストー
ゲスト関係にある二色性色素（図示なし）を配合してカ
ラー表示用液晶ポリマー層３とすることが出来る．又、上記液晶ポリマー層３は、高粘度である為、応答速
度が室温付近では遅い場合があるので、この場合には、
使用時に等方相転移温度付近まで温度バイアスをかけて
電場を印加することが好ましい．上記液晶ポリマー層３上に形成する電極層４は、前記電
極層２と同一でよいが、電極層２及び４の少なくとも一
方は透明電極とすることが必要である．上記電極層４上に形成する接着剤層５は、種々の材料か
ら形成することが出来、接着剤層５の例としては、周知
の粘着シート等に使用されている様な粘着剤、感熱接着
剤、電離放射線硬化性接着剤等が挙げられる．粘着剤は
操作が簡便であるが接着強度等の安定性が十分でなく、
又、感熱接着剤は転写時に加熱が要求される結果、熱に
よる各層の伸縮による精度の不安がある為、最も好まし
い接着剤は電離放射線硬化性接着剤である。

電離放射線硬化性接着剤とは、接着剤中に重合性二重結
合を有する成分、例えば、各種アクリレート等のモノマ
ーやオリゴマーを含み、必要に応じて光重合開始剤を含
むものであり、例えば、紫外線や電子線の照射によって
重合硬化して接着性を発揮するものである。

これらの電離放射線硬化性接着剤自体は種々公知であり
、例ば、硬化前はモノマーや溶剤によって液状であるも
のや、塗布後の溶剤の蒸発によって常温で固体の被膜を
形成する固体接着剤等、公知のものはいずれも本発明で
使用することが出来る。

本発明においては、使用時には溶剤を含むことによって
液状であり、塗布後には溶剤の蒸発によって実質的に固
体である層を形成する電離放射線硬化性接着剤が特に好
ましい．即ち、該接着剤を使用することにより、接着剤
の塗布時には加熱が不要であり、又、乾燥時にも低温乾
燥が可能で且つ巻き取り可能であり、更に転写時にも加
熱が不要である為、加熱一冷却による各層の伸縮による
見当ずれが発生しない．又、この様な接着剤を用いることにより、液晶表示素子
用基板である被転写材はガラスに限定されず、耐熱性の
低いプラスチックシートやフィルムも使用出来るという
顕著な効果がある．但し，係る接着剤を使用する場合に
は、前記基材シート１は電離放射線に対して透過性であ
るのが好ましい．もっとも．電離放射線照射を基板であ
る被転写材側から行う場合には、基材シートは透過性で
あることは必須ではない．以上の如く構或される転写シートの接着剤層５が粘着剤
からなる場合には、該粘着剤層５に離型紙９を接着して
おくことが好ましい．本発明の液晶表示素子の製造方法は、上記の本発明の転
写シートを使用することを内容としており、第２図に図
解的に示す様に、上記の転写シートを基板２０に対して
接着剤層５を対向させて接看し、しかる後に基材シート
１を剥離することを特徴としている．本発明で使用する基板２０の例としては，従来の液晶表
示素子に広く使用されているガラス基板がそのまま使用
出来ると共に、ポリアクリレート，ポリエステル、ボリ
スチレン、ポリカーボネート等の透明性に優れたシート
又はフィルムも使用出来，特にこれらのプラスチック基
板はその表面が更に複雑な形状であってもよい．以上の
如き基板の厚みは５０乃至１　０００μｍ程度が好まし
い範囲である．接着剤層５が粘着剤からなる場合には、必要に応じて離
型紙９を剥離し、接着剤層５を基板２０に粘着させ、基
材シートｌを剥離することによって転写が完了する。又
、接着剤層５が感熱接着剤からなる場合には、接着剤層
５を基板２０に対向させて重ねた後、必要な圧力と熱を
加えることによって接着剤層５を活性化させ，しかる後
に基材シートｌを剥離することによって転写が完了する
．又、接着剤層５が電離放射線硬化性接着剤からなる場
合には、同様に基板２０に対向させて重ねた後、基板２
０側又は基材シート１側から紫外線又は電子Ｉｔ！　（
矢印）を照射させ、接着剤層５を活性化し、しかる後に
基材シート１を剥離することによって転写が完了し、所
望の液晶表示素子が提供される．（効　　果）以上の如き本発明によれば，従来技術の種々の問題点が
解決され、液晶表示素子を高精度及び大画面に，容易に
且つ経済的に提供することが出来る．

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の転写シート及び方法を図解
的に説明する図である．ｌ二基材シート　　　２：電極層３：液晶層　　　　　４：電極層５：接着剤層　　　　６：剥離層７：カラーフィルター　８：スベーサ−９＝離型紙　　
　　２０：基板

Claims

【特許請求の範囲】

（１）剥離性基材シート、電極層、液晶ポリマー層、電
極層及び接着剤層がこの記載の順序に積層されているこ
とを特徴とする転写シート。
（２）電極層の少なくとも一方が透明である請求項（１
）に記載の転写シート。
（３）カラーフィルターを含む請求項（１）に記載の転
写シート。
（４）接着剤層が電離放射線硬化性接着剤からなる請求
項（１）に記載の転写シート。
（５）電離放射線硬化性接着剤が常温で固体である請求
項（４）に記載の転写シート。
（６）剥離性基材シート、電極層、液晶ポリマー層、電
極層及び接着剤層がこの記載の順序に積層されている転
写シートを、液晶表示素子用基板に接着し、しかる後に
基材シートを剥離することを特徴とする液晶表示素子の
製造方法。
（７）接着剤層が電離放射線硬化性接着剤からなる請求
項（６）に記載の液晶表示素子の製造方法。
（８）電離放射線硬化性接着剤が常温で固体である請求
項（７）に記載の液晶表示素子の製造方法。
（９）基板がプラスチックシート又はフィルムである請
求項（６）に記載の液晶表示素子の製造方法。