JPH03149510A - 半導体レーザ光ファイバ結合装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ光ファイバ結合装置およびその製造方法

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JPH03149510A
JPH03149510A JP28782989A JP28782989A JPH03149510A JP H03149510 A JPH03149510 A JP H03149510A JP 28782989 A JP28782989 A JP 28782989A JP 28782989 A JP28782989 A JP 28782989A JP H03149510 A JPH03149510 A JP H03149510A
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Japan
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semiconductor laser
optical fiber
lens
collimator
light
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Masamitsu Suzuki
正光 鈴木
Takuji Nakanishi
中西 卓二
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体レーザからの出力光を光通信等に利用
するため、上記出力光を単一モード光ファイバに効率よ
く結合した装置およびその製造方法に関するものである
〔従来の技術〕
半導体レーザから出射する光ビームは光の進行方向に向
かって次第に広がる発散ビームのため、そのままでの産
業上への利用は困難であり、とりわけ光ファイバ通信に
利用する場合には、レンズを用い、半導体レーザからの
出射光を光ファイバ端に集光して上記ファイバ内に導く
必要がある。
光通信に用いる光ファイバは、伝送距離などの性能が優
れていることから、現在では単一モード光ファイバが主
流となっているが、光が伝搬するコアの直径は略10I
1m程度である。光通信に用いられる半導体レーザの出
力光の波長は、光ファイバでの損失が小さいことなどか
ら、略1.2〜1.6μmの範囲にあり、半導体レーザ
の光出射端面でのレーザビーム系は1.5〜2.0μm
である。一般に、半導体レーザの出射光をレンズで集光
して単一モード光ファイバに結合させる場合、光ファイ
バ端面にコアと同一の径の像を結像するとき結合効率が
最大となる。従って、長波長半導体レーザと単一モード
光ファイバとを効率良く結合するには、略5倍程度の倍
率を有するレンズ構成を用いればよい。
第3図は、1個のレンズを用いて半導体レーザと単一モ
ード光ファイバとを結合する場合の概念図である。半導
体レーザ11から出射する光ビームはレンズ12により
集束されて光ファイバ13の端面に結像する。図中の距
離Llとし2の比L2/L 1が倍率となり、略5倍程
度で結合効率が最大となる。さて、光ファイバ13が光
軸(一点鎖線で示す軸)に対して垂直なY方向にずれた
とすると、光ファイバ内に導入される光の量は減少する
。例えば、光ファイバのコアの直径を10μmとすると
、2〜3μmのずれで光ファイバに導入される光の量は
半減する。また、光ファイバは動かずに半導体レーザが
光軸に対して垂直なY′方向にずれたとすると、ファイ
バ端面での像が動くことになるが、その量はレンズの倍
率だけ拡大される。例えばレンズの倍率を5倍とすると
、半導体レーザが0.4〜0.6μmずれるとファイバ
端面での像は2〜3μmずれることになり、ファイバが
ずれた時と同様にファイバに導入される光の量は略半減
することとなる。
以上述べたように、半導体レーザの出射光を単一モード
光ファイバに効率よく結合するには、半導体レーザ、レ
ンズ、光ファイバ間の位置関係をサブミクロンの精度で
保持して固定する必要がある。すなわち、半導体レーザ
と単一モード光ファイバの結合装置は現状技術レベルで
も超精密級の組立技術を必要としている。例えば、上記
結合装置の組立に現在最も良く使われているYAGレー
ザ溶接の場合、高エネルギーのレーザ光で接合し合う金
属の一部を瞬間的に溶融して結合させるものであるが、
溶接部の温度変動は1000℃近くにも達する。この温
度変動に伴う金属の収縮・膨張による部材の位置ずれは
少々くとも2〜3μmある。第3図の単一レンズ系で光
ファイバ側の固定をYAGレーザ溶接で行なったとする
と、光の結合効率が半減してしまうことになる。
単一レンズ系のこのような厳しいトレランス特性(位置
ずれと結合効率の関係)を緩和する目的で考案されたの
が共焦点レンズ系による光結合装置である。第4図は、
共焦点レンズ系による半導体レーザと単一モード光ファ
イバとの光結合装置の概念図である。半導体レーザ21
からの出射光は第ルンズ22により平行光に変換され、
第2レンズ23により光ファイバ24の光入射端に集光
される。光ビームは第ルンズ22を通過後平行光となる
ので、半導体レンズ21の光出射端と第ルンズ22の主
面との距離Llは第ルンズ22の焦点距離に等しくなる
。同様に第2レンズ23の主面と光ファイバ24の光入
射端との距離L2は第2レンズの焦点距離と等しくなる
。仮に半導体レーザ21と第ルンズ22および第2レン
ズ23と光ファイバ24とが予め固定されているとする
と、平行ビーム同士の光軸合わせを行なうたとで、一半
導体レーザ21と光ファイバ24の光結合が達成される
。平行ビームの直径は、第ルンズ22の焦点距離に依存
するが、よほど焦点距離の小さなレンズを使わない限り
、少なくとも1mm程度あり、光軸に対し垂直な方向へ
のずれに対する許容値は第3図に示す単一レンズに比較
して桁違いに太きくなる。当然、平行光であることから
、光軸に沿った方向へのずれはまったく影響しない、但
し、光軸の角度ずれに対しては依然厳しい、それは、半
導体レーザ21あるいは光ファイバ24を光軸に対して
垂直な方向にずらしたのと等価であるからである。
以上、第4図の共焦点レンズ系の理想的な場合について
述べたが、それを実現するにはLl、L2を精度よく制
御する必要がある。とくにし1は経験的に2μm程度の
精度で制御する必要がある。
しかし、従来技術ではそのような高精度で第ルンズを固
定することは困難であった。
従来技術における第ルンズの固定法の一例を第5図に示
す、第5図(a)の31は円盤状の金属でパ、ケージの
基盤となっている。これに対し垂直方向に半導体レーザ
を搭載する金属台座32が取り付けられている。半導体
レーザ33は、金属台座32上にシリコンヒートシンク
等を介してAuSn等の半田材で接着固定されている。
半導体レーザ33から発するレーザ光は円盤状基盤31
の中心軸に沿って広がりながら出射する。この半導体レ
ーザ33からの出射光を平行光に変換するため、直径0
.8mmの球レンズ35を用いている。
球レンズ35の中心から焦点までの距離は略0.45m
mで、レンズ表面と半導体レーザ端面との間隔は約50
μmにする必要がある。紫外線硬化接着剤を利用しない
従来技術では、半導体レーザ33の極(近傍にて球レン
ズ35を直接固定することは高温になる等の理由で困難
であった。このため従来技術では、第5図(a)に示す
ように、円筒状の金属部材34に予め球レンズ35を固
定した一体化部品を半田37を用いて金属基盤31に固
定している。このとき半導体レーザの光出射端面に対す
るレンズ位置の調整は行ない得るが、半田の固化時の収
縮によりlOμm程度の位置ずれは避けられない、第4
図における理想条件を満足するには、Llの許容誤差を
2μm程度以下にする必要があるが、半田固定時の位置
ずれ量はこれを温かに越えてしまう。さらに、球レンズ
35の光軸に対して垂直方向へのやはり1011m程度
の位置ずれを生じるが、これは、球レンズ通過後の光の
出射角度を1.3度以上変えてしまうことになり、第4
図で説明した第2レンズ以降との光結合が困難となる。
なお、第5図で36は窓付キャンプである。
このように、従来技術では、第ルンズの固定精度が低く
、共焦点レンズ系の理想条件からずれてしまうため、第
2レンズおよび光ファイバと結合してモジュールを製作
する際、第5図山)に示すように、第ルンズ搭載パフケ
ージ38に対して第2レンズ39と光ファイバ40の位
置を調整し、第2レンズ39.光ファイバ40の順に固
定する。
光ファイバ40の固定精度は前述のように2μm以下の
精度が要求されるが、従来最も固定精度が高いとされて
いるレーザ溶接機でも上記精度を100%満足すること
は不可能で、モジュールの生産歩留まりは著しく低かっ
た。これは、共焦点レンズ系にしたにも関わらず、第ル
ンズ22の固定精度が低いため、第4図にて議論した共
焦点レンズ系での位置ずれ精度の緩和効果を利用した組
立ができないためである。
第6図は、第5図(b)での欠点を少しでも克服するた
めに考案された第2レンズ分割型の例を示す構成図であ
る。第2レンズとしてGRIN口、ドレンズを使用し、
2個のレンズ42.43に分割している。分割された一
方のレンズ43は光ファイバ44の光入射端に密着して
いる。この方式の利点は、光ファイバ端がレンズに密着
しているので、光ファイバ入射端面での光の反射を無く
すことができることと、ファイバの位置調整は第2レン
ズの一部43と一体で行なうため拡大ビーム間での位置
調整となり調整誤差が緩くなることで、その効果は大き
い、しかしながら、部品点数が多いため調整固定個所が
多く、生産性の向上を著しく損なっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
いずれにしても、従来の共焦点レンズ系の半導体レーザ
単一モード光ファイバ結合装置では、第ルンズの固定に
十分な精度が得られないため、光ファイバの位置調整が
不可避であった。このため共焦点レンズ系の利点を十分
に活かせず、固定位置精度の厳しいファイバの位置調整
を行なって、それをレーザ溶接等で固定したり、第2レ
ンズを分割して複雑な構造にしたりするため、光結合効
率にばらつきを生じて歩留まりが低下したり、部材が複
雑で高価になるなどの欠点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、上述のように従来技術の共焦点
レンズ系半導体レーザ単一モード光ファイバ結合装置で
は第ルンズが十分な位置精度で固定されていないために
生じていた構造上および組立精度上の問題点を解決し、
単純な構造で高結合効率が得られ、かつ組立精度を緩く
して高製造歩留まりと低製造コストを達成できる半導体
レーザ・光ファイバ結合装置およびその製造方法を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために本発明による半導体レ
ーザ光ファイバ結合装置は、半導体レーザコリメータパ
ッケージと光ファイバコリメータとを備え、半導体レー
ザコリメータパッケージは半導体レーザに最も近接する
第1のレンズと半導体レーザとを有し、半導体レーザか
らの出射光を平行ビームに変換するような位置に紫外線
硬化接着剤により第1のレンズを固定し、光ファイバコ
リメータは入射平行光を単一モード光ファイバ端に集光
するように単一モード光ファイバと第2レンズ以降のレ
ンズ系とを一体化して成り、半導体レーザコリメータパ
ッケージと光ファイバコリメータとを対向して互いの光
軸を一致させて固定するようにしたものである。
また、本発明による半導体レーザ光ファイバ結合装置の
製造方法は、半導体レーザに最も近接する第1のレンズ
を半導体レーザパッケージ内搭載の半導体レーザからの
出射光を平行光に変換し得る位置に出射光を観測しなが
ら調整移動する工程と、第1のレンズを紫外線硬化接着
剤により半導体レーザパッケージ内に固定して高精度の
平行光を出力する半導体レーザコリメータパッケージを
得る工程と、第2レンズ以降のレンズ系と単一モード光
ファイバとを同一金属スリーブ内に保持し、入射平行光
が単一モード光ファイバ端に集光するような位置関係で
第2レンズ以降のレンズ系と単一モード光ファイバとを
固定し一体化して光ファイバコリメータを得る工程と、
半導体レーザコリメータバ7ケージと光ファイバコリメ
ータとを単円付け、レーザ溶接等の結合手段により互い
に結合固定する工程とを含むようにしたものである。
〔作用〕
紫外線硬化接着剤を用いて固定した第ルンズを半導体レ
ーザパッケージ内に搭載する半導体レーザコリメータパ
ッケージは高精度の平行光を出射することが可能となり
、直接光ファイバコリメータ止光軸合わせを行なっても
、はぼ理想的な共焦点レンズ系の光結合効率を容易に得
ることができる。これにより、半導体レーザと光ファイ
バとの結合装置の量産性が従来に比較し著しく向上され
る。また、光ファイバコリメータも、スペーサリングを
用いて球レンズの焦点に光ファイバ端面が来るように組
み立てた単純で量産性の高い構造とすることができ、上
記結合装置の生産コスト低減を容易に達成できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第1図は、本発明による半4体レーザ光ファイバ結合装
置の一実施例を示す概略断面図である。
同図において、50はステム、50aは金属台座、50
bは窓付キャンプ、51は半導体レーザ、52は共焦点
レンズ系における第ルンズとしての直径0.6mmの球
レンズ、53は金属スリーブ、54は第2レンズとして
の直径2mmの球レンズ、55は金属のスペーサリング
、56はその中心に単一モード光ファイバ59を保持し
ている直径2.5mmのジルコニアフェルール、57は
袋ナツト、58は半田である。第1図で、ステム5G、
金属台座50a、窓付キヤツプ50b、半導体レーザ5
1は半導体レーザバフケージを構成し、この半導体レー
ザパッケージに第ルンズ52を加えたものが半導体レー
ザコリメータパッケージである。
また、第1図の構成から上記半導体レーザコリメータパ
ッケージを除いたものが光ファイバコリメータである。
第1図において、例えば第ルンズ52の材質を高屈折率
のTaF3とし、第2レンズの材質をBK7ガラスとす
ると、両者の焦点距離の比は略5倍となり、半導体レー
ザ端面でフィールド径2μmの出射光は、共焦点レンズ
系を通して単一モード光ファイバ59の入射端において
フィールド径10μmの光ビームに変換される。これは
単一モード光ファイバ59を伝搬する光のフィールド径
と一致し、半導体レーザ51から出射した光を最大の効
率で光ファイバ59に導入できることになる。これを実
現するためには、各レンズが、半導体レーザ51、光フ
ァイバ59の端面に対してそれぞれの光軸上の焦点距離
の位置に精確に置かれている必要がある。特に第ルンズ
52に対しては、焦点距離が第2レンズの175である
ことから、許容誤差は厳しい。従来技術の項で説明した
ように、第ルンズ52と半導体レーザ51との間隔の許
容誤差は2μm程度であり、第2レンズ54と光ファイ
バ59との間隔の許容誤差はIOμmである。2μmの
精度で金属部品を加工することは現状技術で可能である
。しかし、半導体レーザチップ51を金属台座50aに
搭載する時の位置精度は50μm程度であり、上記2μ
mの精度を得るには半導体レーザチップ51を基準とし
て第ルンズ52の位置を決めなければならない、本実施
例では、半導体レーザ51の極(近傍で紫外線硬化接着
剤により第ルンズ52を固定することにより上記精度が
達成される。さらに、光軸に対し垂直な方向に対しても
、紫外線硬化接着剤を使用するこ六により、lIim以
下の精度で固定することが可能で、ステム50の中心軸
(一点鎖線で示す軸)に対する光軸の出射角度0.2度
以下に制御することができる。このことは、第ルンズ5
2を通過して出射する平行光ビームを第2レンズ・光フ
ァイバの系に結合するときの光軸合わせ時間を大幅に短
縮できるという顕著な効果があり、本発明による装置の
量産性が従来技術による装置に比較し非常に優れている
ことを示している。
第1図で、第2レンズ54は、金属スリーブ53内に設
けた段差部とスペーサリング55とに挟まれており、ス
ペーサリング55側からジルコニアフェルール56を介
して袋ナツト57の締め付けによる圧力で金属スリーブ
53の中心軸上に固定されるようになっている。球レン
ズ54と単一モード光ファイバ59との距離はスペーサ
リング55の寸法で設定される。従来の実験結果による
と、収差、 NA (開口数)等の制限がないレンズ系
では、結合が最大となる最適倍率約5倍に対して、レン
ズ系の倍率が20%程度ずれても、結合損失の増加は0
.5dB以下である。すなわち、ファイバ端面での光ビ
ームのスポット径が最適値約10μmより20%ずれて
も許容し得る。これを半導体レーザ端面での光ビームの
出射広がり角度が半値全角で30度程度であることを考
慮して第2レンズ・ファイバ間距離の許容誤差に換算す
ると約IOμmとなる。スペーサリング55の加工精度
を10μm以下とすることは容易である。
また、ジルコニアフェルール56は、光コネクタ用とし
て汎用されているもので、その径の精度は0.5μm以
下であり、中心部の光ファイバの偏心最もO−,5μm
以下と高精度である。金属スリーブ53のジルコニアフ
ェルール56が挿入されている円筒部の内径の加工精度
を5μm以下とすることにより、光ファイバ59の中心
軸(一点鎖線で示す軸)から第2レンズ54の中心の位
置ずれ量は6μm以下となる。これは、レンズ54の中
心を通過して(る光軸と光ファイバの中心軸とのなすず
れ角が0,3度以下であることを意味し、この量は単一
モード光ファイバの受光角度20度の1.5%以下に相
当し、光の結合効率への影響も、0.1d8以下と推定
される。逆に、0.2dB (5%)程度までの結合損
失増加を許容すると、球レンズ54の中心の光ファイバ
の中心軸上からのずれ量は20μm程度まで許容できる
ことになる。
この組立精度は既に一般に普及している光コネクタの部
品であるジルコニアフェルール56を用いることにより
光ファイバコリメータを無調整にて組み立てても十分に
達成される。
次に、上記半導体レーザと単一モード光ファイバの結合
装置の製造を第2図に基づいて説明する。
第2図(a)に示すように、半導体レーザ61を搭載し
た金属台座6oaを周知の手法により用意する。ステム
60は第1図で説明したものと同一とする。円盤状基盤
(ステム)60に垂直に設けた台座60a上で、前方に
直径0.6mmの球レンズを置く余裕を残すため、先端
より約0.7mm後退した位置にシリコンヒートシンク
等を介してAuSn半田材等で半導体レーザチップ61
を固定する。また、シリコンヒートシンクと半導体レー
ザチップ61の厚みを調整し、半導体レーザチップ61
の光出射部の上記台座表面からの高さが0.33±0.
02mmとなるようにする。
次に、第2図山)に示すように、第2図(a)のステム
60とマスタとなるファイバコリメータ70を同一軸上
に対向させて配置する。マスクとなるフ アイバコリメ
ータ70は、第1図にて説明した本実施例の結合装置の
構成要素となる光ファイバコリメータと同等品とする。
ステム60とマスクファイバコリメータ70との距離は
、2G−100mm程度とするのが適当である。また、
両者を配置するに際しては、マスクファイバコリメータ
70の光軸に半導体レーザ61の光軸が精確に一致する
のが望ましいが、経験では約Q 、l m mの誤差ま
で許容できる。次に、直径Q、5mm、材質TaF3の
球レンズ62を半導体レーザ61の発光端面の前方に置
き、半導体レーザ61を発光動作せしめ、既知の手法に
てレンズ62の位置調整を行なってマスクファイバコリ
メータ70の光ファイバに結合する光量が最大となるよ
うにする。レンズ62の位置調整後、紫外線硬化接着剤
71により第ルンズ62を固定する。
紫外線硬化接着剤71の塗布はレンズ位置の調整前に行
ない、予めレンズ62と接触させておきながらレンズ6
2の位置調整を行ない、最適位置にて紫外線を照射する
と、接着剤71は硬化してレンズ62が固定される。ま
た、接着剤71は、硬化する際に収縮し、レンズ62を
最適位置よりずらしてしまうが、その量は予測すること
が可能であることから、紫外線照射前にレンズ62を反
対方向に収縮量分ずらしてお(ことによりキャンセルす
ることが可能である。また、別の方法として、紫外線照
射中も半導体レーザ61を動作しておくことが可能であ
ることを利用して、紫外線照射中もマスクファイバコリ
メータ70のファイバより出力される光の量をモニタし
ながら、レンズ位置の調整をリアルタイムで行なうこと
もできる。
何れの方法にしても、レンズ62の固定精度は1μm以
下にできる。この工程により、半導体レーザ61から出
射される光は第ルンズ62を通過して平行光に変換され
る。次に、第2図山)に示す工程後のステム60に、光
を透過し得る窓付のキャップ(第2図(C)の60b)
を周知の手法により取り付け、半導体レーザコリメータ
パッケージ内部を気密封入する。
次に、第2図(C)に示すように、金属スリーブ63に
材質BK7よりなる直径2mmの球レンズ64、スペー
サリング65.単一モード光ファイバ69を取り付けた
ジルコニアフェルール66をこの順序に挿入し、最後に
袋ナフト67にて締め付け、ファイバコリメータを組み
立てる。なお、68は半田リングである。
次に、第2図(d)に示すように、第2図世)および第
2図(C)にて作製した半導体レーザコリメータパッケ
ージと光ファイバコリメータを対向させ、半導体レーザ
に電流を通じてレーザ発振動作をさせ、その出力光が上
記光ファイバコリメータに取り付けた単一モード光ファ
イバ69に最もよく結合するように光軸調整を行なう、
光軸合わせーは、半導体レーザパッケージあるいは光フ
ァイバコリメータのどちらか一方について、互いの光軸
が一致するように、その光軸に垂直な面内で直交する軸
X、Y方向と光軸のあおり角度θ、φとの4軸を同時に
調整することによって行なう、前述のように、半導体レ
ーザコリメータパンケージからの平行光ビームは、半導
体レーザコリメータパッケージの円盤状基盤(ステム)
60の中心軸に対して0.2度以下の角度で出射するよ
うに制御されていることから、円盤状基盤60の中心軸
を光ファイバコリメータに合わせてから光軸調整を行な
うことにより、短時間に光軸を一致させることができる
次に、第2図(d)に示す半田リング68を高周波加熱
等の既知の手段を用いて溶融し、上記半導体レーザコリ
メータパッケージと上記光ファイバコリメータとを接続
固定する。この際、上記光軸調整により得られた最適位
置をずらさないように半田固定する必要があるが、実際
には僅かな位置ずれは避は難い、本実施例の共焦点レン
ズ径では、X、 Y方向へは50μmの位置すれか、θ
、φは0.1度の角度ずれが許容される。0.1度の傾
きは、金属円筒スリーブ63の直径を特徴とする特許片
端でlOμmのずれに相当する。これらの許容値は光フ
ァイバを固定する時の許容値に比べて格段に大きく、装
置の生産歩留まりは相当に高くなる。
また、半導体レーザコリメータパッケージと光ファイバ
コリメータとの固定にはYAGレーザ溶接を用いること
も可能である。その場合、半導体レーザコリメータパッ
ケージと光ファイバコリメータ同士の軸の傾きがあまり
大きすぎると、片側に大きな隙間ができ溶接不可能とな
るが、実際には0.1mm程度の隙間まで溶接可能であ
り、これは直径5mmの円筒で1度の傾きを許容するこ
とを意味する。本実施例によれば、光ファイバコリメー
タの光軸ずれは0.3度以内、半導体レーザコリメータ
パッケージの光軸ずれは0.2度以内で、両者を光軸合
わせしたときの角度ずれは最大0.5度以内となり、十
分レーザ溶接が可能である。
さらに、本実施例では、光ファイバコリメータは1個の
球レンズより成るもので説明を行なったが、GRINロ
フトレンズを用いた光ファイバコリメータでも同様の半
導体レーザと単一モード光ファイバとの結合装置を構成
、製造することが可能である。
なお、以上述べた実施例は1つの例示であって、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更あるいは改良を行
ない得ることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、半導体レーザからの出射
光を平行ビームに変換するような位置に紫外線硬化接着
剤により第1のレンズを固定し、入射平行光を単一モー
ド光ファイバ端に集光するように単一モード光ファイバ
と第2レンズ以降のレンズ系とを一体化し、半導体レー
ザコリメータパッケージと光ファイバコリメータとを対
向して互いの光軸を一致させて固定したことにより、半
導体レーザからの出射光を平行ビームに変換するのに最
適な位置に第1のレンズを調整した後、紫外線硬化接着
剤に紫外線を照射して硬化させて第1のレンズを固定で
きるので、第1のレンズを高精度に位置決めすることが
でき、単純な構造でありながら高結合効率が得られる効
果がある。
また、第1のレンズを半導体レーザからの出射光を平行
光に変換し得る位置に出射光を観測しながら調整移動し
、第1のレンズを紫外線硬化接着剤により固定して高精
度の平行光を出力し得るようにし、入射平行光が単一モ
ード光ファイバ端に集光するような位置関係で第2レン
ズ以降のレンズ系と単一モード光ファイバとを固定し一
体化し、半導体レーザコリメータパッケージと光ファイ
バコリメータとを結合固定するようにしたことによリ、
高精度の平行光を出力するように第1のレンズの位置を
調整できるので、光結合効率のばらつきが極めて少なく
なり、製造歩留まりの向上が図れ、また単純な構造であ
るので低製造コストを達成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による半導体レーザ光ファイバ結合装置
の一実施例を示す概略断面図、第2図は第1図の装置の
製造方法の説明図、第3図は1個qレンズを用いて半導
体レーザの出力光を単一モード光ファイバに結合し導入
する装置の概念図、第4図は2個のレンズを用いた共焦
点レンズ系による半導体レーザと単一モード光ファイバ
の結合装置の概念図、第5図多よ従来技術による共焦点
レンズ系の半導体レーザと光ファイバの結合装置の概略
断面図、第6図は従来技術における第2レンズ分割型の
半導体レーザと光ファイバの結合装置の概略断面図であ
る。 50−・・スデム、50 a ・・・金属台座、50 
b −・・窓付キャップ、51−・・半導体レーザチッ
プ、52・・・第ルンズ、53・・・金属スリーブ、5
4・・・第2レンズ、55・・・スペーサリング、56
・・・ジルコニアフェルール、57・・・袋すフト、5
8・・・半田、59・・・光ファイバ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)半導体レーザからの出力光を独立した複数のレン
    ズよりなるレンズ系を介して単一モード光ファイバに導
    入する半導体レーザ光ファイバ結合装置において、 半導体レーザコリメータパッケージと光ファイバコリメ
    ータとを備え、 前記半導体レーザコリメータパッケージは前記半導体レ
    ーザに最も近接する第1のレンズと前記半導体レーザと
    を有し、前記半導体レーザからの出射光を平行ビームに
    変換するような位置に紫外線硬化接着剤により前記第1
    のレンズを固定し、前記光ファイバコリメータは入射平
    行光を前記単一モード光ファイバ端に集光するように前
    記単一モード光ファイバと第2レンズ以降のレンズ系と
    を一体化して成り、 前記半導体レーザコリメータパッケージと前記光ファイ
    バコリメータとを対向して互いの光軸を一致させて固定
    した ことを特徴とする半導体レーザ光ファイバ結合装置。
  2. (2)半導体レーザからの出力光を独立した複数のレン
    ズよりなるレンズ系を介して単一モード光ファイバに導
    入する半導体レーザ光ファイバ結合装置の製造方法にお
    いて、 前記半導体レーザに最も近接する第1のレンズを半導体
    レーザパッケージ内搭載の半導体レーザからの出射光を
    平行光に変換し得る位置に前記出射光を観測しながら調
    整移動する工程と、 前記第1のレンズを紫外線硬化接着剤により前記半導体
    レーザパッケージ内に固定して高精度の平行光を出力す
    る半導体レーザコリメータパッケージを得る工程と、 第2レンズ以降のレンズ系と前記単一モード光ファイバ
    とを同一金属スリーブ内に保持し、入射平行光が前記単
    一モード光ファイバ端に集光するような位置関係で前記
    第2レンズ以降のレンズ系と単一モード光ファイバとを
    固定し一体化して光ファイバコリメータを得る工程と、 前記半導体レーザコリメータパッケージと前記光ファイ
    バコリメータとを半田付け、レーザ溶接等の結合手段に
    より互いに結合固定する工程とを含む ことを特徴とする半導体レーザ光ファイバ結合装置の製
    造方法。
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