JPH04315488A - レ―ザアレイモジュ―ル - Google Patents
レ―ザアレイモジュ―ルInfo
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- JPH04315488A JPH04315488A JP3082419A JP8241991A JPH04315488A JP H04315488 A JPH04315488 A JP H04315488A JP 3082419 A JP3082419 A JP 3082419A JP 8241991 A JP8241991 A JP 8241991A JP H04315488 A JPH04315488 A JP H04315488A
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Landscapes
- Led Device Packages (AREA)
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- Led Devices (AREA)
- Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レ−ザアレイを
使用したレ−ザアレイモジュ−ルに係り、製造が簡単で
、高効率の光結合を得られるレ−ザアレイモジュ−ルの
構成に関するものである。
使用したレ−ザアレイモジュ−ルに係り、製造が簡単で
、高効率の光結合を得られるレ−ザアレイモジュ−ルの
構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レ−ザアレイモジュ−ルとして、
例えば電子情報通信学会光通信システム研究会資料No
.OSC89−67 (関根、佐藤;「アレ−レ−ザを
用いた光FDM伝送用送信回路の検討」、光通信システ
ム研究会資料,1990,pp.35〜40)に記載の
構成が提案されている。
例えば電子情報通信学会光通信システム研究会資料No
.OSC89−67 (関根、佐藤;「アレ−レ−ザを
用いた光FDM伝送用送信回路の検討」、光通信システ
ム研究会資料,1990,pp.35〜40)に記載の
構成が提案されている。
【0003】図2は、この従来のレ−ザアレイモジュ−
ルの構成例を示す図である。図2において、1は半導体
レ−ザアレイチップ(以下、レ−ザアレイと略記する)
で、4個のレ−ザ素子11,12,13,14を等間隔
に集積化しており、各々独立に光を出力する。2は第1
のレンズで、レ−ザ素子11〜14の光出力を一括して
透過するもので、1枚のレンズで構成されることもある
が、収差の除去のため複数のレンズを用いた組合せレン
ズで構成されることもある。
ルの構成例を示す図である。図2において、1は半導体
レ−ザアレイチップ(以下、レ−ザアレイと略記する)
で、4個のレ−ザ素子11,12,13,14を等間隔
に集積化しており、各々独立に光を出力する。2は第1
のレンズで、レ−ザ素子11〜14の光出力を一括して
透過するもので、1枚のレンズで構成されることもある
が、収差の除去のため複数のレンズを用いた組合せレン
ズで構成されることもある。
【0004】3は光アイソレ−タで、第1のレンズ2側
から入射する光のみを透過するように配置し、反射戻り
光によるレ−ザ素子の特性劣化を防止する。なお、より
簡易な構成のモジュ−ルでは、光アイソレ−タ3を装備
しないものもある。4は第2のレンズで、光アイソレ−
タ3を透過したレ−ザ素子11〜14の光出力を個々に
集光する。この第2のレンズ4も第1のレンズ2と同様
に、1枚のレンズで構成されたものを使用する場合と組
合せレンズで構成されたものを使用する場合とがある。 5は光伝送路アレイで、光伝送路としての光ファイバ5
1,52,53,54を等間隔で配置してあり、その間
隔はレ−ザ素子間隔に、二つの第1および第2のレンズ
2,4の構成によって決まる光学系の倍率を乗じたもの
である。
から入射する光のみを透過するように配置し、反射戻り
光によるレ−ザ素子の特性劣化を防止する。なお、より
簡易な構成のモジュ−ルでは、光アイソレ−タ3を装備
しないものもある。4は第2のレンズで、光アイソレ−
タ3を透過したレ−ザ素子11〜14の光出力を個々に
集光する。この第2のレンズ4も第1のレンズ2と同様
に、1枚のレンズで構成されたものを使用する場合と組
合せレンズで構成されたものを使用する場合とがある。 5は光伝送路アレイで、光伝送路としての光ファイバ5
1,52,53,54を等間隔で配置してあり、その間
隔はレ−ザ素子間隔に、二つの第1および第2のレンズ
2,4の構成によって決まる光学系の倍率を乗じたもの
である。
【0005】このような構成では、通常、発光源、即ち
、レ−ザアレイ1を第1のレンズ2の焦点位置に、光伝
送路アレイ5を第2のレンズ4の焦点位置にそれぞれ配
置し、第1のレンズ2を通過した光線が平行光となるよ
うにして、第1のレンズ2と第2レンズ4の位置ずれ許
容度を大きくする。
、レ−ザアレイ1を第1のレンズ2の焦点位置に、光伝
送路アレイ5を第2のレンズ4の焦点位置にそれぞれ配
置し、第1のレンズ2を通過した光線が平行光となるよ
うにして、第1のレンズ2と第2レンズ4の位置ずれ許
容度を大きくする。
【0006】次に、レ−ザ素子の光出力が光ファイバに
結合する経路を、レ−ザ素子11を例にとって説明する
。
結合する経路を、レ−ザ素子11を例にとって説明する
。
【0007】まず、レ−ザ素子11の光出力は、第1の
レンズ2で平行光線に変換される。この平行光線は光学
系の中心軸(第1のレンズ2と第2のレンズ4の中心を
結ぶ線、以下、光軸と称す)OAに対して斜めに進む。 これは、レ−ザ素子11が、図2に示すように、光軸O
Aから離れて配置されているためである。次に、この平
行光線は、光アイソレ−タ3に入射して透過し、第2の
レンズ4で光ファイバ54のコア中心に集光され、結合
される。
レンズ2で平行光線に変換される。この平行光線は光学
系の中心軸(第1のレンズ2と第2のレンズ4の中心を
結ぶ線、以下、光軸と称す)OAに対して斜めに進む。 これは、レ−ザ素子11が、図2に示すように、光軸O
Aから離れて配置されているためである。次に、この平
行光線は、光アイソレ−タ3に入射して透過し、第2の
レンズ4で光ファイバ54のコア中心に集光され、結合
される。
【0008】このとき、良好な光結合を得るため、集光
ビ−ム径を光ファイバのビ−ム径に一致するようにビ−
ム径の変換を行っている。ビ−ム径変換倍率として、例
えばレ−ザ素子の発振波長が1.55μm帯の場合、レ
−ザ素子のビ−ム径が2〜2.5 μm程度、光ファイ
バのビ−ム径が約10μmであるので、4〜5倍にする
と良い。 また、集光ビ−ムの中心位置(以下、集光位置と称す)
と光ファイバのコアの中心位置とを光学微動台を使用し
て正確に一致させる。
ビ−ム径を光ファイバのビ−ム径に一致するようにビ−
ム径の変換を行っている。ビ−ム径変換倍率として、例
えばレ−ザ素子の発振波長が1.55μm帯の場合、レ
−ザ素子のビ−ム径が2〜2.5 μm程度、光ファイ
バのビ−ム径が約10μmであるので、4〜5倍にする
と良い。 また、集光ビ−ムの中心位置(以下、集光位置と称す)
と光ファイバのコアの中心位置とを光学微動台を使用し
て正確に一致させる。
【0009】このようにして、レ−ザアレイ1のレ−ザ
素子11の光出力は、光伝送路アレイ5の光ファイバ5
4に結合し、出力される。以下、同様にレ−ザ素子12
の光出力は光ファイバ53と結合し、レ−ザ素子13の
光出力は光ファイバ52と、レ−ザ素子14の光出力は
光ファイバ51と結合し、出力される。
素子11の光出力は、光伝送路アレイ5の光ファイバ5
4に結合し、出力される。以下、同様にレ−ザ素子12
の光出力は光ファイバ53と結合し、レ−ザ素子13の
光出力は光ファイバ52と、レ−ザ素子14の光出力は
光ファイバ51と結合し、出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のレ
−ザアレイモジュ−ルでは、レ−ザ素子の光出力のビ−
ム径をレンズ系により光ファイバのビ−ム径と一致させ
るとともに、集光位置と光ファイバのコアの中心位置と
を正確に一致させることでレ−ザ素子と光ファイバの光
結合を高効率で行おうとしていた。
−ザアレイモジュ−ルでは、レ−ザ素子の光出力のビ−
ム径をレンズ系により光ファイバのビ−ム径と一致させ
るとともに、集光位置と光ファイバのコアの中心位置と
を正確に一致させることでレ−ザ素子と光ファイバの光
結合を高効率で行おうとしていた。
【0011】しかしながら、高効率な光結合を得るため
には、集光位置と光ファイバのコア中心の位置ずれをμ
mオ−ダで一致させる必要がある。例えば、図3に示す
ように、この位置ずれに起因する結合効率の低下を0.
5dB 以内にするには、二つの中心位置を±1.8
μmの精度で一致させる必要がある。
には、集光位置と光ファイバのコア中心の位置ずれをμ
mオ−ダで一致させる必要がある。例えば、図3に示す
ように、この位置ずれに起因する結合効率の低下を0.
5dB 以内にするには、二つの中心位置を±1.8
μmの精度で一致させる必要がある。
【0012】このため、従来のモジュ−ルを製造する場
合、各部品の正確な位置合わせが不可欠で、精度良く製
作された治具や高価な位置合わせ装置が必要であり、製
造に要する費用が高くなるとともに、各部品の位置合わ
せに要する時間が長くなり、ひいては生産性の低下を招
くという欠点があった。
合、各部品の正確な位置合わせが不可欠で、精度良く製
作された治具や高価な位置合わせ装置が必要であり、製
造に要する費用が高くなるとともに、各部品の位置合わ
せに要する時間が長くなり、ひいては生産性の低下を招
くという欠点があった。
【0013】また、各部品の固定に使用する光学接着剤
の乾燥時の応力により、部品の取り付け位置がずれて、
結合効率の低下を招くとともに、製品の歩留まり・信頼
性が低下するという欠点あった。
の乾燥時の応力により、部品の取り付け位置がずれて、
結合効率の低下を招くとともに、製品の歩留まり・信頼
性が低下するという欠点あった。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、安価に、かつ、容易に製造でき
るとともに、製品歩留まりの向上を図れるレ−ザアレイ
モジュ−ルを提供することにある。
のであり、その目的は、安価に、かつ、容易に製造でき
るとともに、製品歩留まりの向上を図れるレ−ザアレイ
モジュ−ルを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、請求項1では、複数のレ−ザ素子を集積化した半導体
レ−ザアレイと、少なくとも一のレンズと、前記レンズ
により前記レ−ザ素子と各々光学的に結合する光伝送路
を配置した光伝送路アレイとを備えたレ−ザアレイモジ
ュ−ルにおいて、前記半導体レ−ザアレイと前記光伝送
路アレイとの間に、前記レ−ザ素子の光出力を透過する
材料で形成した光透過部を少なくとも一つ設け、かつ、
前記光透過部を前記レ−ザ素子の集光位置が所定の位置
となるように、光透過面を光軸に対して所定角度をもた
せて配置した。
、請求項1では、複数のレ−ザ素子を集積化した半導体
レ−ザアレイと、少なくとも一のレンズと、前記レンズ
により前記レ−ザ素子と各々光学的に結合する光伝送路
を配置した光伝送路アレイとを備えたレ−ザアレイモジ
ュ−ルにおいて、前記半導体レ−ザアレイと前記光伝送
路アレイとの間に、前記レ−ザ素子の光出力を透過する
材料で形成した光透過部を少なくとも一つ設け、かつ、
前記光透過部を前記レ−ザ素子の集光位置が所定の位置
となるように、光透過面を光軸に対して所定角度をもた
せて配置した。
【0016】また、請求項2では、前記光透過部の光透
過面の光軸に対する角度を可変とする手段を設けた。
過面の光軸に対する角度を可変とする手段を設けた。
【0017】
【作用】請求項1によれば、光透過部の固定の際に、レ
−ザ素子の集光位置と、光伝送路アレイの各々の中心位
置との位置ずれが補正され、光結合効率が最大となるよ
うに調整される。
−ザ素子の集光位置と、光伝送路アレイの各々の中心位
置との位置ずれが補正され、光結合効率が最大となるよ
うに調整される。
【0018】また、請求項2では、光透過部の光透過面
を任意の角度回転させることによって、レ−ザ素子の集
光位置が変化させられ、光伝送路アレイの中心位置との
位置ずれが随時補正され、光結合効率が最大となるよう
に調整される。
を任意の角度回転させることによって、レ−ザ素子の集
光位置が変化させられ、光伝送路アレイの中心位置との
位置ずれが随時補正され、光結合効率が最大となるよう
に調整される。
【0019】
【実施例】図1は、本発明に係るレ−ザアレイモジュ−
ルの第1の実施例を示す構成図であって、従来例を示す
図2と同一構成部分については同一の符号をもって表す
。
ルの第1の実施例を示す構成図であって、従来例を示す
図2と同一構成部分については同一の符号をもって表す
。
【0020】即ち、1はレ−ザアレイで、n個のレ−ザ
素子11〜1nを等間隔で集積化している。2,4は各
々第1及び第2のレンズである。これら二つのレンズ2
,4としては、従来例の項で説明したように、1枚のレ
ンズで構成したものを使用しても良いが、収差除去のた
めに複数のレンズで構成する組合せレンズを使用しても
良い。これら第1および第2のレンズ2,4によりレ−
ザアレイ1の各レ−ザ素子11〜1nの光出力を集光す
る。
素子11〜1nを等間隔で集積化している。2,4は各
々第1及び第2のレンズである。これら二つのレンズ2
,4としては、従来例の項で説明したように、1枚のレ
ンズで構成したものを使用しても良いが、収差除去のた
めに複数のレンズで構成する組合せレンズを使用しても
良い。これら第1および第2のレンズ2,4によりレ−
ザアレイ1の各レ−ザ素子11〜1nの光出力を集光す
る。
【0021】5は光伝送路アレイで、光伝送路としての
光ファイバ51〜5nを等間隔で配置してあり、その間
隔はレ−ザ素子間隔に、レンズ系の構成によって決まる
光学系の倍率を乗じたものである。この時の光学系の倍
率は前述した通り、レ−ザ素子のビ−ム径を光ファイバ
のビ−ム径に一致させるようにすれば高効率な光結合が
得られる。光通信で利用される、波長1.55μm帯の
場合、4〜5倍が適当である。
光ファイバ51〜5nを等間隔で配置してあり、その間
隔はレ−ザ素子間隔に、レンズ系の構成によって決まる
光学系の倍率を乗じたものである。この時の光学系の倍
率は前述した通り、レ−ザ素子のビ−ム径を光ファイバ
のビ−ム径に一致させるようにすれば高効率な光結合が
得られる。光通信で利用される、波長1.55μm帯の
場合、4〜5倍が適当である。
【0022】また、6はレ−ザ素子51〜5nの光出力
を透過する材料で形成した光透過板で、例えば、光学ガ
ラスからなり、この光学ガラスを使用すると広範囲の波
長の光に対応できる。また、光通信で使用される1.5
5μm帯の光を透過する材料としては、シリコン・酸化
ジルコニア等を使用できる。この光透過板6は、第2の
レンズ4と光伝送路アレイ5間に配置され、光透過面を
光軸OAに対して所定角度をもたせ、第2のレンズ4を
介したレーザ素子11〜1nの出力光の集光位置をシフ
トし、正確に各光ファイバ51〜5nのコア中心に一致
させて光結合を行うように固定してある。
を透過する材料で形成した光透過板で、例えば、光学ガ
ラスからなり、この光学ガラスを使用すると広範囲の波
長の光に対応できる。また、光通信で使用される1.5
5μm帯の光を透過する材料としては、シリコン・酸化
ジルコニア等を使用できる。この光透過板6は、第2の
レンズ4と光伝送路アレイ5間に配置され、光透過面を
光軸OAに対して所定角度をもたせ、第2のレンズ4を
介したレーザ素子11〜1nの出力光の集光位置をシフ
トし、正確に各光ファイバ51〜5nのコア中心に一致
させて光結合を行うように固定してある。
【0023】このような構成では、通常、レーザアレイ
1を第1のレンズ2の焦点距離(F1)の位置に、光伝
送路アレイ5を第2のレンズ4の焦点距離(F2)の位
置に配置し、レンズ間距離は第1のレンズ2と第2のレ
ンズ4の焦点距離の和(F1+F2)となるように配置
される。
1を第1のレンズ2の焦点距離(F1)の位置に、光伝
送路アレイ5を第2のレンズ4の焦点距離(F2)の位
置に配置し、レンズ間距離は第1のレンズ2と第2のレ
ンズ4の焦点距離の和(F1+F2)となるように配置
される。
【0024】次に、上記構成において、レーザ素子の光
出力が光ファイバに結合する経路を、レーザ素子11を
例にとって説明する。
出力が光ファイバに結合する経路を、レーザ素子11を
例にとって説明する。
【0025】レーザ素子11の光出力は、第1のレンズ
2で平行光線に変換され、第2のレンズ4で集光される
。第2のレンズ4で集光された光は、次に光透過板6に
入力し、ここで集光位置が平行シフトされる。
2で平行光線に変換され、第2のレンズ4で集光される
。第2のレンズ4で集光された光は、次に光透過板6に
入力し、ここで集光位置が平行シフトされる。
【0026】図4は、この集光位置のシフトについての
説明図である。図4では、第2のレンズ4から出力され
るレーザ素子11の光出力を光線RL1とし、光軸OA
方向をZ軸、それと垂直な方向をX軸としている。
説明図である。図4では、第2のレンズ4から出力され
るレーザ素子11の光出力を光線RL1とし、光軸OA
方向をZ軸、それと垂直な方向をX軸としている。
【0027】光線RL1は、第2のレンズ4からZ軸に
平行な方向に出力され、光透過板6に入力する。この時
、光透過板6は、その光透過面が光軸(Z軸)OAに対
してθだけ傾けてあるので、光線RL1はスネルの屈折
の法則に従って、光の進行方向が変化する。この時の角
度は、図4に示すように、光透過板6の表面に立てた垂
線に対する光線RL1の角度をδとすると、次式で示さ
れる。
平行な方向に出力され、光透過板6に入力する。この時
、光透過板6は、その光透過面が光軸(Z軸)OAに対
してθだけ傾けてあるので、光線RL1はスネルの屈折
の法則に従って、光の進行方向が変化する。この時の角
度は、図4に示すように、光透過板6の表面に立てた垂
線に対する光線RL1の角度をδとすると、次式で示さ
れる。
【0028】
sin δ=n0・sin
θ/n1
…(1)但し、n0は空気の屈折率であ
り、n1は光透過板6の屈折率で、光学ガラスを用いた
場合は1.5である。
θ/n1
…(1)但し、n0は空気の屈折率であ
り、n1は光透過板6の屈折率で、光学ガラスを用いた
場合は1.5である。
【0029】このようにして光線RL1は、光透過板6
の内部をZ軸に対して(θ−δ)の角度もって斜めに進
行し、ガラス板の背面で同様の屈折が起こり、入射した
時と同様の進行方向、即ち、Z軸に平行な方向となって
出射する。このため、光線RL1はX軸上でΔXだけ集
光位置がシフトされることになる。このシフト量ΔXは
、次の(2)式で表される。
の内部をZ軸に対して(θ−δ)の角度もって斜めに進
行し、ガラス板の背面で同様の屈折が起こり、入射した
時と同様の進行方向、即ち、Z軸に平行な方向となって
出射する。このため、光線RL1はX軸上でΔXだけ集
光位置がシフトされることになる。このシフト量ΔXは
、次の(2)式で表される。
【0030】
ΔX={T・sin (θ−
δ)}/cos δ …(
2)但し、Tは光透過板6の厚さ、δは(1)式で示す
値である。
δ)}/cos δ …(
2)但し、Tは光透過板6の厚さ、δは(1)式で示す
値である。
【0031】図5は、上記(2)式から求めた光透過板
6の傾きと集光位置のシフト量の関係を示す図である。 図5は、光透過板6として光学ガラスを用いた場合を示
しており、横軸は光学ガラス板の傾きを、縦軸は集光位
置のシフト量をそれぞれ表している。
6の傾きと集光位置のシフト量の関係を示す図である。 図5は、光透過板6として光学ガラスを用いた場合を示
しており、横軸は光学ガラス板の傾きを、縦軸は集光位
置のシフト量をそれぞれ表している。
【0032】図5から分かるように、光透過板6の傾き
を変えることにより、集光位置をX軸と平行な方向につ
いてμmオーダで調整できる。また、光透過板6の厚さ
Tを変えることで、調整範囲を任意に選択できる。ここ
では、光透過板6をX−Z平面上で傾けた場合について
説明したが、Y−Z平面(Y軸は図4において紙面と垂
直な軸)内で傾ければY軸と平行な方向の集光位置の調
整も可能であり、レーザ素子の集光位置をX−Y平面内
で自由に調整できる。
を変えることにより、集光位置をX軸と平行な方向につ
いてμmオーダで調整できる。また、光透過板6の厚さ
Tを変えることで、調整範囲を任意に選択できる。ここ
では、光透過板6をX−Z平面上で傾けた場合について
説明したが、Y−Z平面(Y軸は図4において紙面と垂
直な軸)内で傾ければY軸と平行な方向の集光位置の調
整も可能であり、レーザ素子の集光位置をX−Y平面内
で自由に調整できる。
【0033】このようにして、光透過板6の傾きを調整
して固定することで、レーザ素子11の集光位置をシフ
トし、正確に光ファイバ5nのコア中心に一致させて光
結合を行なうことができる。他のレーザ素子12〜1n
についても、図4に示すように(ここでは例としてレー
ザ素子1nから出力される光線nについて図示する)光
線RL1と同じだけ集光位置がシフトする。
して固定することで、レーザ素子11の集光位置をシフ
トし、正確に光ファイバ5nのコア中心に一致させて光
結合を行なうことができる。他のレーザ素子12〜1n
についても、図4に示すように(ここでは例としてレー
ザ素子1nから出力される光線nについて図示する)光
線RL1と同じだけ集光位置がシフトする。
【0034】なお、レーザ素子11〜1n及び光ファイ
バ51〜5nは直線上に配置してあるため、レーザ素子
11の出力(光線RL1)およびレーザ素子1nの出力
(光線RLn)の集光位置を各々光ファイバ5nおよび
51のコア中心に一致させるように光透過板6を固定す
れば、他のレーザ素子12〜1(n−1)からの出力の
集光位置も自動的に各々の光ファイバ5(n−1)〜5
2のコア中心に一致する。
バ51〜5nは直線上に配置してあるため、レーザ素子
11の出力(光線RL1)およびレーザ素子1nの出力
(光線RLn)の集光位置を各々光ファイバ5nおよび
51のコア中心に一致させるように光透過板6を固定す
れば、他のレーザ素子12〜1(n−1)からの出力の
集光位置も自動的に各々の光ファイバ5(n−1)〜5
2のコア中心に一致する。
【0035】以上説明したように、本第1の実施例によ
れば、レーザアレイ1の各レ−ザ素子11〜1nの出力
光を集光する第2のレンズ4と光伝送路アレイ5との間
に、レーザ素子の光出力を透過する材料からなる光透過
板6を配置し、かつ、光透過板6をレーザ素子の光出力
の集光位置が所定の位置となるように光軸OAに対して
所定の傾きをもって固定したため、モジュール製造時の
光部品の位置ずれによるレーザ素子の光出力の集光位置
と光伝送路の中心位置のずれを光透過板6の固定接着時
にμmオーダで補正し、一致させることができ、高効率
の光結合を容易に得ることができ、製造時に高価な位置
合わせ装置が必要なくなるとともに、各光学部品の位置
合わせに要する時間も短縮されることから、安価で製作
の容易なレーザアレイモジュールを提供できる利点があ
る。
れば、レーザアレイ1の各レ−ザ素子11〜1nの出力
光を集光する第2のレンズ4と光伝送路アレイ5との間
に、レーザ素子の光出力を透過する材料からなる光透過
板6を配置し、かつ、光透過板6をレーザ素子の光出力
の集光位置が所定の位置となるように光軸OAに対して
所定の傾きをもって固定したため、モジュール製造時の
光部品の位置ずれによるレーザ素子の光出力の集光位置
と光伝送路の中心位置のずれを光透過板6の固定接着時
にμmオーダで補正し、一致させることができ、高効率
の光結合を容易に得ることができ、製造時に高価な位置
合わせ装置が必要なくなるとともに、各光学部品の位置
合わせに要する時間も短縮されることから、安価で製作
の容易なレーザアレイモジュールを提供できる利点があ
る。
【0036】また、光学部品の接着に使用する接着剤の
乾燥時の応力等による部品の位置ずれも光透過板の固定
時に補正することができ、製品歩留まりの向上が図れる
。
乾燥時の応力等による部品の位置ずれも光透過板の固定
時に補正することができ、製品歩留まりの向上が図れる
。
【0037】図6は、本発明に係るレ−ザアレイモジュ
−ルの第2の実施例を示す構成図である。
−ルの第2の実施例を示す構成図である。
【0038】本第2の実施例が前記第1の実施例と異な
る点は、第2のレンズ4と光伝送路アレイ5との間に、
例えば光学ガラスからなる第1および第2の光透過板6
,7を縦列に配置し、かつ、各光透過板6,7に回転軸
61,71をそれぞれ設け、例えば手動により回転軸6
1をY軸を中心に回転させることにより第1の光透過板
6をX−Z平面内で傾斜させ、また、回転軸71をX軸
を中心に回転させることにより第2の光透過板7をY−
Z平面内で傾斜させ、集光位置のシフト量を任意に調整
できるように構成している。
る点は、第2のレンズ4と光伝送路アレイ5との間に、
例えば光学ガラスからなる第1および第2の光透過板6
,7を縦列に配置し、かつ、各光透過板6,7に回転軸
61,71をそれぞれ設け、例えば手動により回転軸6
1をY軸を中心に回転させることにより第1の光透過板
6をX−Z平面内で傾斜させ、また、回転軸71をX軸
を中心に回転させることにより第2の光透過板7をY−
Z平面内で傾斜させ、集光位置のシフト量を任意に調整
できるように構成している。
【0039】次に、このような構成におけるレーザ素子
11〜1nと光伝送路アレイ5の光ファイバ5n〜51
との光結合について説明する。
11〜1nと光伝送路アレイ5の光ファイバ5n〜51
との光結合について説明する。
【0040】前述したように、レーザ素子11〜1nの
光出力は、第1及び第2のレンズ2,4を通過する。第
2のレンズ4を通過した光出力は、第1の光透過板6に
より、前述したように図6に示すX軸方向に集光位置を
シフトされる。この際、回転軸61により傾きが調整さ
れる。この時のシフト量は、前述の(2)式で示す値と
なる。同様に、第1の光透過板6を通過した光は、第2
の光透過板7によりY軸方向に集光位置をシフトされる
。この時は、回転軸71により傾きが調整され、シフト
量が任意に調整される。
光出力は、第1及び第2のレンズ2,4を通過する。第
2のレンズ4を通過した光出力は、第1の光透過板6に
より、前述したように図6に示すX軸方向に集光位置を
シフトされる。この際、回転軸61により傾きが調整さ
れる。この時のシフト量は、前述の(2)式で示す値と
なる。同様に、第1の光透過板6を通過した光は、第2
の光透過板7によりY軸方向に集光位置をシフトされる
。この時は、回転軸71により傾きが調整され、シフト
量が任意に調整される。
【0041】このようにしてレーザ素子11〜1nの光
出力の集光位置を、光透過板6,7の傾きを随時調整す
ることでそれぞれ光ファイバ5n〜51のコア中心に一
致させ、高効率で光結合をすることができる。
出力の集光位置を、光透過板6,7の傾きを随時調整す
ることでそれぞれ光ファイバ5n〜51のコア中心に一
致させ、高効率で光結合をすることができる。
【0042】以上説明したように、本第2の実施例によ
れば、第1の実施例の効果に加えて、長期的な光学部品
の位置ずれを随時補正することができ、長期的信頼性の
高いレ−ザアレイモージュールを実現できる。
れば、第1の実施例の効果に加えて、長期的な光学部品
の位置ずれを随時補正することができ、長期的信頼性の
高いレ−ザアレイモージュールを実現できる。
【0043】なお、上記第1および第2の実施例では、
集光位置を調整する光透過板6,7を第2レンズ4と光
伝送路アレイ5との間に配置したが、レーザアレイ1と
第1のレンズ2との間に配置してもよいことはいうまで
もない。また、本実施例では、光アイソレータを内蔵し
ていないものについて述べたが、従来例を示す図2のよ
うに、光アイソレータを内蔵したレーザアレイモジュー
ルにおいても、光透過板6,7を挿入すれば、同様の構
成ができることは勿論である。
集光位置を調整する光透過板6,7を第2レンズ4と光
伝送路アレイ5との間に配置したが、レーザアレイ1と
第1のレンズ2との間に配置してもよいことはいうまで
もない。また、本実施例では、光アイソレータを内蔵し
ていないものについて述べたが、従来例を示す図2のよ
うに、光アイソレータを内蔵したレーザアレイモジュー
ルにおいても、光透過板6,7を挿入すれば、同様の構
成ができることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれば
、モジュール製造時の光部品の位置ずれによるレーザ素
子の光出力の集光位置と光伝送路の中心位置のズレを光
透過板の固定接着時にμmオーダで補正し、一致させる
ことができ、高効率の光結合を容易に得ることができ、
製造時に高価な位置合わせ装置が必要なくなるとともに
、各光学部品の位置合わせに要する時間も短縮されるこ
とから、安価で製作の容易なレーザアレイモジュールを
提供できる利点がある。
、モジュール製造時の光部品の位置ずれによるレーザ素
子の光出力の集光位置と光伝送路の中心位置のズレを光
透過板の固定接着時にμmオーダで補正し、一致させる
ことができ、高効率の光結合を容易に得ることができ、
製造時に高価な位置合わせ装置が必要なくなるとともに
、各光学部品の位置合わせに要する時間も短縮されるこ
とから、安価で製作の容易なレーザアレイモジュールを
提供できる利点がある。
【0045】また、光学部品の接着に使用する接着剤の
乾燥時の応力等による部品の位置ずれも光透過板の固定
時に補正することができ、製品歩留まりの向上が図れる
。
乾燥時の応力等による部品の位置ずれも光透過板の固定
時に補正することができ、製品歩留まりの向上が図れる
。
【0046】また、請求項2では、長期的な光学部品の
位置ずれを随時補正することができ、長期的信頼性の高
いレ−ザアレイモージュールを実現できる。
位置ずれを随時補正することができ、長期的信頼性の高
いレ−ザアレイモージュールを実現できる。
【図1】本発明に係るレーザアレイモジュールの第1の
実施例を示す構成図である。
実施例を示す構成図である。
【図2】従来のレーザアレイモジュールを示す構成図で
ある。
ある。
【図3】位置ずれ量と結合効率の関係を示す図である。
【図4】光透過板による集光位置のシフトについての説
明図である。
明図である。
【図5】光学ガラス板の傾きと集光位置のシフト量との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図6】本発明に係るレーザアレイモジュールの第2の
実施例を示す構成図である。
実施例を示す構成図である。
1…半導体レーザアレイ
11〜1n…集積化されたレーザ素子
2…第1のレンズ
4…第2のレンズ
5…光伝送路アレイ
51〜5n…光ファイバ(光伝送路)
6,7…光透過板
61,71…光透過板6,7の回転軸
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のレ−ザ素子を集積化した半導体
レ−ザアレイと、少なくとも一のレンズと、前記レンズ
により前記レ−ザ素子と各々光学的に結合する光伝送路
を配置した光伝送路アレイとを備えたレ−ザアレイモジ
ュ−ルにおいて、前記半導体レ−ザアレイと前記光伝送
路アレイとの間に、前記レ−ザ素子の光出力を透過する
材料で形成した光透過部を少なくとも一つ設け、かつ、
前記光透過部を前記レ−ザ素子の集光位置が所定の位置
となるように、光透過面を光軸に対して所定角度をもた
せて配置したことを特徴とするレ−ザアレイモジュ−ル
。 - 【請求項2】 前記光透過部の光透過面の光軸に対す
る角度を可変とする手段を設けた請求項1記載のレ−ザ
アレイモジュ−ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3082419A JPH04315488A (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | レ―ザアレイモジュ―ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3082419A JPH04315488A (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | レ―ザアレイモジュ―ル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04315488A true JPH04315488A (ja) | 1992-11-06 |
Family
ID=13774070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3082419A Pending JPH04315488A (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | レ―ザアレイモジュ―ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04315488A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012053449A1 (ja) * | 2010-10-22 | 2012-04-26 | オリンパス株式会社 | 波長選択スイッチおよびその組立方法 |
JP2016103007A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-06-02 | キヤノン株式会社 | 光学装置及び加工装置 |
US10663716B2 (en) | 2014-11-13 | 2020-05-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical apparatus, processing apparatus, and article manufacturing method |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP3082419A patent/JPH04315488A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012053449A1 (ja) * | 2010-10-22 | 2012-04-26 | オリンパス株式会社 | 波長選択スイッチおよびその組立方法 |
JP2016103007A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-06-02 | キヤノン株式会社 | 光学装置及び加工装置 |
US10663716B2 (en) | 2014-11-13 | 2020-05-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical apparatus, processing apparatus, and article manufacturing method |
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