JPH0314594Y2 - - Google Patents

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JPH0314594Y2
JPH0314594Y2 JP16210585U JP16210585U JPH0314594Y2 JP H0314594 Y2 JPH0314594 Y2 JP H0314594Y2 JP 16210585 U JP16210585 U JP 16210585U JP 16210585 U JP16210585 U JP 16210585U JP H0314594 Y2 JPH0314594 Y2 JP H0314594Y2
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damper
pulley
pulley hub
mass
hub
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エンジンのクランクシヤフトに発生
するねじり振動および曲げ振動を低減させるダン
パプーリの構造に関する。
[従来の技術] 従来から、クランクシヤフトのねじり振動に起
因する騒音を低減するために、クランクシヤフト
の前端部にプーリハブを設け、プーリハブの外周
にダンパゴムを介してねじり振動用ダンパマスを
連結したダンパプーリは知られている。
従来のエンジンにおいては、クランクシヤフト
は大重量で剛性が極めて大であつたため、クラン
クシヤフトに発生する曲げ振動はそれほど大きく
はなかつた。したがつて、ダンパプーリにおいて
も曲げ振動に対する配慮はあまり重視されていな
かつた。
しかしながら、近年、クランクシヤフトが軽量
化され、さらにエンジン馬力が向上されたことに
より、クランクシヤフトに発生する曲げ振動も大
きくなり車体の振動抑制や騒音防止に悪影響を及
ぼすようになつてきた。また、曲げ振動が大きく
なると、クランクシヤフト自体の強度上の点でも
無視できない問題が発生してきており、曲げ振動
に対するダイナミツクダンパが強く要望されてい
た。
そこで、先に本出願人により、クランクシヤフ
トに発生するねじり振動と曲げ振動の両方を低減
できるようにしたクランクダンパプーリ構造が提
案されている(特開昭61−211552号公報)。
第2図は、上述の特開昭61−211552号公報に示
されているダンパプーリの構造を示している。図
において、1は、クランクシヤフトを示してお
り、2はプーリハブを示している。プーリハブ2
は、クランクシヤフト1の端部に嵌合されてお
り、セツトボルト3によつて締結されている。プ
ーリハブ2の外周には、ベルト溝を有するねじり
振動用ダンパマス4が配設されており、ねじり振
動用ダンパマス4は、ダンパマス4とプーリハブ
2の間に介在するダンパゴム5によつてプーリハ
ブ2に連結されている。
プーリハブ2には、軸方向に開口する腔部6が
形成されており、この腔部6には皿形のダンパ支
持体7が圧入されている。そしてダンパ支持体7
には、曲げ振動用ダンパマス8とダンパゴム9が
軸方向に重ね合わされており、曲げ振動用ダンパ
マス9は、ダンパゴム9を介してダンパ支持体7
に連結されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上述のクランクダンパプーリの構造は、クラン
クシヤフトの強度を保証し、エンジンの振動や騒
音を抑制するという優れた効果を発揮するが、製
造工程が複雑になるという難点を有している。す
なわち、このクランクダンパプーリの製造工程で
は、ねじり振動用ダンパマスとプーリハブ、曲げ
振動用ダンパマスとダンパ支持体のそれぞれをダ
ンパゴムを介して連絡(加硫接着)するための2
つの加硫工程が必要となる。さらに、ダンパ支持
体をプーリハブに圧入する圧入工程も必要にとな
る。
したがつて、製造工程が複雑になりダンパプー
リの製造コストが高くなつてしまうという問題が
ある。
本考案は、クランクシヤフトのねじり振動およ
び曲げ振動の制振機能を維持しつつ、ダンパプー
リの部品点数を削減し製造工程の簡素化とコスト
低減がはかられるクランクダンパプーリ構造を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本考案の車両のクランクダンパ
プーリ構造は、クランクシヤフトの端部に取り付
けられたプーリハブに、ねじり振動用ダンパマス
と曲げ振動用のダンパマスとをダンパゴムを介し
て連結したクランクダンパプーリ構造であつて、
前記ねじり振動用ダンパマスをプーリハブの外周
に配設するとともに曲げ振動用ダンパマスをプー
リハブの軸方向の端面側に配設し、前記ダンパゴ
ムを、プーリハブの外周面に沿つて周方向に延び
る円筒部と該円筒部からプーリハブの軸方向の端
部に沿つて半径方向内方に突出する側部から構成
するとともに該円筒部と側部とを一体に形成し、
前記ねじり振動用ダンパマスを前記ダンパゴムの
円筒部を介してプーリハブに連結し、前記曲げ振
動用ダンパマスを前記ダンパゴムの側部を介して
プーリハブに連結したしたものから成る。
[作用] このように編成された車両のクランクダンパプ
ーリにおいては、ねじり振動用ダンパマスは、ダ
ンパゴムの円筒部を介してプーリハブの外周に連
結されており、曲げ振動用ダンパマスは、ダンパ
ゴムの側部を介して直接プーリハブの軸方向の端
面側に連結されているので、従来のように圧入工
程を必要とするダンパ支持体は不要となる。
また、ダンパゴムは、各ダンパマスごとに分割
されず一体に形成されるようになつているので、
製造工程においては、ねじり振動用ダンパマスお
よび曲げ振動用ダンパマスとプーリハブとの間
に、連結部材としてのダンパゴムを一度に充填さ
せることが可能になる。そして、充填されたダン
パゴムの加硫接着により、ねじり振動用ダンパマ
スと曲げ振動用ダンパマスは、プーリハブに連結
される。
したがつて、圧入工程が廃止され、加硫工程が
1工程のみとなるので、製造工程が簡素化されコ
ストの低減がはかれる。
[実施例] 以下に、本考案に係る車両のクランクダンパプ
ーリ構造の望ましい実施例を図面を参照して説明
する。
第1図は、本考案の一実施例に係る車両のクラ
ンクダンパプーリ構造を示している。図中、11
はクランクシヤフトを示しており、12はプーリ
ハブを示している。プーリハブ12は、ボス部1
2a、ハブ部12bとからなつており、これらは
一体に形成されている。ボス部12aは、プーリ
ハブ12の中央部に設けられており、中心部には
穴13が形成されており、穴13にはクランクシ
ヤフト11の端部が嵌合されており、穴13の内
周には締結用のキー溝14が設けられている。ボ
ス部12aの外方には円筒状のハブ部12bが位
置しており、ハブ部12bはボス部12aと同心
になつている。ハブ部12bの一方の端面12c
は肉厚部となつており、端部12cはボス部12
aのセツトボルト15側の端面よりも前方に突出
している。ハブ部12bの他方の端面12dは、
ボス部12aの軸方向のほぼ中間に位置してい
る。そして、プーリハブ12は、クランクシヤフ
ト11の軸端部に螺合されるセツトボルトによつ
てクランクシヤフト11に締結されている。
プーリハブ12の外周には、ねじり振動用ダン
パマス16が配置されており、このねじり振動用
ダンパマス16の軸方向の長さは、プーリハブ1
2のハブ部12bの長さよりも長くなつている。
ねじり振動用ダンパマス16の外周面には、複数
のベルト溝17,18,19が形成されている。
プーリハブ12の軸方向の端面12c側、すな
わち肉厚部側の端面には、曲げ振動用ダンパマス
20が配置されている。曲げ振動用ダンパマス2
0は、断面形状が角形に形成されたリング形状に
なつている。曲げ振動用ダンパマス20の外周
は、ねじり振動用ダンパマス16の内周面16a
で包囲されており、曲げ振動用ダンパマス20の
外周面20aとねじり振動用ダンパマス16の内
周面16aの間には、隙間21が形成されてい
る。
プーリハブ12とねじり振動用ダンパマス16
および曲げ振動用ダンパマス20との間には、ダ
ンパゴム22が介在されている。ダンパゴム22
は、プーリハブ12の外周面12eに沿つて周方
向に延びる円筒部22aと、円筒部22aからプ
ーリハブ12の軸方向の端面12cに沿つて半径
方向内方に突出する側部22bとから構成されて
いる。すなわち、ダンパゴム22は、断面形状が
略L字形の環状に形成さている。そして、ねじり
振動用ダンパマス16は、ダンパゴム22の円筒
部22aを介してプーリハブ12に連結されてお
り、曲げ振動用ダンパマス20は、ダンパゴム2
2の側部22bを介してプーリハブ12に連結さ
れている。
つぎに上記の車両のクランクダンパプーリ構造
における作用について説明する。
エンジン運転中にクランクシヤフト11に発生
するねじり振動は、ダンパゴム22の円筒部22
aとねじり振動用ダンパマス16によつて構成さ
れる、いわゆるトーシヨナルダンパによつて抑制
され、曲げ振動は、ダンパゴム22の側部22b
と曲げ振動用ダンパマス20によつて構成される
ダイナミツグンパによつて抑制される。したがつ
て、クランクシヤフト11のねじり振動および曲
げ振動に起因する騒音は減少される。
ダンパゴム22は、円筒部22aと側部22b
を一体に形成することができるので、製造工程に
おいては、液状のダンパゴム22を、プーリハブ
12とねじり振動用ダンパマス16および曲げ振
動ダンパマス20との間に同時に充填することが
可能になる。すなわち、充填されたダンパゴム2
2の加硫接着により、ねじり振動用ダンパマス1
6と曲げ振動用ダンパマス20とを同時にプーリ
ハブ12に連結することが可能になる。
したがつて、プーリハブ12に、ダンパマスを
取り付ける加硫工程は1工程のみでよいことにな
る。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の車両のクランク
ダンパプーリ構造によるときは、ねじり振動用ダ
ンパマスと曲げ振動用ダンパマスとを1つのダン
パゴムによつてプーリハブに連結するようにした
ので、従来の製造工程における圧入工程と1つの
加硫工程を廃止することができる。その結果、製
造工程を簡素化することができるとともに、ダン
パプーリの製造コストを低減することができると
いう効果が得られる。
さらに、ダンパプーリの部品点数が減するの
で、材料費を低減することができるという効果も
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わる車両のクラ
ンクダンパプーリ構造の縦断面図、第2図は従来
の車両のクランクダンパプーリ構造の縦断面図、
である。 11……クランクシヤフト、12……プーリハ
ブ、16……ねじり振動用ダンパマス、20……
曲げ振動用ダンパマス、22……ダンパゴム、2
2a……ダンパゴムの円筒部、22b……ダンパ
ゴムの側部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクシヤフトの端部に取り付けられたプー
    リハブに、ねじり振動用ダンパマスと曲げ振動用
    ダンパマスをダンパゴムを介して連結したクラン
    クダンパプーリ構造において、前記ねじり振動用
    ダンパマスを前記プーリハブの外周に配設すると
    ともに前記曲げ振動用ダンパマスをプーリハブの
    軸方向の端面側に配設し、前記ダンパゴムを、プ
    ーリハブの外周面に沿つて周方向に延びる円筒部
    と該円筒部から前記プーリハブの軸方向の端部に
    沿つて半径方向に突出する側部から構成するとと
    もに該円筒部と側部とを一体に形成し、前記ねじ
    り振動用ダンパマスを前記ダンパゴムの円筒部を
    介してプーリハブに連結し、前記曲げ振動用ダン
    パマスを前記ダンパゴムの側部を介してプーリハ
    ブに連結したことを特徴とする車両のクランクダ
    ンパプーリ構造。
JP16210585U 1985-10-24 1985-10-24 Expired JPH0314594Y2 (ja)

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