JPH03125364A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＶＴＲ等のように、回転ヘッドを有する回転
ヘッドドラムに、磁気テープを所定の角度で斜めに巻き
付けるローディング機構を備えた磁気記録再生装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

磁気記録再生装置としてのＶＴＲのテープ走行系には、
録画・再生を行うための回転ヘッドを内蔵する回転ヘッ
ドドラムが配設されている。この回転ヘッドドラムは、
シャシに対して所定の角度で傾斜して取り付けられてお
り、録画・再生時に、テープ走行系に備えられたローデ
ィング機構によって磁気テープとしてのビデオテープが
カセットから引き出され、回転ヘッドドラムに螺線状に
巻き付けられるようになっている。これによって、ビデ
オテープには一定のひねりが与えられるため、テープ走
行は平面的にではなく三次元的に行われている。また、
回転ヘッドは、テープ走行方向に対して斜めに走査しな
がら録画・再生を行うヘリカルスキャン方式になってい
る。

上記のテープ走行系を備えたＶＴＲにおいて、高密度記
録化を進めるにあたり、回転ヘッドドラムに巻き付けら
れたビデオテープを、安定かつ正確に走行させる技術の
確立が重要な研究課題となっている。

従来のＶＨ３方式のテープ走行系としては、第４図に示
すようなものが知られている。尚、同図は、ローディン
グ時のテープ走行系の状態を示している。アンローディ
ング時のビデオチー１１は、供給リール２および巻取り
リール３を内蔵した図示しないカセットからビデオテー
プ１が引き出される端面であるＡ−Ｂ面より各リール２
・３側に収納されている。Ａ−Ｂ面に隣り合う位置には
、図示しない回転ヘッドを内蔵する回転ヘッドドラム４
が、図示しないシャシに対して所定の角度で傾いて設置
されている。

回転ヘッドドラム４の両側には隔たりをおいて、供給側
インピーダンスローラ９および巻取り側インピーダンス
ローラ１０が各々配設されている（ただし、インピーダ
ンスローラ１０が配設されていない従来例もある）。そ
して、回転ヘッドドラム４と各インピーダンスローラ９
・１０との間隙には、ローディング時に、Ａ−Ｂ面より
各り−ル２・３側に位置していたローディングボストと
しての供給側テープガイドボスト５・供給側傾斜ガイド
ポスト６、および巻取り側傾斜ガイドポスト７・巻取り
側テープガイドボス１−８が各々一対となって、図中の
矢印方向に移動し入り込むようになっている。移動した
供給側ローディングボスト５・６および巻取り側口−デ
ィングボスト７・８は、位置決め手段として配設されて
いる図示しないキャッチャによってローディング時の位
置が決められる。

また、上記従来のテープ走行系では、回転ヘッドドラム
４、供給側傾斜ガイドボスト６、および巻取り側傾斜ガ
イドポスト７のみがシャシに対して一定の傾きを有して
おり、供給側インピーダンスローラ９と巻取り側インピ
ーダンスローラ１０を含むその他のガイドボスト類は、
全てシャシに対して垂直に配設されている。

上記の構成を有するテープ走行系において、録画または
再生時に、Ａ−Ｂ面より各リール２・３側に位置してい
た上記供給側ローディングポスト５・６および巻取り側
口−ディングポスト７・８は、矢印方向へ両キャッチャ
の位置まで移動して、ビデオテープ１を回転ヘッドドラ
ム４に螺線状に巻きつける。上記両インピーダンスロー
ラ９・１０もビデオテープ１に圧接するように回転ヘッ
ドドラム４の方向へそれぞれ若干移動するようになって
いる（ただし、固定されている従来例もある）。そして
、ビデオテープ１が走行すると、両インピーダンスロー
ラ９・１０の外周面は、摩擦力によって回転させられる
。ところで、両インピーダンスローラ９・１０の機能は
、ビデオテープ１が回転ヘッドドラム４の外周を摺動す
ることによってもたらされるビデオテープ１のテンショ
ンの振動を、両インピーダンスローラ９・１０の慣性に
よって小さくし、テープ走行を安定させるというもので
ある。また、ビデオテープ１が、傾斜した回転ヘッドド
ラム４に螺線状に巻き付けられると、ビデオテープ１は
シャシに垂直な方向に対し傾いたり、あるいはテープ走
行方向に対して段差を生じたりするが、このビデオチー
１１の傾きや段差が、安定かつ正確なテープ走行に悪影
響を与えないようにするために、回転ヘッドドラム４の
回転軸や供給側傾斜ガイドポスト６および巻取り側傾斜
ガイドポスト７のシャシに対する最適な傾斜角度や傾斜
方向が各々について選択されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来の磁気記録再生装置のテープ走行系
では、ローディングが行われると、供給側ローディング
ポスト５・６および巻取り側口−ディングポスト７・８
は、回転ヘッドドラム４の最近傍の位置に移動し、供給
側インピーダンスロ−ラ９および巻取り側インピーダン
スローラｌＯは、回転ヘッドドラム４との間に各ローデ
ィングポスト５・６および７・８をそれぞれ挟んで位置
することになる。その結果、ビデオテープ１が両傾斜ガ
イドポスト６・７を通過するときにビデオテープ１のテ
ンションの振動が生じるため、従来の配置のインピーダ
ンスローラ９・１０では、ジッタを低減することが難し
いという問題点を有している。

また、上記のテープ走行系の構造では、ローディングの
繰り返しによるキャッチャの摩耗等に起因した各ローデ
ィングポスト５・６および７・８の経時的な位置再現性
不良が、ビデオテープ１の回転ヘッドドラム４に対する
正確な巻き付けに与える悪影響も無視できないものであ
る。

以上のように、ビデオテープ１の回転ヘッドドラム４に
対する巻き付は精度が経時的に悪くなるので、回転ヘッ
ドのトラックずれ、およびビデオテープｌのヘッドタッ
チ不良を招来するという問題点も有している。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の磁気記録再生装置は、上記の課題を解決するた
めに、回転ヘッドを内蔵した回転ヘッドドラムを有し、
この回転ヘッドドラムのテープ供給側およびテープ巻取
り側とで対をなして、ローディングポストとしての傾斜
ガイドポストおよびテープガイドポストと、ローディン
グ時に各ローディングポストの位置決めを行う位置決め
手段と、テープ走行に伴うテープテンションの振動抑制
機能を有するインピーダンスローラとが配されたテープ
走行系を備えると共に、上記テープ供給側およびテープ
巻取り側の各ローディングポストによりカセットから磁
気テープを引き出して、上記回転ヘッドドラムに所定の
角度で斜めに巻き付けるローディング機構を備えた磁気
記録再生装置において、上記インピーダンスローラが、
回転ヘントドラムのテープ供給側およびテープ巻き取り
側の各最近傍の位置に、固定されていることを特徴とし
ている。

〔作　用〕

上記のように、インピーダンスローラが、回転ヘッドド
ラムのテープ供給側およびテープ巻き取り側の各最近傍
の位置に配設されているので、両インピーダンスローラ
は、各傾斜ガイドポストによって一定の傾斜角を与えら
れた磁気テープに対し、テープ幅全体にわたって圧接し
ながら、各ローディングポストを通過する際に生じるテ
ープテンションの振動を抑制することができる。その結
果、従来よりもジッタを低減することが可能になる。ま
た、上記の位置に配設された両インピーダンスローラは
、キャッチャの摩耗等に起因する各ローディングポスト
の経時的な位置再現性不良が、回転ヘッドドラムに対す
る磁気テープの巻き付は精度を悪くする影響も低減させ
ることができる。

また、両インピーダンスローラが固定されているため、
インピーダンスローラ自体の位置再現性不良が生じない
ので、磁気テープの回転ヘッドドラムに対する巻き付け
が安定したものとなる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図ないし第３図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記
の従来例の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
には、同一の符号を付記して説明する。

本発明に係る磁気記録再生装置のテープ走行系ニオいて
、第１図に示すように、アンローディング時には、磁気
テープとしてのビデオチー１１は、供給リール２および
巻取りリール３を内蔵する図示しないカセットのＡ−Ｂ
面より各リール２・３側に収納されている。また、キャ
プスタン軸１１はビデオカセットの所定位置に入り込む
ように配置され、ピンチローラ１２はキャプスタン軸１
１に隣接して設けられている。さらに、回転ヘッドドラ
ム４はカセットのＡ−Ｂ面の中間位置よりややテープ供
給側寄りに隣り合って配設され、供給側インピーダンス
ローラ９が、この回転ヘントドラム４のテープ供給側の
最近傍に位置して固定されている。そのさらにテープ供
給側には全幅消去ヘッド１３が配設されている。一方、
巻取り側インピーダンスローラ１０は、回転ヘッドドラ
ム４のテープ巻き取り側の最近傍に位置して固定されて
おり、そのさらにテープ巻き取り側にはオーディオ消去
ヘッド１４とオーディオ・コントロールヘッド１５とが
一体的に配設されている。また、ローディング時には、
ローディング機構の動作により、供給側ローディングポ
ストとしての供給側テープガイドポスト５と供給側傾斜
ガイドポスト６とが一対となって、供給側インピーダン
スローラ９と全幅消去ヘッド１３との間隙に移動して入
り込む。それと同時に、巻取り側口−ディングポストと
しての巻取り側傾斜ガイドボスト７と巻取り側テープガ
イドポスト８とが一対となって、巻取り側インピーダン
スローラ１０とオーディオヘッド１４・１５との間隙に
移動して入り込むようになっている。また、図示しない
キャッチャが、ローディング時の各ローディングポスト
５・６および７・８の位置決めをするために、供給側イ
ンピーダンスローラ９と全幅消去ヘッド１３との間、お
よび巻取り側インピーダンスローラ１．０とオーディオ
ヘッド１４・１５との間の所定位置にそれぞれ配設され
ている。これらのテープ走行系部材の中で、図示しない
シャシに対して所定の傾斜角度および傾斜方向を有して
いるのは、回転ヘッドドラム４、供給側傾斜ガイドポス
ト６、巻取り側傾斜ガイドポスト７、供給側インピーダ
ンスローラ９、および巻取り側インピーダンスローラ１
０であって、それら以外のテープ走行系部材はシャシに
対して垂直に配設されている。

ここで、供給側インピーダンスローラ９の傾斜方向の単
位方向ベクトルｕｔ（成分’　Ｉ！、ｉ　＋　ｍｉｎ、
）および巻取り側インピーダンスローラ１０の傾斜方向
の単位方向ベクトル＋ｇ（成分＝２゜ｍ＝　＋　　ｎ＝
　）を定めるために、第２図に示すように、シャシに平
行な面上に直交するｙ軸およびｙ軸をとり、原点Ｏを回
転ヘッドドラム４の中心にとる。そして、ビデオテープ
１のテープ幅の中心が回転ヘッドドラム４お供給側で接
する点をＰ。

、回転ヘッドドラム４と巻取り側で接する点をＰ、とし
、ｙ軸とＯＰ、がなす角を供給側テープ巻付は角β８、
ｙ軸とＯＰｊがなす角を巻取り側テープ巻付は角βｊと
する。次に、第３図に示すように、第２図を入方向より
見て、原点０を通りＸ−ｙ軸に垂直な方向に２軸をとる
。そして、回転ヘッドドラム４に巻き付けられていたビ
デオテープ１の展開部１ａのテープ幅の中心線ｌが、回
転ヘッドドラム４の回転軸ｎに直交する平面Ｍとなす角
をリード角α、回転ヘッドドラム４の回転軸ｎとＺ軸と
がなす角をＴとする。このとき、供給側インピーダンス
ローラ９の単位方向ベクトルＵ。

、および巻取り側インピーダンスローラ１０の単位方向
ベクトルＵ」は、 （以下余白） という式で表すことができる。即ち、供給側インピーダ
ンスローラ９および巻取り側インピーダンスローラ１０
は、それぞれ式（１）（２）で表される方向に傾け、か
つ回転ヘッドドラム４の供給側および巻き取り側の最近
傍に位置して、かつビデオテープ１が回転ヘッドドラム
４に巻き付く面と同一の面に圧接する位置にそれぞれ固
定すればよい。

次に、第２図に示すように、供給側傾斜ガイドポスト６
および巻取り側傾斜ガイドポスト７の口−ディング動作
後の設定位置は、回転ヘッドドラム４に対する両インピ
ーダンスローラ９・１０の固定位置および各テープ巻付
は角β、・β、によって定めることができ、以下に示す
（３）（４）式に従う直線の近傍に移動後の位置が決ま
るようにキャッチャをそれぞれ配設すればよい。

！、Ｘ　＋　ｍＨｙ＝　ｌ　ｉ　ｐ、、＋ｍ　Ｐ　ｉｙ
＋　ｎ　；　ｐ　ｉｓ　　・・・（３）尼ｊ　Ｘ＋ｍｊ
　３’＝’ｊ　Ｐｊｘ＋ｍＰｊｙ＋ｎｊｐ□　・・・（
４） ただし、（ｐｔ、＋ｐｉＦｌｐｉｌ＋　　）は、ビデオ
テープ１のテープ幅の中心が回転ヘッドドラム４と供給
側で接する点Ｐ、の成分であり、（ｐ、ｘｉｊｙ＋Ｐｌ
　　）は、ビデオテープ１のテープ幅の中心が回転ヘッ
ドドラム４と巻取り側で接する点Ｐ、の成分である。回
転ヘッドドラム４の半径をＲとすれば、各成分は、 および、 と表される。

上記の構成において、記録・再生時には、ローディング
機構の動作により、Ａ−Ｂ面より各リール２・３側に位
置していた供給側ローディングポスト５・６、および巻
取り側口−ディングポスト７・８が、それぞれ一対とな
って、ビデオテープ１を全幅消去ヘッド１３と供給側イ
ンピーダンスローラ９との間隙、およびオーディオヘッ
ド１４・１５と巻取り側インピーダンスローラｌＯとの
間隙にそれぞれ引き込み、ビデオテープ１を回転ヘッド
ドラム４に巻き付ける。ローディング時の両傾斜ガイド
ボスト６・７は、前記した通り、（３）（５）および（
４）（６）式に従う直線の近傍の位置に来るよう、キャ
ッチャによって設定される。

このローディングされた状態で巻取りリール３に巻き取
られて走行するビデオテープ１は、テンションを与えら
れながら、全幅消去ヘッド１３に当接し、記録時には同
ヘッド１３において全信号が消去される。さらにビデオ
テープ１は、供給側テープガイドポスト５によって高さ
方向の位置を規制され、ビデオテープ１を巻き付けるた
めに回転ヘッドドラム４の外周に形成された図示されな
いリードに沿うように、傾斜ガイドポスト６によって、
決められた傾斜角に方向転換させられる。

ここで、（１）弐に従う傾斜方向を持つ供給側インピー
ダンスローラ９は、供給側傾斜ガイドポスト６によって
一定的ねりを与えられたビデオテープ１にテープ幅全体
にわたって圧接し、従来の構造では低減できなかった供
給側傾斜ガイドポスト６によるビデオテープ１のテンシ
ョンの振動も含めて、供給リール２から回転ヘッドドラ
ム４までのビデオテープ１のテンションの振動を抑制す
ることができる。次に、回転ヘッドドラム４に内蔵され
た回転ヘッドが、回転ヘッドドラム４に巻き付けられた
ビデオテープ１の走行方向に対して斜めに走査すること
によって、ビデオテープ１に映像信号が記録されたり、
ビデオテープ１に記録されていた映像信号が読み取られ
て再生が行なわれたりする。一方、（２）式に従う傾斜
方向を持つ巻取り側インピーダンスローラ１０は、ビデ
オテープ１のひねりに合わせてテープ幅全体にわたって
圧接し、従来の構造では低減できなかった巻取り側傾斜
ガイドボスト７で生じていたビデオテープｌのテンショ
ンの振動を含めて、回転ヘッドドラム４からキャプスタ
ン１１までの走行中に生じるビデオテープ１のテンショ
ンの振動を抑制することができる。また、両インピーダ
ンスローラ９・１０を固定して配設したことにより、ロ
ーディングの繰り返しによる両インピーダンスローラ９
・１０の経時的な位置再現性不良が無くなる。このため
、ビデオテープ１の回転ヘッドドラム４への巻き付けが
安定したものとなる。さらに、上記のインピーダンスロ
ーラ９・１０は、ローディングの繰り返しによるキャッ
チャの摩耗等に起因した各ローディングポスト５・６お
よび７・８の位置再現性不良がテープ走行に与える悪影
響を低減させることもできる。こうして回転ヘッドドラ
ム４に対するビデオテープ１の巻き付は位置は、従来よ
りも高精度となる。

巻取り側インピーダンスローラ１０を通過したビデオテ
ープ１の走行方向は、巻取り側傾斜ガイドボスト７によ
って、再び水平方向に戻される。

そして、ビデオテープ１のオーディオヘッド１４・１５
に対する高さは、巻取り側テープガイドボスト８によっ
て規制され、オーディオヘッド１４・１５に当接した後
、キ中ブスクン軸１１とピンチローラ１２によって走行
速度を一定に制御され、最後は巻取りリール３に巻き取
られる。

なお、本実施例では、オーディオ消去ヘッド１４は、ア
フタ・レコーディング時にオーディオ信号のみ消去する
ためのものであり、オーディオ・コントロールヘッド１
５は、ビデオ信号が回転ヘッドドラム４において記録さ
れているビデオテープ１の上端にオーディオ信号を記録
し、その下端にビデオ信号とオーディオ信号とを同期さ
せるためのコントロール信号を記録するためのものとし
て例示したが、本発明がこの方式に制約されるものでは
ない。また、ローディング方式は、本実施例のローディ
ング方式に限らず如何なる方式でもよく、さらに、両イ
ンピーダンスローラ９・１０の上側にフランジを設け、
ビデオテープ１の高さ方向を規制させることもできる。

〔発明の効果〕

本発明に係る磁気記録再生装置は、以上のように、回転
ヘッドを内蔵した回転ヘッドドラムと、この回転ヘント
ドラムのテープ供給側およびテープ巻取り側とで対をな
して、ローディングポストとしての傾斜ガイドポストお
よびテープガイドポストと、ローディング時に各ローデ
ィングポストの位置決めを行う位置決め手段と、テープ
走行に伴うテープテンションの振動抑制機能を有するイ
ンピーダンスローラとが配されたテープ走行系を備え、
上記テープ供給側およびテープ巻取り側の各ローディン
グポストによりカセットから磁気テープを引き出して、
上記回転ヘッドドラムに所定の角度で斜めに巻き付ける
ローディング機構を備えた磁気記録再生装置において、
上記インピーダンスローラが、回転ヘッドドラムのテー
プ供給側およびテープ巻き取り側の各最近傍の位置に、
固定されている構成である。

このように、インピーダンスローラが、回転ヘッドドラ
ムのテープ供給側およびテープ巻き取り側の各最近傍の
位置に配設されているので、両インピーダンスローラが
、供給リールから供給側ローディングポストまでの間、
および巻取り側口−ディングポストからキャプスタンま
での間を磁気テープが走行する際に生じるテープテンシ
ョンの振動を取り除くことが可能になる。

また、ローディングの繰り返しによるキャッチャの摩耗
等に起因した各ローディングポストの位置再現性不良が
、ローディングの精度を悪くする影響を低減させること
もできる。

さらに、両インピーダンスローラが固定して配設されて
いることにより、インピーダンスローラ自体の位置再現
性不良が生じないので、テープ走行に伴なうテープテン
ションの振動により生じるテープ走行方向の振動を抑制
する両インピーダンスローラの機能が劣化することなく
安定したものとなる。

以上のことから、ジッタの低減を可能にすると共に、回
転ヘッドドラムに対する磁気テープの巻き付は精度が飛
曜的に向上するため、回転ヘッドのトラックずれや磁気
テープのへラドタッチ不良を可及的に防止することが可
能になるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、本発明の一実施例を示すもので
ある。 第１図は磁気記録再生装置のテープ走行系を示す説明図
である。 第２図はローディング時の回転ヘッドドラムに対する両
インピーダンスローラおよび両傾斜ガイドポストの位置
関係を示す説明図である。 第３図は回転ヘッドドラムの傾斜角およびリード角を示
す説明図である。 第４図は従来の磁気記録再生装置のテープ走行系を示す
説明図である。 １はビデオテープ（磁気テープ）、４は回転ヘッドドラ
ム、５は供給側テープガイドポスト、６は供給側傾斜ガ
イドポスト、７は巻取り側傾斜ガイドポスト、８は巻取
り側テープガイドポスト、９は供給側インピーダンスロ
ーラ、１０は巻取り側インピーダンスローラである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、回転ヘッドを内蔵した回転ヘッドドラムを有し、こ
   の回転ヘッドドラムのテープ供給側およびテープ巻取り
   側とで対をなして、ローディングポストとしての傾斜ガ
   イドポストおよびテープガイドポストと、ローディング
   時に各ローディングポストの位置決めを行う位置決め手
   段と、テープ走行に伴うテープテンションの振動抑制機
   能を有するインピーダンスローラとが配されたテープ走
   行系を備えると共に、上記テープ供給側およびテープ巻
   取り側の各ローディングポストによりカセットから磁気
   テープを引き出して、上記回転ヘッドドラムに所定の角
   度で斜めに巻き付けるローディング機構を備えた磁気記
   録再生装置において、上記インピーダンスローラが、回
   転ヘッドドラムのテープ供給側およびテープ巻き取り側
   の各最近傍の位置に、固定されていることを特徴とする
   磁気記録再生装置。