JP2671442B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2671442B2 JP63267663A JP26766388A JP2671442B2 JP 2671442 B2 JP2671442 B2 JP 2671442B2 JP 63267663 A JP63267663 A JP 63267663A JP 26766388 A JP26766388 A JP 26766388A JP 2671442 B2 JP2671442 B2 JP 2671442B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、回転磁気ヘッドを備えた回転磁気ヘッド装
置のテープ案内ドラムに磁気テープを巻回して走行さ
せ、上記回転磁気ヘッドと磁気テープの相対摺接を図っ
て音声信号等の情報信号の記録再生を行うヘリカルスキ
ャン方式の磁気記録再生装置に関する。
B.発明の概要 本発明は、回転磁気ヘッドを備えた回転磁気ヘッド装
置のテープ案内ドラムに磁気テープを巻回して走行さ
せ、上記回転磁気ヘッドと磁気テープの相対摺接を図っ
て音声信号等の情報信号の記録再生を行うヘリカルスキ
ャン方式の磁気記録再生装置において、磁気テープの高
速走行時にテープ案内ドラムに対する巻回角度を定速走
行時の巻回角度よりも小さく磁気テープより回転磁気ヘ
ッドにより情報信号の読み出しが可能な巻回角度で巻回
することにより、磁気テープに加わるダメージを小さく
しながら、磁気テープに記録された情報信号の高速サー
チを可能とする。
C.従来の技術 従来、回転磁気ヘッドを備えた回転磁気ヘッド装置の
テープ案内ドラムに磁気テープを巻回して走行させ、上
記回転磁気ヘッドと磁気テープの相対摺接を図って音声
信号や映像信号等の情報信号の記録再生を行うヘリカル
スキャン方式の磁気記録再生装置が広く用いられてい
る。
この種の磁気記録再生装置として、第6図に示すよう
なテープ走行系をもって磁気テープ1を走行させ、この
磁気テープ1と回転磁気ヘッド装置2の回転磁気ヘッド
との相対摺接を図って音声信号や映像信号等の情報信号
の記録再生を行うように構成されたものが知られてい
る。この第6図に示す磁気記録再生装置は、所定のテー
プカセット装置位置に装着されるテープカセット3の磁
気テープ引き出し面側に対向して回転磁気ヘッドを備え
た回転磁気ヘッド装置2が配置されている。また、回転
磁気ヘッド装置2の両側にそれぞれ位置して、テープカ
セット3内のテープ供給リール4及びテープ巻取りリー
ル5間に亘って巻装された磁気テープ1を上記テープカ
セット3内から引き出し上記回転磁気ヘッド装置2のテ
ープ案内ドラム6に所定角度範囲に亘って巻回操作する
第1及び第2のテープローディングブロック7,8が配設
されている。これら第1及び第2のテープローディング
ブロック7,8は、ガイドローラ9及び傾斜ガイドピン10
を有し、図示しないテープローディング機構によってテ
ープカセット3の磁気テープ引き出し面側から第6図に
示す回転磁気ヘッド装置2の側方側前方位置に至る範囲
に亘って移動操作される。
この磁気記録再生装置は、記録再生操作モードが選択
されると、テープローディング機構が動作し、このテー
プローディング機構によって上記第1及び第2テープロ
ーディングブロック7,8が移動操作される。この第1及
び第2のテープローディングブロック7,8の移動操作に
よって、磁気テープ1はテープカセット3内から引き出
される。そして、上記第1及び第2のテープローディン
グブロック7,8が第6図に示す最終移動位置にまで移動
されることによって、上記磁気テープ1は回転磁気ヘッ
ド装置2のテープ案内ドラム6に所定角度範囲、例えば
略180゜の範囲に亘って螺旋状に巻回させられて走行す
る第6図に示すような所定のテープパスにローディング
される。この第6図に示すテープパスにローディングさ
れた状態において、磁気テープ1は、回転磁気ヘッド装
置2とテープ巻取りリール5間に配置されるキャプスタ
ン11とピンチローラ12とに挾持され、上記テープ巻取り
リール5に巻取られる方向に定速走行させられる。この
定速走行状態において、磁気テープ1は回転磁気ヘッド
との相対摺接が図られ、テープ全幅方向に亘って所定の
傾斜角をもって形成される記録トラックに映像信号の記
録が行われ、あるいは上記記録トラックに記録された映
像信号の再生が行われる。
また、第6図に示すようなテープパスに磁気テープ1
のローディングが行われると、テープ供給リール4と回
転磁気ヘッド装置2間に配置される全幅消去ヘッド13へ
の摺接が図られるとともに、回転磁気ヘッド装置2とテ
ープ巻取りリール5間に配置される音声信号及びコント
ロール信号記録再生用ヘッド14への摺接が図られる。
ところで、第6図に示すようなテープパスに磁気テー
プ1をローディングしたままの状態で定速走行より高速
な走行速度で上記磁気テープ1の走行を行うようにする
と、上記磁気テープ1に与えるダメージが大きく容易に
損傷を与えてしまう。そこで、磁気テープ1を高速で走
行操作する巻戻しモードや早送り操作モードを選択した
場合には、第1及び第2のテープローディングブロック
7,8を、第7図に示すように、テープカセット3側に位
置する初期位置にまで移動させる。そして、磁気テープ
1を情報信号の記録再生可能な第6図に示すようなテー
プパスからテープカセット3側に引き込ませた、いわゆ
るアンロードの状態でテープ走行を図るようにしてい
る。
このように磁気テープ1の高速走行操作モード時にア
ンロードの状態で上記磁気テープ1の走行を行うように
構成したものでは、磁気テープ1と音声信号及びコント
ロール信号記録再生用ヘッド14との摺接が解除された状
態になされるので、磁気テープ1に記録されたコントロ
ール信号の再生をも行うことができない。
そこで、磁気テープ1の高速走行操作モード時におい
ても、上記磁気テープ1と音声信号及びコントロール信
号記録再生用ヘッド14との摺接を図り、上記磁気テープ
1に記録された所望記録トラックのサーチを行い得るよ
うになすようにしたものがある。この磁気記録再生装置
は、磁気テープ1の高速走行操作モード時に、第8図中
仮想線で示すように回転磁気ヘッド装置2の入口側に位
置する第1のテープローディングブロック7を初期位置
に移動させ、第2のテープローディングブロック8をわ
ずか途中位置にまで移動させることによって、磁気テー
プ1のテープ案内ドラム6への巻回を解除してわずか接
触する程度となし、回転磁気ヘッド装置2の出口側での
テープパスをテープローディング状態を略同一となす。
そして、磁気テープ1と音声信号及びコントロール信号
記録再生用ヘッド14との摺接を図り、磁気テープ1に記
録されたコントロール信号の再生を可能となすものであ
る。
また、磁気テープ1の定速走行操作モード時及び高速
走行操作モード時のいずれの状態においても、磁気テー
プ1をテープ案内ドラム2に巻回させたままのテープロ
ーディング状態で上記磁気テープ1の走行を行うように
構成したものも知られている。この磁気記録再生装置
は、回転磁気ヘッド装置2の外周囲を回動する図示しな
いローディングリング上に折返しガイド15、傾斜ガイド
16及びその他の複数のテープガイド17を配し、上記ロー
ディングリングの回動によって磁気テープ1をテープカ
セット3内から引き出し、テープ案内ドラム2に巻回操
作するものであって、第9図に示すように、上記テープ
案内ドラム2に対し逆U字状となるようなテープパスを
とるようにローディングするものである。
D.発明が解決しようとする課題 上述した第6図に示すように構成された磁気記録再生
装置にあっては、前述したように磁気テープ1の高速走
行操作モード時には、上記磁気テープ1は固定配置され
る音声信号及びコントロール信号記録再生用ヘッド14を
含め一切の磁気ヘッドとの摺接が図られることがないの
で、磁気テープ1に記録された情報信号の一切の再生を
行うことができない。
また、第8図に示すように構成された磁気記録再生装
置にあっては、磁気テープ1と音声信号及びコントロー
ル信号記録再生用ヘッド14との摺接を図ることができる
ので、上記磁気テープ1の長手方向に沿って一連に記録
されるコントロール信号の再生を行うことはできるが、
回転磁気ヘッド装置2に配設される回転磁気ヘッドと磁
気テープ1との摺接が図られないので、上記磁気テープ
1に傾斜してして形成される記録トラックに記録される
情報信号の再生を行うことができない。
さらに、第9図に示すように構成された磁気記録再生
装置にあっては、磁気テープ1の高速走行操作モード時
においても、上記磁気テープ1は所定テープパスにロー
ディングにされた状態におかれるので、磁気テープ1と
回転磁気ヘッドとの摺接を図り上記磁気テープ1に傾斜
してして形成される記録トラックに記録される情報信号
の再生を行うことが可能である。しかし、磁気テープ1
に与えられるダメージを考慮し、高速走行操作モード時
におけるテープ速度に限界があり、超高速のテープ走行
を達成することができない。
そこで、本発明は、磁気テープの高速走行操作モード
時にあっても少なくとも回転磁気ヘッドで磁気テープに
記録された情報信号の読み取りを可能となしつつ、磁気
テープにダメージを与えることなくより高速での磁気テ
ープの走行を可能となす磁気記録再生装置を提供するこ
とを目的に提案されたものである。
E.課題を解決するための手段 本発明に係る磁気記録再生装置は、上述したような目
的を達成するため、テープカセットより引き出されて磁
気テープが巻回されるテープ案内ドラムとこのテープ案
内ドラムに巻回された磁気テープに情報信号を複数の傾
斜したトラックを形成するように記録し若しくは記録さ
れた情報信号を読み取る回転磁気ヘッドを有する回転磁
気ヘッド装置と、テープ案内ドラムに対する磁気テープ
の入口側と出口側にそれぞれ配され、テープカセットに
形成された凹部に進入する第1の位置とテープカセット
より磁気テープを引き出してテープ案内ドラムに第1の
巻回角度に亘って巻回する第2の位置との間を移動する
第1及び第2のテープ引き出し部を有するテープローデ
ィング機構とを備え、第1及び第2のテープ引き出し部
は、磁気テープの定速走行時に上記第1の位置から上記
第2の位置に移動してテープカセットより引き出された
磁気テープをテープ案内ドラムに巻回し、磁気テープの
高速走行時には第1及び第2のテープ引き出し部のうち
上記入口側に位置するテープ引き出し部が上記第1及び
第2の位置の中間の位置に移動してテープカセットより
引き出された磁気テープをテープ案内ドラムに上記第1
の巻回角度よりも小さい角度で且つ磁気テープより回転
磁気ヘッドにより情報信号の読み出しが可能な第2の巻
回角度に亘って巻回するようにしたものである。
F.作用 本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気テープの定速
走行時に、第1及び第2のテープ引き出し部が、磁気テ
ープをテープカセットから引き出し可能な第1の位置か
ら磁気テープをテープ案内ドラムに巻回させる第2の位
置に移動し、磁気テープの高速走行時に、第1及び第2
のテープ引き出し部のうちテープ案内ドラムに対する磁
気テープの入口側に位置するテープ引き出し部が上記第
1及び第2の位置の中間の位置に移動し、この位置で磁
気テープを高速走行させながらこの磁気テープに記録さ
れた情報信号のサーチが行われる。
G.実施例 以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら
説明する。
第1図は、音声信号をパルスコード化して磁気テープ
に記録するようにしたディジタルオーディオテープレコ
ーダに本発明を適用した例を示すものである。
第1図及び第2図に示すテープレコーダは、テープレ
コーダ本体内に構成されるカセット装着部に装着される
テープカセット21の磁気テープ引き出し面側に近接対向
して回転磁気ヘッドを備えた回転磁気ヘッド装置22が配
置されている。
このテープレコーダに装着されるテープカセット21
は、カセットハーフ23内に回転自在に支承されたテープ
供給リール24とテープ巻取りリール25間に亘って磁気テ
ープ26を巻装し収納している。また、磁気テープ26をカ
セットハーフ23の外方に引き出す磁気テープ引き出し面
側には、この引き出し面を開閉し得るように前面蓋27が
回動可能に取付けられている。さらにカセットハーフ23
の底面側には、第2図に示すように、上記テープ供給リ
ール24とテープ巻取りリール25にそれぞれ係合するリー
ル軸28が挿通するリール軸挿通孔を開閉する閉塞板29が
スライド可能に取付けられている。このテープカセット
21は、前面蓋27が回動されカセットハーフ23のテープ引
き出し面側を開放して磁気テープ26の引き出しを可能と
なし、閉塞板29がスライド操作されリール軸挿通孔を開
放し各テープリール24,25にリール軸28を係合させた状
態で所定のカセット装着部に装着される。
上記回転磁気ヘッド装置22は、定速走行操作モード時
に略180度の範囲に亘って磁気テープ26が螺旋状に巻回
されるテープ案内ドラム30内に2つの回転磁気ヘッドを
取付けて構成されている。この回転磁気ヘッド装置22
は、テープカセット装着部に装着されたテープカセット
21のカセットハーフ23の前縁に極めて近接した位置であ
って、上記テープカセット21の横幅方向の中心からテー
プ供給リール24側に寄った位置に配置されている。ま
た、上記回転磁気ヘッド装置22は、テープカセット21の
装着平面に対し所定角度傾斜した状態でテープレコーダ
本体内に配置されている。すなわち、回転磁気記録再生
装置ヘッド装置22は、第2図に示すように、テープカセ
ット21内に入り込むように傾斜して配置されている。
そして、テープカセット装着位置側から回転磁気ヘッ
ド装置22の側方位置に沿って移動し、テープカセット21
内から磁気テープ26を引き出しテープ案内ドラム30に巻
回させるテープローディング機構を構成する第1及び第
2のテープ引き出し部となる第1及び第2のテープロー
ディングブロックが設けられている。これら第1及び第
2のテープローディングブロック31,32は、移動基台33,
34上に傾斜ガイドピン35,36及びガイドローラ37,38が各
一対ずつ植立されている。上記第1のテープローディン
グブロック31は、テープ案内ドラム30に対する磁気テー
プ26の入口側に位置して配設され、上記第2のテープロ
ーディングブロック32は、テープ案内ドラム30から磁気
テープ26が退出する出口側に位置して配設されている。
上記第1及び第2のテープローディングブロック31,3
2は、図示しないテープローディング機構によって、テ
ープカセット装着位置に装着されたテープカセット21の
カセットハーフ23の前面側に形成されたローディング機
構進入用凹部39に進入した第3図に示す第1の位置から
磁気テープ26を第1図に示すようにテープ案内ドラム30
に第1の巻回角度範囲である略180度の角度範囲に亘っ
て巻回操作させた第2の位置に亘って第1図に示す如き
軌跡L1,L2に沿って移動自在となされている。
また、第1図に示すテープローディング状態におい
て、カセットハーフ23内のテープ供給リール24から第1
のテープローディングブロック31に至る回転磁気ヘッド
装置22に対する磁気テープ26の入口側テープパス中に
は、可動ガイドローラ42、テープテンション制御用ガイ
ドローラ41、固定傾斜ガイド43及び固定ガイドローラ44
が配設されている。これら固定傾斜ガイド43及び固定ガ
イドローラ44を設けることにより、テープ案内ドラム30
に対し磁気テープ26を螺旋状に傾斜して巻回操作せしめ
るようにガイドする第1のテープローディングブロック
31に設けられる傾斜ガイドピン35に対する上記磁気テー
プ26の巻き付け角度を小さくなすようにしている。
さらに、第1図に示すローディング状態において、第
2のテープローディングブロック32からカセットハーフ
23内のテープ巻取りリール24に至る回転磁気ヘッド装置
22に対する磁気テープ26の出口側テープパス中には、キ
ャプスタン45、上記キャプスタン45に圧着して磁気テー
プ26を定速送りするピンチローラ46及び回動ガイドロー
ラ47が配設されている。上記テンション制御用ガイドロ
ーラ42及び回動ガイドローラ47は、磁気テープ26のロー
ディング操作に追随してテープカセット21側からテープ
パス中に移動するように回動操作される。また、上記ピ
ンチローラ46は、磁気テープ26のローディング操作に追
随してテープカセット21側からキャプスタン46に近接す
る位置に回動操作され、磁気テープ26が定速走行される
記録・再生操作モードが選択されたとき上記キャプスタ
ン46に圧着し、磁気テープ26を定速送りする。
ところで、当該テープレコーダが、磁気テープ26を所
定テープパス中にローディング操作しないアンローディ
ング状態におかれるとき、第1及び第2のテープローデ
ィングブロック31、32は、第3図に示すように、テープ
カセット装着位置に装着されたテープカセット21のカセ
ットハーフ23の前面側に形成されたローディング機構進
入用凹部39内に臨む第1の位置に移動された状態にあ
る。このとき、上記傾斜ガイドピン35,36及びガイドロ
ーラ37,38は、テープカセット装着位置にテープカセッ
ト21が装着されると、カセットハーフ23の前面側に沿っ
て延在されている磁気テープ26の背面側に対向するよう
に臨まされる。また、可動ローラ42、ピンチローラ46及
び回動ガイドローラ47も上記カセットハーフ23の前面側
のローディング機構進入用凹部39内に臨む位置に移動さ
れた状態にある。
このような第3図に示すアンローディング状態におい
て、テープカセット装着位置にテープカセット21を装着
し、テープローディング機構を始動させると、第1及び
第2のテープローディングブロック31,32は、傾斜ガイ
ドピン35,36及びガイドローラ37,38に磁気テープ26を引
き架けカセットハーフ23内から繰り出し操作しながら第
1図に示すような軌跡L1,L2に沿って移動され、第1図
に示す第2の位置に至るまで移動され、この第2の位置
で位置決めされる。このとき、テープテンション制御用
ガイドローラ42、ピンチローラ46及び回動ガイドローラ
47も、第3図に示すローディング機構進入用凹部39内に
臨む位置から第1図に示すテープローディング状態にお
けるテープパス中に位置する位置に移動される。このよ
うに第1及び第2のローディングブロック31,32等が移
動されると、磁気テープ26は、第1図に示すように、テ
ープ案内ドラム30に略180度の角度範囲に亘って巻回さ
れる第1の巻回角度範囲に亘って巻回されて定速走行が
行われるテープパス中にローディングされる。
なお、第1図に示すようにローディングされた状態に
おいて、磁気テープ26は、カセットハーフ23内に設けら
れるガイドローラ50、51に接触することなく走行可能な
状態にガイドされる。このようにカセットハーフ23内の
ガイドローラ50,51に接触させることなく磁気テープ26
の走行を行うことにより、高精度なテープ走行を保証し
ている。
上記第1図に示すようなテープパス中に磁気テープ26
をローディングした状態で、記録及び/又は再生操作モ
ードを選択すると、キャプスタン46に対向近接した位置
に回動されたピンチローラ47が、上記キャプスタン46に
圧着し磁気テープ26を挾持する。そして、上記磁気テー
プ26は、第1図中矢印A方向に定速送りされる。この磁
気テープ26が定速送りされる状態では、回転磁気ヘッド
と上記磁気テープ26は、当該磁気テープ26の全幅に亘り
所定の傾斜角をもって相対摺接される。この回転磁気ヘ
ッドと磁気テープ26との相対摺接により、パルスコード
化された音声信号等の情報信号が記録され、あるいは上
記磁気テープ26に記録された情報信号の再生が行われ
る。
また、上記定速走行操作モード時より高速で磁気テー
プ26を走行操作させる早送り操作モード、巻取り操作モ
ード、上記磁気テープ26に記録された所望の記録情報を
選択する高速サーチモード等が選択されると、第1のテ
ープローディングブロック31は、第4図に示すように、
磁気テープ26をテープ案内ドラム30に略180度の角度範
囲に亘って巻回される第1の巻回角度範囲に巻回操作す
る第1図に示す第2の位置とカセットハーフ23のローデ
ィング機構進入用凹部39に進入した第3図に示す第1の
位置との間に位置する中間位置に移動される。また、可
動ローラ42も、第4図に示すように、磁気テープ26を定
速走行操作モードのテープパス中に引き出し操作した第
1図に示す位置とカセットハーフ23のローディング機構
進入用凹部39に進入した第2図に示す位置との中間位置
に移動される。なお、このとき第2のテープローディン
グブロック32は、第2の位置にある。
上述のように第1のテープローディングブロック31が
第1の位置と第2の位置の中間位置に移動された第4図
に示す状態においては、磁気テープ26は、テープ案内ド
ラム30に対し略116度の角度範囲に亘って巻回されてな
る。この巻回角度範囲は、前述した定速走行操作モード
時における巻回角度より小さいものであるが、回転磁気
ヘッドと磁気テープ26との相対摺接が図られ、上記磁気
テープに記録された情報信号の読み取りを可能となすも
のである。
ところで、ディジタルオーディオテープレコーダにあ
っては、磁気テープ26に形成される記録トラック(T)
は、第5図に示すように構成される。すなわち、記録ト
ラック(T)の中央部にパルスコード化された音声信号
が記録されるメインデータブロック(Md)が形成され、
このメインデータブロック(Md)の両端にそれぞれ記録
された曲のスタート信号、曲の番号を示す信号等の制御
信号がパルスコード化されたサブコードとして記録され
るサブコードブロック(Sub)が形成される。このよう
に制御信号を含む情報信号をパルスコード化して記録す
るディジタルオーディオテープレコーダでは、定速走行
操作モード時における巻回角度より小さい巻回角度であ
っても、回転磁気ヘッドと磁気テープ26との相対摺接が
図られ、上記記録トラック(T)の両端部に形成される
サブコードブロック(Sub)のいずれか一方部分の再生
が可能であれば、高速走行操作モードにおいて曲のスタ
ート信号、曲の番号を示す信号等の検出を行うサーチ機
能を実現することができる。
よって、本発明に係るディジタルオーディオテープレ
コーダによれば、回転磁気ヘッドを用いて高速サーチの
実現を図ることができる。
また、本発明は、テープ案内ドラム30の出口側のテー
プパスは、定速走行操作モード時と高速走行操作モード
時において同一となされているので、上記出口側のテー
プパス中に曲のスタート信号、曲の番号を示す信号等の
制御信号の記録再生用の固定ヘッドを配設し、高速走行
操作モード時において、上記固定ヘッドによって上記制
御信号の再生を行いサーチ機能を実現することもでき
る。
上述の実施例では、音声信号を記録するディジタルオ
ーディオテープレコーダとして説明したが、映像信号等
を記録再生する磁気記録再生装置に適用することもでき
る。
H.発明の効果 上述したように、本発明に係る磁気記録再生装置は、
磁気テープの定速走行時に、第1及び第2のテープ引き
出し部が、磁気テープをテープカセットから引き出し可
能な第1の位置から磁気テープをテープ案内ドラムに第
1の巻回角度に亘って巻回させる第2の位置に移動し、
磁気テープの高速走行時に、第1及び第2のテープ引き
出し部のうちテープ案内ドラムに対する磁気テープの入
口側に位置するテープ引き出し部が上記第1及び第2の
位置の中間の位置に移動し、テープカセットより引き出
された磁気テープをテープ案内ドラムに上記第1の巻回
角度よりも小さい角度で且つ磁気テープより回転磁気ヘ
ッドにより情報信号の読み出しが可能な第2の巻回角度
に亘って巻回させるようにしてなるので、磁気テープに
ダメージを与えることなく高速で磁気テープを走行させ
ながら磁気テープに記録された曲等の情報のサーチを行
うことができる。
また、磁気テープの高速走行への切り換えは、テープ
案内ドラムに対する磁気テープの入口側に位置するテー
プ引き出し部の移動位置の制御のみで行われるので、磁
気テープの高速走行操作モードを構成するために新たな
部品等を必要としないので、装置自体の構成も簡素化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気記録再生装置を示すものであ
って、磁気テープを定速走行操作モードのテープパスに
ローディングした状態の平面図であり、第2図は上記磁
気記録再生装置の側面図であり、第3図は上記磁気記録
再生装置のアンローディング状態の平面図であり、第4
図は第1のテープローディングブロックが第1の位置と
第2の位置の中間位置に移動された高速走行操作モード
時の平面図であり、第5図は上記磁気記録再生装置によ
り形成される記録トラックの構成を示す模式図である。 第6図は従来の磁気記録再生装置を示すものであって、
磁気テープを定速走行操作モードのテープパスにローデ
ィングした状態の平面図であり、第7図は上記磁気記録
再生装置を磁気テープの高速走行操作モードにしたとき
の平面図であり、第8図は他の従来の磁気記録再生装置
を示す平面図であり、第9図はさらに他の従来の磁気記
録再生装置を示す平面図である。 21……テープカセット 22……回転磁気ヘッド装置 26……磁気テープ 30……テープ案内ドラム 31……第1のテープローディングブロック 32……第2のテープローディングブロック 35,36……傾斜ガイドピン 37,38……ガイドローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープカセットより引き出されて磁気テー
    プが巻回されるテープ案内ドラムと当該テープ案内ドラ
    ムに巻回された磁気テープに情報信号を複数の傾斜した
    トラックを形成するように記録し若しくは記録された情
    報信号を読み取る回転磁気ヘッドを有する回転磁気ヘッ
    ド装置と、 上記テープ案内ドラムに対する磁気テープの入口側と出
    口側にそれぞれ配され、テープカセットに形成された凹
    部に進入する第1の位置とテープカセットより磁気テー
    プを引き出して上記テープ案内ドラムに第1の巻回角度
    に亘って巻回する第2の位置との間を移動する第1及び
    第2のテープ引き出し部を有するテープローディング機
    構とを備え、 上記第1及び第2のテープ引き出し部は、磁気テープの
    定速走行時に上記第1の位置から上記第2の位置に移動
    してテープカセットより引き出された磁気テープを上記
    テープ案内ドラムに巻回し、磁気テープの高速走行時に
    は上記第1及び第2のテープ引き出し部のうち上記入口
    側に位置するテープ引き出し部が上記第1及び第2の位
    置の中間の位置に移動してテープカセットより引き出さ
    れた磁気テープを上記テープ案内ドラムに上記第1の巻
    回角度よりも小さい角度で且つ磁気テープより上記回転
    磁気ヘッドにより情報信号の読み出しが可能な第2の巻
    回角度に亘って巻回するようにしたことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
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