JPH03114635A - メタラジー特性を利用した鋳片の案内方法 - Google Patents

メタラジー特性を利用した鋳片の案内方法

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JPH03114635A
JPH03114635A JP25207189A JP25207189A JPH03114635A JP H03114635 A JPH03114635 A JP H03114635A JP 25207189 A JP25207189 A JP 25207189A JP 25207189 A JP25207189 A JP 25207189A JP H03114635 A JPH03114635 A JP H03114635A
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JP
Japan
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mold
slab
cast slab
casting
short side
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Application number
JP25207189A
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English (en)
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Masanori Minagawa
昌紀 皆川
Hideyuki Misumi
三隅 秀幸
Takafumi Matsuzaki
松崎 孝文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は連続鋳造の鋳型幅寸法をメタラジ−特性を利用
して決定し、その鋳型を使って鋳片を案内する方法に関
するものである。
[従来の技術] 通常行なわれているスラブの連続鋳造は、水冷銅鋳型を
使用し、フラックスを潤滑剤として厚み200〜300
 mm前後、幅1000〜2000mm前後の鋳片を、
1〜2 m/minの速度で鋳造しており、鋳造過程の
抜熱量は7 X 105kcal/h−m2程度である
ので鋳型内シェルは全域でγ(オーステナイト)組織で
凝固を完了する。
このような連続鋳造方法において、コーナー縦割れはブ
レイクアウトの原因の一つであり、コーナー縦割れを防
止するため、その要因であるコーナ一部のホットスポッ
トの発生を抑制するため、鋳型短辺にテーパーをつりて
鋳片を案内する方法が実施されている。
例えば、鉄と鋼Vo1.67、No、8.1203頁に
、鋳造速度1.6m/minの連続鋳造において鋳型短
辺にQ、9mm/mの一定勾配のテーパーをつけて、コ
ーナー縦割れ発生率を13.:196から5.2木に改
善した報告がある。
これを参考に、本発明者らは、連続鋳造効率を増大させ
る目的で、前記0.9mm/mの一定勾配のテーパーを
つけた短辺を使用して、厚み50mm、幅1.2mの鋳
片を抜熱量2 X l06kcal/h−m2程度て連
続鋳造したところ、鋳片短辺の凝固効率が悪く充分に凝
固せず、鋳片の凝固シェルの厚さは、第2図の従来例に
示すごとくになった。その結果、冷却所要時間、冷却所
要距離が長くなって連続鋳造効率が低下すると共にバル
ジングは大きくなりブレイクアウトの発生も見られた。
[発明が解決しようとする・課題] 本発明は、鋳造過程の鋳型内の抜熱量を高くした場合に
おける連続鋳造効率を増大させかつコーナー縦割れ、短
辺バルジングまたはブレイクアウトの発生のない鋳型を
開発し、それを用いて鋳片を案内する方法を確立するこ
とを課題とするものである。一般に、鋳型内の抜熱量を
高くしてゆくと、鋳型内での鋳片表面温度低下が著しく
鋳型内で発生する凝固シェルの組織はδ単相からδ+γ
2相→γ単相→γ+α2相→α単相に変化してゆくこと
になる。
[課題を解決するための手段] 本発明は、鋳型内での抜熱量を高めた場合における前記
課題を、鋳型内で発生する凝固シェルの組織に注目し、
その組織が持つ特性つまり熱収縮や変態膨張量に基づい
て鋳型の短辺間隔を決定し、その鋳型で鋳片を案内する
新規な鋳片の案内力法を提供することを目的とする。
本発明はその目的を達成するために下記の手段を採用す
るものである。
1、溶鋼を鋳型に注入して冷却しつつ引き抜いて鋳片を
連続鋳造するに際して、事前に想定した鋳片シェル部表
層の鋳造方向で変態する組織の熱収縮・変態膨張量に基
づいて、前記鋳型の短辺間隔を決定し、その鋳型で鋳片
を案内することを特徴とするメタラジ−特性を利用した
鋳片の案内方法。
2、重量*で炭素量が0.765!6以下の溶鋼を、鋳
型に注入して冷却しつつ引き抜いて鋳片を連続鋳造する
に際して、事前に想定した鋳片シェル部表層の鋳造方向
で変態するγ(オーステナイト)→γ+α(フェライト
)→α組織の変態膨張量に基づいて、前記鋳型の短辺間
隔を決定し、その鋳型で鋳片を案内することを特徴とす
るメタラジ−特性を利用した鋳片の案内方法。
3、#r記γ+α組織の範囲で、前記鋳型の短辺間隔が
広がることを特徴とする航記2記載のメタラジ−特性を
利用した鋳片の案内方法。
[作用] 本発明者らは、上記手段を確立するため、一定テーバー
鋳型による連続鋳造の問題点を解明する実験、検討を重
ねた。
このとき用いた供試鋼は特に割れ感受性の強い0.15
96C−0,254ksi −0,74jiMn −0
,01%; P −0,005!hS−0,02零八旦
の中炭へ文−に#lである。一方、鋳型内の抜熱量を高
める手段として、鋳造速度4m/min 、鋳型短辺は
第1図に点線で示すごとく、定勾配テーパーで鋳片と同
期して移動する非水冷ブロック、鋳型長辺は35m37
m1nの水冷機能を有する厚さ1.2 mmの鋼板ベル
トからなる連続鋳造機を使用した。
本発明者らは実験を解析した結果、第1図に示すごとく
、鋳型短辺と鋳片短辺との間に大きなキャップが形成さ
れており、そのため鋳片短辺は第2図に点線で示すとと
メニスカスから0.25mまでは凝固シェルが成長する
が、0.25mから0.75mまでは大きなギャップの
形成の影響で凝固が停滞し、O’、75mを過ぎて再び
凝固が進行し、全体を通じて凝固効率が大幅に低下し、
バルジングの発生が避けられず、ブレイクアウトの危険
性もあることを知見した。
そこで該鋳片の凝固過程を詳細に調査したところ、この
連続鋳造の鋳型的冷却過程においては凝固鋳片の組織は
第4図に示すごとく、メニスカス直下からδ(フェライ
ト)、δ+γ、γ、γ+α、αと変態しており、その変
態体積変化と熱収縮との関係から第1図の鋳片短辺に示
す形状になっていることが判明した。ただし、δ→γ変
態は時間的に急激に生じ、また凝固シェルの剛性が小さ
いため殆ど無視できるので実用的にはγ、γ+α、αの
変態として扱ってもよいことを確認した。また」1記の
現象は第5図に示ずFe −C系状態図より、重量*で
炭素量が0.765%以下の鋼について起こり得ること
が推定できる。
本発明者らは、この事実を基に検討・工夫したものであ
り、具体的には、連続鋳造効率を増大させかつコーナー
縦割れ、短辺バルジングまたはブレイクアウトの発生の
ない鋳型を開発し、それを用いて鋳片を案内する方法を
確立するという課題は、鋳型内で、鋳片の表面と鋳型内
面との間隔を鋳型内の鋳造方向でほぼ一定の狭い範囲に
確保する(特に高温域程)ことであるとの考えに基づい
て検討した。
鋳型の長辺面は鋳型ベルトの裏側より水圧で支えている
ので、鋳片の鋳型の間隔に配慮する必要はなく、鋳型の
短辺面つまり左右の鋳型短辺の間隔のみが対象となる。
鋳片シェル部がγ組織率体部分では、鋳片の温度降下量
が大きいので主に熱収縮により鋳片幅Bはメニスカスか
らの鋳造方向の距離Xの2乗の関数まで考慮する必要が
ある。
つまり次の(1)式のようにXが大きくなる程Bは狭く
なる。
B = a x 2+b x + c        
(1)ただし、a<O,c>0 次に鋳片シェル部がγ+α組織部分では、Xにつれてα
組織の比率が増大するにつれて変態膨張量による変化が
主体となり、さらに熱収縮を組み合わせることにより、
Xにつれて鋳片幅Bが大きくなる次の(2)式のように
なる。
B = d x + e            (2
)ただし、d>0 更に、鋳片シェル部がα組織単相部分ては、鋳片幅Bは
熱収縮により狭くなるが、γ組織単相のときと比較する
と温度降下が非常にゆるやかなので、次の(3)式のよ
うに鋳片幅BはXの一次関数で狭くなると近似できる。
B =fx+g            (3)ただし
、f≦0 以−1二のことより、具体的には左右の鋳片短辺間隔を
、Xにつれて、前記の(1)式、(2)式および(3)
式をつなぎ合わせたように実現すればよい。
ただし実用的には(3)式の領域が存在しなかったり、
存在しても狭いので、無視しても影響はほとんどない。
更に、具体的には、鋼種に合わせて鋳型内での抜熱量お
よび鋳造速度等を調整してγ組織単相部分の長さをほぼ
一定になるようにすることにより、鋳型形状を単純な形
状でかつ特定化させることができる。
モし一〇設備的には、第1図に示すように鋳片と直接接
触する短辺ブロック群(あるいはそのガイド)の案内軌
道を前記の(1)式、(2)式をつなぎ合わせるように
実現すればよい。尚、(1)式と(2)式のつなぎは@
後20〜30mmをスムーズになるようにする方が望ま
しい。このようにして実現した鋳片短辺を従来のテーパ
ータイプと対比したのが第2図であり、本発明例が冷却
がスムーズで連続鋳造効率が良いのが明らかである。
更に、短辺ブロックに温度計をつけて実験したところ、
第3図のように本発明例の方が、第2図と同様に冷却が
鋳型内てスムーズでかつ連続鋳造効率が向上しているの
が確認された。これにより本発明は連続鋳造効率が向上
したばかりでなくコーナー縦割れ、短辺パルジンクおよ
びブレイクアウトの発生がほぼ皆無となった。
[実施例] (1)供試鋼 0.1596C−0,25*5i−0,7*Mn −o
、o1%; P −0,005!6S −0,0296
八交の中炭へ立−に鋼(2)連続鋳造条件 鋳造速度:4m/min 鋳型短辺:エンドレスに構成した非水冷銅ブロック 鋳型長辺: 35m3/minの水冷機能を有する1、
2 mm厚みの鋼板ベルト  0 鋳片寸法:厚み !’i 0mm、幅 600 mm(
3)短辺ブロック案内軌道 第4図に示すような形状に決定した。
・γ組MIi単相部分 y (mm) = Ilx 2(m) メニスカスからの距離x=O〜600 ・γ+α組織部分 y(mm)=用、7 (mm/m) + hx =  
600〜1100mm ・α組織部分 (5)式の延長とする x  = 1100〜1200mm ・鋳型の長さ 1200mm (4)鋳造結果 (本発明)   (従来例) バルジング    片側0.4 mvn   片側1.
8 +nn+ブレイクアウト  0回/25ch   
2回/19ch[発明の効果] 本発明は、以上に述べたごとく、連続鋳造中に鋳片表面
に現れる組織変態体積変化、熱収縮に応1 じて鋳型短辺を案内して鋳片短辺な冷却するので、冷却
効率が高く、バルジングが皆無となり、ブレイクアウト
の発生の危険性がなくなり、生産性の向上、生産費の低
減等当業分野にもたらす効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋳片短辺の本発明例と従来例の対比図、第2図
は本発明例と従来例における鋳型内の鋳造方向での短辺
シェル厚の生成状況の対比図、第3図は本発明例と従来
例における鋳型内の鋳造方向での短辺ブロック温度の対
比図、第4図は本発明の一実施例における鋳造短辺の形
状図、第5図はFe−C系状態図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、溶鋼を鋳型に注入して冷却しつつ引き抜いて鋳片を
    連続鋳造するに際して、事前に想定した鋳片シェル部表
    層の鋳造方向で変態する組織の熱収縮・変態膨張量に基
    づいて、前記鋳型の短辺間隔を決定し、その鋳型で鋳片
    を案内することを特徴とするメタラジー特性を利用した
    鋳片の案内方法。 2、重量%で炭素量が0.765%以下の溶鋼を、鋳型
    に注入して冷却しつつ引き抜いて鋳片を連続鋳造するに
    際して、事前に想定した鋳片シェル部表層の鋳造方向で
    変態するγ(オーステナイト)→γ+α(フェライト)
    →α組織の変態膨張量に基づいて、前記鋳型の短辺間隔
    を決定し、その鋳型で鋳片を案内することを特徴とする
    メタラジー特性を利用した鋳片の案内方法。 3、前記γ+α組織の範囲で、前記鋳型の短辺間隔が広
    がることを特徴とする請求項2記載のメタラジー特性を
    利用した鋳片の案内方法。
JP25207189A 1989-09-29 1989-09-29 メタラジー特性を利用した鋳片の案内方法 Pending JPH03114635A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5535868A (en) * 1993-08-23 1996-07-16 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Viscous fluid coupling device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5535868A (en) * 1993-08-23 1996-07-16 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Viscous fluid coupling device

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