JPH0277292A

JPH0277292A - ドラム式洗濯物処理装置

Info

Publication number: JPH0277292A
Application number: JP63227418A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Tsubaki; 泰廣椿; Kazuo Kitajima; 北島　一男; Hideya Ishihara; 石原　秀哉; Shuji Yamada; 修司山田
Original assignee: Churyo Engineering Co Ltd; Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Churyo Engineering Co Ltd; Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1988-09-13
Filing date: 1988-09-13
Publication date: 1990-03-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は一般家庭向の全自動洗濯脱水乾燥機に、一般の
家庭用乾燥機に、あるいは業務用ドライクリーニング機
械に適用でき、例えばホテル用リネン類、病院基準寝具
等を回転ドラムを用いて洗濯・脱水・乾燥又は洗濯・脱
水あるいは単に乾燥する洗濯物処理装置に関する。

（従来の技術）ランドリー業界ではホテル、病院等から受入れた使用済
の汚れたタオル、シーツ、包布等の布片（以下、単にリ
ネンと称す。）を処理して、清潔なリネンを再生し、ホ
テル、病院等に出荷している。処理の工程としては、■
洗濯、■脱水、■乾燥、■仕上と分かれ、タオル等のよ
うに完全乾燥を必要とするものは■〜■の工程、シーツ
、包布等アイロン仕上げの必要なものは■〜■（但し、
工程■は短時間）の工程としている。

従来の機械では、まず洗濯・脱水を行ない、その後洗濯
物を別の乾燥機に移して乾燥工程を終える方式が一般的
である。

洗濯、脱水を連続して行なう機械は回転ドラムの外周が
多孔板となっており、回転ドラムの内壁面にリネンを持
ち上げる、所謂ビータが複数個取り付けられており、ド
ラムの回転につれこのビータによってリネンが上方に持
ち上げられ、落下時の衝撃及び洗剤、温度等の化学的な
力等で洗濯されるのが一般である。洗濯工程が終了する
と、この回転ドラムが高速回転され、遠心力によりリネ
ンに付着していた水が振り切られて脱水される。脱水工
程が終了すると、作業者はこの洗濯・脱水機を停止させ
、リネンを台車等に乗せかえて、次の乾燥機迄搬送する
。

回転ドラム式の乾燥機のドラム内に洗濯・脱水されたリ
ネンが投入された後、乾燥機は熱風をドラム内に吹き込
むことによってリネンの乾燥を行なう。リネンにはタオ
ル等完全乾燥を必要とするリネンと、シーツ、包布等の
半乾燥で次のアイロン工程へ移行するリネンとがあり、
リネンの種類に応じて乾燥時間は異なり、それらに応じ
た乾燥時間が選ばれる。

以上は、洗濯・脱水と乾燥が別々の機械で行なわれる一
般的な従来技術について述べたものであるが、特殊な例
として、洗濯・脱水・乾燥の３処理工程を一台の機械で
連続して行なう、所謂洗濯・脱水・乾燥機も市販されて
いる。

このタイプの機械は洗濯・脱水・乾燥が連続して行なわ
れるため、上記した分離型のように途中で作業者がリネ
ンを運搬する必要はないが、装置面からは次のような制
約が生まれ、商品としては広く普及していないのが現状
である。

即ち、（１１洗濯・脱水時の含水衣料の荷重に耐えるため、乾
燥単能機に比べ、高い剛性が必要でありコスト高となる
。

（２１（１１項と同様の理由により、ドラムの多孔板の
開口率はせいぜい３０’％で、乾燥単能機の４０〜６０
％と比べ通気効率が下がり、乾燥時間が長くなる。

さて、ここで、本発明の対象技術である従来の洗濯工程
についてその概略を図面によって説明する。

第３図はドラム式洗濯物処理装置の洗濯時におけるモデ
ル図である。

同図において、１は処理槽、２はドラム、３はリネン５
をドラム２の回転（矢印６の方向）により持ち上げるビ
ータ、４ば洗濯水であって給水パルプ１０を介して給水
配管１１から直接供給される。

７はリネン５から脱着する糸屑、リント等を除去するた
めのフィルタで、排水パルプ９を有したフィルタボック
ス８に収納されている。

この方式では、洗濯水４の液面高さは図示しない液面計
（フロート式、水圧式等がある）等で制御され、規定量
が流入すると給水バルブ１０は自動的に閉となる。

ドラム２は給水開始時点から回転し、洗濯水４の液面高
さが規定値に達したあとも図示しないタイマ回路等によ
り定められた時間回転して、リネン５をビータ３により
持上げては落下させる、所謂たたき洗いをドラム２内で
行ない、リネン５を洗濯する。洗濯終了後は排水バルブ
９が開となり、フィルタ７を介して洗濯水４が排出され
る。

（発明が解決しようとする課題）以上、述べてきたように従来の回転ドラム式洗濯法は、
リネン５をビータ３で持ち上げ、重力によって自然に落
下させることにより洗濯するため、ドラム２の回転数は
重力加速度表現で０．７〜０．８　Ｇが上限とされてい
る。これは、１０以上ではリネン５がドラム２の内周壁
にへばりついてしまい、リネン５が落下しなくなり、洗
濯効果が激減することによる。

然るに、洗濯効果の見地からはドラム２の回転数を極力
大とする方がリネン５の落下回数が増加し、その結果撹
拌効果も大となり、洗濯性能の向上、あるいは洗濯時間
短縮に有利であるが、上記理由により０．８　Ｇを越え
るようなドラム２の回転数に設定することはできず、こ
れが洗濯時間を短縮する場合の基本的なネックとなって
いた。

本発明の目的は上記ドラム回転数の制約を根本的に取除
こうとするものである。

（課題を解決するための手段）このため、本発明は回転ドラム内で洗濯物を洗濯・脱水
・乾燥の少なくとも１つの処理を行なうドラム式洗濯物
処理装置において、多孔板からなる回転ドラムの胴部の
外側から内部に向けて単数又は複数の液体噴出ノズルを
設けることを構成とし、これを上記課題の解決手段とす
るものである。

本発明はドラムの多孔板を介して洗濯水を噴流化してド
ラム内に流入させドラムの回転によって持ち上げられた
リネンを下方にたたき落とす構造とした。具体的には、
ドラムの外側に洗濯水を噴出するノズルを設け、時計の
短針で９時から３時までの間の角度範囲からドラム内部
に向って噴流を流入させるように構成したことを特徴と
するものである。

（作用）本発明においては、上記構成を備えているため、ドラム
回転をＩＧ付近（１Ｇを越えても良い。）として、リネ
ンがドラム内周壁に張り付くようになっても、前記ノズ
ルの噴流効果によりリネンをドラム内下方部へたたき落
すもので、従来のようにドラム回転範囲を０．７〜０．
８Ｇに限定されることなく、例えばこれを０．８　Ｇ〜
１゜２Ｇに設定して、単位時間当りのリネン落下数を増
大させ、ドラム内のリネンの攪拌効果の増大とたたき洗
い回数の増加を図る。これは洗濯性能の向上、洗濯時間
の短縮につながり、大きな効果をもたらす。

（実施例）以下、本発明を図示実施例に基づいて更に詳しく説明す
る。

第１図は本発明の代表的な実施例であるドラム式洗濯物
処理装置の主要断面図を示す。同図において、主要部は
処理槽１、多孔板からなるリネンを持ち上げるためのビ
ータ３を内壁面に備えたドラム２、洗濯水４を供給し又
は循環させるための専用ポンプ１３、洗濯水４を専用ポ
ンプ１３により圧送しドラム２の多孔板を介してドラム
２の外部から噴流化してドラム２内部に流入させるため
のノズル１５等から構成される。

ドラム２は図示されないモータ及び制御装置によって必
要な回転が与えられるようになっている。

専用ポンプ１３の吸入側には、給水バルブ１０を介装す
る給水配管１１が延びて接続され、その途中にフィルタ
７を収納したフィルタ収納ボックス８の底部より洗濯水
を排出するための排水兼水循環バルブ１２、及び排水バ
ルブ９が接続されている。専用ポンプ１３の吐出側には
その先端にノズル１５を有する循環配管１４が接続され
る。

ノズル１５は、ドラム２の外周面に近接して、時計の短
針で９時から３時までの間の角度範囲内からドラム２内
部に向けて開口するように配設されている。

こうした構成をもつ本実施例装置による洗濯工程は次の
とおりである。

■　図示されないドアからドラム２内にリネン５を投入
し、ドラム２を図示しないモータ及び制御装置によって
矢印６の方向に０．８〜１．２Ｇの範囲で回転させる。

■　洗濯水４を給水バルブ１０、給水配管１１、専用ポ
ンプ１３、循環配管１４、ノズル１５を介して、あるい
は給水バルブ１０、給水配管１１、排水兼水循環バルブ
１２を介して処理槽１に規定量供給する。このとき、水
量は図示されない液面センサ（フロート式、水圧式等）
で制御される。

■　洗濯水４が規定量に達すると、処理槽１、排水兼水
循環バルブ１２、専用ポンプ１３、循環配管１４、ノズ
ル１５の回路で洗濯水４が循環し、ノズル１４から噴出
した洗濯水４の噴流はドラム２の多孔を通してドラム２
回転によりビータ３で持ち上げられたリネン５に衝突し
、リネン５をドラム２内下方へ連続的にたたき落す。

■　図示されないシーケンスプログラムあるいはコンピ
ュータプログラムにより定められた時間だけ前記■の工
程を実行した後、ポンプ１３を停止し、フィルタ７、排
水兼水循環バルブ１２、排水バルブ９を介して洗濯水４
を排出し、洗濯を終了する。

以上、主として水を用いるドラム式洗濯物処理装置の例
について説明してきたが、本発明はパークロロエチレン
、フロン１１３．１．１．１．トリクロルエタン、ある
いは石油系溶剤を用いるドライクリーニング機械にもそ
のまま応用でき、同様の効果を挙げることができる。

なお、第２図は１．２ｍの高さからの水を含んだリネン
塊の落下回数と標準汚染布（油化学協会カーボン汚染布
）の洗浄率の関係を示す。

同図により明らかな如く、リネンの落下回数を増やすと
比例的に洗浄率も上がることが判り、従って単位時間当
りのリネンの落下回数を増加させれば、洗浄速度も比例
して増加させることができる。・（発明の効果）以上詳細に説明した如く、本発明によればリネンの受け
る攪拌効果及びたたき洗い増強効果は、従来のドラム回
転を０．７　Ｇ、新しい方法を１、２　Ｇとするとｊ］
−【ン７］−倍、即ち約１．３倍となる。さらに、ノズ
ルの噴流によるリネンのたたき落し効果により経験的に
約２倍の洗浄率が得られる。

その結果、従来に対し洗濯時間の半減、あるいは強度な
汚染物の効率的洗濯が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の代表的な実施例を示す洗濯物処理装置
の処理槽要部断面図、第２図はリネン落下回数と洗浄率
の関係を示す説明図、第３図は従来の洗濯物処理装置の
処理槽要部断面図である。図の主要部公の説明１・・・処理槽２−　ドラム４−洗濯水５−リネン１３−専用ポンプ１５・・・ノズル特許　出願人　三菱重工業株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

回転ドラム内で洗濯物を洗濯・脱水・乾燥の少なくとも
１つの処理を行なうドラム式洗濯物処理装置において、
多孔板からなる回転ドラムの胴部の外側から内部に向け
て単数又は複数の液体噴出ノズルを設けることを特徴と
するドラム式洗濯物処理装置。