JPH026935B2 - - Google Patents

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JPH026935B2
JPH026935B2 JP10138484A JP10138484A JPH026935B2 JP H026935 B2 JPH026935 B2 JP H026935B2 JP 10138484 A JP10138484 A JP 10138484A JP 10138484 A JP10138484 A JP 10138484A JP H026935 B2 JPH026935 B2 JP H026935B2
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JP
Japan
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metal fitting
fitting
fluid
cylindrical metal
rubber
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JP10138484A
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English (en)
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JPS60245849A (ja
Inventor
Yoshiki Funahashi
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP10138484A priority Critical patent/JPS60245849A/ja
Publication of JPS60245849A publication Critical patent/JPS60245849A/ja
Publication of JPH026935B2 publication Critical patent/JPH026935B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • F16F13/16Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially specially adapted for receiving axial loads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、流体封入式防振組立体に係り、特に
低周波振動及び高周波振動に対して共に有効な減
衰特性を発揮し得る一方、そのような特性が、そ
の軸心方向と共に、該軸心方向に直角な方向にお
いても発揮され得るようにした、組付けや製作性
の良好な、且つシール性に優れた流体封入式防振
組立体に関するものである。
従来から、自動車のボデイマウント乃至はキヤ
ブマウント、サスペンシヨンロツド乃至はストラ
ツトバーのクツシヨン(ブツシユ)等の防振支持
体として、ゴムブロツクを2個の取付金具の間に
介在させた構造のものが用いられているが、高周
波域での振動騒音を低減するための動ばね常数の
低いゴムを使用すると、ゴムの損失係数が小さい
ため、減衰係数が小さくなり、それ故かかる防振
支持体に要請される特性を充分満たし得なかつた
のである。けだし、かかる防振支持体には、低周
波域での振動を低減するための高減衰特性と、高
周波域での騒音を低減するための低動ばね特性を
備えるべきことが要求されるからである。
一方、かかる要請に応えるために、ゴムの弾性
と流体の流通抵抗を利用した構造の弾性支持体
が、特開昭53−5376号公報等により提案されてい
る。この流体入りの弾性支持体は、ゴムの弾性に
よる減衰作用と共に、別個に形成された二つの空
間を連通せしめる小孔部を流体が通過することに
より生じる流通抵抗作用にて、減衰特性を持たせ
るようにしたものであり、これによつて、一応は
低動ばね特性、高減衰特性が達成されたのである
が、その構造上から減衰特性が一方向に限定さ
れ、それとは直角な方向における振動に対しては
減衰効果が不充分となる大きな問題があつた。
このため、本願出願人は、先に特願昭57−
145647号(特開昭59−37349号)として、かかる
直角な二方向における減衰効果を発揮せしめ得る
流体入り弾性支持体構造を明らかにしたのであ
る。この先に提案した防振支持体は、第11図及
び第12図に示されるように、内筒金具110と
外筒金具112との間に二種の流体室118,1
20と二種のゴム弾性体114,116とをそれ
ぞれ設け、その軸心方向の振動に対しては、一方
のゴム弾性体114の弾性とそれら流体室間の流
体の流通抵抗によつて効果的な減衰作用を発揮せ
しめるようにする一方、軸心と直角な方向から加
わる振動に対しては、他方のゴム弾性体116の
弾性と異なる組み合わせの流体室間における流体
の流動抵抗によつて、効果的な減衰作用を発揮せ
しめるようにしたものである。
ところで、このような異なる方向における減衰
作用を発揮させるためには、二種のゴム弾性体1
14,116と二種の流体室118,120をそ
れぞれ内筒金具110、外筒金具112間に形成
せしめる必要があるが、上記の先願に例示された
構造の防振支持体にあつては、リング状のゴムの
内外周面にそれぞれスリーブを固着せしめた二つ
の分割体116a,116bを用意し、それら分
割体を所定の内筒金具110と外筒金具112と
の間に圧入せしめることにより、該分割体116
a,116bのゴムの弾性を利用しつつ、それら
の間に所定の流体室120が形成されるようにな
つているが、そのような二つの分割体116a,
116bの圧入操作は防振支持体の組付け上にお
いて容易なものではなく、その製作作業において
少なからぬ問題を内在しているのである。
しかも、圧入される該二つの分割体116a,
116bの外周面は、各流体室118,120か
らの流体の漏れを防止するために研磨される必要
があるが、そのような研磨操作はそれぞれの分割
体に加えられるゴムの耐久性の向上のための予備
圧縮操作と共に面倒なものであり、また、たとえ
それぞれの分割体116a,116bの外周面を
精密に研磨したとしても、圧入される内筒金具1
10及び外筒金具112との間において、それぞ
れの流体室に封入された流体が漏れる虞れがあ
り、そのシールを完全に行うことが困難である問
題を内在している。
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景に
して為されたものであつて、その目的とするとこ
ろは、二つの室間における流動媒体の流動抵抗を
利用して、低動ばね特性並びに高減衰特性を共に
発揮せしめる一方、そのような性能を直角な二方
向において発揮し得るようにした防振支持体にお
いて、その組付け、製作を容易ならしめ、また各
室に封入された流動媒体の漏れを効果的に阻止し
得るようにした流体封入式防振組立体を提供する
ことにある。
そして、かかる目的を達成するために、本発明
にあつては、側方に延びるフランジ部を一端部に
有する外筒金具とこれに同心的に挿入配置された
内筒金具との間に第一のゴム弾性体を、また該フ
ランジ部とその外側に所定距離隔てて位置せしめ
られた円環状のカシメ金具との間に円筒状の第二
のゴム弾性体を、それぞれ一体加硫接着せしめ
て、それら外筒金具、第二のゴム弾性体と内筒金
具との間に凹部空間を形成せしめてなるマウント
本体に対して、その内筒金具と外筒金具との間で
前記凹部空間を仕切るように、リング状ゴムの内
外周面にそれぞれスリーブを固着せしめてなる仕
切り部材を嵌装せしめて、該仕切り部材と内筒金
具、外筒金具、前記第一のゴム弾性体との間にお
いて複数の独立した第一の流体室を周方向に形成
し、且つ第二の流体室が前記カシメ金具部分で開
口した状態で該仕切り部材と内筒金具、外筒金
具、前記第二のゴム弾性体との間に形成されるよ
うにすると共に、前記複数の第一の流体室を相互
に連通せしめる横方向連通手段及び該複数の第一
の流体室と前記第二の流体室とを連通せしめる軸
方向連通手段を含む連通機構を形成せしめ、更に
該第一の流体室と該第二の流体室とに所定の非圧
縮性流体を満たした状態下において該第二の流体
室の開口部を覆蓋する蓋部材を前記カシメ金具に
カシメ固定するようにしたのである。
従つて、かかる構成の流体封入式防振組立体に
あつては、第一のゴム弾性体と第二のゴム弾性体
のいずれかによる弾性作用、並びに第一の流体室
と第二の流体室間、若しくは第一の流体室の複数
のものの間における流体の流動抵抗によつて、軸
心方向並びにそれに直角な方向から入力される振
動のいずれに対しても効果的な減衰作用が発揮さ
れ得ると共に、第一のゴム弾性体及び第二のゴム
弾性体をそれぞれ内筒金具および外筒金具間並び
に外筒金具のフランジ部の外側に一体加硫接着せ
しめてマウント本体を構成せしめ、そして該マウ
ント本体の内筒金具、外筒金具間に所定の仕切り
部材を嵌め込み、取り付けるだけで、目的とする
複数の第一の流体室及び第二の流体室が形成され
得るものであるところから、その組付け操作、ひ
いてはその製作が容易となつたことは勿論、内筒
金具と外筒金具を連結する第一のゴム弾性体が加
硫接着手法にてそれらに固着せしめられ、前述の
如き分割体の圧入構造とはなつていないところか
ら、該第一のゴム弾性体と内筒金具、外筒金具と
の間からの流体の漏れは完全に阻止され得たので
あり、当然のことながらそのような流体の漏れ防
止のための表面研磨操作等も全く不要となつたの
である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするため
に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
することとする。
先ず、第1図乃至第3図には、本発明に係る防
振組立体たる流体入りキヤブマウントの一例が示
されているが、そこにおいて、該キヤブマウント
は、それをボデイとフレームとの間に取り付ける
べく取付ボルトが挿通せしめられる内筒金具10
と、その外側に所定の距離を隔てて配置された外
筒金具12と、それら内筒金具10と外筒金具1
2との間に加硫接着された第一のゴム弾性体とし
てのゴムスリーブ14と、同様に外筒金具12に
加硫接着された第二のゴム弾性体を構成するゴム
リング16と、このゴムリング16に加硫接着さ
れたカシメ金具18とを有するマウント本体20
を主要な要素として含み、そしてこのマウント本
体20と、内筒金具10と外筒金具12との間に
嵌装された仕切り部材22と、それら内筒金具1
0、外筒金具12、ゴムスリーブ14、ゴムリン
グ16にて形成される内側の凹部空間を覆蓋する
蓋部材24と、該凹部空間を前記仕切り部材22
によつて仕切ることにより形成される、第一室2
6及び第二室28内に充填された所定の非圧縮性
流体30とから、実質的に構成されている。
より具体的には、かかるキヤブマウントのマウ
ント本体20は、第4図及び第5図に示されるよ
うに、その中心部に最内筒を構成する内筒金具1
0を有しており、この内筒金具10は、その軸心
方向の一端部の内側が段付き部32とされると共
に、その端面に、周方向に連続的に延びるように
固着せしめられたシールゴム34が形成されてい
る。そして、この内筒金具10の外周部分は、前
記シールゴム34を設けた側の端部から所定長さ
に渡つて軸方向に延びる小径部36とされ、残り
の大径部38に段部をもつて接続するように構成
されていると共に、かかる大径部38に近接した
小径部36部分、換言すれば、内筒金具10の軸
心方向におけるほぼ中央部分に所定幅:lの周溝
40が設けられている。
また、外筒金具12は、その軸心方向の一端部
において側方に延びるフランジ部42を備えてお
り、かつ該フランジ部42には、その対称的な位
置において更に側方に延長された取付けブラケツ
ト部44が形成されて、そこに取付け用ボルト穴
46が貫設されている。
そして、かかる内筒金具10と外筒金具12と
の間には、外筒金具12のフランジ部42形成側
とは反対側の端部と、内筒金具10の大径部38
との間において所定のゴムスリーブ14が一体的
に加硫接着せしめられているのである。このゴム
スリーブ14は、その内側の端面に複数の第一室
26を形成し得る所定深さの複数の凹所48を有
すると共に、それら凹所48を繋ぐように円弧状
の嵌合溝50を有している。なお、このゴムスリ
ーブ14の接着面の耐久性を向上せしめるため
に、外筒金具12には、八方絞り手法等によつて
絞り加工が施されて、所定の予備圧縮が加えられ
ているのである。
また、外筒金具12の端部フランジ部42の外
側面には、所定厚さの筒状のゴムリング16が同
心的に一体加硫接着手法によつて固着せしめられ
ており、更に該ゴムリング16の端面に、L字形
断面のリング状のカシメ金具18が加硫接着によ
つて固着せしめられている。なお、このゴムリン
グ16の外周部には、拘束リング52が埋め込ま
れおり、該ゴムリング16の外方への変形が阻止
され得るようになつている。また、カシメ金具1
8の内側周縁部に沿つてシールゴム54が円環状
に固着、配設されている。
そして、このような構成のマウント本体20
は、内筒金具10、外筒金具12、カシメ金具1
8、拘束リング52の存在下において、ゴムスリ
ーブ14及びゴムリング16を一体加硫成形する
ことによつて加硫接着せしめて一体化することに
より、好適に形成され得るものであり、またその
ような加硫成形時に同時に、シールゴム54も形
成されることとなる。また、このような構造のマ
ウント本体20にあつては、内筒金具10、外筒
金具12、ゴムスリーブ14、ゴムリング16に
よつて第一室26および第二室28となる凹部空
間56が形成されることとなるのである。
一方、仕切り部材22は、第6図及び第7図に
示されるように、円環状のゴム部材58の内外周
面にそれぞれ金属製のスリーブ、即ち内側スリー
ブ60と外側スリーブ62が加硫接着等によつて
固着せしめられて、一体的な構造とされている。
そして、ゴム部材58には、前述のゴムスリーブ
14に設けた円弧状の嵌合溝50に嵌合し得る円
弧状の嵌合突起64が設けられており、また内側
スリーブ60の軸心方向の両端部には、第8図に
明確に示されるように、連通切欠き66,68が
設けられている。
このような、第4図乃至第8図に示される如き
構成部品を用いて、第1図乃至第3図に示される
如き本発明に従うキヤブマウントを組み立てるに
際しては、先ず第4図及び第5図に示されるマウ
ント本体20に対して、水、ポリアルキレングリ
コール、シリコーン油や低分子量重合体等の非圧
縮性流体30中において、第6図及び第7図に示
される仕切り部材22が、その嵌合突起64がゴ
ムスリーブ14の嵌合溝50に嵌合するようにし
て圧入せしめられる。この圧入操作によつて、複
数の第一室26が、仕切り部材22と内筒金具1
0、外筒金具12、ゴムスリーブ14との間にお
いて周方向に形成されることとなる。また、この
圧入された仕切り部材22は、その内側スリーブ
60が内筒金具60に設けられた周溝40上に位
置するように配置される。このようにして形成さ
れた複数(ここでは二つ)の第一室26,26内
には、それぞれ非圧縮性流体30が充填されるよ
うになる。
次いで、かかる仕切り部材22が圧入されたマ
ウント本体22には、その内筒金具10の小径部
36に円筒状のスペーサ70が嵌入されて、前記
仕切り部材22を内筒金具10の外周面の段付き
部に押し当てることによつて、その位置を固定せ
しめた後、円板状の蓋部材24に設けた円筒部7
2を内筒金具10の端部内側に形成した段付き部
32内に嵌入せしめて、その周縁部をカシメ金具
18にてカシメ固定することによつて、その組付
け操作は終了し、目的とするキヤブマウントが形
成されるのである。すなわち、仕切り部材22と
内筒金具10、外筒金具12、ゴムリング16と
の間に形成される第2室28のカシメ金具18部
分における開口部が蓋部材24にて覆蓋され、そ
して、それが内筒金具10の端面(シールゴム3
4部分)及びカシメ金具18(シールゴム54部
分)に強固に当接、押圧せしめられて、かかる第
二室28が液密とされるのである。
また、このようにして形成された複数の第一室
26と第二室28とは、内筒金具10の外周面に
形成された周溝40に対して、それぞれ仕切り部
材22の内側スリーブ60に設けられた両端の切
欠き66,68によつてそれぞれ連通せしめられ
ている。それ故に、第一室26は、周溝40を介
して第二室28にそれぞれ連通せしめられること
となり、また、複数(ここでは二つ)の第一室2
6は相互に周溝40を介して連通せしめられてい
るのである。
従つて、かかる構成のキヤブマウントにあつて
は、その軸方向に荷重Wとしての振動が加わる
と、第9図に示される如く非圧縮性流体30が第
二室28側から第一室26側へ、連通切欠き6
8、周溝40、連通切欠き66を介して移動する
ようになり、また第10図に矢印で示される如き
荷重Wが加わつた場合のように、軸心方向に対し
て直角な方向の振動が加わつた時にあつては、そ
の荷重が加わる側の第一室26が変形し、そこに
充填されている非圧縮性流体30が連通切欠き6
6、周溝40、連通切欠き66を介して他方の第
一室26に移動するようになるのである。要する
に、いずれの方向の振動荷重に対しても、各室間
を流動する非圧縮性流体30にて所定の流動抵抗
が発現されることとなり、以てこの流動抵抗によ
つて、効果的な振動減衰作用が発揮され得ること
となる。しかも、このような二方向における振動
減衰作用は、更にそれらの複合方向からの振動に
対しても各ゴム部分並びに各室がそれぞれの分力
を減衰せしめることによつて全体として効果的な
減衰作用を発揮せしめ得るのである。
そして、このような特徴を有する流体封入式防
振組立体としてのキヤブマウントにあつては、第
一のゴム弾性体及び第二のゴム弾性体たるゴムス
リーブ14及びゴムリング16が、内筒金具1
0、外筒金具12に加硫接着された構造のマウン
ト本体20として形成され、これに仕切り部材2
0を圧入せしめるだけで、二種の流体室、即ち第
一室26及び第二室28が形成されるものである
ところから、その組付け作業は著しく簡略化、容
易化され得たのであり、またその製作も有利に行
い得ることとなつたのである。しかも、従来のゴ
ム分割体の圧入方式にて第一室、第二室を形成せ
しめる場合とは異なり、第一室26を形成するゴ
ムスリーブ14は、内筒金具10の外面と外筒金
具12の内面との間に加硫接着せしめられている
ところから、それらの間を介して外部に非圧縮性
流体30が漏れるようなことは全くなく、それ
故、従来のゴム分割体の圧入構造において問題と
なつていた該分割体圧入部位から外部への流体漏
れの問題が完全に解消され得ることとなつたので
ある。
また、このように、第一室26を形成するため
のゴムスリーブ14が、圧入構造にて、内筒金具
10と外筒金具12との間に介在せしめられるも
のでないところから、シール効果を高めるための
表面研磨操作も全く必要でなくなつたのであり、
またそのようなゴムスリーブに対する予備圧縮操
作と表面研磨作業との組合せにおいて、それら
個々の加工の程度を厳密に制御するなどの必要性
も全く無くなつたのである。上例の如き防振組立
体にあつては、外筒金具12を絞り加工すること
によつて、ゴムスリーブ14に対して充分な予備
圧縮を掛けることができ、これによつて、その耐
久性を向上せしめることが可能なのである。
以上、本発明に従う防振組立体の一例について
種々説明をしてきたが、本発明が、かかる例示の
もののみに限定して解釈されるものでは決してな
く、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、本
発明には種々なる変更、修正、改良等を加えるこ
とができることは言うまでもないところである。
たとえば、前例においては、第一室26と第二
室28並びに複数の第一室26,26間を周溝4
0を介して同時に相互に連通せしめる構造とされ
ているが、第一室26と第二室28の連通と複数
の第一室26,26間の連通とをそれぞれ別個に
行うことも可能であり、また連通周溝40は内筒
金具10に設けられる場合のみならず、外筒金具
12側に設けることも可能である。また、上例に
あつては、内筒金具10の周回りに設けられる複
数の第一室26,26を約180度の位相差をもつ
て二つ設けたのであるが、三つ以上の第一室を周
方向に形成することも勿論可能である。
さらに、本発明は、上例の如きキヤブマウント
に適用され得る他、ボデイマウント、メンバーマ
ウントなどの他の防振支持体にも好適に適用され
得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う流体封入式防振組立体
の一例に係るキヤブマウントの平面図であり、第
2図は第1図における−断面図であり、第3
図は第2図における−断面図である。第4図
〜第8図は、それぞれ第1〜3図に示されるキヤ
ブマウントの構成部品を示すものであつて、第4
図はそのマウント本体の平面図、第5図は第4図
における−断面図、第6図はその仕切り部材
の平面図、第7図は第6図における−断面
図、第8図は、仕切り部材に用いられている内側
スリーブの斜視図である。第9図は、軸心方向に
振動が加わつたときにおける非圧縮性流体の流れ
を説明するための第2図に相当する断面半図であ
り、第10図は、軸心方向に対して直角な方向の
振動が加わつた時の非圧縮性流体の流れを説明す
るための第3図に対応する図である。また、第1
1図は、従来のゴム分割体圧入構造の流体封入式
防振支持体の一例を示す、第2図に相当する断面
図であり、第12図は、第11図におけるXII−XII
断面図である。 10:内筒金具、12:外筒金具、14:ゴム
スリーブ、16:ゴムリング、18:カシメ金
具、20:マウント金具、22:仕切り部材、2
4:蓋部材、26:第一室、28:第二室、3
0:非圧縮性流体、34:シールゴム、40:周
溝、42:フランジ部、44:取付ブラケツト
部、48:凹所、50:嵌合溝、52:拘束リン
グ、54:シールゴム、56:凹部空間、58:
ゴム部材、60:内側スリーブ、62:外側スリ
ーブ、64:嵌合凸部、66,68:連通切欠
き、70:スペーサ、72:円筒部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 側方に延びるフランジ部を一端部に有する外
    筒金具とこれに同心的に挿入、配置された内筒金
    具との間に第一のゴム弾性体を、また該フランジ
    部とその外側に所定距離隔てて位置せしめられた
    円環状のカシメ金具との間に円筒状の第二のゴム
    弾性体を、それぞれ一体加硫接着せしめて、それ
    ら外筒金具、第二のゴム弾性体と内筒金具との間
    に凹部空間を形成してなるマウント本体に対し
    て、その内筒金具と外筒金具との間で前記凹部空
    間を仕切るように、リング状ゴムの内外周面にそ
    れぞれスリーブを固着せしめてなる仕切部材を嵌
    挿せしめて、該仕切り部材と内筒金具、外筒金
    具、前記第一のゴム弾性体との間において複数の
    独立した第一の流体室を周方向に形成し、且つ第
    二の流体室が前記カシメ金具部分で開口した状態
    で該仕切り部材と内筒金具、外筒金具、前記第二
    のゴム弾性体との間に形成されるようにすると共
    に、前記複数の第一の流体室を相互に連通せしめ
    る横方向連通手段及び該複数の第一の流体室と前
    記第二の流体室とを連通せしめる軸方向連通手段
    を含む連通機構を形成せしめ、更に該第一の流体
    室と該第二の流体室とに所定の非圧縮性流体を満
    たした状態下において該第二の流体室の開口部を
    覆蓋する蓋部材を前記カシメ金具にカシメ固定し
    たことを特徴とする流体封入式防振組立体。 2 前記連通機構が、前記内筒金具の外周面の前
    記仕切り部材嵌装位置に形成された連通周溝と、
    該連通周溝と前記第一の流体室の各々とをそれぞ
    れ連通せしめる第一の連通部と、該連通周溝と前
    記第二の流体室とを連通せしめる第二の連通部と
    を含み、該連通周溝を介して、かかる第一及び第
    二の流体室の全べてが相互に同時に連通せしめら
    れる特許請求の範囲第1項記載の防振組立体。 3 前記第一のゴム弾性体が、前記凹部空間形成
    側の面に複数の凹所を有し、前記仕切り部材の嵌
    装によつて該凹所が覆蓋されることにより、前記
    複数の第一の流体室が互いに独立して形成される
    ようにした特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の防振組立体。 4 前記マウント本体の外筒金具に絞り加工が施
    されて、前記第一のゴム弾性体に予備圧縮が与え
    られている特許請求の範囲第1項乃至第3項のい
    ずれかに記載の防振組立体。 5 前記蓋部材が前記内筒金具の端部に嵌入せし
    められる円筒部を有し、該円筒部の嵌入状態下に
    おいて該蓋部材の周縁部が前記カシメ金具にてカ
    シメ固定される特許請求の範囲第1項乃至第4項
    のいずれかに記載の防振組立体。
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