JPH0260558A - 電子レンジ用冷凍麺 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷凍麺に関するものであり、更に詳細には、
電子レンジによる調理に適した従来未知の新規な容器入
り冷凍麺に関するものである。

〔従来の技術〕

長期保存が可能であり、また食生活の変革によって、近
年冷凍食品が大１１１に普及しつつあり、麺類を冷凍麺
とすることも最近になって行なわれるようになってきた
。例えば、アルミニウムシート製鍋に冷凍麺を収容した
製品が市販されている。

そして、その製品は、鍋のまま火にかけ直接加熱して調
理するものである。

本発明は、上記のように直火にかけて又は熱湯を注いで
調理するタイプの冷凍麺ではなく、電子レンジを用いて
完全に調理するタイプの冷凍麺に関するものである。即
ち、電子レンジを用いることが、単なる一次解凍ではな
く、完全に調理することができ、しかも加熱ムラがなく
、煮すぎないよう麺ののび、さらには焼は着きの発生も
防止することができるばかりではなく、麺塊をほぐして
やる必要もない本発明に係る電子レンジ用冷凍麺は、従
来全く知られておらず新規なものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来市販されているアルミシート鍋に収容したタイプの
冷凍麺は、ガスコンロ等直火で加熱するものであって、
本来、電子レンジで調理するという技術思想は存在して
いない。これを強いて電子レンジで処理しても、容器自
体がアルミ製であるために高周波が透過しえず、結局、
電子レンジを使用することはできない。

たとえ、他の容器に冷凍麺を入れて電子レンジで処理し
ても、解凍と煮込みの２つのプロセスが同時進行するた
めに麺の適度の煮上りができず、成る部分で適度に煮上
っても他の部分は煮すぎて麺がのびてしまい、またその
煮すぎを防止しようとすると他の部分は解凍されない。

換言すれば、従来からの冷凍麺は電子レンジで処理する
と、加熱ムラが生じて均一な調理ができないだけでなく
、調理後箸等で麺塊を解きほぐして麺線をばらばらに分
離してやらねばならない。

このように、従来の冷凍麺は電子レンジでは完全に調理
することが不可能だったのである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記欠点を解決するためになされたものであっ
て、電子レンジを利用して完全に調理することができる
従来知られていない全く新しいタイプの冷凍麺を開発す
る目的でなされたものである。

そのために、電子レンジによる加熱動向について詳細に
検討した。その結果、冷凍麺を単に容器内に入れて、つ
まり冷凍麺が容器底面に接触した状態で電子レンジ加熱
すると、この容器底部に位置する冷凍麺の解凍が容器中
央部に位置する冷凍麺の解凍よりも遅延することから、
冷凍麺全体の解凍には時間を要する。そうすると、先に
解凍した麺が過熱されて煮くずれを生じ、ひいては焼は
着いてしまう。つまり、電子レンジ処理では、均一な加
熱ができず、部分的に麺が煮くずれしたり、あるいは逆
に生煮えになってしまうことが判明した。

そして、電子レンジによる加熱処理において、冷凍麺の
解凍はその容器内における中央部吉底面部とではその解
凍速度に大きな隔りがあることも新たにつきとめた。

そこで、この様な電子レンジ加熱における特有の現象に
着目して、物理的、物理化学的、そして食品化学的に広
範且つ詳細に検討した結果、全く予期しないことに、容
器に収容した冷凍麺の下方部に空間部を設けたところ、
電子レンジ処理にもかかわらず極めて均一な熱伝導が行
われ、冷凍麺の解凍及び煮込みという異質なプロセスが
極めてスムースに行なわれるという卓越した新しい知見
を発見した。

それと同時に、電子レンジ加熱では、冷凍麺が均一に加
熱されないことがら、煮上った後でも麺の塊っている部
分が残存するため、これをほぐす必要があったが、本発
明によれば麺塊部分は残存せず、麺線が個々に離れてば
らばらになりしたがって麺塊をほぐす必要がないという
全く予期しない卓越した効果を有することも併せて発見
した。

本発明は、これらの新しい知見を基礎として更に研究の
結果、遂に完成されたものである。

〔作　用〕

次に、本発明を図示実施ρノにしたがって更に詳述する
。

図において、（１）は、食器として使用しうる容器の本
体であって、電子レンジ加熱に耐え且つ冷凍保管に耐え
、機械的強度を有する材料で、しかも高周波を透過しう
る材料で製造する。例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の合成樹脂、紙、それらのラミネート等業界で常
用される材料が適宜使用される。特に、断熱材を用いた
り、ポリプロピレン、ポリエチレン　テレ　セパレート
などの耐熱素材を１種〜数種ラミネートとした発泡スチ
ロール等の発泡体を用いると、熱い内容物が入った調理
直後の容器を自由に手に持って喫食する二たができる。

容器（１）の形状としては、どんぶりタイプのものを図
示したが、カップタイプ、角形タイプなど適宜なタイプ
のものを自由に採用できる。

この容器（１）内に冷凍麺（２）を収容するのテアリ、
例えば、１食分のものとして、麺約１５０〜１８０ｇ、
具約３０ｇＸ調理液約２６０〜３３０ｃｃを収容して調
理することのできる８情６００〜７５０ｃｃ程度の大き
さのものが採用される。そして本発明においては、冷凍
麺（２）を容器（１）底面に密着させるのではなく、容
器（１）の底面と冷凍麺（２）との間には空間部（３）
を設けることが必須である。この空間部（３）は、その
大きさ、形状等に格別な制限はなく、冷凍麺（２）が容
器（１）の底部に直接接触しなければよい。通常、容器
（１）の底面と冷凍麺（２）との間に約８〜１５ｍｍ程
度の間隙を有する空間部（３）とするのが好ましい。

そのためには、容器（１）をテーパー状に形成し、冷凍
麺（２）を容器（１）の途中側壁で係止し、その結果冷
凍麺（２）と容器（１）の底面との間に空間部（３）が
形成されるようにしてもよい。また、容器（１）の側壁
に対し内側に向けた段部を形成したり、容器（１）の側
壁に対し内側に向けた突條を設けたり、さらには、容器
（１）の側壁の数ケ所に対し突起を設けたりしてもよい
。

冷凍麺（２）としては、生麺を常法に従って茹でたり蒸
したりしてα化した後、必要があれば水洗、水切りして
、適宜分量、例えば、１食分当に分割し、適宜のフリー
ザーにより急速冷凍すればよい。

また、冷凍に際して、その適量に分割した麺を成型容器
に入れて冷凍すれば、それぞれの冷凍麺（２）は同一の
形状に形成されるので、容器（１）に対する充填作業な
ど、後の工程を容易にすることができる。また、必要に
より麺を冷凍にする前に、その麺に対して油をコーテン
グすると麺の結着、付着を防止できると共に、麺を調理
した際に麺のはぐれがよく、団子状となるのを防止する
ことができる。使用する油と【７ては、植物油、動物油
があるけれども、サラダ油、白絞油を使用するのが好ま
しく、麺１食分（約１５０〜１８０ｇ）当り５〜１５ｃ
ｃ程度を噴霧、塗布、浸漬など適宜な方法によりコーテ
ングすればよい。

本発明において使用することのできる麺としては、中華
麺、ラドン、ソバ、麦麺、冷麦、ひもかわ、きしめん、
スパゲティ、マカロニ等麺類が広く使用でき、麺線の厚
みや太さに格別の制限はない。

図中の符号（４）は具であって、鳥肉、焼豚、浦あげ、
かまぼこ、なると、乾燥わかめ、メンマ、コーン、もや
し、ねぎなど、通常使用されているものを自由に採用で
きる。これらの具（４）は乾燥したものでも、冷凍した
ものでも自由に利用できるし、両者を混合したものであ
ってもよい。また、これらの具（４）は、容器（１）内
に対しばらばらに入れても、或は袋などの１つの容器に
全てを収納した後、容器（１）内に入れてもよいし、そ
の容器を別体として添附するようにすることもできる。

これら具（４）の量は、１食分の麺の量を１５０〜１８
０ｇ程度とした場合に３０ｇ程度とするのがよい。

また図中の符号（５）は、スープの素であって、粉末タ
イプ、粘液状タイプ、濃縮液タイプなどがある。粉末タ
イプ、粘液状タイプ、濃縮液タイプのスープの素（５）
は、具（４）と共に取扱うことができる利点かある。こ
の粉末タイプ、粘液状タイプ、ｌａ縮液液タイプスープ
の素（５）は、適量の水ないしは湯を注入して１四理液
として使用する。

冷凍麺（２）、具（４）とこの調理液との量は、例えば
、１食分とする冷凍麺（２）の量を約１５０〜１８０ｇ
とする時には、具（４）の量を大略３０ｇ以下とし、調
理液の量を約２６０〜３３０ｃｃとするのが効果的であ
り、これをポリプロピレンでラミネートした容積６５０
ｃｃの容器（１）に入れて麺がうどんの場合に、５００
Ｗの高周波出力を有する電子レンジて湯（８０’Ｃ以上
）を使用した場合は５分±３０秒で、水道水（夏季）を
使用した場合は６分３０秒±３０秒で完全に調理するこ
とができる。そして、容器（１）の変形も全く見られな
かった。

この場合において、調理液の量を２５０ｃｃと少なくし
て調理して見たが、冷凍麺（２）の解凍は１分量度早く
なるけれども、具（４）が焼は着き、容器（１）の周縁
部が過熱されて変形した。

また、調理液の量を３５０ｃｃと多くして調理して見た
ところ、調理液の温度上昇に時間がかがり、麺にのびが
見られた。調理液の充填量を示す指示線（６）を容器（
１）に設けておくとよい。

また、図中の符号（７）は、容器（１）の蓋であって、
ポリプロピレンなどにより形成される。

蓋（７）は透明な材料で構成しておくと内部を透視する
ことができるので効果的である。（８）は蓋（７）に設
けられた適宜な穴であって、容器（１）内に発生する熱
圧を放散するためのものである。（９）は蓋（７）の内
側周縁に設けた段部であって、調理の際に蓋（７）の内
面に生じる加熱蒸気による水滴を容器（１）内に落下す
るようにしたものであり、その加熱蒸気による水滴が蓋
（７）の内面に沿って流下し容器（１）との嵌合部に溜
り、それが再び加熱されることによって容器（１）の縁
部が変形するのを防止するのである。

本発明における冷凍麺は、容器（１）に入れたまま一１
８℃以下に保てば、長時間変質することなく保存するこ
とができる。

〔実　施　例〕

以下、本発明の実施例について述べる。

実施例１ 常法にしたがって製麺、茹で上げ、急速冷凍して冷凍節
でうどんを調整した。次いでこの冷凍うどん１８０ｇを
、図示した形状を有するポリプロピレンとポリエチレン
　テレ　セパレートとをラミネートした発泡スチロール
製で容積７００ｃｃの容器内に収容した。容器底面と冷
凍うどんとの間には、容器の下方約１Ｏｎ＋＋ｎ程度の
空間部が形成された。

一方、冷凍うどん上に、別途冷凍処理した濃縮スープ３
０ｃｃと、油揚げ、かまぼこ、わかめ、ねぎからなる具
３０ｇとを載置し、ポリプロピレン製の蓋をして冷凍麺
を得た。

このようにして調整した冷凍麺は、蓋をあけ、約３００
ｍ１の水又は湯を加えた後、蓋を閉じて、次の条件で電
子レンジ調理をしたところ、冷凍麺であるにもかかわら
ず、加熱ムラや焼は着きが全くなく、常法によって調理
した手打ちきつねうどんと全く遜色のないうどんが極め
て手軽に得られた。しかも、麺線がからまったり固着し
たすせず、ばらばらにほぐれており、食べやすい状態を
呈した。

実施例２ 常法にしたがって製造した生ラーメンを蒸し茹でた後に
直ちに水洗し、水切りした後サラダ油を噴霧し約１６０
ｇずつに分けて円形トレイに入れて、常法にしたがい、
冷凍室内で冷凍し、冷凍ラーメンを得た。

この冷凍ラーメンをポリプロピレンでラミネートした発
泡スチロール製で容器６５０ｃｃのテーパー状カップに
収納したところ、カップ内側面上に突起部を設けること
なく、カップ下方約１５ｍｍの空間部を残したまま冷凍
ラーメンが容器内に収容された。

この上に、濃縮中華スープの素３０ｃｃを包装したもの
及び焼豚、メンマ、なると、ねぎからなる具３０ｇを載
置し、電子レンジ用冷凍ラーメンを得た。

このようにして調整した冷凍ラーメンは、スープの素の
包装を解き、水２５０ｃｃを加えた後に蓋をして、次の
条件で電子レンジ調理を行った。

その結果得られた調理品は、常法により生ラーメンから
調理したチャーシューメンと全く遜色のないものであっ
て、加熱ムラや焼は着きの形成が全く認められなかった
。しかもそのうえ、ラーメン類は固い麺塊が形成される
ことが多々発生するものであるが、本発明に係るラーメ
ンは、電子レンジ加熱したにもかかわらず、麺線が個々
に分離しており、箸等でほぐす必要は全くなかった。

〔発明の効果〕

本発明に係る電子レンジ用冷凍麺は、短時間且つ手軽な
電子レンジ調理によって、加熱ムラによる煮くずれ、あ
るいは逆に生煮えを生じることなく、冷凍麺の解凍と煮
込みとをスムーズに行なうことができる。

しかも、麺線が個々に分離しており、箸等ではぐす必要
がないという全く新規な効果も奏される。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に係る電子レンジ用冷凍麺の一実施例を
示した断面図である。 図中の符号を説明すれば、次の通りである。 （１）は容器　　　　（２）は冷凍麺 （３）は空間部　　　（４）は具 （５）はスープの素　（６）は指示線 （７）は蓋　　　　　　（８）は穴 （９）は段部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器に冷凍麺塊を入れ、その冷凍麺塊の下部に空
   間部を設けたことを特徴とする電子レンジ用冷凍麺。