JPH0249243Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、たとえば壁紙見本等の見本を台紙に
自動的に貼付ける見本自動貼付装置の見本移送手
段として適用し得る紙葉片の移送装置に関する。

（従来の技術） 従来、第１図に示すように壁紙見本等の紙葉片
状の見本（原反）１…を台紙２に貼付ける場合、
一般的に手作業で行なつているが、最近におい
て、見本自動貼付装置が開発、実用化され、作業
能率を大幅に向上するなどかなりの成果をあげて
いる。

この従来における見本自動貼付装置は第２図ａ
〜ｄで示すように台紙供給機構３、糊付機構４、
見本供給／貼合せ機構５、およびプレス機構６を
台紙２の移送方向に順次配置した構成となつてい
て、台紙２の上面に見本１…を貼付けるようにな
つている。すなわち、台紙２はサツカー７により
順次１枚ずつ取出されたのち、搬送ベルト、およ
び図示しない押えローラ等により構成される台紙
移送路１４に送り込まれて水平搬送される。（第
２図ａの状態）。ついで、糊付機構４に対向する
ことにより糊付ローラ８を介して、台紙２の上面
の見本被貼付部９…に糊１０…が塗布される。
（第２図ｂの状態）。ついで、見本供給／貼合せ機
構５に到達して台紙２の見本被貼付部９…と見本
供給用マガジン１１…とが対向すると見本供給用
マガジン１１…が下降してその下端部が台紙２に
当てられるとともにマガジン１１…内に積層され
た見本１…が押し棒１２…を介して上から押さ
れ、各マガジン１１内の最下端の見本１が台紙２
の見本被貼付部９に押付けられる。（第２図ｃの
実線状態）。こののち、各押し棒１２…およびマ
ガジン１１…を第２図ｃの２点鎖線で示すように
一斉に上昇させることにより最下端の見本１…を
糊１０…の粘着力でマガジン１１…内から抜き出
して台紙２上に転移させる。つぎに、台紙２に対
してその周縁部が浮上つた状態にある各見本１…
を転接状態にある圧力ローラ１３，１３間に通過
させることにより見本１…の裏面全体を貼付ける
ようになつている。（第２図ｄの状態）。

しかしながら、この従来装置においては糊１０
…の粘着性を利用して見本１…をマガジン１１…
内から抜き出すため、マガジン１１…をゆつくり
上昇させなければならず、作業スピードを向上さ
せることができないといつた問題があつた。

また、見本１…の供給と貼合せを同一ポジシヨ
ンで行なうようになつているために貼合せ工程後
でないと見本１…の欠落の有無がわからないた
め、最終工程で手直しをしなければならず、その
手直し作業が極めて面倒であることに欠落部の糊
１０が圧力ローラ１３，１３に付着して台紙２や
見本１…を汚すといつた重大な問題がある。

そこで、本考案者により上記問題点を解消すべ
く見本の供給ポジシヨンと貼合せポジシヨンとを
分離して予め供給されて移送されてきた見本を台
紙に貼合せる構成とすることにより、見本の貼付
作業のスピードアツプが図れるとともに見本の欠
落を貼付前にチエツク可能とした見本自動貼付装
置の開発が進められている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、この種見本自動貼付装置を実現
するためには見本供給機構から非重合状態で供給
された複数枚の見本を台紙の見本被貼付部のピツ
チに合せた状態で順次貼合せ部に送り込む必要が
ある。

従来、この種紙葉片の移送手段の１つとして紙
葉片案内路内に供給された紙葉片を上記紙葉片案
内路に沿つて無端走行する爪付コンベヤにより移
送するものが存在するが、そのまま適用した場合
には、見本相互の位置修正機能を有していないた
め見本の貼合せピツチに予め合せて見本を供給し
なければならず、また、見本相互の極く狭い隙間
に爪（移送体）を介挿して移送する必要がある。
このため、見本供給マガジン相互間のスペースが
必然的に極くせまくなり、見本を安定供給するた
めの施策が極めてこうじ難く、２枚取り等が生じ
やすい。また、各爪間に見本が確実に入らずに爪
によりかかつた状態で移送され確実に貼付けるこ
とができないことがあるといつた問題を有してい
る。

本考案は上記課題を解決すべくなされたもの
で、その目的とするところは、非重合状態で複数
枚供給された壁紙見本等の紙葉片をその移送途上
においてその相互間隔を修正する状態に確実に移
送でき、紙葉片の安定供給のための施策、調整等
をこうじ易くすることができるようにした紙葉片
の移送装置を提供しようとするものである。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案は、上記課題を解決するために、紙葉片
供給部と紙葉片被供給部との間に跨つて設けられ
た紙葉片案内路と、この紙葉片案内路に突出する
複数の紙葉片移送体と、これら紙葉片移送体を一
斉に移動することにより紙葉片供給部から移送体
間に供給された紙葉片を紙葉片被供給部側に移送
する移送機構と、この移送機構による紙葉片移送
体の紙葉片供給部から紙葉片被供給部への移動動
作時に上記紙葉片移送体相互の間隔を広い状態か
ら狭い状態にする移送体間隔調整手段を備え、紙
葉片被供給部での紙葉片相互の間隔を所定の間隔
に修正する位置修正機構とを具備してなる構成と
したものである。

（作用） すなわち、本考案の紙葉片の移送装置によれ
ば、紙葉片供給部と紙葉片被供給部との間に跨つ
て設けられた紙葉片案内路に複数の紙葉片移送体
を突出させて一斉に移動させることにより紙葉片
供給部から移送体間に供給された紙葉片を紙葉片
被供給部に移送することができる。さらに、この
紙葉片被供給部側への移送動作に伴つて上記紙葉
片移送体の間隔を変えることにより紙葉片相互の
間隔を調整することができる。これにより、非重
合状態で複数枚供給された壁紙見本等の紙葉片を
その移送途上においてその相互間隔を修正する状
態に確実に移送でき、紙葉片の安定供給のための
施策、調整等をこうじ易くすることが可能とな
る。

（実施例） 以下、本考案を第３図乃至第１２図を参照して
説明する。第３図および第４図は本考案の一実施
例を見本移送用として適用した両面貼付型の見本
自動貼付装置を概略的に示す正面図および平面図
であり、第５図はその構成を模式的に示す説明図
である。

この見本自動貼付装置は台紙２０の片面に紙葉
片であるところの見本２１…を貼付ける第１見本
貼付ユニツト２２と、この第１見本貼付ユニツト
２２から送出された台紙２０を反転する台紙反転
機構２３と、この台紙反転機構２３により反転さ
れた台紙２０の他面に見本２１…を貼付ける第２
見本貼付ユニツト２４とから構成されている。

上記第１見本貼付ユニツト２２は、台紙供給機
構２５、台紙移送装置２６、糊付機構２７、貼合
せ機構２８、見本供給機構２９、本考案の紙葉片
の移送装置としての見本移送装置３０、およびプ
レス機構３１が組込まれた構成となつている。ま
た、第２見本貼付ユニツト２４は、台紙移送装置
３２、糊付機構３３、貼合せ機構３４、見本供給
機構３５、本考案の紙葉片の移送装置としての見
本移送装置３６、プレス機構３７、および集積機
構３８が組込まれた構成となつている。

また、第１見本貼付ユニツト２２の台紙供給機
構２５、台紙移送装置２６、糊付機構２７、貼合
せ機構２８、プレス機構３１は装置本体３９の一
端側（図中左側）に直線的に配置されている。ま
た、第２見本貼付ユニツト２４の台紙移送装置３
２、糊付機構３３、貼合せ機構３４、プレス機構
３７、集積機構３８は、装置本体３９の他端側
（図中右側）に直線的に配置されている。さらに、
第１見本貼付ユニツト２２のプレス機構３１と、
第２見本貼付ユニツト２４の台紙移送装置３２と
は装置本体３９の中央部に配置された反転機構２
３で連結されており、台紙２０は装置本体３９の
一端側から他端側に移送される間にその両面に見
本２１…が自動的に貼付けられて集積部３８に集
積されるようになつている。

上記装置本体３９の貼合せ機構２８，３４に対
応する位置には台紙移送路４０と直交する方向に
突出する架台４１，４１が連設されており、これ
ら架台４１，４１上には前記見本供給機構２９，
３５、および見本移送装置３０，３６が設けられ
ていて、台紙２０の移送方向と直交する方向から
見本２１…を貼合せ機構２８，３４部に送り込む
ようになつている。

また、上記台紙移送装置２６，３２には位置修
正機構４２がそれぞれ組込まれているとともに見
本移送装置３０，３６には位置修正機構４３およ
び欠落チエツク機構４４がそれぞれ組込まれてい
る。

つぎに、各機構部の構成を説明する。台紙供給
機構２５は多数枚の台紙２０…を一括かつ若干傾
斜した立体状態で収容し得る収納室４５と、この
収納室４５内の最前端の台紙２０を順次サツカー
４６ａ，４６ａを介して吸着取出しする取出し機
構４６を有した構成となつている。また、収納室
４５内の台紙２０は収納室４５の底面にその一部
を沿わせた送りベルト４７…が図示しない集積状
態検出器からの検出信号によつて走行することに
より取出し機構４６側に移送され、常に最前端の
台紙２０が取出しに適した位置にくるようになつ
ている。そして、第６図ａで示すように最前端の
台紙２０の傾斜下端側をサツカー４６ａ，４６ａ
で吸着した状態でサツカー４６ａ，４６ａを変位
させることにより台紙２０の先端を台紙移送装置
２６側に送り込むようになつている。

上記台紙移送装置２６は第７図および第８図に
詳図する構成となつている。図中４０ａは台紙供
給機構２５から送り込まれた台紙２０をそのまま
辺方向に水平移送する移送路であり、前記台紙移
送路４０の一部を構成するようになつている。こ
の移送路４０ａはフレーム４８，４８（一方のみ
図示）を介して横架された駆動プーリ４９と従動
プーリ５０との間に掛渡された複数本の搬送ベル
ト５１…の上部水平部によつて形成されている。

これら搬送ベルト５１…の上部水平部は、水平
ガイド板５２によつてその下面側が支承された状
態となつていて、台紙２０を安定した状態で移送
できるようになつている。また、移送路４０ａの
上面側には搬送ベルト５１…に対向して第１の押
えローラ５３，５３、第２の押えローラ対５４，
５４、および第３の押えローラ対５５，５５が順
次移送方向に配設されていて、台紙２０を搬送ベ
ルト５１…の上面に密着させ良好な移送状態が得
られるようになつている。

また、第２，第３の押えローラ対５４，５４，
５５，５５は搬送ベルト５１…に沿つて配設され
たアーム５６…にそれぞれ支持紙葉片５７を介し
て取着され、搬送ベルト５１…の上面に弾性的に
転接するようになつている。

上記アーム５６…は軸受５８，５８（一方のみ
図示）を介して横架された駆動シヤフト５９およ
び保持レバー６０，６０を介して横架されたシヤ
フト６１にそれぞれ両端部が保持された状態とな
つている。そして、図示しないアーム作動機構に
より駆動シヤフト５９が回動されることによりア
ーム５６…が第７図の実線位置に変位して第１，
第２の押えローラ対５４，５４，５５，５５が搬
送ベルト５１から離間するようになつている。ま
た、アーム５６…の自由端側下面には位置決め体
６２が突設されていて、上記押えローラ対５４，
５４，５５，５５が所定の押圧力をもつて搬送ベ
ルト５１…に転接するようにアーム５６…の位置
規制を行なうようになつている。

また、この台紙移送装置２６には移送路４０ａ
内の台紙２０の移送方向後端部を移送路４０ａの
移送速度より速い速度で所定位置まで押圧して位
置修正を行ない、後工程の糊付工程において台紙
２０の見本被貼付部２０ａ…に糊が確実に付くよ
うにする位置修正機構４２が組込まれている。す
なわち、水平ガイド板５２の下面側には一対のス
プロケツト６３…，６４…がそれぞれ取着された
２本の軸６５，６６が移送路４０ａと直交する方
向に横架されており、上記スプロケツト６３…，
６４…を介して移送路４０ａにその一部が沿うよ
うに駆動条件としてのチエーン６７…が張設され
ている。

これらチエーン６７…の中途部それぞれには押
圧体６８が取着されていて、これら押圧体６８…
はチエーン６７…の一端にそれぞれ連結された圧
縮コイルばね６９によりチエーン６７…の垂直部
分に対応する位置、すなわち、第７図の２点鎖線
位置まで常時付勢された状態となつている。一
方、チエーン６７…の他端側はパルスモータ７０
によつて駆動される駆動スプロケツト７１…に掛
渡されていて、これら駆動スプロケツト７１…が
駆動されるとチエーン６７…は圧縮コイルばね６
９…の付勢力に抗して移送路４０ａでの移送速
度、すなわち搬送ベルト５１…の走行速度より速
い速度で走行するようになつている。したがつ
て、チエーン６７…に取着された押圧体６８…は
チエーン６７…の走行に伴つて水平部側に移動
し、水平ガイド板５２に形成されたスリツト５２
ａ…を介して移送路４０ａ内に突出した状態とな
るとともに移送路４０ａに沿つて移動することに
なる。

そして、第６図ｂで示すように予め第２，第３
の押圧ローラ対５４，５４，５５，５５が搬送ベ
ルト５１…から離間した状態において、移送路４
０ａ内を移送された台紙２０の後端が第２の押え
ローラ対５４，５４部を通過した時点で駆動条件
走行手段としてのモータ７０が駆動され、台紙２
０の後端部を移送路４０ａの移送速度より速い速
度で押圧して所定位置まで送り込むようになつて
いる。一方、この押圧体６８…による位置修正動
作が終了するとアーム作動機構（図示しない）に
よつてアーム５６…が下方に回動変位させられ押
えローラ対５４，５４，５５，５５が台紙２０を
搬送ベルト５１…に密着させる。そして、後処理
工程である糊付機構２７に送り込むようになつて
いる。

また、糊付機構２７は、ガイド杆２７…の上面
部で形成された移送路４０ｂの下面側に糊付ロー
ル７３、上面側に押えロール７４を配置した構成
となつている。糊付ロール７３はロール本体の周
面に見本被貼付部２０ａ…に対応して糊付部材７
５…を配置したものであり、これら糊付部材７５
…は糊収納皿７６内に下端を浸漬させた状態で回
転する受渡しローラ７７と転接することにより糊
７８が受渡されるようになつている。

そして、第６図ｃで示すように糊付ロール７３
の回転に伴つて移送路４０ｂ内を移送される台紙
２０の下面に糊付部材７５が順次転接するととも
にこのとき押えロール７４で台紙２０が押付けら
れ、糊付部材７３に付着していた糊７８が台紙２
０の見本被貼付部２０ａ…に塗布（転写）され
る。このとき、台紙２０は前後の台紙移送装置２
６と後段の貼合せ機構２８の台紙移送系によつて
所定の速度で移送されるようになつている。ま
た、押えロール７４は台紙移送装置２６の移送路
４０ａの終端側に設けられた台紙検出器７９によ
つて台紙２０の存在が検出されない時には図示し
ない押上機構により糊付ロール７３から離間する
ように押上げられ、押えロール７４に糊７８が付
着しないような構成となつている。

また、貼合せ機構２８は、糊付機構２７によつ
て見本被貼付部２０ａ…に糊７８が塗布された台
紙２０を移送する移送路４０ｃが形成されてお
り、この移送路４０ｃを挟んで上下プレス盤８
０，８１を配置した構成となつている。上記移送
路４０ｃは搬送ベルト８２…の上面側に形成され
ているとともに搬送ベルト８２…には適宜押えロ
ーラ８３が転接していて台紙２０を搬送ベルト８
２…に押付けるようになつている。また、下プレ
ス盤８１と移送路４０との間には移送路４０ｃと
直交する方向から後述する見本移送装置３０のガ
イド体８４…が延出していて移送路４０ｃの下面
側に見本２１…を供給できるようになつている。

上記下プレス盤８１…の上面には上記ガイド体
８４…の底部に形成されたスリツト８４ａ…と入
れ子状態になる押圧体８５…が突設されている。
そして、第６図ｄの二点鎖線で示すように下プレ
ス盤８１…が上昇することにより各ガイド体８４
…内の見本２１…を上方に押出し、上プレス盤８
０により上面が押えられた台紙２０の見本被貼付
部２０ａ…に見本２１…を押付けて、貼付けるよ
うになつている。

また、プレス機構３１は移送路４０ｄを挟んで
圧力ローラ８６，８６を配置した構成であり、第
６図ｅで示すように見本２１…が貼付けられた台
紙２０を互いに転接して回転状態にある圧力ロー
ラ８６，８６間に通すことにより見本２１…を台
紙２０に押付け、浮上りのない良好な状態に貼合
せるものである。

また、反転機構２３は、移送路４０ｅを形成す
る搬入ベルト８４…と搬出ベルト８８…との間に
台紙２０の移送方向と直交する回転中心軸８９ａ
を有する回転羽根車８９からなり、第６図ｆで示
すように搬入ベルト８７…上の台紙２０を羽根８
９ｂ，８９ｂですくい上げた後、回転に伴つて反
転させ、この状態で搬出ベルト８８上に受渡すよ
うになつている。

なお、第２見本貼付ユニツト２４の台紙移送装
置３２、糊付機構３３、貼合せ機構３４、プレス
機構３７は第６図ｇ，ｈ，ｉ，ｊにも示すように
前述の第１見本貼付ユニツト２２のものと同一で
あるため同一の符号を付して説明を省略する。

また、集積機構３８はプレス機構３７を通過し
た台紙２０の両側縁部を受レール９０，９０で受
けて支承し、所定の位置まで送り込まれると第６
図ｋの２点鎖線で示すように受レール９０，９０
を外方に変位させて下方に形成された集積室９１
内に落下させて集積する構成となつている。

つぎに、見本供給機構２９，３５と見本移送装
置３０，３６について説明する。

見本供給機構２９，３５は第４図に示すように
見本２１…を収納したマガジン９２を台紙２０の
移送方向に４個、また、見本２１の移送方向に３
個並ぶように合計12個配置した構成となつてい
る。そして、第９図に示すように各マガジン９２
…の下面側に設けられた吸着取出し機構９３…を
介してマガジン９２…内の最下端の見本２１を吸
着して取出し、４本のガイド体８４…の見本案内
路８４ｂ内に受渡すようになつている。なお、吸
着取出し機構９３による見本２１の取出し時にお
いて２枚目以後の見本２１はマガジン９２の下端
開口縁部に形成された２枚取り防止部材９４によ
り取出しが阻止され、確実に１枚づつ合計12枚の
見本２１…を非重合状態で取出せるようになつて
いる。なお、各マガジン９２…に対応して配設さ
れた吸着取出し機構９３…は選択的に吸着取出し
動作を解除でき、見本２１…の貼付枚数および配
置状態を選択できるようになつている。このとき
糊付機構２７，３３の糊付パターンを変えること
は勿論である。

また、上記４本のガイド体８４は見本供給部で
ある見本供給機構２９もしくは３５と見本被供給
部である貼合せ機構２８もしくは３４に跨つて設
けられていて、供給された見本２１…はガイド体
８４…によつて形成される各案内路８４ｂ…を介
して貼合せ機構２８もしくは３４まで案内される
ようになつている。また、ガイド体８４…相互は
連杆９５，９６を介してその両端部が連結されて
いるとともにカム９７の動きをリンク機構９８を
介してガイド体８４…の両端に伝達するようにし
たガイド体作動機構９９により上下動し得る構成
となつている。

また、ガイド体８４…の案内路８４ｂに供給さ
れた見本２１…は移送機構１００により貼合せ機
構２８へと送り込まれるようになつている。すな
わち第９図に示すようにガイド体８４の下面側に
はガイドレール１０１が架設されていて、第１，
第２，第３，第４の可動体１０２，１０３，１０
４，１０５を往復動自在に保持している。これら
各可動体１０２〜１０４はチエーン１０６を介し
て順次連結された状態となつているとともに第１
の可動体１０２は作動機構１００の揺動アーム１
０７の自由端にリンク１０８を介して連結された
状態にあり、上記揺動アーム１０７の動きにつれ
て第１〜第４の可動体１０２〜１０５が往復動す
るようになつている。また、第２の可動体１０３
には前列のマガジン９２…から案内路８４ｂ…内
に供給された見本２１…を移送するための移送体
１０８が取着されており、第３の可動体１０４に
は中央列のマガジン９２…から供給された見本２
１…を移送するための移送体１０９が取着されて
いる。さらに、第４の可動体１０５には後列のマ
ガジン９２…から供給された見本２１…を移送す
るための移送体１１０が取着された状態になつて
いる。

また、第１の可動体１０２には上記各移送体１
０８〜１１０の前進ポジシヨンをホームポジシヨ
ンとするベース１１１が取着されているとともに
このベース１１１上には上記移送体１０８〜１１
０により案内路８４ｂ…のほぼ中央部まで移送さ
れてきた見本２１…を被供給部である貼合せ機構
２８，３４部まで移送するための移送体１１２，
１１３，１１４が取着されている。

また、各移送体１０８〜１１０、１１２〜１１
４は上記ガイド体８４…が下位置にあるときガイ
ド体８４…の下面に形成されたスリツト８４ａ…
を介して案内路８４ｂ…内に突出し、ガイド体８
４…が上位置にあるとき案内路８４ｂ…から抜け
出るようになつている。

また、各移送体１０８〜１００、１１２〜１１
４は下記のように構成される移送体間隔調整手段
により移送体相互の間隔が調整されるようになつ
ている。すなわち、第１の可動体１０２と第４の
可動体１０５とはシリンダ１１５を介して連結さ
れていて、各可動体１０２〜１０５相互の間隔を
変え得る構成となつている。すなわち、各可動体
１０２〜１０５相互の間隔は可動体相互を連結す
るチエーン１０６が緊張状態になる最大状態と、
可動体に取着されたストツパ１１６…が互いに当
接する最小状態が得られるようになつている。ま
た、第２ないし第４の可動体１０３，１０４，１
０５の間隔はホームポジシヨンにあつては見本供
給機構２９，３５に対向するとき最大になり、前
進ポジシヨンに移動したとき最小になるようにな
つている。そして、第１０図に示すように移送体
１０８，１０９，１１０の相互の間隔を見本２１
…の寸法に対して十分余裕のある寸法間隔L₁に
して見本２１…相互間に十分間隔をもつた状態で
供給させることができるようにするとともに移送
終了時には第１の可動体１０２にベース１１１を
介して取着された移送体１１２，１１３，１１４
に受渡せるだけの寸法間隔、すなわち、見本２１
…の貼付ピツチにほぼ等しい寸法間隔L₂に見本
２１…相互の位置修正をするようになつている。
なお、ガイド体８４…の案内路８４ｂの幅は見本
供給機構２９，３５側が見本２１…の幅より十分
余裕のある寸法W₁に、また、見本２１…の移送
方向側が見本２１…の幅寸法とほぼ等しい寸法
W₂に設定されていて、見本２１…の移送方向に
沿う位置修正を行なう際に同時に移送方向と直交
する方向の位置修正を行ない得るようになつてい
る。

また、このように構成された位置修正機構４３
を介して位置修正された見本２１…の受渡しポジ
シヨンすなわち第１の可動体１０２にベース１１
１を介して取着された移送体１１２，１１３，１
１４のホームポジシヨン部には各ガイド体８４…
の案内路８４ｂ…に対向して光電検出器１１７…
が配設されていて見本２１…の欠落の有無を検出
する欠落チエツク機構４４を構成している。

つぎに、第１１図ａ〜ｅを参照して見本２１…
の貼合せ機構２８，３４部への供給移送動作を説
明する。まず、第１１図ａで示すようにガイド体
８４…上に見本２１…が供給されると第１１図ｂ
で示すようにガイド体８４…が下降して、各移送
体１０８〜１１０、１１２〜１１４がガイド体８
４…の案内路８４ｂ…内に突出した状態になる。
ついで、第１１図ｃで示すように移送機構１００
の揺動アーム１０７が図中左方向に変位すると同
時に位置修正機構４３のシリンダ１１５が縮まる
ように動作する。そして、見本供給機構２９，３
５から供給された見本２１…を案内路８４ｂ…の
長さ方向ほぼ中央部まで移送すると同時に前述し
たように位置修正を行なう。

また、このとき、欠落チエツク機構４４により
見本２１…の欠落が検出された場合には、装置を
停止すると同時に警報を発して作業者にその旨知
らせるようになつている。

また、見本２１…の欠落がない場合には動作が
続けられ第１１図ｄで示すようにガイド体８４…
が押上げられ、各移送体１０８〜１１０、１１２
〜１１４が案内路８４ｂ…から抜け出た状態とな
る。ついで、第１１図ｅで示すように揺動アーム
１０７が戻るとともにシリンダ１１５が伸長して
各移送体１０８〜１１０、および１１２〜１１４
はホールポジシヨンに戻り、再び見本２１…の受
入れ体制をとることになる。

一方、このように第１１図ｅおよび第１１図ａ
に示すように案内路８４ｂ…の中央部分まで移送
された見本２１…は、第１１図ｂの左側に図示す
るようにガイド体８４が下降したのち第１１図ｃ
で示すように揺動アーム１０７が図中左側に揺動
変位することにより貼合せ機構２８，３４部へ送
り込まれる。

このとき、予め台紙２０が上プレス盤８０の下
面側に送り込まれていて、見本２１…はこの台紙
２０の見本被貼付部２０ａ…に対向することにな
る。

しかして、このように貼合せ機構２８，３４に
送り込まれた見本２１…は第１２図ａ〜ｄで示す
ようにして貼合せられる。すなわち、第１２図ａ
で示すように台紙２１の見本被貼付部２０ａと下
プレス盤８１の押圧体８５との間に送り込まれた
見本２１は、移送体１０８〜１１０および１１２
〜１１４の戻り動作に伴うガイド体８４…の上昇
動作により上方に若干持上げられた状態になる。
このとき、第１２図ｂで示すようにガイド体８４
…の両側案内枠部８４ｃ，８４ｃの上端端が台紙
２０の下面に圧接した状態となる。

ついで、下プレス盤８１が上昇することにより
下プレス盤８１上に突設された押圧体８５により
見本２１が第１２図ｃで示すようにガイド体８４
の両側案内枠部８４ｃ，８４ｃをガイドとして押
上げられ、第１２図ｄで示すように台紙２０の見
本被貼付部２０ａに確実に貼付けられることにな
る。

以上、前述の第６図ａ〜ｋの動作を行なわせる
ことにより、台紙２０の両面に見本２１…を自動
的に貼付けることになる。

なお、本考案は、上記実施例に限るものでな
い。すなわち、台紙に見本を貼付ける見本自動貼
付装置の見本移送手段として適用したものについ
て説明したが、見本以外の紙葉片を移送するよう
にしてもよい。

その他、本考案は、本考案の要旨を変えない範
囲で種々変形実施可能なことは勿論である。

［考案の効果］ 本考案は、以上説明したように、紙葉片供給部
と紙葉片被供給部との間に跨つて設けられた紙葉
片案内路に複数の紙葉片移送体を突出させて一斉
に移動させることにより紙葉片供給部から移送体
間に供給された紙葉片を紙葉片被供給部側に移送
するとともに移送動作に伴つて上記紙葉片移送体
の間隔を変えることにより紙葉片相互の間隔を調
整する構成としたものである。したがつて、非重
合状態で複数枚供給された壁紙見本等の紙葉片を
その移送途上においてその相互間隔を修正する状
態に確実に移送でき、紙葉片の安定供給のための
施策、調整等をこうじ易くすることができるとい
つた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、台紙に見本を貼付けた状態の平面
図、第２図ａ〜ｄは従来の見本自動貼付装置の加
工過程を示す説明図、第３図乃至第５図は本考案
の一実施例を採用した見本自動貼付装置を示すも
ので、第３図は装置全体の概略的正面図、第４図
は同じく概略的平面図、第５図は装置全体の構成
を模式的に示す説明図、第６図ａ〜ｋは見本自動
貼付装置の加工過程を示す説明図、第７図は台紙
移送装置部の概略的側面図、第８図は同じく概略
的平面図、第９図は本考案の紙葉片移送装置とし
ての見本移送装置部の一実施例を示す概略的側面
図、第１０図は要部であるガイド体の平面図、第
１１図ａ〜ｅは見本の供給動作を示す説明図、第
１２図ａ〜ｄは見本の台紙への貼付時の動作状態
を示す説明図である。 ２１…紙葉片（見本）、２９，３５…供給機構、
３０，３６…移送装置、４３…位置修正機構、８
４ｂ…案内路、１００…移送機構、１０８〜１１
０、１１２〜１１４…移送体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 紙葉片供給部と紙葉片被供給部との間に跨つ
   て設けられた紙葉片案内路と、この紙葉片案内
   路に突出する複数の紙葉片移送体と、これら紙
   葉片移送体を一斉に移動することにより紙葉片
   供給部から移送体間に供給された紙葉片を紙葉
   片被供給部側に移送する移送機構と、この移送
   機構による紙葉片移送体の紙葉片供給部から紙
   葉片被供給部への移動動作時に上記紙葉片移送
   体相互の間隔を広い状態から狭い状態にする移
   送体間隔調整手段を備え、紙葉片被供給部での
   紙葉片相互の間隔を所定の間隔に修正する位置
   修正機構とを具備してなることを特徴とする紙
   葉片の移送装置。 (2) 紙葉片案内路は、紙葉片の移送方向側が幅狭
   に形成されていて紙葉片の移送方向と直交する
   方向の位置修正を行なう構成となつていること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の紙葉片の移送装置。