JPH0245923B2 - Rooruhabachoseisochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、水平ロールの胴幅を任意に調整する
ことができる、ロール幅調整装置に関する。

（従来の技術とその問題点） Ｈ形鋼の圧延において、異なる寸法のＨ形鋼を
圧延するためにユニバーサルミルやエツジングミ
ルの水平ロールの幅を変更することが必要であ
り、従来、圧延するＨ形鋼寸法に対応したロール
を準備しておき組替えて圧延していた。しかしこ
のような方法では、ロール準備数が多大で、か
つ、圧延サイズ毎に組替が必要で多大の組替時間
を要するという欠点があつた。

このため、ロール準備数の減少を目的に、例え
ば実開昭51−20034号に示される如き、第１１図
に示すようなものがある。これは、一つのロール
がその幅方向に２分割され、要求されるウエブ内
幅寸法ＢのＨ形鋼１を圧延する際に、２分割した
ロール２ａ，２ｂの間に所定寸法のスペーサ３を
介在させ、これをボルト４などによりロールと一
体化させるものである。しかし、このような圧延
ロールにおいては、製品であるＨ形鋼のウエブ幅
寸法Ｂに応じて、異なる厚さのスペーサ３が必要
となり、多大な種類のスペーサの準備が必要であ
る。また、寸法精度確保のために、スペーサの厚
み管理、調整が必要であり、スペーサ交換および
ロール幅調整に多大の時間を要するため、短時間
のロール組替が要求されるオンライン交換作業に
は適さず、オフライン組替とせざるを得ないとい
う欠点がある。

これらの欠点を解消するものとして、例えば特
開昭60−72603号公報に示される第１２図の装置
がＨ形鋼圧延の水平ロール用として提案されてい
る。しかしながら、この装置では、ロール幅値の
検出はロール幅そのものを直接測定しなければな
らず、圧延材のガイド等を装備したオンラインで
の測定は極めて困難で、十分な精度でのロール幅
検出は殆んど不可能である。したがつて、ロール
幅調整にあたつては、ロールをオフラインに引出
して、直接ロール幅を測定する必要がある。ま
た、ロール幅調整が中空ロール１２ａ，１２ｂの
外周に刻設したネジと、中空ロールを貫通するロ
ール軸１３に相対回転自在のスラストリング１７
ａ，１７ｂに刻設したネジを噛み合せ、このスラ
ストリングと中空ロールの相対回転調整によつて
行われるため、構成上、第１３図ａに示すよう
に、圧延材１の圧延によりロール端面に加わる圧
延反力はロール１２ａ、ロール時軸単の外周のネ
ジ及びそのエジに前記ロールに相対回転自在のス
ラストリング１７ａを通じてロール軸１３に伝わ
る構造となつているため、スラストリングにはロ
ール端面に加わる圧延反力のために大きな曲げ変
形が起こり、しかも一度ロール軸１３から離れた
スラスト力は再度ロール軸１３へ帰つてくる構造
となつているため、ロール端面に加わる圧延反力
を支持する経路が長くなり、圧延反力がわずかに
変化した場合でもその間の変形が大きく、ロール
１２ａ，１２ｂの間の寸法が大きく変化し圧延製
品のウエブ内幅寸法精度が悪いという欠点があ
る。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、係る問題点を解決するために、 (1) 第２図に示すような、ロール軸２４に、該ロ
ール軸に固定した軸固定ロール７２と、該ロー
ル軸を軸方向に移動自在に嵌合し、回転方向を
すべりキーで連結した中空軸２２を有する中空
軸ロール７３を設け、該中空軸を軸受２８ａに
回転自在にかつ軸方向に固定して設け、該中空
軸の軸受側端部の内周にねじ２５を設け、該ね
じに螺合するロール幅調整スクリユーを設け、
該ロール幅調整スクリユーの先端をロール軸２
４端面に押圧可能に設け、前記中空軸ロール側
の軸受２８ａを保持する軸受箱２９ａを軸受ハ
ウジング３１ａにロール軸方向に固定して設
け、前記軸固定ロール側の軸受２８ｂにロール
軸２４を回転自在にかつ軸方向に固定して設
け、該軸受を保持する軸受箱２９ｂを軸受ハウ
ジング３１ｂにロール軸方向に移動自在に設け
てなることを特徴とするロール幅調整装置であ
る。

(2) また、第１０図に示すような、ロール軸２４
を軸方向に移動自在に嵌合し、回転方向をすべ
りキーで連結した中空軸２２を略する中空軸ロ
ール７３を２個設け、該中空軸を軸受２８に回
転自在にかつ軸方向に固定して設け、該中空軸
の軸受側端部の内周にねじ２５を設け、該ねじ
に螺合するロール幅調整スクリユーを設け、該
ロール幅調整スクリユーの先端をロール軸２４
端面に押圧可能に設け、一方の軸受２８ａを保
持する軸受箱２９ａを軸受ハウジング３１ａに
軸方向に固定して設け、他方の軸受２８ｂをロ
ール軸２４に回転自在にかつ軸方向に固定して
設け、該軸受を保持する軸受箱２９ｂをハウジ
ング３１ｂにロール軸受方向に移動自在に設け
てなることを特徴とするロール幅調整装置であ
る。

なお、前記構成で、７２の軸固定ロールとはロ
ール軸２４に水平ロール２１を固定したものであ
る。固定方法はやきばめなどの固定方法でも良い
し、ロールと軸を一体物で構成しても良い。

７３の中空軸ロールとは水平ロール２１と中空
軸２２で構成したものである。固定方法は前記固
定ロールと同様にやきばめなどの固定方法でも良
いし、ロールと軸を一体物で構成しても良い。

また、すべりキー２３はスプライン等のすべり
キーの役目をする回転力伝達要素であれば何でも
良い。

（作用） ロール幅調整装置をかくの如く構成することに
より、ロール幅調整量をロール端部から検出する
ことが可能となり、オンラインで正しく目標のロ
ール幅調整量に調整可能で、しかも、第１３図ｂ
に示すように、第１３図ａの従来技術と比較し
て、圧延反力による二分割ロール間隔すなわちロ
ール幅の変位に関与する構成部材はロール２１
ａ，２１ｂ、中空軸２２ａ、ロール幅調整スクリ
ユー２６ａ、球面座２７ａおよびロール軸２４で
あり、ロール以外は曲げ変形の要素がなく構成部
材の変形経路が短いためロール幅変位が小さい
（いわゆるロール幅剛性が高い。） （実施例） 以下、本発明をその実施例にもとづいて、詳細
に説明する。

第１図は、本発明の実施例を示す図で、図中１
は圧延材料で、水平ロール２０ａ，２０ｂからな
る上水平ロール２０、水平ロール２１ａ，２１ｂ
からなる下水平ロール、左右の竪ロール８および
９によつて圧延される。

以下、下水平ロール２１について第２図に基づ
いて本発明の詳細を説明するが、上水平ロール２
０についても全く同様である。下水平ロール２１
は、幅方向に２分された水平ロール２１ａ，２１
ｂからなり、一方の水平ロール２１ａは中空軸２
２ａの外周上に形成されている。他方の水平ロー
ル２１ｂはロール軸２４の外周上に形成されてい
る。中空軸２２ａはロール軸２４に軸方向に移動
可能に外嵌され、すべりキー２３ａによつて相対
回転不能に構成されている。すなわち、ロール軸
２４は、中空軸２２ａの中空部に、すべりキー２
３ａによつて軸方向にのみ、中空軸２２ａと相対
移動可能に延在されている。中空軸２２ａの軸端
近傍内周にはネジ部分２５ａが刻設されており、
これにロール幅調整スクリユー２６ａが螺合して
いる。２７ａは球面座で、ロール幅調整スクリユ
ー２６ａとロール軸２４間の荷重分布を均一化す
る自動調心型の間座として作用する。２９ａ，２
９ｂは軸受箱で、軸受２８ａ，２８ｂを介して下
水平ロール２１を回転自在に軸承している。軸受
箱２９ａはキーパープレート３０ａ，３０a′およ
び、ハウジング３１ａ，３１a′によつて、ロール
軸方向移動不可に保持されている。一方、軸受箱
２９ｂは、ハウジング３１ｂ，３１b′に取付けら
れた隙間調整装置３２，３２′によつてロール軸
方向に支承される。このように構成することによ
り、水平ロール２１ａ，２１ｂの間隔、すなわ
ち、下水平ロール２１の幅を任意に設定できる。

以下、下水平ロール幅をＷだけ大きくする場合
の作動について説明する。まず、隙間調整装置３
２，３２′を軸受箱２９ｂが、軸受箱２９ａから
遠ざかる方向に、少なくともＷだけ軸方向に作動
させる。次いで、ロール幅調整スクリユー２６ａ
を回転し、Ｗだけ、ロール軸２４の方向に圧下す
る。次いで、隙間調整装置３２，３２′を軸受箱
２９ｂが軸受箱２９ａの方向に移動させしむ方向
に作動させ、ロール幅調整スクリユー２６ａ、球
面座２７ａ、ロール軸２４間の軸方向隙間が許容
値以下になる如く設定する。隙間調整装置３２，
３２′は、ボルト・ウエツジその他いかなる機構
でもよいが、第２図に示す如く、油圧シリンダに
て構成し、一定圧力設定することにより、前記２
６ａ，２７ａ，２４の軸方向隙間を零とし、更
に、予圧をかける構成とするのが望ましい。

かくの如く作動せしめることにより、ロール幅
調整スクリユー２６ａおよび隙間調整装置３２，
３２′により、中空軸２２ａすなわち水平ロール
２１ａは、ロール軸２４すなわち水平ロール２１
ｂに対して軸方向にＷだけ相離反する方向に開い
て設定され、したがつて、ロール幅がＷだけ大き
くなつた水平ロールが与えられる。

本作動例では、作動時に隙間調整装置を予め開
放し、ロール幅設定後、再び押し込む場合を説明
したが、前述の如く隙間調整装置を油圧シリンダ
で構成し、一定圧力設定する如く構成した場合
や、隙間調整装置としてバネを用いた場合は、該
隙間調整装置を特別作動することなく、単に、ロ
ール幅調整スクリユー２６ａを圧下調整するのみ
でよい。また、ロール幅を大きくする場合につい
て説明したが、ロール幅を小さくする場合も同様
である。また、水平ロール２１ａと中空軸２２ａ
は一体でもよく、水平ロール２１ｂとロール軸２
４も一体でもよい。また、すべりキー２３ａには
キーのかわりに、ロール軸２４と中空軸２２ａ
（或いは水平ロール２１ａ）をスプライン係合さ
せてもよい。また、前述の理由により、第２図の
如く、球面座２７ａを設ける方が好ましいが、こ
れを設けずに、ロール幅調整スクリユー２６ａが
ロール軸２４に直接接する如く構成してもよい。
また、図示しないが、圧延中にロール幅調整スク
リユー２６ａが中空軸２２ａと相対回転しないよ
うに辷り止めを設けるのがよい。

かくの如く構成することにより、水平ロール２
１ａ，２１ｂに作用する圧延ラジアル力は、中空
軸２２ａ、ロール軸２４、軸受２８ａ，２８ｂを
介して軸受２９ａ，２９ｂにより軸承され、水平
ロール２１ａ，２１ｂが相寄る方向に作用する圧
延反力は、中空軸２２ａ、ロール幅調整スクリユ
ー２６ａ、球面座２７ａ、ロール軸２４を介して
支承される。また、隙間調整装置３２，３２′の
作用によつて圧延していない状態においても水平
ロール２１ａ，２１ｂは軸方向に正しく設定され
たままであるので、材料先端のかみ込みも、通常
の一体ロールの場合と同様良好である。

ロール幅調整量Ｗすなわち、ロール幅Ｂは、中
空軸２２ａと、ロール幅調整スクリユー２６ａの
軸方向相対距離の検出によつて検出される。例え
ば、第１図のＣの値の測定により、ロール幅Ｂ＋
Ｗを知ることができる。或は、中空軸２２ａの軸
方向位置を表わす部品（例えばチヨツク２９ａ）
と、ロール幅調整スクリユー２６ａの軸方向相対
位置（例えば第１図のＬ）の検出によつて、ロー
ル幅調整量Ｗすなわち、ロール幅Ｂを検出しても
よい。また、図示しないが、これらの値（第１図
のＣ、あるいはＬ等）を検出する検出器を設置す
れば、ロール幅調整作業がより容易となる。

第３図は第２の実施例で、各記号は、第１図、
第２図と同記号で示す。第３図において、４１ａ
はロール軸２４に一体的な軸、４２ａはロール幅
調整スクリユー２６ａに接し、ロール幅調整スク
リユー２６ａのロール軸廻りの回転に対し２６ａ
と摺動自在な円板、４３ａは軸４１ａに螺合する
ナツト、４４ａは円板４２ａとナツト４３ａをロ
ール軸方向に相離反する方向に力が作用する如く
設置されたバネである。かくの如く構成すること
により、ロール軸２４、球面座２７ａ、ロール幅
調整スクリユー２６ａは軸方向に隙間なく設定さ
れる。ロール幅調整は、ロール幅調整スクリユー
２６ａを中空軸２２ａに対して相対的に回転する
ことにより、前記の例同様に行われる。すなわ
ち、本実施例は、第２図の隙間調整装置３２，３
２′の代りに、４１ａ，４２ａ，４３ａ，４４ａ
からなる隙間調整装置を設けた例である。なお本
実施例において、バネ４４ａを設けずに、第４図
の如く構成してもよいが（第３の実施例）、ガタ
取りの点で第３図の方式がより望ましい。

第５図は、第４の実施例で４５ａは軸４１ａに
組み込んだ油圧シリンダで、その他は、第３図と
同じ記号で示す。かくの如く構成することによ
り、第３図と同様にして、ロール幅調整がなされ
る。また本実施例の場合、ロール幅調整スクリユ
ー２６を回転して、ロール幅調整を行う際、油圧
シリンダー４５ａの油圧を下げて、スクリユー２
６ａと円板４２ａ間の接触圧下を下げることによ
り、ロール幅調整スクリユー２６ａの回転力を小
さくすることが容易にできる。

また、第６図は第５の実施例で、油圧シリンダ
外筒にネジを刻設し、これとかみ合うナツト４６
ａを設け、前記実施例の如き手順でロール幅を調
整した後、油圧シリンダ４５ａでスクリユー２６
ａ、球面座２７ａ、ロール軸２４間にプレストレ
スを加え、ナツト４６ａを廻わしてロール幅調整
スクリユー２６ａに締めた後、油圧シリンダ圧を
除荷して、ロール幅調整を完了するものである。

さて、以上述べた実施例において、ロール幅調
整スクリユー２６ａの圧下調整にあたつては、手
動調整でもよいが、第７図に示す如く、クラツチ
装置を介してモータにより駆動調整してもよく、
この場合、ロール幅検出装置を合せ設けるとよい
（第６の実施例）。すなわち、第７図において、５
０ａはロール幅調整用モータ、５５ａはモータ軸
に取付けられた部材、５１ａはクラツチ、５２ａ
はロール幅調整スクリユーと一体的に構成された
部材、５３ａはロール幅検出装置で、ロール幅調
整にあたつては、クラツチ５１ａをONにしてモ
ータ５０ａの回転をスクリユー２６ａに伝え、ロ
ール幅検出装置５３ａの検出値と比較することに
よつて目標のロール幅を設定するもので、設定完
了後はクラツチ５１ａをOFFとして、モータ５
０ａとロール幅調整スクリユー２６ａとの縁切り
を行なうものである。なお、第７図において、５
４ａは軸受箱２９ａにとりつけられたカバーであ
る。

また第８図は第７の実施例で、記号は、第７図
と同様である。本実施例では、ロール幅調整にあ
たつて、クラツチ５１ａをONにし、ロール幅調
整スクリユー２６ａの回転を拘束した後、モータ
５０ａの代わりに、図示しないロールの主駆動装
置によつてロール軸２４、中空軸２２ａを回転せ
しめ、ロール幅検出装置５３ａの出力を用いて幅
設定を行うもので、幅設定後は、クラツチ５１ａ
をOFFとするものである。ここで、クラツチ５
１ａおよび検出装置５３ａは、夫々いかなるタイ
プのものであつてもよい。

さて、第２図の実施例において、ロール幅Ｂで
の圧延終了後、ロール幅をB′＝Ｂ＋Ｗになる如
くＷだけ幅を大きく設定がえすると、ロール２１
ａは中空軸２２ａ、軸受２８ａ、軸受箱２９ａ、
キーパープレート３０ａ，３０a′を通じてハウジ
ング３１ａ，３１a′によつてロール軸方向移動を
拘束されているため、水平ロール２１ａは移動せ
ず、水平ロール２１ｂがＷだけ図の右方に移動し
たこととなる。したがつて、パスラインセンター
一定の圧延をする如く配列された圧延ラインで
は、このような設定方法では、1/2Ｗだけロール
センターが右方にずれることになるので、水平ロ
ール全体を1/2Ｗだけ左方に移動し、ラインセン
ターに合わせる必要がある。このラインセンター
合せ装置としては、圧延スタンド全体をロール軸
方向に移動可能に構成し、1/2Ｗだけ移動してラ
イン合せを行つてもよいが、設備が大がかりとな
るので、水平ロール２１ａ，２１ｂからなる水平
ロール２１を一体的にロール軸方向に移動設定す
る、いわゆるロール軸方向調整装置を設け、前述
の方法でロール幅調整を行い、該ロール軸方向調
整装置によつて、第２図の左方へ水平ロールを1/
２Ｗだけ移動してラインセンターに合わせる如く
構成するのがよい。また、該ロール軸方向調整装
置としては、例えばネジ方式、コツター方式、偏
心軸方式、油圧シリンダ方式、レバー方式等、従
来よく知られた方式を含む、いかなるロール軸方
向調整装置でもよい。

第９図は第８の実施例で、２８ａは円筒コロ軸
受、６０ａはスラスト軸受で、カラー６９ａ，６
１ａ，６２ａ、ナツト６３ａ、中空ボルト６４
ａ、半割スラストカラー６５ａによつて、水平ロ
ール２１ａの中空軸２２ａに取付けられている。
一方、スラスト軸受６０ａはスラスト軸受箱６６
ａによつて支持されており、また、スラスト軸受
箱６６ａの外周に歯車７０ａとネジ７１ａが刻設
されており、該歯車は、軸受箱２９ａに取付けら
れたケーシング６７ａに軸支されたピニオン６８
ａとかみ合つている。一方、スラスト軸受箱の外
周に刻設されたネジ７１ａは、ケーシング６７ａ
の内周に刻設されたネジがかみ合つている。その
他の記号については、前述の記号と同様である。
かくの如く構成することにより、ピニオン６８ａ
を回転すると、スラスト軸受箱６６ａが回転し、
ケーシング６７ａとのネジ結合によつて、ケーシ
ング６７ａに対してスラスト軸受箱６６ａがロー
ル軸方向に進退することとなる。一方、中空軸２
２ａは、スラスト軸受６０ａを介してスラスト軸
受箱６６ａに固定されているため、中空軸２２
ａ、すなわち水平ロール２１は、スラスト軸受箱
６６ａと一体的に軸方向に移動する。かくの如く
前述の方法によつてロール幅調整を行なうと共
に、該装置によつてロール幅調整量の1/2だけ水
平ロール２１を移動調整することにより、ロール
幅を目的値に設定し、かつ、ラインセンターにロ
ール位置を合せることができる。

第１０図は、第９の実施例で、水平ロール２１
ｂについても、水平ロール２１ａと同様の構造を
適用したものである。すなわち、水平ロール２１
ｂはロール軸２４に軸方向移動可能に外嵌する中
空軸２２ｂに外嵌され、該中空軸２２ｂと一体的
に構成されている。中空軸２２ｂは回転力伝達要
素２３ｂによつてロール軸２４に相対回転不能に
構成されている。また、中空軸２２ｂの内周にネ
ジ２５ｂが刻設されており、これにロール幅調整
スクリユー２６ｂが螺合している。２７ｂは球面
座でロール幅調整スクリユー２６ｂと、ロール軸
２４間の荷重分布を均一化する自動調心型の間座
として作用する。その他の記号については、第２
図と同様である。かくの如く構成することによ
り、第１図および第２図の実施例で説明したと全
く同様にして、ロール幅調整スクリユー２６ａ、
あるいは、ロール幅調整スクリユー２６ｂを圧下
調整することにより、ロール幅調整がなされる。
本実施例では、かくの如くロール幅調整を、ロー
ル幅調整スクリユー２６ａおよび２６ｂで行うの
で、ロール幅調整スクリユー２６ａのみで調整す
る第１図の場合と比して、ロール幅調整量が大き
くできるという特徴がある。なお、第１の実施例
に対して、第２〜第８の実施例で示されたのと同
様の機構が、第９の実施例についても適用される
ことは言うまでもない（第10〜第16の実施例）。

（発明の効果） 以上実施例にもとづいて詳細に説明した如く、
ロール端側からのロール幅検出が可能で、取替部
品を使用することなく且つオンラインで任意の目
標ロール幅に正しくロール幅調整設定が可能とな
り、しかも圧延反力による二分割ロール間隔すな
わちロール幅の変位に関与する構成部材の変形経
路が短かいためロール幅変位が小さく、（いわゆ
るロール幅剛性が高く）したがつて製品寸法精度
の良い圧延或いは成形が可能となり、ロール幅変
更時間の大幅な短縮、取替部品或いは種々のロー
ル幅のロールの削減、任意の幅寸法の製品構造が
可能等々、その効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一の実施例を示す正面断面
図、第２図は第１図の平面断面図、第３図は第二
の実施例を示す断面図、第４図は第三の実施例を
示す断面図、第５図は第四の実施例を示す断面
図、第６図は第五の実施例を示す断面図、第７図
は第六の実施例を示す断面図、第８図は第七の実
施例を示す断面図、第９図は第八の実施例を示す
断面図、第１０図は第九の実施例を示す平面断面
図、第１１図は従来法の説明図、第１２図は別の
従来法の説明図、第１３図ａ，ｂはロール幅剛性
の従来と本発明の比較図である。 １：圧延材料、２ａ，２ｂ：軸方向に二分割さ
れたロール（水平ロール）、１２ａ，１２ｂ：同
上、２０ａ，２０ｂ：同上、２１ａ，２１ｂ：同
上、３：スペーサー、４：締結ボルト、１３：ロ
ール軸、２４：ロール軸、１７ａ，１７ｂ：スラ
ストリング、２０，２１：ロール、２２ａ，２２
ｂ：中空軸、２３ａ，２３ｂ：すべりキー、２５
ａ，２５ｂ：ネジ、２６ａ，２６ｂ：ロール幅調
整スクリユー、２７ａ，２７ｂ：球面座、２８
ａ，２８ｂ：軸受、２９ａ，２９ｂ：軸受箱、３
０ａ，３０a′：キーパープレート、３１ａ，３１
a′，３１ｂ，３１b′：ハウジング、３２，３
２′：〓間調整装置、４１ａ：軸、４２ａ：円板、
４３ａ：ナツト、４４ａ：ばね、４５ａ：油圧シ
リンダ、４６ａ：ナツト、５０ａ：モータ、５１
ａ：クラツチ、５２ａ：２６ａに一体的な部材、
５３ａ：ロール幅検出装置、５４ａ：カバー、６
０ａ：スラスト軸受、６１ａ：カラー、６２ａ：
カラー、６９ａ：カラー、６３ａ：ナツト、６４
ａ：中空ボルト、６５ａ：スラストカラー、６６
ａ：スラスト軸受箱、６７ａ：ケーシング、６８
ａ：ピニオン、７０ａ：歯車、７１ａ：ネジ、７
２：軸固定ロール（ロール軸２４にロール２１６
を固定）、７３：中空軸ロール（中空軸２２とロ
ール２１で構成）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ロール軸２４に、該ロール軸に固定した軸固
   定ロール７２と、該ロール軸を軸方向に移動自在
   に嵌合し、回転方向をすべりキーで連結した中空
   軸２２を有する中空軸ロール７３を設け、該中空
   軸を軸受２８ａに回転自在にかつ軸方向に固定し
   て設け、該中空軸の軸受側端部の内周にねじ２５
   を設け、該ねじに螺合するロール幅調整スクリユ
   ーを設け、該ロール幅調整スクリユーの先端をロ
   ール軸２４端面に押圧可能に設け、前記中空軸ロ
   ール側の軸受２８ａを保持する軸受箱２９ａを軸
   受ハウジング３１ａにロール軸方向に固定して設
   け、前記軸固定ロール側の軸受２８ｂにロール軸
   ２４を回転自在にかつ軸方向に固定して設け、該
   軸受を保持する軸受箱２９ｂを軸受ハウジング３
   １ｂにロール軸方向に移動自在に設けてなること
   を特徴とするロール幅調整装置。 ２ ロール軸２４を軸方向に移動自在に嵌合し、
   回転方向をすべりキーで連結した中空軸２２を有
   する中空軸ロール７３を２個設け、該中空軸を軸
   受２８に回転自在にかつ軸方向に固定して設け、
   該中空軸の軸受側端部の内周にねじ２５を設け、
   該ねじに螺合するロール幅調整スクリユーを設
   け、該ロール幅調整スクリユーの先端をロール軸
   ２４端面に押圧可能に設け、一方の軸受２８ａを
   保持する軸受箱２９ａを軸受ハウジング３１ａに
   軸方向に固定して設け、他方の軸受２８ｂをロー
   ル軸２４に回転自在にかつ軸方向に固定して設
   け、該軸受を保持する軸受箱２９ｂをロール軸受
   ハウジング３１ｂにロール軸受方向に移動自在に
   設けてなることを特徴とするロール幅調整装置。