JPH0232852Y2 - - Google Patents

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JPH0232852Y2
JPH0232852Y2 JP11496885U JP11496885U JPH0232852Y2 JP H0232852 Y2 JPH0232852 Y2 JP H0232852Y2 JP 11496885 U JP11496885 U JP 11496885U JP 11496885 U JP11496885 U JP 11496885U JP H0232852 Y2 JPH0232852 Y2 JP H0232852Y2
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oil pan
plate
wall surface
buttful
engine
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、エンジンのオイルパン構造に関す
るものである。
〔従来技術〕
通常、車両用エンジンにおいては、エンジン本
体の下側にオイルパンを配設し、該オイルパン内
のオイルをエンジン本体各部に供給して潤滑を行
なうとともに、余つたオイルをオイルパンに戻す
という潤滑システムが広く採用されている。この
ような潤滑システムを有する車両用エンジンで
は、オイルパンにエンジン振動が直接伝わつてオ
イルパンが強制振動されたり、あるいはピストン
の往復動及びクランクシヤフトの回転等によつて
空気が振動しこれがオイルパンに伝わり、オイル
パンの壁面が共振して自励振動(膜振動)し、こ
れらが原因となつて騒音の発生が懸念される。
そこで従来の車両用エンジンには、第5図に示
されるように2枚の鋼板11a,11b間に合成
樹脂11cを介設してなる制振鋼板11によつて
オイルパン12を形成し、オイルパン12の自励
振動を利用し、2枚の鋼板間で振動が伝わる際の
合成樹脂の変形によつて音のエネルギーを吸収低
減し、これにより騒音を解消するようにしたもの
がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
またエンジンのオイルパンにおいては、車両旋
回時等におけるオイルストレーナの空気の巻き込
みを防止するため、オイルパン内にオイルの液面
変動を抑制するバツフルプレートを設けることが
行なわれている。しかるにこの場合、バツフルプ
レートをスポツト溶接等でオイルパン壁面に接合
すると、バツフルプレート接合部がバツフルプレ
ートの自励振動の節となり(第5図の2点鎖線A
参照)、該接合部に曲げ応力やせん断応力の応力
集中が作用してクラツクが発生し、オイル洩れが
懸念される。
また従来より、例えば実開昭58−81308号公報
に示されるように、制振鋼板製のオイルパンの壁
面にラバーを介してバツフルプレートを取付ける
ようにしたものが提案されている。このオイルパ
ン構造では、バツフルプレート接合部が自励振動
の節とならないことから、クラツク発生の懸念は
解消されるが、ラバーの耐油性が低く、又バツフ
ルプレートの接合強度が低く信頼性に不安があ
り、またスポツト溶接に比し生産性が低いという
問題がある。
この考案は、かかる問題点に鑑み、バツフルプ
レート接合部でのクラツクの発生を防止できるエ
ンジンのオイルパン構造を提供せんとするもので
ある。
そしてバツフルプレート接合部でのクラツクの
発生を防止する方法の1つとして、オイルパン壁
面にたくさんのリブやビードを設けてオイルパン
の剛性を向上させることが考えられるが、この方
法ではオイルパン壁面の自励振動も抑制され、騒
音低減効果が著しく損われることとなる。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、この考案に係るエンジンのオイルパン
構造は、制振鋼板で形成したオイルパン本体内に
バツフルプレートを設けたものにおいて、オイル
パン本体壁面にバツフルプレートの折曲げ端部を
接合し、この壁面のバツフルプレート接合部周辺
にビードを設けるようにしたものである。
〔作用〕
この考案においては、バツフルプレート接合部
周辺のビード部分がオイルパンの自励振動の節と
なり、接合部に応力集中が発生することはない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第4図は本考案の一実施例による
エンジンのオイルパン構造を示す。図において、
1はオイルパン本体で、該オイルパン本体1は2
枚の鋼板2a,2b間に合成樹脂3を介設した制
振鋼板4で形成されており、該オイルパン本体1
内にはオイルの液面変動を抑制するためのバツフ
ルプレート5が配設されている。
このバツフルプレート5ではその両端に折曲げ
端部5aが形成され、該折曲げ端部5aはオイル
パン本体1の壁面1aにスポツト溶接によつて接
合され、またバツフルプレート5には補強用ビー
ド5bが横方向に形成されている。
そして上記オイルパン本体1の壁面1aには上
記バツフルプレート5の接合部両側近傍に上下方
向に延びるビード6が形成され、また上記壁面1
aのビード6の側方には自励振動の周波数を調整
するためのビード7が設けられている。
次に作用効果について説明する。
エンジンが作動すると、オイルパン本体1にエ
ンジン振動が直接伝わつて該オイルパン本体1が
強制振動され、またピストンの往復動やクランク
シヤフトの回転によつて空気が振動しこれがオイ
ルパン本体1に伝わつてオイルパン本体1が共振
して自励振動を起こすが、オイルパン本体1が自
励振動すると制振鋼板4の作用によつて音のエネ
ルギーが吸収低減され、騒音はほとんど発生しな
い。
またオイルパン本体1aが自励振動する際、本
オイルパン構造ではオイルパン本体1の壁面1a
に形成したビード6が自励振動の節となり(第4
図の2点鎖線B参照)、バツフルプレート5接合
部が自励振動の節となることはなく、該接合部に
曲げ応力やせん断応力の応力集中が発生すること
はない。
以上のような本実施例のオイルパン構造ではバ
ツフルプレート接合部近傍にビードを設け、自励
振動の節をバツフルプレート接合部からずらすよ
うにしたので、接合部での応力集中を防止してク
ラツクの発生を防止でき、信頼性を大幅に向上で
きる。
また本構造では、バツフルプレートをスポツト
溶接でもつてオイルパン本体の壁面に接合してい
るので、上記従来公報記載の構造に比し、接合強
度が高く信頼性を保証でき、しかも生産性が損な
われることもない。
ところで自励振動を利用して制振鋼板の作用に
より騒音を低減する場合、オイルパン本体の壁面
にビード等を設けないのが一般的であるが、オイ
ルパン本体の広い面積の部分全体で振動すると、
低周波域でピーク的な騒音が発生するおそれがあ
り、この低周波域の騒音は制振鋼板の作用によつ
て対処しきれない。これに対し本構造ではオイル
パン本体1の壁面1aの広い面積部分にビード7
を設けているので、このビード7の部分が自励振
動の節となり、低周波域でのピーク的な騒音は低
減されることとなる。
なお上記実施例ではバツフルプレート接合部近
傍のビードを上下方向に延びる1つのビードとし
たが、これは複数のビードを上下方向に配列して
もよく、いずれにしてもオイルパン本体の壁面の
膜振動による振幅が大きい腹部とバツフルプレー
ト接合部とを結ぶ線上に実質的に交差するビード
を形成すればよい。
またバツフルプレートはオイルパン本体底面に
対し垂直方向に設けるのではなく、平行に設けて
もよい。またバツフルプレートの接合はスポツト
溶接ではなく、ボルト締め等で行なつてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係るエンジンのオイルパ
ン構造によれば、オイルパン本体壁面にバツフル
プレートの折曲げ端部を接合し、この壁面のバツ
フルプレート接合部周辺にビードを設けるように
したので、バツフルプレート接合部での応力集中
を防止してクラツクの発生を防止できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるエンジンのオ
イルパン構造の概略斜視図、第2図は上記構造の
断面側面図、第3図は上記構造の断面正面図、第
4図は上記構造の作用を説明するための図、第5
図は従来の構造における問題点を説明するための
図である。 1……オイルパン本体、1a……壁面、5……
バツフルプレート、5a……折曲げ端部、6……
ビード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 制振鋼板で形成されたオイルパン本体の内部に
    バツフルプレートを備えたエンジンのオイルパン
    構造において、オイルパン本体の壁面にバツフル
    プレートの折曲げ端部を接合させるとともに、該
    バツフルプレート接合部近傍の壁面に、該壁面の
    膜振動による振幅が大きい腹部と上記バツフルプ
    レート接合部とを結ぶ線上に実質的に交差するビ
    ードを形成したことを特徴とするエンジンのオイ
    ルパン構造。
JP11496885U 1985-07-25 1985-07-25 Expired JPH0232852Y2 (ja)

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JP11496885U JPH0232852Y2 (ja) 1985-07-25 1985-07-25

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JPS6224040U JPS6224040U (ja) 1987-02-13
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Families Citing this family (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735614Y2 (ja) * 1988-04-15 1995-08-16 三菱自動車工業株式会社 制振鋼板製深絞りプレス成形品
FR2969695B1 (fr) * 2010-12-23 2012-12-21 Renault Sa Carter d'huile pour moteur thermique
JP6121183B2 (ja) * 2013-02-12 2017-04-26 三菱重工業株式会社 制振機能を有するオイルパン

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JPS6224040U (ja) 1987-02-13

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