JPH0228869B2 - Gurafuitsukudeisupureisochinonyuryokufuiirudoseigyohoshiki - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は計算機の入出力装置として使用され
るグラフイツクデイスプレイ装置の入力フイール
ド制御方式に関する。

一般に計算機の入出力装置として使用されるグ
ラフイツクデイスプレイ装置には入出力情報を認
識させる機能、つまり計算機から送られてくる表
示データに従つてデイスプレイ画面を表示し、オ
ペレータに画像として与える機能の他にオペレー
タがグラフイツクデイスプレイ装置に接続された
キーボード等の入力機器から情報を入力してデイ
スプレイ画面上に表示した後、この入力情報を計
算機へ転送する機能を有することが要求される。
この情報入力機能を実現させるため入力機器から
入力情報を表示するための入力フイールドと呼ぶ
画面上の領域とこの入力フイールドに対応して入
力情報を記憶しておく入力フイールドメモリ（以
下コードメモリと称する）を設けている。

これはグラフイツクデイスプレイにおいては、
オペレータが入力した文字データを直接画面表示
してしまうとドツトデータに展開されてしまい画
面から文字を読みとれない。つまり例えば後述す
るように画面の１文字表示区画内で８×６個の点
の集りのうちどれを点滅させるかで文字を形成せ
しめるため画面をみているうちはオペレータは文
字をみれるが、これだけでは計算機では文字を読
めないので、入力フイールドに限りコードメモリ
を用いて文字コードを記憶保持して計算機から読
めるようにしているのである。そして入力情報を
計算機へ転送する要求が発生したとき、コードメ
モリから入力情報を読み出して計算機へ転送する
のである。この種のグラフイツクデイスプレイ装
置では入力機器からの入力を文字情報で行なうの
が普通であり、また入力フイールドは計算機から
の指定により画面の任意位置に任意の文字数分の
領域を設定できるようにするため、入力文字情報
を文字コードとして記憶させておくコードメモリ
は、画面を文字表示区画で分割した文字アドレス
に対応して設ける方式が一般的であつた。

第１図はこうした従来方式による表示画面の例
であり、第２図はこの表示画面に対応したコード
メモリ構成図である。

第１図において１はＸ方向グラフイツクアドレ
ス（X_G）、２はＹ方向グラフイツクアドレス
（Y_G）で、画面はX_G，Y_Gにより表示位置を指定
可能な０〜95と０〜63の96×64個の表示ドツトを
有している。また画面は、Ｘ方向、Ｙ方向にそれ
ぞれこのグラフイツクアドレスX_G，Y_Gの６×８
ドツトずつを１区画に含むように分割された16×
８個の大きな文字表示区画を参照数字３，４で示
した文字アドレスX_C，Y_Cを有しており、第２図
では文字アドレスX_C０〜15、Y_C０〜７の組合せ
に対応した16×８個の文字コード（第２図では入
力フイールド外である「ヌル」コード、「０，１，
２」の数字に相当する文字コード、入力フイール
ド内で入力データのないブランク〓〓〓コード
等）を記憶できるように構成したコードメモリセ
ル配列の一部を示している。又第１図にもどつて
５はグラフ表示、６は計算機からの文字表示の１
領域で、ここで文字は文字アドレスと無関係に任
意のグラフイツクアドレスに表示できる。又７は
入力フイールド内の文字表示の１領域で、ここで
は計算機から設定された入力フイールドに入力機
器から入力した文字を表示する。コードメモリは
入力フイールドが設定されると、その文字アドレ
スに対応したメモリセルに文字コードが書込ま
れ、入力フイールド以外のメモリセルはヌルコー
ドがそのまま書込まれている。従つて入力機器か
らカーソル８で示される位置に文字を入力する
と、その文字コードをコードメモリの対応するメ
モリセルに書込むと同時に対応する文字アドレス
位置にその文字を表示する。カーソル８は入力フ
イールドへの入力位置を示すポインタであり入力
フイールド外の領域に侵入することは許されない
ので、コードメモリに書込まれた文字コードかヌ
ルコード以外である文字アドレス位置しか動かな
いように制御される。なお、９は入力フイールド
マークである。

このような従来の方式では、文字表示はグラフ
イツクアドレスで任意の画面位置に表示できると
いうグラフイツクデイスプレイ特有の機能がある
にもかかわらず、入力フイールドへの文字表示は
コードメモリを文字アドレス対応に設けたため文
字アドレスでしか表示できず、画面の表示品質上
大きな欠点となつていた。

この発明は、このような点を鑑みて入力フイー
ルド内の文字表示をグラフイツクアドレスで行な
えるようにした高品質な画面表示が可能なグラフ
イツクデイスプレイ装置を提供しようとするもの
で、以下この発明の実施例を図面に従つて説明す
る。

第３図および第４図は、この発明の実施例を示
す表示画面の例およびコードメモリ構成図で、い
ずれも第１図第２図に対応せしめてみる。

第３図において７′が第１図の７に相当する入
力フイールド文字表示領域で入力フイールドは文
字アドレスではなく、後述の第５図、に示す回路
ブロツク構成を用いててグラフイツクアドレスで
任意の画面位置に設定できるようになり、第４図
のコードメモリは文字アドレスに対応して、文字
コードと文字をグラフイツクアドレスで表示する
ためのアドレス補正情報ΔX，ΔYを記憶するよ
うに構成される。計算機から入力フイールド７′
の最初の文字が入力フイールドとして設定された
とき、デイスプレイ制御部は、そのグラフイツク
アドレスX_G＝15，Y_G＝11なる点P₁が文字アドレ
スX_C＝２，Y_C＝１の文字表示区画に属すること
を検出してこの表示画面の文字表示区画X_C＝２，
Y_C＝１の左下端P₀のグラフイツクアドレスX_G＝
12，Y_G＝15に対するズレとしてアドレスΔX＝15
―12＝３，ΔY＝15―11＝４を付加した形で文字
アドレスX_C＝２，Y_C＝１に対するコードメモリ
の文字コードとともにメモリセルへ１データとし
て書込むのである。

以後同様にして一連の入力フイールドがコード
メモリへ設定されていく。入力機器からの文字入
力位置を示すカーソルは、入力フイールド内のみ
に存在するように制御しなければならないのでコ
ードメモリの文字コードを索引し、入力フイール
ド外を示すヌルコードでないメモリセルから偏差
アドレスΔX，ΔYを読み出してその文字アドレ
スに対応するグラフイツクアドレスと偏差アドレ
スΔX，ΔYとからカーソルが表示されるべき文
字区画の前述のような左下端のグラフイツクアド
レスつまり表示基本区画の位置を算出してその位
置にカーソルを表示せしめる。入力機器からカー
ソル位置へ文字を入力すると、カーソル位置に対
応した文字アドレスが既知であるから、これに対
応したコードメモリに入力された文字コードを書
込み、かつこれを読み出して偏差アドレスからカ
ーソルの場合と同様に表示すべきグラフイツクア
ドレスを算出して表示する。第３図の例では文字
表示区画が６×８ドツトであるから、ΔX，ΔY
はともに３ビツトあればよい。つまりこの発明で
は偏差アドレスを設け、これ相当のメモリを余分
につけるといつても２進３ビツト×２の６ビツト
程度でたりるので問題はないのである。

この発明は、このような従来のコードメモリ構
成を持つグラフイツクデイスプレイ装置において
画面の基本表示区画からの偏差アドレスを入力情
報とともにコードメモリに書込むものである。

第４図では、第１図同様文字コードとして文字
アドレスX_C０〜15，Y_C０〜７の組合せに対応し
た16×８個の文字コードのほかにアドレス補正情
報として偏差アドレスΔX，ΔYを記憶せしめた
コードメモリが示されており、例えば文字コード
１が文字アドレスX_C＝２，Y_C＝１にあるとして、
P₀→P₁の偏差アドレスΔX＝３，ΔY＝４が更に
加えられたものが領域７′にえられていることを
示している。

次に第５図および第６図はこの発明の実施例で
あるグラフイツクデイスプレイ装置の回路ブロツ
ク図、および計算機からの表示データ列の例を示
す図である。第５図において計算機１０から表示
コマンド及び表示データを入出力制御部１１で受
けとり、その表示コマンドおよび表示データはそ
のまま共通バス２１をへてマイクロプロセツサ１
２へ渡す。マイクロプロセツサ１２ではその表示
コマンドを解析し、以後渡される表示データがド
ツト表示データが文字パターンデータがベクトル
表示データか或は入力フイールド文字表示データ
かを判断し以後の表示データをその判断に従つて
処理し、表示ブロツク即ちドツト発生部１７文字
発生部１６、或はベクトル発生部１５又はそれ以
外の表示データの何れかをアクセスして、これら
を起動する。従つてそれが文字表示コマンドであ
れば以後渡される文字コードを共通バス２１を介
して文字発生部１６がアクセスされ、リフレツシ
ユメモリ１８に書き込まれる。そしてビデオ信号
発生部１９でそのリフレツシユメモリ１８の内容
を周期的に読み出し、CRT２０の表示画面に画
像されて文字表示を行なわせる。又ベクトル表示
コマンドであれば以後渡されるベクトル長データ
をベクトル発生部１５でアクセススして前述のコ
文字コード同様にベクトルの表示を画像として行
なわせる。また更に入力フイールド文字表示コマ
ンドのときはそのときのグラフイツクアドレスか
ら偏差アドレスと以後渡される文字コードを書込
むべきコードメモリのアドレスを計算しておき、
文字コードが渡されると文字発生部１６へ送つて
文字をそのときのグラフイツクアドレスで表示さ
せると同時に前もつて計算しておいたコードメモ
リ１４のアドレスへ文字コードと、前もつて計算
しておいた偏差アドレスを書込み、次の位置への
準備としてコードメモリアドレスを＋１する。文
字発生部１６には文字を表示した後次の文字の表
示位置へグラフイツクアドレスを更新する機能を
持たせるので、以後文字コードが続けて渡される
場合には連続文字の偏差アドレスは同一値例えば
P₀→P₁のΔX＝３ ΔY＝４のままなので偏差ア
ドレスをそのままにして計算し直す必要がない。
従つて偏差アドレスの計算は入力フイールド文字
表示コマンドを受けたときか、またはグラフイツ
クアドレス自体がグラフイツクアドレスセツトコ
マンドにより変更されるとき、つまりP₁の偏差
アドレスΔX＝３，ΔY＝４の変更時だけ行なえ
ばよい。尚１３はプログラムメモリ並びにデータ
メモリである。

次に前述の性質を用いて入出力制御部１１には
特にΔX，ΔYの偏差アドレス保持回路１１′を含
ませて設けて偏差アドレスの計算が必要な表示コ
マンドは、マイクロプロセツサ１２へ渡して、マ
イクロプロセツサ１２は偏差アドレス計算してこ
れをこの偏差アドレス保持回路１１′へ書込み、
書込んだ後は計算機１０には関与せず直接デバイ
スに与えるようにするもので、以後続く文字コー
ドに対して入出力制御部１１の偏差アドレス保持
回路１１′は保持している偏差アドレスを付加し
てコードメモリ１４へダイレクトメモリアクセス
DMAで書き込むと同時に文字発生部１６を起動
して表示させるようにするもので、簡単な回路の
追加で入力フイールド以外の文字表示と同様な高
速な表示を実現することができる。又入力フイー
ルドへ情報が入力されたときにコードメモリに入
力情報を書込むと同時に前記偏差アドレスを読み
出してその入力情報を表示すべきグラフイツクア
ドレスに対し逆計算し、つまり偏差アドレスから
グラフイツクアドレスを計算して表示することが
できる。第６図は計算機１０とマイクロプロセツ
サ１２の情報交換をどうするかの１例をあらわす
もので、Ｘ＝ブランク、ブランク、ブランク、ブ
ランクという文字をグラフイツクアドレスX_G，
Y_Gという場所から表示したいという時、この列
をどこに表示するかをグラフイツクアドレスX_G，
Y_Gでマイクロプロセツサに指示してやるのを先
頭のグラフイツクアドレスセツトで行うことを示
し、次の文字表示コマンドでは続く文字を今指定
されたグラフイツクアドレスX_G，Y_Gの位置にま
でＸ，次に＝と書き込み、それから以後は入力フ
イールドに定めるのだとし、入力フイールドは最
初人間のいれる部分だからブランク，ブランク…
…と空欄にして操作者のための準備とするのであ
る。尚図形の場合は、文字表示コマンドに代つて
ベクトル表示コマンドがくる。

以上のように本発明によれば、グラフイツクデ
イスプレイ装置の入力フイールド制御でコードメ
モリに入力情報が書き込まれるコードメモリアド
レスの固有のグラフイツクアドレスとの偏差を入
力情報に付加し、コードメモリへ書き込むように
コードメモリを構成し、入力フイールドを設定す
る際に前記偏差アドレスを計算してコードメモリ
へ書き込み、コードメモリへの情報が入力された
ときコードメモリへ入力情報を書き込むと同時に
前記アドレスを読み出し、その偏差アドレスから
その入力情報を表示すべきグラフイツクアドレス
を計算して表示するものである。

従つて本発明では入力フイールドに対応して文
字アドレス毎に文字コードとともに実際に表示さ
れるべきグラフイツクアドレスとの偏差情報を記
憶させるようにしたことによりコードメモリを表
示区画の数だけ持つだけで入力フイールドへの文
字入力の表示を任意のグラフイツクアドレスで行
なえるようになり、入力情報を画面の任意の位置
に表示させることができ、画数の表示品質を大巾
に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来方式による表示画面の例を示す
図、第２図は第１図の表示画面に対応したコード
メモリ構成図、第３図は本発明の実施例による表
示画面の例を示す図、第４図は第３図の表示画面
に対応したコードメモリ構成図、第５図は本発明
の実施例によるグラフイツクデイスプレイ装置の
回路ブロツク図、第６図は計算機からの表示デー
タ列の例を示す図である。 ７′：入力フイールド文字表示、８：カーソル、
１０：計算機、１１：入出力制御部、１２：マイ
クロプロセツサ、１４：コードメモリ、１５：ベ
クトル発生部、１６：文字発生部、１７：ドツト
発生部、１９：ビデオ信号発生部、２０：CRT。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 計算機から表示コマンド及び表示データを受
   け取る入出力制御部に入力情報の１単位が画面に
   表示されるときに占める表示区画に固有のグラフ
   イツクアドレスと入力情報が表示されるグラフイ
   ツクアドレスとの偏差アドレスの保持回路を設け
   るとともに、前記表示区画にそのメモリセルが対
   応するように構成されたコードメモリに入力情報
   と前記偏差アドレスの記憶部を設け、前記入出力
   制御部から前記表示コマンドを受け取つたマイク
   ロプロセツサは、該表示コマンドが入力フイール
   ド文字表示コマンドのときはそのとき与えられた
   グラフイツクアドレスから前記偏差アドレスを計
   算して前記入出力制御部の保持回路に記憶させる
   とともに、前記コードメモリの該当するメモリセ
   ルに入力フイールド文字表示データと該偏差アド
   レスを書き込ませ、以後続く入力フイールド文字
   表示データについては前記入出力制御部が該表示
   データに前記保持回路の偏差アドレスを付加して
   前記コードメモリの該当するメモリセルに書き込
   ませるとともに該偏差アドレスからその表示デー
   タを表示すべきグラフイツクアドレスを逆計算し
   て表示することにより入力フイールドを設定し、
   該入力フイールドへの情報入力は、情報入力位置
   を示すカーソル等を前記コードメモリより対応す
   る偏差アドレスを読出して表示すべきグラフイツ
   クアドレスを逆計算して表示するとともに、入力
   機器により前記カーソル等の位置に入力された情
   報を前記コードメモリの対応するメモリセルに書
   込むと同時に対応する偏差アドレスを読出して表
   示すべきグラフイツクアドレスを逆計算して表示
   することにより行うことを特徴とするグラフイツ
   クデイスプレイ装置の入力フイールド制御方式。