JPH02283417A - 電動式射出装置 - Google Patents

電動式射出装置

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JPH02283417A
JPH02283417A JP10451789A JP10451789A JPH02283417A JP H02283417 A JPH02283417 A JP H02283417A JP 10451789 A JP10451789 A JP 10451789A JP 10451789 A JP10451789 A JP 10451789A JP H02283417 A JPH02283417 A JP H02283417A
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稲葉 良平
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、加熱シリンダ内に収納されたスクリューの
回転動及び直進動を電動モータにより行なう電動式射出
装置におけるサックバックの調整方法に関する。
(従来の技術) 従来、プラスチック等の成形桐料を成形用金型内に射出
して成形品を製造するようにした射出成形方法において
は、主として油圧式及び電動式による射出装置が用いら
れている。
ここで、まず、従来の油圧式射出装置について第5図を
参照しながら説明する。
この油圧式射出装置は、主としてホッパー71と、この
ホッパーから投入された樹脂をシリンダ72内にて混線
・計量するスクリュー73と、このスクリューを回転駆
動するモータ51と、混練された樹脂を射出する直動型
シリンダ52とから構成され、モータ51と直動型シリ
ンダ52は大きな出力が容易に得られる油圧駆動タイプ
を採用するのが一般的であった。
次に、第6図を用いて特公昭61−57168号公報に
開示された電動式射出装置について説明する。
同図において、53は加熱シリンダ66内に収納された
スクリューであり、このスクリューは後方に配設された
スクリュー回転用被駆動ギア54に固定されている。5
6はガイドバー57に摺動可能に案内される支持体であ
り、該支持体はスクリュー回転用被駆動ギア54を回転
可能に支持するとともに、先端がギア54の軸上に当接
するボールネジ58を嵌合したボールナツト55を固着
しである。また、上記ボールネジ58には推進用被駆動
ギア59が固着されている。そして、スクリュー回転用
被駆動ギア54と推進用被駆動ギア59の各々は、モー
タ62の回転軸上に配設され、クラッチ60.61によ
り接続される駆動用ギア63.64に連結されている。
またこの装置には、上記推進用被駆動ギア59の背後に
背圧ブレーキユニット65が設けてあり、スクリュー5
3の後退動作をこのギア59の後方より押圧するように
しである。これにより、ホッパー74より加熱シリンダ
66内に投入された樹脂の混線・計量によってスクリュ
ー53が後退すると、ギア54及び支持体56を介して
ポールナツト55が後退してボールギア58が回転せし
められ、これに従いギア59が回転せしめられる。この
回転中のギア59の端面を背圧ブレーキユニット65に
より押圧すると、両者間に生ずるすべりトルクによって
ギア59の回転を制動でき、こうしてスクリュー53に
対する背圧を行なうようにしである。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述した従来の射出装置には次に挙げるよう
な問題点があった。
すなわち、第5図に示すような油圧式射出装置において
は、 (1)油圧ポンプや配管設備等の周辺装置を要するため
、射出成形機の設置スペースを広(必要とする。
(2)油圧駆動機器から発するオイルミスト等によりク
リーンな環境下で射出成形機を使用することが困難であ
る。
一方、第6図に示すような電動式射出装置においては、
油圧式射出装置のような問題点は解消されているが、 (1)背圧を付与するには、スクリュー後退時のポール
ナツト等の直線動をボールネジ等の回転動に変換する力
と、ギア等の端面に押圧するブレーキによるすべりトル
クより発生する力との和によりこの背圧をコントロール
する必要があるため、背圧のためパラメータが多くなり
(ボールネジ等の回転抵抗、ブレーキ板の摩擦力、ブレ
ーキの発生出力等)、条件設定が複雑になる。
(2)回転駆動されるギアと推進駆動されるポールナツ
トを同一支持体により支持してスクリューと同時に移動
する構成としであるため、支持体の回転止めのガイドが
必要となって駆動系周辺の配置スペースを広(要し、ま
た構成が複雑になる。
ところで、本発明者等は、上記のような従来の問題点に
鑑みて、加熱シリンダ内に収納されたスクリューの回転
動及び直進動を電動モータにより行う電動式射出装置で
あって、前記スクリューの後端に、回転機構、直進機構
及び背圧機構の各々が、回転機構、直進機構、背圧機構
の順、又は直進機構、回転機構、背圧機構の順に配設さ
れ、前記回転機構は、前記スクリューを回転する回転軸
と、前記回転軸に前記モータからの回転駆動力を伝える
第1の回転駆動力伝達機構とを有し、前記直進機構は、
両端に係止部を有するガイド軸と、このガイド軸に摺動
可能に嵌合され各係止部で係止するように設けられた中
空ボールネジと、この中空ボールネジと螺合するポール
ナツトと、このポールナツトに前記モータからの回転駆
動力を伝える第2の回転駆動力伝達機構とを有し、前記
背圧機構は、背圧シリンダと、前記ガイド軸又は回転軸
を押圧するシリンダロッドとを有することを特徴とする
電動式射出装置を案出しである。
このような装置により、背圧をコントロールするための
装置が簡単な機構で構成でき、またこの機構の調整が容
易となり、更にスクリュー推進機構および回転機構回り
の小型化が可能となる。
上記のような電動式射出装置においては、混線・計量が
終了した後型開き時に、加熱シリンダ内のスクリュー前
方に充填された成形材料が射出口から漏れないようにサ
ックバックを行なう必要がある。
本発明は、上記のような構成からなる電動式射出装置に
おいて、混練・計量後のサックバックの調整を容易かつ
的確に行なう方法を提供することを目的とする。
(課題を達成するための手段) 上記課題を達成するために、本発明の電動式射出装置の
サックバック調整方法は、加熱シリンダ内に収容された
スクリューの後部軸上に、前記スクリューの回転動被伝
達手段と、前記スクリューの直進動被伝達手段と、前記
スクリューに背圧を付与する背圧イ」与手段とを連結し
、前記電動モータの回転駆動力を夫々の各々の被伝達手
段に対し回転動伝達手段と直進動伝達手段を介して付与
するように構成した電動式射出装置において、前記直進
動伝達手段と前記モータとを接続して前記スクリューを
前記背圧付与手段の方向に移動してザックバックを行な
う際、前記スクリューの直進動被伝達手段の移勤行程路
長を検出することによりサックバックを調整するように
したことを特徴とする。
(作用) 上記の構成において、混練・計量後の加熱シリンダ内に
おけるスクリュー前方に蓄積された溶融成形材料に対し
てサックバックが行なわれる。
本発明において、サックバックは、直進動伝達手段と電
動モータとを接続することにより、スクリューの直進動
被伝達手段が背圧付与手段の方向に移動し、これに従っ
てスクリューが上方向に移動することにより行なわれる
このサックバックに先立ちスクリューは成形材料の混線
・計量に従って背圧付与手段の方向に後退せしめられ、
成形材料の計量終了時には、スクリューの回転動伝達手
段と電動モータとが切り離されてスクリューの回転が停
止される。ザックバックの調整は、このようなスクリュ
ーの移動動作に引き続きスクリューを背圧イ」与手段の
方向に移動する際のスクリューの移動開始点、及び移動
終了点を検出するとともに、その検知手段の位置を調整
することにより、スクリューの移勤行程路長を調整して
行なうことができる。
本発明においては、スクリューの回転動被伝達手段及び
スクリュー直進動伝達手段がスクリューの後部軸上に連
結された構成とされているから、スクリューの移勤行程
路長を検出するにはサックバック時にスクリューの移動
に従って移動するスクリュー直進動被伝達手段の移動行
程を検出することにより正確に判別することができる。
(実施例) 第1図(a)は本実施例に係る電動式射出装置の概略的
断面図、第1図(b)は第1図(a)におけるII −
II断面図、第1図(c)は第1図(a)におけるIl
l −III断面図、第2図は第1図における回転機構
、直進機構、背圧機構、クラッチ及び電動モータ付近の
斜視図、第3図(a)〜(e)は本実施例の動作説明図
、第4図は本実施例装置による射出成形のフローヂャ−
1・である。
本実施例の電動式射出装置は、第1図および第2図に示
すように、過熱シリンダー1内に収容されたスクリュー
2と、スクリュー2にピン4により固定されたスプライ
ン軸3と、スプライン軸3の上方に不図示のボルト等に
より連結され上端にストッパ板7が固着された中空ボー
ルネジガイド軸5と、ボールネジガイド軸5に摺動可能
に嵌装された中空ボールネジ6と、ガイド軸5の上方に
設けられガイド軸5のストッパ板7とはスラストベアリ
ング35を介して当接するシリンダーロッド33とを縦
方向に同一直線状に配して構成したものである。
過熱シリンダー1にはバイブ28を介して成形材料を過
熱シリンダー1内に供給するホッパ29が連結されてい
る。
19は、これらの構成要素と平行に配置され、制御装置
30により制御される電動モータであり、過熱シリンダ
ー1を固定保持した射出ユニットベース21に固設され
ている。この電動モータ19にはジヨイントスリーブ2
0を介して入力軸18が連結されている。人力軸18に
は上下に2つのクラッチ16.17(クラッチ16を計
量・混線クラッチと称し、クラッチ17を射出クラッチ
と称する)が固着されている。計量・混線クラッチ16
は、人力タイミングプーリ14に接続可能とされ、この
プーリはタイミングベルト12を介して上記スプライン
軸3に嵌合されたスプラインナット8外周に固設された
出力側タイミングプーリ10に連結されている。したが
って、クラッチ16をプーリ14に接続すると、電動モ
ータ19の回転駆動によりプーリ14、タイミングベル
ト12、タイミングプーリ10、スプラインナツト8を
介してスプライン軸3が回転し、これによりスクリュー
2が回転する。クラッチ17は入力側タイミングプーリ
15に接続可能とされ、プーリ15はタイミングベルト
13を介してポールナツト6に固着された出力側タイミ
ングプーリ11に連結されている。したがって、クラッ
チ17をプーリ15に接続すると、電動モータ19の回
転駆動によりプーリ]5、タイミングベルト13、タイ
ミングプーリ11を介してポールナツト9が回転し、こ
れに伴って中空ボールネジ6が上下動する。
なお、中空ボールネジ6には、断面を第1図(b)に示
すような突起片31が付設され、この突起片31の二叉
状先端部に」二記射出ユニットベース21に固着された
(不図示)案内棒32を嵌合させることにより、ボール
ナツト9の回転に伴い中空ボールネジ6が回転せずに、
ガイド軸5に対して直進動のみできるようにしである。
中空ボールねじ6は、上記のようにガイド軸5に摺動可
能に設けられ、ポールナツト9の回転に伴い上下動する
ように構成されているが、ガイド軸5の上端は中空ボー
ルネジ6より大径のストッパ板7が固着され、ガイド軸
5の下端は同じく中空ボールネジ6より大径のスプライ
ン軸3に固設されているから、中空ボールネジ6が上下
動すると、上方においてはストッパ板7に当接し、下方
においてはスプライン軸3に当接する。したがって、ス
トッパ板7、ガイド軸5、スプライン軸3およびスクリ
ュー2は、上記したように互いに一体的に固定されてい
るから、電動モータ19の回転駆動に連動するポールナ
ツト9の回転に伴い中空ボールネジ6が上下動して上方
のストッパ板7あるいはスプライン軸3を押し出すこと
により、スクリュー2を加熱シリンダー1内にて上下動
することができる。
背圧シリンダー22は、射出ユニットベース21に取り
付けられ(不図示)、上記のようにストッパ板7、ガイ
ド軸5、スプライン軸3及びスクリュー2と同一直線上
に配置され、上記シリンダーロッド33を上下動せしめ
る。これにより、シリンダーロッド33を降下させてス
トッパ板7を押圧し、スクリュー2に対して背圧をかけ
ることができる。なお、23は背圧シリンダの圧力調整
機であり、チューブ34を介して、背圧シリンダ22と
連結され、不図示の圧縮流体(空気等)供給源に連結さ
れている。背圧シリンダ22の押圧コントロールは圧力
調整機23により圧縮流体の圧力コントロールをするこ
とにより行なう。
このような構成からなる背圧機構により、成形材料の計
量・混線によりスクリュー2前方に次第に蓄積される溶
融成形材料に生じる圧力に抗してスクリュー2に推力を
付与することができ、これにより、背圧をかけない時に
溶融成形材料内に生じる気泡等の発生を防止することが
できる。又、本実施例の背圧機構は、上記のように背圧
シリンダ22の押し出し動作により行なうように構成し
であるから、構成が簡単であり、そのコントロール源も
簡単な機構により構成でき、調整も容易に行なうことが
できる。
シリンダーロッド33の下方端に設けられ、ストッパ板
7に当接するようにしたスラストベアリング35は、第
1図(c)に示すように、2個のアンギュラベアリング
36.37を対称に重ね、ベアリング36.37の内レ
ースをシリンダロッド33の段違い部及びシリンダロッ
ド33の先端より螺合されたナツト38により固定し、
また外レースを肩部39を持つ円筒部材40及び突出部
41を有する円筒部材42により挟んで固定してあり、
シリンダロッド33がストッパ板7に当接したとき、円
筒部材40.42が回転し、シリンダロッド33はベア
リング36.37が介在しているため回転しない。
24.25,26.27はスクリュー2又は中空ボール
ネジ6のストロークを検出するためのセンサ群で、24
はサックバック完了検出センサ、25は計量完了検出セ
ンサ、26はスクリュー・オーバーラン検出センサ、2
7は中空ボールネジ待機位置センサである。以上の各セ
ンサ24゜25.26.27は射出ユニットベース21
について適宜移動して検出位置を調整することができる
ように取付けられている。
各センサは本構成では、反射型の光電センサであり、ザ
ックパック完了検出センサ、計量完了検出センサは、ス
トッパ板7の側面をセンサドグとして代用し、中空ボー
ルネジ待機位置センサは中空ボールネジ6の側面をセン
サドグとして代用して、該ストッパ板または中空ボール
ネジが各センサの光の当たる位置まで移動した時に各セ
ンサがONするようにされている。又、オーバーラン検
出センサは中空ボールネジ6の側面なセンサ1〜グとし
て代用して、中空ボールネジがセンサの光の当たらない
位置まで移動した時にセンサがONするようにされてい
る。
本実施例ではサックバック時におけるスクリューの移動
行程の行程路長の検出を計量検出センサ25及びサック
バック完了検出センサ24により行なうよう構成しであ
る。計量完了センサ25とサックバック完了検出センサ
24との間の距離がサックバック量であり、スクリュー
2前方に蓄積された溶融成形材料の量により計量完了検
出センサ25の位置が設定された後、サックバック完了
検出センサ24の位置が設定される。これにより、スト
ッパ板7の上面端部が計量完了検出センサ25をONさ
せた後、サックバックに必要な距離だけスクリューが移
動したことが検知される。
なお、第1図(a)には図示していないが、実際に射出
成形を行う場合には、加熱シリンダlの先端に成形用金
型が配置され、またこの金型の開閉、あるいは型締めの
ための装置等が配設されている。
また、本実施例では、金型キャビティ内の成形品の保圧
時間、冷却時間を計測するために、保圧タイマー、冷却
タイマーが制御装置30内に装備しである。
次に、以上のように構成された本実施例の電動式射出装
置の動作について第3図(a)〜(e)の動作図及び第
4図のフローチャートを参照しながら説明する。なお、
括弧内のSで示される記号は第4図のフローチャートの
ステップを示す。
第3図(a)は、中空ボールネジ6が中空ボールネジ待
機位置センサ27をONする位置にあり、同時に背圧シ
リンダー22及び計量クラッチ16もONの状態にある
(Sl)。このとき、モータ19が時計回り(CW、ク
ロックワイズ)に回転され(S2)、スクリュー2が、
タイミングベルト12、スプラインナツト8、スプライ
ン軸3を介して回転され、過熱シリンダー1内に供給さ
れた成形材料を計量・混練しつつ過熱シリンダー1内を
上昇する。これと同時に、背圧シリンダ22によりスト
ッパー板7、ガイド軸5、スプライン軸3を経てスクリ
ュー2に背圧が与えられる。
次いで、スクリュー2が第3図(b)に示す状態まで上
昇すると、計量完了検出センサ25がONの信号を受け
る(S3)。ここでモータ19が停止され(S4)、ま
た、計量クラッチ16及び背圧シリンダ22がOFFと
なり(S5)、計量・混線が完了する。
一方、上記のようにシリンダ1内で成形材料の計量・混
線が行なわれているとき、前ステップで計量・混練され
た成形材料がこのシリンダー1の下方に設けられた金型
(不図示)内に収容され、ここで保圧、冷却、および成
形品の取り出しが行なわれる。しかしてこの時、シリン
ダ−1内にて混練された成形材料がシリンダ1の射出口
から漏れるのを防止するためにサックバックを行なう必
要がある。
そこで、上記のようにシリンダ1内での計量・混練が終
了し、モータ19が0FFL (S4)、計量・混線ク
ラッチ16および背圧シリンダ22をOFFする。ここ
で、射出クラッチ17をONすると(S6)、モータ1
9が時計回り(CW)に回転される(S7)。これによ
り、タイミングベルト13、ボールナツト9を介して中
空ボールネジ6が上昇すると、ストッパ板7が突上げら
れサックバックが行なわれる。このサックバックは、上
記のように中空ボールネジ6が第3図(C)に示すサッ
クバック完了検出センサ24をONする位置に上昇する
(S8)まで行なわれる。
このとき、モータ19が停止され(S9)、サックバッ
クが完了する。なお、第3図(c)において、aはサッ
クバックストローク、bはサックバック時の中空ボール
ネジ移動ストロークである。
上記のようにサックバックが完了し、その後冷却タイマ
ーがカウントアツプする(SIO)と、金型の型締めを
解いて(Sll)型開きを行ない(S12)、成形品を
取り出した(S13)後、再び型閉じをして(S14)
型締め(S15)を行う。
次に、上記のように型締めされた金型内に混練された成
形材料を射出するために、モータ19を反時計回り(C
CW;カウンタ・クロック・ワイズ)に回転させる(8
16)。この時、射出クラッチ17は引続きONの状態
にあるから、モータ19を反時計回りに回転すると、中
空ボールネジ6に下向きの推力が与えられる。この際、
中空ボールネジ6はまず空送りされ、その後、第3図(
d)に示すように、中空ボールネジ6の下端部がスプラ
イン軸肩部3aに当ってスクリュー2が下方に押し出さ
れ、金型内への射出が行なわれる。
なお、背圧シリンダ22はOFFされているため、シリ
ンダロッド33は第3図(c)の位置に留まったままと
なる。
射出時のモータ19の制御は制御装置30で行い、射出
完了時のモータ19の消費電流値の変化を検出して(S
18)、射出のためのモータの制御を速度制御(S17
)から電流値制御(S19)に切換え、これにより射出
が完了し、成形材料に一定の圧力をかける保圧の状態に
移行する。すなわち、モータ19の回転数を一定にして
ボールネジ6の降下速度を一定にし、射出を一定速度で
行なう。ところが、この射出の際には、金型キャビティ
内に成形材料が充填されるにつれて成形材料の圧力が高
(なるため、上記のように一定の射出速度を保持するに
は、次第により多くの電流なモータ19に流さなければ
ならない。従って、一定の電流値を定めておいて、消費
電流値がこの一定値に達したときを射出の完了時とする
ことにより、消費電流値の計測により射出の完了時を検
知することができる。そして、この射出完了時に、モー
タ19に付与する電流の値が一定となるような制御に切
換えることにより、金型キャビティ内の成形材料に一定
の圧力をかけて保圧を行なうことができる。
なお、モータ19を電流値制御に切換えた後、保圧タイ
マーのカウントを開始する(S 19)。
第3図(d)が射出完了状態とすると、Cは中空ボール
ネジ移動ストローク、dは射出ストロークである。なお
、26はスクリュー・オーバーラン検出センサであり、
正常動作においてはセンサ26よりも上方の位置で射出
完了状態となる。
次に、保圧タイマーがカウント・アップすると(S20
)、モータ19を停止して保圧を完了し、冷却タイマー
のカウントを開始する(S21)。
上記のように保圧が完了すると、次の計量・混線に備え
るため、射出クラッチ17をONの状態に保ったままモ
ータ19を時計回りに回転させ(S22)、中空ボール
ネジ6を中空ボールネジ待機位置センサ27がONにな
るまで引き上げて、中空ボールネジ待機位置センサ27
をONした(323)ところで、モータ19が停止しく
524)、中空ボールネジ6を、第3図(e)に示すよ
うに、その位置に待機させる。また、このとき、射出ク
ラッチ17をOFFする(S 25)。
なお、第3図(e)において、eは中空ボールネジ移動
ストロークである。
上記のようなステップを経た後、再び計量クラッチ16
及び背圧シリンダをONL、(Sl)、上記のステップ
を繰り返すことにより、成形材料の混線・計量、背圧、
サックバック及び射出を行なうことができる。
以上の動作説明に示すように、本発明においては、中空
ボールネジ6は計量待機位置に上昇停止した状態にされ
、射出クラッチ17を切離した状態、即ちスクリュー2
を直進するモータ19の駆動源からは完全に切離された
状態で計量・混線が行なわれる。つまり、計量・混線時
においては、スクリュー2には回転駆動力のみ与えられ
、上下方向は、完全に直進駆動系(モータ19、ボール
ネジ6、ボールナツト9等)より切り離されているため
、スクリュー2の上下方向には成形材料の計量による上
下方向の推力のみが発生し、計量の進行とともにスクリ
ュー2が上昇していくこととなる。このとき、計量のば
らつきを押えるためにスクリュー2に与えられる背圧は
、背圧シリンダ22の出力のみにより決定され、計量さ
れた成形材料の容量は計量完了検出センサ25によって
検出されるスクリュー2の移動行程路長により決定され
る。
上記の本実施例はスクリューの移動行程路長の検出を、
計量は計量完了検出センサ25、検出はサックバック完
了検出センサ24の位置調整により行なうため、サック
バック調整を容易に行なうことができる。
なお、本実施例では、センサ24.25.26.27は
光電センサを用いているが、マイクロスイッチを用いて
ストッパ板7の端部等をマイクロスイッチに当接させる
ことによりスイッチの切り替えを行なうようにしても良
い。
なお、本発明が適用される電動式射出装置は種々の変形
が可能である。
例えば、上記実施例においては、スクリュー2の後端に
スプライン軸3を設け、その後端に中空ボールネジガイ
ド軸5を設けたが、スクリューの後端に中空ボールネジ
ガイド軸を設け、その後端にスプライン軸を設けて、直
進機構、回転機構の順にすることも可能である。この場
合、背圧シリンダはスプライン軸後端を押圧するように
設けられる。なお、上記実施例はガイド軸5をスプライ
ン軸3より小径とし、ガイド軸5とスプライン軸3との
境界部を中空ボールネジ6の下方の係止部としたが、ガ
イド軸5がスプライン軸3より大径の場合等は、中空ボ
ールネジの径よりも大径のフランジ部等を該境界部に設
けることにより、中空ボールネジの係止部が形成される
また、上記実施例は回転機構の回転軸をスプライン軸と
し、回転駆動力伝達機構をタイミングプーリー14、タ
イミングベルト12、タイミングプーリー10、スプラ
インナツト8としたが、回転軸を幅広のギアとし、また
入力軸18にこれと噛み合うギアを取り付け、入力軸1
8に取り付けられたギアが上記幅広のギアと摺動可能に
回転力を伝達する構成としてもよい。
また、直進機構においても、タイミングベルト13を用
いる代わりに、ボールナツト9にギアを取り付け、また
、入力軸18にもこれと噛み合うギアを取り付け、これ
を直進機構における回転駆動力伝達機構としてもよい。
更に、上記実施例は1個のモータ19及び2個のクラッ
チ16.17により回転機構及び直進機構を駆動するよ
うに構成しであるが、クラッチを廃し、回転機構及び直
進機構にそれぞれ1個ずつの電動モータを用いてもよい
更に又、上記実施例は縦型成形機であるが、本発明は横
型成形機へも容易に適用可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明においては、サックバック
時のスクリューの移動行程路長は、スクリューの延長軸
上にあるスクリュー直進動被伝達手段の移動行程路長を
検出することにより正確に判別することができる。
従って、このようなスクリュー直進動被伝達手段の構成
要素に対して適宜の位置検出手段を設けてスクリューの
移動開始点、及び移動終了点を検知するとともに、その
検知手段の位置を調整することにより、スクリューの移
動行程路長を調整して正確なサックバックを行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の1実施例に係るサックバック調
整方法が適用される電動式射出装置の概念説明図、第1
図(b)は第1図(a)における■−■断面図、第1図
(C)は第1図(a)におけるIIIIII断面図、第
2図は第1図における回転機構、直進機構、背圧機構、
クラッチ、電動モータ付近の斜視図、第3図及び第4図
はそれぞれ上記実施例における動作説明図及びフローチ
ャート、第5図は従来における油圧式射出装置の構成図
、第6図は従来における電動式射出装置の構成図である
。 1・・・加熱シリンダ 2・・・スクリュー 3・・・スプライン軸 3a・・・スプライン軸肩部 5・・・中空ボールネジガイド軸 6・・・中空ボールネジ 7・・・ストッパ板 8・・・スプラインナツト 9・・・ボールナツト 10.11・・・出力側タイミングプーリー12.13
・・・タイミングベルト 14.15・・・入力端タイミングプーリー16.17
・・・クラッチ 18・・・入力軸 19・・・電動モータ 21・・・射出ユニットベース 22・・・背圧シリンダ 23・・・圧力調整機 24・・・サックバック完了検出センサ25・・・計量
完了検出センサ 26・・・スクリュー・オーバーラン検出センサ27・
・・中空ボールネジ待機位置センサ30・・・制御装置 33・・・シリンダロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)加熱シリンダ内に収容されたスクリューの後部軸
    上に、前記スクリューの回転動被伝達手段と、前記スク
    リューの直進動被伝達手段と、前記スクリューに背圧を
    付与する背圧付与手段とを連結し、前記電動モータの回
    転駆動力を夫々の各々の被伝達手段に対し回転動伝達手
    段と直進動伝達手段を介して付与するように構成した電
    動式射出装置において、前記直進動伝達手段と前記モー
    タとを接続して前記スクリューを前記背圧付与手段の方
    向に移動してサックバックを行なう際、前記スクリュー
    の直進動被伝達手段の移動行程路長を検出することによ
    りサックバックを調整するようにしたことを特徴とする
    電動式射出装置のサックバック調整方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61266218A (ja) * 1985-05-22 1986-11-25 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
JPS631517A (ja) * 1986-06-23 1988-01-06 Fanuc Ltd 計量・型開き同時動作制御方式
JPS63139915U (ja) * 1987-03-04 1988-09-14

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