JPH02279551A - 鉛系セラミックス粉末の製造方法 - Google Patents

鉛系セラミックス粉末の製造方法

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JPH02279551A
JPH02279551A JP1100193A JP10019389A JPH02279551A JP H02279551 A JPH02279551 A JP H02279551A JP 1100193 A JP1100193 A JP 1100193A JP 10019389 A JP10019389 A JP 10019389A JP H02279551 A JPH02279551 A JP H02279551A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は鉛系セラミックス粉末の製造方法に関するもの
であり、特にはペロブスカイト型鉛酸化物粉末を得る技
術に関する。
[従来技術] PZT、PLZT、PMN等に代表されるペロブスカイ
ト型鉛系セラミックス酸は、エレクトロニクスの分野で
多くの用途が期待されている。これらセラミックスの原
料粉末の製造方法には酸化物混合法、中和共沈法、アル
コキシド法などがある。酸化物混合法は。
主な処理設備が粉砕混合機のみであり、もっとも安価で
大量生産向きである。また制御条件が少ないため比較的
安定して一定の特性の粉体が得られるが、最終的に得ら
れる原料粉末が出発原料の酸化物の粒径に依存するため
粒径が粗大化し、易焼結性となりに<<、また組成の均
一性が悪い。中和共沈法は組成の均一な微細粉末が得ら
れるが、大きな設備を必要とするため酸化物混合法に比
ベコスト高となり、また湿式のため一定の特性の粉末を
安定的に得るには、かなり多くの条件を制御しなくては
ならない。アルコキシド法は中和共沈法同様9組成の均
一な微細粉末が得られるが、制御する条件が多く、また
原料のアルコキシドの価格が高価なためこれら3つの方
法の中で最も経済性において劣る。更に、原料のアルコ
キシドは空気中の水分を加水分解するため、取り扱いが
困難である。
このように各合成法には、それぞれ特徴があるが、現在
までのところペロブスカイト型鉛酸化物粉末を工業的な
規模で製造するにあたっては、酸化物混合法と中和共沈
法が主として採用されている。
[発明が解決しようとする問題点] 鉛系セラミックス原料粉末を酸化物混合法で得る際の鉛
源としては、pbo、pbo、。
Pb5O3,等が用いられる。鉛系セラミックス粉末を
得るための仮焼は、高温で鉛が蒸発するため組成安定性
の面から800℃以下に抑える必要がある。しかしなが
ら酸化物混合法では、800℃以下の温度域での仮焼で
単一結晶相からなる原料粉末が得られにくい。
これは組成の均一化が粉体同士の固相反応によって進行
するからであり、このような粉末を用いて成形、焼結を
行なうと、焼結過程で成形体内部に局部的な焼結速度の
不均一が生じ、気孔の少ない緻密な焼結体が得られにく
い。一方、仮焼温度が800℃以上になると組成の均一
化は進行するが、単一結晶相からなる粉体を得るには9
00℃より高い温度での仮焼を必要とする場合が多く、
これらの温度では鉛の蒸発が顕著になるため毎回の生産
における組成の安定性が悪くなる。また高温での仮焼は
粒成長を促進し、易焼結性の原料粉末は得られにくい。
以上の様な理由により、従来は酸化物混合法で単一結晶
相からなる。易焼結性を有する。
組成均一性の良好な鉛系セラミックス原料粉末が得られ
ていなかった。本発明は、酸化物混合法における」二記
の欠点を解決するためになされたもので、800℃以下
の温度での仮焼で単一結晶相からなる鉛系セラミックス
原料粉末を得ることを可能にし、易焼結性を有する2組
成均一性の良好な鉛系セラミックス原料粉末を安価に工
業的な規模で製造することができる方法を提供すること
を目的とする。
[発明の構成] 即ち本発明は上記の問題点を解決するものであって、酸
化鉛を出発原料の1つとし、前記原料と他の酸化物や無
機塩を粉砕1.混合後。
焼成することによりセラミックス用原料粉末を製造する
工程において、硝酸イオン、または有機酸イオンが存在
するPH7〜11の水溶液中で出発原料すべてを粉砕、
混合し、酸化鉛を塩基性鉛組成物に変質させた後、50
0℃〜900℃の範囲で仮焼することを特徴とする鉛系
セラミックス粉末の製造方法、及び。
酸化鉛を出発原料の1つとし、前記原料と他の酸化物や
無機塩を粉砕、混合後、焼成することによりセラミック
ス用原料粉末を製造する工程において、硝酸イオン、ま
たは有機酸イオンが存在するPH7〜11の水溶液中で
あらかじめ酸化鉛を粉砕して、塩基性鉛組成物に変質さ
せ、これを濾過後または濾過、乾燥後、あるいはそのま
ま他の出発原料を添加し、粉砕、混合処理を行ない、5
00℃〜900℃の範囲で仮焼することを特徴とする鉛
系セラミックス粉末の製造方法に関する。
[発明の詳細な説明] 本発明に用いられる鉛源としては、PbO。
pbo、、pbio3.等がある。本発明者らは前記課
題を解決するために、これらの酸化鉛を硝酸イオンが存
在するPH7〜11の水溶液中において粉砕を行なった
。その結果、これらの酸化鉛が本来の色から白色に変化
することがわかった。この現象について鋭意究明したと
ころ、この反応はPH7〜11の範囲の硝酸イオンが存
在する水溶液中で起こり、且つ機械的な力が共存すると
急速に反応が進行することがわかった。そして白色化し
たものを乾燥した。これは、塩基性硝酸鉛組成物であり
、乾燥温度により粒径が著しく変化する熱的に不安定な
物質であることが明らかになった。第1図にPbOのX
線回折図形(b)とSEM写真(a)を、第2図にこれ
から得られた塩基性硝酸鉛組成物のX線回折図形(b)
とSEM写真(a)を示す。
X線回折図形は横軸がCuのにα線に対する回折角度、
縦軸がX線強度(cps)である。JCPDSカードか
ら第1図は、アシコツトと呼ばれる斜方晶PbOの反射
で各回折ピークの指数っけができ、第2図は、Pb5(
N O、)(OH)、の反射で指数っけができる。
このことがらPbOが変質していることが明らかである
。この反応と同様の反応は酢酸などの有機酸においても
認められた。そして酸化鉛を粉砕、混合の初め、あるい
は途中でこの様な塩基性鉛組成物の形にしておくと、5
00℃〜900℃好ましくは700℃〜800℃の温度
での仮焼で組成均一性の良好な鉛系セラミックス粉末が
製造できることがわかった。本発明においては、酸化鉛
と他の出発原料を初めから一緒に、硝酸イオン、または
有機酸イオンが存在するPH7〜11の水溶液中で粉砕
、混合を行なっても、またあらかじめ鉛酸化物のみを硝
酸イオン、または有機酸イオンが存在するPI−17〜
11の水溶液中で粉砕、混合を行なって塩基性鉛組成物
の形にしておき、それに他の出発原料を添加して更に適
当な条件で粉砕、混合を行なっても良い。
池の出発原料は金属酸化物でも無機塩でも良い。硝酸イ
オンが存在するPH7〜11の水溶液は、硝酸とアンモ
ニア水を混合するか、PH調整したNH,N○3水溶液
を用いるのが望ましい。有機酸イオンが存在するP11
7〜11の水溶液についても同様の作製方法が望ましい
粉砕、混合の装置には、一般にボールミル。
拙かい機、振動ミル、ビーズミル等が用いられる。また
本発明に使用される有機酸は主として酢酸、アクリル酸
等の有機カルボン酸である。本発明における重要な点は
、鉛酸化物の変質を充分に行なうことであり、硝酸イオ
ン、または有機酸イオンの濃度と水溶液の円]。
あるいは粉砕混合の各条件はこのことを前提に決定され
る。本発明により500℃〜900℃の仮焼温度で、従
来得られなかった単一結晶相からなる易焼結性の鉛系セ
ラミックス粉末が酸化物混合法により得られる理由とし
ては、硝酸塩または有機酸塩の分解時にHedvall
効果が起こり2反応時の粉体の組成均一性を高めたため
と考えている6以下この発明の実施例について詳述する
[実施例] P bo  6 2. 8 1  g、  La*Os
  4. 53g、ZrO*  24. 21g、Ti
1t  8,45gをとり、PH8,3(7)NH<N
Ox水溶液(濃度100g/l)とともにボールミル中
で15時間粉砕混合した。これをアンモニア水で洗浄後
、80℃で乾燥し、800℃で2時間の仮焼を行なった
。これをボールミルを用いてアルコール中で再度粉砕し
、乾燥後700℃2時間の仮焼を行ない、解砕してPL
ZT原料粉末を得た。第3図にこの粉末のX線回折図形
を示す。
X線回折図形の縦軸、横軸は、第1図、第2図同様であ
る。各回折ピークはほぼ立方晶PLZTで指数っけがで
きる。同粉は、800℃以下の仮焼にもかかわらず、は
ぼPLZT単相になっていることがわかる。これにより
鉛の蒸発が少ない条件で好ましい処理が可能である。こ
の粉末のBET法による比表面積は、 5a7gであり
、後述する比較例の酸化物混合法によるPLZT粉末の
比表面積と比べ9倍近い値となり粉の焼結性も向上して
いることがわかった。
[比較例コ PbO62,81g、LazO= 、4.53g、  
Zrox  24.21g、Ti0z 8.45gをと
り、PH7の水とともにボールミル中で15時間粉砕混
合した。これを80℃で乾燥し、900℃で2時間の仮
焼を行なった。
これをボールミルを用いてアルコール中で再度粉砕し、
乾燥後700℃2時間の仮焼を行ない、解砕してPLZ
T原料粉末を得た。第4図にこの粉末のX線回折図形を
示す。
X線回折図形の縦軸、横軸は、第1図、第2図、第3図
と同様である。図中、矢印で示したところに明瞭なP 
b T 10 aのピークがみられる。同粉は実施例よ
り100℃高温で仮焼したにもかかわらずPLZTとP
bTi01の混合物になっている。またこの粉体のBE
T法による比表面積は3%/gであった。
[発明の効果コ 以上説明した様に22本発明により500℃〜900℃
の仮焼により酸化物混合法で単一結晶相の鉛系セラミッ
クス原料粉末が得られる。仮焼温度が下げられることに
より、得られる粉末の比表面積は従来の酸化物混合法に
より得られる粉末に比べ大きくなり易焼結性となる。こ
れはペロブスカイト型鉛系セラミックスの電気的、光学
的用途の拡大に対し。
酸化物混合法が好適に実施可能になり、原料粉体の量産
化、低コスト化へ寄与するものである。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)は、出発物質の1つであるPboの粒子構
造の写真であり、第1図(b)は、X線向折図形である
。 第2図(a)は、塩基性硝酸鉛組成物の粒子構造の写真
であり、第2図(b)は、X線回折図形である。 第3図は、実施例により得られたPLZTの原料粉末の
X線回折図形 第4図は、比較例により得られたPLZTの原料粉末の
X線回折図形

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化鉛を出発原料の1つとし,前記原料と他の酸
    化物や無機塩を粉砕,混合後,焼成することによりセラ
    ミックス用原料粉末を製造する工程において,硝酸イオ
    ン,または有機酸イオンが存在するPH7〜11の水溶
    液中で出発原料すべてを粉砕,混合し,酸化鉛を塩基性
    鉛組成物に変質させた後,500℃〜900℃の範囲で
    仮焼することを特徴とする鉛系セラミックス粉末の製造
    方法。
  2. (2)酸化鉛を出発原料の1つとし,前記原料と他の酸
    化物や無機塩を粉砕,混合後,焼成することによりセラ
    ミックス用原料粉末を製造する工程において,硝酸イオ
    ン,または有機酸イオンが存在するPH7〜11の水溶
    液中で,あらかじめ酸化鉛を粉砕して,塩基性鉛組成物
    に変質させ,これを濾過後または濾過,乾燥後,あるい
    はそのまま他の出発原料を添加し,粉砕,混合処理を行
    ない,500℃〜900℃の範囲で仮焼することを特徴
    とする鉛系セラミックス粉末の製造方法。
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