JPH02270888A - 新規シラン化合物 - Google Patents

新規シラン化合物

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JPH02270888A
JPH02270888A JP9058789A JP9058789A JPH02270888A JP H02270888 A JPH02270888 A JP H02270888A JP 9058789 A JP9058789 A JP 9058789A JP 9058789 A JP9058789 A JP 9058789A JP H02270888 A JPH02270888 A JP H02270888A
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JP
Japan
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silane coupling
silane
coupling agent
glass
silane compound
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JP9058789A
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Shigeyoshi Hara
原 重義
Zenichiro Endo
遠藤 善一郎
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、特定の重合体をマトリックス樹脂に用いる場
合のガラス繊維等の補強材の表面処理剤として優れた性
能を有するシランカップリング剤として用いる新規シラ
ン化合物に関するものである。更に詳しくは、メタ上シ
ス重合性モノマーをメタセシス重合触媒の存在下で、重
合と成型を同時に行う樹脂の補強材としてのガラス繊維
等の表面処理剤として優れた性能を有するシランカップ
リング剤として用いうる新規シラン化合物に関するもの
である。
b、従来技術 ガラス繊維等の無機補強材を有機樹脂の補強材に用いる
場合には、その接着性を向上せしめるために、かかる無
機補強材をシランカップリング剤で処理することが行わ
れる。かかるシランカップリング剤は、シラノール系の
基を通じて、無機補強材との接着性に寄与する部分と、
用いられる樹脂と強い相互作用を有する有機基の部分の
両方を有する化合物であり、従ってかかる有機基の部分
は用いる樹脂の構造によって当然適当なものが異なって
くることになる。
従来より、無機補強材と共によく用いられてきたポリエ
ステル樹脂く飽和型、不飽和型ともに含む)、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂等には、各々、良好な接着性を与えるシランカップ
リング剤が既に市販されている。しかしながら、新しい
樹脂、特に新しい化学反応を利用した樹脂には、それに
適したシランカップリング剤を設定する必要がある。
近年、かかる新しい樹脂として、環状オレフィンをモノ
マーとして、かかるモノマーを、メタセシス重合触媒の
共存下に重合と成型を同時に行う樹脂が注目されている
環状オレフィンがメタセシス重合触媒系によって開環重
合体を与えることは公知である。そこでジシクロペンタ
ジェン(DCP>の如く安価に得られるメタ上シス重合
性環状オレフィンをメタセシス重合触媒系によって鋳型
内で重合と成型を一段階でおこなって重合成型物を得る
方法が提案された。すなわち、メタセシス重合触媒系が
、塩化タングステンの如き触媒成分と、アルキルアルミ
ニウムの如き、活性化側成分との二成分よりなることを
利用し、各二成分とモノマーとからなる二種類の液を用
いて重合時に急速混合の後鋳型内に流し込み重合体成型
物を得る方法が提案されなく例えば、特開昭58−12
9013号公報参照)。
かかる方法によれば安価な低圧鋳型を用いて、大型成型
物が得られる。かつ、かかる成型物は、剛性と耐衝撃性
の良好なバランスを有しており工業的に非常に魅力ある
方法といえる。
しかしながら用途によっては、より高い剛性とより高い
寸法安定性と、さらに改良された熱変形温度が要求され
る場合も多いことが判ってきた。
かかる成型物として重要な3つの性能の向上を同時に達
成しうるための解決方策として無機充填材を用いること
、それも、特に安価で有効なガラス補強材やその他の無
機補強材を用いる方法をあげることができ、かかる樹脂
とガラス繊維等の無機補強材との接着に利するシランカ
ップリング剤が必要になってきたものである。
かかるメタセシス重合と同時に成型を行う樹脂用のシラ
ンカップリング剤については、従来全く知られていない
が、従来からの各種樹脂に対し接着性の良好なシランカ
ップリング剤を得るための原則を考えてみると、メタセ
シス重合によって樹脂が硬化しガラス繊維と接すること
がら、メクセシス重合性の有機基を有するシランカップ
リング剤をデザインすべきであると考えられる。かがる
メタセシス重合性基として、重合性がよく、かつ合成し
やすい基として、ノルボルネン構造を考えることができ
る。ノルボルネン基を有するシラン系の化合物としては
、一般にビニルシラン系化合物から誘導される、例えば
トリエトキシノルボルネンシランが公知である。しかし
、かかるシラン化合物のノルボルネン環はシリコン原子
に直結しており、ノルボルネン環が樹脂形成の反応に関
与するためにはシリコン原子より離れた位置にある方が
よいと考えられる所から、容易に入手できる原料から誘
導され、かつノルボルネン環がシリコン原子と少なくと
も直結していない新規シラン化合物を得るべく鋭意検討
した結果、本発明に到達したものである。
C1発明の構成 そこで、本発明はシランカップリング剤として公知のア
リルトリアルコキシシランに着目しな。
かかる化合物のオレフィン基に対し、シクロペンタジェ
ン及び2−ブテニルトリアルコキシシランをディールズ
・アルダ−付加せしめ、その不飽和基の部分をノルボル
ネン化せしめることによってメタセシス重合性のノルボ
ルネン基がシラン原子に直結していない新規なノルボル
ネン環含有シラン化合物を得ることに成功したものであ
る。
即ち本発明は、書き発明を包含する。
式(I> で表わされる新規シラン化合物。
かかる新規シラン化合物の製法としては、前述の如く公
知のアリル又は2−ブテニルトリアルコキシシランとシ
クロペンタジェン又はジシクロペンタジェンとの反応に
よって得る方法が最も好ましい。
[R+、R2は前出に同じ。] かかる反応は、不活性溶媒の存在下で行ってもよいが、
両成分とも液状物であるので無溶媒でも容易に実施でき
る。
一般に不活性雰囲気下、シクロペンタジェンが低沸点で
あるためオートクレーブ中で温度は60〜200℃、特
に好ましくは100〜140℃、反応時間0.5〜10
時間、特に好ましくは1〜4時間の範囲で反応せしめれ
ばよい。両原料のモル比は理論的には、]対1でよいこ
とになるが、シクロペンタジェン自身も自己ディールス
・アルダ−付加反応を行い、ジシクロペンタジェンやト
リシクロペンタジェンを副生ずるので、加えた上記不飽
和シラン類を出来るだけ反応せしめようとする場合には
、シクロペンタジェンを過剰に用いるのがよい。しかし
、この場合には、シクロペンタジェンのかなりの部分を
副生物とすることになるので、逆に上記不飽和シラン類
を過剰に用いて、それを回収して再使用することも可能
である。
上記の得失を考慮して決めればよいことになる。
反応終了後、反応混合物中より未反応原料及び上記の如
き副生物を留去し、原理的にはさらに本発明の新規シラ
ン化合物を蒸留すればよいことになる。一般には、かか
るシラン化合物は蒸留できるはずであるが、本新規シラ
ン化合物は、そのm道中のノルボルネン環が逆ディール
ズ・アルダ−反応によって、もとの原料に解離する可能
性があるのでその条件の選定が難しく、かつ、一般のシ
ランカップリング剤としての用途には、かかる精製を行
わなくとも、未反応原料及び副生物を充分に留去したま
まで用いることができる。さらに蒸留を用いないで精製
したい場合には選択抽出等の手段を用いることもできる
本発明の新規シラン化合物の構造はNMR,IR等によ
って確J忍することがて°きる。
かかる新規シラン化合物のシランカップリング剤として
実際の適用は、一般に前もってシランカップリング剤で
処理した無機充填材を用いる方法と、逆にシランカップ
リング剤を重合性の溶液中に添加しておき、硬化と同時
に無機充填材へのシラン処理も同時に行う方法との2法
がある。
後者の方法は、無機充填材へのシラン処理の工程を省略
できる長所があるが、無機充填材へのシラン処理は、重
合性の溶液との接触も同時に起りかつ、その条件下でシ
ラン処理もおこなわれねばならないことになり、シラン
カップリング剤は、理論必要量よりも、かなり多量に添
加される必要があり、かつ、このように添加されなシラ
ンカップリング剤は、重合反応に影響がないことが要求
されるが、本発明のシラン化合物が適用されるメタセシ
ス重合体の場合は、前述の如く、メタセシ= 9 − ス重合反応が極性化合物の共存に敏感であり、かつ、重
合の進行が早いので、シラン処理との同時進行に困難が
ともない、前者の方法の適用が好ましい。
前者の場合は、無機充填材のシラン処理の際に一般に溶
媒を用いて希釈しなシランカップリング剤を無機充填材
に接触させ、乾燥、熱処理によって、シランカップリン
グ剤を無機補強材表面に固着させることになる。かかる
溶剤としては工業的見地では水が最も好ましく、次いで
、水とアルコールやアセトン等の極性有機溶媒との混合
物が用いられることになり、それとの混和性と、処理速
度等の面で適当なものが選ばれることになる。
無機充填材としては、ガラス補強材を最も一般に用いら
れるものとして挙げることができる。
ガラス補強材は、繊維状、粉末状等いかなるものをも用
いることができる。
ガラス補強材への本発明の新規シラン化合物のシランカ
ップリング剤としての適用処理は前記の如く、−aのシ
ランカップリング剤をガラス補強材へ適用する方法とし
て確立している方法をそのまま用いることができる。特
にチョツプドあるいはコンティニュアスストランドを基
材とするガラス繊維補強材の場合は、紡糸の際の油剤の
一成分にシランカップリング剤を加えておき、紡糸工程
中の同時にシランカップリング剤を付着させてしまう方
法をとることもできる。
ガラス補強材以外にも、表面にシラン処理剤と結合しう
る−OH基を有する無機充填材は、同様にシラン処理剤
によってメタセシス重合体との接着性を向上せしめるこ
とができる。かかる無機材料としては、酸化物系無機物
は勿論のこと、窒化物や炭化物も、実際に表面は酸化さ
れて○ト1基を有している場合が多く、効果が発揮でき
る場合が多い。
かかる繊維状無機充填材としては、ウオラストナイト、
チタン酸カリ、アルミナ繊維等をあげることができ、板
状物として各種マイカ類をあげることができる。
粉末状物としては、カオリン、焼成りシー5石黄粉、珪
石粉、長石粉、タルク、珪酸アルミニウム、アルミナ、
その他各種セラミックス粉末をあげることができる。か
かる無機充填材の特別な例として、各種無機顔料類もあ
げることができる。
即ち、酸化チタン、鉄黒等の微粉末顔料の分散性改良の
ために用いることもできる。
本発明によるシラン化合物によって処理した無機補強材
を補強のなめに用いる樹脂は、前述の如くメタ上シス重
合性シクロオレフィンをメタセシス重合触媒の共存化に
重合と同時に成型を行って、成型物として得られるもの
であるが、メタ上シス重合性シクロオレフィンモノマー
の好適な具体例としては、ジシクロペンタジェン、トリ
シクロペンタジェン、シクロペンタジェン−メチルシク
ロペンタジェン共二量体、5−エチリデンノルボルネン
、ノルボルネン、ノルボルナジェン、5−シクロへキセ
ニルノルボルネン、 1,4,5.8−ジメタノ−1,
4,4a、 5.6.7.8.8.8a−オクタヒドロ
ナフタレン、1.4−メタノ−1,4,4a、5,6.
7.8,8.8a−オクタヒドロナフタレン、6−ニチ
リデンー1.4.5゜8−ジメタノ−1,4,4a、 
5.6.7.8.8a−ヘプタヒドロ−ナフタレン、6
−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,、4,4a
、 5.6.7.8.8a−へブタヒドロナフタレン、
 1,4,5.8−ジメタノ−1,4,4a、 5,8
.8a−ヘキサヒド口ナフクレン、エチレンビス(5−
ノルボルネン)などの1〜3個のノルボルネン構造を有
する環状オレフィンの一種または二種以上の混合物をあ
げることができるが特にジシクロペンタジェン又は、そ
れを主体とするモノマー混合物が好適に用いられる。
また、必要に応じて、酸素、窒素等の異種元素を有する
メタ上シス重合性環状化合物を用いることもできる。か
かる極性モノマー類は、ジシクロペンタジェン等との共
重合で用いられることが多い。
メタセシス重合触媒は、主触媒成分と活性止剤成分とか
ら構成される。
主触媒成分としては、タングステン、レニウム、タンタ
ル、モリブデン等のハライド等の化合物をモノマーに可
溶化して用いられる。
ただし、ハライドのままで七ツマ−と接触せしめるとカ
チオン重合を起す場合がありそれを防ぐためキレート化
剤等でそれを防ぐ方法等もとられる。かくして主触媒成
分を含有する一方の安定な反応性溶液を得ることができ
る。
一方、活性化剤としては、一般にアルミニウムやすす等
の有機金属化合物が用いられ、これらをモノマーに溶解
することにより、もう一方の反応溶液を形成する。この
場合活性化剤の反応性を調節する目的でルイス塩基を加
えることが行われる。
さらに、かかる反応性溶液中には、実用に当って、得ら
れた重合体のその特性を改良または維持するために、さ
らに各種添加剤を配合することが行われる。かかる添加
剤としては、充填剤、顔料、酸化防止剤、光安定剤、難
燃化剤、高分子改良剤などがある。このような添加剤に
おいても本発明における無機充填剤と同じく重合と同時
に成型物が得られて後は添加することが不可能であるか
ら、添加する場合には予め前記した原料溶液に添加して
おく必要がある。
かかる添加剤は、メタ上シス重合触媒系成分に対し、実
用上、差支えない程度には不活性なものが選択して用い
られる。
本発明の新規シランカップリング化合物無機充填剤を用
いる重合体成型物は、前記した如く、重合と成型とを同
時に行うことによって製造される。
かかる成型法としては前述の如く、触媒と原料単量体と
をスタテックミキサー等の簡単なミキサーで混合するか
、前もって混合したプレミックスを型の中に流入せしめ
るレジンインジェクション方式、触媒系を二つに分けた
反応溶液Aと反応溶液Bをヘッド部で衝突混合せしめて
そのまま型に流し込むRIM方式を採用することができ
る。特にRIM方式が一般に用いられる。
いずれの場合も鋳型(モールド)への注入圧力は比較的
低圧であることができ、従って安価な鋳型を使用するこ
とが可能である。また、型内の重合反応が開始されると
反応熱によって型内の温度は急速に上昇し、短時間に重
合反応が終了する。
ポリウレタン−RIMの場合と異なり、モールドから離
脱は容易であり、特別の離型剤を必要としない場合が多
い。
ガラス補強材等無機充填材の適用は、前述の如く、一定
長以上の繊維形態の場合は予め型内に充填しておく方法
がとられ、粉末状の場合には反応性溶液AおよびBの少
なくとも一方に分散しておきそれを型内に注入する方法
がとられる。
かかる無機充填材の補強効果は、本発明による新規シラ
ン化合物のシランカップリング剤としての適切なる使用
により良好な接着が実現されたことにより、一般に、補
強材の添加量に比例して改善される物性が多くなる。従
って、その用途より、要求される物性に応じて添加量を
定めればよい。
一般に、より高い剛性が望まれる場合、より高い無機充
填材の添加量が必要となるが、その添加量が多くなるに
つれて、繊維形態の場合は、反応性溶液が空隙をつくる
ことなく、単繊維間に充分浸透するのが難しくなり、粉
末の場合は、粉末が懸濁された反応液の流動性が悪くな
り、自ら技術的な限界が生じることになる。ただ、かか
る限界は同じ繊維であっても、その単繊維の寸法、集合
体の形態等によって異なり、その面での最適化も、良好
な補強体を得るなめに必要である。
一般に、無機充填材の充填率は、一般に好ましくは体積
分率で0.03〜0,5、より好ましくは0.05〜0
.4の範囲が一般に用いられる。
なお、かかる無機充填材の適用にあたって成型物中に均
一に分布する必要はなく、要求性能をより満足せしめる
最適配置を考えればよいことになる。
例えば、同一成型物中の特定の部分の剛性等をあげたい
場合、その対応する場所にのみ、あるいはその部分によ
り高い充填率で、繊維集合体補強材を布置すればよいこ
とになる。また、板状物の曲げ剛性を効率的に高くした
い場合、両面により高い充填率で補強材をおくようにす
ればよい。−方、表面が、凹凸の少ないスムースな表面
が要求される場合、表面の部分にのみ、補強効果を多少
犠牲にしても、例えばファインデニルのガラス繊維をか
らみ合ぜなガラスベールと呼ばれる集合体−、−17− をおく方法をとることもできる。また、さらに有機繊維
のベールや紙等を表面にのみ用いることもできる。
また、かかる補強材の使用によって強度的に余裕が出来
な部分を、フオーム状物で充填することによって、曲げ
強度を維持しながら、軽量化する等の方法の適用も可能
となる。
d、発明の効果 かくして本発明の新規シラン化合物は、既存のシラン化
合物から容易に誘導することができ、かかるシラン化合
物をシランカップリング剤として応用し、それで処理さ
れた無機材料充填メタセシス重合体成型物は、改良され
た機械及び熱特性を有しており、従来のメタセシス重合
体成型物よりも、高い剛性1寸法安定性、熱変形温度等
の要求される用途に好適に用いることができる。即ち、
自動車、オートバイ、ボート、スノー・モービル等の陸
上、水上、各種運搬機器の部材、ゴルフ・カート、トラ
クター等の産業用、レジャー用、スポーツ用、自走機器
、移動機器類の部材、電機。
電子1機械類のハウジング等、広範な用途に用いること
ができる。
e、実施例 [(ノルボルネニルメチル)トリエトキシシラン(NM
Si)の製造及び確認] 市販のアリルトリエトキシシラン500gと市販のジシ
クロペンタジェンを熱分解させたシクロペンタジェン2
40gを2gオートクレーブ中窒素雰囲気下175℃、
6時間反応せしめた反応混合物を減圧上加熱する方法で
未反応原料のアリルトリエトキシシラン、シクロペンタ
ジェン及び副生物のジシクロペンタジェン、トリシクロ
ペンタジェン等揮発性化合物を留去した後、エタノール
300 mlで洗浄しエタノール易溶部分と難溶部分に
分けた。
エタノールに難溶な部分は粘調な液体であった。
エタノールに易溶部分をフラスコに入れロータリーエバ
ポレータにてエタノールを留去後、少量のエタノールを
加え易溶分を取り出しな。同様の操作をもう一度繰返し
な所、さらさらとした液体480gを得た。かかる液体
の90MHzのプロトンNMR5及びIRを測定した所
、(ノルボルネニルメチル)トリエトキシシランが得ら
れていることが確認できた。
即ち、NMRより下記に帰属を示した如く、ノルボルネ
ン環のプロトン、−o c Hz−のプロトン、0  
(J12CH3のプロ1〜ン、S i CHz−のプロ
トンの帰属ができる。それぞれのピークの積算値も理論
値と一致しており目的の化合物が得られていることが判
る。
またIRからも、ノルボルネン環によるとみられる特性
吸収帯が3046.1615.703 cnrlに認め
られる。またSi −0−CH2CH3に起因する特性
吸収帯が1166、1104.1082.957 cm
−’に認められた。
(b) (e) (a)  5.85−6.20ppm 2H参考例 [新規シランカップリング剤(NMSi)処理ガラスの
メタセシス重合体の接着性確認] 上記実施例で得な新規シランカップリング剤NMSi処
理ガラスのメタセシス重合体との接着性検討を表1に示
す如き市販のシランカップリング剤との比較で行った。
なお、シランカップリング剤でガラス処理をするための
媒体についても同表に併記しな。媒体に対するシラン処
理剤は1wt%にして用いた。
表 1 参考例に用いたシランカップリング剤[主触媒
濃縮液の調製] 高純度六塩化タングステン19.80g <0.05モ
ル)を乾燥トルエン90m1に窒素気流下で添加し、を
−ブタノール0.925gを5mlのトルエンに溶解し
たちのを加え1時間撹拌し、次いでノニルフェノール1
1.05g (0,05モル)及び1〜ル工ン5mlよ
りなる溶液を添加し1時間窒素パージ下に撹拌する。1
0gのアセチルアセI〜ンを混合物に加え、副生ずる塩
化水素ガスを追い出しながら窒素パージ下に一晩撹拌を
継続し、その後、一部留出したトルエンを補い帆5Mタ
ングステン含有触媒濃縮液を調整した。
[活性化剤濃縮液の調製] ジ−n−オクチルアルミニウムアイオダイド5.70g
 、  )ツーn−オクチルアルミニウム31.17g
ジグライム13.42gを窒素気流下で混合し、次いで
DCPを添加し全体で100 mlになるように希釈し
1.0Mアルミニウム含含有活性化製濃縮液得た。
[各シランカップリング剤のメタセシス重合阻害性及び
接着性テスト] ジャー型ガラス容器の内面を、前記衣1のシランカップ
リング剤の媒体溶液で処理し、120℃。
10分間熱処理して、内面が各々のシランカップリング
剤で処理されたガラス容器を調製しな。
一方、前記主触媒濃縮液及び活性化剤濃縮液の各々をD
CP96.5wt%、エチリデンノルボルネン3.5w
t%のモノマー混合物に添加して、タングステン含量0
.001 Mの反応性溶液A及びアルミニウム分0.0
03Mの反応性溶液Bを調製しな。
かかる溶液A、Bの各々10m1を別のシリンジに取り
出し30°Cにした後、上記処理ガラス容器内に窒素気
流下急速撹拌下に、両方を同時に押出し、二液の混合を
終わった時点で、撹拌機をあげ、かわりに熱電対を押入
し、両液のシリンジからの注入が終わった時点から10
0°Cに到達した時間(重合時間)を測定しな。
結果を表2に示す。かかる重合時間を比較することによ
り、シランカップリング剤のメタセシス重合に与える影
響が判ることになるが、NMSiは重合性に与える影響
が小さいことが判る。さらに生じた重合体固体がシラン
処理したガラス容器とよく密着しなか、簡単に離れなか
を観測しな。その結果を同様に表2に併記した。それで
判る通りNMSiのみが、成型物がシラン処理したガラ
ス容器によく密着し、なかなか離れなかっな。他は重合
の際の収縮もあって、ガラス容器から離れなり容易に離
れるようになっており定性的ではあるが、NMSiのシ
ランカップリング剤処理ガラスがメタセシス重合体と良
好な接着性を示すことが確認された。
表   2 [ガラス板を用いた接着性テスト] 上記のガラス容器の代りに、顕微鏡用プレパラートガラ
ス板上に、同様に、各々、シランカップリング処理した
一方、上記と同様に調製した反応溶液A、Bを各々、1
0m1づつシリンジにとり、かかるシリンジを同一割合
で機械的に押出し、両方の液がノズルより吹き出し衝突
混合し小型の型内に流れ込んだようにした超小型机上R
IM装置によって成型板を作成した。その際、成型型内
の片面に上記シラン処理したガラス板を取り付けておき
成型板はガラスと接触して生成されるようにした。この
ようにした重合の結果、NMSiで処理した場合には、
生成した樹脂の収縮によってガラス板は多数の片にくだ
けたが一つ一つは樹脂とよく固着していた。
それに対し、比較のためのシラン処理剤比較1〜4で処
理したものと、シラン処理を全くしなかったガラス板は
二つにわれなだけだが生成した樹脂と離れてしまってお
り、良好な接着性を示さなかった。
[ガラス織布入コンポジット強度テスト]バーニング処
理をして紡糸油剤等を揮散させ表面をきれいにしたガラ
ス織布く目付215g/rrf、平織、厚さ0.22m
m1 を表1の各シランカップリング剤溶液に浸漬、引
き上げてローラでしぼり、1日間風乾した後、熱風炉中
で120℃、10分熱処理しな。
このように処理したガラス織布10枚を、厚さ3、5m
mたてよこ30cmX 30cmの平板状の成型鋳型内
に重ねておき、その型内に上記と同じモノマー組成にP
irestone社製SBR−8teron 720を
2重量%溶解したものに、主触媒濃縮液、活性死刑濃縮
液の各々を同様に溶解しタングステン含量0.001 
Mにした反応性溶液A及びアルミニウム含量0.003
Mの濃度にした反応性溶液Bを調製し、これを実用型の
RIM成型機を用いて衝突混合注入しガラス繊維含有率
(Vol−含量)22%のガラス織布強化メタセシス重
合体成型板を得た。
かかる成型板から、常法に従いサンプルを切り出して、
曲げ強度1曲げモジュラスを測定した。
その結果を表3に示す。NMSiで処理したガラス織布
を用いたコンポジット板が、他のシランカップリング剤
で処理した織布を用いたコンポジット板や、シラン処理
なしの織布を用いたコンボジット板に比し、非常に高い
曲げ強度1曲げモジュラスを示していることが判る。か
かる曲げ強度2曲げモジュラスは、ガラス繊維強化樹脂
材の場合、ガラス繊維と樹脂との接着性の良否が最も鋭
敏に影響する性質とされておりNMSiが良好な接着性
を与えることを示している。
さらに、不適当なシランカップリング剤を用いるとむし
ろ無処理の場合よりも悪い曲げ強度1曲げモジュラスし
か得られないことが判る。
手続補正書(師 1、事件の表示 特願平  1− 90587 号 2、発明の名称 新規シラン化合物 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 6、補正の内容 で自\ け)明細書第5頁9〜10行の「例えばトリエトキシノ
ルボルネンシランが公知である」を「例えばトリエトキ
シノルボルネニルシランが公知であるJと訂正する。
(2)同第7頁4行の 「川−CH=CHCR2Si (ORt) 3 Jをr
Rz−CH=CH−CH2−8i (ORt> 3 J
と訂正する。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し式中、R_1はメチル、エチル及びメトキシエチ
    ルからなる群より選ばれる少なくとも1種の基を表わす
    。R_2は水素又はメチル基を表わす。] で表わされる新規シラン化合物。
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