JPH02265738A - 透明ガスバリアフィルム - Google Patents

透明ガスバリアフィルム

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JPH02265738A
JPH02265738A JP1089366A JP8936689A JPH02265738A JP H02265738 A JPH02265738 A JP H02265738A JP 1089366 A JP1089366 A JP 1089366A JP 8936689 A JP8936689 A JP 8936689A JP H02265738 A JPH02265738 A JP H02265738A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、透明ガスバリアフィルムに関する。
更に詳しくは、透明性を有し、かつ、水蒸気や酸素等の
気体の透過率が小さい透明ガスバリアプラスチックフィ
ルムに関するもので、特に電子部品、食品および薬品等
に好適に使用される透明ガスバリアフィルムに関する。
[従来の技術] 従来、透明ガスバリアフィルムとしては、例えば電界発
光素子(エレクトロルミネッセンス発光素子)用として
、次のようなものが知られている。
(1)防湿性の優れたプラスチックフィルム、例えば、
1塩化3弗化エチレン(以下PCTFEと略す)を用い
る方法。
(2)2層のポリオレフィンフィルムの間に酸化珪素の
蒸着層を設けたもの(実公昭6l−42319)。
(3)透明樹脂フィルムに酸化珪素や窒化珪素のスパッ
タ膜を設けたもの(実公昭62−24959)。
(4)本発明者らが先に提案した、プラスチックフィル
ムにI n、Sn、Znなどの金属酸化物層を積層した
もの(特開昭63−237940)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、かかる従来のガスバリアフィルムには、次のよ
うな問題点があった。
(1)のプラスチックフィルムを用いた場合には、防湿
性が十分でないため厚いフィルムを用いる必要があり、
可撓性が劣る。防湿性に優れたPCTFEフィルムの場
合でも200μm以上の厚さが必要である。また、プラ
スチックフィルムは、高温での防湿性能が劣るため、高
温で使用すると電界発光素子の寿命が短くなる。
■や(3)の酸化珪素や窒化珪素を蒸着やスパッタした
ものは、高い防湿性能を得るためには厚さを300Å以
上、実用的には500八以上と厚くする必要があり、可
撓性がなくなり、亀裂や剥離が生ずる。また、酸化珪素
や窒化珪素の膜厚が厚くなるに伴い、透明性が低下して
くるため発光輝度が小さくなる。
(4)は(1)〜(3)の問題点を改善したものである
が、ピンホールが存在し、ガスバリア性を改善する余地
がある。またガスバリア層は透明導電膜とじて使用され
ているものであり、表面抵抗値で10Ω/ロ〜106Ω
/口程度の導電性がある。しかしながら、この範囲の導
電性を有する場合、例えば第4図に示すように発光素子
内部より引き出し電極を引き出そうした場合、引き出し
電極と導電性のガスバリア層の端部とが接触し、短絡す
る問題が生ずるおそれがあった。
本発明者らは、かかる問題点を解決するため、鋭意検討
した結果、ピンホールが少なく、かつ導電性を低下可能
であるとともに、水蒸気や酸素等の気体のガスバリア性
に優れた透明ガスバリアフィルムを見出し、本発明に到
達したものである。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、プラスチックフィルムから成る基
体の少なくとも片面に、ガスバリア層を積層した透明ガ
スバリアフィルムにおいて、該ガスバリア層はInおよ
び/またはSnからなる金属の酸化物層であって、かつ
該金属酸化物層が金属1原子に対し0.05〜1.0原
子のフッ素を含むことを特徴とする透明ガスバリアフィ
ルムを提供するものである。
ここでフッ素の含有比率はE 1 e c t r o
 n5pectroscopy  for  Chem
ica l  Ana lys is (ESCA)分
析による広帯域スペク1ヘルから、その原子数比(m対
積分強度/光イオン化断面積)より算出したものである
。すなわち、フッ素を含む酸化インジウム膜においては
インジウム1原子に対するフッ素原子数の比で示し、フ
ッ素を含む酸化錫膜においては錫1原子に対するフッ素
原子数の比で示したものである。またフッ素を含むイン
ジウムと錫の合金の酸化物においては、インジウムと錫
の原子数比の和を1原子とし、該1原子に対するフッ素
原子数の比で示すものとする。。
以下本発明の詳細を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の透明ガスバリアフィルムの1例を示す
もので、■はプラスチックフィルム、2は該フィルム1
の片面に積層されたガスバリア層で、InまたはSnの
単一金属あるいはこれらの合金からなる金属の酸化物層
であって、特定量のフッ素原子を含んでなるものである
第1図のものは本発明の透明ガスバリアフィルムの基本
構成を示すもので、必要に応じてヒートシール可能な熱
可塑性樹脂接着層を積層したり、第1図の基本構成を複
数層積層して使用することらできる。また基体の両面に
ガスバリア層を設けることもできる。
第2図は第1図の透明ガスバリアフィルムのガスバリア
層2の上にさらにヒートシール可能な熱可塑性接着層3
を設けた例を示したものであり、また第3図は、第1図
に示す基本構成を有機薄膜層4を介して積層せしめると
ともに端面に接着層3を形成せしめたものである。
第4図は本発明の透明ガスバリアフィルムを用いた電界
発光素子の1例を示すもので、5はポリエステルフィル
ムなどのプラスチックフィルムにアルミニウム箔や銅箔
などを接着したり、銅、酸化インジウム、アルミニウム
などを真空析出させて形成した電極層、6はチタン酸バ
リウムやチタン酸ストロンチウムなどの高誘電率粉末を
、ジメチルホルムアミドなどの溶媒とともに、シアノエ
チルセルロース、シュクロース、グリセロールプルラン
、グリセロールシュクロースなどの高誘電率バインダー
中に分散した塗料を、電極層上にスクリーン印刷して乾
燥した高誘電率層、7は銅やアルミニウム、マンガンな
どをドープした硫化亜鉛やセレン化亜鉛、硫化カドミウ
ムなどの蛍光体を、溶媒とともにシアノエチルセルロー
ス、シュクロースなどの高誘電率バインダー中に分散し
た塗料を、高誘電率層上にスクリーン印刷して乾燥した
発光層、8はポリエステルフィルムなどの片面に、酸化
錫、酸化インジウム、酸化インジウム−酸化錫複合酸化
物などからなる透明電極層であり、加熱プレスなどの方
法で透明導電面が発光層と積層される。9は本発明の透
明ガスバリアフィルムであり、透明ガスバリアフィルム
のヒートシール可能な熱可塑性接着層側を対向させ、図
示のように電極層、高誘電率層、発光層および透明電極
層からなる電界発光体全体を密封状に包むように接着積
層される。10は電極層5および透明導電面8からの引
き出し電極である。
電界発光素子の内部には、必要に応じてポリアミドフィ
ルムなどの捕水層が含まれていても良い。
本発明でいうプラスチックフィルムからなる基体とは、
次の代表的有機重合体を溶融または、溶解押出しし、必
要に応じて長手方向および/または幅方向に延伸したも
のである。有機重合体としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポ
リエステル、ナイロン6、ナイロン12などのポリアミ
ド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリビニルアルコル
、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、
ポリエーテルイミド、ポリサルフオン、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ボリアリレー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキ
サイド、テトラフルオロエチレン、1塩化3弗化エチレ
ン、弗素化エチレンプロピレン共重合体などが挙げられ
る。また、これらの共重合体や、他の有機重合体との共
重合体であっても良く、他の有機重合体を含有するもの
であっても良い。これらの有機重合体に公知の添加剤、
例えば、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着
色剤などが添加されていても良い。
本発明のプラスチックフィルムの光線透過率は、包装内
容物の視認性と美観のため重要であり、白色光線での全
光線透過率が少なくとも60%以上、好ましくは、80
%以上であることが望ましい。
着色剤など公知の添加剤は、この範囲内で添加されるの
が良い。本発明のプラスチックフィルムは、フッ素を含
む金属酸化物層のスパッタリングに先立ち、コロナ放電
処理、プラズマ処理、グロー放電処理、逆スパツタ処理
、粗面化処理などの表面処理や、公知のアンカーコート
処理が施されても良く、また、印刷が施されていても良
い。
本発明のプラスチックフィルムの厚さは、特に制限を受
けないが、包装材料としての適性から3〜400μmの
範囲が望ましい。機械的特性や可とう性の点では、更に
好ましくは、25〜200μmの範囲であることが望ま
しい。
本発明におけるガスバリア層は、InまたはSnからな
る単一金属あるいはこれらの合金のフッ素を含む金属酸
化物であり、InとSnのフッ素を含む混合酸化物や複
合酸化物膜も含まれる。
これらのフッ素を含む金属酸化物層は金属1原子に対し
、フッ素が0.05〜1原子結合していることが重要で
あり、さらに好ましくは金属1原子に対し、フッ素が0
.2〜0.8原子結合しているものがよい。フッ素が金
属1原子に対し、0゜05原子未満の場合には、電気導
電性が発現し、例えば第4図に示すごとき電界発光素子
の防湿用フィルムに使用した場合、引き出し電極との間
で短絡の発生のおそれがある。またフッ素が金属1原子
に対し、1原子を超えて含まれる場合には、基体とフッ
素を含む金属酸化物層との接着性が悪くなり、ガスバリ
ア性が損われるため好ましくない。
金属酸化物層中には、上記の金属原子以外の元素、例え
ば、T i、Zr、Zn、Fe、Sb、C。
Mo、W、Cu、AI、St、Niなどが、微量台まれ
ていても良い。
フッ素を含む金属酸化物層の厚さとしては、防湿性と可
とう性の点で、30〜300人の範囲が好ましい。これ
らのフッ素を含む金属酸化物層は、30Å以上でガスバ
リア性が発現し、50A以上の膜厚で十分なガスバリア
性が得られる。また、必要以上に膜厚を厚くしても、こ
れらのフッ素を含む金属酸化物層の場合にはガスバリア
性能が向上せず、300人を超えるとかえって透明性や
可とう性が低下する。さらに好ましくは70〜250人
である。
またガスバリア層を形成した本発明の透明ガスバリアフ
ィルムは、その表面抵抗値が1×1×107Ω/□以上
であることが好ましく、これにより例えば電界発光素子
などに用いる場合でも、透明ガスバリアフィルムの端部
と引き出し電極との間の短絡を確実に防止できる。
本発明においては、ガスバリア層に金属酸化物が金属1
原子に対し、0.05〜1原子のフッ素を含むことでガ
スバリア性を損わずに表面電気抵抗値を高くできる点で
有効である。
またプラスチックフィルム上に、2層以上のフッ素を含
む金属酸化物層を積層すると、ガスバリア性がさらに向
上する。この際、それぞれのフッ素を含む金属酸化物層
が有機薄膜層によって隔てられていることが好ましい。
このため、プラスチックフィルム上にフッ素を含む金属
酸化物層を形成した後、このフッ素を含む金属酸化物層
上に有機薄膜層を形成し、この有機薄膜上にさらにもう
−mのフッ素を含む金属酸化物層を形成する方法をとる
ことが望ましい。
有機薄膜層として用いられる樹脂としては、ポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、メ
ラミン樹脂、ウレタン樹脂、アイオノマー、ポリカーボ
ネートなどが挙げられる。
有機薄膜層の厚さとしては、0.1〜10μmの範囲が
好ましく、さらに好ましくは0.3〜2μmである。
かかる透明ガスバリアフィルム片面に必要に応じて熱可
塑性接着層が積層される。熱可塑性接着層は、プラスチ
ックフィルム側でも、金属酸化物層側であってもよいが
、好ましくは金属酸化物層側に形成するのがよい。
本発明でいう熱可塑性接着層きは、加熱および加圧によ
り接着が可能な高分子層をいい、その代表的な例として
は、次のようなものがある。
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体などのポリオレフィン、ポリエステル、ポリア
ミド、アイオノマー、エチレン酢ビ共重合体、アクリル
酸エステル、メタアクリル酸エステルなどのアクリル樹
脂、ポリビニルアセタール、フェノール、変成エポキシ
樹脂などおよび、これらの共重合体や、混合物なとが挙
げられる。
このうち、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド
、アイオノマー、エチレン酢ビ共重合体が望ましい。
ヒートシール可能な熱可塑性接着層の厚さは、接着力の
点で、10〜200μmの範囲が好ましく、30〜10
0μmがより好ましい。
透明ガスバリアフィルムの片面に熱可塑性接着層を積層
する方法としては、熱可塑性接着層の成分を有機溶剤に
溶解してコーティングする方法や、熱可塑性接着層の成
分を溶融し、押出しラミネートする方法、あるいは、あ
らかじめ熱可塑性接着層のシートを作製し、これをドラ
イラミネートなどにより接着積層する方法などの公知の
方法が採用できる。
熱可塑性接着層のヒートシール温度は、使用する熱可塑
性接着層の特性に合せて適宜、選択することができるが
、80℃〜180℃の温度でヒトシールできるものであ
ることが好ましい。
本発明のガスバリア層は、いわゆる真空蒸着、スパッタ
リングなどの真空薄膜形成法で形成できるが、防湿効果
を十分に発揮させるためには、スパッタリングで形成す
ることが好ましい。
本発明でいうスパッタリングとは、直流2極スパツタ、
高周波2極スパツタ、直流マグネトロンスパッタ、高周
波マグネトロンスパッタなどの、公知のスパッタリング
法が、全て含まれる。また、スパッタリングの際、酸素
などの反応性ガスを導入する、いわゆる反応性スパッタ
リングも含まれる。
なかでも、プラスチックフィルムを基体として用いた本
発明の場合には、InまたはSn、あるいはこれらの合
金の金属ターゲットを使用し、アルゴンガス、酸素ガス
およびフロロアルカン系ガス等からなる混合ガスを真空
槽内に導入して行う、いわゆる、反応性スパッタリング
が望ましく、更に、反応性直流マグネトロンスパッタ、
反応性高周波マグネトロンスパッタが、金属酸化物層の
均一性、生産性の点で最も好ましい。
反応性スパッタリングの際の真空装置内の圧力は、金属
酸化物層の透明性やガスバリア性に大きく影響し、好ま
しくは、8X10”〜8 X 10′3トール、さらに
好ましくは、2 X 10′4〜5×10″3トール、
最も好ましくは、5 X 10”〜1×10−3トール
の範囲が望ましい。
反応性スパッタリングの際に使用するガス組成は、使用
するターゲット材料や投入電力に応じて、適宜、選択さ
れる。
混合ガスとしてアルゴン、酸素およびフロロアルカンガ
スを使用する場合は、アルゴンに対する酸素の割合は1
〜50容量%の範囲が好ましく、ガスバリア性を増すた
めには20〜50容量%がより好ましい。該アルゴンと
酸素の混合ガスに対するフロロアルカンガスの割合は1
〜30容量%の範囲が好ましく、高抵抗とするためには
5〜30容量%がさらに好ましい。
フロロアルカンガスとしては特に限定されないが、透明
性を向上させるためにC2F6、C3FB 、C4F 
8などのパーフルオロアルカン、CH2F2 、C2H
4F2などのフロロアルカンを使用することが好ましく
、中でも02F6.03FB、C4F8などのパーフル
オロアルカンがより好ましい。
本発明の透明ガスバリアフィルムは、湿気を嫌う電子部
品の包装、湿気および酸化を防ぐための食品包装、医薬
品の包装などとして広く用いることができる。中でも電
界発光素子などの電子部品の防湿用フィルムとして有用
である。
[発明の効果] 本発明の透明ガスバリア性フィルムは、上述のごとく構
成したので、以下のような優れた効果を有する。
(1)高抵抗のため発光素子等に用いる場合、引き出し
電極との間で短絡のおそれがない。
■ ピンホールが少なく水蒸気、酸素等の気体のガスバ
リア性に優れる。
(3)  可とう性に優れる。
(4)高温での防湿性に優れる。
(5)透明性に優れている。
(6)薄膜化できる。
[実施例] 以下、実施例について説明する。
本発明における特性の測定には、次の方法を用いた。
(イ)光線透過率 分光光度計(日立製作所■、自記分光光度計323型)
にて、分光光線透過率を測定し、波長550nmでの透
過率を光線透過率とした。
(ロ)透湿度 第2図に示される構成の透明ガスバリアフィルムから1
0cm角の大きさ2枚を切り出し、ヒートシーラーで内
寸法7cmx7cmの袋とした。
この袋の中には粒状の乾燥シリカゲル5〜10gを充填
した。この袋を40℃、90%RHの恒温恒湿槽に入れ
、24時間後の袋全体の重量W。
(g)と96時間後の重量W1を測定し、次式から40
℃での透湿度を計算した。
(WI  WO) / (3X 0. 072X 2)
単位  :   [g/rrf・24hrl(ハ)ピン
ホールテスト 第2図に示される構成の透明ガスバリアフィルムを10
cmx6cmの大きさで2枚切り出し、この2枚のフィ
ルムの間に8cmX4cmの大きさの清浄な銅を真空蒸
着したプラスチックフィルムをラミネーターを用いて熱
圧着し、密閉した。
この試料を硫化水素ガスを充満したデシケータに72時
間放置し、2枚の透明ガスバリアフィルムの内部に密閉
された銅蒸着フィルム面10m2あたりの腐食点の数を
ピンホールの数とした。
(ニ)表面電気抵抗値 三菱油化(株)製の表面電気抵抗測定器(M。
del  HT−210)を用いてフッ素を含んだ金属
酸化物層の表面電気抵抗値を測定した。
(ホ)フッ素の含有率測定法 VG  5cientific社製、X線型子分光測定
装置rEscALAB5Jにより、インジウム、錫とフ
ッ素の原子数比を測定した。
実施例1〜5.比較例に 軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50
μm)を幅300mm、長さ500mのロール状とし、
巻取式直流マグネトロンスパッタリング装置に装着した
。ターゲットはインジウム金属板(純度99゜9%)を
使用し、真空容器を5X10”トール以下に真空排気し
た後、アルゴン・酸素混合ガス(混合比 70 : 3
0体積%)を0.221/minとC2F6で示される
パーフロロアルカンガス0,051/minを導入し、
圧力を6X10’!−ルとして、ガスバリア層を形成し
た。投入電力を2KWに設定して、フィルム速度により
、フッ素を含む酸化インジウム層の膜厚をそれぞれ50
0人、250人、100人。
70人、50人のものを作製した。
次いで、これらのスパッタしたフィルムのフッ素を含む
金属酸化物が形成された側に、ポリエステル系接着剤(
東洋モートン(株)製“アトコート”AD−578)を
乾燥後の厚みが約3μmとなるよう塗布して、ドライラ
ミネート法により未延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ
50μm)を接着した。
フッ素を含む酸化インジウムの厚さが、500人、25
0人、100A、70A、50人のものをそれぞれ、実
施例1.2.3.4および5とする。
実施例1〜5のインジウム1原子に対するフッ素原子の
割合は0.58であった。測定結果を表1に示す。
比較例1〜5 実施例1〜5において、C2F6ガスを混合せず、アル
ゴンと酸素の混合ガスのみにして、実施例1〜5と同様
の条件でスパッタリングを行って、酸化インジウム層を
作製し、実施例1〜5と同様に未延伸ポリプロピレンフ
ィルムをドライラミネートしたものをそれぞれ、比較例
1.2,3.4および5とする。測定結果をを表1に示
す。
実施例6〜1〇 二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ5
0μm)を基体として、この上に反応性直流マグネトロ
ンスパッタ法により、フッ素を含む酸化インジウムと酸
化錫からなる複合酸化物膜を形成した。
ターゲットはインジウムと錫の合金板(インジウムと錫
の組成比 90 : 10重量%、サイズ5ビンチ×1
2インチ)を使用し、5×10″5トール以下に真空排
気した後、アルゴン・酸素混合ガス(混合比 70 :
 30体積%)を0.271/minとC3F8で示さ
れるパーフロロアルカンガス0.051/minを導入
し、圧力を8×10′4トールとして、スパッタリグを
行った。投入電力を2KW一定にして、フィルム速度に
より、フッ素を含む酸化インジウムと酸化錫からなる複
合酸化膜の膜厚をそれぞれ500人、250人。
100人、70人、50Aのものを作製した。
次いで、これらのスパッタしたフィルムのフッ素を含む
金属酸化物が形成された側に、ポリエステル系接着剤(
東洋モートン(株)製“アトコート”AD−578)を
乾燥後の厚みが約3μmととなるように塗布して、ドラ
イラミネート法により、50μmの未延伸ポリプロピレ
ンフィルムを接着した。
フッ素を含む酸化インジウム−酸化錫複合酸化物膜の厚
さが、500人、250人、100A。
70人、50人のものを、それぞれ実施例6.7.8.
9および10とする。
実施例6〜10のガスバリア層であるフッ素を含む複合
酸化物膜中のフッ素原子は、インジウムと錫の原子数比
の和(1原子)に対し0.71で表1 あった。測定結果を表1に示す。
比較例6〜10 実施例6〜10において、導入混合ガスのうちC3FB
ガスを導入せず、アルゴン・酸素(混合比70:30)
のみを導入し、実施例6〜10と同様の条件でスパッタ
リングして得られた酸化インジウム−酸化錫複合酸化物
膜に未延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネート
法により接着したものをそれぞれ比較例6.7.8.9
および10とする。測定結果を表1に示す。
表1に記載された光線透過率、表面電気抵抗、透湿度お
よびピンホールの値から明らかなように、本発明を満足
する実施例1〜10の透明ガスバリアフィルムは透明性
が優れ、表面電気抵抗が高い。
またピンホールが少なくなり優れたガスバリア性を示す
防湿フィルムであった。一方、比較例1〜10はピンホ
ールが多く、表面電気抵抗値の低いものであった。
実施例11 (電界発光体の作製) 片面に、酸化インジウム−酸化錫の透明導電膜とアルミ
ニウム箔の引き出し電極を形成した二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(厚さ75μm)の透明導電
層上に、スクリーン印刷法で、シアノエチルセルロース
(40部)、銅をドープした硫化亜鉛粉末(60部)、
DMF (100部)の混合溶液を塗布乾燥して、80
μmの発光層を形成した。
この発光層の上に、スクリーン印刷法で、シアノエチル
セルロース(50部)、チタン酸バリウム粉末(50部
) 、DMF (100部)の混合溶液を塗布乾燥して
、100μmの高誘電率層を形成した。
次いで、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚さ50μm)の片面に、アルミニウム箔(厚さ35
μm)と引き出し電極を積層した電極層のアルミニウム
箔面と、前記の高誘電率層面とを重ね合せ、150℃で
加熱接着し、切断して、10100X100のサイズの
電界発光体を得た。
(透明ガスバリアフィルムの作製) 二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ5
0μm1幅300m、m、長さ200m)の片面に、反
応性スパッタ法でフッ素を含む酸化インジウムの膜を形
成した。
反応性スパッタは、巻取式マグネトロンスパッタ装置を
使用し、インジウム板(厚さ5mm、1150x350
mm)をターゲットとして、アルゴン・酸素混合ガス(
混合比70 : 30容量%)を0.221部minと
C2F6で示されるパーフロロアルカンガス0.05/
/minとをガスミキサーにより混合した後、真空槽内
に導入し、圧力6.0X10−’トールとし、巻取速度
を調整して膜厚が100Aのフッ素を含む酸化インジウ
ム膜を得た。得られたフッ素を含む酸化インジウム膜の
表面抵抗は108Ω/口以上であった。
次いで、このフッ素を含む酸化インジウム膜の上に、押
出しラミネート法により、厚さ50μmのエチレン−酢
ビ共重合樹脂からなるヒートシール層を積層し、透明ガ
スバリアフィルムを作製した。得られた透明ガスバリア
フィルムのガスバリア層のインジウムとフッ素の組成比
はインジウム1原子に対しフッ素が0.58原子であっ
た。この透明ガスバリアフィルムを実施例11とする。
(電界発光素子の作製) 前記の透明ガスバリアフィルムを2枚、ヒートシール層
が互いに内側になるようにして重ね、この間に前記の電
界発光体を挿入して、加熱プレスにより150℃で接着
して電界発光素子を得た。
次に、実施例11において、透明ガスバリアフィルムの
作製時に、C2F6ガスを導入せず、アルゴン・酸素の
混合ガス(混合比60−40容量%)を0.22//m
inとした以外は実施例11と同様にして透明ガスバリ
アフィルムを作製した。この透明ガスバリアフィルムを
比較例11とする。
比較例11のフッ素を含んでいない酸化インジウム層の
表面抵抗は4X103Ω/口であった。
実施例11と比較例11を用いた電界発光素子を各々5
0個作製し、これらについてそれぞれ各素子の引き出し
電極に400Hz、100Vの電圧を印加し短絡テスト
を行った。
比較例11については50個中23個が短絡により発光
しないか、著しく輝度が低下した。一方、本発明を満足
する実施例11は短絡不良は全く生じなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はそれぞれ本発明の透明ガスバリアフィ
ルムの1例を示す概略断面図、第4図は本発明の透明ガ
スバリアフィルムを用いた電界発光素子の1例を示す概
略断面図である。 1はプラスチックフィルム、2はガスバリア層、3は接
着層、4は有機薄膜層、5は電極層、6は誘電率層、7
は発光層、8は透明電極層である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチックフィルムから成る基体の少なくとも片
    面に、ガスバリア層を積層した透明ガスバリアフィルム
    において、該ガスバリア層はInおよび/またはSnか
    らなる金属の酸化物層であって、かつ該金属酸化物層が
    金属1原子に対し0.05〜1.0原子のフッ素を含む
    ことを特徴とする透明ガスバリアフィルム。 2 表面電気抵抗値が1×10^7Ω/□以上である請
    求項1記載の透明ガスバリアフィルム。 3 金属酸化物層がスパッタリングにより形成されてな
    る請求項1記載の透明ガスバリアフィルム。
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