JPH0225939Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はデユオ・サーボ作用を有する内側シユ
ー型のドラムブレーキ用の自動調整装置に関す
る。

「従来の技術」および「考案が解決しようとす
る問題点」 作動中に、ブレーキシユーの表面の摩耗の進行
過程で、ブレーキシユーとドラムとの間の間隙を
自動的に調整するデユオ・サーボブレーキは既に
知られている。

英国特許明細書第1081441号は、次の構造を記
載している。すなわち、ブレーキの作動中にバツ
クプレートにかかる摩擦抵抗に抗して運動可能な
ハウジングを含み、このハウジングはブレーキシ
ユーの相対向する端部の間に配置されたねじ切り
されたスラスト部材を担持し、１個のばね負荷さ
れたレバーが、ドラムの回転により生じるスラス
ト部材の動きによつて先ず一方の方向に次に反対
の方向にスラスト部材を調整し、バツクプレート
におけるハウジングの限定された動きが調整に付
随する。この構造の有効さは、両方向のドラムの
回転と、バツクプレート上のハウジングの動きに
依存していることが認められよう。

他方、英国特許明細書第1459872号は、バツク
プレートに固定されたサポートを有する構造を記
載している。１対の同軸のねじ切りされた部材と
ナツトがサポートに取付けられている共通スリー
ブに摺動可能に取り付けられ、ねじ切りされた部
材は相対向するブレーキシユーの端部と係合し、
それぞれのねじ切りされた部材におけるナツトの
一方向の回転は、その全体の長さを有効的に増大
させ、関連のドラムからのブレーキシユーの間隙
を調整することになる。

共通の１本のレバーは各ナツトに１個宛あるラ
チエツトホイールと係合可能であり、レバーは、
そこに形成された弓形の溝の一端に設置された２
つの枢軸ピンの一方または他方のまわりに回動可
能であり、ラチエツトホイールを回転させ、一方
または他方のナツトの調整を行なう。その結果、
枢軸ピンは弓形の溝において運動するが、それは
構造を複雑にし、また不満足な作動に帰する。

「問題点を解決するための手段」 本考案は、シユーと関連のブレーキドラムとの
間に過大な間隙をもたらすような摩耗を補償する
ように自動的に作動して各ブレーキ・シユーを調
整する、簡単でかつ頑丈な設計の新規または改良
された自動調整機を提供することを目的としてい
る。

本考案によると、デユオ・サーボブレーキは、
ブレーキドラムと、固定バツクプレートと、該ブ
レーキドラムと係合する１対の弓形の内側ブレー
キシユーと、該ブレーキシユーの相対向する１対
の端部の間にあつて、ブレーキ作用を行なう手段
と、ブレーキ作用の後に、該ブレーキシユーを隙
間を持つた位置に戻すためのばね手段と、シユー
の他方の対の両端の間に位置し、該ブレーキシユ
ーと該ブレーキドラムとの間の間隙を調整する自
動作動手段とを含み、前記自動作動手段は、バツ
クプレートに固定されたハウジングと、該ハウジ
ングに対して軸線方向に摺動可能な中空シヤフト
と、該中空シヤフト内に回動可能に、かつ該シヤ
フトに対し衝接関係に取り付けられている１対の
同軸のスリーブと、該ブレーキドラムの内面に対
する該ブレーキシユーの位置が調整片の対向端部
の間の距離によつて規制されるように、調整片の
対向する端部が前記ブレーキシユーのうちの一方
の端部に回転不能に係合した状態で該スリーブの
対応の雌めじを切つた部分に螺合して取り付けら
れた１対の同軸でねじを切つた調整片と、各スリ
ーブに１個ずつ同軸に取り付けられ、ラチエツト
歯を有する１対の調整輪と、それぞれがハウジン
グに枢着されて、それぞれが一方の調整輪の歯と
係合して調整輪を回動させる爪を有する１対の調
整板と、前記の各々の調整板の爪を回動可能に押
圧して関連の調整輪の歯と係合させる第２のばね
手段とを有し、前記自動作動手段の作動は、ブレ
ーキ作動の際、ドラムの引きにより円周方向に生
ずる一方のシユーの動きが自動作動手段に軸線方
向の負荷を作用させ、この負荷がねじの切られて
いる調整片、関連のスリーブ及び衝接状態の中空
シヤフトにより他方のブレーキシユーに伝えられ
るようなものであり、該ハウジングに対し該中空
シヤフトが軸線方向に相対的に動く際、該調整板
の一方または他方を回動させる手段が設けられ、
該回動は、ブレーキの所定の摩耗により許容され
る場合には、回動された調整板の爪を関連の調整
輪の歯をのり越えさせるようなものであり、その
後軸線方向の負荷が除去されると、調整板を前記
の第２のばね手段の作用によつて復帰させ、その
復帰運動によつて、該爪が調整輪を回動し、それ
によりねじ切りされた調整片は関連のスリーブ内
で回動し、該調整片の対向の端部の間の距離を増
大させ、それにより自動的に一方または他方のシ
ユーと該ブレーキドラムとの間の間隙を調整し、
さらに該１対のシユーを該ブレーキドラムに対し
て心出しする手段が設けられ、該調整板は該ハウ
ジングに枢着され、調整ピンは該中空シヤフトに
取り付けられて共に軸線方向に動くようにされ、
かつ各調整板に一つづつある一対の衝接部の一方
または他方と係合して該中空シヤフトの軸線方向
の相対的な移動の際に該調整板を回動させること
を特徴とする。

好ましくは、１対のブレーキシユーをドラムに
対して心出しをする手段は、中空シヤフトの外表
面に横方向に形成された凹部と、通常は凹部の両
側に係合し、ハウジングに対する軸線方向の運動
を制限されている部分と、この部材を中空シヤフ
トの半径方向の内方へ押圧して前記係合を行なわ
せているばね手段を含み、該凹部は、負荷を受け
て中空シヤフトが軸線方向のいずれかの方向に動
いたとき、前記部材が動き、凹部の一方の側との
係合が外れ、中空シヤフトの半径方向の外方へば
ね手段に抗して変位するように形成されており、
該ばね手段は凹部の係合している側に力を及ぼし
ており、その結果前記負荷が除かれた場合該部材
が中空シヤフトに軸線方向への復帰運動を生じさ
せて該部材を復帰して凹部に係合させる。

凹部はほぼ円錐状の形状でよく、該部材はばね
で負荷のカツプの端部に支えられた球であつてよ
く、球は円錐状の凹部の表面に係合している。

「実施例」 添付図面を参照して例を示しながら本考案の説
明をする。

第１図から第４図に示されるデユオ・サーボ内
側シユー型ドラムブレーキは車輪に取付けられて
回転可能なブレーキドラム１（第１図参照）と、
車両のシヤシーまたは車体フレームに取り付けら
れる固定のバツクプレート２と、それぞれドラム
の内周面と制動係合する摩擦ライニング５，６を
担持したブレーキシユー３，４を含む。

液圧ピストンとシリンダの組立体７はブレーキ
を作用させるため第１図の矢印“Ｚ”で示される
ドラム回転の向きにおいて、シユー３の先導端と
シユー４の後行端とにおいて、ブレーキシユーに
係合し、ブレーキシユーはバツクプレート２に固
定されたアンカーピン８によつてシリンダ組立体
に近接して枢軸で担持されている。収縮ばね１０
がシユー３，４に取り付けられ、これらのシユー
を一緒に引つ張つてドラム１から離している。自
動的に作動する手段９は矢印“Ｚ”で示すドラム
回転の向きにおいてシユー３の先導端とシユー４
の後行端との間に設けられ、制動作用の際にデユ
オ・サーボ作用を得るように、シユーの間にスラ
ストを伝達し、ドラムとシユーの摩擦ライニング
との間の間隙は、手段９により自動的に調整さ
れ、使用中のライニングの摩耗により間隙が過大
にならないことを保証している。その自動作用
は、組立体の他の部分に関連して以下に詳細に説
明する。

自動的に作動する手段９は第２図から第４図に
より詳細に示されており、ボルト１１ａによつて
バツクプレート２にしつかりと取り付けられたハ
ウジング１１を含む。ブツシユ１２はハウジング
１１に固定され、中空のシヤフト１３を担持し、
このシヤフトはブツシユ１２内で摺動可能で、し
たがつてハウジング１１に対して軸線方向に摺動
可能である。１対の同軸のスリーブ１３および１
４が中空のシヤフト内に回動自在に取り付けら
れ、そこに挿入された１対のワツシヤー１６，１
７を介して中空のシヤフトと衝接関係に置かれ、
ワツシヤーのうちの一方は比較的に摩擦係数の小
さい材料でできている。調整輪１８，１９が各ス
リーブに１つずつ固定され、円周上にラチエツト
歯を設けられている。各スリーブの内面はねじ２
０，２１を設けられ、その中には対応してねじを
切つてある調整片２２，２３が、各スリーブに１
個宛担持されている。ねじ２０，２１は逆向きで
あつて、一方は右ねじ、一方は左ねじである。各
調整片は二また端部を、ブレーキシユー３または
４の端部と回動不能に係合させている。ブレーキ
ドラムの内面に対するブレーキシユーの位置が調
整片２２，２３の相対向する端部の間の距離によ
つて調整され、その距離は本明細書に述べる方法
で自動的に変えうるものであることは認められよ
う。

各輪について１つずつある１対の調整板２４，
２５が枢軸２６，２７（特に第２図参照のこと）
によつてハウジング１１に回動可能に取り付けら
れている。第２図に示す芯出し位置では、調整板
に形成された衝接面２８，２９は、中空シヤフト
１３に固定されそこから半径方向に突き出た調整
ピン３０と係合しており、長孔３１がハウジング
に形成され、以下に述べるように、シヤフトとピ
ンの軸線方向の移動の生じるのを可能にしてい
る。ブツシユ１２もまた同じ目的のため長孔があ
けられている。

各調整板は外側の端部に一体の爪３２，３３を
形成され、ばね３４，３５は各調整板に対して２
つの役目を果し、第１に調整板の上面を押すこと
により、爪をラチエツト歯との係合状態に保ち、
第２には衝接面２８，２９がピン３０と接触する
ように調整板を回転するように付勢することであ
る。ばね３４，３５は張力をかけられてピン３
６，３７と係合し、また止め面３８，３９が各板
に１個ずつ設けられ、通常はこれらの面が前記し
たばねの圧力を受けてピン３６，３７と係合して
いる。心出し装置４０はハウジング１１により担
持され（第３図参照）、中空のシヤフト１３の外
側面に形成された円錐状の凹部を含む。球４２が
自由に回転可能にカツプ４３に収納され、外ねじ
によりハウジング１１に固定された円筒状のポケ
ツト４５内の圧縮ばね４４によつて凹部４１内に
押し込まれている。球４２は、中空シヤフトの心
出し位置、すなわちシユー３，４の心出し位置で
は、円錐状の凹部の両側と係合している。したが
つて、中空シヤフトの軸線方向の運動により、球
が凹部の一方の側または他方の側との係合から外
れ、また球がばね４４をさらに圧縮しながらシヤ
フト１３に対して半径方向の外方へ動くことが認
められよう。次に、復帰する心出し力は、球がそ
の係合している凹部の傾斜している面を押すこと
によつて生ずる。第２図の“Ｘ”−“Ｘ”線で示す
ハウジング１１の中心線は同じ図に示すブレーキ
組立体の軸線“Ｂ”−“Ｂ”からずれていることを
注目すべきである。

「作用」 次に以上述べたブレーキと自動調整機の作動に
ついて述べる。

ドラムが矢印“Ｚ”方向（第１図参照）に回転
している場合、液圧ピストンとシリンダの組立体
７の作動は、ライニング５，６がドラムと摩擦係
合するようにブレーキシユー３，４を押し広げ、
それでシユー３が主要なシユーとなり、ドラムの
摩擦力により支えられて手段９を介してスラスト
をブレーキシユー４へ伝え、このブレーキシユー
４は第２のシユーになる。このように生じたサー
ボ作用によつて第２のシユーのライニング６がド
ラムに押しつけられる。

通常、ブレーキ作用を生じさせるシユーの過度
の動きを避けるのに十分な間隙がシユーのライニ
ングとドラムとの間にあるが、前記の継続するブ
レーキ作用の結果として、ライニングが摩耗し、
この間隙が過大となる傾向があり、この不利益を
避けるのが本考案に係る手段９の作動である。

手段９を介したスラストは、手段９が係合する
スリーブ１４とねじ切りされている調整片２２に
よつて衝接状態の挿入ワツシヤー１６，１７を介
して中空のシヤフト１３に伝えられ、このシヤフ
トを軸線方向へ（第２図、第４図でみたときには
右方向へ）移動させる。シヤフト１３に取り付け
られた調整ピン３０はシヤフトと共に動き、調整
板２５の衝接面２９と係合し、調整板をばね３５
の張力に抗して回転させる（時計方向に、第２図
で）。調整板２５の回転は、一体の爪３３を関連
の調整輪１９の歯の上で動かす。もしその動きが
シユー４のライニング６とドラムとの間の間隙の
大きさの結果として充分なものであれば、爪は歯
の１ピツチを通過する。ラチエツトの歯の形状の
ため調整輪の回転は生じない。しかしながら、ブ
レーキ作用が解除されたときには、手段９を介し
たスラストは消失し、ピンを担持する中空のシヤ
フト１３は軸線方向へ最初の位置へ戻り、心出し
手段４０が前記したように作用し、ばね３５が作
動して、関連の調整板２５を反時計回りに回転さ
せ、同時に爪３３がラチエツト調整輪１９を１歯
だけ回動させてスリーブ１５をねじ付き調整片２
３に対して回転させ、それにより調整片はねじ作
用で外へ押し出され、手段９の有効長さが増し、
過剰の摩耗を吸収し、間隙の量を回復する。更に
摩耗が進めば、引続いて前記のように自動調整が
行なわれる。都合のよいことには、調整はスラス
ト荷重が取去られたときに生じ、スラスト荷重を
受けている間に調整を行なう機構よりも信頼性の
ある作用を提供することが注目されよう。

逆向きのドラムの回転は自動的に、また独立し
て、左手の調整板２４、調整輪１８、スリーブ１
４、ねじ付き調整片２２の調整をもたらし、調整
片はねじで外側に押し出され、手段９の有効長さ
を増大し、シユー３のライニング５とドラムとの
間の間隙を復原することが認められよう。

図示されていないが、穴がバツクプレート２に
あけられており、適当な工具を使うことによつて
調整輪１８，１９に接近できるようにし、それに
より必要な時に手で調整することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るデユオ・サーボ内側シユ
ー型ドラムブレーキ組立体の側面図、第２図は第
１図に示されたブレーキの自動調整機部分の詳細
な平面図、第３図は第２図におけるＸ−Ｘ線に沿
つた調整機の断面図、および第４図は第３図にお
けるＹ−Ｙ線に沿つた調整機の断面図である。 図において、１……ブレーキドラム、２……バ
ツクプレート、３，４……ブレーキシユー、５，
６……摩擦ライニング、７……液圧ピストンおよ
びシリンダの組立体、８……アンカーピン、９…
…自動調整の手段、１１……ハウジング、１２…
…ブツシユ、１３……中空のシヤフト、１４，１
５……スリーブ、１６，１７……ワツシヤー、１
８，１９……調整輪、２０，２１……ねじ、２
２，２３……調整片、２４，２５……調整板、２
６，２７……枢軸、２８，２９……衝接面、３０
……ピン、３１……長孔、３２，３３……爪、３
４，３５……ばね、３６，３７……ピン、３８，
３９……面、４０……心出し手段、４１……凹
部、４２……球、４３……カツプ、４４……圧縮
ばね、４５……ポケツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブレーキドラム１と、固定のバツクプレート
   ２と、該ブレーキドラムと係合する１対の弓形
   の内側ブレーキシユー３，４と、該ブレーキシ
   ユーの相対向する１対の端部の間にあつて、ブ
   レーキ作用を行なう手段７と、ブレーキ作用の
   後に、該ブレーキシユーを隙間を持つた位置に
   戻すためのばね手段１０と、シユーの他方の対
   の両端の間に位置し、該ブレーキシユーと該ブ
   レーキドラムとの間の間隙を調整する自動作動
   手段９とを含み、前記自動作動手段は、バツク
   プレート２に固定されたハウジング１１と、該
   ハウジングに対して軸線方向に摺動可能な中空
   シヤフト１３と、該中空シヤフト内に回動可能
   に、かつ該シヤフトに対し衝接関係に取り付け
   られている１対の同軸のスリーブ１４，１５
   と、該ブレーキドラムの内面に対する該ブレー
   キシユーの位置が調整片の対向端部の間の距離
   によつて規制されるように、調整片の対向する
   端部が前記ブレーキシユー３，４のうちの一方
   の端部に回転不能に係合した状態で該スリーブ
   の対応の雌めじを切つた部分に螺合して取り付
   けられた１対の同軸でねじを切つた調整片２
   ２，２３と、各スリーブに１個ずつ同軸に取り
   付けられ、ラチエツト歯を有する１対の調整輪
   １８，１９と、それぞれがハウジングに枢着さ
   れて、それぞれが一方の調整輪１８，１９の歯
   と係合して調整輪を回動させる爪３２，３３を
   有する１対の調整板２４，２５と、前記の各々
   の調整板２４，２５の爪３２，３３を回動可能
   に押圧して関連の調整輪１８，１９の歯と係合
   させる第２のばね手段３４，３５とを有し、前
   記自動作動手段の作動は、ブレーキ作動の際、
   ドラム１の引きにより円周方向に生ずる一方の
   シユー３，４の動きが自動作動手段９に軸線方
   向の負荷を作用させ、この負荷がねじの切られ
   ている調整片２２，２３、関連のスリーブ１
   ４，１５及び衝接状態の中空シヤフト１３によ
   り他方のブレーキシユーに伝えられるようなも
   のであり、該ハウジング１１に対し該中空シヤ
   フト１３が軸線方向に相対的に動く際、該調整
   板２４，２５の一方または他方を回動させる手
   段が設けられ、該回動は、ブレーキの所定の摩
   耗により許容される場合には、回動された調整
   板の爪３２，３３を関連の調整輪１８，１９の
   歯をのり越えさせるようなものであり、その後
   軸線方向の負荷が除去されると、調整板２４，
   ２５を前記の第２のばね手段３４，３５の作用
   によつて復帰させ、その復帰運動によつて、該
   爪３２，３３が調整輪１８，１９を回動し、そ
   れによりねじ切りされた調整片２２，２３は関
   連のスリーブ１４，１５内で回動し、該調整片
   の対向の端部の間の距離を増大させ、それによ
   り自動的に一方または他方のシユーと該ブレー
   キドラムとの間の間隙を調整し、さらに該１対
   のシユー３，４を該ブレーキドラムに対して心
   出しする手段４０が設けられているデユオ・サ
   ーボブレーキにおいて、該調整板２４，２５は
   該ハウジング１１に枢着され、調整ピン３０は
   該中空シヤフト１３に取り付けられて共に軸線
   方向に動くようにされ、かつ各調整板２４，２
   ５に一つづつある一対の衝接部２８，２９の一
   方または他方と係合して該中空シヤフト１３の
   軸線方向の相対的な移動の際に該調整板２４，
   ２５を回動させることを特徴とするデユオ・サ
   ーボブレーキ。 (2) 前記１対のシユーを該ブレーキドラムに対し
   て心出しする手段４０は、中空シヤフト１３の
   外表面に横方向に形成された凹部４１と、通常
   は凹部４１の両側に係合し、ハウジング１１に
   対する相対運動を制限されている部材４２と、
   部材４２を中空シヤフトの半径方向の内方へ押
   圧して前記係合を行なわせるばね手段４４を含
   み、凹部４１は、中空シヤフト１３が負荷を受
   けて、軸線方向のいずれかの方向に動いたと
   き、部材４２が動き、凹部４１の一方の側との
   係合が外れ、中空シヤフトの半径方向の外方へ
   ばね手段４４に抗して変位するような形状とな
   つており、該ばね手段は凹部４１の係合してい
   る側に力を及ぼしており、前記負荷が除かれた
   場合に、部材４２が中空シヤフト１３を軸線方
   向へ復帰させ、部材４２を凹部の両側へ係合さ
   せる実用新案登録請求の範囲第１項に記載のデ
   ユオ・サーボブレーキ。 (3) 凹部４１はほぼ円錐状の形状をしており、部
   材４２は、ばね負荷されたカツプ４３の端部に
   支えられた球であり、これにより球が円錐状の
   凹部の側部に係合している実用新案登録請求の
   範囲第２項に記載のデユオ・サーボブレーキ。 (4) 各同軸スリーブ１４，１５と中空シヤフト１
   ３との間にスペーサー用のワツシヤー１６が設
   けられ、これにより両者の間の衝接関係が保た
   れている、実用新案登録請求の範囲の第１項か
   ら第３項までのいずれか一項に記載のデユオ・
   サーボブレーキ。 (5) 各スリーブ用の第１のワツシヤーに衝接し
   て、第２のワツシヤー１７が設けられ、この第
   ２のワツシヤーは比較的に摩擦抵抗の少ない材
   料で作られている実用新案登録請求の範囲第４
   項に記載のデユオ・サーボブレーキ。