JPH02241956A - 半円形パッキング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、内燃機関のシリンダヘッドの壁部に設けた
半円形の切欠部を閉塞するための半円形パッキングの改
良に関する。

従来の技術 内燃機関のシリンダヘッドと、その上面を覆うシリンダ
ヘッドカバーとの間は、ゴム等にて枠状に成形したガス
ケットによってシールされるが、上記シリンダヘッドに
カムシャフト軸受面を機械加工する場合には、シリンダ
ヘッド前端もしくは後端の壁部に、加工孔として上記軸
受面と路間−径をなす半円形の切欠部が形成されてしま
うので、この切欠部を閉塞するために従来から半円形パ
ッキングが用いられている（実公昭６１−２３７１３号
公報等参照）。

第７図は、ゴム等の弾性体からなる半円形パッキング２
Ｉをシリンダヘッド２２の切欠部２３に装着した状態を
示しており、この装着状聾でパッキング２１の上面２１
ａとシリンダヘッド２２−股部のフランジ面２２ａとが
路間−面を呈するようになっている。そして、このパッ
キング２１上面２！＆とシリンダヘッド２２のフランジ
面２２ａの両者に亙って、シリンダヘッドカバー２４に
取り付けたガスケット２５が圧接している。尚、上記パ
ッキング２１の上面２１ａは通常単純な平坦面に形成さ
れている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のように半円形パッキング２１がガ
スケット２５と別体に形成された従来の構成にあっては
、パッキング２１とガスケット２５との接合前２６にお
けるシール性が不十分となり易く、この接合前２６を通
して内部の潤滑油かにじみ出てくることがあった。

課題を解決するための手段 そこで、この発明は、シリンダヘッド壁部に設けた半円
形の切欠部に装着され、かつその上縁に、シリンダヘッ
ドカバー用ガスケットが圧接する弾性体からなる半円形
パッキングにおいて、その上縁の両側壁をシリンダヘッ
ド−股部のフランジ面よりも高くなるように延長形成し
て、上記ガスケットが嵌合するガスケット嵌合溝を形成
し、かつこのガスケット嵌合溝の開口縁ｊこ、互いに内
側を向いて突出したシールリップを設けたことを特徴と
している。

作用 上記構成では、ガスケットが半円形パッキングのガスケ
ット嵌合溝内に比較的密に嵌合する。しかも、ガスケッ
ト嵌合溝の開口縁に設けたシールリップが、ガスケット
の両側面に強く圧接する。

そのため、両者間で十分なシール性が得られる。

実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。

第１図〜第４図は、この発明に係る半円形パブキングｌ
の一実施例を示している。

このパッキングｌは、ゴム等の弾性体にて一体に成形さ
れたもので、シリンダヘッド２壁部の半円形切欠部３に
対応した大きさの略半円形をなし、かつその半円筒面１
ｈ（Ｑ両側に設けたフランジ部４によって、第３図に示
すように４二足切欠部３に比較的密に嵌合するようにな
っている。尚、上記半円筒面１ａには、切欠部３内周面
との間のシール性を高めるために、一対の突条をなすシ
ール突起５が形成されている（第２図参照）。

またシリンダヘッドカバーｌＯのガスケットｌ！が圧接
するパッキングｌ上縁においては、図示するように、両
側の側壁部６が上方に延長されており、これによって中
央部にガスケット嵌合溝７が形成されている。このガス
ケット嵌合溝７は、パッキングｌをシリンダヘッド２の
切欠部３に装着した状態で、その底面７ａがシリンダヘ
ッド２−股部のフランジ面８（第４図参照）と略連続す
るようになっている。換言すれば、このガスケット嵌合
溝７に沿った断面が上記切欠部３に略等しい半円形をな
しており、これに対し上記側壁部６が上記フランジ面８
よりも所定量だけ突出するように延長形成されているの
である。尚、ガスケット嵌合溝との圧接力を高めるため
に、上記ガスケット嵌合溝７底面７ａの中央部が僅かに
膨らんで形成されている。

また上記ガスケット嵌合溝７の開口縁には、互いに内側
を向いて突出したシールリップ９がそれぞれ設けられて
いる。

一方、シリンダヘッドカバー１０側のガスケット１１は
、いわゆる砲弾型の断面を有するもので、やはりゴム等
の弾性体によって所定形状の枠状に成形されており、か
つ第５図に示すようにシリンダヘッドカバー１０周縁の
レール部１０ａに形成したガスケット保持溝１２内に嵌
合保持されている。

また、この実施例では、上記レール部１０ａの一部つま
りパッキングｌとの対応部位に、第２゜４図に示すよう
に、パッキングカバ一部１３が形成されている。このパ
ッキングカバ一部１３は、上記レール部１０ａの両側壁
部をそれぞれ外側へ膨らませ、かつ下方へ延長形成した
形状となっている。

第３図および第４図は、上記のように構成された半円形
パッキングｌをシリンダヘッド２の切欠部３に装着した
上で、シリンダヘッドカバー１０をガスケットＩ！とと
もに取り付け、かつ図示せぬボルトによって締め付けた
シール状態を示している。

この第３゜４図に明らかなように、ガスケット１１は、
ガスケット嵌合ＷＩｔ７の底面７ａにシリンダヘッド２
−股部のフランジ面８と連続した形で圧接するとともに
、ガスケット嵌合溝７内に密に嵌合する。しかも、ガス
ケット嵌合溝７開ロ縁のシールリップ９がガスケラ８１
１両側面に強く圧接する。従って、ガスケット１１とパ
ッキングｌとの間で十分なシール性が得られ、潤滑油の
にじみ等を防止できる。特に、この実施例では、ガスケ
ット嵌合溝７両側の側壁部６をシリンダヘッドカバーｌ
Ｏのパブキングカバー１＜１３が外側から押さえ付ける
ようになっており（第３図参照）、これによって側壁部
６の拡開変形が阻止されるので、シールリップ９の圧接
によるシール性能を確実にかつ長期に亙って確保するこ
とができる。

次に第６図は、パッキングｌの内部に断面略Ｕ字形をな
す金属板もしくは硬質合成樹脂等からなる芯材Ｉ５を埋
設した実施例を示しており、特に、芯材１５両端部がガ
スケット嵌合溝７両側の側壁部６内部にまで延設されて
いる。

従って、この実施例によれば、ガスケット嵌合溝７の形
状保持が一層確実となり、側壁部６の倒れ変形によるシ
ールリップ９の反力低下を防止できる。

発明の効果 以上の説明で明らかなように、この発明に係る半円形パ
ッキングによれば、シリンダヘッドカバー用ガスケット
がガスケット嵌合溝内に嵌合し、かつその両側面にシー
ルリップが圧接するので、ガスケットとの間の接合部に
おけるシール性が大幅に向上し、潤滑油のにじみ等を確
実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る半円形パッキングの一実施例を
示す斜視図、第２図はその断面図、第３図はこのパッキ
ングを用いたシール構造を示す第４図のＩＩＩ−Ｉ［［
線に沿った断面図、第４図は同じくシール構造を示す要
部正面図、第５図は一般部におけるシリンダヘッドカバ
ー要部の断面図、第６図はこの発明の異なる実施例を示
す断面図、第７図は従来におけるパッキングを用いたシ
ール構造を示す要部正面図である。 ｌ・・・半円形パッキング、６・・・側壁部、７・・・
ガスケット嵌合溝、９・・・シールリップ。 外３名 第３図 第４図 ■÷ 第１図 第２図 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シリンダヘッド壁部に設けた半円形の切欠部に装
   着され、かつその上縁に、シリンダヘッドカバー用ガス
   ケットが圧接する弾性体からなる半円形パッキングにお
   いて、その上縁の両側壁をシリンダヘッド一般部のフラ
   ンジ面よりも高くなるように延長形成して、上記ガスケ
   ットが嵌合するガスケット嵌合溝を形成し、かつこのガ
   スケット嵌合溝の開口縁に、互いに内側を向いて突出し
   たシールリップを設けたことを特徴とする半円形パッキ
   ング。