JPH02252948A - シリンダヘッドカバー用シール部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダヘッ
ドカバーとの間をシールするシール部材、特にシリンダ
ヘッド壁部の半円形切欠部を閉塞する半円形プラグを備
えたシール部材の改良に関する。

従来の技術 内燃機関のシリンダヘッドとその上面を覆うシリンダヘ
ッドカバーとの間は、ゴム等にて枠状に成形したシール
部材によってシールされるが、上記シリンダヘッドにカ
ムシャフト軸受面を機械加工する場合には、シリンダヘ
ッド面端もしくは後端の壁部に、加工孔として上記軸受
面と略同−径をなす半円形の切欠部が形成されてしまう
ので、この切欠部を閉塞するために、従来から半円形プ
ラグを備えたシール部材が用いられている（実公昭６３
−９８１５．号公報、実公昭６１−２３７１３号公報等
参照）。

第７図は、ゴム等の弾性体からなるシール部材２１をシ
リンダヘッド２２とシリンダヘッドカバー２３との間に
装着した状態を示している。上記シール部材２１は、枠
状に連続して成形されたガスケット本体２４と、これに
一体に形成された半円形プラグ２５とからなり、上記半
円形プラグ２５がシリンダヘッド２２壁部の半円形切欠
部２６に嵌合しているとともに、シリンダヘッドカバー
２３が図示せぬボルトにて締め付けられることによって
上記ガスケット本体２４が挟圧されるようになっている
。

尚、図示例ではガスケット本体２４と半円形プラグ２５
とが一体に成形されているが、シリンダヘッド２２一般
部のフランジ面２２ａに沿って両者を別体に成形したも
のもある。この場合には、上記ガスケット本体２４は、
半円形プラグ２５との当接部およびその前後のフランジ
面２２ａとの当接部で同一の断面形状に形成されている
。

発明が解決しようとする課題 上記のようなシール部材２１においては、シリンダヘッ
ドカバー２３の締付によって第７図の矢印のように圧縮
力を受けるが、これに伴って半円形プラグ２５の角部２
５ａが内周側へ引っ張られるように変形する、という不
具合がある。すなわち、この角部２５ａと切欠部２６内
周面との間のシール性が低下し易く、ここから内部の潤
滑油かにじみ出てくる虞れがあった。尚、この問題は、
半円形プラグ２５をガスケット本体２４と別体に構成し
た場合でも全く同様に生じる。

課題を解決するための手段 そこで、この発明は、シリンダヘッドとシリンダヘッド
カバーとの間に介装される枠状をなすガスケット本体と
、このガスケット本体と一体もしくは別体に形成され、
かつシリンダヘッド壁部の半円形切欠部に装着される半
円形プラグとからなるシリンダヘッドカバー用シール部
材において、上記半円形プラグの半円中心部から該プラ
グの角部近傍へ向かって斜めに延びたリブを設けたこと
を特徴としている。

作用 上記構成ではガスケット本体から半円形プラグに圧縮力
が伝わると、半円形プラグ角部近傍が上記リブを介して
半径方向外周側へ強く押圧される。

これにより、半円形プラグ角部での面圧低下が抑制され
る。

実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。第１図〜第４図は、この発明に係るシリンダヘッ
ドカバー用シール部材ｌの一実施例を示している。

このシール部材ｌは、ゴム等の弾性体からなり、シリン
ダヘッド２とシリンダヘッドカバー３との７間に介装さ
れる枠状に連続したガスケット本体４と、シリンダヘッ
ド２壁部の半円形切欠部５（第４図参照）に装着される
半円形プラグ６とが一体に成形されている。

上記半円形プラグ６は、上記切欠部５に略等しい径の半
円形をなし、かつその半円筒面６ａの両側部から外周側
に延設されたフランジ部７によって、第３，４図に示す
ように上記切欠部５に比較的密に嵌合するようになって
いる。尚、上記半円筒面６ａには、切欠部５内周面との
間のシール性を高めるために突条をなす一対のシール突
起８が形成されている。また上記半円形プラグ６の両側
面においては、外周部が半円形に厚肉部９となっており
、内周側部分が相対的に凹んだ形となっている。そして
、ここを部分的に厚肉に膨出させることで両面にそれぞ
れ一対のリブ１０が形成されている。上記リブ１０は、
第１，４図に示すように、半円の中心部から該半円形プ
ラグ６の角部６ｂ近傍へ向かって斜めに直線状に延びて
おり、かつ左右対称に形成されている。尚、第１図〜第
４図の実施例では、一対のリブ１０が半円中心部で互い
に連続しているが、第５図に示すように、それぞれ分離
独立した形状に形成しても良い。

一方、ガスケット本体４は、第３図に示すように所謂砲
弾型の断面を有するもので、半円形プラグ６との接続部
を除き略同−断面形状をなし、かつシリンダヘッドカバ
ー３周縁のレール部３ａに形成したガスケット保持溝１
１内に嵌合保持されている。また、上記半円形プラグ６
が位置する部分では、第２．３図に示すように、該半円
形プラグ６上面にガスケット本体４先端が連続した断面
形状に一体成形されている。

第４図は、上記のように構成されたシール部材１をシリ
ンダヘッド２とシリンダヘッドカバー３との間に装着し
、かつシリンダへラドカバ−３を図示せぬボルトによっ
て締め付けたシール状態を示している。

このようにガスケット本体４がシリンダヘッドカバー３
によって圧縮された状態では、その圧縮力が該ガスケッ
ト本体４を介して半円形プラグ６上面に伝達され、この
半円形プラグ６を変形させようとする。ここで上記構成
では、半円形プラグ６の半円中心部に加わった力が第４
図の矢印に示すように、直線状に延びたリブ１０を介し
て角部６ｂ近傍へ向けて斜め方向に伝達される。そのた
め、角部６ｂ部分が半径方向外周側へ強く押圧される。

また同時に、半円形プラグ６中央部における上下方向の
撓み量が小さくなり、角部６ｂを内周側へ引っ張ろうと
する力がそれだけ弱められる。

従って、角部６ｂにおける面圧を十分に確保することが
でき、シール性の低下が防止される。

次に第６図に示す実施例は、リブとして半円形プラグ６
内部に帯状金属板１２を埋設したものである。上記帯状
金属板１２は緩く湾曲した逆Ｖ字形をなし、中央部１２
ａが半円中心部に位置するとともに、両端部１２ｂがそ
れぞれ半円形プラグ６の角部６ｂ近傍に位置している。

そして、特にこの実施例では、上記帯状金属板１２が適
宜なばね性を有する金属にて形成されている。

この実施例においては、前述した実施例と同様に、半円
中心部に加えられた押圧力が上記帯状金属板Ｉ２を介し
て角部６ｂ近傍に伝達され、角部６ｂを半径方向外周側
へ押圧することができる。

特に、上記のように帯状金属板１２にばね性を付与して
あれば、第６図に矢印で示すように、中央部１２ａが下
方に押圧された際に、両端部１２ｂがばね反力によって
上方へ向かおうとするので、半円形プラグ６の角部６ｂ
を斜め上方へ押圧することができ、該角部６ｂにおける
シール性低下を一層確実に防止できる。

尚、上記各実施例では、半円形プラグ６をガスケット本
体４と一体に成形した例を説明したが、この発明はこれ
に限られず、両者を別体に構成したものにおいても同様
に適用することが可能である。

発明の効果 以上の説明で明らかなように、この発明に係るシリンダ
ヘッドカバー用シール部材によれば、半円形プラグの半
円中心部から該プラグの角部近傍へ向かって斜めに延び
たリブを設けたので、半円形プラグ角部の面圧を十分に
高く確保でき、潤滑油の滲み等を確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るシール部材の一実施例を示す斜
視図、第２図はその■−■線に沿った断面図、第３図は
同じ＜ｍ−ｍ線に沿った断面図、第４図はこのシール部
材をシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に装
着した状態で示す要部正面図、第５図はこの発明に係る
シール部材の異なる実施例を示す要部正面図、第６図は
この発明に係るシール部材の更に異なる実施例を示す断
面図、第７図は従来のシール部材の一例を示す断面図で
ある。 ｌ・・・シール部材、４・・・ガスケット本体、６・・
・半円形プラグ、ＩＯ・・・リブ。 第１図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に
   介装される枠状をなすガスケット本体と、このガスケッ
   ト本体と一体もしくは別体に形成され、かつシリンダヘ
   ッド壁部の半円形切欠部に装着される半円形プラグとか
   らなるシリンダヘッドカバー用シール部材において、上
   記半円形プラグの半円中心部から該プラグの角部近傍へ
   向かって斜めに延びたリブを設けたことを特徴とするシ
   リンダヘッドカバー用シール部材。